JP6314751B2 - リチウムイオン二次電池用バインダー、リチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Description
ただし、式(1)内のXは、以下、式(2−1)または式(2−2)を示す。
(ただし、R1、R2は水素、アルキル基からなる群より選ばれる置換基を示す。また、式(2−2)内のYは、−O−、−S−、−C(=O)−、−SO2−、−C(=O)O−、−(CH2)n−、−C(CF3)2−、−C(CH3)2−を示す。なお、−(CH2)n−のnは、0以上5以下の整数である。)
(ただし、上記a及びbは、mol%を表し、a+b=100である)
図1に、リチウムイオン二次電池100の構成断面図を示す。図1のリチウムイオン二次電池100は、正極10および負極20と、正極10と負極20との間に配置されたセパレーター18と電解質を含む電解液から構成され、前記セパレーター18は充放電時における正負極間でのリチウムイオンの移動媒体である上記電解液を保持する。
リチウムイオン二次電池用負極に用いる本発明に係るリチウムイオン二次電池用バインダー(以下、負極バインダーと記すことがある)は、下記の式(1)および下記の式(3)の繰り返し単位を有するポリアミドイミドを含む。
ただし、式(1)内のXは、以下、式(2−1)または式(2−2)を示す。
(ただし、R1、R2は水素、アルキル基からなる群より選ばれる置換基を示す。また、式(2−2)内のYは、−O−、−S−、−C(=O)−、−SO2−、−C(=O)O−、−(CH2)n−、−C(CF3)2−、−C(CH3)2−を示す。なお、−(CH2)n−のnは、0以上5以下の整数である。)
(ただし、上記a及びbは、mol%を表し、a+b=100である)
本実施形態におけるリチウムイオン二次電池用負極20の負極活物質としては、リチウムと合金化が可能な負極活物質が用いられる。特に、高容量であるシリコンが望ましい。シリコンは、単体で含まれていても、合金で含まれていても、化合物で含まれていてもよく、それらの2種以上が混在した状態で粒子を形成していてもよい。具体的には、MySi(MはSi以外の1種以上の元素であり、yは0以上の数値である)の化学式で示されるシリコン化合物として、例えばSiB4、SiB6、Mg2Si、Ni2Si、TiSi2、MoSi2、NiSi2、CaSi2、CrSi2、Cu5Si、FeSi2、MnSi2、NbSi2、TaSi2、VSi2、WSi2、ZnSi2などが挙げられる。またシリコンを含有した酸化化合物、窒素化化合物、または炭化化合物として、例えばSiC、Si3N4、Si2N2O、SiOx(0<x≦2)、LiSiO、などが挙げられる。さらに、シリコンの合金としては、例えば、シリコン以外に、スズ、ニッケル、銅、鉄、コバルト、マンガン、亜鉛、インジウム、銀、チタン、ゲルマニウム、ビスマス、アンチモンおよびクロムからなる群のうちの少なくとも1種を含むものが挙げられる。
上述したリチウムイオン二次電池用バインダーは、負極活物質層24を構成する部材同士を結着させて負極活物質層24の形態を維持する目的、および負極活物質層24と負極集電体22とを結着させてリチウムイオン二次電池用負極20の電極構造を維持する目的で添加される。リチウムイオン二次電池用負極20に用いられるバインダーとして、上述したポリアミドイミドを用いることができる。上記ポリアミドイミドとしては、強度、伸張率、弾性率、耐電解液性のほかに、溶媒への溶解性や加工性、コストなどの点からも上述した芳香族ポリアミドイミドが好ましい。
リチウムイオン二次電池に用いられる正極活物質としては、リチウム複合酸化物が用いられ、具体的には、以下に示す各材料および各元素の組成比が異なる類似の材料が使用でき、コバルト酸リチウム(LiCoO2)、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、ニッケルコバルト酸リチウム(LiNiCoO2)、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)、LiMO2(M=Ni、Co、Mn)、LiMO2(M=Ni、Co、Al)、LiFeMnO2、Li2PtO3、LiMnNiO4、LiNiMnO2、LiCrMnO4、LiFe(SO4)3、LiMVO4、(M=Mn、Ni、Co)、LiCoPO4、Li3V2(PO4)3、などが挙げられる。また、この材料に限定することはなく、他にも、リチウムイオンを電気化学的に挿入および脱離する正極活物質材料であれば、特に制限はされない。
負極活物質層24および正極活物質層14において、導電性を向上させることを目的として導電助剤を追加で添加してもよい。本実施形態において用いられる導電助剤は特に制限されず、周知の材料を用いることができる。例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック等のカーボンブラック、気相成長炭素繊維(VGCF)、カーボンナノチューブ等の炭素繊維、およびグラファイトなどの炭素材料が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いることができる。
集電体は、導電性材料から構成され、その一方の主面または両面に活物質層が配置される。本実施形態のリチウムイオン二次電池として、集電体を構成する材料は特に限定するものではないが、負極20に用いられる負極集電体22としては、銅、ステンレス鋼、ニッケル、チタン、またはこれらの合金などの金属箔を用いることができる。特に銅および銅合金が好ましく、電解銅箔および圧延銅箔によって製造された箔を好適に用いることができる。正極10に用いられる正極集電体12としては、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケル、チタンまたはこれらの合金などの金属箔を用いることができ、特に正極集電体12としては、アルミニウム箔が好ましい。
セパレーター18は、負極20と正極10との間に配置され、両極の接触による電流の短絡を防止し、さらに電解質塩を含んだ電解液が含浸されていることにより、リチウムイオンを通過させるものである。このセパレーター18は、例えば微少な孔を多数有する多孔性膜を備えるものであって、上記セパレーター18の具体的な材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系多孔フィルム、ポリイミド、ポリアミドイミドなどの高耐熱多孔膜、前記ポリオレフィン系多孔膜と高耐熱多孔膜との複合膜、芳香族ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミドなどの不織布などが挙げられる。またセパレーター18は、例えばその厚みが5μm以上、50μm以下の範囲であると共に、その全体積中における空隙体積の比率を表す空孔率が20%以上、60%以下の範囲であるものが好ましい。
電解液は、上述したようにセパレーター18に含浸されており、例えば、溶媒とこの溶媒に溶解された電解質塩とを含んでおり、必要に応じて添加剤を含んでいてもよい。上記電解液の溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、などの環状炭酸エステル、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)などの鎖状炭酸エステル、酢酸メチル(MA),酢酸エチル(EA),プロピオン酸メチル(MP),プロピオン酸エチル(EP)などの鎖状カルボン酸エステル、または、γ−ブチロラクトン(GBL)、γ−バレロラクトン(GVL)などの環状カルボン酸エステルなどが挙げられる。これらのいずれか1種、または2種以上を混合して溶媒として用いることができる。また、上記列挙した溶媒に限定することはなく、電解質塩を溶解しリチウムイオン二次電池100としたときにその特性を損なわない範囲でれば、特に制限はされない。
本実施形態のリチウムイオン二次電池100は、例えば、次のようにして製造することができる。
冷却管と窒素ガス導入口のついた4ツ口フラスコに、トリメリット酸無水物(TMA)(和光純薬工業社製)1mol、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(アルドリッチ社製)0.99mol、2,2−ビス(4−イソシアナトフェニル)ヘキサフルオロプロパン(東京化成工業社製)0.01mol、触媒としてフッ化カリウム0.01mol(純正化学社製)を固形分濃度が20%となるようにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と共に仕込み、攪拌しながら120℃に昇温して約1時間反応させた後、次いで180℃に昇温して約3時間反応させてポリアミドイミドAを得た。前記ポリアミドイミドAの式(1)と式(3)のmol比率は、99/1であった。
トリメリット酸無水物(TMA)(和光純薬工業社製)1mol、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(アルドリッチ社製)0.9mol、2,2−ビス(4−イソシアナトフェニル)ヘキサフルオロプロパン(東京化成工業社製)0.1mol、触媒としてフッ化カリウム0.01mol(純正化学社製)を固形分濃度が20%となるようにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と共に仕込み、ポリアミドイミドAと同様の合成温度、反応時間にてポリアミドイミドBを得た。前記ポリアミドイミドBの式(1)と式(3)のmol比率は、91/9であった。
トリメリット酸無水物(TMA)(和光純薬工業社製)1mol、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(アルドリッチ社製)0.8mol、2,2−ビス(4−イソシアナトフェニル)ヘキサフルオロプロパン(東京化成工業社製)0.2mol、触媒としてフッ化カリウム0.01mol(純正化学社製)を固形分濃度が20%となるようにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と共に仕込み、ポリアミドイミドAと同様の合成温度、反応時間にてポリアミドイミドBを得た。前記ポリアミドイミドCの式(1)と式(3)のmol比率は、82/18であった。
トリメリット酸無水物(TMA)(和光純薬工業社製)1mol、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(アルドリッチ社製)0.5mol、2,2−ビス(4−イソシアナトフェニル)ヘキサフルオロプロパン(東京化成工業社製)0.5mol、触媒としてフッ化カリウム0.01mol(純正化学社製)を固形分濃度が20%となるようにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と共に仕込み、ポリアミドイミドAと同様の合成温度、反応時間にてポリアミドイミドDを得た。前記ポリアミドイミドDの式(1)と式(3)のmol比率は、50/50であった。
(実施例1)
負極活物質として減圧下において1000℃の熱処理で不均化反応させたSiOを80wt%と、導電助剤としてアセチレンブラックを5wt%と、バインダーとしてイソシアネート法によって合成したポリアミドイミドAを15wt%と、N−メチル−2−ピロリドンの溶媒とを混合分散させてペースト状の負極スラリーを作製した。そして、コンマロールコーターを用いて、この負極スラリーを厚さ10μmの銅箔の両面に所定の厚みとなるように、均一に負極活物質層を塗布した。次いで、乾燥炉内にて110℃の大気雰囲気下で上記負極活物質中のN−メチル−2−ピロリドン溶媒を乾燥させた。なお、上記銅箔の両面に塗布された負極活物質層の塗膜の厚みは、ほぼ同じ膜厚に調整した。上記負極活物質が形成された負極をロールプレス機によって、負極活物質層を負極集電体の両面に圧着させ、所定の密度を有する負極シートを得た。
正極活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2)を96wt%と、導電助剤としてケッチェンブラックを2wt%と、バインダーとしてPVDFを2wt%と、N−メチル−2−ピロリドンの溶媒とを混合分散させて、ペースト状の正極スラリーを作製した。
そして、コンマロールコーターを用いて、この正極スラリーを厚さ20μmのアルミニウム箔の両面に所定の厚みとなるように、均一に正極活物質層を塗布した。次いで、乾燥炉内にて、110℃の大気雰囲気下で上記正極活物質中のN−メチル−2−ピロリドン溶媒を乾燥させた。なお、上記アルミニウム箔の両面に塗布された正極活物質層の塗膜の厚みは、ほぼ同じ膜厚に調整した。上記正極活物質が形成された正極をロールプレス機によって、正極活物質層を正極集電体の両面に圧着させ、所定の密度を有する正極シートを得た。
上記作製した負極と正極とを、厚さ16μmの22×33mmサイズのポリエチレン製のセパレーターを介して積層し、電極体を作製した。これを電極体1層とし、同様の作製方法にて4層で構成された電極体を作製した。なお、上記負極および正極は、両面に各活物質層を備えているため、負極3枚と正極2枚とセパレーター4枚とで構成されている。
さらに、上記電極体の負極において、負極活物質層を設けていない銅箔の突起端部にニッケル製の負極リードを取り付け、一方、電極体の正極においては、正極活物質層を設けていないアルミニウム箔の突起端部にアルミニウム製の正極リードを超音波溶接機によって取り付けた。そしてこの電極体を、アルミニウムのラミネートフィルムの外装体内に挿入して周囲の1箇所を除いてヒートシールすることにより閉口部を形成し、上記外装体内にEC/DECが3:7の割合で配合された溶媒中に、リチウム塩として1M(mol/L)のLiPF6が添加された電解液を注入した後に、残りの1箇所を真空シール機によって減圧しながらヒートシールで密封し、実施例1に係るリチウムイオン二次電池を作製した。上記作製したリチウムイオン二次電池は、100サイクル後の放電容量維持率、100サイクル後のセルの厚みから膨張率を測定した。
実施例2に係るリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池は、リチウムイオン二次電池用負極に用いたバインダーをポリアミドイミドBに変更した以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例3に係るリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池は、リチウムイオン二次電池用負極に用いたバインダーをポリアミドイミドCに変更した以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例4に係るリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池は、リチウムイオン二次電池用負極に用いたバインダーをポリアミドイミドDに変更した以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池を作製した。
トリメリット酸無水物(TMA)(和光純薬工業社製)1mol、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)(アルドリッチ社製)1mol、触媒としてフッ化カリウム0.01mol(純正化学社製)を固形分濃度が20%となるようにN−メチル−2−ピロリドン(NMP)と共に仕込み、ポリアミドイミドAと同様の合成温度、反応時間にてポリアミドイミドEを得た。前記ポリアミドイミドEの式(1)と式(3)のmol比率は、100/0であった。
比較例1に係るリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池は、負極バインダーをポリアミドイミドEに変更した以外は、実施例1と同様の方法によってリチウムイオン二次電池用負極、およびリチウムイオン二次電池を作製した。
本発明に係るリチウムイオン二次電池用負極を種々の温度で熱処理し、上記負極を構成する負極バインダーの重合度が異なる負極を作製した。以下、更に好ましいリチウムイオン二次電池用負極、リチウムイオン二次電池の実施形態について実施例と比較例を挙げて詳細に説明する。なお、以下の実施例では、実施例2で合成したポリアミドイミドB(式(1)と式(3)のaとbのそれぞれの比率が91mol%、および9mol%)を例に挙げて詳細に説明する。
実施例5に係るリチウムイオン二次電用負極およびリチウムイオン二次電池は、実施例2に係るリチウムイオン二次電池用負極の熱処理温度を、300℃から150℃に変更した以外は、実施例2と同様の方法によってリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例6に係るリチウムイオン二次電用負極およびリチウムイオン二次電池は、実施例2に係るリチウムイオン二次電池用負極の熱処理温度を、300℃から200℃に変更した以外は、実施例2と同様の方法によってリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例7に係るリチウムイオン二次電用負極およびリチウムイオン二次電池は、実施例2と同一であるため、作製方法は省略する。なお、上記リチウムイオン二次電池用負極の熱処理温度は、実施例2と同じ300℃で実施した。
実施例8に係るリチウムイオン二次電用負極およびリチウムイオン二次電池は、実施例2に係るリチウムイオン二次電池用負極の熱処理温度を、300℃から350℃に変更した以外は、実施例2と同様の方法によってリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例9に係るリチウムイオン二次電用負極およびリチウムイオン二次電池は、実施例2に係るリチウムイオン二次電池用負極の熱処理温度を、300℃から500℃に変更した以外は、実施例2と同様の方法によってリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池を作製した。
本発明に係る実施例のポリアミドイミドの負極バインダーは、他のバインダーと混合させた場合においても、リチウムイオン二次電池として優れたサイクル特性を発揮することができる。以下に、実施例のバインダーと市販のバインダーとを組み合わせた場合におけるリチウムイオン二次電池、比較例のバインダーと市販のバインダーとを組み合わせた場合におけるリチウムイオン二次電池ついて、実施例と比較例を例に挙げて詳細に説明する。
実施例10に係るリチウムイオン二次電用負極およびリチウムイオン二次電池は、リチウムイオン二次電池用負極に用いるバインダーを、本発明内のポリアミドイミドBと市販のポリアミドイミド(日立化成社製「HPCシリーズ(商品名)」とを50vol%:50vol%になるように調製し、それ以外は実施例2と同様の方法によってリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池を作製した。
比較例2に係るリチウムイオン二次電用負極およびリチウムイオン二次電池は、リチウムイオン二次電池用負極に用いるバインダーを、本発明内のポリアミドイミドFと市販のポリアミドイミド(日立化成社製「HPCシリーズ(商品名)」とを50vol%:50vol%になるように調製し、それ以外は比較例1と同様の方法によってリチウムイオン二次電池用負極およびリチウムイオン二次電池を作製した。
実施例と比較例で作製したリチウムイオン二次電池、ポリアミドイミドフィルムについて、以下の評価を行った。
実施例および比較例で作製したリチウムイオン二次電池は、下記に示す充放電試験条件によって充放電を繰り返し、サイクル特性について評価した。なお、充放電は25℃にて実施した。充放電試験条件は、1.0Cの定電流で4.2Vになるまで定電流充電を行い、その後は1.0Cの定電流で電池電圧が2.5Vとなるまで放電し、上記を1サイクルとし、100サイクル後の放電容量維持率によって評価した。なお、1Cとは公称容量値の容量を有する電池セルを定電流充電、または定電流放電して、ちょうど1時間で充放電が終了となる電流値のことである。
100サイクル後の放電容量維持率(%)=(100サイクル後の放電容量/1サイクル後の放電容量)×100(%)
実施例および比較例のリチウムイオン二次電池は、充放電前と100サイクル終了した時点でのセルの厚みを測定することで、厚みの膨張率を算出した。なお、厚み膨張率は以下の計算式によって定義した。
100サイクル終了した実施例および比較例のリチウムイオン二次電池は、グローブポックス内で解体し負極を取り出した。取り出した負極は、ジメチルカーボネート(DMC)で電解液を洗浄し、40℃で乾燥した後に負極における負極活物質層の集電体からの剥離状態を目視で評価した。
実施例および比較例で作製したポリアミドイミドフィルムは、フーリエ変換赤外分光光度計(サーモニコレー社製、品番:Nexus670+SMART ENDURANCEダイアモンドATR]を用いて、得られた吸収スペクトルから、上記バインダーの化学構造を解析した。
20・・・負極(同義:リチウムイオン二次電池用負極)、22・・・負極集電体、24・・・負極活物質層、62・・・負極リード、18・・・セパレーター、30・・・電極体、50・・・外装体
Claims (5)
- 前記式(1)のaの比率が50〜99mol%、前記式(3)のbの比率が50〜1mol%であることを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用バインダー。
- 赤外吸収分光分析にて、1360cm−1/1510cm−1(全イミド結合量)の赤外吸収スペクトル強度比に対して、1780cm−1/1510cm−1(環状イミド結合量)の赤外吸収スペクトル強度比が、0.21以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池用バインダー。
- 集電体および集電体上に形成された負極活物質層を備えたリチウムイオン二次電池用負極であって、前記負極活物質層は、リチウムと合金化が可能な負極活物質と、導電助剤と、バインダーとを有し、前記バインダーは請求項1から3のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池用バインダーを含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池用負極。
- 請求項4に記載のリチウムイオン二次電池用負極を用いたことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
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