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JP6251651B2 - 電子透かし情報埋め込みシステム、電子透かし情報埋め込み方法及び電子透かし情報埋め込みプログラム - Google Patents

電子透かし情報埋め込みシステム、電子透かし情報埋め込み方法及び電子透かし情報埋め込みプログラム Download PDF

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Description

本発明は、透かし情報を埋め込み、検出する技術に関する。
現在、原コンテンツの識別やそれに付随する権利の保護、原コンテンツに関する関連情報の提供等を目的とするため、電子透かし技術が存在する。基本的には、所定の付随情報を透かし情報として原コンテンツに算術演算等により重畳して送信し、その透かし情報を受信側で検出する(非特許文献1)。
片山、外4名、"動画用電子透かしリアルタイム埋め込みFPGAの設計"、電子情報通信学会技術研究報告ICSS、情報通信セキュリティ、Vol.112、No.128、2012年7月12日、p.35-42
しかしながら、原画像等の画質や絵柄によっては、それらとの干渉等により透かし情報の検出が妨害されるため、透かし情報の検出精度が変動する欠点があった。また、これまで多くの電子透かし方式が提案されているが、原画像に対する透かし情報の重畳量(画素値の変更量)は固定的であった。つまり、予め定められた一定率の透かし情報が原画像に重畳されるため、様々な絵柄を持つ原画像に対して透かし情報を適量に重畳できない欠点もあった。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、透かし情報を適切に重畳することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の電子透かし情報埋め込みシステムは、受信した画像フレームに透かし情報を重畳する重畳手段と、前記画像フレームに重畳された透かし情報を検出する検出手段と、前記透かし情報の検出結果に基づき透かし情報の重畳量又は重畳方法を決定し、前記重畳手段へ通知する評価手段と、を有することを要旨とする。
請求項2に記載の電子透かし情報埋め込みシステムは、請求項1に記載の電子透かし情報埋め込みシステムにおいて、前記評価手段は、透かし情報の検出の可否に応じて透かし情報の重畳量を変更することを要旨とする。
請求項3に記載の電子透かし情報埋め込みシステムは、請求項1又は2に記載の電子透かし情報埋め込みシステムにおいて、前記評価手段は、透かし情報の検出の可否に応じて重畳度合の異なる重畳方法を選択することを要旨とする。
請求項4に記載の電子透かし情報埋め込みシステムは、請求項1乃至3のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステムにおいて、前記重畳手段は、前記通知された重畳量又は重畳方法で同一の画像フレームに透かし情報を再重畳することを要旨とする。
請求項5に記載の電子透かし情報埋め込みシステムは、請求項1乃至4のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステムにおいて、前記画像フレームは、動画像を構成する画像フレームであって、前記重畳手段は、前記通知された重畳量又は重畳方法で次以降の画像フレームに透かし情報を重畳することを要旨とする。
請求項6に記載の電子透かし情報埋め込みシステムは、請求項1乃至5のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステムにおいて、前記検出手段は、透かし情報の検出率に基づき透かし情報の検出の可否を判定することを要旨とする。
請求項7に記載の電子透かし情報埋め込みシステムは、請求項1乃至6のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステムにおいて、前記検出手段は、2つの画像フレーム間における対応画素同士の画素値の変化量に基づき透かし情報の検出の可否を判定することを要旨とする。
請求項8に記載の電子透かし情報埋め込みシステムは、請求項1乃至7のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステムにおいて、前記検出手段は、画像フレーム又は画像フレームが表示される画面の大きさに応じて透かし情報の検出の可否判定に用いる判定基準値を変更することを要旨とする。
請求項9に記載の電子透かし情報埋め込みシステムは、請求項1乃至8のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステムにおいて、前記評価手段は、画像フレームの表示装置に加えられる外乱要因を排除するための環境値を用いて透かし情報の重畳量を決定することを要旨とする。
請求項10に記載の電子透かし情報埋め込み方法は、コンピュータが、重畳手段により、受信した画像フレームに透かし情報を重畳する重畳ステップと、検出手段により、前記画像フレームに重畳された透かし情報を検出する検出ステップと、評価手段により、前記透かし情報の検出結果に基づき透かし情報の重畳量又は重畳方法を決定し、前記重畳手段へ通知する評価ステップと、を実行することを要旨とする。
請求項11に記載の電子透かし情報埋め込みプログラムは、コンピュータを請求項1乃至9のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステムとして機能させることを要旨とする。
本発明によれば、透かし情報を適切に重畳できる。
電子透かし情報埋め込みシステムの全体構成を示す図である。 1つ目の全体処理シーケンスを示す図である。 2つ目の全体処理シーケンスを示す図である。 重畳量及び重畳方法の決定処理フローを示す図である。
本発明は、原コンテンツに重畳された透かし情報の検出結果に基づき重畳量や重畳方法の適当性を評価し、適正な重畳量等をフィードバックする。所定の画像フレームでの検出結果を同一又は他の画像フレームへフィードバックするため、動画像のように逐次その内容が変化し、従来の方法では事前に画質や絵柄を推定できないようなリアルタイム映像についても、適切な透かし情報を短時間で動的に埋め込むことが可能となる。それゆえ、多様な種類の映像に対して常に安定した透かし情報の検出を行うことが十分期待できる。以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る電子透かし情報埋め込みシステム1の機能ブロック構成を示す図である。この電子透かし情報埋め込みシステム1は、任意の動画像を配信する原画像送信装置100と、配信された動画像に所定の透かし情報を重畳する電子透かし情報重畳装置200と、透かし情報の重畳量や重畳方法の適当性を評価する電子透かし情報評価装置300と、透かし情報が重畳された動画像を表示する映像表示装置400と、表示された動画像から透かし情報を検出する透かし情報検出端末500と、を備えて構成される。
従来、電子透かし情報重畳装置200は、透かし情報が重畳された動画像を映像表示装置400へ直接送信していた。例えば、映像配信業者の映像配信サーバから送信された動画像に対して、その動画像の詳細が説明されたウェブサーバのURL等の透かし情報を画像化して埋め込み、市中に設置されている任意のデジタルサイネージへ直接送信していた。そのデジタルサイネージの視聴者がスマート端末で動画像を撮影すると、その動画像に重畳されたURL等が端末画面上に表示されることになる。
一方、本実施の形態では、電子透かし情報重畳装置200と映像表示装置400との間に電子透かし情報評価装置300を介在させ、画像フレームに重畳された透かし情報の重畳量や重畳方法の適当性を評価し、その評価結果に基づき透かし情報の重畳量等を決定して電子透かし情報重畳装置200へ通知する。電子透かし情報重畳装置200では、通知された重畳量等に基づき透かし情報を重畳する。つまり、画像フレームに埋め込まれた透かし情報の重畳量等が適正であるかを評価し、その評価結果をフィードバックすることにより、透かし情報の重畳量等を適正化するようにしている。以下、各装置の機能について詳述する。
原画像送信装置100は、時系列な複数の画像フレームからなる動画像を配信するように構成されている。例えば、映像配信業者等が有する映像配信サーバである。なお、本実施の形態では動画像を例に説明するが、単一の画像フレームである静止画像であってもよい。また、動画像の伝送形態は、アナログ/デジタル、圧縮/非圧縮のいずれでもよく、どのような伝送プロトコルを用いてもよい。
電子透かし情報重畳装置200は、原画像送信装置100からの動画像に対して所定の透かし情報を重畳するように構成されている。本実施の形態では、電子透かし情報記憶部21と、電子透かし生成部22と、電子透かし重畳部23と、を備えて構成される。
電子透かし情報記憶部21は、透かし情報を生成するための原透かし情報を記憶しておくように構成されている。例えば、動画像の詳細が説明された文書、その文書が格納されたウェブサーバのURL、動画像や静止画像の正当性を識別するための識別子等である。原透かし情報の内容に制約はなく、任意のものを利用できる。
電子透かし生成部22は、電子透かし情報記憶部21から原透かし情報を取得し、原透かし情報の種別に応じたパターン模様で画像化された透かし情報を生成するように構成されている。透かし情報を画像フレームの画像上に重畳するため、文字情報である原透かし情報を画像に変換して暗号化する。
電子透かし重畳部23は、電子透かし情報評価装置300から通知された重畳量及び重畳方法に基づき、原画像送信装置100から送信された動画像の各画像フレームに対して、電子透かし生成部22で生成された透かし情報を算術演算等により重畳するように構成されている。重畳するとは、透かし情報の画素値を用いて画像フレームの画素値を変更することをいう。
電子透かし情報評価装置300は、電子透かし情報重畳装置200で重畳された透かし情報の重畳量及び重畳方法の適当性を評価するように構成されている。本実施の形態では、電子透かし検出部31と、電子透かし評価部32と、評価用情報記憶部33と、を備えて構成される。
電子透かし検出部31は、画像フレームに重畳された透かし情報を検出するように構成されている。具体的には、透かし情報の検出の可否、つまり、透かし情報から原透かし情報を再構築して復号化できたか否かを検出する。
電子透かし評価部32は、透かし情報の検出結果に基づき透かし情報の重畳量及び重畳方法を決定し、決定された重畳量等を電子透かし情報重畳装置200に通知(フィードバック)するように構成されている。
評価用情報記憶部33は、電子透かし評価部32で透かし情報の重畳量及び重畳方法を決定するための決定ルール情報や環境情報を記憶しておくように構成されている。決定ルール情報には、透かし情報の検出結果に基づき重畳量等を決定するためのルールが規定されている。また、環境情報とは、透かし情報の重畳量を算出するための算出式の一パラメータである。映像表示装置400や透かし情報検出端末500の各画面に生じる外乱要因(例えば、蛍光灯や太陽光等の影響により画面に生じた反射や映像の白飛び等)を排除するための環境値がオフラインで予め設定されている。
映像表示装置400は、電子透かし情報評価装置300を介して電子透かし情報重畳装置200から送信された動画像を表示するように構成されている。例えば、市中に設置されたデジタルサイネージである。
透かし情報検出端末500は、映像表示装置400に表示された動画像から透かし情報を検出するように構成されている。例えば、画像読み取り機能を備えたスマート端末や携帯電話端末、タブレット端末である。
なお、各装置100〜400は、画像データを記憶するための記憶部、画像データや決定後の重畳量等を装置間で送受信するための送受信部を備えている。図1の図面上ではその記載を省略している。
次に、透かし情報の検出結果/評価結果のフィードバック方法を説明する。最初に、電子透かし情報埋め込みシステム1で行われる全体処理動作を説明する。図2は、1つ目の全体処理シーケンスを示す図である。
まず、原画像送信装置100から、動画像を構成する複数の画像フレームのうち1つ目の画像フレームF1が送信されると、電子透かし情報重畳装置200は、ステップS101において、電子透かし情報記憶部21から原透かし情報を読み出し、その原透かし情報の種別に応じたパターン模様で画像化された透かし情報を生成する。
次に、ステップS102において、生成した透かし情報を画像フレームF1に重畳する。透かし情報とは動画像に対する付随的な情報であり、画像化された透かし情報の面積は画像フレームF1の面積よりも小さいため、透かし情報を複製して同一内容の透かし情報を2次元的に配列し、その冗長化された透かし情報を画像フレームF1の全体に重畳する。これにより、画像フレームF1の全ての画素値が総じて変化するため、動画像に対する視覚上の違和感を抑制できる。
その後、ステップS103において、重畳後の画像フレームF1を電子透かし情報評価装置300を介して映像表示装置400へ送信する。これにより、透かし画像が重畳された画像フレームF1が映像表示装置400の画面に表示される。
その際、電子透かし情報評価装置300は、ステップS104において、電子透かし情報重畳装置200からの画像フレームF1を取り込み、ステップS105において、その画像フレームF1に重畳されている透かし情報を検出する。具体的には、画像フレームF1から透かし情報を取り出し、取り出した透かし情報を用いて原透かし情報が再構築できるかを判定する。
ここで、透かし情報は冗長化されているため、原透かし情報の一部が再構築できれば他の情報やエラー訂正技術を用いて原透かし情報の全体を再構築できる。ゆえに、透かし情報の検出率に基づき透かし情報の検出の可否を判定してもよい。例えば、70%程度の原透かし情報が再構築されたタイミングで透かし情報を検出できたと判定してもよい。これにより、変更後の重畳量等を電子透かし情報重畳装置200へ通知するまでの時間を短縮できる。なお、透かし情報はデジタルデータであるため、原画像送信装置100から電子透かし情報評価装置300までの間のネットワーク上でパケットロス等があれば画像が乱れることはあっても、透かし情報のデータ内容が劣化することはない。
次に、ステップS106において、電子透かし情報重畳装置200で重畳される透かし情報の重畳量及び重畳方法を調整するため、透かし情報の検出結果に基づき重畳量及び重畳方法を決定する。その決定方法については後述する。その後、ステップS107において、決定された重畳量及び重畳方法を電子透かし情報重畳装置200へ通知する。
続いて、電子透かし情報重畳装置200は、2つ目の画像フレームF2が送信されると、ステップS108において、電子透かし情報評価装置300から通知された重畳量及び重畳方法に基づき、ステップS101で生成した透かし情報を画像フレームF2に重畳する。以降、ステップS103〜ステップS107と同様の処理を繰り返し実行する。その後、3つ目の画像フレームF3が送信された場合には、再通知された重畳量及び重畳方法に基づき透かし情報を重畳する。以降、動画像を構成する全ての画像フレームについて、透かし情報を重畳→透かし情報を検出→検出結果に基づき重畳量及び重畳方法を決定→決定後の重畳量及び重畳方法に基づき透かし情報を重畳、の各処理を繰り返し実行する。これにより、最初の画像フレームで透かし情報に強弱があったとしても、以降の画像フレームでその重畳量が修正されるので、全体としては透かし情報を適切に埋め込むことができる。また、遅延等することなく動画等の映像を表示でき、映像表示中に適切な透かし情報を埋め込むことができる。
ここで、ステップS105で行う透かし情報の他の検出方法を説明する。例えば、表示中の動画像を人の目で見た際の影響を考慮するようにしてもよい。具体的には、1つ前の画像フレーム(0つ目の画像フレーム)を保持しておき、取り込んだ画像フレームF1との間で対応する画素同士の画素値の変化量を求め、その変化量が閾値以上であれば透かし情報を検出できたと判定してもよい。この閾値には、例えば透かし情報の全画素の平均値や最大値を用いる。
また、画像フレームや映像表示装置400の画面の大きさに基づき、上記透かし情報の検出率、上記画素値の変化量を変更してもよい。例えば、スマート端末のような小サイズの場合は、それら検出率・変化量(判定基準値)を小さくし、映画スクリーンのような大サイズの場合には、大きくする。
さらに、それら検出率・変化量の検出精度を用いてもよい。検出精度を求めるために演算式を利用し、その演算式の各パラメータに対してパラメータの種別に応じた重みをそれぞれ付与してもよいし、各パラメータ値を動的又は静的に変更してもよい。
ここまで、1つ目の全体処理動作を説明した。この1つ目では、透かし情報を全ての画像フレームに重畳する例を説明したが、動画像の場合は画像フレームが連続して繰り返し表示されるため、必ずしも全ての画像フレームに透かし情報を重畳する必要はない。そこで、電子透かし情報重畳装置200は、ステップS108をスキップし、1つ目の画像フレームF1の次は3つ目の画像フレームに透かし情報を重畳することにより、重畳対象の画像フレーム数を少なくしてもよい。これにより、透かし情報の重畳処理による表示までの遅延を解消できる。
次に、2つ目の全体処理動作を説明する。図3は、2つ目の全体処理シーケンスを示す図である。
まず、原画像送信装置100から1つ目の画像フレームF1が送信されると、電子透かし情報重畳装置200は、ステップS201〜ステップS204において、透かし情報を生成して画像フレームF1に重畳し、その画像フレームF1を一旦保持すると共に電子透かし情報評価装置300へ送信する。
次に、電子透かし情報評価装置300は、ステップS205において、画像フレームF1に重畳されている透かし情報から原透かし情報が再構築できるかを判定する。再構築できた場合は、ステップS206において画像フレームF1を映像表示装置400へ転送する。再構築できない場合は、ステップS207〜ステップS209において、重畳量及び重畳方法を決定して電子透かし情報重畳装置200へ通知した後に、画像フレームF1を破棄する。
その後、電子透かし情報重畳装置200は、ステップS210において、電子透かし情報評価装置300から通知された重畳量及び重畳方法に基づき、ステップS203で保持していた画像フレームF1に透かし情報を重畳する(重畳のし直し)。その後、透かし情報が重畳し直された画像フレームF1を電子透かし情報評価装置300へ送信する。以降、画像フレームF1の透かし情報から原透かし情報が再構築されるまで、その画像フレームF1に対する透かし情報の重畳処理を繰り返し実行する。これにより、映像表示装置400で表示されるいずれの画像フレームからも透かし情報を検出できるため、透かし情報検出端末500での透かし情報の検出精度を向上できる。
ここまで、2つ目の全体処理動作を説明した。なお、1つ目、2つ目の各全体処理動作では、透かし情報を画像フレームの全体に重畳する例を説明したが、画像フレームの一部にのみ重畳してもよい。また、透かし情報を重畳することにより原画像の画質が劣化する場合、画質劣化が生ずる画像フレームについては透かし情報を重畳しないようにしてもよい。例えば、透かし情報の重畳を試みる画素領域内に閾値以上離れている画素値を持つ隣接画素がある場合には、透かし情報の重畳処理をスキップする。例えば、画素値の範囲が0〜255の256階調であれば当該閾値に250を用いる。隣接画素の画素値が250も離れている場合、前景と背景を含む可能性が高く、そのようなエッジ部分に透かし情報を重畳すると映像上ボケが発生する可能性があるためである。
続いて、電子透かし情報評価装置300で行われる透かし情報の重畳量及び重畳方法の決定方法を詳述する。図4は、透かし情報の重畳量及び重畳方法の決定処理フローを示す図である。この決定処理フローは、決定ルール情報に予め定義されている。
まず、ステップS301において、画像フレームを受信すると、電子透かし検出部31は、ステップS302において、画像フレームに重畳された透かし情報を検出できたかを判定する。上記例の場合、透かし情報から約70%の原透かし情報を再構築できたか否かを判定する。再構築できた場合はステップS303へ進み、再構築できない場合はステップS304へ進む。
次に、ステップS303において、画像フレームから透かし情報を検出できたため、電子透かし評価部32は、現在の重畳方法及び重畳量よりも重畳度合の低い重畳方法及び重畳量を用いてもよいとみなし、予め用意されている複数の重畳方法から次に重畳度合の低い重畳方法を選択し、現在の重畳量よりも小さい重畳量を新たな重畳量として決定する。
重畳方法については任意の方法を用いることが可能である。例えば、(1)透かし情報を画素の輝度や色度に演算処理して重畳する単純な重畳方法、(2)映像の高周波成分(細かい模様等)や黄色成分等、視覚的に認識されにくい部分に重点的に重畳する視覚特性を考慮した重畳方法、(3)動画像を構成する1枚の画像フレームに纏めて重畳すると目立ちやすいおそれがあるので、複数の画像フレームに分散して重畳する時間特性を考慮した重畳方法等がある。1つの画像フレームに対する重畳度合は(3)の方法が最も低く(1)の方法が最も高いため、現在の重畳方法が(1)の方法であれば(2)の方法へ変更する。
また、重畳量についても任意の算出式を用いて算出可能である。例えば、算出式が「重畳量=(パラメータ値A+パラメータ値B)×環境値C」の場合、パラメータ値A,Bを現在の値よりも小さく変更して重畳量を小さくする。このとき、パラメータの種類に応じた重み値を各パラメータ値A,Bにそれぞれ付与してもよい。なお、環境値Cとは、オフライン設定された環境情報の値である。上記算出式のパラメータに環境値Cが含まれているため、映像表示装置400や透かし情報検出端末500の各画面で生じる外乱要因を排除できる。
その他、「重畳量’=重畳量×補正値D」の算出式を用いてもよい。補正値Dとは、透かし情報が埋め込まれた映像を人が見た際に違和感がないように調整するための値である。算出された重畳量が一定値よりも大きい場合には視覚的に違和感が生じる可能性があるため、その違和感を解消するために重畳量を微調整する。
一方、ステップS304では、画像フレームから透かし情報を検出できなかったため、電子透かし評価部32は、現在の重畳方法及び重畳量よりも重畳度合の高い重畳方法及び重畳量を用いるべきとみなし、予め用意されている複数の重畳方法から次に重畳度合の高い重畳方法を選択し、現在の重畳量よりも高い重畳量を新たな重畳度として決定する。
その後、ステップS305において、電子透かし評価部32は、ステップS303又はステップS304で決定・選択された重畳量及び重畳方法を電子透かし情報重畳装置200の電子透かし重畳部23へ通知する。
以降、ステップS301へ戻り、画像フレームを受信する毎にステップS302〜ステップS305を繰り返し実行する。特にステップS303やステップS304では、変更後の重畳量(重畳量を求めるためのパラメータ値等を含む)及び重畳方法を保持しておき、処理が繰り返される都度、保持していた重畳量及び重畳方法を基準にして新たな重畳量及び重畳方法を算出する。これにより、透かし情報が検出されない状態が継続する場合には、重畳量及び重畳方法の重畳度合が2段階、3段階、…、と、透かし情報が検出される状態になるまで随時引き上げられる。一方、透かし情報が検出される状態が継続する場合には反対に引き下げられる。それゆえ、動画像に対する透かし情報の重畳量及び重畳方法が一定に定まるまで調整され、映像シーンが変化する場合であってもその都度再調整されるため、透かし情報の重畳量や重畳方法を最適化できる。
ここまで、重畳量及び重畳方法の決定方法を説明した。なお、重畳量と重畳方法の両方を変更する例を説明したが、いずれか一方のみを変更してもよい。また、電子透かし情報重畳装置200において、変更された重畳量と重畳方法を適用する順番についての優劣はなく、どちらを先に適用してもよい。
さらに、これまでに説明した決定ルール(図4の決定処理フロー)や重畳量算出式のパラメータ以外に、原画像の特徴に応じた、リアルタイムに動的かつ追加変更が可能な他のルールや新たなパラメータを更に用いてもよい。これにより、事前に原画像の品質を推定することが困難なライブ映像等についても、その品質をより損なうことなく、透かし情報の重畳量をより適切に決定できる。
以上より、本実施の形態によれば、電子透かし重畳部23が、原画像送信装置100から送信された画像フレームに透かし情報を重畳し、電子透かし検出部31が、その画像フレームに重畳された透かし情報を検出し、電子透かし評価部32が、透かし情報の検出結果に基づき透かし情報の重畳量又は重畳方法を決定して電子透かし重畳部23へ通知するので、透かし情報を適切に重畳できる。この効果について以下詳述する。
原画像の内容を予め確認した上で透かし情報の重畳量等を決定するプロセスは、経験等をもとにしたルールにより判断されるため、透かし情報の重畳処理を実施する者の技能に依存する。しかし、本発明を用いれば、実施者の技能によらず、一定品質の透かし情報を重畳できる。
また、原画像の内容を予め確認するためには、少なくともその原画像を再生する実時間が必要となり、その上で透かし情報の重畳処理を行うことになるため、処理完了までには実時間の2倍以上の時間が必要となる。一方、本発明によれば、原画像を再生しながら透かし情報の重畳量や重畳方法を決定しつつ重畳処理を行うので、全体の処理時間を大幅に短縮できる。例えば、ライブ映像等のように、その内容を事前に把握できない原画像に対しても、本発明を用いることにより、重畳処理を実施する者の技量によらず、短時間で一定品質の透かし情報を重畳できる。
最後に、本実施の形態で説明した電子透かし情報重畳装置200や電子透かし情報評価装置300をプログラムとして構築し、コンピュータにインストールして実行させることや、通信ネットワークを介して流通させることも可能である。
1…電子透かし情報埋め込みシステム
100…原画像送信装置
200…電子透かし情報重畳装置
21…電子透かし情報記憶部
22…電子透かし生成部
23…電子透かし重畳部
300…電子透かし情報評価装置
31…電子透かし検出部
32…電子透かし評価部
33…評価用情報記憶部
400…映像表示装置
500…透かし情報検出端末
S101〜S108、S201〜S210、S301〜S305…ステップ

Claims (10)

  1. 受信した画像フレームに透かし情報を重畳する重畳手段と、
    前記画像フレームに重畳された透かし情報を検出する検出手段と、
    前記透かし情報の検出結果に基づき透かし情報の重畳量又は重畳方法を決定し、前記重畳手段へ通知する評価手段と、を有し、
    前記検出手段は、
    画像フレーム又は画像フレームが表示される画面の大きさに応じて透かし情報の検出の可否判定に用いる判定基準値を変更することを特徴とする電子透かし情報埋め込みシステム。
  2. 前記評価手段は、
    透かし情報の検出の可否に応じて透かし情報の重畳量を変更することを特徴とする請求項1に記載の電子透かし情報埋め込みシステム。
  3. 前記評価手段は、
    透かし情報の検出の可否に応じて重畳度合の異なる重畳方法を選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子透かし情報埋め込みシステム。
  4. 前記重畳手段は、
    前記通知された重畳量又は重畳方法で同一の画像フレームに透かし情報を再重畳することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステム。
  5. 前記画像フレームは、動画像を構成する画像フレームであって、
    前記重畳手段は、
    前記通知された重畳量又は重畳方法で次以降の画像フレームに透かし情報を重畳することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステム。
  6. 前記検出手段は、
    透かし情報の検出率に基づき透かし情報の検出の可否を判定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステム。
  7. 前記検出手段は、
    2つの画像フレーム間における対応画素同士の画素値の変化量に基づき透かし情報の検出の可否を判定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステム。
  8. 前記評価手段は、
    画像フレームの表示装置に加えられる外乱要因を排除するための環境値を用いて透かし情報の重畳量を決定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステム。
  9. コンピュータが、
    重畳手段により、受信した画像フレームに透かし情報を重畳する重畳ステップと、
    検出手段により、前記画像フレームに重畳された透かし情報を検出する検出ステップと、
    評価手段により、前記透かし情報の検出結果に基づき透かし情報の重畳量又は重畳方法を決定し、前記重畳手段へ通知する評価ステップと、を実行し、
    前記検出ステップでは、
    画像フレーム又は画像フレームが表示される画面の大きさに応じて透かし情報の検出の可否判定に用いる判定基準値を変更することを特徴とする電子透かし情報埋め込み方法。
  10. コンピュータを請求項1乃至8のいずれかに記載の電子透かし情報埋め込みシステムとして機能させるための電子透かし情報埋め込みプログラム。
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