JP6199614B2 - 活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 - Google Patents
活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6199614B2 JP6199614B2 JP2013122093A JP2013122093A JP6199614B2 JP 6199614 B2 JP6199614 B2 JP 6199614B2 JP 2013122093 A JP2013122093 A JP 2013122093A JP 2013122093 A JP2013122093 A JP 2013122093A JP 6199614 B2 JP6199614 B2 JP 6199614B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- weight
- copolymer
- resin composition
- meth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
(1).窒素原子を有する単量体単位を3重量%以下しか含まない共重合体で、主鎖が(メタ)アクリル系共重合体であり、主鎖末端および/または側鎖に一般式(I):
−SiR2 a(OR1)3−a (I)
(式中、R1は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜25のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基を示し、aは0〜2の整数である。)で表される加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有する共重合体(A)、一次粒子の平均粒径が5nm以上100nm以下の無機微粒子(B)、と光酸発生剤(C)を含有する硬化性樹脂組成物であって、共重合体(A)が、一般式(I)で表される加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有するビニル単量体(a)とその他ビニル単量体(b)を重合した共重合体であり、ビニル単量体(a)とその他ビニル単量体(b)の合計100重量部に対して、炭化水素基とチーオル基を両末端に有する連鎖移動剤を5重量部以上使用して重合した共重合体であることを特徴とする硬化性組成物、
(2).前記請求項記載の前記(B)成分が105℃で2時間の乾燥減量法による水分割合が3%以下であるシリカ微粒子あるいはアルミナ微粒子であることを特徴とする(1)に記載の硬化性樹脂組成物、
(3).前記(A)成分100重量部に対して前記(B)成分を5〜150重量部含む(1)〜(2)の何れか一項に記載の硬化性組成物、
(4).前記(A)成分の加水分解性基に結合したケイ素基を少なくとも1つ有する(メタ)アクリル系共重合体を形成する全単量体100重量部中、加水分解性シリル基含有単量体が15〜85重量部である(1)〜(3)の何れか一項に記載の硬化性樹脂組成物、
(5).さらに、主鎖が(メタ)アクリル系共重合体であり、主鎖末端および/または側鎖に一般式(II):
−SiR4 b(OR3)3−b (II)
(式中、R3は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、R4は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜25のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基を示し、bは0〜2の整数である。)で表される加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有するビニル単量体、基材樹脂を構成するビニル単量体とその他ビニル単量体を重合した共重合体であって、全単量体の合計100重量部に対して炭化水素基とチーオル基を両末端に有する連鎖移動剤を5重量部未満使用して重合した共重合体(H)を含有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物、
(6).前記(1)〜(5)記載の何れか一項に記載の硬化性組成物が窒素原子を含まないことを特徴とする硬化性樹脂組成物、
(7).前記(B)成分が前記(A)成分中に微分散処理されたものであって、当該微分散処理が超音波分散法、高速撹拌分散法、高速せん断力分散法、ビーズミル分散法からなる群より選択される少なくとも1種類の方法である(1)〜(6)の何れか一項に記載の硬化性樹脂組成物、
(8).(1)〜(7)の何れか一項に記載の硬化性組成物を塗装した塗装体、
(9).(1)〜(7)の何れか一項に記載の硬化性組成物を含有する活性エネルギー線ハードコート用硬化性組成物、
(10).(1)〜(7)の何れか一項に記載の硬化性組成物をゴム粒子含有フィルムに塗布した積層物、
(11).(1)〜(7)の何れか一項に記載の活性エネルギー線硬化性組成物を基材に塗布し、活性エネルギー線を照射する塗膜の製造方法、
に関する。
(A)加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有する共重合体
本発明で使用可能な共重合体(A)は、加水分解性ケイ素基が炭素原子に結合した形式で含有されていればよく、さらに共重合体(A)の主鎖の片末端に、炭化水素基とチオール基を両末端に有する連鎖移動剤が結合したものが含有されていることが好ましい。
前記加水分解性基と結合したケイ素基は、共重合体(A)の主鎖の末端に結合していてもよく、側鎖に結合していてもよく、主鎖の末端および側鎖に結合していてもよい。加水分解性ケイ素基の個数は、共重合体(A)1分子中に1個以上有し、2個以上有することがより好ましい。加水分解性基と結合したケイ素基の導入方法としては、加水分解性基と結合したケイ素基を含有する単量体をその他の単量体と共重合する方法、または水酸基含有共重合体にシリケート化合物を反応させる方法等がある。なかでも簡便な方法は、加水分解性基と結合したケイ素基を含有する単量体とその他単量体を共重合する方法である。
前記加水分解性基と結合したケイ素基における加水分解性基とは、ハロゲン基やアルコキシ基等がある。その中で、反応制御の簡便さから下記一般式(I)で表されるアルコキシシリル基が有用である。
式中、R1は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜25のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基を示す。これらの中では、R1は本発明の組成物の硬化性が優れるという点から炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。
共重合体(A)は、例えば、加水分解性ケイ素基含有ビニル系単量体(A−a)とその他の共重合可能な単量体(A−b)をアゾビスイソブチロニトリルなどのラジカル重合開始剤を用いて溶液重合法などにより共重合することによって製造することができる。
加水分解性ケイ素基含有ビニル系単量体(A−a)の具体例としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリ−n−プロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリイソプロポキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、β−(メタ)アクリロキシエチルトリメトキシシラン等が挙げられる。これらの加水分解性ケイ素基含有ビニル系単量体(A−a)は、単独で用いてもよいし、また2種以上を併用しても良い。
このようにして得られた共重合体(A)は、本発明の組成物を用いて形成される塗膜の硬化性などの物性が優れるという点から、数平均分子量が500〜25000なかんずく1000〜20000であることが好ましく、共重合体(A)は単独で用いても良いし、また2種類以上の共重合体を併用しても良い。
(H)加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有する共重合体
(A)加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有する共重合体に基材樹脂を構成するビニル単量体を共重合することが困難な場合、もしくは十分な量を共重合することができない場合は、さらに、主鎖が(メタ)アクリル系共重合体であり、主鎖末端および/または側鎖に一般式(II):
−SiR4 b(OR3)3−b (II)
(式中、R3は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、R4は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜25のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基を示し、bは0〜2の整数である。)で表される加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有するビニル単量体、基材樹脂を構成するビニル単量体とその他ビニル単量体を重合した共重合体であって、単量体の合計100重量部に対して炭化水素基とチーオル基を両末端に有する連鎖移動剤を5重量部未満使用して重合した共重合体(H)を配合することが好ましい。具体的には、樹脂組成物が高粘度化するビニル単量体の使用は微粒子の分散作業性を大きく低下させるため、重合体(H)として配合することが好ましい。
本発明で使用可能な共重合体(H)は、加水分解性ケイ素基が炭素原子に結合した形式で含有されていることが好ましい。
前記加水分解性基と結合したケイ素基における加水分解性基とは、ハロゲン基やアルコキシ基等がある。その中で、反応制御の簡便さから下記一般式(II)で表されるアルコキシシリル基が有用である。
式中、R3は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、R4は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜25のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基を示す。これらの中では、R3は本発明の組成物の硬化性が優れるという点から炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。
共重合体(H)は、例えば、加水分解性ケイ素基含有ビニル系単量体(H−a)とその他の共重合可能な単量体(H−b)をアゾビスイソブチロニトリルなどのラジカル重合開始剤を用いて溶液重合法などにより共重合することによって製造することができる。
本発明の組成物は、一次粒子の平均粒径が5nm以上100nm以下である無機微粒子(B)を含有する。1次粒子の平均粒子径をこの範囲とすることは、以下の観点から好適である。
(i)コーティング膜の透明性の観点。
(ii)コーティング膜の凝集物の観点。
(iii)コーティング剤の粘度の観点。
本発明における(C)成分である光酸発生剤は、活性エネルギー線に暴露されることにより酸を発生する化合物であり、たとえばトルエンスルホン酸または四フッ化ホウ素などの強酸、スルホニウム塩、アンモニウム塩、ホスホニウム塩、ヨードニウム塩またはセレニウム塩などのオニウム塩類;鉄−アレン錯体類;シラノール−金属キレート錯体類;ジスルホン類、ジスルホニルジアゾメタン類、ジスルホニルメタン類、スルホニルベンゾイルメタン類、イミドスルホネート類、ベンゾインスルホネート類などのスルホン酸誘導体;有機ハロゲン化合物類など、特開平5−134412号公報に示される放射線の照射により酸を発生する化合物があげられる。
(1)重合転化率
得られたアクリル系重合体(D)ラテックスを、熱風乾燥機内にて120℃で1時間乾燥して固形成分量を求め、100×固形成分量/仕込み単量体により重合転化率(%)を算出した。
アクリル系樹脂組成物中のゲル含有率はアクリル系重合体(D)のゲル含有率(%)にアクリル系重合体(D)の配合比率を乗じて算出した。
アクリル系重合体(D)のゲル含有率は、アクリル系重合体(D)の乾燥樹脂粉末を100メッシュ金網上に所定量採取し、メチルエチルケトンに48時間浸漬し、減圧乾燥してメチルエチルケトンを除去した後、恒量になった重量を読み取り、次式(1)により算出した。
アクリル系重合体(D)のゲル含有率(%)
=(再乾燥後の重量/採取サンプルの重量)×100 (1)
アクリル系樹脂組成物中のゲル含有率(%)は、アクリル系重合体(D)のゲル含有率(%)にアクリル系重合体(D)の配合比率を乗じて、次式(2)より算出される。
アクリル系樹脂組成物中のゲル含有率(%)
=(アクリル系重合体(D)のゲル含有率(%)×(アクリル系重合体(D)の比率)) (2)。
アクリル系重合体(D)の乾燥樹脂粉末1gをメチルエチルケトン(MEK)50mlに分散溶解させ、遠心分離器(30,000rpm×2Hrs)で不溶分と可溶分とを分離し、不溶分を真空乾燥により充分に乾燥させたものをゴム・グラフト分として重量を測定し、次式により算出した。
グラフト率(%)
=((ゴム・グラフト分の重量−架橋アクリル系重合体(D−1)の重量)/架橋アクリル系重合体(D−1)の重量)×100。
得られたアクリル系重合体(D)ラテックスを固形分濃度0.02%に希釈したものを試料として、温度23℃±2℃、湿度50%±5%にて、分光光度計(HITACHI製、Spectrophotometer U−2000)を用いて546nmの波長での光線透過率より、重量平均粒子径を求めた。
メチルエチルケトン(MEK)可溶分を0.3%N,N’−ジメチルホルムアミド溶液を30℃で測定した。単位はdl/gである。
(6)樹脂の質量平均分子量
HLC8220GPC(東ソー株式会社製)を用い、GPCカラムとしてTSKgel Super H5000、H4000、H3000(東ソー株式会社製)を3本連結したものを用い、溶媒としてTHF(安定剤入り)を用いて、ポリスチレン換算で測定した。その他の条件は、測定温度:INLET OVEN 40℃、サンプル量:10μl、液量:0.6ml/min、検出器:RI である。
オートグラフAGS10KNG((株)島津製作所製)、TERMOSTATIC CHAMBERはModel:TCRI−200SP((株)島津製作所製)を用いて、硬化樹脂層を積層した熱成形フィルムサンプルのサイズが10×100mmで、チャック間50mm、引っ張り速度200mm/min、引張恒温槽温度は設定を120℃にし、サンプルセット後に120℃到達時点で引張試験を行い、コーティング層にクラックが発生するまでの伸びを測定した。クラック発生はSSカーブの降伏点にて判断した。
硬化性樹脂層の厚さはコーティング有無の厚み差より算出し、膜厚はJIS B 7503に準じて測定した。
JIS K5600−5−4(ISO/DIN 15184)に従って、硬化性樹脂層の表面の鉛筆硬度を測定した。
熱可塑性アクリルフィルム(P−1)の片面に硬化性樹脂層を積層した熱成形用フィルムを色彩測定機器(NIPPON DENSHOKU 300A)にセットし、ヘイズ値(JIS K 7136)、全光線透過率(JIS K 7361−1)を測定した。測定面積はФ1cmで、フィルムの無い状態を標準とした。
得られた加水分解性ケイ素基含有アクリル系共重合体(A)を、熱風乾燥機内にて150℃で1時間乾燥して固形成分量を求め、100×固形成分量/初期サンプル量により固形分濃度(%)を算出した。
対角線長さ7インチの面積試験片を平面台にのせ、台と四隅の隙間を定規で測定し、その平均値(mm)を算出した。
表3の微粒子分散品(E)を50℃で2日間放置した後に流動性の有無を確認した。
評価:流動性有⇒○、流動性無⇒×
(14)粘度測定
表2の微粒子分散品(E)の粘度をB型粘度計 25℃ 4号で測定した。但し、粘度が高く測定不可の場合は5万mPa・s以上とした。
攪拌器、温度計、窒素ガス導入管、モノマー供給管、還流冷却器を備えた8リットル重合器に水 200重量部およびジオクチルスルホコハク酸ナトリウム(OSA)を表1に示す配合量で仕込み、器内を窒素ガスで充分に置換して実質的に酸素のない状態とした後、内温を40℃にし、表1に示す混合物(d−1−1)を5重量部一括添加し、10分間攪拌後に、以下の物質
ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート 0.11重量部
硫酸第一鉄・2水塩 0.004重量部
エチレンジアミン四酢酸2ナトリウム 0.001重量部
を仕込み、表1に示す混合物(d−1−2)を10重量部/時間の割合で連続的に添加し、重合させた後、更に0.5時間重合を継続し、表1に示す混合物(d−1−3)を12.7重量部/時間の割合で連続的に添加し、重合させた後、更に1.0時間重合を継続後に重合転化率を98%以上にし、内温を60℃にし、表1に示す混合物(d−2−1)を16.7重量部/時間の割合で連続的に添加し重合させた後、更に1.0時間重合を継続後に重合転化率を98%以上にして重合を終了させ、アクリル系重合体(D)のラテックスを得た。得られたラテックスを塩化カルシウムで塩析し、水洗、乾燥を行い、アクリル系重合体(D)の乾燥粉末(P−1)を得た。
OSA;ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム
BA;アクリル酸ブチル
MMA;メタクリル酸メチル
ST;スチレン
CHP;クメンハイドロパーオキサイド
AMA;メタクリル酸アリル
tDM;ターシャリードデシルメルカプタン。
アクリル系重合体(D)として得られたP−1の乾燥粉末とメタクリル系樹脂(商品名:住友化学社製スミペックスEX−A)を40重量部/60重量部の比率でブレンドした後に、さらに、P−1とメタクリル系樹脂の総和100重量部に対して紫外線吸収剤:TINUVIN234(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社製)を1部、酸化防止剤:AO60(株式会社ADEKA製)を0.4部の配合割合でブレンドした後に、ベント式押出機の240℃設定で押し出し、ペレット化し、更に、Tダイ押出成形機で押出し機230℃、ダイス240℃設定でフィルム化(厚さ 125μm)した。
(表中、(ア)〜(ウ)成分の量は重量部)。
攪拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管及び滴下ロートを備えた反応器に表2の(イ)成分を仕込み、窒素ガスを導入しつつ105℃に昇温した後、表2の(ア)成分の混合物を滴下ロートから5時間かけて等速滴下した。次に、(ウ)成分の混合溶液を1時間かけて等速滴下した。その後、引き続き、105℃で2時間攪拌した後に、50℃まで冷却し、重合体(A)および(H)を合成した。得られた重合体(A−1〜9、H−1)の固形分濃度、GPCで測定した数平均分子量を表2に示した。得られた重合体(A−1〜9)は、エバポレーターにより溶剤脱気を行い、150℃×1時間乾燥による固形分濃度を95%以上とした。
加水分解性ケイ素基含有アクリル系共重合体(A−1〜9)に各無機微粒子を重量割合で20%配合後、ディスパー(IKA製:EUROSTAR power cotorol−visc)でプレミックスし、その後、株式会社小平製作所製卓上型3本ロールミル 型式RIII―1Cで2パスさせ分散し水飴状態とした。さらに、各シリカ粒子を重量割合で30%配合となるように無機微粒子を追加配合してディスパーでプレミックスし、株式会社小平製作所製卓上型3本ロールミル 型式RIII―1Cで2パスさせ分散した。さらに無機微粒子を重量割合で40%配合となるようにディスパーでプレミックスし、株式会社小平製作所製卓上型3本ロールミル 型式RIII―1Cで2パスさせ分散した。各微粒子分散品はB型粘度計にて粘度を測定し、50℃の貯蔵安定性を確認した。50℃2日貯蔵後に流動性があるものを○、固化したものを×とした。
・AEROSIL OX−50:日本アエロジル(株)製親水性シリカ微粒子
(火炎加水分解法、平均一次粒子径50nm、105℃で2時間の乾燥減量法による水分量<1%)
・AEROXIDE Alu65:日本アエロジル(株)製親水性アルミナ微粒子
(火炎加水分解法、平均一次粒子径20nm、105℃で2時間の乾燥減量法による水分量<1%)
・NIPGEL CX−200:東ソー・シリカ製親水性シリカ微粒子
(湿式法、105℃で2時間の乾燥減量法による水分量≧5%)
表4に示す微粒子分散品(E)成分に、希釈溶剤、光酸発生剤(C)、重合体(H)成分を順次混合し、攪拌機を用いて1000rpmで3分間混合し、コーティング用樹脂組成物(G)を得た。
・CPI−200K:サンアプロ(株)製トリアリールスルホニウム・特殊リン塩のプロピレンカーボネート溶液
実施例1〜5では、透明性、鉛筆硬度、反りに優れ、さらには良好な熱形成性を有するコーティング膜の結果が得られた。
Claims (10)
- 窒素原子を有する単量体単位を3重量%以下しか含まない共重合体で、主鎖が(メタ)アクリル系共重合体であり、主鎖末端および/または側鎖に一般式(I):
−SiR2 a(OR1)3−a (I)
(式中、R1は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、R2は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜25のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基を示し、aは0〜2の整数である。)で表される加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有する共重合体(A)、
一次粒子の平均粒径が5nm以上100nm以下、105℃で2時間の乾燥減量法による水分割合が3%以下である無機微粒子(B)、
光酸発生剤(C)、および、
主鎖が(メタ)アクリル系共重合体であり、主鎖末端および/または側鎖に一般式(II):
−SiR 4 b(OR 3 ) 3−b (II)
(式中、R 3 は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、R 4 は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜25のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基を示し、bは0〜2の整数である。)で表される加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有し、基材樹脂を構成するビニル単量体とその他ビニル単量体を重合した共重合体であって、全単量体の合計100重量部に対して炭化水素基とチオール基を両末端に有する連鎖移動剤を5重量部未満使用して重合した共重合体(H)
を含有する硬化性樹脂組成物であって、
共重合体(A)が、一般式(I)で表される加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有するビニル単量体(a)とその他ビニル単量体(b)を重合した共重合体であり、ビニル単量体(a)とその他ビニル単量体(b)の合計100重量部に対して、炭化水素基とチオール基を両末端に有する連鎖移動剤を5重量部以上使用して重合した共重合体であることを特徴とする硬化性樹脂組成物。 - 前記(B)成分がシリカ微粒子あるいはアルミナ微粒子であることを特徴とする請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記(A)成分100重量部に対して前記(B)成分を5〜150重量部含む請求項1〜2の何れか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記(A)成分の加水分解性基に結合したケイ素基を少なくとも1つ有する(メタ)アクリル系共重合体を形成する全単量体100重量部中、加水分解性シリル基含有単量体が15〜85重量部である請求項1〜3の何れか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記請求項1〜4の何れか一項に記載の硬化性樹脂組成物が窒素元素を含まないことを特徴とする硬化性樹脂組成物。
- 前記(B)成分が前記(A)成分中に微分散処理されたものであって、当該微分散処理が超音波分散法、高速撹拌分散法、高速せん断力分散法、ビーズミル分散法からなる群より選択される少なくとも1種類の方法である請求項1〜5の何れか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載の硬化性樹脂組成物を塗装した塗装体。
- 請求項1〜6の何れか一項に記載の硬化性樹脂組成物を含有する活性エネルギー線ハードコート用硬化性樹脂組成物。
- 窒素原子を有する単量体単位を3重量%以下しか含まない共重合体で、主鎖が(メタ)アクリル系共重合体であり、主鎖末端および/または側鎖に一般式(I):
−SiR 2 a (OR 1 ) 3−a (I)
(式中、R 1 は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、R 2 は水素原子または炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜25のアリール基および炭素数7〜12のアラルキル基から選ばれた1価の炭化水素基を示し、aは0〜2の整数である。)で表される加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有する共重合体(A)、
一次粒子の平均粒径が5nm以上100nm以下、105℃で2時間の乾燥減量法による水分割合が3%以下である無機微粒子(B)、と
光酸発生剤(C)を含有する硬化性樹脂組成物であって、
共重合体(A)が、一般式(I)で表される加水分解性基に結合したケイ素基を1個以上有するビニル単量体(a)とその他ビニル単量体(b)を重合した共重合体であり、ビニル単量体(a)とその他ビニル単量体(b)の合計100重量部に対して、炭化水素基とチオール基を両末端に有する連鎖移動剤を5重量部以上使用して重合した共重合体であることを特徴とする硬化性樹脂組成物をゴム粒子含有フィルムに塗布した積層物。 - 請求項1〜6の何れか一項に記載の活性エネルギー線硬化性組成物を基材に塗布し、活性エネルギー線を照射する塗膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013122093A JP6199614B2 (ja) | 2013-06-10 | 2013-06-10 | 活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013122093A JP6199614B2 (ja) | 2013-06-10 | 2013-06-10 | 活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014237790A JP2014237790A (ja) | 2014-12-18 |
JP6199614B2 true JP6199614B2 (ja) | 2017-09-20 |
Family
ID=52135201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013122093A Expired - Fee Related JP6199614B2 (ja) | 2013-06-10 | 2013-06-10 | 活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6199614B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6693519B2 (ja) * | 2015-06-15 | 2020-05-13 | 王子ホールディングス株式会社 | 加飾用積層体 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1070513C (zh) * | 1995-04-25 | 2001-09-05 | 三菱人造丝株式会社 | 复合材料及包含此材料的模制品 |
JP2004042278A (ja) * | 2002-07-08 | 2004-02-12 | Fuji Photo Film Co Ltd | 反射防止フィルム、偏光板およびディスプレイ装置 |
JP2006249323A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 光硬化性樹脂組成物、光硬化性シート及び成形品の製造方法 |
JP5000921B2 (ja) * | 2006-04-21 | 2012-08-15 | 株式会社クラレ | ナノ複合樹脂組成物及びその製造方法並びに成形体 |
JP2010100839A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-05-06 | Kaneka Corp | 太陽電池モジュール用硬化性組成物および太陽電池モジュール |
JP5540171B2 (ja) * | 2010-04-09 | 2014-07-02 | サンノプコ株式会社 | 消泡剤組成物 |
JP6024099B2 (ja) * | 2011-11-22 | 2016-11-09 | セメダイン株式会社 | タイル目地構造体及び湿気硬化型タイル用接着剤組成物 |
-
2013
- 2013-06-10 JP JP2013122093A patent/JP6199614B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014237790A (ja) | 2014-12-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN112639038B (zh) | 硬涂组合物、带硬涂层的聚酰亚胺薄膜及其制造方法、及图像显示装置 | |
CN101080467B (zh) | 活性能量射线固化性树脂组合物及其用途 | |
JP6016784B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 | |
JPH11255846A (ja) | シリコーン樹脂含有エマルジョン組成物及びその製造方法並びに該組成物の硬化被膜を有する物品 | |
CN110114419A (zh) | 柔性纳米颗粒光学涂料组合物 | |
JPWO2018168947A1 (ja) | 樹脂組成物、成形体、積層体、ガスバリア材、コーティング材及び接着剤 | |
US20230265248A1 (en) | Nanocomposites | |
JP6545482B2 (ja) | 光または熱硬化性樹脂組成物、硬化物及び積層体 | |
JP6199614B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 | |
WO2014054496A1 (ja) | 活性エネルギー線硬化性組成物 | |
TW202016196A (zh) | 透明彈性奈米複合物 | |
JP2002154184A (ja) | 透明導電性シート | |
JP6016570B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 | |
JP6426975B2 (ja) | コーティング組成物および光学塗膜の製造方法 | |
JPWO2020066736A1 (ja) | 硬化性樹脂組成物、硬化物及び立体造形物 | |
JP2000169710A (ja) | シリコーン樹脂含有エマルジョン組成物及び該組成物の硬化被膜を有する物品 | |
JP4487770B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物及び反射防止材 | |
JP2004300238A (ja) | アクリル系樹脂組成物及びそれを含有するコーティング組成物 | |
JP2006212987A (ja) | 転写材 | |
JP2014118557A (ja) | 立体形状を有する基材や非照射部を有する基材用活性エネルギー線硬化性組成物及び塗装方法 | |
JP6039349B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 | |
JP6072493B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 | |
JP7443106B2 (ja) | 積層体および積層体の製造方法 | |
JP6451922B2 (ja) | 水性被覆材および塗装物 | |
JP6062661B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化性コーティング用樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170523 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170718 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20170718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170801 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170824 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6199614 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |