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JP6194904B2 - 自動車のドア構造 - Google Patents

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Description

この発明は、ドアアウタパネルとドアインナパネルとを有するドアと、上記ドアインナパネルの車幅方向内側部に設けられて車体との間をシールするシール部材とを備えた自動車のドア構造に関するものである。
一般に、自動車のフロントドアやリヤドアのドア閉時において、シートに着座した乗員に対して、車体とドアとの間の隙間からドアパネルの色(地金の色、メッキ色または塗装色)が見える場合には、見栄えが悪く、シール性が低いと認識される。
このような問題点を解決するためには、ドアインナパネルの車室側面に設けられるドアトリムからフランジを延ばし、このフランジにウエザストリップのようなシール部材を設けて、ドアインナパネルそれ自体の色が見えないように構成することが考えられる。
しかしながら、上述のドアトリムの表面には微細な凹凸模様(いわゆるシボ)が形成されるうえ、ドアトリムはパネル部材に対して低剛性であるため、ドアトリムのフランジにシール部材を当てた場合には、シール性が低くなるうえ、騒音が通過しやすくなるという問題点があった。
ところで、特許文献1には自動車ドア用回路体取り付け部の止水構造が開示されている。
つまり、ドア内部にはパワーウインド用や衝突センサ用その他の電気部品が多く設けられる傾向にあるため、ドアフレームに凹溝を形成し、この凹溝に沿ってドア用回路体(いわゆるハーネス)を配設すると共に、このハーネス端部に設けたグロメットを表面防水シートで止水し、かつ該防水シートの外表面に位置するように、ドアフレーム前面部にウエザストリップ(シール部材)を取付けて、このウエザストリップでドアと車体との間をシールするように構成したものである。
しかしながら、該特許文献1には、ドアトリムとシール部材との関係性については全く開示されておらず、また見栄えを確保する点についても示唆されていない。
特許第3517348号公報
そこで、この発明は、見栄えの確保と、シール性向上による静粛性確保との両立を図ることができる自動車のドア構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のドア構造は、ドアアウタパネルとドアインナパネルとを有するドアと、上記ドアインナパネルの車幅方向内側部に設けられて車体との間をシールするシール部材とを備えた自動車のドア構造であって、上記シール部材は車体側に設けられており、上記シール部材が当接するドア側の面が、ドア前部においてはドアトリムに形成されると共に、ドア後部においては上記ドアインナパネルに形成され、上記ドアトリムにおけるドア本体の下辺部対応位置および後辺部対応位置に切欠き部を形成し、上記シール部材がドアインナパネルに当接するよう構成したものである。
上記構成によれば、シール部材が当接するドア側の面を、着座乗員の目につきやすいドア前部においてはドアトリムに形成し、着座乗員の耳に近いドア後部においては、微細な凹凸模様が存在しないドアインナパネルに形成したので、見栄えの確保(車体とドアとの間の隙間からドアインナパネルそれ自体の色が見えるのを防止することによる見栄えの確保)と、シール性向上による静粛性確保との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ドアの前面部において上記ドアトリムにおけるシール部材当接面と上記ドアインナパネルとの間に空間部が形成され、該空間部にハーネスが配索されたものである。
上記構成によれば、ドアトリムのシール部材当接面とドアインナパネルとの間を通して上記ハーネスを配索するので、ドアインナパネルの前面部に開口を形成して、該開口にハーネスを通す構造と比較して、ドアインナパネルの成形性およびハーネス組付け性が良好で、かつ、ハーネス配索位置におけるシール性もよくなる。
この発明の一実施態様においては、上記ドアトリムのシール部材当接部位は、シートクッションの前部よりも前側に設定されており、上記ドアインナパネルのシール部材当接部位は、シートクッションの前部よりも後側に設定されたものである。
上記構成によれば、着座乗員の目の位置よりも前方に相当するシートクッション前部よりも前側は、シール部材当接部位をドアトリムとし、シートクッションにより隠れる位置に相当するシートクッション前部よりも後側は、シール部材当接部位をドアインナパネルとして、シール性を確保したので、見栄えの確保と、静粛性の確保との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ドアトリムに、ドアと車体との間の隙間を着座乗員の視線から隠すように車室内側へ突出するアームレストまたはドアポケットが設けられたものである。
上記構成によれば、ドアインナパネルそれ自体の色がドアと車体との間の隙間から見えるのを、着座乗員の視線から隠すことができ、見栄えの向上を図ることができる。また、シートが前後スライドする構造やシートとドアとの間隔が比較的大きくても、上記隙間をアームレストまたはドアポケットにて効率的に隠すことができるので、実用上有効である。
この発明によれば、見栄えの確保と、シール性向上による静粛性確保との両立を図ることができる。
本発明の自動車のドア構造を示す側面図 図1のA−A線矢視断面図 図1のB−B線に沿ってドアとサイドシルとの間のシール構造を示す断面図 図1のC−C線に沿ってドアとルーフサイドレールとの間のシール構造を示す断面図 図1のD−D線に沿ってドアとセンタピラーとの間のシール構造を示す断面図 図1のE−E線に沿ってドアとクオータピラーとの間のシール構造を示す断面図 図1のG−G線に沿ってドアとボディサイドアウタパネルとの間のシール構造を示す断面図 図2のH−H線矢視断面図 図2のI−I線矢視断面図 図1の要部拡大側面図 (a)は図10のJ−J線に沿う要部の矢視断面図、(b)は図10のK−K線に沿う要部の矢視断面図
見栄えの確保と、シール性向上による静粛性確保との両立を図るという目的を、ドアアウタパネルとドアインナパネルとを有するドアと、上記ドアインナパネルの車幅方向内側部に設けられて車体との間をシールするシール部材とを備えた自動車のドア構造であって、上記シール部材は車体側に設けられており、上記シール部材が当接するドア側の面が、ドア前部においてはドアトリムに形成されると共に、ドア後部においては上記ドアインナパネルに形成され、上記ドアトリムにおけるドア本体の下辺部対応位置および後辺部対応位置に切欠き部を形成し、上記シール部材がドアインナパネルに当接するよう構成することで実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のドア構造を示し、図1は当該ドア構造を車室内側から見た状態で示す側面図、図2は図1のA−A線矢視断面図である。なお、以下の実施例においては、自動車のドア構造をリヤドアに採用した場合について説明する。
図1に示すように、リヤドア10はドア本体11とドアサッシュ部12とを備えており、図2に示すように、ドア本体11はドアアウタパネル13とドアインナパネル14とをヘミング加工して一体化されている。
また、上述のドア本体11は、前辺部11Fと下辺部11Bと後辺部11Rとを有する一方、ドアサッシュ部12はサッシュアウタ15とサッシュインナ16(図4参照)を組合せて構成されており、このドアサッシュ部12は、図1に示すように、ベルトラインBLより上方に位置している。
さらに、上述のドアサッシュ部12は前辺部12Fと上辺部12Uと後辺部12Rとを有している。
また、図2に示すように、ドアインナパネル14の前部において、ドアヒンジ(図示せず)と対応する部分には、ドア内部空間17に位置するレインフォースメント18を取付けて、ドア剛性およびヒンジ支持剛性の向上を図るように構成している。
さらに、図2に示すように、ドアインナパネル14の車幅方向内側にはドアトリム19を取付けており、図1に示すように、該ドアトリム19には、当該ドアトリム19から車幅方向内側へ突出するように、アームレスト20、グリップ21およびドアポケット22を、一体または一体的に形成すると共に、ドアトリム19の前上部には、ドアインナハンドル23を取付けている。
なお、図1において、24はリヤシートのシートクッション、25はリヤシートのシートバックである。また、図2において、26はインパクトバーである。
図1に示すように、リヤドア10の車幅方向内側面に当接する内側シール部材31を車体側に設けている。図1では、車体側に設けられた内側シール部材31を図示の便宜上、実線で示している。この内側シール部材31は、図1に示すように、環状に形成されている。
上述の環状の内側シール部材31の外側には環状の中間シール部材32を配設し、さらに、環状の中間シール部材32の外側には環状の外側シール部材33を配設して、これらの各シール部材31,32,33により多重シール構造(この実施例では、3重シール構造)を形成している。
ここで、上述の各シール部材31,32,33は、リヤドア10と車体との間をシールするものである。
全てが車体側に設けられた内側シール部材31は、ドアサッシュ部12の前辺部12Fおよびドア本体11の前辺部11Fに対応して上下方向に延びる前辺部31Fと、ドアサッシュ部12の上辺部12Uに対応して前後方向に延びる上辺部31Uと、ドアサッシュ部12の後辺部12Rに対応して略上下方向に延びる上側後辺部31Sと、ドア本体11の後辺部11Rに対応して略上下方向に延びる下側後辺部31Rと、ドア本体11の下辺部11Bに対応して前後方向に延びる下辺部31Bとを環状一体化したシール部材である。
全てがドア側に設けられた中間シール部材32は、ドアサッシュ部12の前辺部12Fおよびドア本体11の前辺部11Fに対応して上下方向に延びる前辺部32Fと、ドアサッシュ部12の上辺部12Uに対応して前後方向に延びる上辺部32Uと、ドアサッシュ部12の後辺部12Rに対応して略上下方向に延びる上側後辺部32Sと、ドア本体11の後辺部11Rに対応して略上下方向に延びる下側後辺部32Rと、ドア本体11の下辺部11Bに対応して前後方向に延びる下辺部32Bとを環状一体化したシール部材である。
ドア側と車体側とに区分して設けられた外側シール部材33は、ドアサッシュ部12の前辺部12Fおよびドア本体11の前辺部11Fに対応して上下方向に延びる前辺部33Fと、ドアサッシュ部12の上辺部12Uに対応して前後方向に延びる上辺部33Uと、ドアサッシュ部12の後辺部12Rに対応して略上下方向に延びる上側後辺部33Sと、ドア本体11の後辺部11Rに対応して略上下方向に延びる下側後辺部33Rと、ドア本体11の下辺部11Bに対応して前後方向に延びる下辺部33Bとを、リヤドア10の閉時に環状となるように形成したシール部材である。
図1に示すように、外側シール部材33の上側後辺部33Sと下辺部33Bとは車体側に設けられており、残りの前辺部33F、上辺部33U、下側後辺部33Rはドア側に設けられている。
図3は図1のB−B線に沿ってリヤドア10とサイドシルとの間のシール構造を示す断面図である。
図3において、フロアパネル34の車幅方向外端部には、サイドシル35を接合固定している。このサイドシル35は、サイドシルアウタ36とサイドシルレインフォースメント37とサイドシルインナ38とを接合固定して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面39を形成した車体強度部材である。
同図に示すように、サイドシル35のサイドシルアウタ36における外側下部には、ステップモール40を取付ける一方、リヤドア10のドアアウタパネル13の外側下部には、ドアロアガーニッシュ41を取付けている。
そして、図3に示すように、内側シール部材31の下辺部31Bを、サイドシル35の各要素36,37,38の上側接合フランジ部に取付け、中間シール部材32の下辺部32Bを、ドアインナパネル14の下部に取付け、外側シール部材33の下辺部33Bを上述のステップモール40の外側下部に取付けて、これら各シール部材31,32,33の下辺部31B,32B,33Bで、リヤドア10とサイドシル35との間をシールすべく構成している。
図4は図1のC−C線に沿ってドアサッシュ部12とルーフサイドレールとの間のシール構造を示す断面図である。
図4において、ルーフパネル42の車幅方向外側の段下げフランジ部42aには、ルーフサイドレール43を接合固定している。このルーフサイドレール43は、ルーフサイドレールアウタ44と、ルーフサイドレールレインフォースメント45と、ルーフサイドレールインナ46とを接合固定して、車両の前後方向に延びるルーフサイド閉断面47を形成した車体強度部材である。
同図に示すように、ルーフパネル42をその下方から覆うトップシーリング48を設ける一方、リヤドア10は昇降可能なドアウインドガラス49を備えている。
そして、図4に示すように、内側シール部材31の上辺部31Uを、ルーフサイドレール43の各要素44,45,46の下側接合フランジ部に取付けると共に、内側シール部材31の上辺部31Uにおけるシールリップ部31aで、トップシーリング48の車幅方向外端部下面をシールしている。また、中間シール部材32の上辺部32Uを、ドアサッシュ部12の上辺部12Uにおける車幅方向に延びる上面部に取付け、外側シール部材33の上辺部33Uを、ドアサッシュ部12の車幅方向外端上部に取付けて、これら各シール部材31,32,33の上辺部31U,32U,33Uで、ドアサッシュ部12とルーフサイドレール43との間をシールすべく構成している。なお、図4において、50はサッシュモールである。
図5は図1のD−D線に沿ってリヤドア10とセンタピラーとの間のシール構造を示す断面図である。
図5において、サイドシル35とルーフサイドレール43とを連結すべく上下方向に延びるセンタピラー51を設けている。このセンタピラー51は、センタピラーアウタ52と、センタピラーレインフォースメント53と、センタピラーインナ54とを接合固定して、車両の上下方向に延びるセンタピラー閉断面55を形成した車体強度部材である。
同図に示すように、センタピラーインナ54の車幅方向内側にはセンタピラートリム56が設けられる一方、センタピラー51よりも前側には、フロントドア1が設けられている。
このフロントドア1は、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とをヘミング加工して一体化されており、ドアインナパネル3の後辺部3Rにおけるドア内部空間4側の面には、ドアレインフォースメント5を接合固定している。
そして、図5に示すように、内側シール部材31の前辺部31Fを、センタピラー51の各要素52,53,54の後側接合フランジ部に取付けると共に、内側シール部材31の前辺部31Fにおけるシールリップ部31aで、センタピラートリム56の前後方向後部における車幅方向外端部後面をシールしている。また、中間シール部材32の前辺部32Fを、ドア本体11の前辺部11Fにおける前面に取付け、外側シール部材33の前辺部33Fを、ドア本体11のヘミング加工部に取付け、この前辺部33Fのシールリップ部33aで、リヤドア10とフロントドア1との間をシールすべく構成すると共に、上述の各シール部材31,32の前辺部31F,32Fで、リヤドア10のドア本体11とセンタピラー51との間をシールすべく構成している。
なお、図5において、6はフロントドア1側の中間シール部材であり、7はセンタピラー51の各要素52,53,54の前側接合フランジ部に取付けられた内側シール部材であって、この内側シール部材7は、フロントドア1とセンタピラー51との間をシールするものである。
図6は図1のE−E線に沿ってドアサッシュ部12とクオータピラー(中間ピラー)との間のシール構造を示す断面図である。
ドアサッシュ部12の後辺部12Rと対応する車体側には、クオータピラー57が設けられている。
このクオータピラー57は、クオータピラーアウタ58と、クオータピラーレインフォースメント59と、クオータピラーインナ60とを接合固定して、略上下方向に延びるクオータピラー閉断面61を形成した車体強度部材であり、上述のクオータピラーインナ60の車幅方向内側にはクオータピラートリム62が設けられている。
上述のクオータピラー57と、ルーフサイドレール43と図示しないリヤピラーとで囲繞された空間には、クオータウインドガラス63が設けられている。また、ドアサッシュ12の後辺部12Rにおけるクオータピラーアウタ15の車幅方向外側はガーニッシュ64で覆われている。
そして、図6に示すように、内側シール部材31の上側後辺部31Sを、クオータピラー57の各要素58,59,60の前側接合フランジ部に取付けると共に、そのシールリップ部31aで、クオータピラートリム62の前部における車幅方向外端部前面をシールしている。
また、中間シール部材32の上側後辺部32Sを、ドアサッシュ部12の後辺部12Rにおけるサッシュインナ16の後面部に取付け、外側シール部材33の上側後辺部33Sをクオータウインドガラス63の前端部に取付けて、上述の各シール部材31,32,33の上側後辺部31S,32S,33Sで、ドアサッシュ部12とクオータピラー57との間をシールすべく構成している。
なお、図6において、65はガラスランチャンネルである。
図7は図1のG−G線に沿ってリヤドア10におけるドア本体11と、ボディサイドアウタパネルとの間のシール構造を示す断面図である。
リヤホイールハウス66は、リヤホイールハウスアウタ67とリヤホイールハウスインナ68とを接合固定して形成されると共に、リヤホイールハウスアウタ67にはレインフォースメント69が設けられている。
また、リヤホイールハウスアウタ67の外側にはボディサイドアウタパネル70を設ける一方、リヤホイールハウス66の車幅方向内側にはリヤトリム71を設けている。さらに、ボディサイドアウタパネル70の車幅方向外側にはリヤホイールモール72を取付けている。
そして、図7に示すように、内側シール部材31の下側後辺部31Rを、ボディサイドアウタパネル70とレインフォースメント69とリヤホイールハウスアウタ67との前側接合フランジ部に取付けると共に、そのシールリップ部31aでリヤトリム71の前部における車幅方向外端部をシールしている。また、中間シール部材32の下側後辺部32Rを、ドア本体11の後辺部11R背面に取付け、外側シール部材33の下側後辺部33Rを、ドア本体11の後辺部11Rにおけるヘミング加工部近傍、つまり、後辺部11Rの車幅方向外部背面に取付け、上述の各シール部材31,32,33の下側後辺部31R,32R,33Rで、リヤドア10のドア本体11とボディサイドアウタパネル70およびリヤホイールモール72との間をシールすべく構成している。
上述の各シール部材31,32,33のうち、全てが車体側に設けられた内側シール部材31は、当該シール部材31が当接するドア側の面が、ドア前部においては、図2,図5に示すようにドアトリム19に形成されており、ドア後部においては、図7に示すように、ドアインナパネル14に形成されている。
このため、図1に示すように、ドアトリム19におけるシートクッション24前部よりも前側の位置Xからドア本体11の下辺部11B対応位置および後辺部11R対応位置にかけてベルトラインBL位置まで、ドアトリム19に切欠き部19aを形成すると共に、この切欠き部19aを形成しない部位においては、上記位置Xからドア本体11の下辺部11B対応位置および前辺部11F対応位置にかけてベルトラインBL位置までフランジ部19bを一体形成している(図2,図5参照)。このフランジ部19bはドアトリム19の主面部より車幅方向の外側に段下げ形成されている。
このフランジ部19bは、下辺部11B対応位置においては上下方向に延び、ドアトリム19の前下コーナ部にて、そのフランジ部19bの延設方向が上下方向から前後方向に変向され、前辺部11F対応位置においては、図2,図5に示すように、前後方向に延びるよう一体形成されており、ドア前部における内側シール部材31のドア側の当接面は、上記フランジ部19bに当接するように構成されている。
つまり、内側シール部材31が当接するドア側の面を、着座乗員(後席乗員)の目につきやすいドア前部においてはドアトリム19に形成し、着座乗員の耳に近いドア後部においては、微細な凹凸模様が存在しないドアインナパネル14に形成することで、見栄えの確保(車体とリヤドア10との間の隙間からドアインナパネル14それ自体の色が見えるのを防止することによる見栄えの確保)と、シール性向上による静粛性確保との両立を図るように構成したものである。
ここで、ドアトリム19の内側シール部材31との当接部位(図1において切欠き部19aが形成されていない部位)は、シートクッション24の前部よりも前側に設定されており、ドアインナパネル14の内側シール部材31との当接部位(図1において切欠き部19aが形成された部位)は、シートクッション24の前部よりも後側に設定されている。
これにより、着座乗員の目の位置よりも前方に相当するシートクッション24前部よりも前側は、内側シール部材31との当接部位をドアトリム19のフランジ部19bとし、シートクッション24により隠れる位置に相当するシートクッション24前部よりも後側は、内側シール部材31との当接部位をドアインナパネル14として、シール性を確保し、見栄えの確保と、静粛性の確保との両立を図るように構成している。
また、図1で示したように、上述のドアトリム19には、リヤドア10と車体との間の隙間を着座乗員の視線から隠すように車室内側へ突出するアームレスト20およびドアポケット22が設けられており、これにより、ドアインナパネル14それ自体の色がリヤドア10と車体との間の隙間から見えるのを、着座乗員の視線から隠して、見栄えの向上を図るように構成すると共に、シートが前後スライドする構造やシートとリヤドア10との間隔が比較的大きい場合であっても、上記隙間をアームレスト20およびドアポケット22にて効率的に隠すように構成したものである。
図8は図2のH−H線矢視断面図、図9は図2のI−I線矢視断面図である。
図2,図8,図9に示すように、リヤドア10の前面部において上述のドアトリム19における内側シール部材31との当接面、すなわちフランジ部19bとドアインナパネル14との間には空間部73が形成されている。
この実施例では、図2に示すように、当該部位においてドアインナパネル14を車幅方向内側の前部から前辺部11Fにかけて平面視で略L字状となるよう連続して窪ませる凹部14aを形成し、この凹部14aにより上述の空間部73を構成している。
そして、この空間部73には、パワーウインド用や衝突センサ用その他の電気部品に対して電力を供給するハーネス74を配索している。
この実施例では、上述のハーネス74は、グロメットアウタ75とグロメットインナ76とから成るグロメット77内を通して配索されており、グロメット77先端部のソケット部78内にはコネクタ79を設ける一方で、グロメットアウタ75とドアトリム19のフランジ部19bとの間には、インシュレータ80を介設している。
これにより、ドアトリム19の内側シール部材31との当接面(フランジ部19b)とドアインナパネル14との間の空間部73を通して上述のハーネス74を配索し、ドアインナパネルの前面部に開口を形成し、該開口にハーネスを通す構造と比較して、ドアインナパネル14の成形性およびハーネス74組付け性向上を図り、かつハーネス74配索位置におけるシール性確保を図るように構成したものである。
なお、図9において、81は中間シール部材32の基部32aをドアインナパネル14に取付けるためのファスナである。
図10はドアトリム19を取外した状態で示す図1の要部拡大側面図、図11の(a)は図10のJ−J線に沿う要部の矢視断面図、図11の(b)は図10のK−K線に沿う要部の矢視断面図である。
図1,図10に示すように、リヤドア10と車体との間には、内側シール部材31、中間シール部材32、外側シール部材33から成る多重環状シール部材が設けられている。
上述の多重環状シール部材のうち外側シール部材33は、リヤドア10の後部のドアサッシュ部12においては、そのシール部である上側後辺部33Sが図6に示すように車体側の外装部材または車体側のウインド部材(この実施例では、クオータウインドガラス63)に取付けられる一方で、ドア本体11の後縁においては、図7に示すように、そのシール部である下側後辺部33Rがドア側としてのドアインナパネル14の後辺部11Rに取付けられている。
これにより、車体に対してシール部材(上側後辺部33S参照)取付け用のファスナ取付け孔を形成する必要がなく、車体の剛性低下を抑制すると共に、ファスナ取付け孔を形成しないことで、防水性をも確保するように構成している。また、リヤドア10およびそのドアサッシュ部12を後方に延ばす必要がなく、ドアサッシュ部12およびリヤドア10の拡大を抑制して、これらの大型化、重量増加を招くことなく、多重環状シール構造を形成すべく構成したものである。
図10,図11の(a)、図11の(b)に示すように、上述の外側シール部材33とその内隣りのシール部材である中間シール部材32とは互に隣り合ってリヤドア10に併設されており、これらの各シール部材33,32はファスナ82(但し、図11では外側シール部材33のファスナのみを図示)を介してドアインナパネル14に取付けられている。
図10に示すように、上述のファスナ82をドアインナパネル14に係止するためのファスナ82の取付け孔83は、一方のシール部材(この実施例では、中間シール部材32参照)においては略所定の間隔L1に形成されており、他方のシール部材(この実施例では、外側シール部材33参照)における中間シール部材32との接近部位においては、上述の所定の間隔L1よりも広い間隔L2に形成されている。
この実施例では、上記接近部位は、リヤホイールアーチの湾曲した前上部に相当する。
そして、間隔L2が広い(L2>L1)部位の外側シール部材33には、図11の(a)、図11の(b)に示すように、当該外側シール部材33の内部に芯材84が設けられて、該シール部材33が補強されている。
図10に示すように、上述の芯材84が設けられる範囲αは、間隔L2の前端よりもさらに前方で、かつ間隔L2の後端よりもさらに後方となるように設定されている。
図10,図11で示したように、間隔L2が広い部位の外側シール部材33を、範囲αにわたってその内部に芯材84を設けて補強することで、外側シール部材33のシール剛性を高め、また、ファスナ82の取付け孔83が、所定の間隔L1の部分と、間隔L2が広い部分とを有することで、ファスナ82の取付け孔83の数量を減らしつつ、シール性を確保すべく構成したものである。
さらに、ファスナ82の取付け孔83の間隔L2が広い部分を設けることで、ドアパネルとしてのドアインナパネル14のプレス成形時に、ヒケや割れが発生することを防止するよう構成したものである。
図6に示すように、外側シール部材33のリヤドア10後部のドアサッシュ部12におけるシール部である上側後辺部33Sは、この実施例では、リヤドア10よりも後方に設けられたクオータウインドガラス63に取付けられているが、この上側後辺部33Sをクオータウインドガラス63の外枠部に取付ける場合には、上側後辺部33Sとクオータウインドガラス63の外枠部とを同系色に形成することが好ましい。
このように構成すると、車体側にファスナの取付け孔を形成する必要がなく、またドア後部のドアサッシュ部12を太くすることなく、クオータウインドガラス63の外枠部と当該外枠部に取付けられるシール部(上側後辺部33S参照)とを同系色と成して、見栄えの向上を図ることができるものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
このように、上記実施例の自動車のドア構造は、ドアアウタパネル13とドアインナパネル14とを有するリヤドア10と、上記ドアインナパネル14の車幅方向内側部に設けられて車体との間をシールするシール部材(内側シール部材31参照)とを備えた自動車のドア構造であって、上記シール部材(内側シール部材31)が当接するドア10側の面が、ドア前部においては、図2に示すように、ドアトリム19に形成され、ドア後部においては図5,図7に示すように、上記ドアインナパネル14に形成されたものである(図1,図2,図5,図7参照)。
この構成によれば、シール部材(内側シール部材31参照)が当接するドア側の面を、着座乗員の目につきやすいドア前部においては、図2に示すように、ドアトリム19に形成し、着座乗員の耳に近いドア後部においては、図5,図7に示すように、微細な凹凸模様が存在しないドアインナパネル14に形成したので、見栄えの確保(車体とドアとの間の隙間からドアインナパネルそれ自体の色が見えるのを防止することによる見栄えの確保)と、シール性向上による静粛性確保との両立を図ることができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記ドア10の前面部において上記ドアトリム19におけるシール部材(内側シール部材31参照)当接面(図2に示すフランジ部19b)と上記ドアインナパネル14との間に空間部73が形成され、該空間部73にハーネス74が配索されたものである(図2参照)。
この構成によれば、ドアトリム19のシール部材当接面(フランジ部19b)とドアインナパネル14との間を通して上記ハーネス74を配索するので、ドアインナパネル14の前面部に開口を形成して、該開口にハーネスを通す構造と比較して、ドアインナパネル14の成形性およびハーネス74の組付け性が良好で、かつ、ハーネス74の配索位置におけるシール性もよくなる。
さらに、この発明の一実施形態においては、上記ドアトリム19のシール部材当接部位(フランジ部19b)は、シートクッション24の前部よりも前側に設定されており、上記ドアインナパネル14のシール部材当接部位は、シートクッション24の前部よりも後側に設定されたものである(図1,図2,図3,図7参照)。
この構成によれば、着座乗員の目の位置よりも前方に相当するシートクッション前部よりも前側は、シール部材当接部位をドアトリム19とし、シートクッション24により隠れる位置に相当するシートクッション前部よりも後側は、シール部材当接部位をドアインナパネル14として、シール性を確保したので、見栄えの確保と、静粛性の確保との両立を図ることができる。
加えて、この発明の一実施形態においては、上記ドアトリム19に、ドア10と車体との間の隙間を着座乗員の視線から隠すように車室内側へ突出するアームレスト20またはドアポケット22が設けられたものである(図1参照)。
この構成によれば、ドアインナパネル14それ自体の色がドア10と車体との間の隙間から見えるのを、着座乗員の視線から隠すことができ、見栄えの向上を図ることができる。また、シートが前後スライドする構造やシートとドアとの間隔が比較的大きくても、上記隙間をアームレスト20またはドアポケット22にて効率的に隠すことができるので、実用上有効である。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のドアは、リヤドア10に対応し、
以下同様に、
シール部材は、内側シール部材31に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては自動車のドア構造としてリヤドア10の構造を例示したが、本発明はフロントドアに適用してもよい。
以上説明したように、本発明は、ドアアウタパネルとドアインナパネルとを有するドアと、上記ドアインナパネルの車幅方向内側部に設けられて車体との間をシールするシール部材とを備えた自動車のドア構造について有用である。
10…リヤドア(ドア)
11…ドア本体
13…ドアアウタパネル
14…ドアインナパネル
19…ドアトリム
19a…切欠き部
20…アームレスト
22…ドアポケット
24…シートクッション
31…内側シール部材(シール部材)
73…空間部
74…ハーネス

Claims (4)

  1. ドアアウタパネルとドアインナパネルとを有するドアと、上記ドアインナパネルの車幅方向内側部に設けられて車体との間をシールするシール部材とを備えた自動車のドア構造であって、
    上記シール部材は車体側に設けられており、
    上記シール部材が当接するドア側の面が、ドア前部においてはドアトリムに形成されると共に、ドア後部においては上記ドアインナパネルに形成され
    上記ドアトリムにおけるドア本体の下辺部対応位置および後辺部対応位置に切欠き部を形成し、上記シール部材がドアインナパネルに当接するよう構成した
    自動車のドア構造。
  2. 上記ドアの前面部において上記ドアトリムにおけるシール部材当接面と上記ドアインナパネルとの間に空間部が形成され、
    該空間部にハーネスが配索された
    請求項1記載の自動車のドア構造。
  3. 上記ドアトリムのシール部材当接部位は、シートクッションの前部よりも前側に設定されており、
    上記ドアインナパネルのシール部材当接部位は、シートクッションの前部よりも後側に設定された
    請求項1または2記載の自動車のドア構造。
  4. 上記ドアトリムに、ドアと車体との間の隙間を着座乗員の視線から隠すように車室内側へ突出するアームレストまたはドアポケットが設けられた
    請求項1〜3の何れか一項に記載の自動車のドア構造。
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