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JP2015037446A - 気圧トレーニング装置及び方法 - Google Patents

気圧トレーニング装置及び方法 Download PDF

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JP2015037446A
JP2015037446A JP2011191497A JP2011191497A JP2015037446A JP 2015037446 A JP2015037446 A JP 2015037446A JP 2011191497 A JP2011191497 A JP 2011191497A JP 2011191497 A JP2011191497 A JP 2011191497A JP 2015037446 A JP2015037446 A JP 2015037446A
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雅寛 山中
Masahiro Yamanaka
雅寛 山中
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YAMANAKA KK
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YAMANAKA KK
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Abstract

【課題】 効果的にトレーニングを行うための気圧トレーニング・気圧療法を得る。
【解決手段】 被験者の身体全身を気密室内に爆した状態で、当該気密室内に連通されたポンプにより当該気密室内の空気を排気することで、気密室内を常圧よりも気圧が低い低圧状態とする工程と、上記ポンプにより気密室内を加圧することで、上記気密室内を低圧状態から解放するとともに、上記気密室内を常圧よりも高い加圧状態とする工程とを有することとした。
【選択図】図1

Description

本発明は、気密室内を最初に常圧(大気圧)よりも低い低圧状態で身体全体を曝すことでトレーニング(治療を含む)を行うための技術に関し、特に体全体のトレーニング方法及び血管・神経トレーニング用気圧室に好適な技術に関する。
全身トレーニングを行う場合、一般には、ダンペルやバーペル等の重量物や、バネ、ゴム等の弾性力に基づく抵抗力等を利用して所望の筋肉部位に負荷を与え、その状態でー定の疲労を得る程度にその部位を伸縮運動させることによってトレーニング効果を得るようにしている。このトレーニング方法による場合、身体の一部を使う事しかできず、器具の重量や抵抗力を増やしたり、伸縮運動の回数を増やしたりするしかなかった。しかし、身体への外部負荷を無定見に増やしても、その増えた負荷を他の筋肉がかばって負荷の分散がおこなわれ効果も乏しい。また、特許平7‐144027のような血管を縛るやり方も血栓ができる可能性がある。
一方、空気浴は特定の空気環境中に身体を曝して、空気の物理的特性や化学的成分を利用して身体を鍛錬し、疾病の予防をする一つの方法である。空気浴は血液循環の調節に対しても、人体の組織器官に対しても均しく良好な影響がある。空気中の微量元素と無機塩、酸素などは有機体の活力と免疫機能を向上させることができ、ストレスを与える事でHSPタンパクの形成に役立つ。新鮮な空気を吸収して、血液中の酸素含有量を向上させることは心肺機能を保護する上で大変有効な援助になると言われている。
手又は足などを空気で温めながら、皮膚を遠赤外線放出体により活性化された空気に曝す空気浴装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、温度差による刺激を利用した空気浴を行うための調圧装置なども提案されている(例えば、特許文献2)。
特開平10−155864号公報 特許4477690号公報
しかし、従来の技術は、気密室内に人体全体をおいた状態で、常圧から一方的に加圧したり、又は常圧から減圧を行ない、また常圧に戻すなどという繰り返しを行うだけであり、時間当たりの空気浴の効果が十分ではなかった。つまり、従来の技術では、常圧の状態から、ある意味無理やり酸素などを細胞中に浸透させようとするものであり、空気浴としては十分な効果を発揮することができなった。
また、本発明者は、長年スポーツトレーニングの研究に携わって来たが、その中で、以下のような事実を見出した。即ち、本発明は、身体への血行を阻害させる低酸素要因を身体へ施し、その反発することによって血管を拡張させ、細胞に酸欠状態を生じさせる気圧トレーニング装置・方法を発明した。
また、身体の全部位を気密室で暴露させ、血行を阻害させる状態と拡張する状態や低酸素・高酸素状態を可変にする制御を与えることを気密室で行うことができるようにしている。
この気密室で全身トレーニングを行なえば、効果的なトレーニングを行うことができ、しかもトレーニング時間が短くて済むと同時に、目的外の臓器や筋肉に影響を与えたり関節の損傷を招くなどの事態を有効に阻止できる。
気密室によってこのようなトレーニング効果の増大をもたらすメカニズムは、トレーニングにより疲労した筋肉が、疲労の回復過程で以前の状態を越えた状態になる、いわゆる「超回復」によりなされる。従って、トレーニングによる疲労をより効率的に生じさせる条件を与えてやれば、トレーニング効率も上げることができるものと考えられる。
ところで、身体の疲労は筋肉へのエネルギー源や酸素の供給、さらにはエネルギー代謝過程で生じる乳酸の処理に大きく関係しており、これらはまた臓器への血行に大きく左右されている。従って、身体への血行を適度に阻害してやることにより、疲労・酸素欠乏を効率的に発生させることができる。
本発明は、人体の身体全身を気密室内に爆し、身体に負荷を与える事により身体に疲労を生じさせ、もって身体の体液の増大を図る細胞活性トレーニング方法であって、身体に疲労を生じさせるために身体に与える負荷が、身体に流れる体液を阻害するものである気圧利用のトレーニング方法を得ることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明にかかる気圧トレーニング装置は、気密可能な気密室と、この気密室の通気口に連通して設けられ、上記気密室内から排気して減圧する減圧ポンプ及び、上記気密室内に給気して加圧する加圧ポンプと、上記減圧ポンプ及び加圧ポンプを通電制御するポンプ制御手段と、を有し、上記ポンプ制御手段は、最初に上記減圧ポンプを動作させることで上記気密室内を減圧状態で一定時間継続させた後、上記加圧ポンプを上記減圧ポンプによる排気量よりも大きな給気量で動作させることで、上記気密室内を常圧よりも高い加圧状態で一定時間継続させる制御を行うことを特徴とする。
上記制御手段は、上記気密室内の減圧状態と加圧状態とを交互に繰り返すよう上記減圧ポンプ及び加圧ポンプを通電制御するようにしてもよい。
少なくとも上記減圧ポンプは、上記気密室内に配置されていてもよい。
また、上記加圧ポンプは、上記気密室内に配置されていてもよい。
上記気密室は、人体の全部を内部に保持するものである、
本発明にかかる気圧トレーニング方法は、被験者の身体全身を気密室内に爆した状態で、最初に当該気密室内に連通して設けられた減圧ポンプを動作させて上記気密室内の空気を排気することで、上記気密室内を常圧よりも気圧が低い低圧状態にする工程と、上記気密室内に連通して設けられた加圧ポンプを、上記減圧ポンプの排気量よりも大きな給気量で動作させて上記気密室内を加圧することで、上記気密室内を低圧状態から解放するとともに、上記気密室内を常圧よりも高い加圧状態とする工程と、を有することを特徴とする。
上記加圧ポンプ及び上記減圧ポンプを制御することにより、上記気密室内を低圧状態と、加圧状態とを交互に繰り返す工程をさらに有してもよい。
本発明は、トレーニングを行うために最適な環境を作りだすことができる。
本発明の気圧トレーニング装置の一実施例の構成を示す正面図である。 本実施例の気密室内の例を示す正面図。 ポンプ、気密室、電磁弁の関係を模式的に示した図。 気密室内の加圧―減圧の気圧の変化を表すグラフ。 操作画面の例を示した図。 操作画面の例を示した図。 操作画面の例を示した図。
本発明においては、気密可能な気密室と、この気密室の通気口に連通して設けられ、気密室内を減圧又は加圧するポンプと、このポンプを制御する制御装置とを有している。
本発明の気密室としては、常圧以下の減圧状態と、常圧よりも気圧が高い加圧状態との間の圧力変化に耐えられる構造となっている。
具体的には、気密室の素材としては、気密性を保ち、減圧状態と加圧状態との圧力変化に耐えられるものであればよく、金属、樹脂、木等の単独或いは複数を組み合わせて作成される。
また、気密室の形状は、本例では円筒状に形成される。
これにより、気密室内の気圧を均一に保つことができる。
なお、気密室の形状は、ドーム型に限らず、矩形のパネルを組み合わせた断面四角形状、六角形状、円形、卵型、四角形等であってもよく、気密性を保ち、減圧状態と加圧状態との圧力変化に耐えられるものであれば適用可能である。
本発明のポンプは、気密室内から排気を行なうための減圧ポンプと、気密室内に給気を行なうための加圧ポンプが、それぞれ気密室に連通して設けられている。
最初に気密室内を常圧よりも気圧を低くするには、まず減圧ポンプを起動して気密室内を減圧する。所定の減圧状態となったところで逆に加圧状態に持っていくには、加圧ポンプを起動させ、加圧ポンプの給気量を減圧ポンプの排気量よりも徐々に大きくなるように設定する。これにより、減圧量よりも加圧ポンプの給気量が上回った量により、気密室内を徐々に加圧する。
また加圧状態から減圧する場合には、減圧ポンプの排気量を加圧ポンプの給気量よりも相対的に上げることで減圧する。
この制御は、加圧ポンプの給気量を一定にしておき、徐々に減圧ポンプの排気量を減らしていくことで、その差分(加圧量)を徐々に大きくすることができる。逆に減圧ポンプの減圧量を一定にして加圧ポンプの給気料を徐々に大きくしていくことで、その差分(加圧量)を徐々に大きくすることもできる。
この減圧ポンプ、加圧ポンプとしては、ロータリーポンプ(油回転ポンプ)、油拡散ポンプ、ターボ分子ポンプ、イオンポンプ、ドライポンプ、カニカルブースタポンプ等のポンプ又は、これらのうち1つ以上を組み合わせて使用することができる。
制御装置は、加圧・減圧ポンプ及びバルブを通電制御することで、減圧、加圧を制御することができる。
制御装置は、気密室内に被験者が入った状態で、最初に減圧状態を一定時間作り、その後、減圧された気密室内を加圧することで一定時間加圧状態をつくる。これにより、最初に減圧状態が作られることで、気密室内の酸素がうすくなり、被験者の体の細胞がいわば軽い酸欠状態となる。これにより被験者の筋肉にはストレスが加えられ、血管が拡張した状態となる。
この状態から、今度は常圧状態よりも酸素が多い加圧状態とされるため、常圧状態よりも高酸素状態となり、細胞の酸素吸収がさらに活発となる。
これにより、従来のように、単に常圧から加圧だけした場合には、細胞が酸欠状態でない状態から無理やり加圧されて、酸素を吸収させようとする場合に比べて、より多くの酸素の吸収をすることができる。
この制御装置は、気密室内を減圧状態と加圧状態とに、一定の時間間隔で繰り返して制御する。この時間は、被験者の年齢、体調などにより調整することができ、1分から60分の間隔で減圧状態と加圧状態を繰り返すようにすればよい。
なお、この間隔の調整は、制御装置に減圧、加圧のそれぞれの継続時間を入力することで、制御装置に内蔵されたタイマーにより、定められた時間に応じてこれを繰り返すようにする。
なお、繰り返す減圧状態、加圧状態は、同一の気圧で無くてもよい。例えば、1回目の減圧状態を780hPa、2回目の減圧状態を700hPaのように相違する減圧状態としてもよい。同様に、加圧状態も同一の気圧で無くてもよく、例えば、1回目の加圧状態を1100hPa、2回目の加圧状態を高度1200hPaとしてもよい。
なお、気密室の大きさ及びポンプの能力については任意である。容量の大きな気密室では、能力の大きなポンプを1基以上備えてもよい。
また、気密室の容量が小さいものであればポンプ自体は小さいものでもよい。
大きな気密室であれば、数人が同時に空気浴可能な容量の部屋が実現可能である。また、小さな気密室としては、一人の人間が横たわる程度の容量でもよい。さらに、人以外にもイヌやネコのようなペットが入れるような小さな容量の気密室でもよい。また、気圧トレーニング、気圧療法としては被験者個体に合うようなオーダーメードが望ましい。
なお、このほか、気密室に連結して酸素濃縮器を設けることもできる。
酸素濃縮器としては、酸素富化膜式の濃縮器、薬剤により酸素を発生させる酸素発生器、酸素ボンベ等を含む。
この場合、制御装置により、ポンプが加圧状態となった時に、この酸素濃縮器のバルブを開き、気密室内の酸素濃度を高くすることができる。
これにより、気密室内の酸素濃度を高い状態で加圧することで、被験者の細胞が酸素を効率よく吸収することができる。
なお、さらに気密室に連結して、過減圧防止装置を取り付けてもよい。過減圧防止装置は、気密室の気圧が予め定められた閾値気圧を下回る過減圧となることを防止するもので、気密室の気圧が閾値を下回った場合に自動的又は強制的に開放される開放弁を外気と気密室とを連通する連通管に備えたものが挙げられる。
また、この過減圧防止装置とは別の安全装置として、ポンプによって気密部内の空気を排気する量よりも少ない外気量を供給する調圧装置や、気密室内部に入った被験者が異変を感じて気密部内から操作して気密状態を開放する開放弁等の2重、3重以上の安全装置を更に備えてもよい。
なお、この閾値気圧としては、約780hPa又は600hPa以上としてもよい。
なお、気密室内が過剰に減圧又は加圧されることを防止するために、気密室の側壁に外気通じる僅かな孔(通気孔)を開けておくこともできる。この通気孔により、万一加圧しすぎた場合又は減圧しすぎた場合であっても、その通気孔から外気と通じているので、過度に加圧・減圧されることを防止できる。
また、少なくとも減圧ポンプを気密室内に配置するようにしてもよい。
また加圧ポンプも合わせて気密室内に配置して、気密室に設けられた通気口に直接ポンプの給気口・排気口を接続してもよい。これより気密室から排気・給気する場合、通気管を設けなくともよくなるため、より効率的に排気・給気することができる。
図1は本発明の気圧トレーニング装置の一実施例の構成を示す正面斜視図、図2は気密室の内部を示す正面図である。
図1、図2に示す通り、本実施例の気圧トレーニング装置1は、ドーム形状に形成された気密室11を有している。この気密室11の外には、制御装置14が配置されており、この制御装置14により、気密室11の内部に導通した通気管15を介して取り付けられた減圧ポンプ13a、加圧ポンプ13bと、通気管15に設けられたバルブ16を通電制御する。
気密室11の外観は、鉄板等で円筒状に形成されており、その中には、図2に示すようにベンチなどが設けられて被験者が複数入り座ることができる。
この例では、ベンチが平行に設けられており、被験者がそれぞれ顔を見合わせるように配置されている。これにより、被験者同志が空気浴中に話をしたりしてコミュニケーションをとることができ、精神的にもよい効果を生ずることができる。
また、図3に示すように、気密室11の一側部には通気管15が配されており、この通気管15の途中には、図示しない電磁弁16a,16bが取付けられている。
制御装置14からの通電制御により開閉することで、ポンプ13からの排気量又は給気量を制御できるようになっている。
ポンプ13の上部には、ポンプ13の駆動を制御する制御手段としての制御装置14が取り付けられている。この制御装置14が、図示しない気密室11内に取り付けられた圧力センサの数値を収集して、電磁弁16の開閉及び、ポンプ13の駆動を制御する。
なお、本例では、制御装置14は気密室11の外に設けられているが、その操作ディスプレイを気密室の外側と、内側の両側に設けるようにしてもよい。内側にも操作ディスプレイが配置されることにより、外側からだけでなく、気密室内に居る被験者が制御することもできる。
ここで、制御装置14の制御について説明する。図5に示すように、制御装置14のディスプレイ(タッチパネル)には、運転モード表示部14a、高度表示部14b、設定表示部14c、履歴表示部14dがある。
運転モード表示部14aには運転モード(ハード、ソフトなど)の現在設定されている運転モードが表示される。
高度表示部14bには、現在の気圧に想定する推定の高度が表示される。例えば、大気圧よりもマイナス114hPaとなると、高度1000mの山に登ったときの気圧と同じであることを表している。
設定表示部14cには、設定高度と設定気圧が表示される。
履歴表示部14dには、自動運転の「総運転時間」、自動運転時間としての「運転時間」、減圧・緩和を繰り返した「回数」、現在の装置の状態と時間表示と設定が表示される。この動作としては停止、減圧、緩和(加圧)、予備緩和(加圧)、待機開放、一時停止がある。
また図5の設定変更ボタンを押すと、図6の設定画面が表示される。
この設定画面には、運転時間(1回の自動運転時間)、減圧時間、緩和時間(加圧時間)が現在地と、その設定値(変更値)を入力できるようになっている。そして設定値を入力して「設定変更」ボタンを押すことで設定値が入力された値に変更できるようになっている。
また、自動運転中に図示しない一時停止ボタンが押されると、図7の耳抜き(一時停止)画面が表示される。この耳抜き時間はデフォルトでは3分間に設定されており、設定された時間だけ動作が停止するように設定されている。
次にこの気圧トレーニング装置1の使い方、動作について説明する。
まず気密室正面のドアを開けて気密室11内に被験者を入れて、ドアを閉め気密室内を密閉する。
この状態で、制御装置14のスイッチを入れると、制御装置14は、減圧ポンプ13aを駆動して、気密室11内から排気して、常圧よりも気圧が低い減圧状態に駆動制御する。
これにより、気密室11内の空気が減圧ポンプ13aにより排気され減圧状態となる。
制御装置14は、一定時間経過したところで、又は一定の気圧に達した段階で、加圧ポンプ13bを通電制御して、今度は気密室内に空気を送り込み、減圧状態から徐々に常圧よりも気圧が高い加圧状態となるように駆動制御する。この場合、加圧ポンプ13bの給気量が減圧ポンプ13aにより排気される排気量よりも大きくなるように制御する。
具体的には、減圧ポンプ13bの排気量を下げ、加圧ポンプ13bの給気量を上げることにより行なうことができる。
またポンプ自体を制御するのに代えて、加圧ポンプ13bで加圧を行なうと同時に、排気ポンプ13a側の電磁弁16を閉めて相対的に排気量を低下させることで、気密室11内を加圧するようにしてもよい。
そして、一定の時間加圧状態が継続したところで再度減圧状態となるように瀬御する。
具体的には、制御装置14が、減圧ポンプ13aを駆動して、気密室11内から空気を吸引することで、加圧状態を開放して、常圧に戻し、さらに常圧よりも低い減圧状態にする。この場合も、制御装置14は、減圧ポンプ13aを駆動させることで、排気量が加圧ポンプ13bによる給気量よりも大きくなるようにする。これにより気密室11内の排気が行なわれる。
またポンプ自体を制御するのに代えて、減圧ポンプ13aで減圧を行なうと同時に、給気ポンプ13b側の電磁弁16を閉めて相対的に給気量を低下させることで、気密室11内を減圧するようにしてもよい。
そして、制御装置14は、これら減圧状態から常圧状態を経過して加圧状態へ、また加圧状態から常圧状態を経過してまた減圧状態へと、設定された所定の時間ごとにこれを繰り返すようにポンプ、電磁弁に通電制御する。
この減圧、加圧の気圧の変化を図4に示す。
図4に示すように、最初は減圧状態とし、それから加圧状態とする。そしてこれを交互に繰り返す。この実施例では、減圧―加圧のグラフが鋭角の山型になるようにしている。つまりそれぞれのピーク値が一瞬しか継続しない状態で、数分程度で減圧―加圧を繰り返している。
なお、一定の減圧状態や、加圧状態を一定時間(数分程度)保つようにしてもよい。つまり、この場合は、減圧、加圧のピーク値が一定時間継続するよう制御してもよい。
また気圧療法として、被験者の治療等に用いる場合は、個体により減圧時間、加圧時間、ピークの減圧・加圧の気圧を変化させてもよい。
なお、制御装置14は、所定時間ごとに減圧、加圧を繰り返すようにしたが、所定の気圧まで減圧、加圧するように繰り返してもよい。この場合には、気密室11内に設けられた気圧センサからの数値を検知し、減圧、加圧のそれぞれ閾値を定めその値に達するまで、減圧、加圧を行い、その閾値になったら減圧から加圧へ、又は加圧から減圧へと制御を切り替えるようにしてもよい。
このように、上述の実施例のトレーニング装置及び方法によれば、身体全体への体液血行を適度に阻害してやることにより疲労・酸欠・ストレスを効率的に発生させることができるものであるため、この状態でトレーニングを行えば、トレーニング時間が短くて済むと同時に、目的外の臓器に影響を与えたり関節の損傷を招くなどの事態を有効に阻止できる。
また、この発明の方法に用いる気密室は、気圧を安全にコントロールできる安全装置を備えていてもよく、これにより適度な気圧力を自在に得ることができるとともに、煩わしい操作を不要とすることができる。これにより、本発明のトレーニング方法をより簡易に行うことができるようになる。
従来のように、いきなり減圧ポンプ13aと加圧ポンプ13bとを択一的に切り替えると急な加圧、減圧が発生して、被験者が耳抜きができないなど不快な感覚が生じてしまうことがある。しかし、上述の実施形態のように、減圧ポンプ13aと加圧ポンプ13bの給気量、排気量の差により気圧を制御するようにしたことから、この切替を緩やかに行なうことができる。特に、加圧・減圧を繰り返す場合、急激な加圧・減圧を繰り返すことになり、被験者があたかも急上昇・急降下を繰り返すようなことにならないよう制御することができる。
また加圧状態でも減圧ポンプ13aが、また減圧状態でも加圧ポンプ13bが動作しているため、万一過度に一方のポンプの出力が設定されても、他方のポンプの出力により緩和されるため安全装置的に機能する。
さらには、気密室11内は常に換気することができ、クリーンな状態で被験者は過ごすことができる。
そしてまた、制御盤の気圧表示装置(ディスプレイ)を備えることによって、視認による気圧の管理が容易になるとともに、常に適切な気圧を再現する事が容易になる。
さらにまた、空気を自然界にある状態以上にはしないので、快適な空気浴を得ることができる。
また気密室11内を減圧状態としてから、加圧状態とすることができるから、より被験者に対しての効果を上げることができる。つまり、減圧状態とすることで被験者の細胞を酸素要求状態にしてから、適宜に加圧状態として酸素(空気)を与えることで、より被験者の細胞が酸素を吸収するような環境を作り出すことができる。
また、さらに酸素濃縮器を通気管12に取り付けて、加圧状態のときに気密室11内に酸素を供給してもよい。これにより、加圧状態のときに気密室内の酸素濃度が高まり、より効果的に最適な空気浴状態を作り出すことができる。
また、この方法を用いた実験結果から、被験者の細胞のミトコンドリアの機能が向上したと思われる例が多数見られる。つまり被験者は、体内の内部が温められ、著しい温度上昇がみられるようになった。これは、血流の悪い状態でも、ストレスの多い鬱状態の人でも物理的に平等に関係なく実験結果として現われている。このことは、すべての細胞の活性化、すなわち免疫力の向上にも素噴らしい効果が発揮されることを示唆していると考えられる。
また、ショック療法としてのリフレッシュルーム(ストレスを与え、疲労回復する部屋)としても機能する。HSP(ヒートショックプロテイン)通称ストレス・タンパクが気圧の変化によって生まれる。今回ように気圧変化を受けると、細胞のタンパク質が障害を受ける。ストレスで傷害されたタンパクを、細胞はみずからHSPをつくって、ストレスで障害を受けたタンパクをもとどおりに治していく。HSPは、熱ストレスだけではなく、気圧の変化などのストレスでも作られるので別名「ストレス・タンパク」ともいわれている。ストレス・タンパクは、免疫や止血と同じように、私たちの体を守る仕組みの一つである。
このHSPは、あるストレスに抵抗性を獲得すると、他のストレスにも同様に抵抗性を示すため、被験者の免疫力が向上すると考えられる。
次に別の例について説明する。
上述の例では減圧ポンプ13aが気密室11の外に配置されていたが、別な実施形態としては、この減圧ポンプ13aを気密室11内に配置し、加圧ポンプ13bは気密室外に配置する例である。
具体的には、減圧ポンプ13aは、気密室11内のソファーの下などに空間をつくり、そこに収納するなどして、気密室内の邪魔にならない場所に配置する。
これにより、減圧を行う際、ポンプ自体が減圧された気密室11内にあるため、減圧ポンプ13aが低圧状態の室内で駆動することから、減圧ポンプ13aにかかる空気抵抗が減少し、より効率的に駆動でき、気密室内の排気を十分に行なうことができる。
上述の例に加えて、減圧ポンプ13aと同様に加圧ポンプ13bも気密室11内に配置してもよい。加圧ポンプ13bも室内に配置することで、気密室11外にポンプが無くなり、装置全体をすっきりとコンパクトにすることができる。
上述のいずれの例も減圧ポンプと加圧ポンプの2台のポンプを設ける例について説明したが、1台のポンプで排気口と給気口を切り替えることで、1台のポンプにより減圧ポンプ及び加圧ポンプの役割を果たすように構成してもよい。
そしてこれを気密室11内に配置して、室内の給排気を行なうように構成することもできる。これによりポンプの台数が少なくて済み、装置のコストを低下させることができる。
本発明によれば、短時間でも効果的に被験者の細胞に酸素とHSPを供給することができる状態を作り出すことができる。
1・・・気圧トレーニング装置
11・・気密室
13・・ポンプ
14・・制御装置
15・・通気管
16・・電磁弁

Claims (5)

  1. 気密可能な気密室と、
    上記気密室内に設けられ上記気密室内の空気を排気して減圧する減圧ポンプ及び、上記気密室外に設けられ気密室内に空気を給気して加圧する加圧ポンプと、
    上記減圧ポンプ及び加圧ポンプを通電制御するポンプ制御手段と、を有し、
    上記ポンプ制御手段は、最初に上記ポンプを減圧動作させることで上記気密室内を減圧状態で一定時間継続させた後、上記ポンプを加圧動作させることで、上記気密室内を常圧よりも高い加圧状態で一定時間継続させ、その後上記減圧状態と加圧状態とを所定間隔で交互に繰り返すよう上記ポンプを制御する
    ことを特徴とする気圧トレーニング装置。
  2. 上記加圧ポンプは、上記気密室内に配置されている、
    請求項1記載の気圧トレーニング装置。
  3. 上記気密室は、人体の全部を内部に保持するものである、
    請求項1又は2記載の気圧トレーニング装置。
  4. 被験者の身体全身を気密室内に爆した状態で、最初に当該気密室内も設けられた減圧ポンプを動作させて上記気密室内の空気を排気することで上記気密室内を常圧よりも気圧が低い低圧状態にする工程と、
    上記気密室外に設けられた加圧ポンプを、上記減圧ポンプの排気量よりも大きな給気量で動作させて上記気密室内を加圧することで、上記気密室内を低圧状態から解放するとともに、上記気密室内を常圧よりも高い加圧状態とする工程と、
    上記加圧状態から減圧状態にする工程と、減圧状態から加圧状態にする工程を所定間隔で交互に繰り返す工程と、
    を有することを特徴とする気圧トレーニング方法。
  5. 上記気密室内を加圧状態とする工程は、上記気密室内に配置された加圧ポンプにより行なわれる、
    請求高4記載の気圧トレーニング方法。
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