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JP6323143B2 - 室内機用天板 - Google Patents

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JP6323143B2
JP6323143B2 JP2014088112A JP2014088112A JP6323143B2 JP 6323143 B2 JP6323143 B2 JP 6323143B2 JP 2014088112 A JP2014088112 A JP 2014088112A JP 2014088112 A JP2014088112 A JP 2014088112A JP 6323143 B2 JP6323143 B2 JP 6323143B2
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Description

本発明は、空気調和機の室内機に用いられるもので、熱交換器が収容される室内機の筐体に設けられる室内機用天板に関する。
従来から、空気調和機の室内機は、室内空気を給排気するための送風機と、室内空気と冷媒との間で熱交換させる熱交換器と、送風機及び熱交換器を覆う筐体とを備える。例えば、特許文献1に開示される空気調和機の室内機は、吸込口より吸気した室内空気を熱交換させてから吹出口より送気することで、空気調和機が設置された室内の温度を調節するものである。
特許文献1に開示された空気調和機の室内機は、送風機の周りを取り囲むように熱交換器が設置されるとともに、筐体の内部で熱交換器の上流側から下流側に室内空気を通過させる風路が形成される。特許文献1に開示された空気調和機の室内機は、筐体の内部の配管収納部分に形成された結露水流入孔まで延びる凹形状の溝が、筐体の天面における熱交換器の下流側風路に対応する部位で、熱交換器に沿って設けられるものである。
特開2007−170764号公報
特許文献1に開示された空気調和機の室内機は、筐体の内部の送風機等にモータやファン等の機器が設けられるものであり、これらの機器を作動させることによって筐体の天面における天板が振動するものとなる。このとき、特許文献1に開示された空気調和機の室内機は、天板の振動で周辺の空気が加振されることで、騒音となって居住空間に伝播されるおそれがある。
特許文献1に開示された空気調和機の室内機は、筐体の天面における熱交換器の下流側風路に対応する部位で、熱交換器に沿って凹形状の溝が天板に設けられるものであり、凹形状の溝が筐体の外周まで延びることなく、熱交換器の周囲を取り囲むように形成されるものである。このため、特許文献1に開示された空気調和機の室内機は、熱交換器の周囲を取り囲むように凹形状の溝が形成されるため、凹形状の溝が形成された部位での剛性が小さくなって、筐体の外周側から中央側に向けて曲げ変形しやすいものとなることから、天板の剛性が不十分なものとなるおそれがある。
また、特許文献1に開示された空気調和機の室内機は、凹形状の溝が筐体の外周まで延びることなく形成されて、凹形状の溝と筐体の外周とが離間したものとなることから、機器の作動により天板が振動するときに、天板の全面と凹形状の溝とが筐体の外周の内側で一体となって振動するものとなる。このため、特許文献1に開示された空気調和機の室内機は、筐体の天面において天板の表面積が大きくなることから、天板の全面と凹形状の溝とが一体となって振動して、室内機全体の振動や騒音が過大なものとなることで、空気調和機の室内機の静穏性能を著しく低下させるおそれがあるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、室内機用天井板の振動する範囲(振動領域)を狭くして振動数を向上させることで、空気調和機の室内機の静穏性能を著しく向上させることのできる室内機用天板を提供することにある。
第1発明に係る室内機用天板は、室内の空気を吸気及び送気するための送風機と、送風機の周りを囲むように配置されて冷媒を循環させる熱交換器と、送風機及び熱交換器が収容されて風路を形成する筐体とを有して、吸気口から吸気した室内の空気を、熱交換器によって冷媒との間で熱交換させて、送気口から送気する空気調和機の室内機における、空気調和機の室内機の筐体に設けられる室内機用天板であって、室内の空気を吸気する熱交換器の風路上流側に設けられる天板内側部と、室内に空気を送気する熱交換器の風路下流側に設けられる天板外側部とを備え、前記天板外側部は、筐体外周に沿って形成される主要支持辺と、上方又は下方に向けて突出して形成されるリブとを有し、前記リブの両端部が前記主要支持辺まで延びて設けられ、前記天板外側部は、筐体の中央側となる前記リブの内側の振動領域を狭くするものとして、隣り合う2つの前記主要支持辺により形成される隅部で、前記リブの両端部が、前記隅部を形成する2つの前記主要支持辺まで延びて設けられることを特徴とする。
発明に係る室内機用天板は、第1発明において、前記天板内側部は、熱交換器を配置するためのエンボス部が設けられることによって、前記天板外側部との境界が形成されて、前記天板外側部は、前記エンボス部に前記リブを接しさせることで、又は、前記エンボス部から前記リブを離間させることで、前記天板内側部との境界を前記リブに跨がせることなく、筐体の外周側となる前記エンボス部の外側に、前記リブが設けられることを特徴とする。
発明に係る室内機用天板は、第1発明又は第2発明において、前記天板外側部は、隣り合う2つの前記主要支持辺により形成される隅部で、隅切りさせて形成される補助支持辺が設けられることを特徴とする。
発明に係る室内機用天板は、第1発明〜第発明の何れかにおいて、前記リブを上方又は下方に向けて突出させた深さdは、下記(1)式により規定される関係を満足することを特徴とする。ここで、d:前記リブの深さ、t:室内機用天板の板厚とする。
Figure 0006323143
第1発明〜第発明によれば、天板外側部でリブの両端部が主要支持辺まで延びて設けられて、リブの内側に狭い振動領域が形成されることで、室内機用天板が振動するスパンを短くした振動性状によって、室内機用天板の振動数を向上させることができる。また、第1発明〜第発明によれば、天板の剛性を高めるために設置したリブが、リブの両端部の中間部分において、構造性能以外の制約により、リブの拘束状態を維持するために必要な連続性が確保されるものとなるため、室内機用天板の剛性を高めて、室内機用天板の振動数を向上させることができる。これにより、第1発明〜第発明によれば、室内機用天板の振動数を向上させて振動騒音等を低減させたものとすることで、空気調和機の室内機の静穏性能を著しく向上させることが可能となる。
特に、第発明によれば、例えば、振動数の相対値αが1.10程度となるときに、鋼板等の板厚tを0.8mmから0.7mm程度に薄くしても、リブが設けられない場合の振動数と同等の振動数を得ることができることから、13%程度の材料を節約して材料コストを低減させることが可能となる。また、第発明によれば、鋼板等の板厚tを増大させることなく、リブが設けられない場合の振動数より大きい振動数を得ることができることから、鋼板等に使用される材料を増大させずに、室内機用天板の振動数を向上させて振動騒音等を低減させることが可能となる。
本発明を適用した室内機用天板が設けられる室内機を示す斜視図である。 本発明を適用した室内機用天板が設けられる室内機を示す側方断面図である。 本発明を適用した室内機用天板を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した室内機用天板を示す平面図であり、(b)は、その補助支持辺が設けられた隅部を示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した室内機用天板の延長を異ならせた複数のリブを示す平面図であり、(b)は、その湾曲させたリブを示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した室内機用天板のエンボス部に接しさせたリブを示す拡大平面図であり、(b)は、そのA−A線端面図である。 (a)は、本発明を適用した室内機用天板のエンボス部から離間させたリブを示す拡大平面図であり、(b)は、そのB−B線端面図である。 (a)は、本発明を適用した室内機用天板の略面状に形成された補剛面部を示す拡大平面図であり、(b)は、そのC−C線端面図である。 (a)は、本発明を適用した室内機用天板のリブの内側の振動領域を示す平面図であり、(b)は、従来の天板の振動領域を示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した室内機用天板に作用する外力を示す平面図であり、(b)は、従来の天板に作用する外力を示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した室内機用天板の補剛面部の内側の振動領域を示す平面図であり、(b)は、これに作用する外力を示す平面図である。 本発明を適用した室内機用天板にリブ又は補剛面部が設けられることによる振動数の相対値と、リブ又は補剛面部の深さ及び鋼板の板厚の比率との関係を示すグラフである。
以下、本発明を適用した室内機用天板1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した室内機用天板1は、図1に示すように、室内の温度や湿度を調節するために、天井内部7等に嵌め込まれる空気調和機の室内機5に用いられるものである。
空気調和機の室内機5は、図2に示すように、室内の空気を吸気及び送気するためのファン等の送風機51と、冷媒等を循環させる熱交換器52と、送風機51や熱交換器52等が筐体内部50に収容される筐体53とを備える。熱交換器52は、筐体53の側板56から横方向Xに所定の間隔で離間させて、送風機51の周りの一部又は全部を囲むように配置される。
空気調和機の室内機5は、室内の空気を吸気口54から吸気して、吸気した空気を熱交換器52に通過させて熱交換させてから、熱交換させた空気を送気口55から室内に送気するものである。空気調和機の室内機5は、吸気口54から送気口55まで空気を通過させる風路6が筐体内部50に形成されて、熱交換器52を境界とした筐体53の中央側が風路上流側6aとなるとともに、熱交換器52を境界とした筐体53の外周側が風路下流側6bとなる。
本発明を適用した室内機用天板1は、熱交換器52等が収容される筐体53の上部等に鋼板等が取り付けられて、筐体53の天面等を鋼板等で塞ぐことによって、筐体内部50に閉空間を形成して設けられる。本発明を適用した室内機用天板1は、筐体53の中央側で室内の空気が吸気される風路上流側6aに設けられる天板内側部2と、筐体53の外周側で室内に空気が送気される風路下流側6bに設けられる天板外側部3とを備える。
本発明を適用した室内機用天板1は、熱交換器52が設けられる位置に沿って、天板内側部2と天板外側部3との境界に、鋼板等を屈曲させて上方に向けて突出させたエンボス部20が形成される。本発明を適用した室内機用天板1は、筐体内部50で熱交換器52をエンボス部20に嵌め込んで、熱交換器52の上端と筐体53の天面との間に隙間を生じさせないものとして、熱交換させた空気を風路下流側6bから風路上流側6aに逆流させないものとなる。
天板内側部2は、熱交換器52を配置するためのエンボス部20が上方に向けて突出させて設けられることによって、天板外側部3との境界が形成されるものとなる。天板内側部2は、図3に示すように、筐体53の中央側となるエンボス部20の内側の領域で、鋼板等が略平板状に形成される。天板内側部2は、これに限らず、エンボス部20の内側となる領域で、鋼板等を部分的に縦方向Yに突出させて、凹部又は凸部が形成されてもよい。
天板外側部3は、複数の側板56を組み合わせた筐体外周53aに沿って形成される複数の主要支持辺31と、鋼板等を屈曲させて縦方向Yに突出して形成されるリブ30とを備える。天板外側部3は、下方に向けて突出させてリブ30が形成されてもよく、また、上方に向けて突出させてリブ30が形成されてもよい。このとき、天板外側部3は、複数のリブ30が形成されて、各々のリブ30の両端部30aが主要支持辺31まで延びて設けられるものとなる。
天板外側部3は、筐体外周53aが略矩形状に形成される場合に、図4(a)に示すように、4箇所の主要支持辺31で略矩形状に形成されるものとなる。このとき、天板外側部3は、隣り合う2つの主要支持辺31により形成される隅部33で、隣り合う主要支持辺31の交差部33aが、リブ30よりも外周側となるリブ30の外側に配置されたものとなるようにして、リブ30の両端部30aが隣り合う2つの主要支持辺31まで延びて設けられる。
天板外側部3は、隣り合う主要支持辺31の交差部33aを隅切りさせた形状とすることによって、図4(b)に示すように、隣り合う2つの主要支持辺31により形成される隅部33で、隅切りさせて形成される補助支持辺32が設けられてもよい。このとき、天板外側部3は、補助支持辺32がリブ30の外側に配置されたものとなるように、リブ30の両端部30aが隣り合う2つの主要支持辺31まで延びて設けられる。補助支持辺32は、各々の隅部33で略一直線状に形成されるものであるが、これに限らず、複数の直線を連続させて略多角状に形成されてもよく、また、湾曲させて形成されてもよい。
天板外側部3は、図4に示すように、4箇所の主要支持辺31によって形成された4箇所の隅部33で、4箇のリブ30が略同一延長で主要支持辺31まで略直線状に延びて設けられる。天板外側部3は、これに限らず、4箇所の隅部33のうち一部の隅部33においてのみリブ30が設けられてもよく、また、図5(a)に示すように、複数のリブ30が互いに横方向Xの延長を異ならせるものであってもよい。さらに、天板外側部3は、図5(b)に示すように、複数のリブ30のうち少なくとも一部を湾曲させるものであってもよい。
天板外側部3は、図6に示すように、上方に向けて突出したエンボス部20から連続させて、下方に向けて突出したリブ30が形成されて、エンボス部20にリブ30を接しさせるものとなる。天板外側部3は、これに限らず、図7に示すように、エンボス部20からリブ30を離間させてもよい。このとき、天板外側部3は、天板内側部2との境界をリブ30に跨がせることなく、筐体53の外周側となるエンボス部20の外側に、鋼板等を縦方向Yに屈曲させてリブ30が設けられるものとなる。天板外側部3は、図6、図7に示すように、横方向Xで所定の幅wとなるように、縦方向Yに突出させた略直線状のリブ30が隅部33に形成される。
天板外側部3は、図8に示すように、筐体外周53aに沿って形成される複数の主要支持辺31と、鋼板等を屈曲させて上方又は下方に向けて略面状に突出して形成される補剛面部35とを備えるものとされてもよい。このとき、天板外側部3は、隣り合う2つの主要支持辺31により形成される各々の隅部33において、交差部33aを包摂するように、補剛面部35が形成されて、各々の補剛面部35の2側辺35aが主要支持辺31まで延びて設けられるものとなる。なお、補剛面部35は、エンボス部20に接しさせて設けられるものであるが、これに限らず、エンボス部20から離間させて設けられてもよい。
リブ30又は補剛面部35は、図6(b)、図7(b)、図8(b)に示すように、リブ30又は補剛面部35を上方又は下方に向けて突出させた深さdが、本発明を適用した室内機用天板1の鋼板等の板厚tとの関係で、下記(1)式により規定される関係を満足する。ここで、d:リブ30又は補剛面部35の深さ(mm)、t:室内機用天板1の板厚(mm)とする。
Figure 0006323143
リブ30又は補剛面部35は、リブ30又は補剛面部35の深さdと室内機用天板1の板厚tとの比率が、上記(1)式により規定される関係を満足するものとして、さらに、リブ30又は補剛面部35の深さdを室内機用天板1の板厚tの8倍程度とすることが望ましい。このとき、リブ30又は補剛面部35は、例えば、本発明を適用した室内機用天板1の鋼板等の板厚tが0.8mmの場合において、リブ30又は補剛面部35の深さdを3mm以上、8mm以下として、さらに、リブ30又は補剛面部35の深さdを6.4mm程度とすることが望ましい。
本発明を適用した室内機用天板1は、図2に示すように、空気調和機を運転させたときに、筐体内部50の送風機51等に設けられたモータやファン等の機器が作動等することで、筐体53の天面で振動する。筐体53の天面における振動は、主として、室内機用天板1の鋼板等の剛性に伴って増減する1次固有振動数等の小さい振動数によって振動騒音等の原因となる。
天板外側部3は、図9(a)に示すように、リブ30が形成される場合に、リブ30の両端部30aが主要支持辺31まで延びて設けられる。また、天板外側部3は、図11(a)に示すように、補剛面部35が形成される場合に、補剛面部35の2側辺35aが主要支持辺31まで延びて設けられる。天板外側部3は、リブ30の両端部30a又は補剛面部35の2側辺35aが隅部33において主要支持辺31に拘束されて、筐体53の外周側となるリブ30又は補剛面部35の外側で、室内機用天板1の振動を著しく低減させたものとなる。このとき、天板外側部3は、筐体53の中央側となるリブ30又は補剛面部35の内側に、室内機用天板1が振動するときの振動領域V1が形成されるものとなる。
これに対して、従来の天板9は、図9(b)に示すように、凹形状の溝90が周囲の支持辺91まで延びることなく形成されて、凹形状の溝90と周囲の支持辺91とが離間したものとなる。このとき、従来の天板9は、凹形状の溝90が周囲の支持辺91に拘束されないため、天板9の全面と凹形状の溝90とが一体となって振動するものとなることから、周囲の支持辺91よりも内側で、天板9の全面に振動領域V2が形成されるものとなる。
天板外側部3は、図9(a)、図11(a)に示すように、リブ30又は補剛面部35の内側に振動領域V1が形成されることから、天板9の全面に振動領域V2が形成されるものと比較して、リブ30又は補剛面部35の内側の振動領域V1を狭くするものとして、リブ30の両端部30a又は補剛面部35の2側辺35aが、隣り合う2つの主要支持辺31まで延びて設けられるものとなる。
このとき、本発明を適用した室内機用天板1は、天板外側部3でリブ30の両端部30a又は補剛面部35の2側辺35aが主要支持辺31まで延びて設けられて、リブ30又は補剛面部35の内側に狭い振動領域V1が形成されることで、室内機用天板1が振動するスパンを短くした振動性状によって、室内機用天板1の振動数を向上させることができる。これにより、本発明を適用した室内機用天板1は、振動数を向上させて振動騒音等を低減させたものとすることで、空気調和機の室内機5の静穏性能を著しく向上させることが可能となる。
本発明を適用した室内機用天板1は、図10(a)に示すように、リブ30が形成される場合に、天板外側部3の隅部33に形成された複数のリブ30が互いに離間して設けられる。このとき、本発明を適用した室内機用天板1は、天板外側部3の隣り合う隅部33と隅部33との間にリブ30を架設させないものとなるため、各々のリブ30の両端部30aが各々の隅部33で主要支持辺31に拘束されて、各々のリブ30の拘束状態を維持するために必要なリブ30の連続性が確保されるものとなる。
また、本発明を適用した室内機用天板1は、図11(b)に示すように、補剛面部35が形成される場合にも、天板外側部3の隅部33に形成された複数の補剛面部35が互いに離間して設けられる。このとき、本発明を適用した室内機用天板1は、天板外側部3の隣り合う隅部33と隅部33との間に補剛面部35を架設させないものとなるため、各々の補剛面部35の2側辺35aが各々の隅部33で主要支持辺31に拘束されて、各々の補剛面部35の拘束状態を維持するために必要な補剛面部35の連続性が確保されるものとなる。
これに対して、従来の天板9は、図10(b)に示すように、凹形状の溝90が周囲の支持辺91まで延びることなく形成されて、凹形状の溝90が周囲の支持辺91に沿って連続して設けられる。このとき、従来の天板9は、隣り合う隅部と隅部との間で凹形状の溝90が架設されたものとなるため、凹形状の溝90が形成された部位での剛性が小さくなって、外力Pによって筐体の外周側から中央側に向けて曲げ変形しやすいものとなることから、従来の天板9の剛性が不十分なものとなるおそれがある。
本発明を適用した室内機用天板1は、図10(a)、図11(b)に示すように、リブ30の両端部30a又は補剛面部35の2側辺35aの中間部分において、構造性能以外の制約により、リブ30又は補剛面部35の拘束状態を維持するために必要な連続性が確保されるものとなるため、室内機用天板1の剛性を高めて、振動数を向上させることができる。これにより、本発明を適用した室内機用天板1は、振動数を向上させて振動騒音等を低減させたものとなることで、空気調和機の室内機5の静穏性能を著しく向上させることが可能となる。
ここで、1次固有振動数等の小さい振動数は、鋼板等の板厚tを増大させることにより向上させることができるものの、鋼板等の板厚tを増大させると、空気調和機の全体の重量や設置スペースが大きくなるとともに使用材料も多くなるため、施工コストや材料コストが増大することになる。
本発明を適用した室内機用天板1は、上記(1)式により規定される関係を満足して、リブ30又は補剛面部35の深さdが室内機用天板1の板厚tの3.75倍以上となるように設定される。このとき、本発明を適用した室内機用天板1は、図12に示すように、リブ30又は補剛面部35が設けられない場合の振動数で、リブ30又は補剛面部35が設けられる場合の振動数を除したときの振動数の相対値αが、約1.09を超えるものとなる。
なお、図12は、以下の数値解析検討に基づいて導出されたものである。解析対象は、板厚tが0.8mm、平面方向で幅600mm、長さ1400mmの略矩形状の室内機用天板1であり、隣り合う2つの主要支持辺31まで延びたリブ30を有するものである。リブ30は、平面方向で幅40mm、長さ350mmであり、隣り合う2つの主要支持辺31とのなす角度がともに45度となる。この数値解析は、主要支持辺31の位置で室内機用天板1の水平方向及び鉛直方向の変位が固定された状態で、リブ30の凹凸の深さdを、室内機用天板1の板厚tとの比率で、0〜20倍程度の範囲で変化させて、有限要素解析モデルを複数種類作成するものである。これらの有限要素解析モデルが用いられた振動固有値解析の結果は、リブ30の深さdがゼロの場合に対する、所定の深さdのリブ30を設けた場合の1次固有振動数の比率(振動数の相対値α)を縦軸とするとともに、室内機用天板1の板厚tに対する、所定の深さdのリブ30を設けた場合の凹凸の深さdの比率(リブ30の深さ/室内機用天板1の板厚)を横軸として、図12に示すように、プロットされるものとなる。
本発明を適用した室内機用天板1は、例えば、振動数の相対値αが1.10程度となるときに、鋼板等の板厚tを0.8mmから0.7mm程度に薄くしても、リブ30又は補剛面部35が設けられない場合の振動数と同等の振動数を得ることができることから、13%程度の材料を節約して材料コストを低減させることが可能となる。また、本発明を適用した室内機用天板1は、鋼板等の板厚tを増大させることなく、リブ30又は補剛面部35が設けられない場合の振動数より大きい振動数を得ることができることから、鋼板等に使用される材料を増大させずに鋼板等の振動数を向上させて振動騒音等を低減させることが可能となる。
本発明を適用した室内機用天板1は、上記(1)式により規定される関係を満足して、リブ30又は補剛面部35の深さdが室内機用天板1の板厚tの10倍以下となるように設定されることで、図2に示すように、筐体内部50にリブ30又は補剛面部35を大きく突出させないものとして、筐体内部50の機器等とリブ30又は補剛面部35とが干渉することを回避することが可能となる。
本発明を適用した室内機用天板1は、送風機51や熱交換器52等の機器が筐体内部50に集中して配置される風路上流側6aで、筐体内部50に突出させたリブ30又は補剛面部35が天板内側部2に形成されないものとすることもできる。このとき、本発明を適用した室内機用天板1は、天板外側部3にリブ30又は補剛面部35を形成して鋼板等の振動数を向上させながら、筐体内部50の機器等とリブ30又は補剛面部35とが干渉することを回避することが可能となる。
本発明を適用した室内機用天板1は、天板外側部3と天板内側部2との境界で、エンボス部20をリブ30又は補剛面部35に跨がせることなく、エンボス部20の外側にリブ30又は補剛面部35が設けられるものである。これにより、本発明を適用した室内機用天板1は、例えば、リブ30又は補剛面部35を上方に向けて突出して形成させた場合であっても、熱交換させた空気がリブ30又は補剛面部35を通過して風路下流側6bから風路上流側6aに逆流することを防止して、室内の温度や湿度を調節するときの空調効率が低下することを防止することが可能となる。
本発明を適用した室内機用天板1は、リブ30又は補剛面部35を下方に向けて突出して形成させた場合に、天板外側部3と天板内側部2との境界をリブ30又は補剛面部35に跨がせないものとすることで、エンボス部20に熱交換器52を全長に亘って配置することができる。本発明を適用した室内機用天板1は、図6、図8に示すように、エンボス部20にリブ30又は補剛面部35を接しさせたものとすることで、エンボス部20に熱交換器52を全長に亘って配置することができるものとしながら、図9、図11に示すように、室内機用天板1が振動するときの振動領域V1を可能な限り狭くすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
本発明を適用した室内機用天板1は、筐体53を略長方形又は略正方形に形成することで、筐体外周53aに合わせて略長方形又は略正方形に形成されるものとなる。本発明を適用した室内機用天板1は、これに限らず、例えば、筐体53を略円形又は略楕円形等に形成した場合に、筐体外周53aに合わせて略円形又は略楕円形等に形成され円弧状等の主要支持辺31が天板外側部3に形成されるものとなる。
1 :室内機用天板
2 :天板内側部
20 :エンボス部
3 :天板外側部
30 :リブ
30a :両端部
31 :主要支持辺
32 :補助支持辺
33 :隅部
33a :交差部
35 :補剛面部
35a :2側辺
5 :室内機
50 :筐体内部
51 :送風機
52 :熱交換器
53 :筐体
53a :筐体外周
54 :吸気口
55 :送気口
56 :側板
6 :風路
6a :風路上流側
6b :風路下流側
7 :天井内部
X :横方向
Y :縦方向

Claims (4)

  1. 室内の空気を吸気及び送気するための送風機と、送風機の周りを囲むように配置されて冷媒を循環させる熱交換器と、送風機及び熱交換器が収容されて風路を形成する筐体とを有して、吸気口から吸気した室内の空気を、熱交換器によって冷媒との間で熱交換させて、送気口から送気する空気調和機の室内機における、空気調和機の室内機の筐体に設けられる室内機用天板であって、
    室内の空気を吸気する熱交換器の風路上流側に設けられる天板内側部と、室内に空気を送気する熱交換器の風路下流側に設けられる天板外側部とを備え、
    前記天板外側部は、筐体外周に沿って形成される主要支持辺と、上方又は下方に向けて突出して形成されるリブとを有し、前記リブの両端部が前記主要支持辺まで延びて設けられ
    前記天板外側部は、筐体の中央側となる前記リブの内側の振動領域を狭くするものとして、隣り合う2つの前記主要支持辺により形成される隅部で、前記リブの両端部が、前記隅部を形成する2つの前記主要支持辺まで延びて設けられること
    を特徴とする室内機用天板。
  2. 前記天板内側部は、熱交換器を配置するためのエンボス部が設けられることによって、前記天板外側部との境界が形成されて、
    前記天板外側部は、前記エンボス部に前記リブを接しさせることで、又は、前記エンボス部から前記リブを離間させることで、前記天板内側部との境界を前記リブに跨がせることなく、筐体の外周側となる前記エンボス部の外側に、前記リブが設けられること
    を特徴とする請求項1記載の室内機用天板。
  3. 前記天板外側部は、隣り合う2つの前記主要支持辺により形成される隅部で、隅切りさせて形成される補助支持辺が設けられること
    を特徴とする請求項1又は2記載の室内機用天板。
  4. 前記リブを上方又は下方に向けて突出させた深さdは、下記(1)式により規定される関係を満足すること
    を特徴とする請求項1〜の何れか1項記載の室内機用天板。
    Figure 0006323143
    ここで、d:前記リブの深さ、t:室内機用天板の板厚とする。
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