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JP6259182B2 - ニッケルリンめっきが施された磁気ディスク基板の一次研磨用研磨液 - Google Patents

ニッケルリンめっきが施された磁気ディスク基板の一次研磨用研磨液 Download PDF

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Description

本発明は、磁気ディスク基板用研磨組成物に関する。
磁気ディスク基板の製造においては、一般に、最終製品の表面精度に仕上げるために行う最終研磨工程の前に、より研磨効率(例えば研磨レート)を重視した研磨(一次研磨)が行われている。例えば、ニッケルリンめっきが施されたディスク基板(Ni−P基板)に対して、少なくとも一次研磨と最終研磨とを行うことにより、高精度の表面が効率よく実現され得る。このような研磨プロセスでは、例えば上記の一次研磨のように、最終研磨工程より前に行われる研磨においても、最終研磨工程における表面精度向上に寄与するため、良好な表面状態を実現することが重要である。
このような状況の下、上記一次研磨において、例えば、研磨効率の高いアルミナ砥粒と、該アルミナ砥粒とは異種の材質からなる砥粒(例えばシリカ砥粒)とを含むハイブリッドタイプの研磨組成物を用いる技術が提案されている。この種の技術に関する技術文献として特許文献1〜3が挙げられる。
特開2005−187664号公報 特許第4981750号公報 米国特許第6,896,591号明細書
ところで、例えばNi−P基板の一次研磨用の研磨組成物において、上記のようにアルミナ砥粒に加えて異種の砥粒を含有させる目的として、アルミナ砥粒の寄与による高い研磨効率を享受しつつ該アルミナ砥粒に起因するスクラッチや窪み(ピット)等の表面欠陥を抑制すること、アルミナ砥粒の一部が基板に突き刺さって最終研磨工程の後まで残留する事象を抑制すること、等が挙げられる。
近年、磁気ディスク基板には、さらなる高容量化のため、より高品質の表面が要求されるようになってきている。そのため、アルミナ砥粒を必須成分とする従来のハイブリッドタイプの研磨組成物では、かかる要求に充分に応え得る表面状態を実現できない虞がある。そこで、実用的な研磨効率を実現可能であって、かつアルミナ砥粒に起因する欠陥やアルミナの残留等をさらに高度に抑制し得る研磨組成物が提供されれば有用である。
本発明は、アルミナ砥粒を必須成分とせず、かつ磁気ディスク基板の一次研磨にも好ましく適用され得る研磨組成物を提供することを目的とする。
この明細書により提供される一つの磁気ディスク基板用研磨組成物は、少なくとも1種類のシリカ砥粒を含む。そのシリカ砥粒の平均アスペクト比は、1.15以上(典型的には1.15以上3.00以下)である。このような平均アスペクト比を有するシリカ砥粒は、基板表面に効果的に応力を加え得る。したがって、かかるシリカ砥粒を含む研磨組成物によると、より高い研磨レートが実現され得る。
この明細書により提供される他の一つの磁気ディスク基板用研磨組成物は、平均アスペクト比が互いに異なる2種類のシリカ砥粒を含む。すなわち、第1シリカ砥粒と、この第1シリカ砥粒より平均アスペクト比が小さい第2シリカ砥粒とを含む。このような研磨組成物では、相対的に平均アスペクト比の大きい第1シリカ砥粒が研磨レートの向上に効果的に寄与し得る。また、相対的に平均アスペクト比の小さい第2シリカ砥粒をさらに含むことにより、より安定して(より円滑に)研磨を行うことができる。このことによって、研磨レートと表面平滑性とが高レベルで両立され得る。
このように第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒とを含む研磨組成物は、例えば、第1シリカ砥粒の平均アスペクト比が1.15以上である態様で好ましく実施され得る。
好ましい一態様に係る研磨組成物は、上記第1シリカ砥粒の平均短径が、上記第2シリカ砥粒の平均短径より小さい。このような研磨組成物では、相対的に平均アスペクト比の大きい第1シリカ砥粒が研磨レートの向上に効果的に寄与し得る。そして、相対的に平均短径の大きい第2シリカ砥粒によって、上記研磨の安定性を向上させる効果がよりよく発揮され得る。したがって、上記態様によると、研磨レートと表面平滑性とがより高いレベルで両立され得る。
好ましい他の一態様に係る研磨組成物は、上記第1シリカ砥粒および上記第2シリカ砥粒の含有量の比(第1シリカ砥粒:第2シリカ砥粒)が質量基準で95:5〜5:95の範囲である。このような研磨組成物によると、第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒とを併用することの利点が効果的に発揮され得る。したがって、研磨レートと表面平滑性とをより高いレベルでバランスよく両立させることができる。
好ましい他の一態様に係る研磨組成物は、上記第1シリカ砥粒の平均短径が15nm以上500nm未満である。かかる第1シリカ砥粒によると、より高い研磨レートが実現され得る。したがって、このような研磨組成物は、磁気ディスク基板の一次研磨の用途に好適である。
ここに開示されるいずれかの研磨組成物は、アルミナ砥粒を実質的に含有しない態様で好ましく実施され得る。このような研磨組成物を用いることにより、アルミナ砥粒の使用に起因する品質低下(例えば、スクラッチや窪みの発生、アルミナの残留等)が特に高度に抑制された表面を備える磁気ディスク基板が提供され得る。
上記研磨組成物には研磨促進剤を含有させることができる。上記研磨促進剤は、研磨レートの向上に寄与し得る。したがって、かかる研磨促進剤を含む研磨組成物は、研磨レートと表面平滑性とを高レベルで両立させやすいので好ましい。
ここに開示されるいずれかの研磨組成物の好ましい適用対象として、ニッケルリンめっきが施されたディスク基板(Ni−P基板)が挙げられる。なかでも、Ni−P基板の一次研磨用の研磨組成物として好適である。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
<砥粒>
ここに開示される技術の好ましい一態様に係る研磨組成物は、磁気ディスク基板用(好ましくは一次研磨用)の研磨組成物であって、平均アスペクト比が1.15以上である少なくとも1種類のシリカ砥粒を含有する。このことによって、例えば、当該シリカ砥粒の代わりにより平均アスペクト比が小さいシリカ砥粒(球形のシリカ砥粒等)を用いた研磨組成物に比べて、より高い研磨レートが実現され得る。
このような効果が得られる理由は、例えば以下のように考えられる。すなわち、球形の粒子を用いた研磨では、該粒子と基板表面との摩擦(滑り移動)により生じ得る応力の一部が、上記粒子の転がり移動により、上記基板表面に作用せずに逃がされやすい。これに対して、平均アスペクト比が1.15以上であるシリカ砥粒は、該砥粒を構成する粒子の平均的な形状が球形から歪んでいる。歪んだ形状の粒子は球形の粒子に比べて転がり移動しにくいため、基板の表面に対して、より効果的に応力を加え得る。このことが研磨レートの向上に寄与するものと考えられる。
また、歪んだ形状の粒子は、上述のように球形の粒子に比べて転がり移動しにくいので、基板表面を平坦にするために重点的に応力を加えて削りたい箇所(典型的には、周囲よりも盛り上がった箇所)から該粒子が逃げにくい。したがって、上記平均アスペクト比を有するシリカ砥粒を含む研磨組成物によると、より高い平坦化効果が発揮され得る。
なお、この明細書中において、1種類の砥粒についての「平均アスペクト比」とは、当該1種類の砥粒に含まれる複数個の粒子の長径/短径比の平均値をいう。すなわち、この平均アスペクト比は、上記1種類の砥粒の平均的な粒子形状を示す値である。平均アスペクト比は、例えば、電子顕微鏡観察により求めることができる。具体的な手順としては、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、測定対象の砥粒に含まれる所定個数(例えば200個)の粒子を観察し、各々の粒子画像に外接する最小の長方形を描く。そして、各粒子画像に対して描かれた長方形について、その長辺の長さ(長径の値)を短辺の長さ(短径の値)で除した値を各粒子の長径/短径比(アスペクト比)として算出する。ここで、上記アスペクト比は、一次粒子であるか二次粒子であるかを問わず、研磨組成物中において独立して分散している粒子を1個の粒子と数えて算出するものとする。そして、上記所定個数の粒子のアスペクト比を算術平均することにより、平均アスペクト比を求めることができる。なお、各粒子のアスペクト比および平均アスペクト比は、一般的な画像解析ソフトウエアを用いて求めることができる。
ここに開示される技術は、平均アスペクト比が1.15以上のシリカ砥粒を少なくとも1種類含む態様で好ましく実施され得る。上記シリカ砥粒の平均アスペクト比は、1.15より大きいことが好ましく、より好ましくは1.17以上、さらに好ましくは1.18以上、特に好ましくは1.20以上である。また、上記シリカ砥粒の平均アスペクト比は、該シリカ砥粒の耐久性(例えば、応力により崩れにくいこと)や研磨の安定性等の観点から、通常は、3.00以下であることが適当であり、2.50以下が好ましく、2.00以下がより好ましい。例えば、平均アスペクト比が1.15より大きく2.00未満(より好ましくは1.17以上1.50以下、さらに好ましくは1.20以上1.50未満)である少なくとも1種類のシリカ砥粒を含む研磨組成物が好ましい。
上記シリカ砥粒としては、その平均短径が例えば15nm以上(典型的には20nm以上)のものを好適に使用し得る。研磨レート等の観点から、上記シリカ砥粒の平均短径は、好ましくは30nm以上、より好ましくは40nm以上、さらに好ましくは50nm以上である。また、上記シリカ砥粒の平均短径は、表面平滑性の観点から、好ましくは500nm未満、より好ましくは300nm未満、さらに好ましくは200nm未満、例えば150nm未満である。ここに開示される技術は、例えば、上記シリカ砥粒の平均短径が30nm以上100nm未満(より好ましくは40nm以上90nm未満、例えば50nm以上80nm未満)である態様で好ましく実施され得る。
なお、この明細書中において、1種類の砥粒についての「平均短径」とは、当該1種類の砥粒に含まれる複数個(例えば200個)の粒子の短径の平均値をいう。各粒子の短径は、上述したアスペクト比と同様、SEMにより得られた各々の粒子画像に外接する最小の長方形の短辺の長さの算術平均値として求めることができる。平均アスペクト比が1.00である場合、平均短径の値と平均長径の値とは一致する。
上記シリカ砥粒の平均一次粒子径は、好ましくは10nm以上、より好ましくは15nm以上、さらに好ましくは20nm以上である。平均一次粒子径の増大によって、より高い研磨速度が実現され得る。また、より平滑性の高い表面を得るという観点から、上記平均一次粒子径は、好ましくは150nm以下、より好ましくは100nm以下、さらに好ましくは80nm以下である。
上述したシリカ砥粒の好ましい平均一次粒子径は、後述する第1シリカ砥粒の平均一次粒子径にも好ましく適用され得る。また、後述する第2シリカ砥粒の平均一次粒子径にも好ましく適用され得る。
なお、ここに開示される技術において、砥粒の平均一次粒子径は、例えば、BET法により測定される比表面積(m/g)から、D=2720/S(nm)の式により算出することができる。比表面積の測定は、例えば、マイクロメリテックス社製の表面積測定装置、商品名「Flow Sorb II 2300」を用いて行うことができる。
上記シリカ砥粒の平均二次粒子径は、典型的には15nm以上であり、研磨レート等の観点から、好ましくは30nm超、より好ましくは50nm超、さらに好ましくは70nm超である。平均二次粒子径が80nm超(さらには90nm超)のシリカ砥粒によると、より高い研磨レートが実現され得る。また、上記シリカ砥粒の平均二次粒子径は、例えば1μm以下であり得る。より平滑性の高い表面を得るという観点から、上記平均二次粒子径は、好ましくは500nm以下、より好ましくは300nm以下、さらに好ましくは200nm以下である。例えば、平均二次粒子径が80nmより大きく150nm以下のシリカ砥粒を好ましく採用し得る。
上述したシリカ砥粒の好ましい平均二次粒子径は、後述する第1シリカ砥粒の平均二次粒子径にも好ましく適用され得る。
なお、ここに開示される技術において、砥粒の平均二次粒子径とは、特記しない限り、動的光散乱法に基づく体積基準の平均粒子径(50%体積平均粒子径)をいう。動的光散乱法に基づく粒子径の測定は、例えば、日機装株式会社製「Nanotrac Wave−UT151」を用いて行うことができる。ここでいう砥粒の平均二次粒子径とは、一次粒子であるか二次粒子であるかを問わず、研磨組成物中において粒子として分散している砥粒の平均粒子径を指す。なお、以下において、平均二次粒子径を単に「平均粒子径」と表記することがある。
ここに開示される技術の他の好ましい一態様に係る研磨組成物は、磁気ディスク基板用(好ましくは一次研磨用)の研磨組成物であって、平均アスペクト比が互いに異なる2種類のシリカ砥粒を含有する。すなわち、第1シリカ砥粒と、この第1シリカ砥粒より平均アスペクト比が小さい第2シリカ砥粒とを含む。このような研磨組成物によると、研磨レートと表面平滑性とがより高レベルで両立され得る。
第1シリカ砥粒および第2シリカ砥粒を含有する研磨組成物によって上記の効果が発揮される理由は、例えば以下のように考えられる。すなわち、研磨により達成される表面平滑性のレベルは、該研磨の安定性にも影響され得る。研磨を不安定にする事象の例としては、研磨装置の微振動や研磨パッドのブレ等が挙げられる。このような事象は、基板に加わる応力が高くなると、より発生しやすくなる傾向にある。その一因として、基板に加わる応力が比較的高いと、局部的または一時的に上記のような不安定な事象が偶発的に生じた場合に、かかる事象が収束しにくくなることが考えられる。
上記第2シリカ砥粒は、第1シリカ砥粒に比べて平均アスペクト比が小さいことから、例えば研磨パッドを用いた研磨において、より転がり移動しやすい。第2シリカ砥粒が適度に転がり移動することにより、基板に加わる応力が適度に分散され得る。このことが研磨操作の安定性の向上に寄与し得る結果、研磨レートと表面平滑性とが高レベルで両立され得るものと考えられる。なお、表面平滑性のレベルは、例えば、後述する表面粗度や長波長うねり等の特性により評価され得る。
第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒とを含む態様の研磨組成物において、第1シリカ砥粒としては、例えば、平均アスペクト比が1.12以上のものを用いることができる。研磨レートや平坦化効果の観点から、上記態様の研磨組成物における第1シリカ砥粒として、上述した平均アスペクト比を有するシリカ砥粒(すなわち、平均アスペクト比が1.15以上のシリカ砥粒)を好ましく採用することができる。例えば、平均アスペクト比が1.15以上2.00未満の第1シリカ砥粒が好ましく、1.20以上1.50未満のものがより好ましい。
一方、第2シリカ砥粒としては、平均アスペクト比が第1シリカ砥粒より小さいものが用いられる。通常は、第2シリカ砥粒の平均アスペクト比が1.15未満であることが好ましい。研磨の安定性を向上させる効果をよりよく発揮させる観点から、第2シリカ砥粒の平均アスペクト比は、好ましくは1.12未満、より好ましくは1.11未満である。例えば、平均アスペクト比が1.10未満の第2シリカ砥粒を好ましく採用し得る。
このような第2シリカ砥粒としては、コロイダルシリカ、フュームドシリカ等を好ましく用いることができる。より平滑性に優れた表面を実現し得るという観点から、コロイダルシリカの使用がより好ましい。
第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒とを併用することによる効果をよりよく発揮させる観点から、第1シリカ砥粒の平均アスペクト比は、第2シリカ砥粒の平均アスペクト比の1.05倍以上であることが好ましく、1.10倍以上であることがより好ましい。ここに開示される研磨組成物は、例えば、第1シリカ砥粒の平均アスペクト比が第2シリカ砥粒の平均アスペクト比の1.13倍以上(より好ましくは1.15倍以上)である態様で好ましく実施され得る。第1シリカ砥粒の耐久性や研磨の安定性等の観点から、第1シリカ砥粒の平均アスペクト比は、第2シリカ砥粒の平均アスペクト比の3.00倍以下であることが適当であり、2.50倍以下であることが好ましく、2.00倍未満であることがより好ましく、1.50倍未満であることがさらに好ましい。
また、第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との併用による効果をよりよく発揮させる観点から、第2シリカ砥粒の平均アスペクト比は、第1シリカ砥粒の平均アスペクト比よりも0.05以上小さいことが好ましく、0.10以上小さいことがさらに好ましい。ここに開示される研磨組成物は、例えば、第2シリカ砥粒の平均アスペクト比が第1シリカ砥粒の平均アスペクト比よりも0.15以上小さい態様で好ましく実施され得る。
第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒とを含む態様の研磨組成物において、第1シリカ砥粒の好ましい平均短径は、上述したシリカ砥粒の平均短径と同様であり得る。例えば、平均短径が30nm以上100nm未満(より好ましくは40nm以上90nm未満、例えば50nm以上80nm未満)である第1シリカ砥粒が好ましい。
第2シリカ砥粒の平均短径は、研磨レート等の観点から、好ましくは40nm超、より好ましくは50nm超、さらに好ましくは60nm超である。また、第2シリカ砥粒の平均短径は、表面平滑性の観点から、好ましくは500nm以下、より好ましくは300nm以下、さらに好ましくは200nm以下、例えば150nm以下である。ここに開示される技術は、例えば、第2シリカ砥粒の平均短径が50nmより大きく180nm以下(より好ましくは60nmより大きく150nm以下、例えば80nmより大きく120nm以下)である態様で好ましく実施され得る。
第1シリカ砥粒の平均短径は、例えば、第2シリカ砥粒の平均短径の2倍以下(典型的には1.5倍以下)であり得る。第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒とを併用することによる効果(すなわち、応力を分散させて研磨の安定性を高める効果)をよりよく発揮させる観点から、第1シリカ砥粒の平均短径が第2シリカ砥粒の平均短径以下(すなわち1倍以下)であることがより好ましく、第2シリカ砥粒の平均短径より小さい(すなわち1倍未満である)ことがさらに好ましい。また、研磨レートの観点からは、第1シリカ砥粒の平均短径が第2シリカ砥粒の平均短径の0.2倍以上であることが好ましい。ここに開示される技術は、例えば、第1シリカ砥粒の平均短径が第2シリカ砥粒の平均短径の0.2倍以上1倍未満(より好ましくは0.3〜0.95倍、さらに好ましくは0.3〜0.9倍、特に好ましくは0.4〜0.8倍)である態様で好ましく実施され得る。
同様の理由により、第1シリカ砥粒の平均短径は、第2シリカ砥粒の平均短径より1nm以上小さいことが好ましく、5nm以上小さいことがより好ましく、10nm以上(例えば25nm以上)小さいことがさらに好ましい。また、第2シリカ砥粒の平均短径から第1シリカ砥粒の平均短径を減じた値は、好ましくは100nm以下であり、より好ましくは80nm以下、さらに好ましくは70nm以下、特に好ましくは60nm以下(例えば50nm以下)である。
第2シリカ砥粒の平均二次粒子径は、研磨レート等の観点から、好ましくは50nm超、より好ましくは60nm超、さらに好ましくは70nm超である。また、より平滑性の高い表面を得るという観点から、第2シリカ砥粒の平均二次粒子径は、好ましくは500nm以下、より好ましくは300nm以下、さらに好ましくは200nm以下である。
第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒とは、その平均二次粒子径が概ね同程度であってもよい。ここに開示される技術は、例えば、第2シリカ砥粒の平均二次粒子径が第1シリカ砥粒の平均二次粒子径の0.8〜1.2倍(より好ましくは0.85〜1.15倍、さらに好ましくは0.9〜1.1倍)である態様で好ましく実施され得る。
第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒とを含む態様の研磨組成物において、第1シリカ砥粒の含有量と第2シリカ砥粒の含有量との比(質量基準)は特に限定されない。第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒とを併用することによる効果をよりよく発揮させる観点から、第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との質量比が95:5〜5:95であることが適当であり、95:5〜20:80であることが好ましく、95:5〜40:60であることがより好ましい。第2シリカ砥粒の含有量を多くすると、より高い表面平滑性が実現され得る。また、研磨レートの観点からは、第1シリカ砥粒の含有量が第2シリカ砥粒の含有量以上(すなわち、上記質量比が50:50以上)であることが好ましく、第1シリカ砥粒の含有量が第2シリカ砥粒の含有量より多いことがより好ましい。ここに開示される技術の好ましい一態様として、第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との質量比が52:48以上(より好ましくは55:45以上)である態様が例示される。
第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒とを含む態様の研磨組成物において、該研磨組成物に含まれる砥粒の全質量のうち第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との合計量は、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、さらに好ましくは90質量%以上、典型的には95質量%以上である。ここに開示される研磨組成物の好ましい一態様では、第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との合計質量が、当該研磨組成物に含まれる砥粒の全質量に等しい。
ここに開示される研磨組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、第1シリカ砥粒および第2シリカ砥粒以外のシリカ砥粒(すなわち、第3以降のシリカ砥粒)や、シリカ以外の材質からなる砥粒(以下、非シリカ砥粒ともいう。)を含有してもよい。非シリカ砥粒としては、アルミナ砥粒よりも低硬度の砥粒が好適である。そのような非シリカ砥粒の例として、チタニア砥粒、ポリアクリル酸等の樹脂砥粒が挙げられる。シリカ砥粒よりも低硬度の非シリカ砥粒であってもよい。
上記非シリカ砥粒の含有量は、研磨組成物に含まれる砥粒の全質量のうち、例えば30質量%以下とすることが適当であり、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下である。
ここに開示される技術は、研磨組成物に含まれる砥粒の全質量のうちシリカ砥粒の割合(2種類以上のシリカ砥粒を含む研磨組成物では、それらの合計割合)が90質量%よりも大きい態様で好ましく実施され得る。上記シリカ砥粒の割合は、より好ましくは95質量%以上、さらに好ましくは98質量%以上、特に好ましくは99質量%以上である。なかでも、研磨組成物に含まれる砥粒の100質量%がシリカ砥粒である研磨組成物が好ましい。
ここに開示される研磨組成物は、アルミナ砥粒を実質的に含まない態様で好ましく実施され得る。このことによって、アルミナ砥粒の使用に起因する品質低下(例えば、スクラッチや窪みの発生、アルミナの残留等)を除くことができる。ここで、アルミナ砥粒を実質的に含まないとは、研磨組成物に含まれる砥粒の全質量のうちアルミナ砥粒の割合が0〜1質量%(より好ましくは0〜0.5質量%、典型的には0〜0.1質量%)であることをいう。アルミナ砥粒の割合が0質量%である研磨組成物、すなわちアルミナ砥粒を含まない研磨組成物が特に好ましい。
ここに開示される研磨組成物が複数種類の砥粒を含む場合、その組成物に含まれる砥粒の種類数は、通常、それら複数種類の砥粒の外形の相違をもとに概ね把握することができる。砥粒の外形の相違は、例えば、平均アスペクト比の相違、平均短径の相違、平均一次粒子径の相違、平均二次粒子径の相違、粒子の表面形状の相違(例えば、突起の有無やその程度)等のうちの少なくとも一つであり得る。砥粒の外形は、例えば、SEM観察により把握することができる。また、研磨組成物に含まれる複数種類の砥粒の各含有量および含有量比は、例えば、SEM観察による画像解析に基づいて求めることができる。上記複数種類の砥粒を含む研磨組成物は、例えば、それらの砥粒と水系溶媒と必要に応じて用いられる任意成分(研磨促進剤等)とを所望の量比で混合することにより調製され得る。
ここに開示される研磨組成物は、平均二次粒子径が概ね同程度(例えば、平均二次粒子径の相違が10%以内)でありながら、粒子の形状を表す他の特性値のうち少なくとも一つが10%を超えて異なる、少なくとも2種類のシリカ砥粒を含む態様で好ましく実施され得る。そのような態様として、上記2種類のシリカ砥粒の平均アスペクト比が10%を超えて異なる態様、平均短径が20%(さらには50%)を超えて異なる態様、平均一次粒子径が10%(さらには20%)を超えて異なる態様等が例示される。あるいは、上記少なくとも2種類のシリカ砥粒が、平均二次粒子径が概ね同程度でありながら、粒子の表面形状が相違するものであってもよい。
また、ここに開示される研磨組成物の他の好ましい態様として、平均短径が概ね同程度(例えば、平均短径の相違が10%以内、より好ましくは5%以内)でありながら、粒子の形状を表す他の特性値のうち少なくとも一つが10%を超えて異なる、少なくとも2種類のシリカ砥粒を含む態様が挙げられる。そのような態様として、上記2種類のシリカ砥粒の平均アスペクト比が10%を超えて異なる態様、平均一次粒子径が10%(さらには20%)を超えて異なる態様、平均二次粒子径が20%(さらには50%)を超えて異なる態様等が例示される。あるいは、上記少なくとも2種類のシリカ砥粒が、平均短径が概ね同程度でありながら、粒子の表面形状が相違するものであってもよい。
ここに開示される研磨組成物に含まれるシリカ砥粒としては、ケイ酸ソーダ法、ゾルゲル法等を基礎とする公知の方法によって製造されたシリカ質の粒子(典型的には、実質的にシリカからなる粒子)を利用することができる。以下に例示するシリカ粒子またはその製造方法は、そのシリカ粒子の形状等に応じて、ここに開示される研磨組成物に含まれる任意のシリカ砥粒(第1シリカ砥粒および第2シリカ砥粒を包含する意味である。)およびその製造に適用され得る。
ゾルゲル法に基づくシリカ粒子製造方法の一例として、ケイ酸メチルまたはケイ酸メチルとメタノールとの混合物を、水、メタノールおよびアンモニアまたはアンモニアとアンモニウム塩からなる混合溶媒中に滴下してケイ酸メチルと水とを反応させる方法が挙げられる。かかる方法によると、繭型のコロイダルシリカ粒子が製造され得る。このようなシリカ粒子は、例えば、必要に応じて特開平11−60232号公報を参照して製造することができる。シリカ粒子の形状は、例えば、ケイ酸メチルの滴下時間によって調節することができる。
他の一例として、SiO濃度1〜8モル/L(リットル)、酸濃度0.0018〜0.18モル/L、水濃度2〜30モル/Lの条件下で、溶剤を使用しないでアルキルシリケートを酸触媒で加水分解してケイ酸を生成させた後、水で希釈してSiO濃度を0.2〜1.5モル/Lとし、アルカリ触媒を加えてpH7以上とし、加熱してケイ酸の重合を進行させる方法が挙げられる。かかる方法によると、電子顕微鏡観察による太さ方向の平均直径が5〜100nmであり、長さがその1.5〜50倍である細長い形状の非晶質シリカ粒子が製造され得る。このようなシリカ粒子は、例えば、必要に応じて特開2001−48520号公報を参照して製造することができる。シリカ粒子の形状は、例えば、ケイ酸の重合条件によって調節することができる。
他の一例として、加水分解速度の速い易加水分解性オルガノシリケート(トリメチルシリケート、テトラメチルシリケート等)を、加水分解触媒(第4級アンモニウム類、アミノアルコール類、モルホリン類およびピペラジン類等)の存在下において、上記加水分解触媒を少なくとも反応終了時の反応混合物中におけるシリカBに対する加水分解触媒Aのモル比(A/B)が0.012以下となるように添加して反応させる方法が挙げられる。かかる方法によると、多数の小突起を有するコロイダルシリカ粒子が製造され得る。このようなシリカ粒子は、例えば、必要に応じて特開2007−153732号公報を参照して製造することができる。シリカ粒子の形状は、例えば、加水分解触媒の量、反応系のpH、温度、攪拌速度、反応時間等の、加水分解反応の反応条件によって調節することができる。
ケイ酸ソーダを原料とするコロイダルシリカの製造は、一般に、ケイ酸ソーダをイオン交換することによって行われる。ケイ酸ソーダ法に基づくシリカ粒子製造方法の一例として、SiO換算の濃度が0.05〜5.0質量%のアルカリ金属ケイ酸塩水溶液に、ケイ酸液を添加して混合液のモル比SiO/MO(Mはアルカリ金属または第4級アンモニウム)を30〜60とし、上記ケイ酸液添加の前、後または添加中に、金属(Ca,Mg,Al,In,Ti,Zr,Sn,Si,Sb,Fe,Cuおよび希土類金属の1種または2種以上)の化合物を添加し、この混合液を60℃以上の任意の温度で一定時間維持し、さらにケイ酸液を添加して反応液中のSiO/MOのモル比を60〜100とする方法が挙げられる。かかる方法によると、鎖形状のシリカ微粒子が製造され得る。このようなシリカ粒子は、例えば、必要に応じて特開平4−187512号公報を参照して製造することができる。シリカ粒子の形状は、例えば、混合液のSiO/MOを30〜60とする工程におけるSiO/MOの値(モル比)によって調節され得る。
他の一例として、活性ケイ酸のコロイド水溶液に、水溶性のカルシウム塩および/またはマグネシウム塩の水溶液を添加し、これにアルカリ性物質(アルカリ金属水酸化物等)を加え、得られた混合物の一部を60℃以上に加熱してヒール液とし、残部をフィード液として、上記ヒール液に上記フィード液を添加し、その間に水を蒸発させる事によりSiO濃度6〜30質量%まで濃縮する方法が挙げられる。かかる方法によると、細長い形状の非晶質コロイダルシリカ粒子が製造され得る。このようなシリカ粒子は、例えば、必要に応じて特開平7−118008号公報を参照して製造することができる。シリカ粒子の形状は、例えば、上記活性ケイ酸のSiOに対する上記カルシウム塩および/またはマグネシウム塩の添加量によって調節され得る。
他の一例として、(a)SiO換算の濃度が0.5〜10質量%でありpHが2〜6である活性ケイ酸のコロイド溶液に、2価または3価の金属塩(例えば硝酸カルシウム)を含有する水溶液を添加し混合する工程、ここで上記水溶液の添加量は、上記コロイド溶液に含まれるSiOに対して、上記2価または3価の金属の量が酸化物換算で1〜10質量%となる量とする;(b)上記工程(a)により得られた混合液m1に、平均粒子径10〜120nm、pH2〜6の酸性球状シリカゾルを、該酸性球状シリカゾルに由来するシリカ含量Aと混合液m1に由来するシリカ含量Bとの質量比(A/B)が5〜100となり、かつ、上記酸性球状シリカゾルと上記混合液m1との混合液m2の全シリカ含量(A+B)が該混合液m2の5〜40質量%となるように加えて混合する工程;(c)上記工程(b)により得られた混合液m2に、pHが7〜11となるようにアルカリ金属水酸化物等を加えて混合する工程;および、(d)上記工程(c)により得られた混合液m3を100〜200℃で0.5〜50時間加熱する工程;を含む方法が挙げられる。かかる方法によると、数珠状のコロイダルシリカ粒子が製造され得る。このようなシリカ粒子は、例えば、必要に応じて特開2001−11433号公報を参照して製造することができる。
他の一例として、水ガラス等のアルカリ金属ケイ酸塩の水溶液を脱陽イオン処理することにより得られるSiO濃度2〜6質量%程度の活性ケイ酸の酸性水溶液に、アルカリ土類金属(Ca,Mg,Ba等)の塩をその酸化物換算で上記活性ケイ酸のSiOに対して100〜1500ppmの質量比で添加し、さらにこの液中のSiO/MO(Mは、アルカリ金属原子、NHまたは第4級アンモニウム基)のモル比が20〜150となる量のアルカリ物質を添加することにより得られる液を当初ヒール液とし、同様にして得られるSiO濃度2〜6質量%、SiO/MO(Mは上記に同じ。)のモル比20〜150の活性ケイ酸水溶液をチャージ液として、上記当初ヒール液に上記チャージ液を、60〜150℃で、チャージ液に由来するSiO量Aと当初ヒール液に由来するSiO量Bとの質量比(A/B)が1時間当たり0.05〜1.0となる速度で、必要に応じて液から水を蒸発除去しながら添加する方法が挙げられる。かかる方法によると、歪な形状を有するコロイダルシリカ粒子が製造され得る。このようなコロイダルシリカ粒子の製造は、例えば、必要に応じて特開2001−150334号公報を参照して製造することができる。
他の一例として、ケイ酸塩を酸で中和して得られるシリカヒドロゲルを洗浄して塩類を除去し、アルカリを添加した後、60〜200℃の範囲に加熱することによりシリカヒドロゲルを解膠してシリカゾルを調製し、これをシードゾルとし、必要に応じてアルカリを加え、pH9〜12.5に調整し、温度60〜200℃の条件下、ケイ酸液を添加する方法が挙げられる。かかる方法によると、異方形状のシリカ微粒子が製造され得る。このようなシリカ微粒子は、例えば、必要に応じて特開2007−137972号公報を参照して製造することができる。シリカ微粒子の形状は、例えば、ケイ酸液の添加速度やpHによって調節することができる。また、シリカ微粒子のサイズは、例えば、ケイ酸液の添加量によって調節することができる。
他の一例として、pH1.0〜7.0かつSiO濃度0.05〜3.0質量%のケイ酸液を熟成して重合ケイ酸液を調製し、該重合ケイ酸液にアルカリ(アルカリ金属水酸化物、アンモニア水等)を加えて加熱することによりシード液を調製し、得られたシード液にケイ酸液を加えてビルドアップさせることにより異形シリカ微粒子を製造する方法が挙げられる。このような異形シリカ微粒子は、例えば、必要に応じて国際公開第2007/018069号を参照して製造することができる。異形シリカ微粒子の形状は、例えば、シード液へのケイ酸液の添加速度やシード液のpHによって調節することができる。また、異形シリカ微粒子のサイズは、例えば、ケイ酸液の添加量によって調節することができる。
他の一例として、A液(核粒子分散液またはケイ酸アルカリ水溶液)に、強酸の塩からなる電解質の存在下、B液(ケイ酸アルカリ水溶液)を添加して核粒子を成長させる際に、A液のシリカ(SiO)100質量部に対して、B液のシリカ50〜2500質量部を、上記B液中のアルカリの当量数(E)と上記電解質の当量数(E)の比(E/E)が0.4〜8の範囲となるように添加する方法が挙げられる。かかる方法によると、金平糖状のシリカ微粒子が製造され得る。このような金平糖状のシリカ微粒子は、典型的には上記核粒子の表面に微小粒子が生成、成長することにより形成され得る。上記金平糖状のシリカ微粒子は、例えば、必要に応じて特開2008−169102号公報を参照して製造することができる。金平糖状シリカ微粒子の形状は、例えば、核粒子の粒子径、B液の供給速度や添加量、核粒子分散液の濃度等によって調節することができる。
他の一例として、濃度0.5〜7質量%のアルカリケイ酸塩水溶液を強酸型陽イオン交換樹脂と接触させて脱アルカリすることによりケイ酸液を調製し、このケイ酸液に酸を加えてpH2.5以下かつ温度0〜98℃の条件で酸処理し、得られた酸性ケイ酸コロイド液中の不純物を分画分子量500〜10000の限外濾過膜にて除去してオリゴケイ酸溶液を調製し、このオリゴケイ酸溶液の一部にアンモニアまたはアミンを加えてpH7〜10で60〜98℃の温度に加熱してヒールゾルを調製し、このヒールゾルにオリゴケイ酸溶液の残部を徐々に滴下してコロイド粒子を成長させる方法が挙げられる。この方法によるシリカ粒子の製造は、例えば、必要に応じて特開昭61−158810号公報を参照して実施することができる。
他の一例として、アルカリ金属ケイ酸塩や活性ケイ酸の水溶液に強酸または強酸の塩を添加した溶液をイオン交換樹脂で処理し、そのイオン交換によって得られた溶液に同様の工程から得られた溶液を添加してシリカゾルを調製し、これをイオン交換樹脂で処理して得られたシリカゾルにアンモニアを添加する方法が挙げられる。この方法によるシリカ粒子の製造は、例えば、必要に応じて特開平6−16414号公報を参照して実施することができる。
他の一例として、アルカリ存在下でアルキルシリケートを加水分解しながら、生成したケイ酸を重合させて水性シリカゾルを得る方法が挙げられる。例えば、0.002〜0.1モル/Lのアルカリ濃度および30モル/L以上の水濃度に保たれた反応媒体に、上記アルカリ1モルに対してSi原子換算で7〜80モルのアルキルシリケートを加え、このアルキルシリケートを45℃以上かつ上記反応媒体の沸点以下の温度で加水分解させるとともに、この加水分解によって生じたケイ酸の重合を進行させる。かかる方法によると、3〜100nmの粒子径を有するコロイダルシリカが製造され得る。この方法は、例えば、必要に応じて特開平6−316407号公報を参照して実施することができる。
他の一例として、単分散のコロイダルシリカにシリカ粒子の凝集剤を添加して球状に二次凝集させ、次いで活性ケイ酸を添加して上記二次凝集したシリカ粒子を一体化する方法が挙げられる。この方法は、例えば、必要に応じて特開2002−338232号公報を参照して実施することができる。
ここに開示される研磨組成物に含まれるシリカ粒子は、異形(すなわち非球状)のコロイダルシリカ粒子の表面、または複数の球状のコロイダルシリカ粒子からなる異形の会合体の表面に複数の突起を形成させることにより製造されてもよい。あるいは、突起を有する複数のコロイダルシリカ粒子を会合させることにより製造されてもよい。球状または異形のコロイダルシリカ粒子を得ることや、コロイダルシリカ粒子を会合させること、またコロイダルシリカ粒子の表面またはコロイダルシリカ粒子の会合体の表面に複数の突起を形成することは、上述のような公知文献の記載に従って行うことができる。
例えば、複数の突起を表面に有するコロイダルシリカ粒子は、以下の方法で製造することができる。まず、アンモニア水が触媒として加えられたメタノールと水の混合溶液に、アルコキシシランを連続的に添加して加水分解することにより、異形のコロイダルシリカ粒子を含んだスラリーを得る。得られたスラリーを加熱してメタノールおよびアンモニアを留去する。その後、スラリーに有機アミンを触媒として加えてから、70℃以上の温度で再びアルコキシシランを連続的に添加して加水分解する。これにより、異形のコロイダルシリカ粒子の表面に複数の突起が形成され得る。このようにして得られたシリカ粒子を、ここに開示される研磨組成物における任意のシリカ砥粒(例えば第1シリカ砥粒)として利用することができる。
<水系溶媒>
ここに開示される研磨組成物は、典型的には、砥粒の他に水系溶媒を含有する。ここで水系溶媒とは、水と、水を主成分とする混合溶媒とを包含する概念である。水を主成分とする混合溶媒とは、典型的には、水の含有量が50体積%を超える混合溶媒を指す。水としては、イオン交換水(脱イオン水)、蒸留水、純水等を用いることができる。上記混合溶媒を構成する水以外の溶媒としては、水と均一に混合し得る有機溶剤(低級アルコール等)を用いることができる。通常は、水系溶媒の80体積%以上(より好ましくは90体積%以上、さらに好ましくは95体積%以上)が水である水系溶媒の使用が好ましい。特に好ましい例として、実質的に水からなる水系溶媒(例えば、99.5〜100体積%が水である水系溶媒)が挙げられる。
ここに開示される研磨組成物(典型的にはスラリー状の組成物)は、例えば、その固形分含量(non−volatile content;NV)が5g/L〜500g/Lである形態で好ましく実施され得る。上記NVが10g/L〜350g/Lである形態がより好ましい。
<その他の成分>
ここに開示される研磨組成物は、本発明の効果が著しく妨げられない範囲で、研磨促進剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤等の、磁気ディスク基板用の研磨組成物(典型的には、Ni−P基板の一次研磨に用いられる研磨組成物)に用いられ得る公知の添加剤を、必要に応じてさらに含有してもよい。
研磨促進剤の例としては、酸化剤、酸およびその塩が挙げられる。酸化剤の例としては、過酸化物、硝酸またはその塩、ペルオキソ酸またはその塩、過マンガン酸またはその塩、クロム酸またはその塩等が挙げられるが、これらに限定されない。このような酸化剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。酸化剤の具体例としては、過酸化水素、硝酸、硝酸鉄、硝酸アルミニウム、ペルオキソ二硫酸、過ヨウ素酸、過塩素酸、次亜塩素酸、等が挙げられる。好ましい酸化剤として、過酸化水素、硝酸鉄、ペルオキソ二硫酸および硝酸が例示される。
ここに開示される研磨組成物は、酸化剤として少なくとも硝酸鉄(水和物であり得る。)を含む態様で特に好ましく実施され得る。上記硝酸鉄としては、例えば、硝酸鉄(III)9水和物のような3価の硝酸鉄を好ましく用いることができる。また、2価の硝酸鉄(すなわち硝酸鉄(II))も使用可能である。硝酸鉄(II)は、典型的には他の酸化剤(例えば、ペルオキソ二硫酸塩、過酸化水素等)と組み合わせて用いられることにより、研磨対象物に対して硝酸鉄(III)と同様の作用を発揮し得る。
酸の例としては、鉱酸(硝酸、硫酸、塩酸、リン酸等)や有機酸(炭素原子数が1〜10程度の有機カルボン酸、有機ホスホン酸、有機スルホン酸等)が挙げられるが、これらに限定されない。有機酸の具体例としては、クエン酸、マレイン酸、リンゴ酸、グリコール酸、コハク酸、イタコン酸、マロン酸、イミノ二酢酸、グルコン酸、乳酸、マンデル酸、酒石酸、クロトン酸、ニコチン酸、酢酸、アジピン酸、ギ酸、シュウ酸、メチルアシッドホスフェート、エチルアシッドホスフェート、エチルグリコールアシッドホスフェート、イソプロピルアシッドホスフェート、フィチン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、メタンスルホン酸、等が挙げられる。このような酸は、典型的には前述の酸化剤と合わせて用いられることにより、研磨促進剤として効果的に作用し得る。研磨効率の観点から好ましい酸として、メタンスルホン酸、硫酸、硝酸、フィチン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸等が例示される。なかでも硝酸、メタンスルホン酸が好ましい。
キレート剤の例としては、アミノカルボン酸系キレート剤および有機ホスホン酸系キレート剤が挙げられる。アミノカルボン酸系キレート剤の例には、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸アンモニウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、トリエチレンテトラミン六酢酸およびトリエチレンテトラミン六酢酸ナトリウムが含まれる。有機ホスホン酸系キレート剤の例には、2−アミノエチルホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸、エタン−1−ヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、2−ホスホノブタン−1,2−ジカルボン酸、1−ホスホノブタン−2,3,4−トリカルボン酸およびα−メチルホスホノコハク酸が含まれる。これらのうち有機ホスホン酸系キレート剤がより好ましく、なかでも好ましいものとしてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸)およびジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)が挙げられる。特に好ましいキレート剤として、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホン酸)が挙げられる。
ここに開示される研磨組成物は、水溶性高分子をさらに含有してもよい。水溶性高分子をさらに含有させることにより、研磨組成物による研磨後の磁気ディスク基板の表面粗さがより一層低減され得る。水溶性高分子としては、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、メチルナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、アントラセンスルホン酸ホルムアルデヒド等のポリアルキルアリールスルホン酸系化合物;メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物等のメラミンホルマリン樹脂スルホン酸系化合物;リグニンスルホン酸、変成リグニンスルホン酸等のリグニンスルホン酸系化合物;アミノアリールスルホン酸−フェノール−ホルムアルデヒド縮合物等の芳香族アミノスルホン酸系化合物;その他、ポリイソプレンスルホン酸、ポリビニルスルホン酸、ポリアリルスルホン酸、ポリイソアミレンスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。
<用途>
ここに開示される研磨組成物は、例えば、基材ディスクの表面にニッケルリンめっき層を有するディスク基板(Ni−P基板)の研磨に好ましく適用され得る。特に、かかるディスク基板の一次研磨用の研磨組成物として好適である。上記基材ディスクは、例えば、アルミニウム合金製、ガラス製、ガラス状カーボン製等であり得る。このような基材ディスクの表面にニッケルリンめっき層以外の金属層または金属化合物層を備えたディスク基板であってもよい。なかでも、アルミニウム合金製の基材ディスク上にニッケルリンめっき層を有するNi−P基板の一次研磨用の研磨組成物として好適である。かかる用途では、ここに開示される技術を適用することが特に有意義である。
また、ここに開示される研磨組成物は、例えば、Schmitt Measurement System Inc.社製レーザースキャン式表面粗さ計「TMS−3000WRC」により測定される表面粗さ(算術平均粗さ(Ra))が100Å〜300Å程度の磁気ディスク基板を研磨(典型的には一次研磨)して10Å以下の表面粗さ(算術平均粗さ(Ra))に調整する用途に好適である。かかる用途では、ここに開示される技術を適用することが特に有意義である。
<研磨液>
ここに開示される研磨組成物は、典型的には該研磨組成物を含む研磨液の形態で被研磨物(磁気ディスク基板)に供給されて、該被研磨物の研磨に用いられる。上記研磨液は、例えば、研磨組成物を希釈して調製されたものであり得る。あるいは、研磨組成物をそのまま研磨液として使用してもよい。すなわち、ここに開示される技術における研磨組成物の概念には、研磨液と、希釈して研磨液として用いられる濃縮液との双方が包含される。
研磨液における砥粒の含有量(複数種類の砥粒を含む場合には、それらの合計含有量)は、典型的には5g/L以上であり、10g/L以上であることが好ましく、30g/L以上であることがより好ましい。砥粒の含有量の増大によって、より高い研磨レートが実現され得る。また、研磨後の基板の表面平滑性や研磨の安定性の観点から、通常、上記含有量としては、250g/L以下が適当であり、好ましくは200g/L以下、より好ましくは150g/L以下、さらに好ましくは100g/L以下である。
研磨促進剤としての酸化剤を含む態様では、研磨液中における該酸化剤の含有量(複数の酸化剤を含む場合には、それらの合計含有量)を、例えば0.1g/L以上とすることができる。上記含有量は、研磨レート等の観点から、好ましくは0.5g/L以上、より好ましくは1g/L以上である。また、研磨組成物の経済性の観点から、酸化剤の含有量は、100g/L以下が適当であり、好ましくは75g/L以下、より好ましくは60g/L以下である。好ましい含有量の範囲は、使用する酸化剤の種類によっても異なり得る。例えば、酸化剤として硝酸鉄(III)9水和物を用いる場合、その含有量は、通常、20〜100g/L程度が適当であり、30〜75g/Lが好ましい。また、酸化剤として過酸化水素を用いる場合、その含有量は、通常、H濃度として0.1〜50g/L程度が適当であり、1〜30g/Lが好ましい。
酸、特に有機酸を含む態様では、研磨液中における該有機酸の含有量(複数の有機酸を含む態様では、それらの合計含有量)を、例えば0.1g/L以上とすることができる。上記含有量は、研磨レート等の観点から、好ましくは0.5g/L以上、より好ましくは1g/L以上、さらに好ましくは5g/L以上である。また、研磨組成物の貯蔵安定性等の観点から、上記含有量は、70g/L以下が適当であり、好ましくは50g/L以下、例えば30g/L以下である。
上記研磨液のpHとしては、研磨レートや表面平滑性等の観点から、4以下が好ましく、3以下がより好ましい。研磨液において上記pHが実現されるように、必要に応じて有機酸、無機酸等のpH調整剤を含有させることができる。上記pHは、例えば、ニッケルリンめっき層を有する磁気ディスク基板の研磨に用いられる研磨液(特に、一次研磨用の研磨液)に好ましく適用され得る。
水溶性高分子を含む態様では、研磨液中における該水溶性高分子の含有量(複数の水溶性高分子を含む態様では、それらの合計含有量)を、例えば0.01g/L以上とすることが適当である。上記含有量は、研磨後の磁気ディスク基板の表面平滑性等の観点から、好ましくは0.05g/L以上、より好ましくは0.08g/L以上、さらに好ましくは0.1g/L以上である。また、研磨レート等の観点から、上記含有量は、10g/L以下とすることが適当であり、好ましくは5g/L以下、例えば1g/L以下である。
<研磨>
ここに開示される研磨組成物は、例えば以下の操作を含む態様で、被研磨物(ここでは磁気ディスク基板)の研磨に好適に使用することができる。以下、ここに開示される研磨組成物を用いて被研磨物を研磨する方法の好適な一態様につき説明する。
すなわち、ここに開示されるいずれかの研磨組成物を含む研磨液(典型的にはスラリー状の研磨液であり、研磨スラリーと称されることもある。)を用意する。上記研磨液を用意することには、研磨組成物に濃度調整(例えば希釈)やpH調整等の操作を加えて研磨液を調製することが含まれ得る。あるいは、研磨組成物をそのまま研磨液として使用してもよい。
次いで、その研磨液を被研磨物に供給し、常法により研磨する。例えば、一般的な研磨装置に被研磨物をセットし、該研磨装置の研磨パッドを通じて上記被研磨物の表面(被研磨面)に研磨液を供給する。典型的には、上記研磨液を連続的に供給しつつ、被研磨物の表面に研磨パッドを押しつけて両者を相対的に移動(例えば回転移動)させる。かかる研磨工程を経て被研磨物の研磨が完了する。
上述のような研磨工程は、磁気ディスク基板(例えば、Ni−P基板)の製造プロセスの一部であり得る。したがって、この明細書によると、上記研磨工程を含む磁気ディスク基板の製造方法が提供される。
ここに開示される研磨組成物は、被研磨物の一次研磨に好ましく使用され得る。したがって、この明細書によると、上記研磨組成物を用いた一次研磨工程を含む磁気ディスク基板の製造方法が提供される。この磁気ディスク基板製造方法は、上記一次研磨工程の後に最終研磨工程を含み得る。この最終研磨工程は、従来公知の方法と同様にして実施することができるため、詳しい説明は省略する。
<濃縮液>
ここに開示される研磨組成物は、被研磨物に供給される前には濃縮された形態(すなわち、研磨液の濃縮液の形態)であってもよい。このように濃縮された形態の研磨組成物は、製造、流通、保存等の際における利便性やコスト低減等の観点から有利である。濃縮倍率は、例えば1.5倍〜50倍程度とすることができる。濃縮液の貯蔵安定性等の観点から、通常は、2倍〜20倍(典型的には2倍〜10倍)程度の濃縮倍率が適当である。
このように濃縮液の形態にある研磨組成物は、所望のタイミングで希釈して研磨液を調製し、その研磨液を被研磨物に供給する態様で好適に使用することができる。上記希釈は、典型的には、上記濃縮液に前述の水系溶媒を加えて混合することにより行うことができる。また、上記水系溶媒が混合溶媒である場合、該水系溶媒の構成成分のうち一部の成分のみを加えてもよく、それらの構成成分を上記水系溶媒とは異なる量比で含む混合溶媒を加えて希釈してもよい。
上記濃縮液のNVは、例えば500g/L以下とすることができる。研磨組成物の貯蔵安定性(例えば、砥粒の分散安定性)等の観点から、濃縮液のNVは、450g/L以下とすることが適当であり、好ましくは350g/L以下である。また、製造、流通、保存等の際における利便性やコスト低減等の観点から、濃縮液のNVは、10g/Lより高いことが適当であり、好ましくは30g/L超、より好ましくは50g/L超、例えば100g/L超である。
上記濃縮液における砥粒の含有量は、例えば500g/L未満とすることができる。研磨組成物の貯蔵安定性等の観点から、上記含有量は、450g/L未満が適当であり、好ましくは350g/L未満である。また、製造、流通、保存等の際における利便性やコスト低減等の観点から、砥粒の含有量は、例えば10g/L以上とすることができ、好ましくは20g/L以上、より好ましくは30g/L以上(例えば50g/L以上)である。
ここに開示される研磨組成物は、一剤型であってもよいし、二剤型を始めとする多剤型であってもよい。例えば、該研磨組成物の構成成分(典型的には、水系溶媒以外の成分)のうち一部の成分を含むA液と、残りの成分を含むB液とが混合されて被研磨物の研磨に用いられるように構成されていてもよい。
ここに開示される研磨組成物または該組成物を用いた研磨によると、アルミナ砥粒を必須成分としなくても、被研磨物の表面を効率よく平坦化することができる。このため、例えば、アルミナ砥粒を含む従来の一般的な研磨組成物に比べて、該研磨組成物に含まれる砥粒に占めるアルミナ砥粒の割合が少ない組成とし、あるいはアルミナ砥粒を実質的に含まない組成としても、Ni−P基板等の磁気ディスク基板の一次研磨に好ましく適用可能な研磨効率が実現され得る。かかる研磨組成物を用いた一次研磨によると、アルミナ砥粒に起因する欠陥やアルミナの残留等の発生を抑制し、あるいは未然に防ぐことができる。このことによって、一次研磨後の表面状態が改善され、最終研磨後においてより高精度の表面が実現され得る。
以下、本発明に関するいくつかの実施例を説明するが、本発明をかかる実施例に示すものに限定することを意図したものではない。
以下で使用した各シリカ砥粒の詳細は次のとおりである。なお、各砥粒の平均アスペクト比および平均短径は、SEM観察に基づく上述の方法に準じて、200個の粒子の平均値として求めたものである。また、各砥粒の平均一次粒子径は、マイクロメリテックス社製の表面積測定装置「Flow Sorb II 2300」を用いて測定された値である。各砥粒の平均二次粒子径は、日機装株式会社製「Nanotrac Wave−UT151」を用いて測定された値である。
Figure 0006259182
<研磨組成物の調製>
(例1)
砥粒Aと、硝酸鉄(III)9水和物と、脱イオン水とを混合して、表2に示す組成の研磨液(すなわち、砥粒Aおよび硝酸鉄(III)9水和物の濃度がそれぞれ62.0g/Lおよび43g/Lである研磨液)を調製した。
(例2)
第1シリカ砥粒としての砥粒Aと、第2シリカ砥粒としての砥粒B1と、硝酸鉄(III)9水和物と、脱イオン水とを混合して、表2に示す組成の研磨液を調製した。使用した第1シリカ砥粒(砥粒A)の平均短径は、第2シリカ砥粒(砥粒B1)の平均短径の0.57倍である。また、この研磨液における第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との含有量の比(第1シリカ砥粒:第2シリカ砥粒)は80:20(質量基準。以下同じ。)である。
(例3)
砥粒Aおよび砥粒B1の濃度を表2に示すように変更した点以外は例2と同様にして、表2に示す組成の研磨液を調製した。この研磨液における第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との含有量の比は60:40である。
(例4)
砥粒Aおよび砥粒B1の濃度を表2に示すように変更した点以外は例2と同様にして、表2に示す組成の研磨液を調製した。この研磨液における第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との含有量の比は40:60である。
(例5)
砥粒Aおよび砥粒B1の濃度を表2に示すように変更した点以外は例2と同様にして、表2に示す組成の研磨液を調製した。この研磨液における第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との含有量の比は20:80である。
(例6)
砥粒Aに代えて砥粒B1を使用した他は例1と同様にして、表2に示す組成の研磨液を調製した。
(例7)
第1シリカ砥粒としての砥粒Aと、第2シリカ砥粒としての砥粒B2と、硝酸鉄(III)9水和物と、脱イオン水とを混合して、表2に示す組成の研磨液を調製した。使用した第1シリカ砥粒(砥粒A)の平均短径は、第2シリカ砥粒(砥粒B2)の平均短径の0.97倍である。また、この研磨液における第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との含有量の比は90:10である。
(例8)
砥粒Aおよび砥粒B2の濃度を表2に示すように変更した点以外は例7と同様にして、表2に示す組成の研磨液を調製した。この研磨液における第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との含有量の比は80:20である。
(例9)
砥粒Aおよび砥粒B2の濃度を表2に示すように変更した点以外は例7と同様にして、表2に示す組成の研磨液を調製した。この研磨液における第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との含有量の比は60:40である。
(例10)
砥粒Aに代えて砥粒B2を使用した他は例1と同様にして、表2に示す組成の研磨液を調製した。
(例11)
砥粒A、硝酸、31質量%過酸化水素水および脱イオン水を混合して、表3に示す組成の研磨液(すなわち、砥粒A、硝酸および31質量%過酸化水素水の濃度がそれぞれ62.0g/L、10g/Lおよび20g/Lである研磨液)を調製した。
(例12)
硝酸の濃度を20g/Lに変更した他は例11と同様にして、表3に示す組成の研磨液を調製した。
(例13)
硝酸をメタンスルホン酸に変更した他は例11と同様にして、表3に示す組成の研磨液を調製した。
(例14)
第1シリカ砥粒としての砥粒A、第2シリカ砥粒としての砥粒B1、硝酸、31質量%過酸化水素水および脱イオン水を混合して、表3に示す組成の研磨液を調製した。使用した第1シリカ砥粒(砥粒A)の平均短径は、第2シリカ砥粒(砥粒B1)の平均短径の0.57倍である。この研磨液における第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との含有量の比は80:20である。
(例15)
硝酸の濃度を20g/Lに変更した他は例14と同様にして、表3に示す組成の研磨液を調製した。
(例16)
硝酸をメタンスルホン酸に変更した他は例14と同様にして、表3に示す組成の研磨液を調製した。
(例17)
砥粒Aおよび砥粒B1の濃度を表3に示すように変更した点以外は例14と同様にして、表3に示す組成の研磨液を調製した。この研磨液における第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との含有量の比は60:40である。
(例18)
硝酸の濃度を20g/Lに変更した他は例17と同様にして、表3に示す組成の研磨液を調製した。
(例19)
硝酸をメタンスルホン酸に変更した他は例17と同様にして、表3に示す組成の研磨液を調製した。
(例20)
アルミナ砥粒(平均粒子径約0.3μmのαアルミナとフュームドアルミナの混合物)とシリカ砥粒(平均一次粒子径77nm)とを約60:40の質量比で含むハイブリッドタイプの研磨組成物を用いて、アルミナ砥粒とシリカ砥粒との合計濃度が29.0g/Lであり、クエン酸および31質量%過酸化水素水をそれぞれ18g/Lおよび38g/Lの濃度で含む研磨液を調製した。
<ディスクの研磨>
各例に係る研磨液を用いて、下記の条件で、被研磨基板の研磨を行った。被研磨基板としては、表面に無電解ニッケルリンめっき層を備えたハードディスク用アルミニウム基板を使用した。上記被研磨基板(以下「Ni−P基板」ともいう。)の直径は3.5インチ(約95mm)、厚さは1.75mmであり、表面粗さRa(Schmitt Measurement System Inc.社製レーザースキャン式表面粗さ計「TMS−3000WRC」により測定したニッケルリンめっき層の算術平均粗さ)は130Åであった。
[研磨条件]
研磨装置:スピードファム社製の両面研磨機、型式「DSM 9B−5P−IV」
研磨パッド:FILWEL社製のポリウレタンパッド、商品名「CR200」
研磨荷重:120g/cm
上定盤回転数:12rpm
下定盤回転数:32rpm
研磨液の供給レート:100mL/分
研磨量:各基板の両面の合計で約2μmの厚さ
<研磨レート>
表2、表3の「研磨レート」の欄には、各研磨液を用いて上記Ni−P基板を研磨したときの研磨レートを示した。研磨レートは、次の計算式に基づいて求めた。
研磨レート[μm/min]=研磨による基板の質量減少量[g]/(基板の面積[cm]×ニッケルリンめっきの密度[g/cm]×研磨時間[min])×10
<表面粗度>
表2、表3の「表面粗度」の欄には、Schmitt Measurement System Inc.社製のレーザースキャン式表面粗さ計「TMS−3000WRC」で測定した算術平均粗さ(Ra)の値[Å]を記載した。
<端部形状>
表2、表3の「端部形状」の欄には、研磨後のNi−P基板の外周部におけるロールオフ(Roll−Off)の値を記載した。ロールオフの測定には、PhaseShift社(米国)製の「MicroXAM」を用いた。ここでいうロールオフとは、次のように定義されるものである。すなわち、Ni−P基板の外周縁から中心に向かって0.30mmの距離にある基板表面上の点をA、基板の外周縁から中心に向かって3.80mmの距離にある基板表面上の点をBとしたときの、点A,B間の基板表面の断面曲線と直線ABとの間の最大距離がロールオフである。
<長波長うねり>
表2、表3の「長波長うねり」の欄には、PhaseShift社(米国)製の「Optiflat II」を使用して、研磨後のNi−P基板の中心から半径20mm〜44mmの範囲についてカットオフ値2.5mmの条件で測定した算術平均うねり(Wa)の値[Å]を記載した。
<研磨機電流値>
表2、表3の「研磨機電流値」の欄には、各研磨液を用いて上記Ni−P基板を研磨したときに、研磨装置内のインバーターからモーターの駆動電流値データ[A]を抽出し、研磨荷重が120g/cmのときのデータを平均した値を記載した。
<アルミナ残留>
表2、表3の「アルミナ残留」の欄には、研磨後のNi−P基板をSEM(5万倍)で観察してアルミナの存在を示す白点の個数をカウントし、1視野内(約4.5μm)に存在する白点の個数に応じて以下の3段階でアルミナ残留の程度を評価した結果を記載した。
○:1視野内の白点数が5個未満(アルミナの残留がない、または極少量である)
△:1視野内の白点数が5個以上500未満(アルミナの残留が若干認められる)
×:1視野内の白点数が500個以上(アルミナの残留が明らかに認められる)
Figure 0006259182
Figure 0006259182
これらの表に示されるように、アルミナ砥粒を含有せず、かつ平均アスペクト比が1.15以上(具体的には1.23)のシリカ砥粒を含有する例1〜5、例7〜9および例11〜19の研磨液によると、いずれも、上記研磨条件において0.20μm/min以上の高い研磨レートが実現された。また、アルミナ砥粒を含まない研磨液を用いたことから、当然ながら、研磨後の表面においてアルミナ砥粒の残留は全く観察されなかった。
これに対して、平均アスペクト比が1.15以上のシリカ砥粒を含まない例6,10の研磨液は、研磨レートが低いため一次研磨用途としての実用性が低く、研磨後のNi−P基板の端部形状にも難があるものであった。また、アルミナ砥粒とシリカ砥粒とを含む研磨液を用いた例20では、研磨後のNi−P基板表面においてアルミナの残留が認められた。
また、平均アスペクト比が1.15以上のシリカ砥粒を単独で用いた例1に比べて、上記シリカ砥粒(第1シリカ砥粒)と、より平均アスペクト比が小さい第2シリカ砥粒との2種類の砥粒を併用した例2〜5および例7〜9では、より低い表面粗度が実現された。この表面粗度の低下(すなわち、表面平滑性の向上)には、第2シリカ砥粒の使用により研磨の安定性が向上したことが寄与しているものと推察される。例1に比べて例2〜5および例7〜9の研磨機電流値が低いことは、上記の推察を支持するものである。
第1シリカ砥粒の平均短径と第2シリカ砥粒の平均短径との関係をみると、第1シリカ砥粒の平均短径と第2シリカ砥粒の平均短径とが概ね同程度である例8,9に比べて、第1シリカ砥粒の平均短径が第2シリカ砥粒の平均短径の0.9倍以下(より詳しくは、0.4〜0.8倍)である例2,3では、それぞれ、表面粗度および研磨機電流値がより低かった。これは、例8,9に比べて例2,3では、研磨の安定性を向上させる効果がよりよく発揮されたためと考えられる。
なお、例2,3,8,9の研磨レートは同程度であった。すなわち、第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との平均短径の関係を適切に設定することにより、研磨レートの低下を抑えつつ、研磨の安定性を向上させる効果(ひいては、より低い表面粗度)が得られた。
第1シリカ砥粒の含有量と第2シリカ砥粒の含有量との関係をみると、第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との質量比が95:5〜40:60の範囲にある例2〜4では、上記質量比が20:80である例5に比べて、研磨レートや端部形状の点でより良好な結果が得られた。第1シリカ砥粒の含有量が第2シリカ砥粒の含有量より多い例2,3では、さらに良好な結果が得られた。具体的には、上記研磨条件において、例2〜4および例8,9では0.25μm/min以上、例2,3,8,9では0.30μm/min以上の高い研磨レートが実現された。また、例2〜5からわかるように、第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との質量比が80:20〜20:80の範囲で小さくなるにしたがって、より低い平面粗度が実現された。例7〜9においても同様に、第1シリカ砥粒と第2シリカ砥粒との質量比が90:10〜60:40の範囲で小さくなるにしたがって、より平面粗度が得られた。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。

Claims (7)

  1. 少なくとも1種類のシリカ砥粒と水系溶媒とを含む研磨液であって、前記シリカ砥粒の平均アスペクト比が1.15以上3.00以下であり、前記研磨液のpHが4以下である、ニッケルリンめっきが施された磁気ディスク基板の一次研磨用研磨液。
  2. 第1シリカ砥粒としての前記シリカ砥粒と、
    前記第1シリカ砥粒より平均アスペクト比が小さい第2シリカ砥粒と、
    を含有する、請求項1に記載の研磨液。
  3. 前記第1シリカ砥粒の平均短径が前記第2シリカ砥粒の平均短径より小さい、請求項2に記載の研磨液。
  4. 前記第1シリカ砥粒および前記第2シリカ砥粒の含有量の比(第1シリカ砥粒:第2シリカ砥粒)が質量基準で95:5〜5:95の範囲である、請求項2または3に記載の研磨液。
  5. 前記第1シリカ砥粒の平均短径が15nm以上500nm未満である、請求項2から4のいずれか一項に記載の研磨液。
  6. 前記研磨液がアルミナ砥粒を実質的に含有しない、請求項1から5のいずれか一項に記載の研磨液。
  7. 前記研磨液が研磨促進剤を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の研磨液。
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