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JP6265094B2 - 制御装置、および、その製造方法 - Google Patents

制御装置、および、その製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、気体濃度センサを制御する制御装置に関するものである。
特許文献1に示されるように、印加電圧の変化量と素子電流の変化量とに基づいてガス濃度センサの交流インピーダンスを検出するガス濃度検出装置が知られている。このガス濃度検出装置は、ガス濃度センサに電圧を印加する印加電圧制御回路と素子電流を検出するための電流検出抵抗を有する。
特開2004−251891号公報
特許文献1に示されるガス濃度検出装置は、電流検出抵抗を流れる電流を検出することで素子電流の変化量を検出しており、この電流は電流検出抵抗の抵抗値とその両端電圧に基づいて検出することができる。電流検出抵抗の両端電圧は印加電圧制御回路の印加する電圧に依存するが、印加電圧制御回路や電流検出抵抗には製造誤差がある。そのために交流インピーダンスの検出精度が低下する虞がある。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、インピーダンスの検出精度の低下が抑制された制御装置、および、その製造方法を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するための第1発明は、気体濃度センサ(200)を制御する制御装置であって、印加電圧を時間的に変動することで、気体濃度センサへ時間的に電流値の変動する掃引電流を供給する掃引回路(10)と、気体濃度センサを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗(20)と、気体濃度センサのインピーダンスを算出する算出部(30)と、を有し、掃引回路から電位の一定な基準電位へと向かって気体濃度センサと電流検出用抵抗とが順に直列接続されており、掃引回路は、定電圧回路(11,12)と基準抵抗(13,14)を有し、掃引電流は定電圧回路が出力する定電圧と基準抵抗の抵抗値とに依存し、基準抵抗と電流検出用抵抗とが同一の半導体チップに同一材料を用いて同一形状で形成されており、算出部は、電流検出用抵抗の抵抗値に気体濃度センサの印加電圧の時間変化分を乗算した値を電流検出用抵抗の印加電圧の時間変化分でもって割ることで、気体濃度センサのインピーダンスを算出することを特徴とする。
第2の発明は、印加電圧を時間的に変動することで、気体濃度センサ(200)へ時間的に電流値の変動する掃引電流を供給する掃引回路(10)と、気体濃度センサを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗(20)と、気体濃度センサのインピーダンスを算出する算出部(30)と、を有し、掃引回路から電位の一定な基準電位へと向かって気体濃度センサと電流検出用抵抗とが順に直列接続されており、掃引回路は、定電圧回路(11,12)と基準抵抗(13,14)を有し、掃引電流は定電圧回路が出力する定電圧と基準抵抗の抵抗値とに依存し、算出部は、電流検出用抵抗の抵抗値に気体濃度センサの印加電圧の時間変化分を乗算した値を電流検出用抵抗の印加電圧の時間変化分でもって割ることで、気体濃度センサのインピーダンスを算出する、気体濃度センサの制御装置の製造方法であって、基準抵抗と電流検出用抵抗とを同一の設計、同一の製造方法で同一の半導体チップに形成することを特徴とする。
上記したように第1発明では基準抵抗(13,14)と電流検出用抵抗(20)とが同一の半導体チップに同一材料を用いて同一形状で形成されている。したがって第2発明と同様にして基準抵抗(13,14)と電流検出用抵抗(20)とを同一の製造方法で同一の半導体チップに製造することができる。そのため電流検出用抵抗(20)の印加電圧の時間変化分に本来であれば含まれる誤差がキャンセルされる。これにより電流検出用抵抗(20)の印加電圧の検出精度が向上され、気体濃度センサ(200)のインピーダンスの検出精度の低下が抑制される。
なお、特許請求の範囲に記載の請求項、および、課題を解決するための手段それぞれに記載の要素に括弧付きで符号をつけているが、この括弧付きの符号は実施形態に記載の各構成要素との対応関係を簡易的に示すためのものであり、実施形態に記載の要素そのものを必ずしも示しているわけではない。括弧付きの符号の記載は、いたずらに特許請求の範囲を狭めるものではない。
第1実施形態に係る制御装置の概略構成を示す回路図である。 図1に示す掃引回路の概略構成を示す回路図である。 掃引電流と検出電圧の時間変化を示すタイミングチャートである。 インピーダンスZacの算出処理を示すフローチャートである。 誤差がない場合のインピーダンスZacの理論式を説明するための模式図である。 誤差がある場合のインピーダンスZacの理論式を説明するための模式図である。 インピーダンスZacの算出処理の変形例を示すフローチャートである。 インピーダンスZacの算出処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図6に基づいて本実施形態に係る制御装置100を説明する。以下においては物理量を示すためにZac、V1などの各種記号を用いるが、本文中ではこれらを全角で記し、数式として示す場合と図面においてはこれら各種記号を半角で記す。また以下ではd、Δという記号を用いるが、dは時間変化を示し、Δは誤差を示している。
本実施形態に係る気体濃度センサ200は限界電流式酸素センサである。気体濃度センサ200は例えば内燃機関の排気ガスの通る排気管に設けられ、排気ガスの成分濃度に応じた信号を制御装置100へと出力する。制御装置100は気体濃度センサ200を制御するとともに、気体濃度センサ200から入力された信号を受け取る。制御装置100は気体濃度センサ200の制御回路の他に、図示しないがエンジン制御回路を備えており、気体濃度センサ200からの信号、および、内燃機関の回転数や吸入空気量などの内燃機関の情報に基づいて燃料噴射装置の燃料噴射量を制御する。
気体濃度センサ200は排気ガスに含まれている空気と燃料の比(空燃比)に応じて出力電圧が変動する。より詳しく言えば、気体濃度センサ200は、内燃機関にて空気と燃料とが過不足なく反応される理想的な空燃比(理想空燃比)よりも排気ガスの空燃比が低い(酸素濃度が薄い)場合、理想空燃比時よりも出力電圧が上昇する。これとは反対に理想空燃比よりも空燃比が高い(酸素濃度が濃い)場合、理想空燃比時よりも出力電圧が下降する。したがって制御装置100は気体濃度センサ200の出力電圧が上昇した場合、酸素濃度が濃くなるように燃料噴射装置の燃料噴射量を制御し、気体濃度センサ200の出力電圧が下降した場合、酸素濃度が薄くなるように燃料噴射装置の燃料噴射量を制御する。こうすることで制御装置100は内燃機関の排気ガスの空燃比が理想空燃比となるように制御する。
図示しないが、気体濃度センサ200は拡散抵抗層に第1電極、固体電解質、第2電極が順次積層されて成る。拡散抵抗層は小孔を有する多孔質のアルミナなどから成り、第1電極と第2電極は白金などから成る。そして固体電解質はジルコニア固体電解質である。拡散抵抗層を介して第1電極に排気ガスが流入され、第2電極は大気に開放されている。第1電極は気体濃度センサ200の第1端子200aに接続され、第2電極が第2端子200bに接続されている。以下においては第1電極を排気側電極、第2電極を大気側電極と示す。
排気ガスの空燃比が理想空燃比よりも高い場合(空燃比がリーンの場合)、排気ガスに含まれる酸素分子が排気側電極へ吸入される。吸入された酸素分子はイオン化して固体電解質へと移動し、固体電解質を介して大気側電極へと移動する。そして大気側電極においてイオン化した酸素が酸素分子に戻されて、大気へ放出される。このように排気ガスの空燃比がリーンの場合、排気側電極から大気側電極へとイオン化した酸素が流れる。換言すれば、空燃比がリーンの場合、大気側電極から排気側電極へと電流が流れる。これとは異なり、排気ガスの空燃比が理想空燃比よりも低い場合(空燃比がリッチの場合)、大気に含まれる酸素分子が大気側電極へ吸入される。吸入された酸素分子はイオン化して固体電解質へと移動し、固体電解質を介して排気側電極へと移動する。そして排気側電極においてイオン化した酸素が酸素分子に戻されて、排気ガスへ放出される。この排気側電極から放出された酸素分子は、排気ガスに含まれる未燃ガス(一酸化炭素、塩化水素、水素など)と反応する。このように排気ガスの空燃比がリッチの場合、大気側電極から排気側電極へとイオン化した酸素が流れる。換言すれば、空燃比がリッチの場合、排気側電極から大気側電極へと電流が流れる。
上記した気体濃度センサ200を流れる電流(以下、センサ電流と示す)は、印加電圧が低い場合、その印加電圧と気体濃度センサ200の抵抗値に応じて流れる。しかしながら印加電圧が所定値を超えると、センサ電流は飽和する。排気ガスの空燃比がリーンの場合、排気ガスに含まれる酸素分子の吸入が拡散抵抗層によって制限されるためにセンサ電流が飽和する。これに対して排気ガスの空燃比がリッチの場合、未燃ガスと酸素分子との反応が拡散抵抗層によって制限されるためにセンサ電流が飽和する。このようにセンサ電流が飽和し、気体濃度センサ200に限界電流が流れる。
この限界電流は排気ガスに含まれる酸素濃度(空燃比)に正比例する性質を有する。したがって限界電流を検出することで酸素濃度を検出することができる。また、気体濃度センサ200のインピーダンスは温度依存性がある。したがって気体濃度センサ200の印加電圧とセンサ電流それぞれの時間変化分を検出することでインピーダンスを求め、インピーダンスの温度依存性に基づいて気体濃度センサ200の温度を検出することもできる。
図1に示すように制御装置100は、掃引回路10と、電流検出用抵抗20と、処理回路30と、基準回路40と、を有する。掃引回路10は気体濃度センサ200に電流を流すとともに電圧を印加するものであり、電流検出用抵抗20は気体濃度センサ200を流れる電流を検出するためのものである。処理回路30は気体濃度センサ200のインピーダンスを算出してその温度を算出するとともに、気体濃度センサ200の出力信号(出力電圧およびセンサ電流)に基づいて燃料噴射装置を制御するものである。そして基準回路40は、制御装置100の基準電位(オフセット電位)を定めるものである。処理回路30が特許請求の範囲に記載の算出部に相当する。
図1に示すように気体濃度センサ200の第2端子200bに掃引回路10が接続され、気体濃度センサ200の第1端子200aに電流検出用抵抗20が接続されている。そして掃引回路10から基準回路40へと向かって気体濃度センサ200と電流検出用抵抗20とが順に直列接続されている。この接続構成により、掃引回路10から掃引電流Ioprが出力されると、図1に実線矢印で示すように掃引回路10から気体濃度センサ200と電流検出用抵抗20とを介して、基準回路40へと掃引電流Ioprが流れる。本実施形態において処理回路30は、掃引回路10と気体濃度センサ200との間の第1電位V1、気体濃度センサ200と電流検出用抵抗20との間の第2電位V2、電流検出用抵抗20と基準回路40との間の第3電位V3それぞれの時間変化分d(V1)〜d(V3)を検出する。そして処理回路30は検出したd(V1)〜d(V3)、および、電流検出用抵抗20の抵抗値Rsに基づいて気体濃度センサ200のインピーダンスZacを算出する。
なお、基準回路40によって制御装置100の下限と成る基準電位がグランド電位よりも高められている。したがって掃引回路10によってグランド電位よりも高く、且つ、基準電位よりも低い電圧が生成されることで、図3に示すように掃引電流Ioprの流動方向が逆転される。以下、制御装置100の構成要素である掃引回路10、電流検出用抵抗20、処理回路30、および、基準回路40を個別に説明した後、処理回路30のインピーダンスZacの算出処理について説明する。
掃引回路10は気体濃度センサ200に印加する電圧を時間的に変動することで、時間的に電流値が変動し、且つ、電流値が正負に反転する(電流の流動方向が逆転する)掃引電流Ioprを気体濃度センサ200へ供給するものである。図2に示すように掃引回路10は、定電圧回路11,12と、基準抵抗13,14と、スイッチ15,16と、掃引制御回路17と、を有する。第1基準抵抗13、第1スイッチ15、第2スイッチ16、第2基準抵抗14が順に直列接続され、第1基準抵抗13の両端に第1定電圧回路11が接続され、第2基準抵抗14の両端に第2定電圧回路12が接続されている。スイッチ15,16の中点が出力端子となっており、スイッチ15,16の駆動状態が掃引制御回路17によって制御される。掃引制御回路17によってスイッチ15,16が駆動状態とされることで、基準抵抗13,14によって電圧降下された定電圧回路11,12の定電圧が上記した出力端子に印加される。この結果、出力端子から基準抵抗13,14の抵抗値と定電圧回路11,12の定電圧に依存する掃引電流Ioprが出力される。定電圧回路11,12から出力される定電圧の電圧レベルは互いに異なるが、基準抵抗13,14の抵抗値は互いに等しくなっている。掃引制御回路17によってスイッチ15,16それぞれの駆動状態を制御することで掃引電流Ioprの電流値が時間的に変動されるとともに電流の流動方向が逆転される。
図3では掃引電流Ioprの電流値を掃引回路10から基準回路40へと流動する場合に正、その反対の場合に負で示している。図3に示すように掃引電流Ioprの電流値は時間t1においてゼロであるが、時間t2においてゼロから最大電流値まで上昇し、時間t4まで電流値が一定に保たれる。そして時間t4にて掃引電流Ioprの電流値が最大電流値からゼロへと戻り、時間t5に至るとゼロから最低電流値へと下降する。そして掃引電流Ioprの電流値は時間t6まで一定に保たれ、時間t6にて最低電流値からゼロへと戻る。
図3に示すように時間t1において掃引電流Ioprはゼロなので、電位V1〜V3それぞれは時間的に変化しない。しかしながら時間t2に至り掃引電流Ioprの電流値が上昇すると、第3電位V3は基準回路40のためにさほど変化しないが、電位V1,V2それぞれは上昇し始める。そして時間t2から検出時間Tだけ経過した時間t3に至ると電位V1,V2それぞれは最大値となる。処理回路30は時間t1において電位V1(t1)、V2(t1)、V3(t1)を検出し、時間t3において電位V1(t3)、V2(t3)、V3(t3)を検出する。なお電位V1〜V3はアナログ信号である。処理回路30は電位V1〜V3をAD変換することで電位V1〜V3をデジタル信号とし、後述するようにインピーダンスZacを算出する処理を行う。
上記したように掃引電流Ioprの電流値は上昇した後に逆向きに流れるように変化される。これは掃引電流Ioprの供給によって気体濃度センサ200に蓄積された電荷を放電するためである。また掃引電流Ioprは、気体濃度センサ200に上記した限界電流が流れるように電圧が印加されている際に、所定周期で気体濃度センサ200に供給される。限界電流を流すための電圧(限界電圧)はmsオーダーで時間変動するが、掃引電流を流すための電圧(掃引電圧)はμsオーダーで時間変動する。したがって掃引電圧は限界電圧に対して時間的に変動する。上記した限界電圧の気体濃度センサ200への印加は掃引回路10によって行ってもよいし、他の電圧印加回路によって行ってもよい。なお、掃引電流Ioprの最大電流値および最低電流値は、スイッチ15,16に入力する切り替え信号のデューティ比を変えることで変更可能となっている。このデューティ比の切り替えは、例えば車両に搭載のECUなどの外部装置からの指示が掃引制御回路17に入力されることで成される。
電流検出用抵抗20は気体濃度センサ200を流れた電流を検出するためのものである。上記したように掃引電流Ioprの流動方向が正の場合、掃引電流Ioprは掃引回路10から気体濃度センサ200と電流検出用抵抗20とを介して基準回路40へと流れる。したがって掃引電流Ioprが正方向に流れているタイミング(時間t3)にて電流検出用抵抗20を流れる掃引電流Ioprを検出することで、気体濃度センサ200を流れた掃引電流Ioprを、センサ電流として検出することができる。電流検出用抵抗20の抵抗値をRsとし、電流検出用抵抗20の両端電圧をVrsとすると、掃引電流IoprはVrs/Rsと表すことができる。この電圧VrsはV2−V3によって表すことができる。
本実施形態では電流検出用抵抗20と掃引回路10とが同一の半導体チップに形成されている。そして電流検出用抵抗20と掃引回路10の有する基準抵抗13,14は同一の設計になっており、同一の製造方法で形成されている。そのため、電流検出用抵抗20と基準抵抗13,14とは、その抵抗値のねらい値からのバラツキ(製造バラツキ)の増減傾向が同一になっている。より具体的に示せば、下記式に示すように、基準抵抗13,14それぞれの抵抗値Rrefでもって自身の製造誤差ΔRrefを割った値と、電流検出用抵抗20の抵抗値Rsでもって自身の製造誤差ΔRsを割った値とが等しい関係になるように、電流検出用抵抗20と基準抵抗13,14とが形成されている。
(式1)

ΔRref/Rref=ΔRs/Rs=α

数式1に含まれるαは一定値である。この関係により、後述するように電圧Vrsの検出精度が向上される。なお、抵抗13,14,20を例えばポリシリコンで形成する場合、同一の製造工程において同一の形状を成すポリシリコンを上記した半導体チップの土台となる基板に積層する。そして同一の製造工程において同一の形状を成す端子をポリシリコンの端部に形成する。こうすることで抵抗13,14,20を形成し、数式1を成立させる。なおもちろんではあるが、抵抗13,14,20の形成としては上記例に限定されない。例えば抵抗13,14,20を上記した基板の一部によって形成する場合、基板に同一の製造工程において同一の形状を成す端子を形成する。こうすることで抵抗13,14,20を形成し、数式1を成立させてもよい。
処理回路30は気体濃度センサ200の出力電圧によって排気ガスの空燃比が理想空燃比よりも低いのか高いのかを検出し、燃料噴射装置の燃料噴射量を制御する。また処理回路30は気体濃度センサ200のインピーダンスZacを求める。本実施形態に係る処理回路30は気体濃度センサ200のインピーダンスZacの温度特性を記憶しており、この温度特性と算出したインピーダンスZacに基づいて気体濃度センサ200の温度(センサ温度)も算出する。気体濃度センサ200には駆動温度を制御するためのヒータが設けられており、処理回路30はセンサ温度が一定となるようにヒータの駆動を制御する。なお処理回路30は、電流検出用抵抗20の抵抗値Rsを記憶しており、電位V1〜V3の時間変化分d(V1)〜d(V3)を検出することで、インピーダンスZacを算出する。処理回路30によるインピーダンスZacの算出については後述する。
基準回路40は上記したように制御装置100の基準電位(オフセット電位)を定めるものである。図1に示すように基準回路40は、オペアンプ41と抵抗42,43を有する。抵抗42,43が電源とグランドとの間に直列接続され、その中点がオペアンプ41の非反転入力端子に接続されている。そしてオペアンプ41の反転入力端子と出力端子とが接続され、出力端子が電流検出用抵抗20の端部に接続されている。この接続構成によりボルテージホロアー回路が構成され、オペアンプ41から抵抗42,43の中点電圧が出力される。
次に、図4に基づいて処理回路30によるインピーダンスZacの算出を説明する。先ずステップS10において処理回路30は、掃引回路10から掃引電流Ioprが供給される前(掃引前)の時間t1における電位V1(t1)、V2(t1)、V3(t1)を検出する。
次いでステップS20へ進むと処理回路30は、時間t2において掃引電流Ioprを供給する指示(掃引開始指示)を含む信号を掃引回路10に出力する。これにより図3に示すように時間t2において掃引電流Ioprが供給され、電位V1〜V3が変動し始める。
その後ステップS30へ進むと処理回路30は、時間t2から検出時間Tだけ経過したか否かを判定する。検出時間Tが経過していないと判定した場合、処理回路30はステップS30を繰り返す。しかしながら検出時間Tが経過したと判定した場合、処理回路30は電位V1,V2の電圧値が最大値に達したと判定し、ステップS40へ進む。すなわち処理回路30は、掃引電流Ioprの最大電流値に応じた分だけ電位V1,V2の電圧値が上昇したと判定し、ステップS40へ進む。なお検出時間Tの値はあらかじめ電位V1,V2の上昇スピードに基づいて決定されるが、掃引電流Ioprの電流値が最大値をとる時間(t4−t2)よりも短く、且つ、その時間の半分以上に設定される。
ステップS40へ進むと処理回路30は、掃引電流Ioprの最大電流値に応じた分だけ電位V1,V2の電圧値が上昇した時間t3における電位V1(t3)、V2(t3)、V3(t3)を検出する。
そしてステップS50へ進むと処理回路30は、ステップS10,S40にて検出した電位(電圧)V2(t1),V2(t3)、V3(t1)、V3(t3)と、記憶していた電流検出用抵抗20の抵抗値Rsとに基づいて掃引電流Ioprの時間変化分d(Iopr)を算出する。上記したように掃引電流IoprはVrs/Rsと表すことができる。したがってd(Iopr)は、電圧Vrsの時間変化分をd(Vrs)とすると、d(Vrs)/Rsと表すことができる。電圧VrsはV2−V3と表すことができるので、d(Vrs)はd(V2)−d(V3)と表すことができる。そして電位V2の時間変化分を表すd(V2)は今までに検出したV2(t1),V2(t3)によって、V2(t3)−V2(t1)と表すことができる。同様にしてd(V3)はV3(t3)−V3(t1)と表すことができる。以上によりd(Iopr)は下記式で表される。
(式2)

d(Iopr)=[(V2(t3)-V2(t1))-(V3(t3)-V3(t1))]/Rs
その後ステップS60へ進むと処理回路30は、ステップS10,S40にて検出した電位(電圧)V1(t1),V1(t3)、V2(t1)、V2(t3)に基づいて気体濃度センサ200の両端電圧Vzacの時間変化分d(Vzac)を算出する。電圧VzacはV1−V2と表すことができるので、d(Vzac)はd(V1)−d(V2)と表すことができる。そして電位V1の時間変化分を表すd(V1)は今までに検出したV1(t1),V1(t3)によってV1(t3)−V1(t1)と表すことができる。以上によりd(Vzac)は下記式で表される。
(式3)

d(Vzac)=[(V1(t3)-V1(t1))-(V2(t3)-V2(t1))]
最後にステップS70へ進むと処理回路30は、今までに算出したd(Iopr)とd(Vzac)に基づいて気体濃度センサ200のインピーダンスZacを算出する。インピーダンスZacは、気体濃度センサ200に印加された電圧Vzacの時間変化分d(Vzac)をセンサ電流(掃引電流Iopr)の時間変化分d(Iopr)によって割ることで表すことができる。したがってインピーダンスZacは下記式によって表すことができる。
(式4)

Zac=d(Vzac)/d(Iopr)
以上によりインピーダンスZacは数式2〜4により下記式によって表すことができる。
(式5)

Zac=Rs×[(V1(t3)-V1(t1))-(V2(t3)-V2(t1))]/[(V2(t3)-V2(t1))-(V3(t3)-V3(t1))]
処理回路30はこの数式5を計算することで、インピーダンスZacを算出する。なお、数式5の右辺の分子は、電流検出用抵抗20の抵抗値Rsに気体濃度センサ200の印加電圧の時間変化分d(Vzac)を乗算した値を示し、分母は電流検出用抵抗20の印加電圧の時間変化分d(Vrs)を示している。そのために数式5は下記式のように表すこともできる。
(式6)

Zac=Rs×d(Vzac)/d(Vrs)
次に、気体濃度センサ200のインピーダンスZacの理論式を図5および図6に基づいて説明する。以下においてはこれまでに記述した数式1〜6と一部重複するが、議論を簡明とするために、重複を厭わずにそのまま記載する。そして理論式の説明後に制御装置100の作用効果を説明する。
上記したように気体濃度センサ200のインピーダンスZacは、気体濃度センサ200に印加された電圧Vzacの時間変化分d(Vzac)を、気体濃度センサ200を流れた掃引電流Ioprの時間変化分d(Iopr)で割ることで表される。
(式7)

Zac=d(Vzac)/d(Iopr)
また掃引電流Ioprは、電流検出用抵抗20の両端電圧Vrsを電流検出用抵抗20の抵抗値Rsで割ることで表すことができる。そのため下記式に示すように、掃引電流Ioprの時間変化分d(Iopr)は、両端電圧Vrsの時間変化分d(Vrs)を抵抗値Rsで割ることで表すことができる。
(式8)

d(Iopr)=d(Vrs)/Rs
以上からインピーダンスZacは下記式で表すことができる。
(式9)

Zac=Rs×d(Vzac)/d(Vrs)
ただし図6に示すように掃引回路10に含まれる基準抵抗13,14には製造誤差ΔRrefがあるために掃引電流Ioprにも誤差ΔIoprがある。同様にして電流検出用抵抗20にも製造誤差ΔRsがある。したがって数式9に示す電圧Vrsの時間変化分d(Vrs)は下記式に改められる。
(式10)

d(Vrs+ΔVrs)=(Rs+ΔRs)×d(Iopr+ΔIopr)
上記したように掃引電流Ioprは基準抵抗13,14の抵抗値Rrefと定電圧回路11,12の定電圧に依存する。定電圧は一定値であり、掃引電流Ioprは抵抗値Rrefに反比例するので、下記関係式が成立する。
(式11)

Iopr ∝ 1/Rref
したがって誤差を含む掃引電流Iopr+ΔIoprは下記関係式によって表すことができる。
(式12)

Iopr+ΔIopr ∝ 1/(Rref+ΔRref)
数式11,12から、誤差を含む掃引電流Iopr+ΔIoprは下記式で表される。
(式13)

Iopr+ΔIopr=Iopr/(1+ΔRref/Rref)
また数式1に示したように、抵抗値Rrefと抵抗値Rsとは次の関係式を満たす。
(式14)

ΔRref/Rref=ΔRs/Rs=α
以上により数式10は数式13,14から下記に示すように数式展開することができる。
(式15)

d(Vrs+ΔVrs)=(Rs+ΔRs)×d(Iopr+ΔIopr)
=Rs×(1+ΔRs/Rs)×d(Iopr)/(1+ΔRref/Rref)
=Rs×(1+α)×d(Iopr)/(1+α)
=Rs×d(Iopr)
=d(Vrs)
このように数式14(数式1)の関係のためにd(Vrs)に含まれる抵抗13,14,20の製造誤差がキャンセルされる。したがって数式9,15により誤差Δを含むインピーダンスは下記式によって表される。
(式16)

Zac+ΔZac=(Rs+ΔRs)×d(Vzac+ΔVzac)/d(Vrs+ΔVrs)
=(Rs+ΔRs)×d(Vzac+ΔVzac)/d(Vrs)
以上がインピーダンスZacの理論式の説明であるが、上記したように処理回路30は、数式6を計算することでインピーダンスZacを算出する。数式6におけるRsは処理回路30が記憶していた電流検出用抵抗20の抵抗値の設計値であり、実際の電流検出用抵抗20に含まれる製造誤差の分、誤差がある。また数式6におけるd(Vzac)は数式3によって表され、処理回路30が検出した値である。やはりこのd(Vzac)にも検出誤差がある。しかしながら数式6におけるd(Vrs)は数式5の分母によって表され、処理回路30が検出した値であるけれども、数式15,16に示すように数式14(数式1)の関係のためにd(Vrs)に本来であれば含まれる抵抗13,14,20の製造誤差がキャンセルされる。これにより電圧Vrsの検出精度が向上され、気体濃度センサ200のインピーダンスZacの検出精度の低下が抑制される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では処理回路30が電位V1〜V3を検出することでインピーダンスZacを算出する例を示した。しかしながら処理回路30が電位V1の他に、電位V2、V3のいずれか一方を検出することでインピーダンスZacを算出してもよい。この場合、処理回路30は抵抗値Rsの他に掃引電流Ioprの時間変化分d(Iopr)を記憶している。このd(Iopr)は図3に示すように掃引電流Ioprの最大電流値を示しており、予め設定される値である。
数式4,6により、インピーダンスZacは下記のように表すことができる。
(式17)

Zac=Rs×d(Vzac)/(Rs×d(Iopr))
したがって数式3により下記式が成立する。
(式18)

Zac=Rs×[(V1(t3)-V1(t1))-(V2(t3)-V2(t1))]/(Rs×d(Iopr))
このように処理回路30は電位V1,V2を検出し、数式18を計算することで、インピーダンスZacを算出することができる。なお数式18を用いてインピーダンスZacを算出する場合、処理回路30は図4に示す処理に代えて、図7に示す処理を行う。すなわち処理回路30はステップS10において電位V1(t1)、V2(t1)を検出し、ステップS40において電位V1(t3)、V2(t3)を検出する。そして処理回路30はステップS50において記憶していた掃引電流Ioprの時間変化分d(Iopr)と抵抗値Rsを読み出し、ステップS60において検出した電位V1(t1)、V2(t1)、V1(t3)、V2(t3)に基づいてd(Vzac)を算出する。最後にステップS70において処理回路30は数式18に基づいてインピーダンスZacを算出する。このように処理回路30は電位V1,V2を検出し、数式18を計算することで、インピーダンスZacを算出する。なお図7に示すステップS20、S30は図4に示すステップS20、S30と同一である。
以上示したように電位V3を検出しなくとも、インピーダンスZacを検出することができる。そのため3つの電位V1〜V3を検出することでインピーダンスZacを検出する構成と比べて検出誤差が少なくなり、インピーダンスZacの検出精度の低下が抑制される。なお、上記した検出誤差とは、具体的に言えばアナログ信号である電位V1〜V3をデジタル信号へと変換する際の分解能に起因する誤差(AD変換による誤差)である。
また電圧VrsはRs×Iopr、若しくは、V2−V3と表すことができるので、下記式が成立する。
(式19)

V2=V3+Rs×Iopr
したがって数式18,19によりインピーダンスZacは下記式で表すことができる。
(式20)

Zac=Rs×[(V1(t3)-V1(t1))-((V3(t3)-V3(t1))-Rs×d(Iopr)]/(Rs×d(Iopr))
このように処理回路30は電位V1,V3を検出し、数式20を計算することで、インピーダンスZacを算出することができる。なお数式20を用いてインピーダンスZacを算出する場合、処理回路30は図4に示す処理に代えて、図8に示す処理を行う。すなわち処理回路30はステップS10において電位V1(t1)、V3(t1)を検出し、ステップS40において電位V1(t3)、V3(t3)を検出する。そして処理回路30はステップS50において記憶していた掃引電流Ioprの時間変化分d(Iopr)と抵抗値Rsを読み出し、ステップS60において検出した電位V1(t1)、V3(t1)、V1(t3)、V3(t3)、および、記憶していた抵抗値Rs,時間変化分d(Iopr)に基づいてd(Vzac)を算出する。最後にステップS70において処理回路30は数式20に基づいてインピーダンスZacを算出する。このように処理回路30は電位V1,V3を検出し、数式20を計算することで、インピーダンスZacを算出する。なお図8に示すステップS20、S30は図4に示すステップS20、S30と同一である。
以上示したように電位V2を検出しなくとも、インピーダンスZacを検出することができる。そのため3つの電位V1〜V3を検出することでインピーダンスZacを検出する構成と比べて検出誤差が少なくなり、インピーダンスZacの検出精度の低下が抑制される。なおこの検出誤差も、AD変換による誤差を示している。
本実施形態では制御装置100が内燃機関の燃料噴射装置の制御を行う例を示した。しかしながら制御装置100は気体濃度センサ200の制御を行うのみでも良い。この場合、制御装置100は空燃比を算出し、その算出した空燃比を、燃料噴射装置を制御する別の回路に出力する。
本実施形態では制御装置100が内燃機関の排気ガスに含まれる酸素濃度を検出する気体濃度センサ200の制御を行う例を示した。しかしながら制御装置100の制御対象としては上記例に依らず、被検出気体に含まれるHO濃度やCO濃度を検出する気体濃度センサを制御してもよい。
本実施形態では制御装置100が基準回路40を有する例を示した。しかしながら制御装置100は基準回路40を有していなくとも良い。この場合制御装置100の基準電位はグランド電位になり、掃引回路10からグランドへと向かって気体濃度センサ200と電流検出用抵抗20とが順に直列接続される。
本実施形態では処理回路30が気体濃度センサ200のインピーダンスZacの温度特性を記憶しており、この温度特性と算出したインピーダンスZacに基づいて気体濃度センサ200の温度(センサ温度)を算出する例を示した。しかしながら処理回路30は気体濃度センサ200のインピーダンスZacの温度特性を記憶していなくともよく、センサ温度を算出しなくともよい。
本実施形態では掃引電流Ioprの最大電流値および最低電流値は外部装置からの信号入力によって変更可能となっている例を示した。しかしながら掃引電流Ioprの最大電流値および最低電流値は固定されていてもよい。
本実施形態では電流検出用抵抗20と掃引回路10とが同一の半導体チップに形成された例を示した。しかしながら数式1(数式14)が成立するのであれば、電流検出用抵抗20と掃引回路10とが同一の半導体チップに形成されていなくともよい。また、電流検出用抵抗20と基準抵抗13,14の具体的な構成について特に言及していなかったが、抵抗13,14,20としては複数の抵抗器を一体化したネットワーク抵抗を採用することができる。この場合においても、抵抗13,14,20は同一の設計、同一の製造方法で形成されるが、半導体チップには形成されない。
本実施形態では検出時間Tの値が掃引電流Ioprの電流値が最大値をとる時間(t4−t2)の半分以上に設定される例を示した。しかしながら掃引電流Ioprの最大電流値に応じた分だけ電位V1,V2の電圧値が上昇したタイミングにおいて電位V1〜V3を検出できればよく、検出時間Tは時間(t4−t2)の半分よりも短くともよい。
10…掃引回路
11,12…定電圧回路
13,14…基準抵抗
20…電流検出用抵抗
30…処理回路
100…制御装置
200…気体濃度センサ

Claims (9)

  1. 気体濃度センサ(200)を制御する制御装置であって、
    印加電圧を時間的に変動することで、前記気体濃度センサへ時間的に電流値の変動する掃引電流を供給する掃引回路(10)と、
    前記気体濃度センサを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗(20)と、
    前記気体濃度センサのインピーダンスを算出する算出部(30)と、を有し、
    前記掃引回路から電位の一定な基準電位へと向かって前記気体濃度センサと前記電流検出用抵抗とが順に直列接続されており、
    前記掃引回路は、定電圧回路(11,12)と基準抵抗(13,14)を有し、前記掃引電流は前記定電圧回路が出力する定電圧と前記基準抵抗の抵抗値とに依存し、
    前記基準抵抗と前記電流検出用抵抗とが同一の半導体チップに同一材料を用いて同一形状で形成されており、
    前記算出部は、前記電流検出用抵抗の抵抗値に前記気体濃度センサの印加電圧の時間変化分を乗算した値を前記電流検出用抵抗の印加電圧の時間変化分でもって割ることで、前記気体濃度センサのインピーダンスを算出することを特徴とする制御装置。
  2. 前記基準抵抗の抵抗値をRref、その製造誤差をΔRref、前記電流検出用抵抗の抵抗値をRs、その製造誤差をΔRsとすると、ΔRref/Rref=ΔRs/Rsという関係が成立するように、前記基準抵抗と前記電流検出用抵抗は形成されていることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記掃引回路と前記気体濃度センサとの間の電位をV1、前記電流検出用抵抗における前記気体濃度センサ側の電位をV2、前記電流検出用抵抗における前記基準電位側の電位をV3とし、
    前記電位V1の時間変化分をd(V1)、前記電位V2の時間変化分をd(V2)、前記電位V3の時間変化分をd(V3)とすると、
    前記算出部は、前記Rsを記憶しており、前記d(V1)、前記d(V2)、および、前記d(V3)を検出し、Rs×(d(V1)−d(V2))/(d(V2)−d(V3))を計算することで、前記気体濃度センサのインピーダンスを算出することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記電流検出用抵抗の抵抗値をRs、前記掃引電流をIopr、前記掃引回路と前記気体濃度センサとの間の電位をV1、前記電流検出用抵抗における前記気体濃度センサ側の電位をV2、前記電流検出用抵抗における前記基準電位側の電位をV3とし、
    前記掃引電流Ioprの時間変化分をd(Iopr)、前記電位V1の時間変化分をd(V1)、前記電位V2の時間変化分をd(V2)、前記電位V3の時間変化分をd(V3)とすると、
    前記算出部は、前記Rsと前記d(Iopr)を記憶しており、前記d(V1)と、前記d(V2)および前記d(V3)の一方とを検出して、前記気体濃度センサのインピーダンスを算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  5. 前記算出部は、前記d(V1)と前記d(V2)を検出し、Rs×(d(V1)−d(V2))/(Rs×d(Iopr))を計算することで、前記気体濃度センサのインピーダンスを算出することを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記算出部は、前記d(V1)と前記d(V3)を検出し、Rs×(d(V1)−(d(V3)−Rs×d(Iopr))/(Rs×d(Iopr))を計算することで、前記気体濃度センサのインピーダンスを算出することを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  7. 前記基準電位を生成する基準回路(40)を有し、
    前記掃引回路から前記基準回路へと向かって前記気体濃度センサと前記電流検出用抵抗とが順に直列接続されていることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記掃引回路は、前記掃引電流の最大電流値および最低電流値を変更可能であることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の制御装置。
  9. 印加電圧を時間的に変動することで、気体濃度センサ(200)へ時間的に電流値の変動する掃引電流を供給する掃引回路(10)と、
    前記気体濃度センサを流れる電流を検出するための電流検出用抵抗(20)と、
    前記気体濃度センサのインピーダンスを算出する算出部(30)と、を有し、
    前記掃引回路から電位の一定な基準電位へと向かって前記気体濃度センサと前記電流検出用抵抗とが順に直列接続されており、
    前記掃引回路は、定電圧回路(11,12)と基準抵抗(13,14)を有し、前記掃引電流は前記定電圧回路が出力する定電圧と前記基準抵抗の抵抗値とに依存し、
    前記算出部は、前記電流検出用抵抗の抵抗値に前記気体濃度センサの印加電圧の時間変化分を乗算した値を前記電流検出用抵抗の印加電圧の時間変化分でもって割ることで、前記気体濃度センサのインピーダンスを算出する、前記気体濃度センサの制御装置の製造方法であって、
    前記基準抵抗と前記電流検出用抵抗とを同一の設計、同一の製造方法で同一の半導体チップに形成することを特徴とする制御装置の製造方法。
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