JP6296341B2 - プリフォーム、プラスチックボトルおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
表1に示す各プリフォーム10を用いて、内容量500mlのペタロイド形状のプラスチックボトル40(図3参照)をブロー成形して得た。このプラスチックボトル40は、口部41を除いたボトルの胴部42の高さが184.57mmであり、最大胴径φが67mmであった。各プラスチックボトル40について、満注容量を測定した後、プラスチックボトル40にガスボリュームが4になるよう炭酸水を充填し、密栓した。このプラスチックボトル40を22℃で24時間保存し、続いて38℃で24時間保存した。その後、プラスチックボトル40内の炭酸水を排出し、プラスチックボトル40の満注容量を測定した。このときの満注容量の増加量(表1参照)に基づいてクリープ耐性を評価した。
次に、各プリフォーム10について、製造効率の面を評価した。一般に、プリフォーム10は射出成形によって製造される。射出成形時には、溶融したPETが金型内に流入し、金型内で冷却固化される。このとき、プリフォーム10の胴中部22における肉厚(T)が大きいと、溶融したPETの熱が金型に伝達するまでの距離が長いため、冷却時間が長くなり(図6参照)、成形サイクルタイムが長くなって製造効率が低下するおそれがある。射出成形時におけるプリフォーム10の冷却時間は、13秒以下が好ましいため、この観点から肉厚(T)は3.8mm以下とすることが好ましい。この場合、実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、及び比較例2と比較例4とが当てはまる。
次に、各プリフォーム10について、ブロー成形性を評価した。具体的には、6種類のプリフォーム10(実施例1〜実施例4、および比較例1〜比較例2)をブロー成形することにより、内容量500mlのペタロイド形状のプラスチックボトル40(図3参照)を作製した。このプラスチックボトル40は、口部41を除いたプラスチックボトル40の胴部42の高さが184.57mmであり、最大胴径φが67mmであった。
次に、実施例1のプリフォーム10および比較例2のプリフォームについて、上記と異なる方法によりブロー成形性を評価した。
各プラスチックボトル60、70に水を500ml充填して閉栓した後、プラスチックボトル60、70の上部に対して0.8mm/秒の速度で鉛直下方に向けて荷重を加え、各プラスチックボトル60、70が3mm変位したときの荷重の大きさを用いて座屈強度を評価した。座屈強度が大きいほど強いと言える。
各プラスチックボトル60、70に水を500ml充填して閉栓した後、各プラスチックボトル60、70を横向きに倒し、倒したプラスチックボトル60、70の上にそれぞれボトルの長手方向と平行に幅1cmの鉄の棒を乗せた。この鉄の棒に0.8mm/秒の速度で荷重を加え、荷重が58.8Nに達したときの各プラスチックボトル60、70の変形量の大きさによって側壁の強さを評価した。この側壁の変形量が小さいほどプラスチックボトル60、70の強度が高いといえる。
11 口部
12 サポートリング
13 ねじ部
15 開口部
20 胴部
21 首部
22 胴中部
23 底部
40 プラスチックボトル
Claims (6)
- 射出成形品であるポリエチレンテレフタレート製プリフォームにおいて、
サポートリングを有する口部と、
前記口部に連結された胴部とを備え、
前記胴部は、前記サポートリング側の首部と、前記首部に連結された胴中部と、前記胴中部に連結された底部とを有し、
前記胴中部の肉厚をTとし、前記胴部の長さをLとし、前記胴中部の径をDとしたとき、T×L/Dの値が12.7以上となり、
前記胴部の全長に対する前記サポートリング直下からの距離を比率で表したものである胴部首下距離をXとし、
前記胴部首下距離がXとなる位置における前記胴部の断面積比をYとし、前記胴部のうち、前記サポートリング直下の位置における断面積比Yを0%、断面積が最も大きい箇所における断面積比Yを100%としたとき、
16%≦X≦22%の範囲において、Y≧−0.0088X4+0.7276X3−22.656X2+316.6X−1586.9という関係が成立し、
前記胴部首下距離Xが18.8%〜20.2%である区間の一部において、断面積比Yが95%となることを特徴とするプリフォーム。 - 射出成形品であるポリエチレンテレフタレート製プリフォームにおいて、
サポートリングを有する口部と、
前記口部に連結された胴部とを備え、
前記胴部は、前記サポートリング側の首部と、前記首部に連結された胴中部と、前記胴中部に連結された底部とを有し、
前記胴中部の肉厚をTとし、前記胴部の長さをLとし、前記胴中部の径をDとしたとき、T×L/Dの値が12.7以上となり、
前記胴部の全長に対する前記サポートリング直下からの距離を比率で表したものである胴部首下距離をXとし、
前記胴部首下距離がXとなる位置における前記胴部の断面積比をYとし、前記胴部のうち、前記サポートリング直下の位置における断面積比Yを0%、断面積が最も大きい箇所における断面積比Yを100%としたとき、
16%≦X≦22%の範囲において、Y≧−0.0088X 4 +0.7276X 3 −22.656X 2 +316.6X−1586.9という関係が成立し、
前記胴部首下距離Xが16.9%〜17.8%である区間の一部において、断面積比Yが90%となることを特徴とするプリフォーム。 - 前記胴中部の肉厚Tは、3.8mm以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のプリフォーム。
- 断面積比Yが100%である箇所の胴部首下距離Xと、断面積比Yが90%である箇所の胴部首下距離Xとの差が5.6%〜8.0%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のプリフォーム。
- サポートリングを有する口部と、前記口部に連結された胴部とを有し、前記胴部は、前記サポートリング側の首部と、前記首部に連結された胴中部と、前記胴中部に連結された底部とを有し、前記胴中部の肉厚をTとし、前記胴部の長さをLとし、前記胴中部の径をDとしたとき、T×L/Dの値が12.7以上となり、前記胴部の全長に対する前記サポートリング直下からの距離を比率で表したものである胴部首下距離をXとし、前記胴部首下距離がXとなる位置における前記胴部の断面積比をYとし、前記胴部のうち、前記サポートリング直下の位置における断面積比Yを0%、断面積が最も大きい箇所における断面積比Yを100%としたとき、16%≦X≦22%の範囲において、Y≧−0.0088X4+0.7276X3−22.656X2+316.6X−1586.9という関係が成立する、射出成形品であるポリエチレンテレフタレート製プリフォームを準備する工程と、
前記プリフォームを90℃〜130℃の温度に加熱する工程と、
前記プリフォームをブロー成形金型内で2軸延伸ブロー成形することによりプラスチックボトルを作製する工程とを備え、
前記胴部首下距離Xが18.8%〜20.2%である区間の一部において、断面積比Yが95%となることを特徴とするプラスチックボトルの製造方法。 - サポートリングを有する口部と、前記口部に連結された胴部とを有し、前記胴部は、前記サポートリング側の首部と、前記首部に連結された胴中部と、前記胴中部に連結された底部とを有し、前記胴中部の肉厚をTとし、前記胴部の長さをLとし、前記胴中部の径をDとしたとき、T×L/Dの値が12.7以上となり、前記胴部の全長に対する前記サポートリング直下からの距離を比率で表したものである胴部首下距離をXとし、前記胴部首下距離がXとなる位置における前記胴部の断面積比をYとし、前記胴部のうち、前記サポートリング直下の位置における断面積比Yを0%、断面積が最も大きい箇所における断面積比Yを100%としたとき、16%≦X≦22%の範囲において、Y≧−0.0088X 4 +0.7276X 3 −22.656X 2 +316.6X−1586.9という関係が成立する、射出成形品であるポリエチレンテレフタレート製プリフォームを準備する工程と、
前記プリフォームを90℃〜130℃の温度に加熱する工程と、
前記プリフォームをブロー成形金型内で2軸延伸ブロー成形することによりプラスチックボトルを作製する工程とを備え、
前記胴部首下距離Xが16.9%〜17.8%である区間の一部において、断面積比Yが90%となることを特徴とするプラスチックボトルの製造方法。
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