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JP6245696B2 - ブレーキ液圧発生装置 - Google Patents

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JP6245696B2
JP6245696B2 JP2013271710A JP2013271710A JP6245696B2 JP 6245696 B2 JP6245696 B2 JP 6245696B2 JP 2013271710 A JP2013271710 A JP 2013271710A JP 2013271710 A JP2013271710 A JP 2013271710A JP 6245696 B2 JP6245696 B2 JP 6245696B2
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Description

本発明は、車両用ブレーキシステムに用いられるブレーキ液圧発生装置に関する。
ブレーキ液圧を発生させるブレーキ液圧発生装置としては、ブレーキペダルの操作によってブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、モータを駆動させることでブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダと、ブレーキペダルに操作反力を付与するストロークシミュレータと、を備えているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−106637号公報
前記した従来のブレーキ液圧発生装置では、マスタシリンダのシリンダ穴とストロークシミュレータのシリンダ穴とが別々に設けられているため、マスタシリンダおよびストロークシミュレータが組み込まれる基体が大型化するという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、マスタシリンダおよびストロークシミュレータが組み込まれる基体を小型化することができるブレーキ液圧発生装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明のブレーキ液圧発生装置は、ブレーキ操作子の操作によってブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、前記マスタシリンダから車輪ブレーキに通じるメイン液圧路と、前記ブレーキ操作子の操作量に応じて電動アクチュエータを駆動させることでブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダと、前記スレーブシリンダから前記メイン液圧路に通じる連通路と、前記メイン液圧路を開閉するマスタカット弁と、を備えている。前記スレーブシリンダは、前記メイン液圧路の前記マスタカット弁よりも前記車輪ブレーキ側を昇圧可能である。前記マスタシリンダのシリンダ穴内には、二つのピストンが収容されるとともに第一圧力室および第二圧力室が形成されている。前記第二圧力室に流出路が接続され、前記流出路を開閉する流出路用の開閉弁が設けられている。前記マスタカット弁は三方向弁であり、前記マスタシリンダ側と前記車輪ブレーキ側とを連通し、前記連通路側と前記車輪ブレーキ側とを遮断する状態と、前記マスタシリンダ側と前記車輪ブレーキ側とを遮断し、前記連通路側と前記車輪ブレーキ側とを連通する状態と、を切り替え自在である。
本発明では、マスタカット弁を閉弁し、流出路用の開閉弁を開弁した状態において、ブレーキ操作子から両ピストンに入力されると、マスタシリンダで発生したブレーキ液圧は車輪ブレーキに伝達されず、スレーブシリンダで発生したブレーキ液圧が車輪ブレーキに伝達される。このとき、第二圧力室内のブレーキ液を流出路に流出させつつ、両ピストンはシリンダ穴内を移動することができる。これにより、ブレーキ操作子をストロークさせることができるため、運転者にブレーキ操作子の操作フィーリングを付与することができる。
すなわち、本発明では、マスタシリンダの第二圧力室がストロークシミュレータの役割りを果たしている。このように、本発明では、ストロークシミュレータがマスタシリンダのシリンダ穴内に設けられており、マスタシリンダとストロークシミュレータとが一体化されている。
また、マスタカット弁が三方向弁であるため、ブレーキ液圧発生装置の液圧回路を簡略化することができる。
前記したブレーキ液圧発生装置において、 複数の車輪ブレーキのうち少なくとも一つの前記車輪ブレーキに通じる第一ブレーキ系統および残りの前記車輪ブレーキに通じる第二ブレーキ系統を備え、前記メイン液圧路として、前記第一ブレーキ系統に設けられ、前記第一圧力室から前記車輪ブレーキに通じる第一メイン液圧路と、前記第二ブレーキ系統に設けられ、前記第二圧力室から前記車輪ブレーキに通じる第二メイン液圧路と、を有する場合には、前記第一メイン液圧路および前記第二メイン液圧路の各々に前記マスタカット弁を設けてもよい。
この構成では、マスタカット弁を開弁した状態において、ブレーキ操作子を操作すると、第一圧力室および第二圧力室で発生したブレーキ液圧をそれぞれ異なる車輪ブレーキに伝達することができる。
前記したブレーキ液圧発生装置において、前記流出路用の開閉弁をリニアソレノイド弁によって構成してもよい。この構成では、開閉弁の開弁圧を調整することで、第二圧力室内のブレーキ液圧を調整することができるので、ブレーキ操作子に付与される操作反力を調整することができる。
前記したブレーキ液圧発生装置において、前記スレーブシリンダのシリンダ穴内には、ピストンが収容されるとともに圧力室が形成されており、前記連通路が、前記スレーブシリンダから前記第一メイン液圧路に通じる第一連通路と、前記スレーブシリンダから前記第二メイン液圧路に通じる第二連通路と、を有しているように構成してもよい。また、前記第一連通路または前記第二連通路には連通路用の開閉弁を設けることが望ましい。
前記したブレーキ液圧発生装置において、前記第二圧力室には前記ブレーキ操作子に擬似的な操作反力を付与する弾性部材を収容してもよい。この構成では、弾性部材によってブレーキ操作子に対して効率良く操作反力を付与することができる。
この構成では、マスタカット弁を閉弁した状態において、連通路用の開閉弁を閉弁して一方の連通路を閉じると、スレーブシリンダから他方の連通路を通じて車輪ブレーキにブレーキ液圧が伝達される。したがって、シングルピストン型のスレーブシリンダによって、二系統の液圧路のうち一系統の液圧路を独立して昇圧することができる。
本発明では、ストロークシミュレータがマスタシリンダのシリンダ穴内に設けられており、マスタシリンダとストロークシミュレータとが一体化されているため、マスタシリンダとストロークシミュレータが組み付けられる基体を小型化することができる。
第一実施形態のブレーキ液圧発生装置を用いた車両用ブレーキシステムを示した液圧回路図である。 第一実施形態の車両用ブレーキシステムの液圧制御装置の液圧回路図である。 ブレーキペダルの操作量と圧力との関係を示す図である。 第一実施形態のブレーキ液圧発生装置の起動時を示した液圧回路図である。 第一実施形態のブレーキ液圧発生装置の変形例であり、流出路を開口側圧力室に接続した構成の液圧回路図である。 第二実施形態のブレーキ液圧発生装置を用いた車両用ブレーキシステムを示した液圧回路図である。 第二実施形態のブレーキ液圧発生装置の変形例を示した液圧回路図である。
本発明の各実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
[第一実施形態]
第一実施形態では、本発明のブレーキ液圧発生装置を、図1に示す車両用ブレーキシステムAに適用した場合を例として説明する。
車両用ブレーキシステムAは、図1に示すように、原動機(エンジンや電動モータ等)の起動時に作動するバイ・ワイヤ(By Wire)式のブレーキシステムと、原動機の停止時などに作動する油圧式のブレーキシステムの双方を備えるものである。
車両用ブレーキシステムAは、ブレーキペダルP(特許請求の範囲における「ブレーキ操作子」)の操作量に応じてブレーキ液圧を発生させるブレーキ液圧発生装置1Aと、車両挙動の安定化を支援する液圧制御装置2と、を備えている。
車両用ブレーキシステムAは、エンジン(内燃機関)のみを動力源とする自動車のほか、モータを併用するハイブリッド自動車やモータのみを動力源とする電気自動車・燃料電池自動車等にも搭載することができる。
ブレーキ液圧発生装置1Aは、基体10と、ブレーキペダルPの操作によって作動するマスタシリンダ20と、 ブレーキペダルPの操作量に応じてモータ44(電動アクチュエータ)を駆動させることでブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダ40と、電子制御装置50と、を備えている。
基体10は、車両に搭載される金属部品であり、二つのシリンダ穴21,41および複数の液圧路11a,11b,13,14a,14bが形成されている。また、基体10には、リザーバ26およびモータ44等の各種部品が取り付けられる。
基体10内には、第一ブレーキ系統K1および第二ブレーキ系統K2が設けられている。第一ブレーキ系統K1には、マスタシリンダ20から一方の車輪ブレーキFL,RRに通じる第一メイン液圧路11aが設けられ、第二ブレーキ系統K2には、マスタシリンダ20から他方の車輪ブレーキRL,FRに通じる第二メイン液圧路11bが設けられている。また、基体10内には、流出路13および二つの連通路14a,14bが形成されている。
マスタシリンダ20は、有底円筒状の第一シリンダ穴21に挿入された二つの第一ピストン22,23(セコンダリピストンおよびプライマリピストン)と、第一シリンダ穴21内に収容された三つの弾性部材24a,24b,25と、を備えている。
第一シリンダ穴21の底面21aと、底面21a側の第一ピストン22(セコンダリピストン)との間には底面側圧力室21c(特許請求の範囲における「第二圧力室」)が形成されている。底面側圧力室21cにはコイルばねからなる第一弾性部材24a,24bが収容されている。
第一弾性部材24a,24bは、底面21a側に移動した第一ピストン22を開口部21b側に押し戻すとともに、ブレーキペダルPに操作反力を付与するものである。すなわち、底面側圧力室21cは、ストロークシミュレータ用の圧力室としての役割りも備えている。
底面21a側の第一ピストン22と、開口部21b側の第二ピストン23(プライマリピストン)との間には開口側圧力室21d(特許請求の範囲における「第一圧力室」)が形成されている。また、開口側圧力室21dにはコイルばねからなる第二弾性部材25が収容されている。
第二弾性部材25は、底面21a側に移動した第二ピストン23を開口部21b側に押し戻すものである。
ブレーキペダルPのロッドP1は、開口部21bから第一シリンダ穴21内に挿入されている。ロッドP1の先端部は、開口部21b側の第二ピストン23に連結されている。これにより、開口部21b側の第二ピストン23は、ロッドP1を介してブレーキペダルPに連結されている。
両第一ピストン22,23は、ブレーキペダルPの踏力を受けて第一シリンダ穴21内を底面21a側に摺動し、底面側圧力室21c内および開口側圧力室21d内のブレーキ液を加圧する。
第一シリンダ穴21にはリザーバ26が接続されている。リザーバ26は、ブレーキ液を貯溜する容器であり、基体10の上面に取り付けられている。
スレーブシリンダ40は、有底円筒状の第二シリンダ穴41に挿入された第二ピストン42と、第二シリンダ穴41内に収容された弾性部材43と、モータ44と、駆動伝達部45と、を備えている。
第二シリンダ穴41の底面41aと第二ピストン42との間には圧力室41bが形成されている。圧力室41bにはコイルばねからなる弾性部材43が収容されている。
モータ44は、電子制御装置50によって駆動制御される電動サーボモータである。モータ44の出力軸44aには、平歯車である駆動ギア44bが取り付けられている。駆動ギア44bは、ギア44cを介して駆動伝達部45の従動ギア45cに噛み合っている。
駆動伝達部45は、モータ44の出力軸44aの回転駆動力を直線方向の軸力に変換するものである。
駆動伝達部45は、第二ピストン42に当接しているロッド45aと、ロッド45aを取り囲んでいる筒状のナット部材45bと、ナット部材45bの全周に形成された平歯車である従動ギア45cと、を備えている。
ロッド45aの外周面には、螺旋状のねじ溝が形成されている。ねじ溝には複数のボール45dが転動自在に収容され、ナット部材45bは各ボール45dに螺合されている。このように、ナット部材45bとロッド45aとの間にはボールねじ機構が設けられている。
出力軸44aが回転すると、その回転駆動力が駆動ギア44b、ギア44cおよび従動ギア45cを介してナット部材45bに入力される。そして、ナット部材45bとロッド45aとの間に設けられたボールねじ機構によって、ロッド45aに直線方向の軸力が付与され、ロッド45aが進退移動する。
ロッド45aの先端部は第二ピストン42に当接している。そして、ロッド45aが第二ピストン42側に移動したときには、第二ピストン42がロッド45aからの入力を受けて第二シリンダ穴41内を底面41a側に摺動し、圧力室41b内のブレーキ液を加圧する。
次に、基体10内に形成された各液圧路について説明する。
二つのメイン液圧路11a,11bは、マスタシリンダ20の第一シリンダ穴21を起点とする液圧路である。
第一メイン液圧路11aは、マスタシリンダ20の開口側圧力室21dに通じている。また、第二メイン液圧路11bは、マスタシリンダ20の底面側圧力室21cに通じている。両メイン液圧路11a,11bの終点である二つの出力ポート19,19には、液圧制御装置2に至る配管Ha,Hbが連結されている。
第一連通路14aおよび第二連通路14bは、スレーブシリンダ40の第二シリンダ穴41を起点とする液圧路である。二つの連通路14a,14bは、第二シリンダ穴41の手前で共通液圧路46に合流しており、一つの液路として第二シリンダ穴41に接続されている。
第一連通路14aは第一メイン液圧路11aに通じている。また、第二連通路14bは第二メイン液圧路11bに通じている。
第一メイン液圧路11aにおいて、第一連通路14aとの連結部位には、2ポジション3ポートの三方向弁である第一切替弁15a(特許請求の範囲における「マスタカット弁」)が設けられている。
第一切替弁15aは、電磁弁であり、非通電時の第一ポジション(初期状態)においては、第一メイン液圧路11aの上流側(マスタシリンダ20側)と下流側(出力ポート19側、一方の車輪ブレーキFL,RR)とを連通しつつ、第一メイン液圧路11aと第一連通路14aとを遮断する。
また、第一切替弁15aは、通電時の第二ポジションにおいては、第一メイン液圧路11aの上流側と下流側とを遮断しつつ、第一連通路14aと第一メイン液圧路11aの下流側とを連通する。
第二メイン液圧路11bにおいて、第二連通路14bとの連結部位には、第一メイン液圧路11aと同様に、三方向弁である第二切替弁15b(特許請求の範囲における「マスタカット弁」)が設けられている。
第二切替弁15bは、電磁弁であり、非通電時の第一ポジション(初期状態)においては、第二メイン液圧路11bの上流側(マスタシリンダ20側)と下流側(出力ポート19側、他方の車輪ブレーキRL,FR)とを連通しつつ、第二メイン液圧路11bと第二連通路14bとを遮断する。
また、第二切替弁15bは、通電時である第二ポジションにおいては、第二メイン液圧路11bの上流側と下流側とを遮断しつつ、第二連通路14bと第二メイン液圧路11bの下流側とを連通する。
第一連通路14aには、常開型電磁弁である第一開閉弁16が設けられている。第一開閉弁16は第一連通路14aを開閉するものである。
流出路13は、マスタシリンダ20の第一シリンダ穴21を起点とする液圧路であり、底面側圧力室21cに通じている。また、流出路13はリザーバ26に通じている。
流出路13には、常閉型電磁弁である第二開閉弁17aが設けられている。第二開閉弁17aは流出路13を開閉するものである。
二つの圧力センサ18a,18bは、ブレーキ液圧の大きさを検知するものである。両圧力センサ18a,18bで取得された情報は、電子制御装置50に出力される。
第一圧力センサ18aは、第一切替弁15aよりも上流側に配置されており、マスタシリンダ20で発生したブレーキ液圧を検知する。
第二圧力センサ18bは、第二切替弁15bよりも下流側に配置されており、第二切替弁15bによって、第二連通路14bと第二メイン液圧路11bの下流側とが連通しているときには、スレーブシリンダ40で発生したブレーキ液圧を検知する。
ストロークセンサSTは、ブレーキペダルPのロッドP1の位置を検出するセンサである。電子制御装置50では、ストロークセンサSTからの情報に基づいて、ブレーキペダルPの踏み込み量を検出する。
電子制御装置50は、両圧力センサ18a,18bやストロークセンサST等の各種センサから得られた情報や予め記憶させておいたプログラム等に基づいて、モータ44の作動、両切替弁15a,15bの切り替えおよび両開閉弁16,17aの開閉を制御する。
液圧制御装置2は、車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの各ホイールシリンダWに付与するブレーキ液圧を適宜制御することで、アンチロックブレーキ制御や挙動安定化制御等の各種液圧制御を実行し得る構成を備えており、配管を介して各ホイールシリンダWに接続されている。
液圧制御装置2は、図1に示すように、ブレーキ液圧発生装置1と車輪ブレーキFL,RR,RL,FRとの間に配置されている。基体10の出力ポート19に連結された配管Ha,Hbは、図1および図2に示すように、液圧制御装置2の入口ポート121に接続されている。車輪ブレーキFL,RR,RL,FRは、それぞれ配管を介して液圧制御装置2の出口ポート122に接続されている。そして、通常時、ブレーキペダルPの踏力に対応して両メイン液圧路11a,11bを通じてブレーキ液圧発生装置1から出力されたブレーキ液圧が各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの各ホイールシリンダWに付与される。
ここで、第一ブレーキ系統K1からの配管Haに通じる液圧路81は、前輪左側の車輪ブレーキFLと後輪右側の車輪ブレーキRRに通じている。また、第二ブレーキ系統K2からの配管Hbに通じる液圧路82は、前輪右側の車輪ブレーキFRと後輪左側の車輪ブレーキRLに通じている。なお、以下では、液圧路81を含む系統を「第一液圧系統120a」と称し、液圧路82を含む系統を「第二液圧系統120b」と称する。
液圧制御装置2には、その第一系統120aに各車輪ブレーキFL,RRに対応して二つの制御弁手段Vが設けられており、同様に、その第二系統120bに各車輪ブレーキRL,FRに対応して二つの制御弁手段Vが設けられている。また、液圧制御装置2には、第一系統120aおよび第二系統120bのそれぞれに、リザーバ5、ポンプ6、オリフィス9、調圧弁(レギュレータ)R、吸入弁8が設けられている。また、液圧制御装置2には、第一系統120aのポンプ6と第二系統120bのポンプ6とを駆動するための共通のモータ6aが設けられている。
制御弁手段Vは、ブレーキ液圧発生装置1またはポンプ6から車輪ブレーキFL,RR,RL,FR(詳細には、ホイールシリンダW)への液圧の行き来を制御する弁であり、ホイールシリンダWの圧力を増加、保持または低下させることができる。そのため、制御弁手段Vは、入口弁3、出口弁4、チェック弁3aを備えて構成されている。
入口弁3は、液圧路81,82から各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRへの液圧路(各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの上流側、以下、「車輪液圧路」という)に配置された常開型の比例電磁弁である。そのため、入口弁3に流す駆動電流の値に応じて、入口弁3の上下流の差圧が調整可能となっている。入口弁3は、通常時に開いていることで、ブレーキ液圧発生装置1から各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRへブレーキ液圧が付与されるのを許容している。また、入口弁3は、車輪がロックしそうになったときに図示しない制御部の制御により閉塞されることで、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに付与されるブレーキ液圧を遮断する。制御部は、液圧制御装置2を構成する基体等に設けられる。
出口弁4は、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRと各リザーバ5との間(入口弁3よりもホイールシリンダW側の液圧路からリザーバ5、ポンプ6および液圧路81(82)に通じる液圧路上)に配置された常閉型の電磁弁である。出口弁4は、通常時に閉塞されているが、車輪がロックしそうになったときに制御部により開放されることで、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに加わる液圧を各リザーバ5に逃がす。
チェック弁3aは、各入口弁3に並列に接続されている。このチェック弁3aは、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FR側からブレーキ液圧発生装置1側(マスタシリンダ20側)へのブレーキ液の流入のみを許容する弁である。ブレーキ液圧発生装置1からのブレーキ液の入力がない場合(ブレーキペダルPの入力が解除された場合)に入口弁3を閉じた状態にしたときにおいても、チェック弁3aは、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FR側からブレーキ液圧発生装置1側へのブレーキ液の流れを許容する。
リザーバ5は、各出口弁4が開放されることによって逃がされるブレーキ液を貯溜する機能を有している。また、リザーバ5とポンプ6との間には、リザーバ5側からポンプ6側へのブレーキ液の流れのみを許容するチェック弁5aが介設されている。
ポンプ6は、リザーバ5で貯溜されているブレーキ液を吸入し、そのブレーキ液を、オリフィス7aを介してブレーキ液圧発生装置1側へ戻す機能を有している。これにより、リザーバ5により吸収されたブレーキ液をブレーキ液圧発生装置1側に戻すことができるとともに、例えばブレーキペダルPの操作の有無に関わらずブレーキ液圧を発生して、車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに制動力を発生することができる。なお、ポンプ6によるブレーキ液の吐出量は、モータ6aの回転数に依存している。
オリフィス9は、ポンプ6から吐出されたブレーキ液の圧力の脈動を減衰させている。
調圧弁Rは、通常時に液圧路81(82)から車輪液圧路側へのブレーキ液の流れを許容するとともに、ポンプ6が発生したブレーキ液圧によりホイールシリンダW側の圧力を増加するときには、この流れを遮断しつつ、車輪液圧路側の圧力を設定値以下に調節する機能を有し、切換弁7およびチェック弁7aを備えて構成されている。
切換弁7は、ブレーキ液圧発生装置1側に通じる液圧路81(82)と車輪液圧路との間に介設された常開型の比例電磁弁である。詳細は図示しないが、切換弁7の弁体は、付与される電流に応じた電磁力によって閉弁方向へ付勢されており、車輪液圧路の圧力が液圧路81(82)の圧力より所定値(この所定値は、付与される電流による)以上高くなった場合には、車輪液圧路から液圧路81(82)へ向けてブレーキ液が逃げることで、車輪液圧路側の圧力(車輪ブレーキFL,FR,RL,RR内のブレーキ液圧)が所定圧に調整される。すなわち、切換弁7に入力される駆動電流の値(指示電流値)に応じて閉弁力を任意に変更することで、切換弁7の上下流の差圧が調整されて、車輪液圧路の圧力を設定値以下に調節可能となっている。
チェック弁7aは、各切換弁7に並列に接続されている。このチェック弁7aは、液圧路81(82)から車輪液圧路へのブレーキ液の流れを許容する一方向弁である。
吸入弁8は、液圧路81(82)からポンプ6に至る液圧路(以下、「吸入液圧路」という)に設けられた常閉型の電磁弁であり、吸入液圧路を開放する状態および遮断する状態を切り換えるものである。吸入弁8は、例えば、ポンプ6によって各車輪ブレーキFL,FR,RL,RR内の液圧を加圧するときに制御部の制御により開弁される。
圧力センサ80は、液圧路81(82)のブレーキ液圧を検出するものであり、その検出結果は制御部に入力される。
このような液圧制御装置2では、制御部により入口弁3および出口弁4の開閉状態を制御することで、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRのホイールシリンダWに作用するブレーキ液圧(キャリパ液圧)が調整される。例えば、入口弁3が開、出口弁4が閉となる通常状態において、ブレーキペダルPを踏み込めば、ブレーキ液圧発生装置1からの液圧がそのままホイールシリンダWへ伝達して増圧状態となる。また、入口弁3が閉、出口弁4が開となる状態であれば、ホイールシリンダWからリザーバ5側へブレーキ液が流出しキャリパ液圧が減少して減圧状態となる。入口弁3と出口弁4がともに閉となる状態では、キャリパ液圧が保持されて保持状態となる。
次に車両用ブレーキシステムAの動作について概略説明する。
車両用ブレーキシステムAでは、図4に示すように、ブレーキペダルPが操作されたことをストロークセンサSTが検出すると、電子制御装置50は両切替弁15a,15bを切り替える。なお、車両のイグニッションスイッチがONになったときに、電子制御装置50が両切替弁15a,15bを切り替えてもよい。
これにより、第一メイン液圧路11aの上流側と下流側とが遮断されるとともに、第一連通路14aと第一メイン液圧路11aの下流側とが連通する。また、第二メイン液圧路11bの上流側と下流側とが遮断されるとともに、第二連通路14bと第二メイン液圧路11bの下流側とが連通する。
また、電子制御装置50は第二開閉弁17aを開弁する。これにより、マスタシリンダ20の底面側圧力室21c内のブレーキ液が流出路13を通じてリザーバ26に流出可能となる。
両第一ピストン22,23は、ブレーキペダルPの踏力を受けて第一シリンダ穴21内を底面21a側に摺動し、底面側圧力室21c内および開口側圧力室21d内のブレーキ液を加圧する。両メイン液圧路11a,11bの上流側と下流側とは遮断されているため、マスタシリンダ20で発生したブレーキ液圧はホイールシリンダWに伝達されない。
また、底面側圧力室21c内のブレーキ液が加圧されると、底面側圧力室21cから流出路13にブレーキ液が流出する。そして、底面側圧力室21c内のブレーキ液を流出路13に流出させつつ、両第一ピストン22,23は第一弾性部材24a,24bの付勢力に抗して底面21a側に移動する。
これにより、ブレーキペダルPがストロークするため、運転者にブレーキペダルPの操作フィーリングを付与することができる。さらに、両第一ピストン22,23には、両第一弾性部材24a,24bによって、開口部21b側に向けて付勢力が発生し、両第一ピストン22,23からブレーキペダルPに対して擬似的な操作反力が付与される。
また、ストロークセンサSTによって、ブレーキペダルPの踏み込みが検出されると、スレーブシリンダ40のモータ44が駆動し、第二ピストン42が底面41a側に移動することで、圧力室41b内のブレーキ液が加圧される。
電子制御装置50は、スレーブシリンダ40から出力されたブレーキ液圧(第二圧力センサ18bで検出されたブレーキ液圧)と、マスタシリンダ20から出力されたブレーキ液圧(ブレーキペダルPの操作量に対応したブレーキ液圧)とを対比し、その対比結果に基づいてモータ44の回転数等を制御する。このようにして、ブレーキ液圧発生装置1AではブレーキペダルPの操作量に応じてブレーキ液圧を発生させる。
ブレーキ液圧発生装置1Aで発生したブレーキ液圧は、液圧制御装置2を介して各ホイールシリンダWに伝達され、各ホイールシリンダWが作動することにより、各車輪に制動力が付与される。
次に、ブレーキペダルPが踏み込まれて、スレーブシリンダ40のモータ44が駆動している状態で、電子制御装置50は、第二圧力センサ18で検出されたブレーキ液圧が、ブレーキペダルPの操作量(ストロークセンサSTにより検出)に対応したブレーキ液圧まで上昇したか否か(予めプログラムされた判定値まで上昇したか否か)を判定する(図3参照)。
そして、第一メイン液圧路11aおよび第二メイン液圧路11bのいずれかのブレーキ液が減少すると、電子制御装置50は、第二圧力センサ18で検出されたブレーキ液圧が、ブレーキペダルPの操作量に対応したブレーキ液圧まで上昇していないと判定し、第一開閉弁16を閉弁する(ブレーキペダルPの操作量に基づくストローク制御)。これにより、第一メイン液圧路11aとスレーブシリンダ40との間が遮断され、スレーブシリンダ40は第二メイン液圧路11bの下流側のみに接続される。
電子制御装置50は、第一開閉弁16を閉弁した後に、ブレーキペダルPの操作量に対応したブレーキ液圧まで第二メイン液圧路11bの下流側のブレーキ液圧が上昇した(回復した)と判定した場合には、第一開閉弁16を閉弁しつつ、スレーブシリンダ40の昇圧制御を継続する。つまり、電子制御装置50は、第一メイン液圧路11aの下流側においてブレーキ液が減少していると判定し、スレーブシリンダ40によって第二メイン液圧路11bの下流側のブレーキ液圧を昇圧させる。これにより、第二メイン液圧路11bに通じているホイールシリンダWが昇圧し、車輪に制動力が付与される。なお、第一メイン液圧路11aとスレーブシリンダ40との間は引き続き遮断される。
一方、電子制御装置50は、第一開閉弁16を閉弁した後に、第二メイン液圧路11bの下流側のブレーキ液圧が回復していないと判定した場合には、第一開閉弁16を開弁しつつ(初期状態に戻しつつ)、モータ44を停止するとともに、第一切替弁15aを切り替えて、第一メイン液圧路11aの上流側と下流側とを連通させる。また、第二開閉弁17aは閉弁して(初期状態に戻して)、マスタシリンダ20から流出路13へのブレーキ液の流出を止める。つまり、電子制御装置50は、第二メイン液圧路11bの下流側においてブレーキ液が減少していると判定し、マスタシリンダ20によって第一メイン液圧路11aのブレーキ液圧を昇圧させる。これにより、第一メイン液圧路11aに通じているホイールシリンダWが昇圧し、車輪に制動力が付与される。なお、第二メイン液圧路11bは、第二切替弁15bによって上流側と下流側とが引き続き遮断される。これにより、マスタシリンダ20で発生したブレーキ液圧が第二メイン液圧路11bの下流側に付与されることはない。
なお、スレーブシリンダ40が作動しない状態(例えば、電力が得られない場合など)においては、図1に示すように、第一切替弁15aおよび第二切替弁15bが開弁し、第二開閉弁17aは閉弁している。これにより、第一メイン液圧路11aおよび第二メイン液圧路11bの上流側と下流側とが連通し、マスタシリンダ20の底面側圧力室21cおよび開口側圧力室21dで発生したブレーキ液圧がそれぞれ異なるホイールシリンダWに伝達される。
以上のようなブレーキ液圧発生装置1Aでは、図4に示すように、両切替弁15a,15bを閉弁し、第二開閉弁17aを開弁した状態において、ブレーキペダルPからマスタシリンダ20の両ピストン22,23に入力されると、底面側圧力室21c内のブレーキ液を流出路13に流出させつつ、両ピストン22,23が第一シリンダ穴21内を移動する。これにより、ブレーキペダルPがストロークするため、運転者にブレーキペダルPの操作フィーリングを付与することができる。さらに、両第一弾性部材24a,24bによって、ブレーキペダルPに擬似的な操作反力が付与される。
このように、ブレーキ液圧発生装置1Aでは、マスタシリンダ20の底面側圧力室21cがストロークシミュレータの役割りを果たしている。さらに、スレーブシリンダ40が作動しない状態においては、底面側圧力室21cで発生したブレーキ液圧が一系統のホイールシリンダWに伝達されるため、タンデムピストン型のマスタシリンダ20としての機能も備えている。
すなわち、ブレーキ液圧発生装置1Aでは、マスタシリンダ20の第一シリンダ穴21穴内にストロークシミュレータが設けられており、マスタシリンダ20とストロークシミュレータとが一体化されている。したがって、マスタシリンダ20とストロークシミュレータが組み付けられる基体10を小型化することができる。
また、ブレーキ液圧発生装置1Aでは、両第一弾性部材24a,24bの付勢力を利用して、ブレーキペダルPに効率良く操作反力を付与している。
また、ブレーキ液圧発生装置1Aでは、図1に示すように、両切替弁15a,15bを開弁し、第二開閉弁17aを閉弁することで、底面側圧力室21cおよび開口側圧力室21dで発生したブレーキ液圧をそれぞれ異なるホイールシリンダWに伝達することができる。
また、ブレーキペダルPが踏み込まれて、スレーブシリンダ40のモータ44が駆動している状態で、第一メイン液圧路11aおよび第二メイン液圧路11bのいずれかのブレーキ液が減少したときには、第一開閉弁16を閉弁する。これにより、シングルピストン型のスレーブシリンダ40によって、二系統の液圧路のうち一系統の液圧路を独立して昇圧することができる。そして、第一開閉弁16を閉弁した後の両メイン液圧路11a,11bのブレーキ液圧の変動に基づいて、第一メイン液圧路11aおよび第二メイン液圧路11bのいずれかでブレーキ液が減少しているのかを判別することができる。
また、ブレーキ液圧発生装置1Aでは、シングルピストン型のスレーブシリンダ40を用いているため、スレーブシリンダ40を小型化することができる。
また、ブレーキ液圧発生装置1Aでは、両切替弁15a,15bが三方向弁であるため、ブレーキ液圧発生装置1Aの液圧回路を簡略化することができる。
以上、本発明の第一実施形態について説明したが、本発明は前記第一実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
第一実施形態のブレーキ液圧発生装置1Aでは、図1に示すように、流出路13がマスタシリンダ20の底面側圧力室21cに接続されているが、図5に示すように、流出路13を開口側圧力室21dに接続してもよい。この構成では、開口側圧力室21d内に二つの第二弾性部材25a,25bが収容されており、開口側圧力室21dがストロークシミュレータの役割りを果たしている。すなわち、開口側圧力室21dが特許請求の範囲における「第二圧力室」となる。
また、ブレーキ液圧発生装置1Aでは、シングルピストン型のスレーブシリンダ40を用いているが、第二シリンダ穴41内に二つのピストンを収容するとともに二つの圧力室が形成されたタンデムピストン型のスレーブシリンダを用いてもよい。この場合には、第一連通路14aおよび第二連通路14bがそれぞれ異なる圧力室に接続される。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
第二実施形態のブレーキ液圧発生装置1Bは、図6に示すように、第二開閉弁17bがリニアソレノイド弁であることが第一実施形態のブレーキ液圧発生装置1A(図1参照)と異なっている。
第二実施形態の第二開閉弁17bは、ソレノイドへの通電を制御することによって開弁圧を調節することができる。
第二実施形態のブレーキ液圧発生装置1Bでは、第二開閉弁17bの開弁圧を調整することで、底面側圧力室21c内から流出路13に流出するブレーキ液の流量を調整し、底面側圧力室21c内のブレーキ液圧を調整する。これにより、ブレーキペダルPに付与される操作反力を調整することができる。
具体的には、第一メイン液圧路11aおよび第二メイン液圧路11bの上流側と下流側とが遮断されるとともに、ブレーキペダルPのストローク量が小さい初期状態では、電子制御装置50は第二開閉弁17bへの通電量を大きくして、第二開閉弁17bの開弁圧を小さくする。この状態では、第二開閉弁17bのブレーキ液の流通抵抗が小さくなるため、ブレーキペダルPに付与される操作反力が小さくなる。
また、ブレーキペダルPのストローク量が大きくなると、電子制御装置50は第二開閉弁17bへの通電量を小さくして、第二開閉弁17bの開弁圧を大きくする。すなわち、第二開閉弁17bを閉弁するように、第二開閉弁17bの流通路を絞ることで、第二開閉弁17bのブレーキ液の流通抵抗が大きくなるため、ブレーキペダルPに付与される操作反力が大きくなる。
なお、第二実施形態のブレーキ液圧発生装置1Bでは、図7に示すように、第二開閉弁17bに常開型のリニアソレノイド弁を用いることもできる。この場合には、非通電時の第二開閉弁17bの開弁圧を大きく設定し、非通電時の第二開閉弁17bのブレーキ液の流通を小さくする。
また、ブレーキ液圧発生装置1Bでは、図6に示すように、流出路13がマスタシリンダ20の底面側圧力室21cに接続されているが、流出路13を開口側圧力室21dに接続してもよい。
1A ブレーキ液圧発生装置(第一実施形態)
1B ブレーキ液圧発生装置(第二実施形態)
2 液圧制御装置
10 基体
11a 第一メイン液圧路
11b 第二メイン液圧路
13 流出路
14a 第一連通路
14b 第二連通路
15a 第一切替弁(マスタカット弁)
15b 第二切替弁(マスタカット弁)
16 第一開閉弁
17a 第二開閉弁(第一実施形態)
17b 第二開閉弁(第二実施形態)
20 マスタシリンダ
21 第一シリンダ穴
21c 底面側圧力室
21d 開口側圧力室
22,23 第一ピストン
24 第一弾性部材(第二実施形態)
24a,24b 第一弾性部材(第一実施形態)
25 第二弾性部材
26 リザーバ
40 スレーブシリンダ
41 第二シリンダ穴
41c 圧力室
42 第二ピストン
43 弾性部材
44 モータ(電動アクチュエータ)
44a 出力軸
45 駆動伝達部
50 電子制御装置
A 車両用ブレーキシステム
P ブレーキペダル
P1 ロッド
ST ストロークセンサ
W ホイールシリンダ

Claims (5)

  1. ブレーキ操作子の操作によってブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、
    前記マスタシリンダから車輪ブレーキに通じるメイン液圧路と、
    前記ブレーキ操作子の操作量に応じて電動アクチュエータを駆動させることでブレーキ液圧を発生させるスレーブシリンダと、
    前記スレーブシリンダから前記メイン液圧路に通じる連通路と、
    前記メイン液圧路を開閉するマスタカット弁と、を備え、
    前記スレーブシリンダは、前記メイン液圧路の前記マスタカット弁よりも前記車輪ブレーキ側を昇圧可能であり、
    前記マスタシリンダのシリンダ穴内には、二つのピストンが収容されるとともに第一圧力室および第二圧力室が形成されており、
    前記第二圧力室に流出路が接続され、
    前記流出路を開閉する流出路用の開閉弁が設けられており、
    前記マスタカット弁は三方向弁であり、
    前記マスタシリンダ側と前記車輪ブレーキ側とを連通し、前記連通路側と前記車輪ブレーキ側とを遮断する状態と、
    前記マスタシリンダ側と前記車輪ブレーキ側とを遮断し、前記連通路側と前記車輪ブレーキ側とを連通する状態と、を切り替え自在であることを特徴とするブレーキ液圧発生装置。
  2. 複数の車輪ブレーキのうち少なくとも一つの前記車輪ブレーキに通じる第一ブレーキ系統および残りの前記車輪ブレーキに通じる第二ブレーキ系統を備え、
    前記メイン液圧路として、
    前記第一ブレーキ系統に設けられ、前記第一圧力室から前記車輪ブレーキに通じる第一メイン液圧路と、
    前記第二ブレーキ系統に設けられ、前記第二圧力室から前記車輪ブレーキに通じる第二メイン液圧路と、を有し、
    前記第一メイン液圧路および前記第二メイン液圧路の各々に前記マスタカット弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ液圧発生装置。
  3. 前記流出路用の開閉弁がリニアソレノイド弁であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブレーキ液圧発生装置。
  4. 前記スレーブシリンダのシリンダ穴内には、ピストンが収容されるとともに圧力室が形成されており、
    前記連通路として、
    前記スレーブシリンダから前記第一メイン液圧路に通じる第一連通路と、
    前記スレーブシリンダから前記第二メイン液圧路に通じる第二連通路と、を有し、
    前記第一連通路または前記第二連通路には、連通路用の開閉弁が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のブレーキ液圧発生装置。
  5. 前記第二圧力室には、前記ブレーキ操作子に擬似的な操作反力を付与する弾性部材が収容されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のブレーキ液圧発生装置。
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