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JP6317948B2 - トランスのコイル接続構造、及び、トランス - Google Patents

トランスのコイル接続構造、及び、トランス Download PDF

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Description

この発明は、トランスのコイル接続構造、及び、これを備えるトランスに関する。
一次側コイル及び二次側コイルを備える従来のトランスには、例えば特許文献1のように、一次側コイルが、渦巻き状に巻かれて軸方向に配列された二つの渦巻き板部を備え、これら二つの渦巻き板部の内側の端部(コイル端)を引出線により接続して構成されたものがある。
特開2004−303823号公報
これら二つの渦巻き板部の内側の端部を接続する方法としては、例えば、二つの内側の端部を相互に接触させた状態で、これら二つの内側の端部の間に電流を流し、接触部分における電気抵抗によって発生する熱で、二つの渦巻き板部の内側の端部を溶接することが考えられる。
しかしながら、単に二つの内側の端部の溶接面を面接触させた状態で上記した溶接を実施すると、接触部分における電気抵抗が小さく、溶接不良が発生する虞がある。溶接不良が発生した場合、一次側コイルのうち二つの渦巻き板部の接続部分における電気抵抗が他の部分よりも非常に大きくなり、一次側コイルの特性にばらつきが生じてしまう。その結果として、トランスの性能低下を招く恐れがある。
また、従来では、上記した溶接不良が発生しないように、二つの内側の端部の溶接面のうち一方の溶接面に、他方の溶接面に向けて突出する点状の溶接用突起を形成した上で、この溶接用突起を他方の溶接面に当接させた状態で上記した溶接(点溶接)を実施する方法も考えられる。しかしながら、この方法では、二つの内側の端部の接続部分が小さいため、依然として、二つの渦巻き板部の接続部分における電気抵抗が他の部分よりも大きくなり、一次側コイルの特性にばらつきが生じてしまう、という問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、トランスの性能低下を抑えることが可能なトランスのコイル接続構造、及び、これを備えるトランスを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明のトランスのコイル接続構造は、渦巻き状に巻かれた二つの渦巻き板部を軸方向に配列すると共に二つの渦巻き板部の径方向内側に位置する内縁側の端部同士を溶接により接続することで、一次側コイル及び二次側コイルの少なくとも一方を構成するトランスのコイル接続構造であって、二つの前記渦巻き板部の内縁側の端部が、相互に対向する溶接面を有し、これら二つの溶接面のうち一方の溶接面に、他方の溶接面に向けて突出する溶接用突起部が形成され、該溶接用突起部が、前記溶接面に沿って線状に延びており、二つの前記渦巻き板部の前記内縁側の端部が、それぞれ前記渦巻き板部の周方向に延びる本体部に対して前記軸方向に折り曲げられることで、二つの前記渦巻き板部の前記溶接面が、前記渦巻き板部の周方向に対向し、二つの前記渦巻き板部の前記内縁側の端部は、互いに逆向きに折り曲げられていることを特徴とする。
本発明によれば、単に溶接面同士を面接触させた状態で溶接する場合と比較して、溶接による内縁側の端部同士の接合面積が小さいため、溶接不良の発生を抑えることができる。また、点溶接の場合と比較して、溶接による内縁側の端部同士の接合面積が大きくなるため、二つの渦巻き板部同士の溶接部分における電気抵抗を減らすことができる。したがって、一次側コイルや二次側コイルの特性にばらつきが生じることを抑制でき、トランスの性能低下を抑えることができる。
また、二つの渦巻き板部同士の溶接部分における電気抵抗が小さいため、従来と比較して、トランスの使用時における一次側コイルや二次側コイルの温度上昇を抑制することも可能となる。
本発明の第一実施形態に係るトランスを示す概略斜視図である。 図1のトランスに備わる一次側コイル及び二次側コイルの構成を示す概略斜視図である。 図2の一次側コイルにおいて、(a)は、相互に溶接される二つの渦巻き板部の内縁側の端部を示す側面図、(b)は、一方の渦巻き板部の内縁側の端部を示す平面図である。 本発明の第二実施形態に係る一次側コイルにおいて、(a)は、相互に溶接される二つの渦巻き板部の内縁側の端部を示す側面図、(b)は、一方の渦巻き板部の内縁側の端部を示す平面図、(c)は、(b)のC−C矢視断面図である。 本発明の第三実施形態に係る一次側コイルにおいて、渦巻き板部の内縁側の端部の第一例を示す平面図である。 本発明の第三実施形態に係る一次側コイルにおいて、渦巻き板部の内縁側の端部の第二例を示す平面図である。 本発明の第四実施形態に係る一次側コイルにおいて、相互に溶接される二つの渦巻き板部の内縁側の端部を示す側面図である。 本発明の第五実施形態に係るトランスを搭載部に搭載した状態を示す概略断面図である。 図8のトランスに備わる一次側コイルを構成する渦巻き板部を示す斜視図である。
〔第一実施形態〕
以下、図1〜3を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1,2に示すように、本実施形態のトランス1は、一次側コイル2、二次側コイル3、樹脂部4及びトランスコア5を備える。
一次側コイル2は、導電性板材からなり、渦巻き状に巻かれた複数の渦巻き板部11を備える。各渦巻き板部11には、後述するトランスコア5の軸部32を挿通させる孔13が形成されている。
本実施形態の一次側コイル2は、軸方向D1に配列された四つの渦巻き板部11(11A〜11D)を備える。上側に位置する二つの渦巻き板部11A,11Bは、その内縁側の端部(以下、内縁端部15A,15Bと呼ぶ。)同士が溶接により接続されることで、直列に接続され、第一直列渦巻きユニット16Aをなしている。また、下側に位置する二つの渦巻き板部11C,11Dも同様に、その内縁端部15C,15D同士を溶接により接続することで直列に接続され、第二直列渦巻きユニット16Bをなしている。各直列渦巻きユニット16A,16Bにおいて、二つの渦巻き板部11,11の間には、不図示の絶縁シートが設けられ、内縁端部15A〜15Dを除く渦巻き板部11,11同士の電気的な絶縁が図られている。これら二組の直列渦巻きユニット16A,16Bにそれぞれ備える二つの端子板部17,18は、それぞれ渦巻き板部11の外縁側の端部からなり、径方向外側に延びている。
そして、二組の直列渦巻きユニット16A,16Bは、二つの端子板部17,18同士が溶接等によりそれぞれ接続されることで、並列に接続される。二組の直列渦巻きユニット16A,16Bは、軸方向D1に離れて位置するため、第二直列渦巻きユニット16Bの端子板部17B,18Bは、第一直列渦巻きユニット16Aの端子板部17A,18Aに近づくように軸方向D1に折り曲げられている。
本実施形態では、上記した第一直列渦巻きユニット16Aの二つの端子板部17A,18Aが、一次側コイル2を外部に電気接続するための端子部12をなす。
二次側コイル3は、導電性板材からなり、円環状に形成された二つのリング板部21を備える。各リング板部21は、一周よりも若干短く形成され、平面視C字状を呈している。二つのリング板部21は、その周方向D2の端部同士が溶接等により接続されることで、直列に接続される。すなわち、本実施形態の二次側コイル3は、二周よりも若干短い渦巻き状に形成されている。なお、二次側コイル3において、二つのリング板部21の間には、不図示の絶縁シートが設けられ、リング板部21同士の電気的な絶縁が図られている。
そして、二次側コイル3の両端部をなす二つのリング板部21の周方向D2の第一端部には、径方向外側に延びて後述する樹脂部4の外側に引き出される板状の端子板部25A,25Bが形成されている。また、一方のリング板部21Aのうち他方のリング板部21Bに接続される周方向D2の第二端部にも、径方向外側に延びて後述する樹脂部4の外側に引き出される板状の端子板部25Cが形成されている。これら三つの端子板部25A〜25Cは、二次側コイル3を外部に接続するための端子部22をなす。
以上のように構成される二次側コイル3は、一次側コイル2をなす二組の直列渦巻きユニット16A,16Bの間に配される。このため、二次側コイル3と各直列渦巻きユニット16A,16Bとの間には、不図示の絶縁シートが設けられ、一次側コイル2と二次側コイル3との電気的な絶縁が図られている。
また、一次側コイル2及び二次側コイル3は、これらの端子部12,22をなす端子板部17A,18A,25A〜25Cが相互に逆向きで径方向外側に延びるように配される。これら一次側コイル2及び二次側コイル3の端子板部17A,18A,25A〜25Cには、その厚さ方向に貫通する貫通孔19,29が形成されている。
樹脂部4は、端子部12,22をなす一次側コイル2及び二次側コイル3の端子板部17A,18A,25A〜25Cを除く一次側コイル2及び二次側コイル3の部分を封止して一体に固定するものである。樹脂部4は、渦巻き板部11やリング板部21、一次側コイル2における端子板部同士の接続部分を覆うように形成され、略円筒状の外観を有する。
トランスコア5は、磁性体からなり、樹脂部4によって封止された一次側コイル2及び二次側コイル3を軸方向D1から挟み込む一対のベース部31と、一次側コイル2及び二次側コイル3に挿通されて二つのベース部31同士を接続する軸部32と、を備える。また、トランスコア5は、一次側コイル2及び二次側コイル3の外周側に配されて二つのベース部31同士を接続する外郭部33と、を備える。図示例のトランスコア5は、軸部32及び外郭部33を一次側コイル2及び二次側コイル3の軸方向D1に分割して構成されているが、これに限ることはない。
次に、本実施形態に係るトランス1のコイル接続構造について説明する。ここでは、図3を参照して第一直列渦巻きユニット16Aをなす二つの渦巻き板部11A,11Bの内縁端部15A,15Bを溶接により接続する構造について説明する。第二直列渦巻きユニット16Aをなす二つの渦巻き板部11C,11Dの内縁端部15C,15D同士の接続構造は、第一直列渦巻きユニット16Aと同様であり、その説明を省略する。
図3に示すように、二つの渦巻き板部11A,11Bの内縁端部15A,15Bは、相互に対向する平坦な溶接面41を有する。本実施形態では、各渦巻き板部11A,11Bの周方向D2に延びる本体部14(図2参照)に対する内縁端部15の延出方向が、渦巻き板部11の軸方向D1に直交する方向に設定されているため、二つの溶接面41,41が軸方向D1に対向する。また、本実施形態では、本体部14から延びる内縁端部15の延出方向が、本体部14の端部(本体部14と内縁端部15との境界部分)からこの端部における本体部14の延長方向に沿う直線方向に設定されている。
そして、二つの溶接面41,41のうち下側に位置する第二渦巻き板部11Bの第二溶接面(一方の溶接面)41Bには、上側に位置する第一渦巻き板部11Aの第一溶接面(他方の溶接面)41Aに向けて突出する溶接用突起部42が形成されている。溶接用突起部42は、第二溶接面41Bに沿って線状に延びている。本実施形態では、溶接用突起部42の延在方向が前述した内縁端部15の延出方向に直交している。すなわち、溶接用突起部42は内縁端部15の延出方向に直交する方向に直線状に延びて形成されている。この溶接用突起部42は、例えば渦巻き板部11(導電性板材)にプレス加工を施すことで形成される。
また、本実施形態では、二つの溶接面41,41を対向させて二つの内縁端部15,15を溶接により接続した状態で、二つの渦巻き板部11,11の周方向D2に延びる本体部14,14(図2参照)同士が接触しないように、二つの渦巻き板部11,11のうち一方の渦巻き板部11の内縁端部15が、本体部14に対して折り曲げられている。図示例では、第一渦巻き板部11Aの内縁端部15A(第一溶接面41A)が、第一渦巻き板部11Aの本体部14Aよりも第二渦巻き板部11Bの近くに配置されるように、第一渦巻き板部11Aの内縁端部15Aが本体部14Aに対して段差状に折り曲げられている。
以上のように構成される二つの渦巻き板部11,11を接続する際には、第二渦巻き板部11Bの溶接用突起部42を第一渦巻き板部11Aの第一溶接面41Aに接触させた状態で、二つの内縁端部15A,15Bの間に電流を流し、接触部分における電気抵抗によって発生する熱で二つの内縁端部15A,15Bを溶接すればよい。
以上説明したように、本実施形態のトランス1のコイル接続構造によれば、単に溶接面41,41同士を面接触させた状態で溶接する場合と比較して、溶接による内縁端部15,15同士の接合面積が小さいため、溶接不良の発生を抑えることができる。また、点溶接の場合と比較して、溶接による内縁端部15,15同士の接合面積が大きくなるため、二つの渦巻き板部11,11同士の溶接部分における電気抵抗を減らすことができる。したがって、一次側コイル2の特性にばらつきが生じることを抑制でき、トランス1の性能低下を抑えることができる。
また、二つの渦巻き板部11,11同士の溶接部分における電気抵抗が小さいため、従来と比較して、トランス1の使用時における一次側コイル2の温度上昇を抑制することも可能となる。
〔第二実施形態〕
次に、図4を参照して本発明の第二実施形態について説明する。
この実施形態に係るコイル接続構造は、第一実施形態のコイル接続構造と比較して、第二渦巻き板部11Bの内縁端部15Bに形成される溶接用突起部の形状のみが異なっている。本実施形態では、第一実施形態のコイル接続構造と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
図4に示すように、第一渦巻き板部11Aの第一溶接面41Aに対向する第二渦巻き板部11Bの第二溶接面41Bには、第一実施形態と同様に、第一溶接面41Aに向けて突出する溶接用突起部42Aが形成されている。この溶接用突起部42Aは、第一実施形態と同様に、第二溶接面41Bに沿って線状に延びており、例えば渦巻き板部11(導電性板材)にプレス加工を施すことで形成できる。
ただし、本実施形態では、溶接用突起部42Aの延在方向が、第二渦巻き板部11Bの本体部14Bから延出する内縁端部15Bの延出方向に設定されている。すなわち、溶接用突起部42Aは内縁端部15Bの延出方向に直線状に延びて形成されている。また、第二渦巻き板部11Bの径方向に沿う溶接用突起部42Aの幅寸法は、第二溶接面41Bの幅寸法よりも小さく設定されている。
本実施形態のトランスのコイル接続構造によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態のコイル接続構造によれば、溶接用突起部42Aが第一実施形態のように内縁端部15Bの延在方向の直交方向に延びる場合と比較して、溶接用突起部42Aの長さ寸法を長く設定できる。このため、溶接後の状態において二つの渦巻き板部11,11同士の溶接部分における電気抵抗をさらに減らし、トランスの性能低下をさらに抑制できる。
〔第三実施形態〕
次に、図5,6を参照して本発明の第二実施形態について説明する。
この実施形態に係るコイル接続構造は、第一、第二実施形態のコイル接続構造と比較して、第二渦巻き板部11Bの内縁端部15Bに形成される溶接用突起部の形状のみが異なっている。本実施形態では、第一、第二実施形態のコイル接続構造と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
図5,6に示すように、第一渦巻き板部11Aの第一溶接面41A(図3,4参照)に対向する第二渦巻き板部11Bの第二溶接面41Bには、第一、第二実施形態と同様に、第一溶接面41Aに向けて突出する溶接用突起部42Bが形成されている。この溶接用突起部42Bは、第二実施形態と同様に、内縁端部15Bの延在方向に沿って線状に延びており、例えば渦巻き板部11(導電性板材)にプレス加工を施すことで形成できる。
ただし、本実施形態では、溶接用突起部42Bが、第二溶接面41Bから突出する複数の凸部43を内縁端部15の延在方向に線状に配列して構成されている。図示例では、複数の凸部43が互いに間隔をあけて配列されているが、例えば互いに隣り合う凸部43同士が接触していてもよい。本実施形態では、例えば図5に示すように、全ての凸部43が平面視で点状に形成されてもよいし、例えば図6に示すように、一部の凸部43が複数の凸部43の配列方向に延びるように形成されてもよい。また、例えば全ての凸部43が複数の凸部43の配列方向に延びるように形成されてもよい。
本実施形態のトランスのコイル接続構造によれば、第一、第二実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態のコイル接続構造によれば、二つの渦巻き板部11,11の内縁端部15,15を溶接する際に、第二渦巻き板部11Bにおいて溶接用突起部42Bを構成する各凸部43が、第一渦巻き板部11Aの第一溶接面41Aに個別に接触するため、溶接不良の発生をより確実に抑えることができる。なお、複数の凸部43と第一溶接面41Aとが溶接された後の状態では、二つの渦巻き板部11,11同士の溶接部分における電気抵抗が大きくなることも抑えられる。
上記した第三実施形態の構成は、第一実施形態の構成にも適用可能である。すなわち、第三実施形態において、複数の凸部43は、内縁端部15Bの延在方向に配列されることに限らず、例えば第一実施形態と同様に、内縁端部15Bの延在方向に直交する方向に配列されてもよい。
〔第四実施形態〕
次に、図7を参照して本発明の第四実施形態について説明する。
この実施形態に係るコイル接続構造は、第一〜第三実施形態のコイル接続構造と比較して、相互に溶接される二つの渦巻き板部11,11の内縁端部15,15の配置のみが異なっている。本実施形態では、第一〜第三実施形態のコイル接続構造と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
図7に示すように、二つの渦巻き板部11,11の内縁端部15,15は、それぞれ周方向D2に延びる本体部14に対して軸方向D1に折り曲げられている。すなわち、本実施形態では、二つの内縁端部15,15の延在方向が軸方向D1に設定されている。これにより、相互に対向する二つの渦巻き板部11,11の溶接面41,41は、渦巻き板部11の周方向D2に対向している。なお、図示例では、二つの内縁端部15,15が互いに逆向きに折り曲げられているが、例えば同じ向きに折り曲げられてもよい。
そして、本実施形態の溶接用突起部42Cは、第一〜第三実施形態と同様に、第一渦巻き板部11Aの第一溶接面41Aに対向する第二渦巻き板部11Bの第二溶接面41Bから突出するように形成されている。
なお、図示例の溶接用突起部42Cは、第二実施形態と同様に内縁端部15Bの延在方向に延びて形成されているが、例えば第一実施形態と同様に、第二溶接面41Bと平行な面内において内縁端部15Bの延在方向に直交する方向に延びて形成されてもよい。また、図示例の溶接用突起部42Cは、第一、第二実施形態と同様に直線状に延びて形成されているが、例えば第三実施形態と同様に複数の凸部43(図5,6参照)を直線状に配列して構成されてもよい。
本実施形態のトランスのコイル接続構造によれば、第一〜第三実施形態と同様の効果を奏し得る。
また、本実施形態のコイル接続構造によれば、二つの渦巻き板部11,11の内縁端部15,15を周方向D2から押さえつけた状態で溶接することができる。
〔第五実施形態〕
次に、図8,9を参照して本発明の第四実施形態について説明する。
この実施形態に係るコイル接続構造は、第一〜第四実施形態のコイル接続構造と比較して、渦巻き板部11の構成が異なっている。本実施形態では、第一〜第四実施形態のコイル接続構造と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態に係るコイル接続構造をなす一つの渦巻き板部11の内縁端部15には、軸方向D1に延びて外部に延出する放熱用端子51が形成されている。なお、図示例では、放熱用端子51が第一直列渦巻きユニット16Aの第二渦巻き板部11Bに形成されているが、例えば第一渦巻き板部11Aに形成されてもよいし、例えば第二直列渦巻きユニット16Bの渦巻き板部11C,11Dに形成されてもよい。
放熱用端子51は、内縁端部15に対して渦巻き板部11の径方向内側に一体に形成されている。放熱用端子51は、内縁端部15から軸方向D1に延びる第一延出板部52と、第一延出板部52の先端から渦巻き板部11の径方向外側に延びる第二延出板部53と、を備える。
第一延出板部52の延出長さは、図8に示すように、第二延出板部53が樹脂部4の軸方向D1の端部から外部に突出するように、かつ、樹脂部4を軸方向D1から挟み込むトランスコア5の軸方向D1の端部から外部に突出するように、設定されている。
以上のように構成される本実施形態の渦巻き板部11を備える本実施形態のトランス1Dでは、図8に示すように、放熱用端子51が樹脂部4の内周面から径方向内側に突出して配される。また、放熱用端子51の第一延出板部52は、樹脂部4の内周面と軸部32との隙間において軸方向D1に延びている。
さらに、トランスコア5を構成する一方のベース部31(図8において下側のベース部31)には、放熱用端子51を外部に突出させるための切欠部35が形成されている。切欠部35は、一方のベース部31の径方向の外縁から径方向内側に窪んで形成されている。放熱用端子51の第一延出板部52は、この切欠部35を通じてトランスコア5の外側まで延びている。これにより、放熱用端子51の第二延出板部53がトランスコア5の外側に配されている。
以上のように構成される本実施形態のトランス1Dは、例えば図8に示すように、各種装置の搭載部60に搭載される。
本実施形態の搭載部60は、アルミニウム等のように熱伝導率の高い材料からなるヒートシンク61と、ヒートシンク61の上面61aに設けられる二つの配線基板62と、各配線基板62上に設けられて、配線基板62と一次側コイル2や二次側コイル3の端子部12,22とを電気接続するための配線板部63(バスバー)と、を備える。二つの配線基板62は、互いに間隔をあけて配される。
本実施形態では、トランス1Dがヒートシンク61の上面61aのうち二つの配線基板62の間の領域に搭載される。そして、一次側コイル2、二次側コイル3の端子部12,22は、各配線基板62上の配線板部63にネジ止めにより固定されることで、配線板部63と電気接続される。
また、本実施形態のトランス1Dをヒートシンク61の上面61aに搭載する際には、放熱用端子51の第二延出板部53をヒートシンク61に接続する。ヒートシンク61の上面61aが導電性を有する場合には、図示例のように放熱用端子51の第二延出板部53とヒートシンク61の上面61aとの間に絶縁シート71を介在させればよい。この絶縁シート71は、熱伝導率に優れているとよい。放熱用端子51は、上記した一次側コイル2、二次側コイル3の端子部12,22を上記のようにネジ止めすることで、ヒートシンク61の上面61aに押し付けられてもよいが、例えばネジ止めや接着によってヒートシンク61の上面61aに固定されてもよい。
本実施形態のコイル接続構造によれば、第一〜第四実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態のコイル構造及びこれを備えるトランス1Dによれば、トランス1Dの使用時に、通電によって一次側コイル2を構成する二つの渦巻き板部11,11の溶接部分において発生する熱を、放熱用端子51から外部(ヒートシンク61)に効率よく逃がすことができる。これにより、一次側コイル2の温度上昇をさらに抑制できる。
以上、上記実施形態により本発明の詳細を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本体部14から延びる内縁端部15の延出方向が、第一〜第三実施形態のように渦巻き板部11の軸方向D1に直交する方向に設定されている場合、内縁端部15の延出方向は、本体部14の延長方向に沿う直線方向に設定されることに限らない。内縁端部15の延出方向は、例えば本体部14の形状に倣って渦巻き板部11の周方向D2に設定されてもよい。すなわち、内縁端部15は、平面視円弧状に形成されてもよい。また、内縁端部15の延出方向は、例えば渦巻き板部11の径方向内側に設定されてもよい。
さらに、一次側コイル2を構成する二組の直列渦巻きユニット16A,16Bは、並列に接続されることに限らず、例えば直列に接続されてもよい。また、一次側コイル2を構成する渦巻き板部11の数は上記実施形態のものに限らず、少なくとも二つ以上であればよい。
さらに、上記実施形態の二次側コイル3は、複数のリング板部21によって構成されるが、例えば上記実施形態の一次側コイル2と同様に、複数の渦巻き板部を備え、二つの渦巻き板部の径方向内側に位置する内縁側の端部同士が溶接により接続されるように構成されてもよい。この場合、二次側コイル3を構成する二つの渦巻き板部の内縁側の端部には、上記実施形態と同様の溶接用突起部42,42A,42B,42Cが形成されるとよい。さらに、二次側コイル3を構成する二つの渦巻き板部の内縁側の端部は、上記実施形態の一次側コイル2における内縁端部15と同様の形状に形成されるとよい。
このように二次側コイル3が構成されれば、上記実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、二次側コイル3の特性にばらつきが生じることを抑制でき、トランス1,1Dの性能低下を抑えることができる。また、二次側コイル3の通電時に、二次側コイル3の温度上昇を抑制することもできる。
1,1D トランス
2 一次側コイル
3 二次側コイル
5 トランスコア
11,11A,11B,11C,11D 渦巻き板部
14,14A,14B 本体部
15,15A,15B,15C,15D 内縁端部
31 ベース部
32 軸部
35 切欠部
41,41A,41B 溶接面
42,42A,42B,42C 溶接用突起部
43 凸部
51 放熱用端子
52 第一延出板部
53 第二延出板部
D1 軸方向
D2 周方向

Claims (5)

  1. 渦巻き状に巻かれた二つの渦巻き板部を軸方向に配列すると共に二つの渦巻き板部の径方向内側に位置する内縁側の端部同士を溶接により接続することで、一次側コイル及び二次側コイルの少なくとも一方を構成するトランスのコイル接続構造であって、
    二つの前記渦巻き板部の内縁側の端部が、相互に対向する溶接面を有し、
    これら二つの溶接面のうち一方の溶接面に、他方の溶接面に向けて突出する溶接用突起部が形成され、
    該溶接用突起部が、前記溶接面に沿って線状に延びており、
    二つの前記渦巻き板部の前記内縁側の端部が、それぞれ前記渦巻き板部の周方向に延びる本体部に対して前記軸方向に折り曲げられることで、
    二つの前記渦巻き板部の前記溶接面が、前記渦巻き板部の周方向に対向し、
    二つの前記渦巻き板部の前記内縁側の端部は、互いに逆向きに折り曲げられていることを特徴とするトランスのコイル接続構造。
  2. 線状に形成された前記溶接用突起部の延在方向が、前記渦巻き板部の周方向に延びる本体部から延出する前記内縁側の端部の延出方向に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のトランスのコイル接続構造。
  3. 前記溶接用突起部が、前記一方の溶接面から突出する複数の凸部を前記溶接面に沿って線状に配列して構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトランスのコイル接続構造。
  4. 前記渦巻き板部は、前記内縁側の端部に対して前記渦巻き板部の径方向内側に一体に形成され、前記軸方向に延びて外部に延出する放熱用端子を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のトランスのコイル接続構造。
  5. 請求項4に記載のトランスのコイル接続構造と、前記一次側コイル及び前記二次側コイルを前記軸方向から挟み込む一対のベース部、及び、前記一次側コイル及び前記二次側コイルに挿通されて一対の前記ベース部に接続される軸部を有するトランスコアと、を備え、
    一方の前記ベース部に、径方向内側に窪む切欠部が形成され、
    前記放熱用端子が、前記切欠部を通じて外部に延びていることを特徴とするトランス。
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