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JP6210454B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンにより駆動される圧縮機、室外熱交換器、発電機、及び発電機の発電電力を商用系統に出力する系統連系インバータを有する複数台の室外ユニットを備えた空気調和システムに関し、特に、停電時における室外ユニットの発電機の起動制御技術に関する。
空気調和システムには、商用電源からの電力供給が停止されている停電時であっても駆動できるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載される発電機能付きエンジン駆動式ヒートポンプ装置では、発電機の発電電力と商用電源からの電力をそれぞれ直流電力に変換し、合流させた状態でインバータにより交流電流に変換する。そして、この交流電流を室外ファン、室内ファンおよびその他の電力負荷に供給可能に構成するとともに、室外ユニット内に発電電力を蓄電する蓄電手段を備え、停電時でも蓄電手段からの電力によってエンジンを起動し、空調運転を行うようにしている。
特開2009−236417号公報
ところで、大型のビルや学校等では、エンジンにより駆動される圧縮機、室外熱交換器、発電機、及び発電機の発電電力を商用系統に出力する系統連系インバータを有する室外ユニットを複数台備えた空気調和システムが採用されている。このような大規模空調を行う場合、室外ユニットにそれぞれ蓄電手段を設けて、停電時には、各室外ユニットを別個独自に起動させることも可能である。
しかし、上記した構成では、各室外ユニットにそれぞれ蓄電手段を設け、この蓄電手段の電力で自機を起動させる制御とするため、空気調和システムの構成が過剰となり、例えば、該空気調和システムのコストが上昇する問題がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、停電時の複数台の室外ユニットを簡単に起動できる空気調和システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、エンジンにより駆動される圧縮機及び室外熱交換器を有する複数台の室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとを備え、前記室外ユニットが、それぞれ前記エンジンにより駆動される発電機と前記発電機の発電電力を商用系統に出力する系統連系インバータとを備え、前記室外ユニットの少なくとも1台を、前記エンジンを起動させるための電力を蓄えるバッテリーを備える親機とし、残りの室外ユニットを子機とし、前記商用系統に供給される商用電力の停電時には、前記バッテリーの電力を利用して前記親機を起動させるとともに、該親機の前記発電機が発電した発電電力を用いて前記子機を起動させる起動制御部を備え、前記起動制御部は、前記親機の前記発電機が発電した発電電力を用いて、複数台の前記子機の一部を起動させた後、前記親機及び起動した前記子機の各発電機が発電した発電電力を用いて、該親機と起動した前記子機の台数と同数の前記子機を起動させることを特徴とする。
この構成において、前記起動制御部は、前記親機の前記発電機が発電した発電電力を用いて複数台の前記子機を順次起動させても良い。
また、前記起動制御部は、前記親機及び前記子機がすべて起動した後に、前記発電電力を前記室内ユニットを含む負荷に供給しても良い。
また、前記商用系統と前記発電電力の系統とを切り替える電源切替盤を備え、この電源切替盤に前記親機及び前記子機をそれぞれ接続しても良い。
本発明によれば、商用電力の停電時には、バッテリーの電力を利用して親機を起動させるとともに、該親機の発電機が発電した発電電力を用いて子機を起動させる起動制御部を備えたため、各室外ユニットにそれぞれバッテリーを設ける必要はなく、簡単な構成で該室外ユニットを起動させることができる。
本実施形態に係る空気調和システムの電力系統を模式的に示す図である。 親機として動作する室外ユニットと室内ユニット群とを示す回路図である。 通常運転時(通常運転モード)の空気調和システムを示す図である。 商用系統の停電時における自立運転の起動制御の手順を示すフローチャートである。 自立運転時に親機と第1子機が起動した状態を示す図である。 自立運転時に親機とすべての子機が起動した状態を示す図である。 自立運転時に発電された発電電力が負荷に供給された状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和システムの電力系統を模式的に示す図である。
空気調和システム1は、大型のビルや学校等の施設に設置されるシステムであり、屋外に設置される複数台(本実施形態では4台)の室外ユニット2A〜2Dを備える。本構成では、商用系統電力の停電時の起動制御において、空気調和システム1は、予め定められた1台の室外ユニット2Aが親機として動作し、この室外ユニット2Aの制御の下、残りの3台の室外ユニット2B〜2Dが子機として動作する。
各室外ユニット2A〜2Dには、それぞれ屋内における所定エリアに設置される室内ユニット群3A〜3Dが接続されて独立した冷凍サイクル回路を形成し、各冷凍サイクル内でそれぞれ空調運転が行われる。各室内ユニット群3A〜3Dは、それぞれ複数台(本実施形態では各4台)の室内ユニット13a〜13dを備える。これら室内ユニットの台数は、空調対象エリアの広さ、及び、室外ユニットの能力によって適宜変更することができる。
また、空気調和システム1は、商用電源と各室外ユニット2A〜2Dが備える発電機11が発電した発電電力の系統とを切り替える単一の電源切替盤50を備え、この電源切替盤50に各室外ユニット2A〜2D及び各室内ユニット群3A〜3Dがそれぞれ接続されている。さらに、電源切替盤50には、各室内ユニット群の室内ユニット13a〜13dが設置されるエリアに設けられた照明装置38がそれぞれ接続されている。
電源切替盤50には、商用系統36と室外ユニット2A〜2Dの各発電機11で発電された発電電力の系統とを切り換える電源切替スイッチ52、152、252、352と、連結用リレー153、253と、自立負荷用リレー353とが設けられている。これら電源切替切換スイッチ及び各リレーについては後述する。
次に、室外ユニット及び室内ユニット群について説明する。
図2は、親機として動作する室外ユニット2Aと室内ユニット群3Aとを示す回路図である。
室外ユニット2Aと室内ユニット群3Aとは、液管4aおよびガス管4bからなるユニット間配管4で接続され、これによって空調運転を行うための冷凍サイクル回路が構成される。
室外ユニット2Aには、駆動源として機能するガスエンジン10(エンジン)と、このガスエンジン10の駆動力により発電を行う発電機11と、ガスエンジン10の駆動力により冷媒を圧縮する圧縮機12とが収容される。ガスエンジン10は、燃料調整弁7を経て供給されるガス等の燃料と、スロットル弁8を経て供給される空気との混合気を燃焼させて駆動力を発生する。
室内ユニット群3Aは、同じ施設の各箇所に振り分けて設置される複数台(本実施形態では4台)の室内ユニット13a〜13dを備えて構成されている。これら室内ユニット13a〜13dには、室内ユニット13a〜13dを操作するためのリモコン5がそれぞれ設けられており、各室内ユニット13a〜13dに電力が供給されている場合、ユーザーによるリモコン操作に応じて個別に運転/運転停止等の操作が可能である。なお、図2では、電力が供給される線を太線で示している。
圧縮機12は、容量が異なる大および小の圧縮機12a,12bで構成され、2台が並列に、ガスエンジン10に対し、それぞれ電磁クラッチ14a,14bを介して接続されている。電磁クラッチ14a,14bによって圧縮機12a,12bとガスエンジン10との接続が切り替えられることで、空調の負荷に応じて圧縮機12a,12bの駆動が制御される。これら圧縮機12a,12bの吐出管12cには、プレート式熱交換器31、四方弁15、室外熱交換器17が順に接続される。この室外熱交換器17には、液管4aを介して、各室内ユニット13a〜13dの膨張弁19a〜19d(減圧装置とも言う)および室内熱交換器21a〜21dが接続される。室内熱交換器21a〜21dには、ガス管4bを介して、四方弁15が接続され、この四方弁15には、圧縮機12a,12bが接続されている。室内熱交換器21a〜21dには、直流モーターによって駆動される送風機6a〜6d(室内送風機とも言う)がそれぞれ設けられている。
また、圧縮機12a,12bの吐出管12cおよび吸込管12dが、バイパス管18で接続され、このバイパス管18に、アンロード用のバイパス弁20が接続されている。本構成では、上記した各機器を備えて冷媒回路が形成されている。
圧縮機12a,12bが駆動されると、四方弁15の切り替え状態が暖房切り替えであれば、図2に実線の矢印で示すように、圧縮機12a,12b(いずれか一方の圧縮機12a,12bの場合も含む)、四方弁15、室内熱交換器21a〜21d、膨張弁19a〜19d、室外熱交換器17の順に冷媒が循環し、室内熱交換器21a〜21dでの冷媒凝縮熱により室内が暖房される。これとは反対に、四方弁15が冷房切り替えであれば、図1に破線の矢印で示すように、圧縮機12a,12b、四方弁15、室外熱交換器17、膨張弁19a〜19d、室内熱交換器21a〜21dの順に冷媒が循環し、この室内熱交換器21a〜21dでの冷媒蒸発熱により室内が冷房される。
なお、室内ユニット13a〜13dは並列接続されるため、各室内ユニット13a〜13dへ個別に冷媒を供給することができ、各室内ユニット13a〜13dを各々独立して運転することが可能である。
次に、ガスエンジン10の冷却装置について説明する。
このガスエンジン10は水冷式であり、このガスエンジン10のウォータージャケットを循環した冷却水は、第1の三方弁22、逆潮流ヒータ23および第2の三方弁24を経て、ラジエータ25に供給される。このラジエータ25は、室外熱交換器17と併設されており、これらは同一の送風機26により送られる空気によって空冷され、このラジエータ25を経た冷却水は、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29の順に流れて、ガスエンジン10のウォータージャケットに戻される。
排ガス熱交換器29には、ガスエンジン10の排気ガスが通され、この排気ガスは、排気トップ30を経て、室外ユニット2Aの外に排出される。
上述した第1の三方弁22は冷却水温度で自動的に切り替えられる。すなわち、冷却水温度が所定温度よりも低い場合、ガスエンジン10のウォータージャケットからの冷却水を、ラジエータ25をバイパスさせ、直接、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29に導いて、上記ウォータージャケットに戻す。
第2の三方弁24は、例えば暖房運転時に切り替えられ、冷却水を、ラジエータ25をバイパスさせ、プレート式熱交換器31を経て、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29の順に流し、ウォータージャケットに戻す。
次に、電力系統について説明する。
図1に示すように、本実施の形態の空気調和システム1では、各室外ユニット2A〜2Dの発電機11を、電力会社の電力系統である商用系統36(商用電源とも称する)に系統連系している。これにより、各発電機11の発電電力を、商用系統36の電力とともに、室外ユニット2A〜2D、室内ユニット13a〜13dおよび照明機器(他の電力負荷)38に供給することができる。
この場合、室外ユニット2A〜2Dおよび室内ユニット13a〜13dは、空気調和システム1の自己消費(自己電力消費)の電力負荷に相当しており、照明装置38及びコンセント(不図示)への供給電力が空気調和に関係しない他の電力負荷(非空調装置)に相当する。
電源切替盤50は、商用電源線(電灯線とも言う)である上流側給電ライン51aに並列に設けられた電源切替スイッチ52、152、252、352を備える。本実施形態では、最上流の電源切替スイッチ52には、親機である室外ユニット2Aと第1子機である室外ユニット2Bとが接続される。同様に、電源切替スイッチ152には、第2子機である室外ユニット2Cが接続され、電源切替スイッチ252には、第3子機である室外ユニット2Dが接続される。そして、最下流の電源切替スイッチ352には、下流側給電ライン51bを介して、各室内ユニット13a〜13d及び各照明装置38が接続される。
第1電源切替スイッチ52は、上流側給電ライン51aが接続される第1端子52a(通常運転用端子)と、室外ユニット2Aの発電機11の発電電力が供給される電源線34bが接続される第2端子52b(自立運転用端子)と、系統連系用の電源線34aが接続される第3端子52c(給電用端子)とを備え、第3端子52cの接続先を、第1端子52aと第2端子52bとのいずれか一方に切り替えるスイッチ回路として機能する。
また、電源線34aは、第3端子52cと室外ユニット2Aの系統連系インバータ33との間で分岐する電源分岐線34a1を備える。この電源分岐線34a1は、更に2つに分岐され、一方は、室外ユニット2Bの系統連系インバータ33に接続され、他方は、第1、第2連結用リレー153、253と自立負荷用リレー353とを介して、最下流の電源切替スイッチ352に接続されている。
このため、第3端子52cと第1端子52aとを接続することにより、商用系統36から商用電力(本実施形態では200Vの交流電力)を、室外ユニット2A及び室外ユニット2Bの各系統連系インバータ33に供給することができる。さらに、第3端子52cと第2端子52bとを接続することにより、室外ユニット2Aの発電機11の発電電力を電源分岐線34a1に供給することができる。
第2電源切替スイッチ152は、上流側給電ライン51aが接続される第1端子152a(通常運転用端子)と、室外ユニット2Aの発電機11の発電電力が供給される電源分岐線34a1が接続される第2端子152b(自立運転用端子)と、系統連系用の電源線134が接続される第3端子152c(給電用端子)とを備え、第3端子152cの接続先を、第1端子152aと第2端子152bとのいずれか一方に切り替えるスイッチ回路として機能する。また、電源分岐線34a1には、室外ユニット2Bへの分岐点35と第2電源切替スイッチ152の第2端子152bとの間に、第1連結用リレー153が設けられている。この第1連結用リレー153は、室外ユニット2Aの発電機11の発電電力を、第1電源切替スイッチ52よりも下流側に供給するために開閉するスイッチとして機能する。第1連結用リレー153の開閉を制御することにより、室外ユニット2Aの発電電力が、他の室外ユニット2B〜2D、室内ユニット13a〜13d及び照明装置38(負荷)に同時に供給されることを防止する。
第3電源切替スイッチ252は、第2電源切替スイッチ152と同様な構成を備える。すなわち、第3電源切替スイッチ252は、上流側給電ライン51aが接続される第1端子252a(通常運転用端子)と、室外ユニット2Aの発電機11の発電電力が供給される電源分岐線34a1が接続される第2端子252b(自立運転用端子)と、系統連系用の電源線234が接続される第3端子252c(給電用端子)とを備え、第3端子152cの接続先を、第1端子152aと第2端子152bとのいずれか一方に切り替えるスイッチ回路として機能する。また、電源分岐線34a1には、第2電源切替スイッチ152の第2端子152bと、第3電源切替スイッチ252の第2端子252bとの間に第2連結用リレー253が設けられている。
最下流の第4電源切替スイッチ352は、上流側給電ライン51aが接続される第1端子352a(通常運転用端子)と、室外ユニット2Aの発電機11の発電電力が供給される電源分岐線34a1が接続される第2端子352b(自立運転用端子)と、室内ユニット13a〜13d及び照明装置38(負荷)等が接続される下流側給電ライン51bが接続される第3端子352c(給電用端子)とを備え、第3端子352cの接続先を、第1端子352aと第2端子352bとのいずれか一方に切り替えるスイッチ回路として機能する。また、電源分岐線34a1には、第3電源切替スイッチ252の第2端子252bと、第4電源切替スイッチ352の第2端子352bとの間に自立負荷用リレー353が設けられている。
この自立負荷用リレー353は、第1、第2連結用リレー153、253と同様な構成である。自立負荷用リレー353を開閉することにより、室外ユニット2Aの発電電力を室内ユニット13a〜13d及び照明装置38(負荷)へ供給するか否かを制御できる。
このように、電源切替盤50は、各電源切替スイッチ52〜352、連結用リレー153、253及び自立負荷用リレー353を備え、下流側給電ライン51bへの電力源を、商用系統36と発電電力の系統(発電系統とも言う)との間で切り替える切替手段として機能する。
従って、空気調和システム1では、商用系統36および各室外ユニット2A〜2Dの発電機11から供給される電力を利用し、該室外ユニット2A〜2D、室内ユニット13a〜13d及び照明装置38を駆動する通常運転と、商用系統36から切り離して、各室外ユニット2A〜2Dの発電機11の発電電力によって該室外ユニット2A〜2D、室内ユニット13a〜13d及び照明装置38を駆動する自立運転とを選択的に行うことができる。
次いで、発電電力の系統について説明する。
親機として機能する室外ユニット2Aは、図2に示すように、発電機11の発電電力を変換する系統連系インバータ33と、発電電力の一部を蓄えるバッテリー49とを備える。
発電機11の発電電力は、電力線32を介して系統連系インバータ33に出力される。系統連系インバータ33は、発電機11の発電電力である三相交流電力を、AC/DCコンバータを介して、直流電力に変換した後、200Vの交流の電力に再度変換して電源線34(発電電力出力線)に出力する。
この電源線34は、上記した系統連系用の電源線34aと、自立運転用の電源線34bとに分岐し、これら各電源線34a、34bは、第1電源切替スイッチ52の第1端子52a、第2端子52bにそれぞれ接続される。また、系統連系用の電源線34aは、電源線41を介して、室外側コントローラ39に接続され、この室外側コントローラ39を含む室外ユニット2Aに電力を供給可能となっている。
なお、発電電力の一部は、図1に示す電源線47bを介してバッテリー49に供給され、バッテリー49に発電電力が蓄電されるように構成されている。
自立運転用の電源線34bは、上述した第1電源切替スイッチ52の第2端子52bに接続されている。このため、上述したように、第1電源切替スイッチ52の第2端子52bと第3端子52cとを接続することによって、第1電源切替スイッチ52を介して発電電力を電源分岐線34a1に直接供給することができる。
ここで、自立運転用の電源線34bには、当該電源線34bに発電電力を流す際にオンにされる自立用リレー34cが設けられており、系統連系用の電源線34aにも、当該電源線34aに発電電力を流す際にオンにされる連系用リレー34dが設けられている。
系統連系インバータ33は、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39に、通信線40を介して通信可能に接続されるとともに、電力が逆潮流しないように、上述した逆潮流ヒータ23に適宜に電力を供給する。
室外側コントローラ39は、系統連系用の電源線34aを介して発電電力が供給可能な構成に加え、商用系統36から電源線41を介して動作電源を得ることができ、通信線42を介して各室内ユニット群3Aの室内側コントローラに通信可能に接続されている。
この室外側コントローラ39は、電源線54を介してバッテリー49の電力が直接供給される自立制御部(起動制御部)39aと、制御プログラム等の各種データを記憶する記憶部39bとを備えている。
また、室外側コントローラ39は、商用系統36および室外ユニット2Aの発電機11から供給される電力で室外ユニット2A、室内ユニット群3Aおよび照明装置38を駆動する通常運転を行う通常運転モードと、停電時等に商用系統36から切り離されて発電機11の発電電力によって室外ユニット2A、室内ユニット群3Aおよび照明装置38を駆動する自立運転を行う自立運転モードとのいずれかに動作モードを切り替える制御を行う。
自立制御部39aには、ユーザー等が手動で操作する手動スイッチである自立運転切り替えスイッチ56(自立運転スイッチ)が接続され、自立運転切り替えスイッチ56が操作されることで自立制御部39aが、自立運転モードへの切り替え動作を開始する。
バッテリー49の電力が供給される電源線54には、電源線48(図2)を介してガスエンジン10のセルモーター(不図示)がつながっており、室外側コントローラ39の制御の下、バッテリー49の電力でセルモーターを駆動し、ガスエンジン10を起動させることができる。
室外側コントローラ39は、上述したように、室外ユニット2Aの各機器(例えば、ガスエンジン10、電磁クラッチ14a,14b、送風機26、バッテリー49および電源切替盤50等)の動作を中枢的に制御する制御部として機能する。また、室外ユニット2Aは親機として機能するため、この室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、停電時における各室外ユニット2A〜2Dの起動制御の主コントローラとなる。室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、子機となる室外ユニット2B〜2Dの各室外側コントローラ39とそれぞれ通信線53で接続されている。
系統連系インバータ33には、通信線44を介して系統連系盤45が接続され、この系統連系盤45には、通信線46を介して、商用系統36とブレーカ37との間に設置された電力検出器43が接続されている。電力検出器43は、商用系統36に供給される電力値をリアルタイムに取得し、この取得した電力値データは、系統連系盤45を介して、系統連系インバータ33に入力され、通信線40を通じて室外側コントローラ39に送られる。系統連系盤45は、図示は省略するが、OVGR/RPR(地絡過電圧継電器/逆電力継電器)、UPR(不足電力継電器)、W/TD(ワット・トランスデューサ)等を備え、受信した電力検出器43からの信号とともに、OVGR/RPR、UPR、W/TDからの信号を系統連系インバータ33に送信するようになっている。このため、系統連系インバータ33は、商用系統36の情報を得ることができる。
子機として動作する室外ユニット2B〜2Dは、親機として動作する室外ユニット2Aと同様な構成を備え、図1に示すように、バッテリー49、自立運転切り替えスイッチ56及び、系統連系インバータ33から出力される自立運転用の電源線34bを備えていない点で相違する。
すなわち、親機としての室外ユニット2Aは、停電時に自己のバッテリー49の貯蓄電力によって、自機(室外ユニット2A)を自立運転させることができるのに対し、子機としての室外ユニット2B〜2Dは、単独では停電時に自機を自立運転させることはできない。
このため、停電時に、空気調和システム全体を起動させようとすると、すべての室外ユニットにバッテリー等を備えた自立運転可能な構成とする必要があり、空気調和システムの構成が煩雑となっていた。
このため、本構成では、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39が、自己の室外ユニット2A及び子機としての室外ユニット2B〜2Dを起動させる制御を行う自立制御部(起動制御部)39aを備える点に特徴を有する。
続いて、この空気調和システム1の基本動作を説明する。
図3は通常運転時(通常運転モード)の空気調和システム1を示している。この図3おいて、電力が流れる線を太線で示している。
通常運転モードは、商用系統36から電力が供給されている場合の動作モードであり、このモードでは、図3に示すように、電源切替盤50は、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39の自立制御部39aの制御の下、各電源切替スイッチ52、152、252、352がいずれも第1端子52a、152a、252a、352a側に切り替えられる。また、連結用リレー153、253及び自立負荷用リレー353は、いずれもオフ(開放)するように制御される。
このため、商用系統36から供給される電力は、上流側給電ライン51a及び各電源切替スイッチ52、152、252、及び、電源線(系統連系用)34a、34a1、134、234等を介して、各室外ユニット2A〜2Dの各部に供給される。さらに、第4電源切替スイッチ352、及び、下流側給電ライン51bを介して、各室内ユニット13a〜13dおよび照明装置38に供給される。
また、この通常運転時には、各室外ユニット2A〜2Dの発電機11は、該室外ユニット2A〜2Dをそれぞれ駆動するための駆動電力を全てまかなう発電電力を出力する。発電した余剰の電力は、系統連系インバータ33、電源線(系統連系用)34a、34a1、134、234、及び、下流側給電ライン51bを介して、各室内ユニット13a〜13dおよび照明装置38に供給される。
次に、停電時における自立運転の起動制御について説明する。
図4は、商用系統36の電力供給が停止(停電時)における自立運転の起動制御の手順を示すフローチャートである。この手順では、親機である室外ユニット2Aが制御主体として動作する。
停電等によって商用系統36からの電力供給が断たれると、室外ユニット2A〜2D、室内ユニット13a〜13dおよび照明装置38等は電力が供給されなくなって停止する。
この停電状態で、ユーザーの手動操作によって、室外ユニット2Aに設けられた自立運転切り替えスイッチ56が「オン」に操作される(ステップS1)と、このスイッチ56をオンしたタイミングでバッテリー49からの電力が室外側コントローラ39(自立制御部39a(図2参照))に供給され、室外側コントローラ39の制御の下、バッテリー49の電力が不図示のDC/DCコンバータを通してDC200Vとされ、室外側コントローラ39の電源として供給される。
続いて、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、通常運転モードから自立運転モードに切り替える動作を開始する。この場合、室外側コントローラ39は、バッテリー49の電力によってセルモーターを駆動し、ガスエンジン10を起動させる(ステップS2)。これにより、ガスエンジン10が起動すると、発電機11による発電が開始される。また。本実施形態では、ガスエンジン10が起動しても、室外側コントローラ39は、電磁クラッチ14a,14bを切り離したままとし、圧縮機12の運転開始を先送りしている。停電時には、発電を優先してすべての室外ユニット2A〜2D(発電機)が起動した後に、空調運転を開始するためである。
続いて、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、自機の発電機11から自立運転用の電力が出力されたか否かを判別する(ステップS3)。発電機11から出力された電力は、系統連系インバータ33に入力されるため、この系統連系インバータ33への電力の入力の有無で判別される。
この判別において、発電機11から自立運転用の電力が出力されなかった場合(ステップS3;No)には、エラー警報を出力(ステップS4)して処理を終了する。
また、発電機11から自立運転用の電力が出力された場合(ステップS3;Yes)には、室外側コントローラ39は、系統連系インバータ33を通じて、自立運転用の電力を電源切替盤50に出力する(ステップS5)。これにより、図5に示すように、電源切替盤50の各電源切替スイッチ52、152、252、352は、それぞれ自立運転用端子である第2端子52b、152b、252b、352b側に自動的に切り替わる(ステップS6)。そして、商用系統36から系統連系インバータ33を含む室外ユニット2A〜2Dが切り離され、室外ユニット2A〜2Dと室内ユニット13a〜13dおよび照明装置38とが接続されて閉じた自立運転回路が形成され、自立運転が開始される。
室外ユニット2Aのガスエンジン10が起動して、発電機11による発電が開始されると、この発電電力は、図5に示しように、電源線34b(自立運転用)、第1電源切替スイッチ52、電源線34a、34a1を通じて、室外ユニット2Bに供給される。
この場合、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、第1連結用リレー153、第2連結用リレー153、自立負荷用リレー353をそれぞれオフ(開放)された状態に維持している。これらリレーをオン(閉鎖)状態とすると、室外ユニット2Aの発電電力11が同時に複数の室外ユニット等に供給されるため、1台あたりの室外ユニットに供給される電力が低減される。このため、本実施形態では、実際に起動した室外ユニット2Aの台数(1台)と同じ台数の室外ユニット2Bにのみ発電電力を供給することで、この室外ユニット2Bのガスエンジン10を確実に起動可能としている。
続いて、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、該室外ユニット2Aで発電した発電電力を用いて、室外ユニット2B(第1子機)のガスエンジン10のセルモーターを駆動し、該ガスエンジン10を起動させる(ステップS7)。ガスエンジン10が起動すると、室外ユニット2Bの発電機11による発電が開始される。
室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、室外ユニット2Bの発電機11から自立運転用の発電電力が出力されたか否かを判別する(ステップS8)。この発電機11から出力された発電電力は、系統連系インバータ33に入力されるため、室外ユニット2Bの室外側コントローラ39を介して、該系統連系インバータ33への電力の入力の有無で判別される。
この判別において、発電機11から発電電力が出力されなかった場合(ステップS8;No)には、エラー警報を出力(ステップS4)して処理を終了する。
また、発電機11から発電電力が出力された場合(ステップS8;Yes)には、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、系統連系インバータ33を通じて、該系統連系インバータ33を通じて出力される発電電力を、室外ユニット2Aから出力された発電電力に重畳させるように調整する(ステップS9)。これにより、室外ユニット2A(親機)及び室外ユニット2B(第1子機)から出力される発電電力は波長等を合わせた状態で下流側に供給される。
続いて、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、第1、2連結用リレー153、253をオン(閉じる)制御を行う(ステップS10)。これにより、図6に示すように、室外ユニット2A及び室外ユニット2Bから出力される発電電力は、電源分岐線34a1、第1連結用リレー153、第2電源切替スイッチ152、及び、電源線134を通じて、室外ユニット2C(第2子機)に供給される。さらに、この発電電力は、電源分岐線34a1、第2連結用リレー253、第3電源切替スイッチ252、及び、電源線234を通じて、室外ユニット2D(第3子機)に供給される。
本実施形態では、実際に起動した室外ユニット2A(親機)と室外ユニット2B(第1子機)と台数(2台)と同じ台数の室外ユニット2C,2Dに発電電力が供給されるため、1台の室外ユニットの発電電力により1台の室外ユニット(ガスエンジン)を起動することができ、該室外ユニットの起動を安定して行うことができる。
ここで、室外ユニット2A(親機)の発電電力を用いて、他の室外ユニット2B〜2Dを起動させる場合には、各室外ユニット2B〜2Dを順次起動させる構成とすることもできる。しかし、この構成では、例えば4台の室外ユニットを起動させるには、計4回の起動動作を繰り返し行う必要がある。これに対して、本構成では、室外ユニット2A(親機)の発電機11が発電した発電電力を用いて、室外ユニット2B(第1子機)の起動させた後、室外ユニット2A及び起動した室外ユニット2Bの各発電機11が発電した発電電力を用いて、室外ユニット2Aと室外ユニット2Bの台数と同数である2台の室外ユニット2C、2D(第2子機、第3子機)を起動させる構成とした。このため、各室外ユニットの起動動作は計3回で済み、停電時における起動を短時間で行うことができる。この制御による効果は、室外ユニットの台数が増えればより顕著となる。
続いて、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、室外ユニット2A及び室外ユニット2Bから出力される発電電力を用いて、室外ユニット2C,2Dのガスエンジン10のセルモーターをそれぞれ駆動し、該ガスエンジン10を起動させる(ステップS11)。この場合、室外ユニット2C,2Dのガスエンジン10は、同時に起動させるのではなく、わずかな時間(例えば10秒)差で起動させる構成としている。これにより、起動時に供給される電力が同時に使用されることが防止され、ガスエンジン10の起動をより確実に実行することができる。
また、ガスエンジン10が起動により、室外ユニット2C,2Dの各発電機11による発電が開始される。
続いて、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、室外ユニット2C、2Dの各発電機11から発電電力が出力されたか否かを判別する(ステップS12)。この判別において、発電機11から発電電力が出力されなかった場合(ステップS12;No)には、エラー警報を出力(ステップS4)して処理を終了する。
また、発電機11から発電電力が出力された場合(ステップS12;Yes)には、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、系統連系インバータ33を通じて、該系統連系インバータ33を通じて出力される発電電力を、室外ユニット2A及び室外ユニット2Bから出力された発電電力に重畳させるように調整する(ステップS13)。これにより、室外ユニット2A(親機)及び室外ユニット2B〜2D(第1〜第3子機)から出力される発電電力は波長等を合わせた状態で下流側に供給される。
続いて、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39は、自立負荷用リレー353をオン(閉じる)制御を行う(ステップS14)。これにより、図7に示すように、室外ユニット2A〜2Dからそれぞれ出力される発電電力は、自立負荷用リレー353、第4電源切替スイッチ352を介して、下流側給電ライン51bに流れる。このため、室内ユニット13a〜13d、及び、照明装置38に電力を供給することができ、該室内ユニット13a〜13dによる空調運転、及び、照明装置38の運転を行うことができる。
本構成では、すべての室外ユニット2A〜2Dの各発電機11が駆動した後に、自立負荷用リレー353を閉じて、室内ユニット13a〜13d及び照明装置38に電力を供給するため、起動中に多大な電力が使用されて該室外ユニット2A〜2Dの起動が不調となることが防止され、該室外ユニットの起動後に安定した電力を負荷に供給できる。
室内ユニット13a〜13dのいずれかを運転する場合には、リモコン5の運転操作を行う。これにより、相応する室外ユニット内の電磁クラッチ14a,14bが接続されて圧縮機12a,12bが駆動されて、冷媒回路内を冷媒が循環することで空調運転が実現される。
また、自立運転時には、上流側給電ライン51aは電源切替盤50によって室外ユニット2A〜2Dから切り離されているため、電源切替盤50よりも上流側の商用系統36には各発電機11の電力は供給されない。このため、自立運転の際に商用系統36側へ逆潮流が生じることを簡単な構成で防止できるとともに、所望の室内ユニット13a〜13dおよび照明装置38を運転することができる。
したがって、発電能力が限られている発電機11で電力を供給する場合であっても、停電時に運転したい設備を稼働させることができる。
また、停電時の混乱状態にあっても、運転したい設備をその場で選定することなく、予め選定されて自立運転回路に配置されている設備を速やかに稼働させることができる。
停電時に室内ユニット13a〜13dを稼働させる必要が無い場合には、電磁クラッチ14a,14bの接続が解除され、圧縮機12a,12bの運転が停止される。このため、照明装置38だけに電力を供給したい場合に圧縮機12a,12bを運転する必要がなく、効率良く電力を供給できる。
以上説明したように、この空気調和システム1では、ガスエンジン10により駆動される圧縮機12及び室外熱交換器17を有する複数台の室外ユニット2A〜2Dと、室内熱交換器21a〜21dを有する複数台の室内ユニット13a〜13dとを備え、室外ユニット2A〜2Dが、それぞれガスエンジン10により駆動される発電機11と発電機11の発電電力を商用系統36に出力する系統連系インバータ33とを備え、1台の室外ユニット2Aを、ガスエンジン10を起動させるための電力を蓄えるバッテリー49を備える親機とし、残りの室外ユニット2B〜2Dを子機とし、商用系統36に供給される商用電力の停電時には、バッテリー49の電力を利用して親機としての室外ユニット2Aを起動させるとともに、該室外ユニット2Aの発電機11が発電した発電電力を用いて子機としての室外ユニット2B〜2Dを起動させる自立制御部39aを備えた。このため、各室外ユニット2A〜2Dにそれぞれバッテリー49を設ける必要はなく、簡単な構成で該室外ユニット2A〜2Dを起動させることができる。
また、本実施形態によれば、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39(自立制御部39a)は、室外ユニット2A(親機)の発電機11が発電した発電電力を用いて、室外ユニット2B(第1子機)の起動させた後、室外ユニット2A及び起動した室外ユニット2Bの各発電機11が発電した発電電力を用いて、室外ユニット2Aと室外ユニット2Bの台数と同数である2台の室外ユニット2C、2D(第2子機、第3子機)を起動させるため、各室外ユニットの起動動作は計3回で済み、停電時における起動を短時間で行うことができる。
さらに、本実施形態によれば、室外ユニット2A(親機)の発電機11が発電した発電電力が、同時に3台の室外ユニット2B〜2Dに供給されることが防止されるため、各室外ユニット2B〜2Dを安定して起動することができる。
本実施形態によれば、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39(自立制御部39a)は、すべての室外ユニット2A〜2Dの各発電機11が起動した後に、自立負荷用リレー353を閉じて、室内ユニット13a〜13d及び照明装置38に電力を供給するため、起動中に多大な電力が使用されて該室外ユニット2A〜2Dの起動が不調となることが防止され、該室外ユニットの起動後に安定した電力を負荷に供給できる。
本実施形態によれば、商用系統36と発電電力の系統とを切り替える電源切替盤50を備え、この電源切替盤50に室外ユニット2A〜2D及び室内ユニット13a〜13dをそれぞれ接続したため、電源切替盤50が単一の構成で済み、空気調和システム1における電力系の配置構成を簡素化することができる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、室外ユニット2Aの室外側コントローラ39(自立制御部39a)は、室外ユニット2A(親機)の発電機11が発電した発電電力を用いて、他の室外ユニット2B〜2Dを順次起動させる構成としても良いことは勿論である。この構成では、子機としての室外ユニットを1台ずつ確実に起動させることができる。
1 空気調和システム
2A 室外ユニット(親機)
2B 室外ユニット(第1子機)
2C 室外ユニット(第2子機)
2D 室外ユニット(第3子機)
3A〜3D 室内ユニット群
10 ガスエンジン(エンジン)
11 発電機
12 圧縮機
13a〜13d 室内ユニット(負荷)
17 室外熱交換器
21a〜21d 室内熱交換器
33 系統連系インバータ
36 商用系統
38 照明装置(負荷)
39 室外側コントローラ
39a 自立制御部(起動制御部)
50 電源切替盤
51a 上流側給電ライン
51b 下流側給電ライン
52 第1電源切替スイッチ
152 第2電源切替スイッチ
153 第1連結用リレー
252 第3電源切替スイッチ
253 第2連結用リレー
352 第4電源切替スイッチ
353 自立負荷用リレー

Claims (4)

  1. エンジンにより駆動される圧縮機及び室外熱交換器を有する複数台の室外ユニットと、室内熱交換器を有する複数台の室内ユニットとを備え、前記室外ユニットが、それぞれ前記エンジンにより駆動される発電機と前記発電機の発電電力を商用系統に出力する系統連系インバータとを備え、
    前記室外ユニットの少なくとも1台を、前記エンジンを起動させるための電力を蓄えるバッテリーを備える親機とし、残りの室外ユニットを子機とし、前記商用系統に供給される商用電力の停電時には、前記バッテリーの電力を利用して前記親機を起動させるとともに、該親機の前記発電機が発電した発電電力を用いて前記子機を起動させる起動制御部を備え、
    前記起動制御部は、前記親機の前記発電機が発電した発電電力を用いて、複数台の前記子機の一部を起動させた後、前記親機及び起動した前記子機の各発電機が発電した発電電力を用いて、該親機と起動した前記子機の台数と同数の前記子機を起動させることを特徴とする空気調和システム。
  2. 前記起動制御部は、前記親機の前記発電機が発電した発電電力を用いて複数台の前記子機を順次起動させることを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記起動制御部は、前記親機及び前記子機がすべて起動した後に、前記発電電力を前記室内ユニットを含む負荷に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和システム。
  4. 前記商用系統と前記発電電力の系統とを切り替える電源切替盤を備え、この電源切替盤に前記親機及び前記子機をそれぞれ接続したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気調和システム。
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