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JP6323956B2 - 高圧ルーム及び低圧ルーム - Google Patents

高圧ルーム及び低圧ルーム Download PDF

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Description

本発明は、室内の気圧を常圧より高圧に維持可能な居住空間を有する高圧ルーム及び室内の気圧を常圧より低圧に維持可能な居住空間を有する低圧ルームに関する。
従来より、室内の気圧を常圧より高圧及び低圧に設定して高圧酸素治療や高地トレーニングが行われている。このための高圧低圧ルームであるチャンバが、各種提案されている。例えば、特許文献1の健康増進のための減圧室は、室内を減圧にするための減圧発生設備を備えた健康増進のための減圧室で、室内の圧力を変動させずに該室に出入りするため
の圧力調整部屋を備えている。すなわち、いわゆるエアロックと言われる、減圧室内の気圧低下と空気の損失を最小限にしつつ、人間が減圧室の内外に通過させる装置を有する構造である。
また、特許文献2の加圧ドアの開閉装置は、加圧室を開閉する加圧ドアの開閉装置において、加圧ドアと共に回動する油圧式ロータリアクチュエータと、このロータリアクチュエータに給排される作動油(作動液)を導く閉回路と、この閉回路を流れる作動油に抵抗を付与する絞りと、この絞りを迂回してロータリアクチュエータに給排される作動油を導くバイパス通路と、このバイパス通路を開閉する止め弁とを備え、このロータリアクチュエータが加圧ドアに付与するトルクによって加圧ドアの開閉速度を調節する構成としたものである。
特開2003−210637号公報 特開2004−353231号公報
しかしながら、従来の減圧室や加圧ドアの開閉装置においては、ドアを2重構造にしたり、複雑な油圧システムを導入することによりドアの開閉を行っており、高度なメンテナンスが必要であったり、コストが高くなってしまうという問題点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、簡易的な構造で開閉ドアでチャンバの出入口を密封可能で、開閉構造のメンテナンスの負担を軽減できる高圧ルーム及び低圧ルームを提供することにある。
請求項1記載の高圧ルームは、居住空間を形成し、出入口を有するチャンバと、チャンバの出入口を塞ぐことが可能な大きさと形状で、出入口を開閉する開閉ドアとを備えると共に、チャンバ外に配置されチャンバ内の気圧を上げるための加圧手段とを備え、チャンバ内の気圧とチャンバ外の気圧との差により、気圧の低い側に向かって開閉ドアが押圧されることにより、開閉ドアが、チャンバの出入口を塞ぐように出入口に密着し、チャンバの出入口が開閉ドアで閉じられ、チャンバの出入口の周囲部分又は開閉ドアの周囲部分で、チャンバの出入口の周囲部分と開閉ドアの周囲部分との重なりあう部分に弾性力を有するパッキン部材を有し、パッキン部材に、チャンバの出入口の周囲部分又は開閉ドアの周囲部分が密着することにより、開閉ドアがチャンバを密封し、開閉ドアを、チャンバの出入口を塞いだ状態に保持するロック機構を備え、パッキン部材が拡縮することで、チャンバの出入口と開閉ドアとの間隔が変化し、変化に応じてロック機構が開閉ドアを保持又は開放し、ロック機構が、開閉ドアを、チャンバに挟持する構造で、チャンバ内が高圧になることで、パッキン部材が収縮してチャンバの出入口と開閉ドアとの間隔が狭くなり、ロック機構が開閉ドアを開放することを特徴とする。
請求項2記載の高圧ルームは、開閉ドアのチャンバの外側の面に、取手を設けたことを特徴とする。
請求項3記載の低圧ルームは、居住空間を形成し、出入口を有するチャンバと、チャンバの出入口を塞ぐことが可能な大きさと形状で、出入口を開閉する開閉ドアとを備えると共に、チャンバ内に配置されチャンバ内の気圧を下げるための減圧手段とを備え、チャンバ内の気圧とチャンバ外の気圧との差により、気圧の低い側に向かって開閉ドアが吸引されることにより、開閉ドアが、チャンバの出入口を塞ぐように出入口に密着し、チャンバの出入口が開閉ドアで閉じられ、チャンバの出入口の周囲部分又は開閉ドアの周囲部分で、チャンバの出入口の周囲部分と開閉ドアの周囲部分との重なりあう部分に弾性力を有するパッキン部材を有し、パッキン部材に、チャンバの出入口の周囲部分又は開閉ドアの周囲部分が密着することにより、開閉ドアがチャンバを密封し、開閉ドアを、チャンバの出入口を塞いだ状態に保持するロック機構を備え、パッキン部材が拡縮することで、チャンバの出入口と開閉ドアとの間隔が変化し、変化に応じてロック機構が開閉ドアを保持又は開放し、ロック機構が、開閉ドアを、チャンバに挟持する構造で、チャンバ内が低圧になることで、パッキン部材が収縮してチャンバの出入口と開閉ドアとの間隔が狭くなり、ロック機構が開閉ドアを開放することを特徴とする。
請求項4記載の低圧ルームは、開閉ドアのチャンバの外側の面に、取手を設けたことを特徴とする。
本願の発明によれば、チャンバ内の気圧とチャンバ外の気圧との差により、気圧の低い側に向かって開閉ドアが吸引又は押圧されることにより、開閉ドアが、チャンバの出入口を塞ぐように出入口に密着し、チャンバの出入口が開閉ドアで閉じられることにより、簡易的な構造で開閉ドアでチャンバの出入口を密封可能で、開閉構造のメンテナンスの負担を軽減できる。
本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの構成の一例を示す説明図である。 本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの第1の実施例を示す正面図及び縦部分断面図である。 同高圧ルーム及び低圧ルームの横部分断面図である。 本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの第2の実施例を示す正面図である。 同高圧ルーム及び低圧ルームのロック機構の説明図である。 同高圧ルーム及び低圧ルームのロック機構の動作を示す図4のA−A矢線部断面に係る説明図である。 本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの第3の実施例を示す正面図及び縦部分断面図である。 同高圧ルーム及び低圧ルームの横部分断面図である。 本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの第4の実施例を示す正面図である。 同高圧ルーム及び低圧ルームのロック機構の説明図である。 同高圧ルーム及び低圧ルームのロック機構の動作を示す図9のB−B矢線部断面に係る説明図である。 本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの第1及び第3の実施例に取手を設けた様子を示す正面図及び縦部分断面図である。
以下、高圧ルーム及び低圧ルームをまとめて高圧低圧ルームと呼ぶが、以下の説明で示すとおり、高圧低圧ルーム1及び高圧低圧ルーム2は低圧ルームであり、高圧低圧ルーム3及び高圧低圧ルーム4は、高圧ルームである。本願発明に係る高圧低圧ルームは、居住空間であり室内であるチャンバ内の気圧を常圧より高圧又は低圧に維持可能なものである。図1は、本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの構成の一例を示す説明図である。図1の記載では、説明の便宜上、1つの高圧低圧ルーム1に、居住空間を形成するチャンバ10と、チャンバ内の気圧を上げるための加圧手段である加圧用コンプレッサ6と、チャンバ内の気圧を下げるための減圧手段である減圧用コンプレッサ7とを備えているように描いているが、実際には、以下で詳細を説明するが、高圧低圧ルーム1及び高圧低圧ルーム2は、低圧ルームとして減圧用コンプレッサ7を備え、加圧用コンプレッサ6を有さず、高圧低圧ルーム3及び高圧低圧ルーム4は、高圧ルームとして加圧用コンプレッサ6を有し、減圧用コンプレッサ7を有していない。
また、チャンバ10,20,40,50は、人の身体が完全に収まる大きさで、単に横たわって入ることができる大きさから、部屋状の大きさだったり座ったりすることができる大きさや、複数人が入ることができる大きさまで、様々である。そして、チャンバ10,20,40,50には、出入口10a,20a,40a,50aがあり、開閉ドア12,22,42,52を閉じた状態では、チャンバ内は密閉空間になるような構造である。
加圧用コンプレッサ6は、チャンバ内の気圧を上げるための加圧手段であり、チャンバ40,50の外側に配置され、チャンバ内と連通している。加圧用コンプレッサ6は、加圧手段の一例であり、ポンプ等の他の手段であってもかまわない。
減圧用コンプレッサ7は、チャンバ内の気圧を下げるための減圧手段であり、チャンバ10,20内に配置され、チャンバ内の空気を押し出すものである。減圧用コンプレッサ7は、減圧手段の一例であり、ポンプ等の他の手段であってもかまわない。
以下、実施例1について図面を参照しながら具体的に説明する。図2は、本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの第1の実施例を示す正面図及び縦部分断面図である。図3は、同高圧ルーム及び低圧ルームの横部分断面図である。
本実施例の高圧低圧ルーム1は、チャンバ10の内部に減圧用コンプレッサ7を備える低圧ルームで、減圧用コンプレッサ7が動作することで、チャンバ10の内部が減圧される。高圧低圧ルーム1の出入口10aの外側には、チャンバ10の出入口10aを塞ぐことが可能な大きさと形状で、出入口10aを開閉する開閉ドア12を備える。図2及び図3に示すように、開閉ドア12は、出入口10aをチャンバ10の外側から塞いでいる。そして、開閉ドア12は、蝶番14で開閉自在に設けられている。また、チャンバ10の出入口10aの周囲部分で、出入口10aの周囲部分と開閉ドア12の周囲部分との重なりあう部分に弾性力を有するパッキン部材16を有している(パッキン部材16は、開閉ドア12の周囲部分に設けられていてもよい)。
このような構造の高圧低圧ルーム1では、図3(a)に示すように、チャンバ10の内部が、まだ減圧されておらず開閉ドア12が開いた状態で、減圧用コンプレッサ7でチャンバ10の内部の減圧が行われると、図3(b)に示すように、チャンバ10の内部の気圧とチャンバ10の外側の気圧との差により、気圧の低い側に向かって開閉ドア12が吸引されることにより、開閉ドア12が、出入口10aを塞ぐように出入口10aに密着し、出入口10aが開閉ドア12で閉じられることになる。そして、パッキン部材16に、開閉ドア12の周囲部分が密着することにより、開閉ドア12がチャンバ10を密封することになり、チャンバ10の内部の気密性が保たれることになる。
以下、実施例2について図面を参照しながら具体的に説明する。図4は、本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの第2の実施例を示す正面図である。図5は、同高圧ルーム及び低圧ルームのロック機構の説明図である。図6は、同高圧ルーム及び低圧ルームのロック機構の動作を示す図4のA−A矢線部断面に係る説明図である。
本実施例の高圧低圧ルーム2は、実施例1の高圧低圧ルーム1と同様に、チャンバ20の内部に減圧用コンプレッサ7を備える低圧ルームで、減圧用コンプレッサ7が動作することで、チャンバ20の内部が減圧される。同様に、高圧低圧ルーム2の出入口20aの外側には、出入口20aを塞ぐことが可能な出入口20aを開閉する開閉ドア22を備え、開閉ドア22は、出入口20aをチャンバ20の外側から塞いでいる。そして、開閉ドア22は、蝶番24で開閉自在に設けられている。また、出入口20aの周囲部分で、出入口20aの周囲部分と開閉ドア22の周囲部分との重なりあう部分に弾性力を有するパッキン部材26を有している(パッキン部材26は、開閉ドア22の周囲部分に設けられていてもよい)。
高圧低圧ルーム2は、開閉ドア22を、チャンバ20の出入口20aを塞いだ状態に保持するロック機構30を備えている。ロック機構30は、略ヘ字のアーム状で、短い辺側のハンドル30bと長い辺側のロック棒30cと、両者の中央に回転軸部30aからなり、ロック機構30は、図5に示すように、回転軸部30aを中心に揺動する構造で、チャンバ20の出入口20a付近に設けられている。そして、図4や図5に示すように、ロック機構30のロック棒30cが水平になった状態で、開閉ドア22を係止する部分に、厚板状のロックブロック32が設けられている。ロックブロック32は、ロック棒30cが水平になった状態で、ロック棒30cが当接する平坦部分である平坦部32aと、平坦部32aの下方に向かって厚みが薄くなるように傾斜する傾斜部32bから構成されている(図6参照)。
ロック機構30の操作方法及び動作を説明すると、まず、開閉ドア22を、ほぼ閉めた状態でチャンバ20の内部の減圧を始めると、開閉ドア22がパッキン部材26に密着し始めることで、図6(a)に示すように、ロック機構30のハンドル30bを回転させることで、ロック棒30cが、ロックブロック32の傾斜部32bに掛けられるような状態になる。次に、より一層ハンドル30bを回すと、傾斜部32bがロック棒30cにより押圧され、図6(a)の幅aに示される分だけ、開閉ドア22がチャンバ20側に移動する。そして、さらにハンドル30bを回すと、ロック棒30cが水平になり、ロックブロック32の平坦部32aに乗り上げる(図6(b))。この状態で、ロック機構30のハンドル30bから手を離しても、パッキン部材26の反発力で、開閉ドア22がチャンバ20から遠ざかる方向に付勢された状態になるため、回動しない。
しかし、チャンバ20の内部の減圧が進むと、開閉ドア22がさらにチャンバ20の内側方向に引かれることでパッキン部材26を圧縮され、開閉ドア22がチャンバ20にさらに近づく(図6(b)の幅bの分)。すると、図6(c)に示すように、ロック機構30のロック棒30cが、ロックブロック32から離れ、ロック機構30は回動し、ロック機構30の開閉ドア22に対するロックは解除されることになる。しかしながら、開閉ドア22は、チャンバ20の内部の減圧された状態が維持されている限りにおいては、出入口20aに密着し、チャンバ20を密封した状態が維持される。そして、減圧が終了し、チャンバ20aの内部の圧力が高まり、開閉ドア22の吸引力が低下すると、開閉ドア22を手動で自由に開閉できる状態になる。尚、ロック棒30cとロックブロック32との摩擦を軽減させて操作しやすくするために、ロック棒30cを棒軸を中心に回転可能にするようにしてもよい。
以下、実施例3について図面を参照しながら具体的に説明する。図7は、本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの第3の実施例を示す正面図及び縦部分断面図である。図8は、同高圧ルーム及び低圧ルームの横部分断面図である。
本実施例の高圧低圧ルーム3は、チャンバ40の外部に加圧用コンプレッサ6を備える高圧ルームで、加圧用コンプレッサ6が動作することで、チャンバ40の内部が加圧される。高圧低圧ルーム40の出入口40aの内側には、チャンバ40の出入口40aを塞ぐことが可能な大きさと形状で、出入口40aを開閉する開閉ドア42を備える。図7及び図8に示すように、開閉ドア42は、出入口40aをチャンバ40の内側から塞いでいる。そして、開閉ドア42は、蝶番44で開閉自在に設けられている。また、チャンバ40の出入口40aの周囲部分で、出入口40aの周囲部分と開閉ドア42の周囲部分との重なりあう部分に弾性力を有するパッキン部材46を有している(パッキン部材46は、開閉ドア42の周囲部分に設けられていてもよい)。
このような構造の高圧低圧ルーム3では、図8(a)に示すように、チャンバ40の内部が、まだ加圧されておらず開閉ドア42が開いた状態で、加圧用コンプレッサ6でチャンバ40の内部の加圧が行われると、図8(b)に示すように、チャンバ40の内部の気圧とチャンバ40の外側の気圧との差により、気圧の低い側に向かって開閉ドア42が押圧されることにより、開閉ドア42が、出入口40aを塞ぐように出入口40aに密着し、出入口40aが開閉ドア42で閉じられることになる。そして、パッキン部材46に、開閉ドア42の周囲部分が密着することにより、開閉ドア42がチャンバ40を密封することになり、チャンバ40の内部の気密性が保たれることになる。
以下、実施例4について図面を参照しながら具体的に説明する。図9は、本発明に係る高圧ルーム及び低圧ルームの第4の実施例を示す正面図である。図10は、同高圧ルーム及び低圧ルームのロック機構の説明図である。図11は、同高圧ルーム及び低圧ルームのロック機構の動作を示す図9のB−B矢線部断面に係る説明図である。
本実施例の高圧低圧ルーム4は、実施例3の高圧低圧ルーム3と同様に、チャンバ50の内部に加圧用コンプレッサ6を備える高圧ルームで、加圧用コンプレッサ6が動作することで、チャンバ50の内部が加圧される。同様に、高圧低圧ルーム4の出入口50aの内側には、出入口50aを塞ぐことが可能な出入口50aを開閉する開閉ドア52を備え、開閉ドア52は、出入口50aをチャンバ50の内側から塞いでいる。そして、開閉ドア52は、蝶番54で開閉自在に設けられている。また、出入口50aの周囲部分で、出入口50aの周囲部分と開閉ドア52の周囲部分との重なりあう部分に弾性力を有するパッキン部材56を有している(パッキン部材56は、開閉ドア52の周囲部分に設けられていてもよい)。
高圧低圧ルーム4は、実施例2と同様に、開閉ドア52を、チャンバ50の出入口50aを塞いだ状態に保持するロック機構30を備えている。そして、図10や図11に示すように、ロック機構30のロック棒30cが水平になった状態で、開閉ドア52を係止する部分に、開閉ドア52から伸びるロック板62が設けられている。ロック板62は、開閉ドア52から水平に起立する板材で、上下に細巾で、その面を左右に向けている。ロック板62の開閉ドア52側(アーム部62a)は、より細巾で、逆側の端部に略正方形状の板面(本体部62b)になっている。そして、チャンバ50の出入口50aの近くに穿設されたロック用開口50bを貫通可能な大きさになっている。ロック板62の本体部62bは、略逆U字形の溝を有し、その溝は、上方に、ロック棒30cが水平になった状態でロック棒30cが遊嵌される円形部62cと、円形部62cの下方に向かって溝がチャンバ50の外側に拡がる傾斜部62dと、傾斜部62dに続いて真下に下がる平坦部62eから構成されている(図11参照)。
ロック機構30の操作方法及び動作を説明すると、まず、開閉ドア52を、ほぼ閉めた状態(ロック板62の本体部62bがロック用開口50bを貫通して、チャンバ50の外側に出た状態)でチャンバ50の内部の加圧を始めると、開閉ドア52がパッキン部材56に密着し始めることで、図11(a)に示すように、ロック機構30のハンドル30bを回転させることで、ロック棒30cが、ロック板62の本体部62bの平坦部62eから傾斜部62dに掛けられるような状態になる。次に、より一層ハンドル30bを回すと、傾斜部62dがロック棒30cにより押圧され、図11(a)の幅aに示される分だけ、開閉ドア52がチャンバ50側に移動する。そして、さらにハンドル30bを回すと、ロック棒30cが水平になり、ロック板62の本体部62bの円形部62cに嵌まり込む(図11(b))。この状態で、ロック機構30のハンドル30bから手を離しても、パッキン部材56の反発力で、開閉ドア52がチャンバ50の内側に向かう方向に付勢された状態になるため、回動しない。
しかし、チャンバ50の内部の加圧が進むと、開閉ドア52がさらにチャンバ20の外側方向に押圧されることでパッキン部材26を圧縮され、開閉ドア52がチャンバ50にさらに近づく(図11(b)の幅bの分)。すると、図11(c)に示すように、ロック機構30のロック棒30cが、ロック板62の本体部62bの円形部62c内でフリーになり、ロック機構30は回動し、ロック板62から抜け落ち、ロック機構30の開閉ドア52に対するロックは解除されることになる。しかしながら、開閉ドア52は、チャンバ50の内部の加圧された状態が維持されている限りにおいては、出入口50aに密着し、チャンバ50を密封した状態が維持される。そして、加圧が終了し、チャンバ50aの内部の圧力が下がり、開閉ドア52の押圧力が低下すると、開閉ドア52を手動で自由に開閉できる状態になる。尚、ロック棒30cとロック板62との摩擦を軽減させて操作しやすくするために、ロック棒30cを棒軸を中心に回転可能にするようにしてもよい。
このような本実施の形態の高圧低圧ルーム1〜4によれば、チャンバ10,20,40,50内の気圧とチャンバ10,20,40,50外の気圧との差により、気圧の低い側に向かって開閉ドア12,22,42,52が吸引又は押圧されることにより、開閉ドア12,22,42,52が、チャンバ10,20,40,50の出入口10a,20a,40a,50aを塞ぐように出入口10a,20a,40a,50aに密着し、チャンバ10,20,40,50の出入口10a,20a,40a,50aが開閉ドア12,22,42,52で閉じられることにより、簡易的な構造で開閉ドア12,22,42,52でチャンバの出入口10a,20a,40a,50aを密封可能で、開閉構造のメンテナンスの負担を軽減できる。
また、チャンバ10,20,40,50の出入口10a,20a,40a,50aの周囲部分又は開閉ドア12,22,42,52の周囲部分で、チャンバ10,20,40,50の出入口10a,20a,40a,50aの周囲部分と開閉ドア12,22,42,52の周囲部分との重なりあう部分に弾性力を有するパッキン部材16,26,46,56を有し、パッキン部材16,26,46,56に、チャンバ10,20,40,50の出入口10a,20a,40a,50aの周囲部分又は開閉ドア12,22,42,52の周囲部分が密着することにより、開閉ドア12,22,42,52がより一層気密性が高い状態でチャンバ10,20,40,50を密封することができる。
開閉ドア22,52を、チャンバ20,50の出入口20a,50aを塞いだ状態に保持するロック機構30を備え、パッキン部材26,56が拡縮することで、チャンバ20,50の出入口20a,50aと開閉ドア22,52との間隔が変化し、変化に応じてロック機構30が開閉ドア22,52を保持又は開放することができるようにすると、蝶番等に各種の構造を取り入れる必要がなく、コストや開閉構造のメンテナンスの負担を軽減できる。
さらに、ロック機構30が、開閉ドア22,52を、チャンバ20,50に挟持する構造で、チャンバ20,50内が高圧又は低圧になることで、パッキン部材26,56が収縮してチャンバ20,50の出入口20a,50aと開閉ドア12,52との間隔が狭くなり、ロック機構30が開閉ドア22,52を開放することができるようにすると、通常の使用時は、ロック機構20が開閉ドア22,52を開放した状態なので、非常事態が発生した場合にロック機構30が解除されないリスクを回避することができる。
尚、上述の高圧低圧ルーム1,2,3,4の開閉ドア12,22,42,52自体には、人が操作する部分がないことから、開閉ドア12,22,42,52を開閉しにくいので、例えば、図12に示すように、開閉ドア12,42のチャンバ10,42の外側の面に、取手70を設けることも可能である。
以上のように、本発明によれば、簡易的な構造で開閉ドアでチャンバの出入口を密封可能で、開閉構造のメンテナンスの負担を軽減できる高圧ルーム及び低圧ルームを提供することができる。
1・・・・・高圧低圧ルーム
2・・・・・高圧低圧ルーム
3・・・・・高圧低圧ルーム
4・・・・・高圧低圧ルーム
6・・・・・加圧用コンプレッサ
7・・・・・減圧用コンプレッサ
8・・・・・制御装置
10・・・・チャンバ
10a・・・出入口
12・・・・開閉ドア
14・・・・蝶番
16・・・・パッキン部材
20・・・・チャンバ
20a・・・出入口
22・・・・開閉ドア
24・・・・蝶番
26・・・・パッキン部材
30・・・・ロック機構
30a・・・回転軸部
30b・・・ハンドル
30c・・・ロック棒
32・・・・ロックブロック
32a・・・平坦部
32b・・・傾斜部
40・・・・チャンバ
40a・・・出入口
42・・・・開閉ドア
44・・・・蝶番
46・・・・パッキン部材
50・・・・チャンバ
50a・・・出入口
50b・・・ロック用開口
52・・・・開閉ドア
54・・・・蝶番
56・・・・パッキン部材
62・・・・ロック板
62a・・・アーム部
62b・・・本体部
62c・・・円形部
62d・・・傾斜部
62e・・・平坦部
70・・・・取手

Claims (4)

  1. 室内の気圧を、常圧より高圧に維持可能な居住空間を有する高圧ルームにおいて、
    該居住空間を形成し、出入口を有するチャンバと、
    該チャンバの出入口を塞ぐことが可能な大きさと形状で、該出入口を開閉する開閉ドアとを備えると共に、
    該チャンバ外に配置され該チャンバ内の気圧を上げるための加圧手段とを備え、
    該チャンバ内の気圧と該チャンバ外の気圧との差により、該気圧の低い側に向かって該開閉ドアが押圧されることにより、該開閉ドアが、該チャンバの出入口を塞ぐように該出入口に密着し、該チャンバの出入口が該開閉ドアで閉じられ、
    該チャンバの出入口の周囲部分又は該開閉ドアの周囲部分で、該チャンバの出入口の周囲部分と該開閉ドアの周囲部分との重なりあう部分に弾性力を有するパッキン部材を有し、
    該パッキン部材に、該チャンバの出入口の周囲部分又は該開閉ドアの周囲部分が密着することにより、該開閉ドアが該チャンバを密封し、
    該開閉ドアを、該チャンバの出入口を塞いだ状態に保持するロック機構を備え、
    該パッキン部材が拡縮することで、該チャンバの出入口と該開閉ドアとの間隔が変化し、該変化に応じて該ロック機構が該開閉ドアを保持又は開放し、
    該ロック機構が、該開閉ドアを、該チャンバに挟持する構造で、
    該チャンバ内が高圧になることで、該パッキン部材が収縮して該チャンバの出入口と該開閉ドアとの間隔が狭くなり、該ロック機構が該開閉ドアを開放することを特徴とする高圧ルーム。
  2. 前記開閉ドアの前記チャンバの外側の面に、取手を設けたことを特徴とする請求項1記載の高圧ルーム。
  3. 室内の気圧を、常圧より低圧に維持可能な居住空間を有する低圧ルームにおいて、
    該居住空間を形成し、出入口を有するチャンバと、
    該チャンバの出入口を塞ぐことが可能な大きさと形状で、該出入口を開閉する開閉ドアとを備えると共に、
    該チャンバ内に配置され該チャンバ内の気圧を下げるための減圧手段とを備え、
    該チャンバ内の気圧と該チャンバ外の気圧との差により、該気圧の低い側に向かって該開閉ドアが吸引されることにより、該開閉ドアが、該チャンバの出入口を塞ぐように該出入口に密着し、該チャンバの出入口が該開閉ドアで閉じられ、
    該チャンバの出入口の周囲部分又は該開閉ドアの周囲部分で、該チャンバの出入口の周囲部分と該開閉ドアの周囲部分との重なりあう部分に弾性力を有するパッキン部材を有し、
    該パッキン部材に、該チャンバの出入口の周囲部分又は該開閉ドアの周囲部分が密着することにより、該開閉ドアが該チャンバを密封し、
    該開閉ドアを、該チャンバの出入口を塞いだ状態に保持するロック機構を備え、
    該パッキン部材が拡縮することで、該チャンバの出入口と該開閉ドアとの間隔が変化し、該変化に応じて該ロック機構が該開閉ドアを保持又は開放し、
    該ロック機構が、該開閉ドアを、該チャンバに挟持する構造で、
    該チャンバ内が低圧になることで、該パッキン部材が収縮して該チャンバの出入口と該開閉ドアとの間隔が狭くなり、該ロック機構が該開閉ドアを開放することを特徴とする低圧ルーム。
  4. 前記開閉ドアの前記チャンバの外側の面に、取手を設けたことを特徴とする請求項3記載の低圧ルーム。
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