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JP6237438B2 - 車両のニュートラル制御装置 - Google Patents

車両のニュートラル制御装置 Download PDF

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JP6237438B2
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Description

本発明は、ニュートラル制御が可能な車両において、ニュートラル制御から復帰時のエンジントルクを高精度で推定できる車両のニュートラル制御装置に関するものである。
走行ポジションにおいて例えばアクセルオフであり、フットブレーキがオンであり、車速が零である等の所定のニュートラル制御条件が成立した場合にエンジンから駆動輪までの間の動力伝達経路に介設された発進クラッチをスリップ状態乃至解放状態としてその動力伝達経路を動力伝達抑制状態とすることによりエンジンのアイドリング負荷を抑制するニュートラル制御が可能な車両のニュートラル制御装置が知られている。例えば、特許文献1乃至3に記載された車両のニュートラル制御装置がそれである。
ところで、上記のようなニュートラル制御装置では、ニュートラル制御からの復帰時に車両の発進に先立って発進クラッチの係合容量を増加させる際には、予め記憶されたエンジン出力トルク推定マップから実際のアクセル開度(スロットル開度)およびエンジン回転数に基づいてエンジンの出力トルクを推定し、そのエンジン出力トルクの推定値から得られるタービントルクに基づいて発進クラッチの係合圧を算出するようにしている。
特開2011−220388号公報 特開2007−263346号公報 国際公開WO2011125612
しかし、アイドリング時のエンジン回転速度には補機負荷の変化に影響されて回転変動が多いため、前記エンジン出力トルク推定マップからそのエンジン回転速度に基づいて推定されるエンジン出力トルクの精度が充分にえられ難い。また、トルクデマンド型のアイドル回転数制御の場合はエンジン回転数の微小変化に対してもフィードバックを行なうので、エンジントルクに変動が起き易い。このため、ニュートラル制御からの復帰時において実エンジントルクと推定エンジントルクとの乖離が大きく、その推定エンジントルクに基づいて係合圧が制御される発進クラッチの急係合や係合遅れにより、係合ショックが発生するという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、ニュートラル制御からの復帰による車両発進時に発進クラッチの係合ショックを抑制することができる車両のニュートラル制御装置を提供することにある。
かかる目的を達成するための請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(a)エンジン、トルクコンバータ、および発進クラッチを直列に備える車両において、車両の停止時に前記発進クラッチを解放するニュートラル制御を実行し、該ニュートラル制御からの復帰に際してはエンジン出力トルク推定値に基づく係合圧で発進クラッチの係合容量を増加させる車両のニュートラル制御装置であって、(b)エンジン負荷要求があるアイドルオフ時は、ドライバの出力操作量に基づいて前記エンジン出力トルク推定値を算出し、(c)エンジン負荷要求がないアイドルオン時は、エンジン回転速度および前記トルクコンバータの容量係数に基づいて前記エンジン出力トルク推定値を算出し、(d)前記ニュートラル制御からの復帰に際して、前記車両の運転状態がアイドルオンからアイドルオフへ変化した場合は、アイドルオフ時の前記発進クラッチの係合圧は、アイドルオン時の前記エンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオン時のタービントルクからアイドルオフ時のエンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオフ時の前記タービントルクへ所定の増加率で漸増させたタービントルクに基づいて決定することを特徴とする。
このようにすれば、アイドルオン時であるエンジン要求負荷がない場合は、前記トルクコンバータの容量係数に基づいてエンジン出力トルクが正確に推定されるので、エンジン回転数に影響された変動の多いエンジン出力トルク推定値を用いる場合に比較して、実エンジントルクと推定エンジントルクとの乖離が小さく、アクセルオンに先立って発進クラッチの係合容量を精度良く増加させることができ、ショックのない車両の発進を可能とする。また、エンジン要求負荷があるアクセルオフ時は、ドライバの出力操作量に基づいて推定されたエンジン出力トルク推定値に基づいて発進クラッチの係合圧が決定されるが、車両の発進時は発進クラッチの係合ショックがあっても発進を意図している状態では問題とならない。また、前記ニュートラル制御からの復帰に際して、前記車両の運転状態がアイドルオン(アクセルオフ)からアイドルオフ(アクセルオン)へ変化した場合は、アイドルオフ時の前記発進クラッチの係合圧は、アイドルオン時の前記エンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオン時のタービントルクからアイドルオフ時のエンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオフ時の前記タービントルクへ所定の増加率で漸増させたタービントルクに基づいて決定される。このようにすれば、アイドルオン時のタービントルクからアイドルオフ時のタービントルクへ過渡的に所定の増加率で滑らかに増加させられたタービントルクに基づいて算出された発進クラッチの係合圧の増加もなめらかとなって、発進クラッチの係合ショックの発生が解消される。
ここで、好適には、前記ニュートラル制御からの復帰に際して、前記車両の運転状態がアイドルオフ(アクセルオン)からアイドルオン(アクセルオフ)へ変化した場合は、アイドルオン時の前記発進クラッチの係合圧は、アイドルオフ時の前記エンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオフ時のタービントルクに基づいて決定される。このようにすれば、アイドルオフからアイドルオンへ変化したときのタービントルクの推定値の急減が解消されることから、そのタービントルクに基づいて算出された発進クラッチの係合圧の急減も解消されて、発進クラッチの係合遅れが抑制される。
また、好適には、前記ニュートラル制御からの復帰に際して、アイドルオフ時の前記エンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオフ時のタービントルクがアイドルオン時の前記エンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオン時のタービントルクよりも小さい場合に、前記車両の運転状態がアイドルオンからアイドルオフに変化したときは、前記発進クラッチの係合圧の算出に用いる前記アイドルオフ時のタービントルクについて前記アイドルオン時のタービントルクで下限ガードをかける。このようにすれば、発進クラッチの係合圧の算出に用いるタービントルク推定値の落ち込みが解消されることから、そのタービントルクに基づいて算出された発進クラッチの係合圧の急減も解消されて、発進クラッチの係合遅れや係合ショックの発生が解消される。
また、好適には、エンジンから駆動輪までの間の動力伝達経路に自動変速機が備えられており、前記発進クラッチは、その自動変速機の第1速ギヤ段を成立させるクラッチである。
また、好適には、上記自動変速機は、複数組の遊星歯車装置の回転要素が係合装置によって選択的に連結されることにより複数のギヤ段が択一的に達成される例えば前進4段、前進5段、前進6段、更にはそれ以上の変速段を有する等の種々の遊星歯車式多段変速機、常時噛み合う複数対の変速ギヤを2軸間に備えてそれら複数対の変速ギヤのいずれかを油圧アクチュエータなどにより駆動される同期装置によって択一的に動力伝達状態とされて変速段が自動的に切換られる同期噛合型平行2軸式自動変速機、動力伝達部材として機能する伝動ベルトが有効径が可変である一対の可変プーリに巻き掛けられ変速比が無段階に連続的に変化させられる形式のベルト式無段変速機、共通の軸心まわりに回転させられる一対のコーン部材とその軸心と交差する回転中心まわりに回転可能な複数個のローラがそれら一対のコーン部材の間で挟圧されそのローラの回転中心と軸心との交差角が変化させられることによって変速比が連続的に変化させられる形式のトロイダル型無段変速機、或いはエンジンからの動力を第1電動機および出力回転部材へ分配する例えば遊星歯車装置で構成される差動機構とその差動機構の出力回転部材に設けられた第2電動機とを備えてその差動機構の差動作用によりエンジンからの動力の主部を駆動輪へ機械的に伝達しエンジンからの動力の残部を第1電動機から第2電動機への電気パスを用いて電気的に伝達することにより電気的に変速比が変更される自動変速機例えば電気的な無段変速機として機能させられるハイブリッド車両用駆動装置などが単独で或いは組み合わされることにより構成される。
また、好適には、前記自動変速機の車両に対する搭載姿勢は、その自動変速機の軸線が車両の幅方向となるFF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両などの横置き型でも、その自動変速機の軸線が車両の前後方向となるFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車両などの縦置き型でも良い。
また、好適には、前記発進クラッチは、ニュートラル制御時にスリップ状態乃至解放状態とされて動力伝達経路を動力伝達抑制状態とするためにエンジンから駆動輪までの間の動力伝達経路に介設された係合装置であればよく、前記自動変速機が遊星歯車式多段変速機である場合はその遊星歯車式多段変速機内をニュートラル状態とすることが可能な係合装置たとえば第1速を成立させる係合装置が用いられ、変速機内をニュートラル状態とする係合装置が備えられていない自動変速機たとえばCVTである場合は自動変速機の外部たとえばエンジンから自動変速機までの動力伝達経路或いは自動変速機から駆動輪までの動力伝達経路を断接することが可能な係合装置が用いられる。
また、好適には、前記発進クラッチとしては、油圧アクチュエータによって係合させられる多板式、単板式のクラッチ等の油圧式摩擦係合装置や、クラッチ板を吸着する電磁コイルを有する電磁クラッチや磁粉式電磁クラッチなどが用いられる。油圧式摩擦係合装置を係合させるための作動油を供給するオイルポンプは、例えばエンジンにより駆動されて作動油を吐出するものでも良いが、エンジンとは別に配設された専用の電動モータなどで駆動されるものでも良い。
また、好適には、前記エンジンとしては、たとえば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関が用いられる。
本発明の一実施例の車両に備えられた自動変速機の構成を概略的に説明する骨子図である。 図1の車両用自動変速機の複数の変速段を選択的に成立させる際の摩擦係合要素すなわち摩擦係合装置の作動の組合せを説明する作動表である。 図1の車両に備えられた自動変速機などを制御するために車両に設けられた電子制御装置、およびエンジンから駆動輪までの動力伝達系の概略構成を説明する図である。 図3の油圧制御回路のうちクラッチC1、C2、およびブレーキB1〜B3の各油圧アクチュエータの作動を制御するリニアソレノイドバルブに関する回路図である。 図3の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 アイドルオン中のニュートラル制御復帰モード中にアイドルオフ(アクセルオン)操作されたとき、過渡処理のない場合のタービントルクの変化を示す図であって、点線はアイドルオン時の推定タービントルクTtaと、実線はアイドルオフ時の推定タービントルクTtbを、破線は発進クラッチの係合トルクの算出に用いられるタービントルクTtを示している。 アイドルオン中のニュートラル制御復帰モード中にアイドルオフ(アクセルオン)操作されたとき、過渡処理のある場合のタービントルクの変化を示す図であって、点線はアイドルオン時の推定タービントルクTtaと、実線はアイドルオフ時の推定タービントルクTtbを、破線は発進クラッチの係合トルクの算出に用いられるタービントルクTtを示している。 アイドルオフ中のニュートラル制御復帰モード中にアイドルオン(アクセルオフ)操作されたとき、過渡処理が行なわれない場合のタービントルクの変化を示す図であって、図6に相当する図である。 アイドルオフ中のニュートラル制御復帰モード中にアイドルオン(アクセルオフ)操作されたとき、過渡処理が行なわれた場合のタービントルクの変化を示す図であって、図7に相当する図である。 アイドルオン中のニュートラル制御復帰モード中にアイドルオフ(アクセルオン)操作されたとき、過渡処理のない場合のタービントルクの変化を示す図であって、図6に相当する図である。 アイドルオン中のニュートラル制御復帰モード中にアイドルオフ(アクセルオン)操作されたとき、過渡処理のある場合のタービントルクの変化を示す図であって、図7に相当する図である。 モデルベースニュートラル制御を実行する図5ニュートラル制御手段の、ニュートラル制御復帰過程の制御内容を例示する制御ブロック図である。 図3の電子制御装置の制御作動の要部すなわちニュートラル制御からの復帰過程でクラッチの係合に伴うショックの発生を抑制する制御作動を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、車両用自動変速機(以下、自動変速機という)10の骨子図である。図2は複数の変速段を成立させる際の摩擦係合要素すなわち摩擦係合装置の作動状態を説明する作動表である。この自動変速機10は、車両の左右方向(横置き)に搭載するFF車両に好適に用いられるものであって、車体に取り付けられる非回転部材としてのトランスミッションケース26内において、シングルピニオン型の第1遊星歯車装置12を主体として構成されている第1変速部14と、ダブルピニオン型の第2遊星歯車装置16およびシングルピニオン型の第3遊星歯車装置18を主体としてラビニヨ型に構成されている第2変速部20とを共通の軸心CL上に有し、入力軸22の回転を変速して出力回転部材24から出力する。この入力軸22は入力部材に相当するものであり、本実施例では走行用の動力源であるエンジン30によって回転駆動される流体式伝動装置としてのトルクコンバータ32のタービン軸である。また、出力回転部材24は自動変速機10の出力部材に相当するものであり、図3に示す差動歯車装置40に動力を伝達するためにそのデフドリブンギヤ(大径歯車)42と噛み合う出力歯車すなわちデフドライブギヤとして機能している。エンジン30の出力は、トルクコンバータ32、自動変速機10、差動歯車装置40、および一対の車軸44を介して一対の駆動輪46へ伝達されるようになっている(図3参照)。なお、この自動変速機10やトルクコンバータ32は中心線(軸心)CLに対して略対称的に構成されており、図1の骨子図においてはその中心線CLの下半分が省略されている。
トルクコンバータ32は、エンジン30の動力を流体を介することなく入力軸22に直接伝達するロックアップ機構としてのロックアップクラッチ34を備えている。このロックアップクラッチ34は、係合側油室36内の油圧と解放側油室38内の油圧との差圧ΔPにより摩擦係合させられる油圧式摩擦クラッチであり、それが完全係合(ロックアップオン)させられることにより、エンジン30の動力が入力軸22に直接伝達される。また、所定のスリップ状態で係合するように差圧ΔPすなわちトルク容量がフィードバック制御されることにより、車両の駆動(パワーオン)時には例えば50rpm程度の所定のスリップ量でタービン軸(入力軸22)をエンジン30の出力回転部材に対して追従回転させる一方、車両の非駆動(パワーオフ)時には例えば−50rpm程度の所定のスリップ量でエンジン30の出力回転部材をタービン軸に対して追従回転させられる。
自動変速機10は、第1変速部14および第2変速部20の各回転要素(サンギヤS1〜S3、キャリアCA1〜CA3、リングギヤR1〜R3)のうちのいずれかの連結状態の組み合わせに応じて第1変速段「1st」〜第6変速段「6th」の6つの前進変速段(前進ギヤ段)が成立させられるとともに、後進変速段「R」の後進変速段(後進ギヤ段)が成立させられる。図2に示すように、例えば前進ギヤ段では、クラッチC1とブレーキB2または一方向クラッチF1との係合により第1速ギヤ段が、クラッチC1とブレーキB1との係合により第2速ギヤ段が、クラッチC1とブレーキB3との係合により第3速ギヤ段が、クラッチC1とクラッチC2との係合により第4速ギヤ段が、クラッチC2とブレーキB3との係合により第5速ギヤ段が、クラッチC2とブレーキB1との係合により第6速ギヤ段が、それぞれ成立させられるようになっている。また、ブレーキB2とブレーキB3との係合により後進ギヤ段が成立させられ、クラッチC1、C2、ブレーキB1〜B3のいずれも解放されることによりニュートラル状態となるように構成されている。本実施例のクラッチC1は、1速〜4速の前進走行時に係合させられるので、前進クラッチとして機能している。
図2の作動表は、上記各変速段とクラッチC1、C2、ブレーキB1〜B3の作動状態との関係をまとめたものであり、「○」は係合、「◎」はエンジンブレーキ時のみ係合を表している。特に、第1変速段「1st」を成立させるブレーキB2には並列に一方向クラッチF1が設けられているため、発進時(加速時)にはクラッチC1のみを係合させ、エンジンブレーキを作用させるときにはクラッチC1とブレーキB2とを係合させる。よって、第1変速段が成立させられている車両停止時にこのクラッチC1をスリップ状態乃至解放状態とすることにより、エンジン30のアイドリング負荷を抑制する所謂ニュートラル制御を実施することができる。また、各変速段の変速比は、第1遊星歯車装置12、第2遊星歯車装置16、および第3遊星歯車装置18の各ギヤ比(=サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)ρ1、ρ2、ρ3によって適宜定められる。
上記クラッチC1、C2、およびブレーキB1〜B3(以下、特に区別しない場合は単にクラッチC、ブレーキBという)は、多板式のクラッチやブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合要素(油圧式摩擦係合装置)であり、油圧制御回路50(図3参照)のリニアソレノイドバルブSL1〜SL5の励磁、非励磁や電流制御により、係合、解放状態が切り換えられるとともに係合、解放時の過渡油圧などが制御される。
図3は、図1の自動変速機10などを制御するために車両に設けられた制御系統の要部およびエンジン30から駆動輪46までの動力伝達系の概略構成を説明するブロック線図である。
図3において、電子制御装置100は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン30の出力制御や自動変速機10の変速制御、ロックアップクラッチ34のオンオフ制御、車両が停止したアクセルオフ時に自動変速機10内の動力伝達経路を解放してエンジン負荷を軽減するニュートラル制御等を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用やリニアソレノイドバルブSL1〜SL5を制御する変速制御用や油圧制御回路50のリニアソレノイドバルブSLUおよびソレノイドバルブSLを制御するロックアップクラッチ制御用等に分けて構成される。
例えば、電子制御装置100には、アクセル開度センサ54により検出されたアクセルペダル52の操作量であるアクセル開度Accを表すアクセル開度信号、エンジン回転速度センサ56により検出されたエンジン回転数Neを表す信号、冷却水温センサ58により検出されたエンジン30の冷却水温Tを表す信号、吸入空気量センサ60により検出されたエンジン30の吸入空気量Qを表す信号、吸入空気温度センサ62により検出された吸入空気の温度Tを表す信号、スロットル弁開度センサ64により検出された電子スロットル弁の開度θTHを表すスロットル開度信号、車速センサ66により検出された出力回転部材24の回転数NOUTすなわち車速Vに対応する車速信号、ブレーキスイッチ70により検出された常用ブレーキであるフットブレーキ(ホイールブレーキ)の作動中(踏込操作中)を示すフットブレーキペダル68の操作(オン)BONを表す信号、レバーポジションセンサ74により検出されたシフトレバー72のレバーポジション(操作位置、シフトポジション)PSHを表す信号、タービン回転速度センサ76により検出されたタービン回転数Nt(=入力軸22の回転数NIN)を表す信号、AT油温センサ78により検出された油圧制御回路50内の作動油の温度であるAT油温TOIL表す信号などがそれぞれ供給される。
また、電子制御装置100からは、電子スロットル弁の開度θTHを操作するスロットルアクチュエータへの駆動信号、エンジン30の点火時期を指令する点火信号、エンジン30の吸気管または筒内に燃料を供給し或いは停止する燃料噴射装置によるエンジン30への燃料供給量を制御する燃料供給量信号、シフトインジケータを作動させるためのレバーポジションPSH表示信号、自動変速機10のギヤ段を切り換えるために油圧制御回路50内のシフト弁を駆動するシフトソレノイドを制御する信号およびライン圧を制御するリニヤソレノイド弁を駆動するための指令信号、ロックアップクラッチ34の係合、解放、スリップ量を制御するリニヤソレノイド弁を駆動するための指令信号などがそれぞれ出力される。
図3に示すホイールブレーキ装置80は、フットブレーキペダル68の操作などに関連して、車輪ブレーキに設けられた図示しないホイールシリンダWCへ制動油圧を供給する。このホイールブレーキ装置80では、通常は、マスタシリンダにおいて発生させられるフットブレーキペダル68の踏力に対応した大きさの制動油圧がホイールシリンダWCへ直接供給されるが、例えばABS制御、トラクション制御、VSC制御、或いはフットブレーキ操作に拘わらず坂路における車両の移動を防止する所謂ヒルホールド制御時には、低μ路での車両の制動、発進、旋回走行や、或いは坂路途中の車両停止の保持或いは維持のために上記踏力に対応しない制動液圧がホイールシリンダWCへ供給されるようになっている。
また、シフトレバー72は例えば運転席の近傍に配設され、図3に示すように、5つのレバーポジション「P」、「R」、「N」、「D」、または「S」へ手動操作されるようになっている。
「P」ポジション(レンジ)は自動変速機10内の動力伝達経路を解放しすなわち自動変速機10内の動力伝達が遮断されるニュートラル状態(中立状態)とし且つメカニカルパーキング機構によって機械的に出力回転部材24の回転を阻止(ロック)するための駐車ポジション(位置)であり、「R」ポジションは自動変速機10の出力回転部材24の回転方向を逆回転とするための後進走行ポジション(位置)であり、「N」ポジションは自動変速機10内の動力伝達が遮断されるニュートラル状態とするための中立ポジション(位置)であり、「D」ポジションは自動変速機10の変速を許容する変速範囲(Dレンジ)で第1ギヤ段「1st」〜第6ギヤ段「6th」の総ての前進ギヤ段を用いて自動変速制御を実行させる前進走行ポジション(位置)であり、「S」ポジションはギヤ段の変化範囲を制限する複数種類の変速レンジすなわち高車速側のギヤ段が異なる複数種類の変速レンジを切り換えることにより手動変速が可能な前進走行ポジション(位置)である。
この「S」ポジションにおいては、シフトレバー72の操作毎に変速範囲をアップ側にシフトさせるためのレバーポジションPSHとしての「+」ポジション、シフトレバー72の操作毎に変速範囲をダウン側にシフトさせるためのレバーポジションPSHとしての「−」ポジションが備えられている。例えば、「S」ポジションにおいては、「6」レンジ〜「L」レンジの何れかがシフトレバー72の「+」ポジション或いは「−」ポジションへの操作に応じて変更される。また、「S」ポジションにおける「L」レンジは第1ギヤ段「1st」にてブレーキB2を係合させて一層エンジンブレーキ効果が得られるためのエンジンブレーキレンジでもある。
上記「D」ポジションは自動変速機10の変速可能な例えば図2に示すような第1速ギヤ段乃至第6速ギヤ段の範囲で自動変速制御が実行される制御様式である自動変速モードを選択するレバーポジションでもあり、「S」ポジションは自動変速機10の各変速レンジの最高速側ギヤ段を超えない範囲で自動変速制御が実行されると共にシフトレバー72の手動操作により変更された変速レンジ(すなわち最高速側ギヤ段)に基づいて手動変速制御が実行される制御様式である手動変速モードを選択するレバーポジションでもある。
図4は、油圧制御回路50のうちクラッチC1、C2、およびブレーキB1〜B3の各油圧アクチュエータ(油圧シリンダ)AC1、AC2、AB1、AB2、AB3の作動を制御するリニアソレノイドバルブSL1〜SL5に関する回路図である。
図4において、各油圧アクチュエータAC1、AC2、AB1、AB2、AB3には、ライン油圧PLがそれぞれリニアソレノイドバルブSL1〜SL5により電子制御装置100からの指令信号に応じた係合圧PC1、PC2、PB1、PB2、PB3に調圧されてそれぞれ直接的に供給されるようになっている。このライン油圧PLは、エンジン30により回転駆動される機械式のオイルポンプ28(図1参照)から発生する油圧を元圧として図示しない例えばリリーフ型調圧弁(レギュレータバルブ)によって、アクセル開度或いはスロットル開度で表されるエンジン負荷等に応じた値に調圧されるようになっている。
リニアソレノイドバルブSL1〜SL5は、基本的には何れも同じ構成で、電子制御装置100により独立に励磁、非励磁され、各油圧アクチュエータAC1、AC2、AB1、AB2、AB3の油圧が独立に調圧制御されてクラッチC1〜C4、ブレーキB1、B2の係合圧PC1、PC2、PB1、PB2、PB3が制御される。そして、自動変速機10は、例えば図2の係合作動表に示すように予め定められた係合装置が係合されることによって各変速段が成立させられる。また、自動変速機10の変速制御においては、例えば変速に関与するクラッチCやブレーキBの解放と係合とが同時に制御される所謂クラッチ・ツウ・クラッチ変速が実行される。例えば、図2の係合作動表に示すように3速→4速のアップシフトでは、ブレーキB3が解放されると共にクラッチC2が係合され、変速ショックを抑制するようにクラッチC2の解放過渡油圧とクラッチC4の係合過渡油圧とが適切に制御される。
図5は、ニュートラル制御装置としても機能する電子制御装置100による制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図5において、エンジン出力制御手段102は、スロットル制御のためにスロットルアクチュエータにより電子スロットル弁を開閉制御する他、燃料噴射制御のために燃料噴射装置による燃料噴射を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ等の点火装置による点火時期を制御するなどしてエンジン30の出力制御を実行する。例えば、エンジン出力制御手段102は、予め記憶された関係からアクセル開度Accに基づいてスロットルアクチュエータを駆動し、アクセル開度Accが増加するほどスロットル弁開度θTHを増加させるようにスロットル制御を実行する。
また、上記エンジン出力制御手段102は、アクセル開度Accが略零(全閉)の車両停止時や減速時等には、アイドル回転速度NIDLを目標値制御するようにスロットル制御を実行する。例えば、エンジン出力制御手段102は、予め記憶された関係からエンジン冷却水温Tや触媒温度信号に基づいて暖機後の通常のアイドル回転速度NIDLに比較して高く設定されたファーストアイドル回転速度NIDLFとなるように、またその暖機後の通常のアイドル回転速度NIDLとなるようにスロットル制御を実行する。
変速制御手段104は、車速Vおよびアクセル開度Accを変数として予め記憶された図示しない関係(マップ、変速線図)から実際の車速Vおよびアクセル開度Accに基づいて変速判断を行い、自動変速機10の変速を実行すべきか否かを判断し、例えば自動変速機10の変速すべき変速段を判断し、その判断した変速段が得られるように自動変速機10の自動変速制御を実行する。このとき、変速制御手段104は、例えば図2に示す係合表に従って変速段が達成されるように、自動変速機10の変速に関与する油圧式摩擦係合装置を係合および/または解放させる指令(変速出力、油圧指令)を油圧制御回路50へ出力する。
油圧制御回路50は、その指令に従って、自動変速機10の変速が実行されるように油圧制御回路50内のリニアソレノイドバルブSL1〜SL5を作動させて、その変速に関与する油圧式摩擦係合装置の油圧アクチュエータAC1、AC2、AB1、AB2、AB3を作動させる。
ニュートラル制御条件判定手段106は、シフトレバー72の走行ポジションにおいて所定のニュートラル制御条件が成立するか否かを判定する。この所定のニュートラル制御条件は、例えば車両が停止中であってアクセルペダル52が踏み込まれておらずスロットル弁開度θTHが零であり、フットブレーキペダル68が踏まれていることなどである。たとえば、ニュートラル制御条件判定手段106は、例えばレバーポジションPSHが「D」ポジションであるときに、車速Vが所定の停止判定値以下であり、アクセル開度が零(アクセルオフ)であり、且つブレーキスイッチ70がオンBONである場合に、ニュートラル制御条件が成立したと判定し、判定結果をニュートラル制御手段108へ出力する。
また、このニュートラル制御条件判定手段106は、ニュートラル制御手段108によるニュートラル制御中に前記所定のニュートラル制御条件が成立するか否かを判定することにより、そのニュートラル制御を解除(または終了)するか否かを逐次判定するすなわちニュートラル制御からの復帰を開始するか否かを逐次判定するニュートラル制御復帰(解除)判定手段でもある。具体的には、ニュートラル制御条件判定手段106は、ニュートラル制御中に、例えばレバーポジションPSHが「D」ポジションから操作されたか、アクセルペダル52が踏込み操作されたと判定されるような所定のアクセル開度判定値以上(アクセルオン)となったか、或いはブレーキスイッチ70がオンBONでなくなった場合に、ニュートラル制御の解除開始を判定し、判定結果をニュートラル制御手段108へ出力する。
推定タービントルク算出手段109は、エンジン負荷要求のあるアイドルオフ(アクセルオン)時では、予め記憶されたよく知られたエンジン出力トルクマップから実際のアクセル開度およびエンジン回転数Neに基づいてエンジン出力トルクTeを算出し、そのエンジン出力トルクTeにトルクコンバータ32のトルク比t(Tout/TinすなわちTt/Te)を乗算することでアイドルオフ時の推定タービントルクTtaを算出する。また、ニュートラル制御の復帰中においてエンジン負荷要求のないアイドルオン(アクセルオフ)時では、推定タービントルク算出手段109は、補機の作動などによる影響を受けないトルクコンバータ32の容量係数Cをエンジン回転数Neの自乗(2乗)値に乗算することでエンジン出力トルクTe(=Ne×C)を正確に算出し、そのエンジン出力トルクTeに1を乗算するか或いはトルクコンバータ32のトルク比t(=Tout/TinすなわちTt/Te)を乗算することでアイドルオフ時の推定タービントルクTtbを算出し、アイドルオン時の推定タービントルクTtaからアイドルオン時の推定タービントルクTtbに切り換えてニュートラル制御手段108へ出力する。上記トルク比tおよび容量係数Cは、予め記憶されたトルクコンバータ32の特性から実際の速度比e(=Nout/NinすなわちNt/Ne)に基づいて算出される。ニュートラル制御手段108では、トルク伝達をするための必要かつ充分な係合圧の大きさとするための予め定められた関係から、上記アイドルオン時の推定タービントルクTtaおよびアイドルオフ時の推定タービントルクTtbに基づいて、アイドルオン時およびアイドルオフ時のクラッチC1の係合圧が算出される。上記アイドルオン時の推定タービントルクTtaおよびアイドルオフ時の推定タービントルクTtbは、アイドルオン時およびアイドルオフ時のエンジン出力トルクTeに基づいて算出されるので、アイドルオン時およびアイドルオフ時のクラッチC1の係合圧は、アイドルオン時およびアイドルオフ時のエンジン出力トルクTeに基づいて算出される。
推定タービントルク算出手段109は、アクセルオン操作時にアイドルオン時の推定タービントルクTtaからアイドルオフ時の推定タービントルクTtbへの切換過渡時の段差(ステップ状の急変)を解消するために、なめらかに接続するための過渡時タービントルクTttrを発生させたり、切換を遅延させたりするタービントルク平滑化手段110を備えている。アイドルオン中のニュートラル制御復帰モード中にアイドルオフ(アクセルオン)操作されたとき、過渡処理のない場合は、たとえば図6に示すように点線で示すアイドルオン時の推定タービントルクTtaから実線で示すそれよりも大きいアイドルオフ時の推定タービントルクTtbへステップ状に増加することになる。このタービントルク平滑化手段110は、それらの間の段差を解消するために、所定の増加率で直線的に増加する過渡時タービントルクTttrを発生させて、その過渡時タービントルクTttrをアイドルオフ時の推定タービントルクTtbに到達するまでそのアイドルオフ時の推定タービントルクTtbに替えて出力し、図7の破線に示すように緩やかに変化する推定タービントルクTtを出力する。また、アイドルオフ中のニュートラル制御復帰モード中にアイドルオン(アクセルオフ)操作されたとき、過渡処理が行なわれない場合は、たとえば図8に示すように実線で示すアイドルオフ時の推定タービントルクTtbからそれよりも小さい点線で示すアイドルオン時の推定タービントルクTtaへステップ状に減少することになる。タービントルク平滑化手段110は、それらの間の段差を解消するために、そのような推定タービントルク下げ側への切換を禁止して、図9の破線に示す推定タービントルクTtを出力し、クラッチC1の係合トルクの急変や係合遅れを防止する。すなわち、アイドルオン操作以後は、アイドルオフ時の推定タービントルクTtbとアイドルオン時の推定タービントルクTtaとの大きい方を選択して出力するマックスセレクト処理を実施する。また、アイドルオン中のニュートラル制御復帰モード中にアイドルオフ(アクセルオン)操作されたとき、過渡処理のない場合は、たとえば図10に示すように点線で示すアイドルオン時の推定タービントルクTtaから実線で示すそれよりも小さいアイドルオフ時の推定タービントルクTtbへステップ状に減少することになる。タービントルク平滑化手段110は、それらの間の段差を解消するために、切換時点をアイドルオフ時から所定の増加率で増加する推定タービントルクTtbがアイドルオン時の推定タービントルクTtaに到達するまで遅延させ、図11の破線に示すように緩やかに変化する推定タービントルクTtを出力し、実タービントルクと逆方向の動きとなることを防止する。すなわち、アイドルオン操作以後は、アイドルオフ時の推定タービントルクTtbとアイドルオン時の推定タービントルクTtaとの大きい方を選択して出力するマックスセレクト処理を実施する。
図5に戻って、目標タービン回転数算出手段111は、発進時の燃費および加速感が共に得られるように予め実験的に求められ且つ予め記憶された関係から実際のアクセル開度に基づいて、車両発進時のアクセルオン操作からクラッチC1の係合完了までの区間における目標タービン回転数Ntを逐次算出し、ニュートラル制御手段108へ出力する。
ニュートラル制御手段108は、ニュートラル制御条件判定手段106により例えばシフトレバー72の「D」ポジションにおいて前記所定のニュートラル制御条件が成立したと判定されたときは、第1速ギヤ段を達成するための係合装置であるクラッチC1に、クラッチ圧算出部として機能する後述のクラッチ内圧制御部126で算出されたクラッチ圧PC1を供給してクラッチC1をスリップ状態乃至解放状態とするニュートラル指令を変速制御手段104に出力して自動変速機10を含む動力伝達経路たとえば第1速段の動力伝達経路にあるクラッチC1を非動力伝達状態とするニュートラル制御を実行する。変速制御手段104は、そのニュートラル指令に従って、クラッチC1をスリップ状態乃至解放状態とするように予め定められた所定のパターンに従ってクラッチC1の係合圧を低下させる制御信号を油圧制御回路50に出力する。自動変速機10内の動力伝達が抑制乃至遮断(解放)されることにより、トルクコンバータ32が略一体回転するようになってエンジン30のアイドリング負荷が抑制され、燃費やNVH(騒音・振動・乗り心地)性能が向上する。
ニュートラル制御手段108は、ニュートラル制御中にフットブレーキペダル68によりブレーキオフ操作(戻し操作)が行なわれて、ニュートラル制御条件判定手段106によりニュートラル制御の解除が判定されたニュートラル制御の復帰中は、推定タービントルク算出手段109により算出されたタービントルクTtに基づいてクラッチ圧PC1を算出し、それまでよりも高められたクラッチ圧PC1をクラッチC1に供給してそのクラッチC1の係合トルク容量を高め、直ちに発進可能な発進待機状態とする。また、ニュートラル制御手段108は、ニュートラル制御の復帰中にアクセルオン操作された場合は、推定タービントルク算出手段109により算出されたタービントルクTtと目標タービン回転数Ntとに基づいて、実際の(推定)タービン回転数Ntが目標タービン回転数Ntに追従するように、エンジン出力トルク指令値およびクラッチ圧PC1を算出し、エンジン30の出力トルクおよびクラッチC1の係合トルクを制御して、車両を発進させつつクラッチC1を滑らかに完全係合させる。実トルクの立ち上がりに対してクラッチC1の急係合やクラッチ滑りが解消されるように、タービントルクTtに基づいてクラッチ圧PC1が算出される。
ニュートラル制御手段108は、所定の時定数を有する時間関数を出力する油圧応答モデルおよびエンジントルク応答モデルを用いたモデルベースでニュートラル制御からの復帰制御を実行する。図12は、ニュートラル制御手段108のニュートラル制御復帰過程の制御内容を例示する制御ブロック図である。この図12に示すニュートラル制御からの復帰制御において、エンジントルク制御に関しては、エンジントルクFB制御部112は、目標タービン回転数Ntと実際のタービン回転数Ntとの実偏差ΔNtに基づいてそれを解消するための回転数フィードバック制御量Tefbを出力し、エンジントルクFF制御部114は、クラッチトルクFF制御部120から出力されるトルクフィードフォワード量Tcffと推定タービントルクTtとのトルク偏差ΔTtに基づいてクラッチ前モデル116から出力されるモデルタービン回転数Ntmと、目標タービン回転数Ntとの間のモデル偏差ΔNtmに基づいてそれを小さくするための回転数フィードフォワード制御量Teffを出力し、エンジントルク制御部118は、それら回転数フィードバック制御量Tefbおよび回転数フィードフォワード制御量Teffの合計回転数制御量(Teff+Tefb)に基づいて図示しないスロットルアクチュエータを制御し、上記実偏差ΔNtおよびモデル偏差ΔNtmが解消されるようにエンジン30の出力トルクを制御する。また、図12に示すニュートラル制御からの復帰制御において、クラッチC1の係合トルク制御に関しては、クラッチトルクFF制御部120は、モデル偏差ΔNtmに基づいてトルクフィードフォワード量Tcffを出力し、クラッチトルクFB制御部122は実偏差ΔNtに基づいてそれを解消するためのトルクフィードバック量Tcfbを出力し、クラッチトルク制御部124は、トルクフィードフォワード量Tcffとトルクフィードバック量Tcfbとの合計トルク制御量(Tcff+Tcfb)を出力し、クラッチ内圧制御部126は、予め記憶されたクラッチ内圧モデル128およびコントロールV逆モデル130を用いてその合計トルク制御量(Tcff+Tcfb)に基づいてその合計制御量に対応する係合圧PC1を決定し、自動変速機10内のクラッチC1へ供給する。本実施例では、上記エンジントルク制御部118がニュートラル制御時のエンジントルク決定部に対応し、上記クラッチ内圧制御部126がニュートラル制御時のクラッチ圧決定部に対応している。
図13は、電子制御装置100の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、例えば数msec乃至数十msec程度のサイクルタイムで繰り返し実行される。
図13において、ニュートラル制御手段108に対応するステップS1(以下、ステップを省略する)では、例えば、レバーポジションPSHが「D」ポジションであるときに、車速Vが所定の停止判定値以下であり、アクセル開度が零(アクセルオフ)であり、且つブレーキスイッチ70がオンBONである場合に、ニュートラル制御条件が成立したと判定されたことに基づいたニュートラル制御が実行されることにより、クラッチC1の係合圧すなわち係合トルクが低下させられて、自動変速機10を含む動力伝達経路を非動力伝達状態としてアイドルオン状態にあるエンジン30の負荷を軽減する。
次に、ニュートラル制御条件判定手段106に対応するS2において、たとえばブレーキがオフ操作されることによりニュートラル制御の復帰開始条件が成立した場合には、ニュートラル制御の復帰制御が開始される。次いで、推定タービントルク算出手段109およびクラッチ内圧制御部126に対応するS3では、エンジン負荷要求のないアイドルオン時において、エンジン回転数Neの自乗値にトルクコンバータ32の容量係数Cを乗算してエンジン出力トルクTeが正確に算出され、そのエンジン出力トルクTeにトルクコンバータ32のトルク比tを乗算することにより推定タービントルクTtが算出され、その推定タービントルクTtに基づいてクラッチC1のクラッチ圧(係合圧)PC1が算出される。
次いで、S4において、アクセル開度センサ54により検出されたアクセルペダル52の操作量であるアクセル開度Accが予め設定されたアクセルオン判定値を超えたか否かに基づいてアクセルオン状態となったか否かが判断される。このS4の判断が否定される場合は、推定タービントルク算出手段109およびクラッチ内圧制御部126に対応するS5において、S3と同様のエンジン負荷要求のないアイドルオン時であるので、エンジン回転数Neの自乗値にトルクコンバータ32の容量係数Cを乗算してエンジン出力トルクTeが正確に算出され、そのエンジン出力トルクTeにトルクコンバータ32のトルク比tを乗算することにより推定タービントルクTtが算出され、その推定タービントルクTtに基づいてクラッチC1のクラッチ圧(係合圧)PC1の算出が継続される。
しかし、S4の判断が肯定される場合は、推定タービントルク算出手段109およびクラッチ内圧制御部126に対応するS6において、エンジン負荷要求のあるアイドルオフ時であるので、予め記憶されたよく知られたエンジン出力トルクマップから実際のアクセル開度およびエンジン回転数Neに基づいてエンジン出力トルクTeが算出され、そのエンジン出力トルクTeからアイドルオフ時の推定タービントルクTtaが算出され、その推定タービントルクTtに基づいてクラッチC1のクラッチ圧(係合圧)PC1が算出される。
そして、上記のようにして求められたクラッチ圧(係合圧)PC1がクラッチC1に供給されてクラッチC1の係合が完了させられることで、ニュートラル制御が完了させられる。
上述のように、本実施例によれば、アイドルオン時であるエンジン要求負荷がないアクセルオフ(アイドルオン)の場合は、実際のトルクコンバータ32の容量係数Cに基づいてエンジン出力トルクTeが精度よく推定されるので、エンジン出力トルクマップからエンジン回転数Neに影響されて変動の多いエンジン出力トルク推定値を用いる場合に比較して、実エンジントルクTeと推定エンジントルクTeとの乖離が小さく、アクセルオンに先立って精度よくクラッチC1のトルク容量を高めることができ、クラッチC1(発進クラッチ)の係合ショックのない車両の発進を行なうことができる。また、エンジン要求負荷があるアクセルオン(アイドルオフ)の場合は、エンジン出力トルクマップからアクセル開度(ドライバの出力操作量)に基づいて推定されたエンジン出力トルク推定値Teに基づいてクラッチC1(発進クラッチ)の係合圧PC1が決定されるが、仮に発進クラッチの係合ショックがあっても車両の発進時は運転者が発進を意図しているので問題とならない。
また、本実施例によれば、ニュートラル制御の復帰に際して、図7に示すように、車両の運転状態がアイドルオン(アクセルオフ)からアイドルオフ(アクセルオン)へ変化した場合は、アイドルオフ時のクラッチC1(発進クラッチ)の係合圧PC1は、アイドルオン時に算出されたタービントルクTtaからアイドルオフ時に算出されたタービントルクTtbへ所定の増加率で漸増させたエンジン出力トルクすなわち過渡時タービントルクTttrに基づいて決定される。このように、アイドルオン時に算出されたタービントルクTtaからアイドルオフ時に算出されたタービントルクTtbへ所定の増加率で滑らかに増加させられるので、そのタービントルクTtに基づいて算出されたクラッチC1(発進クラッチ)の係合圧PC1の増加もなめらかとなって、クラッチC1の係合ショックの発生が解消される。
また、本実施例によれば、ニュートラル制御の復帰に際して、図9に示すように、アイドルオフ(アクセルオン)からアイドルオン(アクセルオフ)へ変化した場合は、アイドルオン時のクラッチC1(発進クラッチ)の係合圧PC1は、アイドルオン時の推定タービントルクTtaを用いないで、アイドルオフ時に算出されたエンジン出力トルクTeに基づく推定タービントルクTtbを用いて決定される。このため、アイドルオフからアイドルオンへ変化したときのタービントルクTtの急減が解消されることから、そのタービントルクTtに基づいて算出される係合圧PC1の急減も解消されるので、クラッチC1(発進クラッチ)の係合遅れが抑制される。
また、本実施例によれば、ニュートラル制御の復帰に際して、図11に示すように、アイドルオフ時に算出されたエンジン出力トルクTeに基づく推定タービントルクTtbがオイドルオン時に算出したエンジン出力トルクTeに基づく推定タービントルクTtaよりも小さい場合に、アイドルオンからアイドルオフに変化した場合は、クラッチC1(発進クラッチ)の係合圧PC1の算出に用いるアイドルオフで算出したエンジン出力トルク推定値についてアイドルオンで算出した推定タービントルクTtbで下限ガードをかける。このため、クラッチC1(発進クラッチ)の係合圧の算出に用いる推定タービントルクTtの落ち込みが解消されることから、そのタービントルクTtに基づいて算出される係合圧PC1の落ち込みも解消されるので、クラッチC1の係合遅れや係合ショックの発生が解消される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例において、エンジン30と自動変速機10との間にはトルクコンバータ32が設けられていたが、そのトルクコンバータ32に替えて、トルク増幅作用のないフルードカップリングが設けられていてもよい。この場合には、エンジン出力トルクTeとタービントルクTtとが同じ値となる。
また、前述の実施例において、ニュートラル制御手段108は、ニュートラル制御をシフトレバー72の「D」ポジションにおいて実行したが、シフトレバー72の「R」ポジションにおいて実行しても良い。この場合には、後進ギヤ段を達成するための係合装置であるブレーキB2およびブレーキB3の少なくともいずれかをスリップ状態乃至解放状態とする。このような「R」ポジションにおいてニュートラル制御を実行する場合でも、本発明は適用され得る。
また、ニュートラル制御条件判定手段106は、クラッチC1の温度がクラッチC1の耐久性を損なう所定温度以上に達した場合や所定温度以上の状態が所定時間以上継続した場合等にニュートラル制御の解除開始を判定しても良い。このようにニュートラル制御の解除開始を判定するために他の種々の条件を設定することができる。なお、クラッチC1の温度は温度センサにより直接的に検出されても良いし、スリップ状態におけるクラッチC1の相対回転速度差やスリップ継続時間等から推定しても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:自動変速機
30:エンジン
32:トルクコンバータ
46:駆動輪
100:電子制御装置(ニュートラル制御装置)
108:ニュートラル制御手段
109:推定タービントルク算出手段
C1:クラッチ(発進クラッチ)

Claims (3)

  1. エンジン、トルクコンバータ、および発進クラッチを直列に備える車両において、車両の停止時に前記発進クラッチを解放するニュートラル制御を実行し、該ニュートラル制御からの復帰に際してはエンジン出力トルク推定値に基づく係合圧で発進クラッチの係合容量を増加させる車両のニュートラル制御装置であって、
    エンジン負荷要求があるアイドルオフ時は、ドライバの出力操作量に基づいて前記エンジン出力トルク推定値を算出し、エンジン負荷要求がないアイドルオン時は、エンジン回転速度および前記トルクコンバータの容量係数に基づいて前記エンジン出力トルク推定値を算出し、
    前記ニュートラル制御からの復帰に際して、前記車両の運転状態がアイドルオンからアイドルオフへ変化した場合は、アイドルオフ時の前記発進クラッチの係合圧は、アイドルオン時の前記エンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオン時のタービントルクからアイドルオフ時のエンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオフ時の前記タービントルクへ所定の増加率で漸増させたタービントルクに基づいて決定する
    ことを特徴とする車両のニュートラル制御装置。
  2. 前記ニュートラル制御からの復帰に際して、前記車両の運転状態がアイドルオフからアイドルオンへ変化した場合は、アイドルオン時の前記発進クラッチの係合圧は、アイドルオフ時の前記エンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオフ時のタービントルクに基づいて決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のニュートラル制御装置。
  3. 前記ニュートラル制御からの復帰に際して、アイドルオフ時の前記エンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオフ時のタービントルクがアイドルオン時の前記エンジン出力トルク推定値に基づいて算出されたアイドルオン時のタービントルクよりも小さい場合に、前記車両の運転状態がアイドルオンからアイドルオフに変化したときは、前記発進クラッチの係合圧の算出に用いる前記アイドルオフ時のタービントルクについて前記アイドルオン時のタービントルクで下限ガードをかける
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両のニュートラル制御装置。
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