JP6196458B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
前記防振装置では、一対の第1受圧液室が内部材を挟み込む挟み込み方向の振動の入力時に、外部材および内部材が、弾性体を弾性変形させながら前記挟み込み方向に相対的に変位して、一対の第1受圧液室を交互に拡縮させる。これにより、第1制限通路を液体が流通し、前記振動が吸収および減衰される。
本発明に係る防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外部材、およびいずれか他方に連結されるとともに前記外部材内に挿通された内部材と、前記外部材と前記内部材とを連結する弾性体と、を備え、前記外部材内には、液体が封入されるとともに壁面の一部が前記弾性体により構成された複数の受圧液室が配設され、これらの受圧液室には、互いの間に前記内部材を挟み込むように一対配置され、第1制限通路を通して互いに連通された第1受圧液室が備えられ、前記外部材および前記内部材は、一対の前記第1受圧液室が前記内部材を挟み込む挟み込み方向の振動の入力時に、前記弾性体を弾性変形させながら前記挟み込み方向に相対的に変位して、一対の前記第1受圧液室を交互に拡縮させ、前記弾性体には、前記第1受圧液室の壁面の一部を構成し、前記外部材と前記内部材とが相対的に変位することで前記第1受圧液室が縮小させられるときに、前記挟み込み方向に交差する交差方向に膨出変形する壁面構成部が備えられ、前記外部材と前記内部材との間には、基端部が、前記内部材に対して前記挟み込み方向の外側に位置するとともに前記内部材に接続された状態で、前記内部材から前記挟み込み方向に突出し、前記外部材と前記内部材とが前記挟み込み方向に相対的に変位するときに、先端部が前記外部材に当接することで前記外部材と前記内部材との前記挟み込み方向への相対的な変位量を規制する規制部が設けられ、前記規制部は、前記基端部が前記壁面構成部と隣接するように前記壁面構成部に前記交差方向に対向し、前記交差方向に膨出変形する前記壁面構成部に当接することで前記壁面構成部の膨出変形量を規制し、前記弾性体は、前記壁面構成部とともに前記第1受圧液室を形成する第2仕切壁を備え、前記内部材は、前記第2仕切壁が連結された本体部と、前記本体部から前記交差方向に突出する装着部と、を備え、前記規制部は、前記装着部から前記挟み込み方向に突出し、前記装着部に嵌合されたベース部を更に備え、前記規制部の基端部は、前記ベース部を介して前記内部材に接続されていることを特徴とする。
この防振装置によれば、第1受圧液室が縮小させられるときに、膨出変形させられる壁面構成部が規制部に当接して壁面構成部の膨出変形が規制されるので、第1受圧液室の容積の減少量および第1制限通路の液体の流通量を確保することが可能になり、この防振装置の大型化を抑えつつ、前記挟み込み方向の振動に対する減衰性能を向上させることができる。
また規制部の基端部が、壁面構成部に前記交差方向に隣接しているので、例えば、膨出変形させられる壁面構成部が規制部に当接する際に、壁面構成部から規制部に加えられる衝突力を抑えること等が可能になり、壁面構成部の膨出変形を確実に規制することができる。
図1および図2に示すように、防振装置10は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される内部材11と、内部材11をその径方向の外側から囲繞するとともに、振動発生部および振動受部のうちのいずれか他方に連結される外部材12と、内部材11と外部材12とを連結する弾性体13と、を備えている。防振装置10は、例えばエチレングリコール、水、シリコーンオイル等が液体として封入されたいわゆる液体封入型である。
また図3に示すように、内装部16のうち、内部材11にその下方から対向する部分には、第2開口部19が形成されている。第2開口部19には、外装部15の内周面に形成され、内部にメンブラン部材20が収容された収容凹部21が連通している。図2に示すように、メンブラン部材20は、例えばゴム材料などにより形成されるとともに、この防振装置10を前記他方向Cから見た上面視において、前記軸方向Aおよび前記一方向Bの両方向に延在する矩形状に形成されており、前記第2開口部19内に嵌合された押さえプレート22により収容凹部21内からの離脱が規制されている。
なお図示の例では、外装部15は、前記軸方向Aおよび前記一方向Bの両方向に沿って延在する図示しない分割面に沿って一対の分割体29に分割可能に形成されている。
一対の第1仕切壁31は、内部材11を前記一方向Bに挟んで配置されており、各第1仕切壁31は、前記装着部11bから前記一方向Bの外側に向けて突設されている。第1仕切壁31の先端部は、外部材12の内周面において前記第1開口部18よりも上側に位置する部分に連結されている。第1仕切壁31は、前記他方向Cを向く板状に形成されていて、第1仕切壁31の前記他方向Cの厚さは、内部材11に接続される基端部から先端部に至るまでの前記一方向Bの全長にわたって同等になっている。両第1仕切壁31同士は、前記第1連結膜34aを介して一体に連結されている。第1連結膜34aは、前記装着部11b上に形成されている。
第1制限通路37の流路長および流路断面積は、その第1制限通路37の共振周波数が予め決められた周波数となるように設定(チューニング)されている。この予め決められた周波数としては、例えばアイドル振動(例えば、周波数が18Hz〜30Hz、振幅が±0.5mm以下)の周波数や、アイドル振動よりも周波数が低いシェイク振動(例えば、周波数が14Hz以下、振幅が±0.5mmより大きい)の周波数などが挙げられる。
第1周溝40における前記一方の周端部、および前記他方の周端部はそれぞれ、第1受圧液室35および副液室28それぞれに対する前記一方向Bの外側に位置しており、第1受圧連通部41および第1副連通部42はそれぞれ、前記一方向Bに沿って延設されている。
第2制限通路38は、外部材12の外周面に形成された第2周溝44と、第2周溝44における一方の周端部と第2受圧液室36とを連通する第2受圧連通部45と、第2周溝44における他方の周端部と副液室28とを連通する第2副連通部46と、を備えている。そして第2制限通路38は、これらのうちの第2周溝44の開口部が、前記ブラケット部材により外側から閉塞されることにより構成されている。
突出部33b、33cは、例えばゴム材料などにより形成されている。突出部33b、33cには、外部材12と内部材11との前記一方向Bへの相対的な変位量を規制する第1突出部(規制部)33bと、外部材12と内部材11との前記他方向Cへの相対的な変位量を規制する第2突出部33cと、が備えられている。これらの突出部33b、33cは、同一材料で一体に形成されている。
するとこのとき、例えば内部材11と外部材12との相対的な変位や、第2仕切壁32の弾性変形などにより、第2受圧液室36が拡縮されて、図4に示すような第2受圧液室36と副液室28との間で第2制限通路38内を通して液体が流通して第2制限通路38内で液柱共振が生じることで、第2制限通路38の共振周波数の周波数と同等の周波数の振動が吸収および減衰される。ここで内部材11が、第2受圧液室36の前記軸方向Aの全長にわたって延設されているので、第2受圧液室36は、前記軸方向Aの全長にわたって大きく変形して拡縮することとなる。
さらにこのとき、例えば第1仕切壁31および第2仕切壁32の弾性変形などにより各第1受圧液室35が拡縮されて、図3に示すような第1受圧液室35と副液室28との間で第1制限通路37内を通して各別に液体が流通して第1制限通路37内で液柱共振が生じることで、第1制限通路37の共振周波数の周波数と同等の周波数の振動が吸収および減衰される。ここで内部材11が、第1受圧液室35の前記軸方向Aの全長にわたって延設されているので、第1受圧液室35は、前記軸方向Aの全長にわたって大きく変形して拡縮することとなる。
なお、このように内部材11と外部材12とが前記他方向Cに相対的に変位したときに、第2突出部33cが、外部材12の内周面に当接すると、内部材11と外部材12との更なる相対的な変位が規制される。
なお、第1受圧液室35が縮小させられるときに、第1仕切壁31が前記他方向Cに膨出変形すると、この第1仕切壁31が第1突出部33bに当接して第1仕切壁31の更なる膨出変形が規制され、第1突出部33bにより第1仕切壁31の膨出変形量が規制される。またこのとき、第1突出部33bが、外部材12の内周面に当接すると、内部材11と外部材12との更なる相対的な変位が規制される。
また第1突出部33bの基端部が、第1仕切壁31に前記他方向Cに隣接しているので、例えば、膨出変形させられた第1仕切壁31が第1突出部33bに当接する際に、第1仕切壁31から第1突出部33bに加えられる衝突力を抑えること等が可能になり、第1仕切壁31の膨出変形を確実に規制することができる。
またストッパ部材33が、外部材12内に配設されているので、ストッパ部材33を設けることによりこの防振装置10が大型になるのを抑えることができる。
例えば、環状フランジ部17、メンブラン部材20、収容凹部21、押さえプレート22、連通孔23、被覆膜30、第1連結膜34a、第2連結膜34bはなくてもよい。
また前記実施形態では、外部材12が、外装部15内に内装部16が嵌合されてなるものとしたが、これに限られるものではなく、例えば外部材12が1つの筒状部材により構成されていてもよい。
さらに前記実施形態では、ストッパ部材33が、ベース部33aを備えているものとしたが、これに限られるものではなく、ベース部が備えられておらず、例えば第1突出部が内部材に直結されていてもよい。
さらに前記実施形態では、内部材11は、本体部11aおよび装着部11bを備えているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば本体部のみにより構成されていてもよい。
さらにまた、前記実施形態では、前記本体部11aは、前記正面視において台形状に形成されているものとしたが、これに限られるものではなく、例えば楕円形状や真円形状に形成されていてもよい。
さらに前記実施形態では、外部材12は、内部材11と同軸に配設されるものとしたが、これに限られるものではなく、例えば外部材12の軸線と内部材11の軸線とが、互いにずらされていてもよい。
Claims (2)
- 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外部材、およびいずれか他方に連結されるとともに前記外部材内に挿通された内部材と、
前記外部材と前記内部材とを連結する弾性体と、を備え、
前記外部材内には、液体が封入されるとともに壁面の一部が前記弾性体により構成された複数の受圧液室が配設され、
これらの受圧液室には、互いの間に前記内部材を挟み込むように一対配置され、第1制限通路を通して互いに連通された第1受圧液室が備えられ、
前記外部材および前記内部材は、一対の前記第1受圧液室が前記内部材を挟み込む挟み込み方向の振動の入力時に、前記弾性体を弾性変形させながら前記挟み込み方向に相対的に変位して、一対の前記第1受圧液室を交互に拡縮させ、
前記弾性体には、前記第1受圧液室の壁面の一部を構成し、前記外部材と前記内部材とが相対的に変位することで前記第1受圧液室が縮小させられるときに、前記挟み込み方向に交差する交差方向に膨出変形する壁面構成部が備えられ、
前記外部材と前記内部材との間には、基端部が、前記内部材に対して前記挟み込み方向の外側に位置するとともに前記内部材に接続された状態で、前記内部材から前記挟み込み方向に突出し、前記外部材と前記内部材とが前記挟み込み方向に相対的に変位するときに、先端部が前記外部材に当接することで前記外部材と前記内部材との前記挟み込み方向への相対的な変位量を規制する規制部が設けられ、
前記規制部は、前記基端部が前記壁面構成部と隣接するように前記壁面構成部に前記交差方向に対向し、前記交差方向に膨出変形する前記壁面構成部に当接することで前記壁面構成部の膨出変形量を規制し、
前記弾性体は、前記壁面構成部とともに前記第1受圧液室を形成する第2仕切壁を備え、
前記内部材は、前記第2仕切壁が連結された本体部と、前記本体部から前記交差方向に突出する装着部と、を備え、
前記規制部は、前記装着部から前記挟み込み方向に突出し、
前記装着部に嵌合されたベース部を更に備え、
前記規制部の基端部は、前記ベース部を介して前記内部材に接続されていることを特徴とする防振装置。 - 請求項1記載の防振装置であって、
前記規制部と前記壁面構成部との間の前記交差方向の隙間は、前記挟み込み方向の内側から外側に向かうに従い漸次大きくなっていることを特徴とする防振装置。
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- 2013-04-04 JP JP2013078664A patent/JP6196458B2/ja active Active
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