JP6259334B2 - ハニカム構造体 - Google Patents
ハニカム構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6259334B2 JP6259334B2 JP2014058756A JP2014058756A JP6259334B2 JP 6259334 B2 JP6259334 B2 JP 6259334B2 JP 2014058756 A JP2014058756 A JP 2014058756A JP 2014058756 A JP2014058756 A JP 2014058756A JP 6259334 B2 JP6259334 B2 JP 6259334B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cell
- cells
- plugged
- honeycomb structure
- honeycomb
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
Description
図1〜図5に示すように、本発明のハニカム構造体の第一実施形態は、流体(すなわち、排ガスG)の流路となる複数のセル2を区画形成する多孔質の隔壁1を有するハニカム基材4を備えたハニカム構造体100である。この隔壁1によって、排ガスGが流入する側の端面である流入端面11から排ガスGが流出する側の端面である流出端面12まで延びる複数のセル2が区画形成されている。本実施形態のハニカム構造体100は、ハニカム基材4の隔壁1の気孔率が、35〜65%である。また、本実施形態のハニカム構造体100においては、複数のセル2が、貫通セル2aと、入口目封止セル2bと、出口目封止セル2cと、を含んでいる。ここで、貫通セル2aとは、流入端面11側から流出端面12側まで実質的に貫通するセル2のことである。入口目封止セル2bとは、ハニカム基材4の流入端面11側においてセル2の端部が目封止部5によって実質的に塞がれたセル2のことである。出口目封止セル2cとは、ハニカム基材4の流出端面12側においてセル2の端部が目封止部5によって実質的に塞がれたセル2のことである。本実施形態のハニカム構造体100は、貫通セル2aの個数が、全てのセル2の個数に対して、40〜60%である。また、入口目封止セル2bの個数が、入口目封止セル2bと出口目封止セル2cとの合計個数に対して、60〜85%である。また、本実施形態のハニカム構造体100は、貫通セル2aが、特定貫通セル2aaを含む。特定貫通セル2aaとは、少なくとも1つの入口目封止セル2b及び少なくとも1つの出口目封止セル2cと隔壁1を隔てて隣接するように配置されたセル2のことである。そして、この特定貫通セル2aaの個数が、全ての貫通セル2aの個数に対して、70%以上である。以下、例えば、貫通セル2aと入口目封止セル2bとが「隔壁1を隔てて隣接して配置される」ことを、貫通セル2aと入口目封止セル2bとが「隣接して配置される」、或いは、単に「隣接する」ということがある。
本発明のハニカム構造体を製造する方法について、以下に説明する。
(ハニカム構造体)
まず、コージェライト化原料100質量部に、造孔材を13質量部、分散媒を35質量部、有機バインダを6質量部、分散剤を0.5質量部、それぞれ添加し、混合、混練して坏土を調製した。コージェライト化原料としては、アルミナ、水酸化アルミニウム、カオリン、タルク、及びシリカを使用した。分散媒としては水を使用し、造孔材としては平均粒子径1〜10μmのコークスを使用し、有機バインダとしてはヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用し、分散剤としてはエチレングリコールを使用した。造孔材の粒子径と量をコントロールすることにより、隔壁の細孔径及び気孔率をコントロールした。
軽油を燃料とするバーナーを用いて煤を発生させる。ガス全体の流量が1.5Nm3/分となるように、燃焼ガスに所定量の空気を混合し、得られた混合ガスをハニカム構造体に導入する。混合ガスの温度は、200℃とする。試験時間は120分とする。サンプリングは試験後に実施した。混合ガス中の粒子状物質の濃度が、4g/時間となるようにする。ハニカム構造体の上流側及び下流側に設けたサンプリング用の配管から、真空ポンプにより排ガスを約2分間サンプリングする。そして、排ガスをサンプリングする際に、排ガスを、ろ紙をセットしたホルダーに通すことにより、PMをろ紙に捕集する。尚、予め、ろ紙の質量を測定しておく。ハニカム構造体の上流側からサンプリングした排ガス中のPMの質量(ろ紙に捕集されたPMの質量)と、ハニカム構造体の下流側からサンプリングした排ガス中のPMの質量(ろ紙に捕集されたPMの質量)とから、捕集効率(%)を算出する。具体的には、下記式(1)により、捕集効率(%)を求める。捕集効率が40%以上である場合には、ハニカム構造体を、排ガス中の粒子状物質を捕集するフィルタとして良好に用いることができる。
捕集効率(%)={(PM質量A−PM質量B)/PM質量A}×100 ・・・ (1)
(ただし、上記式(1)において、「PM質量A」は、ハニカム構造体の上流側からろ紙に捕集されたPMの質量(g)を示す。「PM質量B」は、ハニカム構造体の下流側からろ紙に捕集されたPMの質量(g)を示す。)
ディーゼルエンジン(3.0リットル、直噴コモンレール、直列6気筒)から排出される排気ガスをハニカム構造体に流入させて、ハニカム構造体の隔壁にて、所定量の煤を捕集する。その後、エンジン回転数を1700rpm、エンジントルクを86Nmの状態でポストインジェクションから燃料噴射量を増やし、排ガス温度を上昇させ、捕集した煤を燃焼させる。このようにして、煤を燃焼させることにより、煤を捕集したハニカム構造体を再生させる。ハニカム構造体に流入させる排ガスの温度は、600℃とする。ハニカム構造体の隔壁にて捕集する煤の量を、0.1g/L(ハニカム構造体の単位容積あたりの質量で)おきに段階的に増加させていき、ハニカム構造体にクラックが発生するまで、ハニカム構造体の再生を繰り返し行う。ハニカム構造体にクラックが発生する際の、ハニカム構造体の単位体積(1L)当りの煤の量(g)を、「再生時におけるクラック発生煤堆積量(g/L)」とする。クラックが発生しているか否かの確認は、目視にて行う。再生時におけるクラック発生煤堆積量が5.0g/L以上である場合には、ハニカム構造体を、排ガス中の粒子状物質を捕集するフィルタとして良好に用いることができる。
ディーゼルエンジン(3.0リットル、直噴コモンレール、直列6気筒)から排出される排気ガスをハニカム構造体に流入させて、煤の堆積量が4g/Lとなるように、ハニカム構造体の隔壁にて煤を捕集する。そして、煤の堆積量が4g/Lとなった状態で、200℃のエンジン排ガスを3.0Nm3/minの流量で流入させてハニカム構造体の流入端面側と流出端面側との圧力を測定し、その圧力差を算出することにより、圧力損失(kPa)を求めた。圧力損失が5.6kPa以下である場合には、ハニカム構造体を、排ガス中の粒子状物質を捕集するフィルタとして良好に用いることができる。
ディーゼルエンジン(3.0リットル、直噴コモンレール、直列6気筒)から排出される排気ガスをハニカム構造体に流入させて、ハニカム構造体に10.0g/Lの煤を堆積させる。次に、エンジン始動後アイドリング運転を行い、5秒後に回転数2000rpm、トルク178N・mとし2分間運転した。運転開始後、AVL社製のスートセンサーにて、ハニカム構造体の流出端面から排出される排ガス中1m3当たりの煤の量を測定する。スートセンサーに計測された最大値を、ブローオフ量(mg/m3)とする。ブローオフの量が1000mg/m3未満の場合を、ブローオフが生じていないものとし、ブローオフ試験を合格とする。ブローオフ試験が合格の場合は、表3の「ブローオフ試験」の欄に、「OK」と記す。一方で、ブローオフの量が1000mg/m3以上の場合を、ブローオフが生じたものとし、ブローオフ試験を不合格とする。ブローオフ試験が不合格の場合は、表3の「ブローオフ試験」の欄に、「NG」と記す。
ディーゼルエンジン(3.0リットル、直噴コモンレール、直列6気筒)から排出される排気ガスをハニカム構造体に流入させて、ハニカム構造体内に煤を10.0g/L堆積させた後、ディーゼルエンジン(3.0リットル、直噴コモンレール、直列6気筒)の排気系に、ハニカム構造体を設置する。エンジン回転数2000rpm、トルク178N・mで運転させて排ガスの温度が600℃に達した後アイドルに落とした強制再生試験により耐久性評価を行った。試験後に目視でクラックの有無を確認して、クラックが観察されなかった場合を、耐久性評価を合格とし、表3の「耐久性評価」の欄に、「OK」と記す。一方で、クラックが観察された場合を、耐久性評価を不合格とし、表3の「耐久性評価」の欄に、「NG」と記す。
ハニカム基材の構成を表1に示すように変更し、且つ、貫通セルの割合(%)、特定貫通セルの割合(%)、及び入口目封止セルの割合(%)を表2に示すように変更した以外は、実施例1と同様の方法でハニカム構造体を作製した。実施例22では、ハニカム基材の材質を、炭化珪素とした。実施例23では、ハニカム基材の材質を、窒化アルミニウムとした。
表3に示すように、実施例1〜23のハニカム構造体は、捕集効率が40%以上であり、排ガス中の粒子状物質を捕集するフィルタとして良好に利用することができるものであった。また、実施例1〜23のハニカム構造体は、再生時におけるクラック発生煤堆積量が多く(実施例1〜23のハニカム構造体は、5g/L以上)であり、排ガス中の粒子状物質を良好に捕集することができるものであった。特に、実施例1〜23のハニカム構造体は、再生時におけるクラック発生煤堆積量が多いため、再生の間隔を長くすることができる。また、実施例1〜23のハニカム構造体は、煤の堆積量が4g/Lの時の圧力損失が5.6kPa以下であり、所定量の煤が隔壁上に堆積した場合であっても、圧力損失が低いものであった。更に、実施例1〜23のハニカム構造体は、ブローオフ試験及び耐久性評価においても、共に良好な結果を得ることができた。
Claims (3)
- 排ガスが流入する側の端面である流入端面から排ガスが流出する側の端面である流出端面まで延びる流体の流路となる複数のセルを区画形成する多孔質の隔壁、を有するハニカム基材を備え、
前記隔壁の気孔率が、35〜65%であり、
前記セルが、前記流入端面側から前記流出端面側まで実質的に貫通する貫通セルと、前記ハニカム基材の前記流入端面側において前記セルの端部が目封止部によって実質的に塞がれた入口目封止セルと、前記ハニカム基材の前記流出端面側において前記セルの端部が目封止部によって実質的に塞がれた出口目封止セルと、を含み、
前記貫通セルの個数が、全ての前記セルの個数に対して、40〜60%であり、
前記入口目封止セルの個数が、前記入口目封止セルと前記出口目封止セルとの合計個数に対して、60〜85%であり、
前記貫通セルが、少なくとも1つの前記入口目封止セル及び少なくとも1つの前記出口目封止セルと前記隔壁を隔てて隣接するように配置された、特定貫通セルを含み、
前記特定貫通セルの個数が、全ての前記貫通セルの個数に対して、70%以上である、ハニカム構造体。 - 前記隔壁の厚さが、120〜460μmである、請求項1に記載のハニカム構造体。
- 前記ハニカム基材のセル密度が、15〜100セル/cm2である、請求項1又は2に記載のハニカム構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014058756A JP6259334B2 (ja) | 2014-03-20 | 2014-03-20 | ハニカム構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014058756A JP6259334B2 (ja) | 2014-03-20 | 2014-03-20 | ハニカム構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015183532A JP2015183532A (ja) | 2015-10-22 |
JP6259334B2 true JP6259334B2 (ja) | 2018-01-10 |
Family
ID=54350382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014058756A Active JP6259334B2 (ja) | 2014-03-20 | 2014-03-20 | ハニカム構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6259334B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6887303B2 (ja) * | 2017-05-12 | 2021-06-16 | 日本碍子株式会社 | ハニカムフィルタ |
JP6887302B2 (ja) * | 2017-05-12 | 2021-06-16 | 日本碍子株式会社 | ハニカムフィルタ |
WO2020101965A1 (en) * | 2018-11-16 | 2020-05-22 | Corning Incorporated | Honeycomb bodies having an array of channels with different hydraulic diameters and methods of making the same |
JP6940787B2 (ja) | 2019-07-31 | 2021-09-29 | 株式会社デンソー | 排ガス浄化フィルタ |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101425496B1 (ko) * | 2006-02-17 | 2014-08-13 | 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 | 세라믹 허니컴 필터 및 배기 가스 정화 장치 |
JP2008104944A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Ngk Insulators Ltd | ハニカムフィルタ |
JP2009154124A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Ngk Insulators Ltd | 部分目封止レスdpf |
JP2011224538A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-11-10 | Ibiden Co Ltd | ハニカムフィルタ及び排ガス浄化装置 |
JP5713760B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2015-05-07 | 日本碍子株式会社 | セラミックスフィルタ |
-
2014
- 2014-03-20 JP JP2014058756A patent/JP6259334B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015183532A (ja) | 2015-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5390438B2 (ja) | ハニカム触媒体 | |
JP4969103B2 (ja) | ハニカム構造体 | |
WO2012046484A1 (ja) | 排ガス浄化装置 | |
JP6279368B2 (ja) | 排ガス浄化装置 | |
US9080484B2 (en) | Wall flow type exhaust gas purification filter | |
US7517502B2 (en) | Honeycomb structural body | |
US8093173B2 (en) | Honeycomb catalytic article | |
JP4699451B2 (ja) | ディーゼルエンジン排気フィルタ | |
US8361399B2 (en) | Honeycomb filter | |
JP6200212B2 (ja) | ハニカム触媒体 | |
JPWO2005002709A1 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP6767235B2 (ja) | 目封止ハニカム構造体 | |
JP2004270569A (ja) | ハニカム構造体 | |
JP6259334B2 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP4426381B2 (ja) | ハニカム構造体及びその製造方法 | |
JP5749940B2 (ja) | 排ガス浄化装置 | |
JP2008104944A (ja) | ハニカムフィルタ | |
JP6174517B2 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP4285342B2 (ja) | 排ガス浄化フィルタの製造方法 | |
JP2006077672A (ja) | 排ガス浄化フィルタ及び排ガス浄化装置 | |
JP6265877B2 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP6483468B2 (ja) | ハニカム構造体 | |
JP2008115717A (ja) | 排ガス浄化装置 | |
JP6314783B2 (ja) | 排ガス浄化フィルタ | |
JP2006007100A (ja) | 排ガス浄化フィルタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161017 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170704 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171208 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6259334 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |