[go: up one dir, main page]

JP6314798B2 - 表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置 - Google Patents

表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6314798B2
JP6314798B2 JP2014229868A JP2014229868A JP6314798B2 JP 6314798 B2 JP6314798 B2 JP 6314798B2 JP 2014229868 A JP2014229868 A JP 2014229868A JP 2014229868 A JP2014229868 A JP 2014229868A JP 6314798 B2 JP6314798 B2 JP 6314798B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
inspection object
surface defect
irradiation pattern
defect detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014229868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016095160A (ja
Inventor
紘明 大野
紘明 大野
貴彦 大重
貴彦 大重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2014229868A priority Critical patent/JP6314798B2/ja
Publication of JP2016095160A publication Critical patent/JP2016095160A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6314798B2 publication Critical patent/JP6314798B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本発明は、鋼材等の表面の色合いが均一な検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出する表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置に関する。
近年、鉄鋼製品の製造工程では、品質保証及び歩留まり向上の観点から熱間又は冷間での搬送中における鋼材の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出することが求められている。なお、本明細書中において、鋼材とは、継目無鋼管、溶接鋼管、熱延鋼板、冷延鋼板、及び厚板等の鋼板や形鋼をはじめとした鉄鋼製品及びこれらの鉄鋼製品が製造される過程で発生するスラブ等の半製品のことを意味する。
一般に、鋼材の形状は柱状であり、鋼材はその長手方向に平行移動させて製造ラインを搬送されことが多く、また鋼材表面の色合いも均一であることが多い。このような鋼材の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出する場合、鋼材表面の形状や深さ位置に関する情報は、凹凸形状の表面欠陥の有害度を判定する上で非常に重要な情報であり、凹凸形状の表面欠陥の検出に必要不可欠な情報である。
このため、特許文献1には、凹凸形状の表面欠陥を検出することを目的として検査対象物の3次元形状を計測する方法が提案されている。具体的には、特許文献1には、長手方向に移動する検査対象物にスリット光を照射し、撮像装置を利用してスリット光の照射位置を撮影し、撮影されたスリット光の照射位置の変動から検査対象物の表面の凹凸情報を取得して凹凸形状の表面欠陥の有無を判別する方法が記載されている。
特開2012−68021号公報 特開昭61−75210号公報
しかしながら、特許文献1記載の方法によれば、検査対象物が高速で搬送されている場合、検査エリアに対して高いフレームレートで画像を撮影する必要があり、撮影画像データの伝送速度や処理速度の不足のために表面欠陥を精度よく検出できないことがある。なお、このような問題を解決するために、特許文献2に記載されているようなスペクトルパターンを投影することによって検査対象物表面の3次元形状を広範囲に検出する方法を用いることが考えられる。
ところが、スペクトルパターンを投影する場合には、スペクトルパターンが全検査領域において可能な限り単色であることが必要である。なお、ここで述べる単色とは、光線に含まれる波長が狭帯域となる現象を意味し、そのようなスペクトルパターンを生成する光学系を設計することは現実的には非常に困難であるために実現することは難しい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、色合いが均一な検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を精度よく検出可能な表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置を提供することにある。
本発明に係る表面欠陥検出方法は、搬送される検査対象物の表面に所定方向に沿って色合いが変化する照射パターンを照射する照射ステップと、前記照射パターンが照射された検査対象物の表面の画像を複数撮影する撮影ステップと、前記撮影ステップにおいて撮影された各画像と基準画像とを比較することによって前記検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出する検出ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明に係る表面欠陥検出方法は、上記発明において、前記検出ステップは、前記撮影ステップにおいて撮影された各画像について、輝度を正規化することによって各画像の色合い情報を抽出し、各画像の色合い情報と基準画像の色合い情報とを比較することによって前記検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る表面欠陥検出方法は、上記発明において、前記検出ステップは、前記撮影ステップにおいて撮影された各画像について、色空間を変換することによって各画像の色合い情報を抽出し、各画像の色合い情報と基準画像の色合い情報とを比較することによって前記検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出するステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る表面欠陥検出方法は、上記発明において、前記検出ステップは、前記撮影ステップにおいて複数の画像を撮影する際に前記照射パターンを照射する光源、前記画像を撮影する撮像装置、及び前記検査対象物の位置関係が変化した場合、画像間で画像中における照射パターンの位置を合わせ込むステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る表面欠陥検出装置は、搬送される検査対象物の表面に対して所定方向に沿って色合いが変化する照射パターンを照射する光源と、前記照射パターンが照射された検査対象物の表面の画像を複数撮影する撮像装置と、前記撮像装置によって撮影された各画像と基準画像とを比較することによって前記検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出する画像処理装置と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置によれば、色合いが均一な検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を精度よく検出することができる。
図1は、本発明の一実施形態である表面欠陥検出装置の構成を示す模式図である。 図2は、正規化処理前後の2次元画像の一例を示す図である。 図3は、正規化処理後の全2次元画像の平均画像の一例を示す図である。 図4は、平均画像からのx方向の変化量を表す画像の一例を示す図である。 図5は、平均画像の表面(基準面)からの深さ方向の変化量の算出方法を説明するための図である。 図6は、実施例における表面欠陥検出装置の構成を示す模式図である。 図7は、実施例における凹凸形状の表面欠陥の3次元画像及び凹凸プロファイルを示す図である。 図8は、2次元画像及びその輝度プロファイルの一例を示す図である。 図9は、正規化処理後の図8に示す2次元画像及びその輝度プロファイルを示す図である。 図10は、照射パターンの変化量の算出結果を示す図である。 図11は、表面形状の復元結果の一例を示す図である。 図12は、レーザ距離計を利用した表面形状の実測結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態である表面欠陥検出装置について説明する。
〔表面欠陥検出装置の構成〕
始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態である表面欠陥検出装置の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態である表面欠陥検出装置の構成を示す模式図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態である表面欠陥検出装置1は、矢印D方向(=鋼材Sの長手方向)に搬送される色合いが均一な柱状の鋼材Sの表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出する装置であり、光源2、カラーカメラ3、及び画像処理装置4を主な構成要素として備えている。なお、表面の色合いが均一な鋼材とは、表面全体においては反射強度にバラつきがあっても、波長毎の分光反射率比がほぼ同じになる表面を有する鋼材のことを意味する。
光源2は、スリットレーザ光源2a、レンズ2b、及びプリズム2cを備えている。スリットレーザ光源2aは、平行スリットレーザ光を射出する。レンズ2bは、スリットレーザ光源2aから射出された平行スリットレーザ光をプリズム2c方向に集光する。プリズム2cは、レンズ2bからの平行スリットレーザ光を所定の照射パターン5にして鋼材Sの表面に照射する。
なお、本実施形態では、所定の照射パターンとは、所定方向に沿って色合いが連続的又は段階的に変化する光のパターン、換言すれば、複数の波長選択フィルタを用いて光を受光した時に各波長選択フィルタの受光量比が所定方向に沿って連続的又は段階的に変化する光のパターンのことを意味する。
本実施形態では、プリズムを利用して所定の照射パターン5を生成したが、回折格子等の分光素子を利用して所定の照射パターン5を生成してもよい。また、所定の照射パターン5の色合いが変化する所定方向はどの方向であっても問題ないが、後述する復元処理を容易にするために鋼材Sの長手方向(搬送方向)に対して平行な向きであることが望ましい。
カラーカメラ3は、所定の照射パターン5が照射された鋼材Sの表面の画像を所定の制御周期毎に撮影し、撮影された画像のデータを画像処理装置4に出力する。なお、通常の光切断法と同様、画像の撮影範囲及び分解能は、鋼材表面の法線ベクトルに対する光源2やカラーカメラ3の位置関係及びカラーカメラ3の撮像素子面の大きさや解像度に応じて決まる。本実施形態では、鋼材表面の撮影位置に対する光源2及びカラーカメラ3の位置関係が同じになるようにして鋼材Sの表面の画像を撮影する。
画像処理装置4は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって構成され、情報処理装置内部の演算処理装置がコンピュータプログラムを実行することによって後述する表面欠陥検出処理を実行する。
〔表面欠陥検出処理〕
次に、図2〜図5を参照して、画像処理装置4による表面欠陥検出処理の流れについて説明する。
いまカラーカメラ3を利用して搬送中の鋼材S表面を鋼材Sの長手方向全領域にわたって撮像した2次元画像をIm(Ir,Ig,Ib)と定義する。ここで、mは画像番号を示し(1≦m≦M、Mは全画像枚数)、Irは2次元画像の赤色チャンネル(R)の輝度を示し、Igは2次元画像の緑色チャンネル(G)の輝度を示し、Ibは2次元画像の青色チャンネル(B)の輝度を示している。
また、2次元画像の大きさを(X,Y)として、2次元画像中の位置(x,y)(1≦x≦X、1≦y≦Y)における赤色チャンネル、緑色チャンネル、及び青色チャンネルの輝度をIr(x,y)、Ig(x,y)、Ib(x,y)と定義する。また、x方向は鋼材Sの搬送方向に平行な方向と定義し、x方向は撮像面内においてx方向に直交する方向と定義する。
なお、鋼材Sの長手方向端部が撮影されている2次元画像を除き、2次元画像の各色チャンネルの輝度はサチレーションしていないものとする。また、各色チャンネルの輝度比が連続的、且つ、なだらかに変化するように、照射パターン5及びカラーカメラ3の受光波長を調整することが望ましい。例えば連続的に光量が変化するND(減光)フィルタと赤色光源及び青色光源とを用いて、なだらかに赤色から青色まで変化する照射パターン5とそれに対応するカラーカメラ3の受光波長を用いても良い。また、本実施形態では赤色、緑色、及び青色の3チャンネルを用いたが、別途波長選択フィルタを用いて2以上のチャンネル数の装置構成であってもよい。
本実施形態の表面欠陥検出処理では、始めに、画像処理装置4が、撮影したM枚の2次元画像についてそれぞれ反射強度のばらつきの影響を除去し、色合い情報のみを取り出すために2次元画像内の各色チャンネルの輝度に対して以下の数式(1)〜(3)で示す正規化処理を実行する。図2(a),(b)はそれぞれ、正規化処理前及び正規化処理後の2次元画像の一例を示す図である。また、図2(b)の下部には、図2(b)に示す線分部分における赤色、緑色、及び青色チャンネルの輝度プロファイルを示す。
なお、本実施形態では、反射強度のばらつきの影響を除去し、色合い情報のみを取り出すために正規化処理を行ったが、HSL(Hue, Saturation, Lightness)やHLS(Hue, Lightness, Saturation)等の別色空間に変換する手法を用いて色合い情報を得る方法や、RGBの輝度情報から統計的な手法を用いて鋼材表面性状に影響される成分を除外してもよい。
次に、画像処理装置4は、以下に示す数式(4)を用いて正規化処理後の全2次元画像の平均画像を生成する。なお、数式(4)に示すI’m(Ir’,Ig’,Ib’)は、2次元画像Im(Ir,Ig,Ib)に対して正規化処理を行った画像を表している。図3は、正規化処理後の全2次元画像の平均画像の一例を示す図である。また、図3の下部には、線分部分における赤色、緑色、及び青色チャンネルの輝度プロファイルを示す。
数式(4)に示す正規化処理後の全2次元画像の平均画像における表面形状は、実際には鋼材S表面に局所的に凹凸形状の表面欠陥があり、表面形状が変形していたとしても、平均化処理によって均一、且つ、滑らかになっている。そこで、次に、画像処理装置4は、数式(4)に示す平均画像とM枚の正規化処理後の2次元画像I’m(Ir’,Ig’,Ib’)とをそれぞれ比較することによって、表面形状の変化に起因して照射パターン5の色合いの変化方向であるx方向に沿って照射パターン5がどれだけ変化しているかを計算する。
具体的には、画像処理装置4は、以下に示す数式(5)を用いて、平均画像からのx方向の変化量を表す画像Id(x,y,m)をM枚の正規化処理後の2次元画像I’m(x,y)毎に算出する。なお、数式(5)に示すxは、凹凸形状の表面欠陥が形成されていない場合に2次元画像I’m(x,y)内の位置xで受光される光が受光された2次元画像I’m(x,y)中のx座標を示している。図4は、平均画像からのx方向の変化量を表す画像の一例を示す図である。また、図4の下部には、線分部分における赤色、緑色、及び青色チャンネルの輝度プロファイルを示す。
次に、画像処理装置4は、三角測量の原理に基づき数式(5)に示す画像Id(x,y,m)を利用して、表面形状の変化に起因する平均画像の表面(基準面)からの深さ方向の変化量をM枚の正規化処理後の2次元画像I’m(x,y)毎に算出する。ここで、図5を参照して、一般的な三角測量の原理について説明する。なお、三角測量の詳細については、例えば参考文献(吉澤徹編「光三次元計測」、新技術コミュニケーションズ)を参照のこと。
図5に示すように、スリットレーザ光源2aの設置角度及びカラーカメラ3の受光角度をそれぞれθ,φ、スリットレーザ光源2aとカラーカメラ3との間の距離をLと表すと、鋼材Sの基準面の位置とスリットレーザ光源2a及びカラーカメラ3との間の距離Zは以下に示す数式(6)で表される。
また、カラーカメラ3の画素分解能及び画素ズレから、カラーカメラ3のレンズ3aと画像素子面3bとの間の距離lと画像素子面3bにおける凹凸形状の表面欠陥に起因するレーザ反射光の受光位置ズレ量Δxとの比Δx/lを計算することができる。
従って、以下に示す数式(7)にこの比Δx/lの値を代入することによって、表面形状の変化に起因するレーザ反射光の受光角度の変化量Δφが算出され、検査位置Oにおける基準面Pからの深さ方向の移動距離、すなわち鋼材Sの凹凸形状を算出することができる。
なお、本実施形態によれば、搬送時に鋼材にばたつきがあり、鋼材の位置や向きが搬送中に変化したとしても画像処理によって後から鋼材の位置や向きを合わせこむことができる。すなわち、正規化処理後の2次元画像I’における照射パターンの位置及び形状を最初に撮影された2次元画像I’における照射パターンの位置及び形状に合わせこむためには、必要に応じて回転・平行移動・拡大縮小の線形変換のパラメータαをそれぞれ2次元画像I’毎に最適化すればよい。パラメータαは必要に応じて回転・平行移動・拡大縮小等の変換とする。
具体的には、合わせ込み後の2次元画像をI”とすると、以下に示す数式(8)を用いてm枚目の2次元画像I’のパラメータαを算出し、数式(9)を用いてm枚目の2次元画像I’の合わせ込みを実施する。本実施形態では、線形変換を用いて照射パターンの位置合わせを行ったが、RANSAC(Random Sample Consensus)アルゴリズム等の非線形な変形手法を用いて照射パターンの位置合わせを行ってもよい。また、最初に撮影された2次元画像における照射パターンの形状に合わせこむとしたが、合わせ込む2次元画像は何番目の2次元画像でもよく、最も平均画像に近い2次元画像であってもよい。
以上の説明から明らかなように、本発明の一実施形態である表面欠陥検出装置1は、搬送される鋼材Sの表面に対して鋼材Sの搬送方向に沿って色合いが変化する照射パターン5を照射する光源2と、照射パターン5が照射された鋼材Sの表面の画像を複数撮影するカラーカメラ3と、カラーカメラ3によって撮影された各画像と基準画像とを比較することによって鋼材Sの表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出する画像処理装置4と、を備えるので、色合いが均一な検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を精度よく検出することができる。
本実施例では、図6に示すようなプリズム2c及びカラーカメラ3の配置位置で図7に示す凹凸形状の表面欠陥を有する鋳片サンプルの表面を検査した。図7(a)に示す表面欠陥画像は、レーザ距離計を走査することによって得られた凹凸形状の表面欠陥の3次元画像を示し、図7(b)は図7(a)の線分Lにおける表面の凹凸プロファイルを示す。
表面欠陥検出処理では、平行移動させた鋳片サンプルに対して光源2から照射パターン5を照射し、カラーカメラ3により45枚の2次元画像を連続的に撮影し、その平均画像からのx方向の変化量を表す画像Id(x,y,m)を用いて鋳片サンプル表面の形状復元を行った。また、RGBの各色チャンネルの輝度がサチレーションせずに同程度となるようホワイトバランスを調整し、解像度:2046×1536、レンズの焦点距離:12.5mm、分解能0.2mm/ピクセルとした。
具体的には、始めに、2次元画像に対して正規化処理を行い、正規化処理後の2次元画像の平均画像を算出する。正規化処理前後の2次元画像及びその輝度プロファイルをそれぞれ図8,9に示す。図8,9に示すように、正規化処理によって表面の反射強度のばらつきの影響が抑えられ、表面の色合いが滑らかに変動している様子が見て取れる。次に、正規化処理後の2次元画像の平均画像を用いて各2次元画像中における照射パターンの変化量を算出する。なお、鋳片の表面に何らかの凹凸形状が形成されている場合には照射パターンの変化量を算出しなくても、輝度の絶対値の差分を取るだけである程度凹凸形状に由来する輝度信号を検出できる。また、必要に応じてローパスフィルターにより2次元画像から高周波ノイズを除去してもよい。
図10は、照射パターンの変化量の算出結果を示す図である。図10に示すように、単純に平均画像と2次元画像との絶対値差分を取るだけで凹凸形状に由来する輝度信号が検出できている様子が見て取れる。簡易化のため、照射パターンの照射角をθとし、カラーカメラ3を鋼片サンプルの移動方向に対して垂直に撮像し、1画素の分解能がdであることから、n画素パターンが移動した場合の奥行きΔZは以下に示す数式(10)で表される。
上記数式(10)を用いて、照射パターンの照射角を30度、1画素の分解能を0.2mm/ピクセルとして表面形状を復元した結果を図11に示す。本実施例では、高周波ノイズが乗っていたため、ローパスフィルターをかけた。また、レーザ距離計を利用した表面形状の実測結果を図12に示す。図11と図12との比較から明らかなように、本実施例によれば、鋳片サンプル表面のおおよその深さ及び形状が復元できている様子が見て取れる。なお、本実施例ではカラーカメラを用いたが2種類以上の波長フィルタであれば問題ない。また、反射率補正のために正規化処理を行ったが、色相情報や色空間を用いてもよい。
また、本実施例では鋼片の欠陥サンプルに対して表面欠陥検出処理を実施したが、柱状で平行搬送される鋼片の製造ラインであれば適用可能である。さらに熱間における赤熱した検査対象物に対しても熱ガラスやホットミラー等で自発光成分を除去すれば適用可能である。また、検査対象物にばたつきや振動があるような搬送ラインに対しても画像毎に照射パターンの位置補正を行うことによって容易に適用可能である。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはなく、上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 表面欠陥検出装置
2 光源
2a スリットレーザ光源
2b レンズ
2c プリズム
3 カラーカメラ
4 画像処理装置
5 照射パターン
S 鋼材

Claims (5)

  1. 搬送される検査対象物の表面上に、該検査対象物の所定方向に沿って色合いが変化する照射パターンが形成されるように各色の光を照射する照射ステップと、
    前記照射パターンが照射された検査対象物の表面の画像を複数撮影する撮影ステップと、
    前記撮影ステップにおいて撮影された各画像と基準画像とを比較することによって、各色の光線の照射位置から表面形状を復元することにより、前記検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出する検出ステップと、
    を含むことを特徴とする表面欠陥検出方法。
  2. 前記検出ステップは、前記撮影ステップにおいて撮影された各画像について、輝度を正規化することによって各画像の色合い情報を抽出し、各画像の色合い情報と基準画像の色合い情報とを比較することによって前記検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の表面欠陥検出方法。
  3. 前記検出ステップは、前記撮影ステップにおいて撮影された各画像について、色空間を変換することによって各画像の色合い情報を抽出し、各画像の色合い情報と基準画像の色合い情報とを比較することによって前記検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の表面欠陥検出方法。
  4. 前記検出ステップは、前記撮影ステップにおいて複数の画像を撮影する際に前記照射パターンを照射する光源、前記画像を撮影する撮像装置、及び前記検査対象物の位置関係が変化した場合、画像間で画像中における照射パターンの位置を合わせ込むステップを含むことを特徴とする請求項1〜3のうち、いずれか1項に記載の表面欠陥検出方法。
  5. 搬送される検査対象物の表面上に、該検査対象物の所定方向に沿って色合いが変化する照射パターンが形成されるように各色の光を照射する光源と、
    前記照射パターンが照射された検査対象物の表面の画像を複数撮影する撮像装置と、
    前記撮像装置によって撮影された各画像と基準画像とを比較することによって、各色の光線の照射位置から表面形状を復元することにより、前記検査対象物の表面に形成された凹凸形状の表面欠陥を検出する画像処理装置と、
    を備えることを特徴とする表面欠陥検出装置。
JP2014229868A 2014-11-12 2014-11-12 表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置 Active JP6314798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014229868A JP6314798B2 (ja) 2014-11-12 2014-11-12 表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014229868A JP6314798B2 (ja) 2014-11-12 2014-11-12 表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016095160A JP2016095160A (ja) 2016-05-26
JP6314798B2 true JP6314798B2 (ja) 2018-04-25

Family

ID=56071746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014229868A Active JP6314798B2 (ja) 2014-11-12 2014-11-12 表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6314798B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101908808B1 (ko) 2016-12-22 2018-12-10 주식회사 포스코 강판의 형상 결함 검출 장치 및 방법
JP7039299B2 (ja) * 2017-03-03 2022-03-22 株式会社神戸製鋼所 残存粒界酸化層の検査方法及び残存粒界酸化層検査装置
JP6938093B2 (ja) * 2017-11-21 2021-09-22 株式会社マクシスエンジニアリング 検査対象物の境界部を検査する方法及びその検査装置
JP7187330B2 (ja) * 2019-01-15 2022-12-12 株式会社小松製作所 形状測定装置、形状測定システム、及び形状測定方法
JP7136064B2 (ja) * 2019-10-25 2022-09-13 Jfeスチール株式会社 被検査体の表面検査装置および被検査体の表面検査方法
CN111915704A (zh) * 2020-06-13 2020-11-10 东北林业大学 一种基于深度学习的苹果分级识别方法
CN113077414B (zh) * 2021-03-01 2023-05-16 湖北工程学院 一种钢板表面缺陷检测方法及系统

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04106461A (ja) * 1990-08-28 1992-04-08 Mazda Motor Corp 表面欠陥検査装置
DE19509345A1 (de) * 1995-03-15 1996-09-19 Ver Glaswerke Gmbh Verfahren zum Erkennen und Bewerten von Fehlern in teilreflektierenden Oberflächenschichten
US20050068544A1 (en) * 2003-09-25 2005-03-31 Gunter Doemens Panoramic scanner
JP2008190872A (ja) * 2007-01-31 2008-08-21 Toyota Motor Corp 表面不良検出装置、方法及びプログラム
JP5297930B2 (ja) * 2009-07-29 2013-09-25 株式会社日立ハイテクノロジーズ 欠陥検査装置およびその方法
JP5684505B2 (ja) * 2010-07-16 2015-03-11 株式会社キーエンス 画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラム
JP6115012B2 (ja) * 2011-08-30 2017-04-19 富士通株式会社 検査装置、検査方法及び検査プログラム
TWI529385B (zh) * 2011-09-26 2016-04-11 三菱麗陽股份有限公司 表面具有微細凹凸結構之構件的檢查裝置及檢查方法、表面具有陽極氧化氧化鋁層的構件的製造方法以及光學膜的製造方法
JP5857675B2 (ja) * 2011-11-24 2016-02-10 富士通株式会社 表面欠陥検査装置および表面欠陥検査方法
JP6049475B2 (ja) * 2013-01-25 2016-12-21 リコーエレメックス株式会社 検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016095160A (ja) 2016-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6314798B2 (ja) 表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置
KR102549059B1 (ko) 광학 측정 장치 및 광학 측정 방법
CN107735674B (zh) 表面缺陷检测装置、表面缺陷检测方法及钢材的制造方法
KR101956488B1 (ko) 금속체의 형상 검사 장치 및 금속체의 형상 검사 방법
US9842430B2 (en) Method and device for automatically identifying a point of interest on a viewed object
US10345248B2 (en) Optical system and method for inspecting a transparent plate
JP2010190886A (ja) パンタグラフ高さ測定装置及びそのキャリブレーション方法
JP6123135B2 (ja) 厚み検査方法および厚み検査装置
JP5413271B2 (ja) 表面検査装置および表面検査方法
JP5347661B2 (ja) 帯状体の表面検査装置、表面検査方法及びプログラム
JP6149990B2 (ja) 表面欠陥検出方法及び表面欠陥検出装置
WO2014181625A1 (ja) 表面検査方法及び表面検査装置
KR20120065948A (ko) 표면 형상의 평가 방법 및 표면 형상의 평가 장치
JP2014010089A (ja) 測距装置
JP5992315B2 (ja) 表面欠陥検出装置および表面欠陥検出方法
US9230337B2 (en) Analysis of the digital image of the internal surface of a tyre and processing of false measurement points
KR102402386B1 (ko) 두께 판단 방법, 장치 및 시스템
JP2012178451A (ja) マスク検査方法およびその装置
JP2016138761A (ja) 光切断法による三次元測定方法および三次元測定器
JP7136064B2 (ja) 被検査体の表面検査装置および被検査体の表面検査方法
JP2015200544A (ja) 表面凹凸検査装置及び表面凹凸検査方法
WO2023047866A1 (ja) シート状物の凹凸測定装置、シート状物の凹凸測定方法
JP5768349B2 (ja) スリット光輝度分布設計方法および光切断凹凸疵検出装置
CN113544495B (zh) 化学转化处理膜检查方法、化学转化处理膜检查装置、表面处理钢板的制造方法、品质管理方法以及制造设备
KR102180648B1 (ko) 3차원 단층촬영 검사 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170601

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180105

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6314798

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250