[go: up one dir, main page]

JP6245706B2 - 血液浄化装置及び血液浄化システム - Google Patents

血液浄化装置及び血液浄化システム Download PDF

Info

Publication number
JP6245706B2
JP6245706B2 JP2015127661A JP2015127661A JP6245706B2 JP 6245706 B2 JP6245706 B2 JP 6245706B2 JP 2015127661 A JP2015127661 A JP 2015127661A JP 2015127661 A JP2015127661 A JP 2015127661A JP 6245706 B2 JP6245706 B2 JP 6245706B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blood
filtration rate
blood purification
replacement
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015127661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017006539A (ja
Inventor
智洋 鈴木
智洋 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikkiso Co Ltd filed Critical Nikkiso Co Ltd
Priority to JP2015127661A priority Critical patent/JP6245706B2/ja
Publication of JP2017006539A publication Critical patent/JP2017006539A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6245706B2 publication Critical patent/JP6245706B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Description

本発明は、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化装置及び血液浄化システムに関するものである。
透析治療などで用いられる血液浄化装置としての透析装置は、病院等の医療施設内に設けられた透析室に複数設置され、当該透析室内で多数の患者に対する透析治療(血液浄化治療)が施されるようになっている。また、それぞれの透析装置は、例えば特許文献1にて開示されているように、サーバ及び端末で構成される中央監視装置と接続され、当該中央監視装置が保持した患者に関する種々情報を受信可能とされており、患者毎に治療条件や動作設定を設定し得るようになっていた。
特開平6−205827号公報
上記従来の血液浄化装置においては、以下のような問題があった。
例えば、患者に対して補液を伴う血液浄化治療の場合、後に説明する血液浄化器を介して、患者の体内にあった水分を除去する除水に加え、補液で注入された水分も濾過する必要がある。また、補液を行っている間、除水を停止させる治療の場合、その停止時間中に除水できなかった水分も濾過する必要があることから、通常、補液関連の設定画面の他に濾過速度を計算する計算画面を有し、その計算画面において、濾過速度を計算して設定画面に反映させていた。
しかしながら、設定画面の設定を変更(すなわち、除水、補液及び濾過速度等に関する任意のパラメータを変更)する際、設定画面とは別の計算画面で計算する必要があるので、2つの画面を切り替え表示させつつ計算及び設定の確認を行う必要があり、設定の変更を行うためにある程度の熟練が必要とされるとともに、操作が煩雑になってしまうという不具合があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、除水、補液及び濾過速度等に関する任意のパラメータを容易に変更することができるとともに、操作性を向上させることができる血液浄化装置及び血液浄化システムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、患者の血液を体外循環させ得る血液回路と、前記血液回路にて体外循環する患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化器と、前記血液回路にて体外循環する患者の血液に対して濾過により除水を行い得る除水手段と、前記血液回路にて体外循環する患者の血液に対して補液を行い得る補液手段と、前記除水手段による除水及び補液手段による補液に関するパラメータの設定を行い得る設定手段と、前記設定手段で設定されたパラメータに基づいて濾過速度を算出し得る算出手段とを具備した血液浄化装置において、前記設定手段により設定されるパラメータの入力及び表示が可能なパラメータ表示部と、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を示すグラフとを同一画面に表示可能とされ、且つ、当該同一画面に表示されるグラフは、濾過速度の内訳を項目毎に表示し得るとともに、当該項目は、除水速度の項目、除水停止により必要とされる濾過速度の項目、及び補液により必要とされる濾過速度の項目を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の血液浄化装置において、前記設定手段にて設定されるパラメータは、補液量、補液速度及び補液周期、又は補液量、補液速度及び補液回数とされたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置において、前記算出手段による算出結果に応じて、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフが変化することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記設定手段の設定、前記算出手段により算出された濾過速度の表示及び前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフの表示は、タッチパネルから成る表示手段にて可能とされたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記算出手段により算出された濾過速度が適切でない場合、その要因となるパラメータについて報知することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、濾過速度と補液量とが画面上の基準線を境として上方及び下方に分けて表示されたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1〜6の何れか1つに記載の血液浄化装置において、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、関連するパラメータの種類及び項目毎に色分けされたことを特徴とする。
請求項記載の発明は、患者の血液を体外循環させ得る血液回路、及び該血液回路にて体外循環する患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化器を有する血液浄化装置と、該血液浄化装置に対して治療条件又は動作設定を送信可能な中央監視装置と、前記血液回路にて体外循環する患者の血液に対して除水を行い得る除水手段と、前記血液回路にて体外循環する患者の血液に対して補液を行い得る補液手段と、前記除水手段による除水及び補液手段による補液に関するパラメータの設定を行い得る設定手段と、前記設定手段で設定されたパラメータに基づいて濾過速度を算出し得る算出手段とを具備した血液浄化システムにおいて、前記中央監視装置は、前記設定手段及び算出手段を有するとともに、前記設定手段により設定されるパラメータの入力及び表示が可能なパラメータ表示部と、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を示すグラフとを同一画面に表示可能とされ、且つ、当該同一画面に表示されるグラフは、濾過速度の内訳を項目毎に表示し得るとともに、当該項目は、除水速度の項目、除水停止により必要とされる濾過速度の項目、及び補液により必要とされる濾過速度の項目を有することを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の血液浄化システムにおいて、前記設定手段にて設定されるパラメータは、補液量、補液速度及び補液周期、又は補液量、補液速度及び補液回数とされたことを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8又は請求項9記載の血液浄化システムにおいて、前記算出手段による算出結果に応じて、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフが変化することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項8〜10の何れか1つに記載の血液浄化システムにおいて、前記設定手段の設定、前記算出手段により算出された濾過速度の表示及び前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフの表示は、タッチパネルから成る表示手段にて可能とされたことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項8〜11の何れか1つに記載の血液浄化システムにおいて、前記設定手段により設定されたパラメータ又は前記算出手段により算出された濾過速度が適切でない場合、その要因となるパラメータについて報知することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項8〜12の何れか1つに記載の血液浄化システムにおいて、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、除水速度及び濾過速度と補液量とが画面上の基準線を境として上方及び下方に分けて表示されたことを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項8〜13の何れか1つに記載の血液浄化システムにおいて、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、関連するパラメータの種類及び項目毎に色分けされたことを特徴とする。
請求項1、の発明によれば、設定手段により設定されるパラメータの入力及び表示が可能なパラメータ表示部と、設定手段で設定されたパラメータと算出手段で算出された濾過速度との関係を示すグラフとを同一画面に表示可能とされたので、除水、補液及び濾過速度等に関する任意のパラメータを容易に変更することができるとともに、操作性を向上させることができる。
また、設定手段で設定されたパラメータと算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、濾過速度の内訳を項目毎に表示し得るので、濾過速度における各項目の大小関係を容易に把握させることができる。
請求項2、の発明によれば、設定手段にて設定されるパラメータは、補液量、補液速度及び補液周期、又は補液量、補液速度及び補液回数とされたので、濾過速度を円滑且つ正確に算出することができる。
請求項3、10の発明によれば、算出手段による算出結果に応じて、設定手段で設定されたパラメータと算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフが変化するので、グラフによる視覚効果をより向上させることができる。
請求項4、11の発明によれば、設定手段の設定、算出手段により算出された濾過速度の表示及び設定手段で設定されたパラメータと算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフの表示は、タッチパネルから成る表示手段にて可能とされたので、設定のための入力と設定の表示とを同一の表示手段で行わせることができ、操作性をより向上させることができる。
請求項5、12の発明によれば、算出手段により算出された濾過速度が適切でない場合、その要因となるパラメータについて報知するので、設定手段による再設定及び算出手段による再算出をより容易且つ適切に行わせることができる。
請求項6、13の発明によれば、設定手段で設定されたパラメータと算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、濾過速度と補液量とが画面上の基準線を境として上方及び下方に分けて表示されたので、患者に対して水分を注入する方向に作用するパラメータを基準線より上方、患者に対して水分を抜く方向に作用するパラメータを基準線より下方にそれぞれ表示することができ、視覚効果をより向上させることができる。
請求項7、14の発明によれば、設定手段で設定されたパラメータと算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、関連するパラメータの種類及び項目毎に色分けされたので、濾過速度における各項目の大小関係を容易に把握させることができるとともに、視覚効果を向上させて設定内容の確認を容易に行わせることができる。
本発明の第1の実施形態に係る血液浄化装置及び中央監視装置を示すブロック図 同血液浄化装置の装置本体を示す斜視図 同血液浄化装置を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 同血液浄化装置の表示手段による表示内容を示す模式図 本発明の第2の実施形態に係る血液浄化装置及び中央監視装置を示すブロック図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係る血液浄化装置は、体外循環する患者の血液を浄化して透析治療する血液浄化システムに適用されたもので、当該血液浄化システムは、図1〜3に示すように、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すためのダイアライザ4等の血液浄化器(図3参照)が取り付けられる複数の血液浄化装置1と、それぞれの血液浄化装置1に接続された中央監視装置2とを有して構成される。
中央監視装置2は、複数の血液浄化装置1とLANケーブルHを介して接続されており、血液浄化装置1及び中央監視装置2が双方向に通信可能とされ、互いに情報を送受信可能とされている。また、中央監視装置2は、サーバ及びパーソナルコンピュータから成る端末(不図示)を有して構成されており、端末により入力された情報(患者情報、治療条件又は動作設定)がサーバに保存され、その保存された情報が当該サーバから各血液浄化装置1に送信され得るようになっている。
血液浄化装置1は、透析治療を行うための透析装置から成り、図3に示すように、動脈側血液回路3a及び静脈側血液回路3bを有する血液回路3と、動脈側血液回路3a及び静脈側血液回路3bの間に介装されて血液回路3を流れる血液を浄化するダイアライザ4(血液浄化器)と、動脈側血液回路3aに配設されて駆動によって送液可能な血液ポンプ5と、動脈側血液回路3aに接続された動脈側エアトラップチャンバ6と、静脈側血液回路3bに接続された静脈側エアトラップチャンバ7と、ダイアライザ4に透析液を導入する透析液導入ラインL1と、ダイアライザ4から排液を排出する透析液排出ラインL2と、制御手段13と、設定手段14と、算出手段15と、表示手段Mとを有して構成されている。
なお、血液浄化装置1は、図2に示すように、透析装置本体8と、該透析装置本体8に取り付けられる血液浄化器(ダイアライザ4)と、該血液浄化器に接続される血液回路3とを有して構成されており、透析装置本体8には、血液ポンプ5の他、表示手段Mが取り付けられている。表示手段Mは、タッチパネルから成るもので、血液浄化治療に関わる所定の表示が可能とされているとともに、画面の所定部位を触れることにより所定の入力が可能とされている。
動脈側血液回路3aは、その先端にコネクタcが接続されており、当該コネクタcを介して動脈側穿刺針aが接続可能とされるとともに、途中にしごき型の血液ポンプ5及び動脈側エアトラップチャンバ6が配設されている。一方、静脈側血液回路3bは、その先端にコネクタdが接続されており、当該コネクタdを介して静脈側穿刺針bが接続可能とされるとともに、途中に静脈側エアトラップチャンバ7が接続されている。
そして、動脈側血液回路3aの先端に接続された動脈側穿刺針a及び静脈側血液回路3bの先端に接続された静脈側穿刺針bを患者に穿刺した状態で、血液ポンプ5を駆動させると、患者の血液は、動脈側エアトラップチャンバ6で除泡(気泡の除去)がなされつつ動脈側血液回路3aを通ってダイアライザ4に至り、該ダイアライザ4によって血液浄化が施された後、静脈側エアトラップチャンバ7で除泡(気泡の除去)がなされつつ静脈側血液回路3bを通って患者の体内に戻るようになっている。これにより、患者の血液を血液回路3の動脈側血液回路3aの先端から静脈側血液回路3bの先端まで体外循環させつつダイアライザ4にて浄化し得るのである。
静脈側エアトラップチャンバ7には、当該静脈側血液回路3b内の液圧に基づいて静脈圧を検出可能な静脈圧センサPが接続されており、かかる静脈圧センサPにて体外循環する血液の液圧(静脈圧)を検出し得るよう構成されている。これにより、血液回路3にて体外循環する血液の静脈圧を監視し、治療中における患者の容態変化を把握し得るようになっている。
ダイアライザ4は、その筐体部に、血液導入口4a(血液導入ポート)、血液導出口4b(血液導出ポート)、透析液導入口4c(透析液流路入口:透析液導入ポート)及び透析液導出口4d(透析液流路出口:透析液導出ポート)が形成されており、このうち血液導入口4aには動脈側血液回路3aが、血液導出口4bには静脈側血液回路3bがそれぞれ接続されている。また、透析液導入口4c及び透析液導出口4dは、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2とそれぞれ接続されている。
ダイアライザ4内には、複数の中空糸膜(不図示)が収容されており、この中空糸が血液を浄化するための血液浄化膜を構成している。かかるダイアライザ4内には、血液浄化膜を介して患者の血液が流れる血液流路(血液導入口4aと血液導出口4bとの間の流路)及び透析液が流れる透析液流路(透析液導入口4cと透析液導出口4dとの間の流路)が形成されている。そして、血液浄化膜を構成する中空糸膜には、その外周面と内周面とを貫通した微小な孔(ポア)が多数形成されて中空糸膜を形成しており、該膜を介して血液中の不純物等が透析液内に透過し得るよう構成されている。
さらに、本実施形態に係る動脈側血液回路3aの先端部(コネクタc近傍)及び静脈側血液回路3bの先端部(コネクタd近傍)には、血液浄化治療中、動脈側血液回路3a又は静脈側血液回路3bを流れる血液中の気体(気泡)を検出し得る気泡検出器(B1、B2)が接続されている。また、動脈側血液回路3aの先端部(コネクタc近傍)及び静脈側血液回路3bの先端部(コネクタd近傍)には、開閉によって流路を閉塞又は開放可能なクランプ手段Va、Vbが取り付けられている。
一方、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2には、所定濃度に調製された透析液をダイアライザ4に送液しつつ、当該ダイアライザ4から透析液と共に老廃物等(排液)を排出させる複式ポンプ9が接続されている。すなわち、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2に跨って複式ポンプ9が配設されており、かかる複式ポンプ9を駆動させることにより、ダイアライザ4に対して透析液導入ラインL1にて透析液を導入及び透析液排出ラインL2にて透析液(排液)を排出させ得るよう構成されているのである。
また、透析液導入ラインL1には、電磁弁V1、V3及び濾過フィルタF1、F2が接続されており、ダイアライザ4に導入する透析液を濾過フィルタF1、F2にて濾過し得るとともに、電磁弁V1、V3にて任意タイミングで流路を遮断又は開放可能とされている。なお、透析液導入ラインL1は、バイパスラインL4、L5にて透析液排出ラインL2と接続されており、これらバイパスラインL4、L5には、電磁弁V4、V5がそれぞれ接続されている。
さらに、透析液排出ラインL2には、複式ポンプ9を迂回する迂回ラインL3、L6が接続されており、迂回ラインL6には電磁弁V6が接続されるとともに、迂回ラインL3には除水ポンプ10が接続されている。これにより、血液回路3にて患者の血液を体外循環させる過程で除水ポンプ10(除水手段)を駆動させることにより、ダイアライザ4を流れる血液から水分を取り除いて除水し得るようになっている。
また、透析液排出ラインL2における複式ポンプ9より上流側(図3中右側)には、当該複式ポンプ9における透析液排出ラインL2の液圧調整を行う加圧ポンプ11が接続されており、当該加圧ポンプ11と複式ポンプ9との間からは、脱ガスチャンバ12を介して迂回ラインL7が延設されている。透析液排出ラインL2及びそこから分岐する迂回ラインL7には、電磁弁V2、V7がそれぞれ接続されており、任意タイミングで透析液の流路を遮断又は開放可能とされている。
透析液供給ラインL8(補液手段)は、一端が透析液導入ラインL1の所定部位(本実施形態においては、電磁弁V1と濾過フィルタF2との間)に形成された採取口(サンプルポート)に接続されるとともに、他端が動脈側血液回路3a(血液ポンプ5の配設部位より上流側(動脈側血液回路3aの先端側))に接続され、当該透析液導入ラインL1の透析液を動脈側血液回路3aに供給し得る流路から成るものである。また、この補充ラインL8には、電磁弁V8が接続されており、当該電磁弁V8を開状態とすることにより、透析液導入ラインL1の透析液を血液回路3に供給して補液し得るようになっている。
なお、本実施形態に係る除水ポンプ10は、本発明の「血液回路にて体外循環する患者の血液に対して濾過により除水を行い得る除水手段」に相当するとともに、透析液供給ラインL8は、「血液回路にて体外循環する患者の血液に対して補液を行い得る補液手段」に相当するものである。但し、除水ポンプ10に代えて、血液回路3にて体外循環する患者の血液に対して除水を行い得る他の形態の除水手段としてもよく、透析液供給ラインL8に代えて、血液回路3にて体外循環する患者の血液に対して補液を行い得る他の形態の補液手段としてもよい。特に、他の形態の補液手段として、生理食塩液を収容した収容バッグが接続された生理食塩液供給ライン(この場合、生理食塩液による補液が行われる)であってもよく、或いはダイアライザ4において透析液を逆濾過(濾過膜を介して透析液を血液回路3側に濾過させる)させることにより補液するもの等であってもよい。
制御手段13は、血液浄化装置1が具備する種々アクチュエータやセンサ等と電気的に接続されたマイコンから成るもので、予め定められた治療条件又は動作設定(本実施形態においては、中央監視装置2から送信された治療条件又は動作設定)に基づいて、血液浄化治療を行うための動作(血液浄化治療工程)又は当該血液浄化治療に関連する動作(透析準備工程や返血工程等)を行わせるものである。
より具体的には、制御手段13は、中央監視装置2から送信された治療条件又は動作設定に基づいて種々アクチュエータ及びセンサ等を制御することにより、例えば血液回路3内及びダイアライザ4の透析液流路内をプライミング液で充填させるプライミング(透析準備工程)、血液回路3にて患者の血液を体外循環させつつダイアライザ4にて浄化する血液浄化治療工程、血液回路3内の血液を患者に戻す返血工程等を順次行わせるよう制御可能とされている。
さらに、本実施形態に係る血液浄化装置1は、設定手段14及び算出手段15を具備している。設定手段14は、除水ポンプ10(除水手段)による除水及び透析液供給ラインL8(補液手段)による補液に関するパラメータの設定を行い得るもので、例えば、治療中、周期的に補液を行うプログラム補液を行うものの場合、補液量、補液速度及び補液周期、又は補液量、補液速度及び補液回数なるパラメータを設定(本実施形態においては、表示手段Mに対する入力による設定)し得るものとされている。
算出手段15は、設定手段14で設定されたパラメータに基づいて濾過速度を算出し得るものである。すなわち、透析液供給ラインL8(補液手段)によって補液が行われる場合、患者の体内にあった水分を除去する除水に加え、補液で注入された分も濾過する必要があるとともに、透析液供給ラインL8(補液手段)で補液を行っている間、除水を停止させる治療の場合(及び、補液後も所定時間除水を停止する治療の場合も含む)、その停止時間の分も濾過する必要があるので、これら必要な濾過を合算した流量を濾過速度として算出し得るのである。
ところで、本発明における「濾過」とは、ダイアライザ4の濾過膜(中空糸膜)にて水分等を濾過させることをいい、治療中に行われる除水と作用的には同一である。そして、除水期間(除水フェーズ)中に必要とされる濾過速度は、除水による濾過速度と、補液により必要とされる濾過速度と、補液中に除水が停止することにより必要とされる濾過速度とを合算することにより得られる。しかして、設定手段14にて設定されたパラメータ及び算出手段15にて算出された濾過速度に基づいて、制御手段13による制御にて血液浄化治療(本実施形態の場合、プログラミング補液を伴う治療)が行われることとなる。
ここで、本実施形態に係る血液浄化装置1は、設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表示手段Mにおける同一画面にグラフとして表示可能とされている。具体的には、治療前の血液浄化装置1における装置本体8の表示手段Mには、図4に示すように、初期画面が表示されており、例えば画面に表示された操作ボタンMa又は操作ボタンMbを触れると、図5に示すような小画面が表示される。
かかる小画面には、「計算」なる文字が記載された操作ボタンMcや「除水あり」なる文字が記載された操作ボタンMdが表示されるとともに、除水量を視覚的に示すグラフR1、補液量を視覚的に示すグラフR2、濾過速度を視覚的に示すグラフR3、除水量に係るパラメータを入力して設定可能なパラメータ設定部S1、除水速度に係るパラメータを入力して設定可能なパラメータ設定部S2、補液周期に係るパラメータを入力して設定可能なパラメータ設定部S3、補液開始時間に係るパラメータを入力して設定可能なパラメータ設定部K1、除水再開時間に係るパラメータを入力して設定可能なパラメータ設定部K2が同一画面に表示されている。
ここで、パラメータ設定部S1〜S3及びK1、K2は、除水ポンプ10(除水手段)による除水及び透析液供給ラインL8(補液手段)による補液に関するパラメータの設定を行い得る設定手段14を構成するものである。そして、少なくともパラメータ設定部S1〜S3にパラメータ(補液量、補液速度及び補液周期)を入力して設定した後、操作ボタンMcを触れることにより、算出手段15にて入力されたパラメータに基づいた濾過速度が算出され、その濾過速度がグラフR3に表示されることとなる。
なお、パラメータ設定部S1〜S3(設定手段14)にて設定されるパラメータは、補液量、補液速度及び補液周期に限らず、濾過速度を算出し得る他のパラメータであってもよく、例えば補液量、補液速度及び補液回数であってもよい。また、本実施形態においては、グラフ(グラフR1〜R3)は変化せず、設定されたパラメータや算出手段15による算出結果が適宜表示されるようになっているが、算出手段15による算出結果に応じて、パラメータ設定部S1〜S3(設定手段14)で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフ(グラフR1〜R3)が変化するよう構成するのが好ましい。
このように、本実施形態においては、パラメータ設定部S1〜S3(設定手段14)の設定、算出手段15により算出された濾過速度の表示及びパラメータ設定部S1〜S3で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフ(R1〜R3)の表示は、タッチパネルから成る表示手段Mにて可能とされているのである。
さらに、本実施形態においては、パラメータ設定部S1〜S3(設定手段14)で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフ(グラフR1〜R3)は、濾過速度(グラフR3)と補液量(グラフR2)とが画面上の基準線αを境として上方及び下方に分けて表示されている。具体的には、基準線αより下方に向かう棒状に表したグラフが濾過速度を示すグラフR3(及び除水速度を示すグラフR1)とされ、基準線αより上方に向かう棒状に表したグラフが補液量を示すグラフR2とされているのである。なお、グラフR3(及びグラフR1)及びグラフR2の上下の向きを入れ替えてもよい。
またさらに、本実施形態においては、パラメータ設定部S1〜S3(設定手段14)で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフ(R1〜R3)のうち、グラフR3は、濾過速度の内訳を項目毎に表示し得るよう構成されている。具体的には、全体の濾過速度を示すグラフR3は、複数層(本実施形態においては3層)の棒状のグラフとされ、1層目(最上層)に除水速度の項目R3a、2層目(中層)に除水停止により必要とされる濾過速度の項目R3b、3層目(最下層)に補液により必要とされる濾過速度の項目R3cを有しており、濾過速度の内訳が表示されるようになっている。
また、本実施形態においては、パラメータ設定部S1〜S3(設定手段14)で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフ(R1〜R3)は、関連するパラメータの種類及び項目毎に色分けされており、例えば除水速度を示すグラフR1及びグラフR3の項目R3aは青色、除水停止及び除水停止により必要とされる濾過速度を示すグラフR3の項目R3bは白色、補液及び補液により必要とされる濾過速度を示すグラフR2及びR3の項目R3cは緑色として色分けされている。
加えて、本実施形態においては、パラメータ設定部S1〜S3(設定手段14)により設定されたパラメータ又は算出手段15により算出された濾過速度が適切でない場合、その要因となるパラメータについて報知するよう構成されている。例えば、本来の除水速度が上限値を超えている場合、図6に示すように、「除水速度の計算結果が最高除水速度を超えています」なる記載の報知部Meを表示して報知するとともに、本来の除水速度に補液分を合算させた濾過速度が上限値を超えている場合、図7に示すように、「濾液速度の計算結果が最高除水速度を超えています」なる記載の報知部Mfを表示して報知するようになっている。
さらに、本実施形態においては、「除水あり」なる文字が記載された操作ボタンMdを触れると、図8に示すように、「除水なし」なる文字が記載された操作ボタンMgに切り替わるようになっている。これは、「除水あり」の表示があるとき(操作ボタンMdが表示されているとき)、補液した分を濾過する治療が行われ、「除水なし」の表示があるとき(操作ボタンMgが表示されているとき)、補液した分を濾過しない治療が行われるよう制御されるよう構成されており、「除水なし」のときは、定時緊急補液の如き機能となる。
なお、「除水なし」の表示のときの補液した分を濾過しない治療については、リスクが大きいため、点滅表示(例えば、背景色が灰色の黒文字と背景色が赤色の白文字とを交互に表示させる点滅表示等)させて視覚的に報知させるのが好ましい。また、血液浄化治療中の不用意な切り替えを防止するため、透析浄化治療中においては、図9に示すように、触れても入力操作が不可能な表示Md’とするのが好ましい。
本実施形態によれば、設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を同一画面にグラフとして表示可能とされたので、除水、補液及び濾過速度等に関する任意のパラメータを容易に変更することができるとともに、操作性を向上させることができる。特に、設定手段14にて設定されるパラメータは、補液量、補液速度及び補液周期、又は補液量、補液速度及び補液回数とされたので、濾過速度を円滑且つ正確に算出することができる。また、算出手段15による算出結果に応じて、設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフが変化するようにすれば、グラフによる視覚効果をより向上させることができる。
さらに、設定手段14の設定、算出手段15により算出された濾過速度の表示及び設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフの表示は、タッチパネルから成る表示手段Mにて可能とされたので、設定のための入力と設定の表示とを同一の表示手段で行わせることができ、操作性をより向上させることができる。
またさらに、設定手段14により設定されたパラメータ又は算出手段15により算出された濾過速度が適切でない場合、その要因となるパラメータについて報知するので、設定手段14による再設定及び算出手段15による再算出をより容易且つ適切に行わせることができる。また、設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、除水速度及び濾過速度と補液量とが画面上の基準線αを境として上方及び下方に分けて表示されたので、患者に対して水分を注入する方向に作用するパラメータを基準線αより上方、患者に対して水分を抜く方向に作用するパラメータを基準線αより下方にそれぞれ表示することができ、視覚効果をより向上させることができる。
加えて、設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、濾過速度の内訳を項目(R3a〜R3c)毎に表示し得るので、濾過速度における各項目(R3a〜R3c)の大小関係を容易に把握させることができる。特に、設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、関連するパラメータの種類及び項目毎に色分けされたので、濾過速度における各項目の大小関係を容易に把握させることができるとともに、視覚効果を向上させて設定内容の確認を容易に行わせることができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係る血液浄化装置は、第1の実施形態と同様、体外循環する患者の血液を浄化して透析治療する血液浄化システムに適用されたもので、当該血液浄化システムは、図10に示すように、患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すためのダイアライザ4等の血液浄化器(図3参照)が取り付けられる複数の血液浄化装置1と、それぞれの血液浄化装置1に接続された中央監視装置2とを有して構成される。なお、第1の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、それらの詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る血液浄化システムは、除水ポンプ10(除水手段)による除水及び透析液供給ラインL8(補液手段)による補液に関するパラメータの設定を行い得る設定手段14と、設定手段14で設定されたパラメータに基づいて濾過速度を算出し得る算出手段15とが中央監視装置2に設定されている。そして、本実施形態に係る中央監視装置2は、設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を同一画面にグラフとして表示可能なタッチパネルから成る表示手段M’を具備している。
これにより、中央監視装置2にて各血液浄化装置1に対する設定手段14による設定及び算出手段15による算出を行わせることができるので、血液浄化装置1のそれぞれにて作業を行う必要がなく、さらには、設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を同一画面にグラフとして表示可能とされたので、中央監視装置2にて、除水、補液及び濾過速度等に関する任意のパラメータを容易に変更することができるとともに、操作性を向上させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、例えば中央監視装置2を必要としない個人用透析装置に適用してもよく、この場合、設定手段14及び算出手段15は、その個人用透析装置に配設されるとともに、設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を同一画面にグラフとして表示可能とする構成とされる。
また、本実施形態においては、補液時に除水を停止し、補液が行われた後においても所定時間だけ除水を停止する治療とされているが、補液時にも除水を継続して行わせるもの、或いは補液時に除水を停止し、その後ただちに濾過を開始させ治療としてもよい。さらに、設定手段14で設定されたパラメータと算出手段15で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、本実施形態の如く棒状のグラフに限らず、円状のグラフや折れ線状のグラフ等、視覚効果が高い他のグラフとしてもよい。
また、LANケーブルHの如き配線を介さず各血液浄化装置1と中央監視装置2とを接続するもの(例えば双方向の通信が不可能なもの、或いは無線にて通信が可能なもの)であってもよい。なお、本実施形態においては、血液透析(HD)、ECUM又はHDF(血液透析濾過)の如き治療形態が可能とされた血液透析装置に適用しているが、これに代えて他の血液浄化治療(例えば、血液濾過(HF)又は持続緩徐式血液濾過(CHF)等の治療)を施すことが可能な血液浄化装置に適用してもよい。
設定手段により設定されるパラメータの入力及び表示が可能なパラメータ表示部と、設定手段で設定されたパラメータと算出手段で算出された濾過速度との関係を示すグラフとを同一画面に表示可能とされ、且つ、当該同一画面に表示されるグラフは、濾過速度の内訳を項目毎に表示し得るとともに、当該項目は、除水速度の項目、除水停止により必要とされる濾過速度の項目、及び補液により必要とされる濾過速度の項目を有する血液浄化装置及び血液浄化システムであれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 血液浄化装置
2 中央監視装置
3 血液回路
4 ダイアライザ(血液浄化器)
5 血液ポンプ
6 動脈側エアトラップチャンバ
7 静脈側エアトラップチャンバ
8 装置本体
9 複式ポンプ
10 除水ポンプ
11 加圧ポンプ
12 脱ガスチャンバ
13 制御手段
14 設定手段
15 算出手段
M、M’ 表示手段

Claims (14)

  1. 患者の血液を体外循環させ得る血液回路と、
    前記血液回路にて体外循環する患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化器と、
    前記血液回路にて体外循環する患者の血液に対して濾過により除水を行い得る除水手段と、
    前記血液回路にて体外循環する患者の血液に対して補液を行い得る補液手段と、
    前記除水手段による除水及び補液手段による補液に関するパラメータの設定を行い得る設定手段と、
    前記設定手段で設定されたパラメータに基づいて濾過速度を算出し得る算出手段と、
    を具備した血液浄化装置において、
    前記設定手段により設定されるパラメータの入力及び表示が可能なパラメータ表示部と、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を示すグラフとを同一画面に表示可能とされ、且つ、当該同一画面に表示されるグラフは、濾過速度の内訳を項目毎に表示し得るとともに、当該項目は、除水速度の項目、除水停止により必要とされる濾過速度の項目、及び補液により必要とされる濾過速度の項目を有することを特徴とする血液浄化装置。
  2. 前記設定手段にて設定されるパラメータは、補液量、補液速度及び補液周期、又は補液量、補液速度及び補液回数とされたことを特徴とする請求項1記載の血液浄化装置。
  3. 前記算出手段による算出結果に応じて、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフが変化することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の血液浄化装置。
  4. 前記設定手段の設定、前記算出手段により算出された濾過速度の表示及び前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフの表示は、タッチパネルから成る表示手段にて可能とされたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  5. 前記算出手段により算出された濾過速度が適切でない場合、その要因となるパラメータについて報知することを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  6. 前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、濾過速度と補液量とが画面上の基準線を境として上方及び下方に分けて表示されたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  7. 前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、関連するパラメータの種類及び項目毎に色分けされたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の血液浄化装置。
  8. 患者の血液を体外循環させ得る血液回路、及び該血液回路にて体外循環する患者の血液を浄化して血液浄化治療を施すための血液浄化器を有する血液浄化装置と、
    該血液浄化装置に対して治療条件又は動作設定を送信可能な中央監視装置と、
    前記血液回路にて体外循環する患者の血液に対して除水を行い得る除水手段と、
    前記血液回路にて体外循環する患者の血液に対して補液を行い得る補液手段と、
    前記除水手段による除水及び補液手段による補液に関するパラメータの設定を行い得る設定手段と、
    前記設定手段で設定されたパラメータに基づいて濾過速度を算出し得る算出手段と、
    を具備した血液浄化システムにおいて、
    前記中央監視装置は、
    前記設定手段及び算出手段を有するとともに、前記設定手段により設定されるパラメータの入力及び表示が可能なパラメータ表示部と、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を示すグラフとを同一画面に表示可能とされ、且つ、当該同一画面に表示されるグラフは、濾過速度の内訳を項目毎に表示し得るとともに、当該項目は、除水速度の項目、除水停止により必要とされる濾過速度の項目、及び補液により必要とされる濾過速度の項目を有することを特徴とする血液浄化システム。
  9. 前記設定手段にて設定されるパラメータは、補液量、補液速度及び補液周期、又は補液量、補液速度及び補液回数とされたことを特徴とする請求項記載の血液浄化システム。
  10. 前記算出手段による算出結果に応じて、前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフが変化することを特徴とする請求項8又は請求項9記載の血液浄化システム。
  11. 前記設定手段の設定、前記算出手段により算出された濾過速度の表示及び前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフの表示は、タッチパネルから成る表示手段にて可能とされたことを特徴とする請求項8〜10の何れか1つに記載の血液浄化システム。
  12. 前記算出手段により算出された濾過速度が適切でない場合、その要因となるパラメータについて報知することを特徴とする請求項8〜11の何れか1つに記載の血液浄化システム。
  13. 前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、除水速度及び濾過速度と補液量とが画面上の基準線を境として上方及び下方に分けて表示されたことを特徴とする請求項8〜12の何れか1つに記載の血液浄化システム。
  14. 前記設定手段で設定されたパラメータと前記算出手段で算出された濾過速度との関係を表すグラフは、関連するパラメータの種類及び項目毎に色分けされたことを特徴とする請求項8〜13の何れか1つに記載の血液浄化システム。
JP2015127661A 2015-06-25 2015-06-25 血液浄化装置及び血液浄化システム Active JP6245706B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127661A JP6245706B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 血液浄化装置及び血液浄化システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015127661A JP6245706B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 血液浄化装置及び血液浄化システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017006539A JP2017006539A (ja) 2017-01-12
JP6245706B2 true JP6245706B2 (ja) 2017-12-13

Family

ID=57760653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015127661A Active JP6245706B2 (ja) 2015-06-25 2015-06-25 血液浄化装置及び血液浄化システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6245706B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7326732B2 (ja) * 2018-12-04 2023-08-16 ニプロ株式会社 透析システムの管理装置およびプログラム
JP6783897B1 (ja) * 2019-05-09 2020-11-11 日機装株式会社 血液浄化装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11221275A (ja) * 1997-12-03 1999-08-17 Jms Co Ltd 血液処理装置
JP4158334B2 (ja) * 2000-12-01 2008-10-01 ニプロ株式会社 血液浄化装置
JP3833931B2 (ja) * 2001-11-29 2006-10-18 アルパイン株式会社 燃費表示方法及び燃費表示装置
JP4502707B2 (ja) * 2003-05-16 2010-07-14 有限会社 北九州生命情報科学院 間欠的に注液、除水操作を繰り返す血液透析装置
EP1779880A1 (en) * 2004-05-28 2007-05-02 JMS Co. Hemodialyzer capable of intermittent repetition of infusion and water removal operation
JP2007029705A (ja) * 2005-06-24 2007-02-08 Jms Co Ltd 腹膜透析及び血液透析併用プランニング装置
JP6006542B2 (ja) * 2012-06-20 2016-10-12 日機装株式会社 血液浄化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017006539A (ja) 2017-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104203304B (zh) 血液净化装置
US10751459B2 (en) Blood purification apparatus
WO2006103883A1 (ja) 血液浄化装置及び血液浄化方法
US10625007B2 (en) Blood purification apparatus and blood purification system
JP6245706B2 (ja) 血液浄化装置及び血液浄化システム
EP3622980B1 (en) Blood purification apparatus
EP3636295B1 (en) Blood purification apparatus
JP5729868B2 (ja) 血液浄化装置
JP6736744B2 (ja) 血液浄化装置及び血液浄化システム
JP6736745B2 (ja) 血液浄化装置及び血液浄化システム
JP6062580B2 (ja) 血液浄化装置
JP2016047472A (ja) 血液浄化装置
JP2016083420A (ja) 血液浄化装置
JP2016047471A (ja) 血液浄化装置
JP2017113286A (ja) 血液透析装置
JP2016159091A (ja) 医療装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170615

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170927

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6245706

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250