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JP4177279B2 - 自動車用窓ガラスの支持構造 - Google Patents

自動車用窓ガラスの支持構造 Download PDF

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JP4177279B2 JP2004073088A JP2004073088A JP4177279B2 JP 4177279 B2 JP4177279 B2 JP 4177279B2 JP 2004073088 A JP2004073088 A JP 2004073088A JP 2004073088 A JP2004073088 A JP 2004073088A JP 4177279 B2 JP4177279 B2 JP 4177279B2
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Description

本発明は、自動車用窓ガラスの支持構造に係り、特に自動車用の窓ガラスを昇降可能に構成した自動車用窓ガラスの支持構造に関する。
自動車用窓ガラスには、一例としてフロントサイドドアの窓ガラスのように昇降可能に構成したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特公平3−5476号公報(第4図)
特許文献1を以下の図面に基づいて説明する。
図13は従来の基本構成を説明する図である。
自動車用窓ガラスの支持構造200は、窓ガラス201の車室内側に臨む内面202にスライダー203を配置し、スライダー203を、窓ガラス201の車室外側に臨む外面203側から取付孔204に差し込んだボルト205で固定し、スライダー203をレール部材206の内部にスライド自在に取り付けたものである。
自動車用窓ガラスの支持構造200によれば、窓ガラス201に昇降手段(図示せず)を備え、この昇降手段を操作して窓ガラス201を昇降する。
窓ガラス201の昇降の際に、スライダー203をレール部材206に沿って上下方向に移動させる。
しかし、自動車用窓ガラスの支持構造200は、スライダー203を窓ガラス201の内面202に固定するために、窓ガラス201の外面203側から取付孔204にボルト205を差し込み、差し込んだボルト205でスライダー203を固定するので、ボルト205の頭部208が窓ガラス201の外面に突出する。
このため、自動車の走行中に、車体に沿って流れるエアが、ボルト205の頭部208を矢印の如く通過する際に、エアの流れに乱れが生じて風切り音が発生する虞がある。
さらに、ボルト205の頭部208が窓ガラス201の外側に突出しているので、車室の外側からボルト205の頭部208が見えてしまい、外観的な美観性の観点から改良の余地が残されていた。
加えて、自動車の意匠性や空気抵抗の減少化などのためにも、車体表面のさらなる平坦化、すなわち車体のさらなるフラッシュ・サーフェイス(Flush Surface)化が臨まれている。
また、自動車用窓ガラスの支持構造200は、スライダー203がレール部材206の開口部209から抜け出さないように、開口部209の間隔Sをスライダー203より小さく形成している。
このため、レール部材206内にスライダー203を組み付ける際に、間隔Sの狭い開口部209にスライダー203を無理に押し込むことになり、レール部材206内にスライダー203を組み付ける作業に手間がかかる。
本発明は、走行時の風切り音を抑え、外観的な美観性の向上を図り、車体のさらなるフラッシュ・サーフェイス化を図ることができ、また組付け作業の容易化を図ることができる自動車用窓ガラスの支持構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、自動車用ドアの前・後のサッシュの少なくとも一方に沿わせて窓ガラスを昇降自在に取り付け、前記少なくとも一方のサッシュの外面に臨ませて車体外装部品を設けた自動車用窓ガラスの支持構造であって、前記前・後のサッシュの少なくとも一方で、かつ前記車体外装部品に臨む面にインナーガイドを設け、このインナーガイドに臨む前記車体外装部品の面にアウターガイドを設け、前記窓ガラスの内面に窓ガラスからはみ出させてスライダーを接着し、このスライダーをアウターガイドとインナーガイドとの間に昇降自在に配置し、前記アウターガイドは、前記スライダーのスライダ側部に当接するアウター第1リップ部およびアウター第2リップ部を備え、前記インナーガイドは、前記スライダーの内側部位に当接するインナーリップ部およびインナー保持部を備え、前記インナーリップ部および前記アウター第1リップ部で前記スライダーの車体幅方向への移動を規制する車幅方向位置規制手段を構成し、前記インナーリップ部、前記アウター第2リップ部およびインナー保持部で前記スライダーの車体前後方向への移動を規制する車体前後方向位置規制手段を構成し、前記スライダーの内側部位に傾斜面を備え、前記傾斜面に、前記車幅方向位置規制手段の一部を構成するとともに、前記車体前後方向位置規制手段の一部を構成する前記インナーリップ部を当接させたことを特徴とする。
スライダーを窓ガラスの内面に接着したので、スライダーをボルトで窓ガラスに取り付ける必要がない。したがって、ボルトの頭部を窓ガラスの外面から露出させる必要がない。
また、窓ガラスの内面からスライダーをはみ出させた。よって、はみ出した部位をアウターガイドで支えることで、通常の窓ガラスと比較して、窓ガラスを車体の外側に配置することが可能になる。これにより、窓ガラスの外面と車体外装部品の外面とを面一にすることができる。
その上、インナーリップ部およびアウター第1リップ部で車幅方向位置規制手段を構成した。この車幅方向位置規制手段でスライダーが車体幅方向に移動することを規制する。よって、窓ガラスと車体外装部品とを面一に確実に確保することができる。
一方、インナーリップ部、アウター第2リップ部およびインナー保持部で車体前後方向位置規制手段を構成した。この車体前後方向位置規制手段でスライダーが車体前後方向に移動することを規制する。よって、窓ガラスと車体外装部品との間の隙間全域を均一に確保することができる。
さらに、インナーガイドをサッシュに設け、アウターガイドを車体外装部品に設けた。よって、車体外装部品を組み付けることにより、インナーガイドとアウターガイドとでスライダーを内外から挟み込むように支えることが可能になる。
このように、スライダーを支える部材を、インナーガイドとアウターガイドとに2分割することで、スライダーを手間をかけないで簡単に組み付けることができる。
加えて、車体外装部品にアウターガイドを設け、アウターガイドでスライダーのうちの、窓ガラスからはみ出した部位を支える。
これにより、窓ガラスからはみ出した部位を車体外装部品で隠して、車体外側から見えないようにすることができる。
また、スライダーの内側部位に傾斜面を備えた。そして、この傾斜面に、車幅方向位置規制手段の一部を構成するとともに、前記車体前後方向位置規制手段の一部を構成する前記インナーリップ部を当接させた
ここで、車体外装部品としては、センターピラーを覆う前・後のセンターピラーガーニッシュ、車体前部のドアミラーガーニッシュや車体後部のクォータガーニッシュなどの装飾用のガーニッシュなどが該当する。
請求項2は、前記スライダーは、前記インナー保持部に当接するように形成された上部および下部を備えるとともに、上部および下部間の中央部に、前記インナー保持部から離れるように形成された凹部を備え、前記インナー保持部から前記凹部を離すことで前記スライダーが昇降する際の摺動抵抗を小さく抑えたことを特徴とする。
スライダーのうち上部および下部のみをインナー保持部に当接させ、中央部の凹部をインナー保持部から離すようにした。このインナー保持部は、車体前後方向位置規制手段の一部を構成する部位である。
よって、スライダーのうち上部および下部のみを車体前後方向位置規制手段で規制する。車体前後方向位置規制手段でスライダー全域を規制せずに、上部および下部のみを規制することで、車体前後方向位置規制手段とスライダーとの接触面積を減らす。
これにより、スライダーが昇降する際の摺動抵抗を小さく抑えることで、窓ガラスをより一層円滑に昇降することができる。
ここで、窓ガラスの厚さや形状などから、窓ガラスの車体前後方向への位置決めをおこなうためには、窓ガラスの上・下端を規制すればよい。
よって、車体前後方向位置規制手段でスライダーのうち上部および下部のみを規制することで、スライダーを介して窓ガラスの車体前後方向への移動を十分に規制する。
これにより、窓ガラスを車体前後方向に対して正確に位置決めして、窓ガラスと車体外装部品との間の隙間を均一に確保することができる。
請求項3において、スライダーは、インナーガイドに嵌め込む部位を略V字状断面に形成したものであることを特徴とする。
スライダーのうち、インナーガイドに嵌め込む部位を略V字状断面に形成することで、スライダーをインナーガイドに円滑に嵌め込むことが可能になる。
請求項1に係る発明では、窓ガラスの外面からボルトの頭部が露出しないようにすることで、ボルトの頭部による風切り音の発生を防ぎ、かつ外観性の向上を図ることができるという利点がある。
また、窓ガラスと車体外装部品とを面一に確保し、かつ窓ガラスと車体外装部品との間の隙間全域を均一に確保することで、外観性(意匠性)をさらに高め、自動車の空気抵抗の減少化や、車体表面のさらなる平坦化、すなわちフラッシュ・サーフェイス化を図ることができるという利点がある。
さらに、インナーガイドとアウターガイドとにスライダーを手間をかけないで簡単に組み付けることで、組付け作業の容易化を図ることができるという利点がある。
加えて、窓ガラスからはみ出した部位を車体外装部品で隠して、車体外側から見えないようにすることで、外観性をより一層高めることができるという利点がある。
また、スライダーの傾斜面にインナーリップ部を当接させた。そして、このインナーリップ部で、車幅方向位置規制手段の一部を構成するとともに、前記車体前後方向位置規制手段の一部を構成した
請求項2に係る発明では、車幅方向位置規制手段とスライダーとの接触面積を減らすことで、スライダーが昇降する際の摺動抵抗を小さく抑えることができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、スライダーをインナーガイドに円滑に嵌め込むことで、インナーガイドとアウターガイドとの間にスライダーを手間をかけないで簡単に組み込むことができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」「右」は運転者から見た方向をいう。図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車を示す斜視図である。
自動車10は、自動車用ドアとして左・右のフロントサイドドア11,11(左側のみ図示する)を備え、左・右のフロントサイドドア11,11に自動車用窓ガラスの支持構造20、20(左フロントサイドドア11の自動車用窓ガラスの支持構造20のみを図示する)を備え、左・右のフロントサイドドア11,11の後方に、自動車用ドアとして左・右のリヤサイドドア12,12(左側のみ図示する)を備え、左・右のリヤサイドドア12,12に、自動車用窓ガラスの支持構造20と同様の自動車用窓ガラスの支持構造(図示せず)を備える。
自動車用窓ガラスの支持構造20は、左フロントサイドドア11の前サッシュ21に沿わせて前レール部材22(図2も参照)を備えるとともに、左フロントサイドドア11の前センターサッシュ(後サッシュ)23(図3、図4も参照)に沿わせて前センターレール部材24(図2も参照)を備え、前レール部材22および前センターレール部材24に沿わせてフロント窓ガラス(窓ガラス)25を昇降自在に取り付け、前サッシュ21の外面に臨ませて装飾用のドアミラーガーニッシュ(車体外装部品)26を設けるとともに、前センターサッシュ23の外面に臨ませて装飾用の前センターガーニッシュ(車体外装部品)27を設けるとともに、ドアミラーガーニッシュ26の外面および前センターガーニッシュ27の外面をフロント窓ガラス25の外面に対して面一になるように取り付けたものである。
フロント窓ガラス25の下端中央にホルダー31を取り付け、このホルダー31にレギュレータ30のキャリア32を取り付け、キャリア32をドラム33の回転で昇降させることにより、キャリア32とともにフロント窓ガラス25を昇降させる。
前サッシュ21および前センターサッシュ23のそれぞれの上端を上サッシュ29で連結することで、左フロントサイドドア11の窓枠13を構成する。
ドアミラーガーニッシュ26にはドアミラー14を備える。
左リヤサイドドア12の自動車用窓ガラスの支持構造(図示せず)は、後センターガーニッシュ(車体外装部品)37およびクォータガーニッシュ(車体外装部品)38間のリヤ窓ガラス(窓ガラス)39を昇降自在に支えるものである。
左リヤサイドドア12の自動車用窓ガラスの支持構造は、前述したように、自動車用窓ガラスの支持構造20を同様に構成したものである。
以下、左フロントサイドドア11側の自動車用窓ガラスの支持構造20について細説する。
図2は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の要部を示す分解斜視図である。
なお、左・右の左フロントサイドドア11には、同じ構成の自動車用窓ガラスの支持構造20を備えるが、理解を容易にするために、右側の左フロントサイドドア11に備えた自動車用窓ガラスの支持構造20を例に説明する。
自動車用窓ガラスの支持構造20は、前サッシュ21(図1参照)のドアミラーガーニッシュ26に臨む面に前インナーガイド(インナーガイド)41を設けるとともに、前インナーガイド41に臨むドアミラーガーニッシュ26の面に前アウターガイド(アウターガイド)42を設けることで、前アウターガイド42および前インナーガイド41で前レール部材22を形成する。
また、自動車用窓ガラスの支持構造20は、前センターサッシュ23(図1参照)の前センターガーニッシュ27に臨む面に前センターインナーガイド(インナーガイド)45を設けるとともに、前センターインナーガイド45に臨む前センターガーニッシュ27の面に前センターアウターガイド(アウターガイド)46を設けることで、前センターアウターガイド46および前センターインナーガイド45で前センターレール部材24を形成したものである。
さらに、自動車用窓ガラスの支持構造20は、前レール部材22に沿って移動可能な前スライダー(スライダー)48をフロント窓ガラス25からはみ出させ、前スライダー48からフロント窓ガラス25の前縁内面(内面)51に向けて後方に前延出部(延出部)53を延ばし、前延出部53をフロント窓ガラス25の前縁内面51に接着し、前センターレール部材24に沿って移動可能な前センタースライダー(スライダー)49をフロント窓ガラス25からはみ出させ、前センタースライダー49からフロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52に向けて前方に前センター延出部(延出部)54を延ばし、前センター延出部54をフロント窓ガラス25の後縁内面52に接着し、はみ出させた前スライダー48を前レール部材22で挟み込むように支えるとともに、はみ出させた前センタースライダー49を前センターレール部材24で挟み込んで支えるように構成したものである。
加えて、自動車用窓ガラスの支持構造20は、前センターアウターガイド45および前センターアウターガイド46に、前スライダー48の車体幅方向への移動を規制する車幅方向位置規制手段96を設けるとともに、前スライダー48の車体前後方向への移動を規制する車体前後方向位置規制手段97を設けたものである。
なお、車幅方向位置規制手段96および車体前後方向位置規制手段97については図6および図8で細説する。
前スライダー48は、フロント窓ガラス25の前縁内面(内面)51からはみ出した状態で、前縁内面51に沿って上下方向に延びた棒状部材である。
この前スライダー48は、上部48aと下部48bとの間の中央部48cに凹部48dを備える。中央部48cを範囲L1で示す。
前スライダー48から延ばした前延出部53は、フロント窓ガラス25の前縁内面51に沿って上下方向に延び、前縁内面51に接着した帯状板材である。
前延出部53を帯状板材とすることで、幅W1を広くして前縁内面51への接着面積を大きく確保する。
接着面積を大きく確保することで、フロント窓ガラス25の前縁内面51に、前スライダー48を前延出部53を介して強固に取り付ける。
前センタースライダー49は、フロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52からはみ出した状態で、後縁内面52に沿って上下方向に延びた棒状部材である。
この前センタースライダー49は、上部49aと下部49bとの間の中央部48cに凹部49dを備える。中央部49cを範囲L2で示す。
前センタースライダー49から延ばした前センター延出部54は、フロント窓ガラス25の後縁内面52に沿って上下方向に延び、後縁内面52に接着した帯状板材である。
前センター延出部54を帯状板材とすることで、幅W1を広くして後縁内面52への接着面積を大きく確保する。
接着面積を大きく確保することで、フロント窓ガラス25の後縁内面52に、前センタースライダー49を前センター延出部54を介して強固に取り付ける。
ここで、前スライダー48を棒状部材とし、棒状の前スライダー48を前レール部材22で支え、かつ前センタースライダー49を棒状部材とし、棒状の前センタースライダー49を前センターレール部材24で支えるように構成した。
前スライダー48および前センタースライダー49を棒状部材とすることで、フロント窓ガラス25の前縁内面51および後縁内面52のいずれか一方に、前スライダー48および前センタースライダー49の一方を付設するだけでも、フロント窓ガラス25を安定させた状態で上下に昇降することができる。
具体例として、前センタースライダー49のみを前センターレール部材24で支えることで、フロント窓ガラス25を安定させた状態で上下に昇降することが可能になる。よって、前スライダー48や前レール部材22を除去することが可能になる。
したがって、自動車用窓ガラスの支持構造20の部品点数を減らして、組付け作業のより一層の容易化を図ることも可能になる。
なお、前スライダー48の中央部48cに凹部48dを備え、前センタースライダー49の中央部49cに凹部49dを備えた理由については後述する。
レギュレータ30は、フロント窓ガラス25の下端中央にホルダー31を取り付け、このホルダー31の取付孔31aにキャリア32の連結ピン32aを取り付け、キャリア32をガイドレール34内に移動自在に配置し、キャリア32をワイヤ35に連結し、ワイヤ35を上下のガイドローラ36,36にかけるとともに、ドラム33に巻回させたものである。
レギュレータ30によれば、ドラム33を駆動モータ(図示せず)で回転することにより、ワイヤ35を引っ張り、キャリア32をガイドレール34に沿って昇降させることにより、キャリア32と一緒にフロント窓ガラス25を昇降させる。
以下、左側の左フロントサイドドア11(図1参照)に備えた自動車用窓ガラスの支持構造20の構成を図3〜図12に基づいて詳しく説明する。
特に、自動車用窓ガラスの支持構造20のうち、前センターサッシュ23、前センターレール部材24および前センタースライダー49について細説する。
なお、左側の左フロントサイドドア11に備えた自動車用窓ガラスの支持構造20の前サッシュ21、前レール部材22および前スライダー48は、自動車用窓ガラスの支持構造20の前センターサッシュ23、前センターレール部材24および前センタースライダー49と同じ構成なので、各部材の詳しい説明は省略する。
図3は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車用ドアの断面図であり、左フロントサイドドア11を矢印の如く開いた状態を示す。
車体センターピラー61の外側をライニング62で覆い、車体センターピラー61の前後端にそれぞれ前・後のシール63(後端側のシールは図示せず)を取り付ける。
左フロントサイドドア11の窓枠13を構成する前センターサッシュ23は、アウターサッシュ65の前端部65aとインナーサッシュ66の前端部66aとを固着するとともに、アウターサッシュ65の後端部65bとインナーサッシュ66の後端部66bとを固着したものである。
これにより、前センターサッシュ23は、閉断面を形成する。
アウターサッシュ65は、前端部65aの後方に、第1外向き傾斜部68を介してアウター前平坦部69を備え、アウター前平坦部69の後方に第2外向き傾斜部71を介してアウター中央平坦部72を備え、アウター中央平坦部72の後方に第3外向き傾斜部73を介してアウター後平坦部(アウターサッシュ65の後平坦部)74を備える。
インナーサッシュ66は、前端部66aの後方に、内向き傾斜部76を介してアウター前平坦部69に臨むインナー前平坦部77を備え、インナー前平坦部77の後方に外向き傾斜部78を介してアウター中央平坦部72およびアウター後平坦部74に臨むインナー平坦部79を備える。
アウター前平坦部69とインナー前平坦部77との間に間隔S1を確保し、アウター中央平坦部72とインナー平坦部79との間に間隔S2を確保する。
インナーサッシュ66には、前端部66a、内向き傾斜部76およびインナー前平坦部77を覆うライニング81を備え、外向き傾斜部78にシール82を備える。
アウター前平坦部69とインナー前平坦部77との間に間隔S1を確保し、アウター中央平坦部72とインナー平坦部79との間に間隔S2を確保することで、前センターサッシュ23の剛性を確保する。
アウター前平坦部69には、前センターインナーガイド45をリベット86または溶接などで取り付ける。
なお、左リヤサイドドア12の前端にシール95を備える。
図4は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車用ドアの断面図であり、左フロントサイドドア11を閉じた状態を示す。
車体センターピラー61のシール63にインナーサッシュ66のライニング81を当て、インナーサッシュ66のシール82を車体センターピラー61のライニング62に当て、左リヤサイドドア12の前端に備えたシール95に、前センターガーニッシュ27の後端部27bおよび前センターサッシュ23の後端部23aを当てる。
インナーサッシュ66のインナー前平坦部77に第1差込孔83を形成し、インナー平坦部79に第2差込孔84を形成する。
アウターサッシュ65のアウター前平坦部69に貫通孔87を形成し、前センターインナーガイド45のベース部91に貫通孔92を形成する。
アウター前平坦部69の貫通孔87およびベース部91の貫通孔92にリベット86を差し込み、アウターサッシュ65にベース部91を締結することにより、アウターサッシュ65に前センターインナーガイド45を取り付ける。
前センターインナーガイド45に前センタースライダー49を当て、この前センタースライダー49に、前センターガーニッシュ27の前センターアウターガイド46を当てる。この状態で、前センターガーニッシュ27を、アウターサッシュ65のアウター中央平坦部72にボルト88で取り付ける。
前センターインナーガイド45および前センターアウターガイド46は前センターレール部材24を構成する。
前センターサッシュ23の一部を構成するアウターサッシュ65を、アウター前平坦部69から後方にアウター中央平坦部72およびアウター後平坦部74を延ばすとともに、インナー前平坦部77から後方にインナー平坦部79を延ばした。
ところで、前センターガーニッシュ27には、略中央にボス111を設け、このボス111にねじ孔112を形成する。前センターガーニッシュ27をアウターサッシュ65に被せるとともに、ボス111をアウター中央平坦部72に当てる。
この状態で、ボス111のねじ孔112を、アウター中央平坦部72の貫通孔113に合わせ、インナーサッシュ66の第2差込孔84から前センターサッシュ23内の第2空間114にボルト88を差し込んで、第2空間114内に差し込んだボルト88を貫通孔113を介してねじ孔112にねじ込む。
これにより、アウターサッシュ65に前センターガーニッシュ27を取り付ける。前センターガーニッシュ27をアウターサッシュ65に取り付けることで、前センターガーニッシュ27で、アウター前平坦部69の後半分、具体的にはアウター中央平坦部72およびアウター後平坦部74を覆う。
このように、前センターサッシュ23を後方に延ばし、後方に延ばした前センターサッシュ23の部位を前センターガーニッシュ27で隠すことにより、車体センターピラー61の長さL1を大きく形成しても、車体センターピラー61を前センターガーニッシュ27で隠すことができる。
よって、車体センターピラー61の長さL1を大きく形成することができ、車体強度を高めることができる。
加えて、アウターサッシュ65に前センターガーニッシュ27を取り付けた際に、前センターガーニッシュ27の外面27cをフロント窓ガラス25の外面25bと面一にする。これにより、自動車10の外観性をさらに高めることができる。
さらに、前センターガーニッシュ27に前センターアウターガイド46を設け、前センターアウターガイド46で前センタースライダー49のうちのスライダー側部55を支える。
これにより、前センタースライダー49のうちのスライダー側部55を、前センターガーニッシュ27で隠す。よって、スライダー側部55を車体外側から見えないようにして、外観性をより一層高めることができる。
図5は図1の5−5線断面図であり、前センタースライダーの上部を示す。
前センターインナーガイド45は、ベース部91と、ベース部91に取り付けたインナー規制ラバー108とからなる。
ベース部91は、アウターサッシュ65のアウター前平坦部69にガイド部101を取り付け、ガイド部101から前方に張出部102を張り出したものである。
ガイド部101は、アウターサッシュ65のアウター前平坦部69に沿って延びるガイド底部103と、ガイド底部103の前後端から車体外側に向けて湾曲状に延びる前・後の壁部104,105とから凹部106を形成した部材である。
このガイド部101の凹部106内にインナー規制ラバー108を取り付ける。
インナー規制ラバー108は、ガイド部101の凹部106に沿わせて略凹状に形成することで凹部内周109を備え、この凹部内周109にインナーリップ部115を備えた樹脂製やゴム製の部材である。
このインナー規制ラバー108の前端にはシール部116が一体に形成されている。
前センターアウターガイド46は、前センターガーニッシュ27の前端部27aに形成したガイド部117と、ガイド部117に設けたアウター規制ラバー118とからなる。
ガイド部117は、車体前後方向に延びる表面部材117aと、この表面部材117aの後端から車体幅方向に延びる補強部材117bとで略L字形に形成し、補強部材117bに差込孔119を形成したものである。
このガイド部117の内側に、アウター規制ラバー118が設けられている。
アウター規制ラバー118は、一例として樹脂材やゴム材で略L字状に形成した部材であり、略L形の部材で係止爪121をガイド部117の差込孔119に差し込むことにより、ガイド部117に取り付ける部材である。
このアウター規制ラバー118は、スライダー側部55に臨む面にアウター第1リップ部122およびアウター第リップ部123を備える。
前センターアウターガイド46と前センターインナーガイド45とで前センターレール部材24を構成し、前センターレール部材24に前センタースライダー49を昇降自在に配置する。
具体的には、インナー規制ラバー108の凹部内周109に前センタースライダー49の内側部位125(インナーガイドに嵌め込む部位)を差し込み、凹部内周109のインナー保持部126およびインナーリップ部115に内側部位125を当接する。
加えて、アウター規制ラバー118のアウター第1リップ部122およびアウター第2リップ部123に前センタースライダー49のスライダー側部55を当接する。
なお、インナー保持部126、インナーリップ部115、アウター第1リップ部122およびアウター第2リップ部123については図6および図7で細説する。
ベース部91の一部を構成するガイド部101のガイド底部103を、アウターサッシュ65のアウター前平坦部69に当て、アウター前平坦部69の貫通孔87およびガイド底部103の貫通孔92にリベット86を差し込む。
差し込んだリベット86の端部を潰して、ベース部91をアウター前平坦部69に固定する。
すなわち、前センターインナーガイド45のベース部91を構成するガイド部101のガイド底部103をアウターサッシュ65に重ね合わせ、重ね合わせた部位を固定する。
このように、前センターインナーガイド45のベース部91を構成するガイド部101のガイド底部103を前センターサッシュ23に固定させることにより、従来技術のように前センターインナーガイドの側部から取付部を張り出し、この取付部に臨ませてサッシュを張り出す必要はない。
これにより、前センターサッシュ23によるフロント窓ガラス25の後縁内面52の目隠し部56の幅W2を小さくすることができる。
前センタースライダー49は、スライダー側部55と内側部位125とからなり、フロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52からはみ出した状態で、後縁内面52に沿って上下方向に延びた棒状部材である。
この前センタースライダー49は、フロント窓ガラス25の後縁内面52に前センター延出部54を接着剤57で接着することにより、フロント窓ガラス25の後縁内面52に沿って保持されている。
フロント窓ガラス25の後縁内面52に前センター延出部54を接着剤57で接着して、前センタースライダー49をフロント窓ガラス25の後縁内面52に沿って保持することで、前センタースライダー49をボルト(図示せず)でフロント窓ガラス25取り付ける必要がない。
このため、ボルトの頭部をフロント窓ガラス25の外面から露出させる必要がなく、ボルトの頭部による風切り音の発生をなくし、かつ外観性の向上を図ることができる。
また、フロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52から前センタースライダー49をはみ出させた。よって、はみ出した部位を前センターアウターガイド46で支えることで、通常の窓ガラスと比較して、フロント窓ガラス25を車体の外側に配置することが可能になる。
これにより、フロント窓ガラス25の外面25bと前センターガーニッシュ27の外面27cとを面一にすることができる。
フロント窓ガラス25の後縁内面52には、一例として黒色セラミックを塗布して目隠し部56を構成し、目隠し部56で前センター延出部54やシール部116を車体外側から見えないように隠す。
目隠し部56は、不透明な有色フィルムなどを窓ガラスの中間膜とした合わせガラスとしてもよく、または窓ガラスの表面に黒色などのフィルムをプリント加工などにより貼付してもよい。
また、前センタースライダー49の主な部分を、前センターアウターガイド46、すなわち前センターガーニッシュ27の前端部27aで覆う。
これにより、前センタースライダー49の主な部分を車体外側から見えないように隠すことができる。
インナー規制ラバー108の前端に一体に形成したシール部116は、基部128と、リップ129とからなり、基部128を前センターインナーガイド(インナーガイド)45側に設けたものである。
インナー規制ラバー108にシール部116を一体に形成することで、インナー規制ラバー108をベース部91に取り付けて前センターインナーガイド45とする際に、張出部102の取付凹部102aに、シール部116の基部128に備えた取付片128bを取り付ける。
この基部128は、インナー規制ラバー108と一体に形成し、ガイド部101から前方に張り出した張出部102に取り付けるとともに、端部128aをライニング81の端部81aに当接したものである。
この基部128にリップ部129を一体に形成し、リップ部129の先端部131をフロント窓ガラス25側の前センター延出部54に当接させ、車室18内の密閉性を保つ。
図5では、前センタースライダー49の上部49aに関連する構成ついて説明したが、前センタースライダーの下部49b(図2参照)に関する構成も前センタースライダー49の上部49aと同様である。
図6は図5の要部拡大図であり、前センタースライダーの上部を示す。
インナー規制ラバー108のインナー保持部126が、前センタースライダー49の内側部位125の垂直面125bに当接する。
これにより、前センタースライダー49が車体前方に移動することを規制する。
また、インナー規制ラバー108のインナーリップ部115が、前センタースライダー49の内側部位125の傾斜面125aに当接する。
これにより、前センタースライダー49が車体後方および車体幅方向内側に移動することを規制する。
一方、アウター規制ラバー118のアウター第1リップ部122が、前センタースライダー49のスライダー側部55の水平面55aに当接する。
これにより、前センタースライダー49が車体幅方向外側に移動することを規制する。
また、アウター規制ラバー118のアウター第2リップ部123が、前センタースライダー49のスライダー側部55の垂直面55bに当接する。
これにより、前センタースライダー49が車体後方に移動することを規制する。
したがって、前センタースライダー49の上部49aにおいて、インナーリップ部115およびアウター第1リップ部122で前センタースライダー49の車体幅方向への移動を規制する。
すなわち、前センタースライダー49の上部49aにおいて、インナーリップ部115およびアウター第1リップ部122は、前述した車幅方向位置規制手段96(図2も参照)を構成する。
車幅方向位置規制手段96を備えることで、前センターガーニッシュ27の外面27cに対してフロント窓ガラス25の外面25bをより確実に面一にすることができる。
これにより、自動車10の外観性をより一層高めることができる。
また、前センタースライダー49の上部49aにおいて、インナーリップ部115、アウター第2リップ部123およびインナー保持部126で前センタースライダー49の車体前後方向への移動を規制する。
すなわち、前センタースライダー49の上部49aにおいて、インナーリップ部115、アウター第2リップ部123およびインナー保持部126は、前述した車体前後方向位置規制手段97(図2も参照)を構成する。
車体前後方向位置規制手段97を備えることで、前センタースライダー49を介してフロント窓ガラス25の車体前後方向への移動を規制する。
これにより、フロント窓ガラス25を車体前後方向に対して正確に位置決めして、フロント窓ガラス25と前センターガーニッシュ27との間の隙間S3(図6、図8参照)を均一に確保することができる。
図6では、前センタースライダー49の上部49aの断面について説明したが、前センタースライダーの下部49b(図2参照)の断面も前センタースライダー49の上部49aと同様である。
図7は図1の7−7線断面図であり、前センタースライダーの中央部の断面を示す。
前センタースライダー49は、図2に示すように中央部49c(範囲L2)に凹部49dを備える。凹部49dは、前センタースライダー49の内側部位125のうちインナー保持部126に臨む部位を凹ませたものである。インナー保持部126を凹ませることで、凹部49dをインナー保持部126から離す。
すなわち、インナー規制ラバー108の凹部内周109インナーリップ部115に内側部位125を当接し、アウター規制ラバー118のアウター第1リップ部122およびアウター第2リップ部123に前センタースライダー49のスライダー側部55を当接する。
図8は図7の要部拡大図であり、前センタースライダーの中央部の断面を示す。
前センタースライダー49は、図2に示すように中央部49c(範囲L2)に凹部49dを備えることで、凹部49dをインナー保持部126から離す。
インナー規制ラバー108のインナーリップ部115が、前センタースライダー49の内側部位125の傾斜面125aに当接する。
これにより、前センタースライダー49が車体後方および車体幅方向内側に移動することを規制する。
一方、アウター規制ラバー118のアウター第1リップ部122が、前センタースライダー49のスライダー側部55の水平面55aに当接する。
これにより、前センタースライダー49が車体幅方向外側に移動することを規制する。
アウター規制ラバー118のアウター第2リップ部123が、前センタースライダー49のスライダー側部55の垂直面55bに当接する。
これにより、前センタースライダー49が車体後方に移動することを規制する。
したがって、前センタースライダー49の中央部49cにおいて、インナーリップ部115およびアウター第1リップ部122で前センタースライダー49の車体幅方向への移動を規制する。
すなわち、前センタースライダー49の中央部49cにおいて、インナーリップ部115およびアウター第1リップ部122は、前述した車幅方向位置規制手段96(図2も参照)を構成する。
車幅方向位置規制手段96を備えることで、前センターガーニッシュ27の外面27cに対してフロント窓ガラス25の外面25bをより確実に面一とすることができる。
これにより、自動車10の外観性をより一層高めることができる。
図9は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の車幅方向位置規制手段および車体前後方向位置規制手段について説明する斜視図である。
前センタースライダー49の上部49a、下部49bおよび中央部49cを、車幅方向位置規制手段96を構成するインナーリップ部115およびアウター第1リップ部122で支えることで、前センタースライダー49の車体幅方向への移動を規制する。
これにより、前センタースライダー49と一体のフロント窓ガラス25の車体幅方向への移動を規制し、図6および図8に示すように、前センターガーニッシュ27の外面27cに対してフロント窓ガラス25の外面25bをより確実に面一にすることができる。
これにより、自動車10の外観性をより一層高めることができる。
ここで、車体前後方向位置規制手段97について説明する。
フロント窓ガラス25の厚さや形状などから、フロント窓ガラス25の車体前後方向への位置決めをおこなうためには、フロント窓ガラス25の上部および下部を規制すればよい。
これにより、前センタースライダー49の上部49aおよび下部49bを、車体前後方向位置規制手段97を構成するアウター第2リップ部123、インナーリップ部115およびインナー保持部126で支えることで、前センタースライダー49の車体前後方向への移動を規制することができる。
よって、前センタースライダー49の中央部49c(範囲L2)に凹部49dを備え、凹部49dをインナー保持部126から離すことが可能になる(図7、図8参照)。
このように、車体前後方向位置規制手段97で前センタースライダー49のうち上部49aおよび下部49bのみを規制することで、前センタースライダー49を介してフロント窓ガラス25の車体前後方向への移動を十分に規制することができる。
これにより、フロント窓ガラス25を車体前後方向に対して正確に位置決めして、フロント窓ガラス25と前センターガーニッシュ27との間の隙間S3(図6、図8参照)を、フロント窓ガラス25の上部から下部まで均一に確保することができる。
一方、前センタースライダー49の中央部49cに凹部49dを備え、凹部49dをインナー保持部126から離す(図7、図8参照)ことで、インナー保持部126に対する前センタースライダー49の接触面積を減らす。
このように、車体前後方向位置規制手段97と前センタースライダー49との接触面積を減らすことで、前センタースライダー49が昇降する際の摺動抵抗を小さく抑え、フロント窓ガラス25をより一層円滑に昇降することができる。
図9においては、前センタースライダー49を規制する車幅方向位置規制手段96および車体前後方向位置規制手段97について説明したが、前スライダー49にも、前センタースライダー49と同様の車幅方向位置規制手段および車体前後方向位置規制手段を備える。
なお、前スライダー49の車幅方向位置規制手段および車体前後方向位置規制手段は、前センタースライダー49と同じであり説明を省略する。
つぎに、自動車用窓ガラスの支持構造20の組付け工程を図10〜図12に基づいて説明する。
図10(a),(b)は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造のベース部にインナー規制ラバーを取り付ける工程を説明する図である。
(a)において、ベース部91のガイド底部103を、アウターサッシュ65のアウター前平坦部69に当て、アウター前平坦部69の貫通孔87およびガイド底部103の貫通孔92にリベット86を差し込む。
差し込んだリベット86の端部を潰して、ベース部91をアウターサッシュ65に固定する。
(b)において、ベース部91にインナー規制ラバー108を矢印aの如く取り付けるとともに、張出部102の取付凹部102aに、シール部116の基部128に備えた取付片128bを矢印bの如く取り付けて、張出部102にシール部116の基部128を取り付ける。
これにより、ベース部91にインナー規制ラバー108を連結した前センターインナーガイド45(図11(a)参照)を得る。
図11(a),(b)は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の前センターインナーガイドに前センタースライダーをセットする工程を説明する図である。
(a)において、フロント窓ガラス25の後縁内面52に、前センター延出部54を接着剤57で接着することにより、前センタースライダー49をフロント窓ガラス25の後縁内面(内面)52からはみ出した状態に配置する。
つぎに、前センタースライダー49の内側部位125を、前センターインナーガイド45の一部を構成するインナー規制ラバー108の凹部内周109に矢印cの如く差し込む。
前センタースライダー49のうち、インナー規制ラバー108の凹部内周109に嵌め込む部位、すなわち内側部位125を略V字状断面に形成した。これにより、スライダーをインナーガイドに円滑に嵌め込むことができる。
(b)において、前センタースライダー49の内側部位125を、凹部内周109のインナー保持部126およびインナーリップ部115に当接する。
同時に、シール部116のリップ部129の先端部131をフロント窓ガラス25側の前センター延出部54に当接する。
つぎに、前センタースライダー49のスライダー側部55に向けて、前センターガーニッシュ27の前端部27aに備えた前センターアウターガイド46を矢印dの如く移動するとともに、アウターサッシュ65の貫通孔113に向けて、前センターガーニッシュ27のボス111を矢印eの如く移動する。
図12(a),(b)は本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の前センターインナーガイドおよび前センターアウターガイドで前センタースライダーを支える工程を説明する図である。
(a)において、ボス111のねじ孔112を、アウター中央平坦部72の貫通孔113に合わせた状態で、インナーサッシュ66の第2差込孔84から前センターサッシュ23内の第2空間114にボルト88を矢印fの如く差し込む。
差し込んだボルト88を、アウターサッシュ65の貫通孔113を介してねじ孔112にねじ込む。
(b)において、アウターサッシュ65に前センターガーニッシュ27を取り付け、前センタースライダー49を前センターインナーガイド45と前センターアウターガイド46とで摺動自在に挟み込む。
これにより、前センタースライダー49の内側部位125を、前センターインナーガイド45のインナー規制ラバー108で支え、前センタースライダー49のスライダー側部55を、前センターアウターガイド46のアウター規制ラバー118で支える。
これにより、前センターインナーガイド45と前センターアウターガイド46とからなる前センターレール部材24で、前センタースライダー49の車体前後方向への移動や車体幅(左右)方向への移動を規制する。
つぎに、インナーサッシュ66にライニング81およびシール82を取り付ける。
このように、前センターレール部材24を前センターインナーガイド45と前センターアウターガイド46とで構成し、前センターインナーガイド45を前センターサッシュ23に設け、前センターアウターガイド46を前センターガーニッシュ27に設けた。
よって、前センターガーニッシュ27を組み付けることにより、前センターインナーガイド45と前センターアウターガイド46とで前センタースライダー49を内外から支えることができる。
前述したように、前センターレール部材24を前センターインナーガイド45と前センターアウターガイド46とに2分割することで、前センターレール部材24内に前センタースライダー49を、手間をかけないで簡単に組み付けることができ、組付け作業の容易化を図ることができる。
なお、前記実施の形態では、車体外装部品の一例として装飾用の前センターガーニッシュ27について説明したが、その他の例として、車体外装部品をアウターサッシュ65のアウター後平坦部74とし、このアウター後平坦部74に前センターアウターガイド46を設けるように構成することも可能である。
また、前記実施形態では、フロントサイドドア11の前サッシュ21の外面に臨ませて装飾用のドアミラーガーニッシュ26を設けるとともに、前センターサッシュ23の外面に臨ませて装飾用の前センターガーニッシュ27を設け、ドアミラーガーニッシュ26および前センターガーニッシュ27をフロント窓ガラス25に対して面一になるように取り付けた例について説明したが、これに限定するものではなく、どちらか一方のガーニッシュのみを用いることも可能である。
この場合、前サッシュ21または前センターサッシュ23の外面に臨ませて装飾用のガーニッシュを設け、このガーニッシュをフロント窓ガラス25に対して面一になるように構成する。
さらに、前記実施の形態で説明したインナーリップ部115、アウター第1リップ部122およびアウター第2リップ部123は、実施の形態で説明した形状に限定するものではなく適宜変更が可能である。
加えて、前記実施の形態では、前スライダー48および前センタースライダー49にそれぞれ前延出部53および前センター延出部54を設け、これらの延出部53,54をフロント窓ガラス25の内面に接着させた例について説明したが、これに限定するものではない。
その他の例として、それぞれのスライダー48,49に延出部53,54を設けないで、各スライダー48,49のそれぞれの一部をフロント窓ガラス25の内面に接着させ、スライダーの残りの部分をフロント窓ガラス25から突出させることも可能である。
本発明の自動車用窓ガラスの支持構造は、窓ガラスを昇降可能に構成した自動車への適用に好適である。
本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車を示す斜視図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の要部を示す分解斜視図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車用ドアの断面図であり、左フロントサイドドアを開いた状態を示す。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造を備えた自動車用ドアの断面図であり、左フロントサイドドアを閉じた状態を示す。 図1の5−5線断面図である。 図5の要部拡大図である。 図1の7−7線断面図である。 図7の要部拡大図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の車幅方向位置規制手段および車体前後方向位置規制手段について説明する斜視図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造のベース部にインナー規制ラバーを取り付ける工程を説明する図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の前センターインナーガイドに前センタースライダーをセットする工程を説明する図である。 本発明に係る自動車用窓ガラスの支持構造の前センターインナーガイドおよび前センターアウターガイドで前センタースライダーを支える工程を説明する図である。 従来の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…自動車、11…左・右のフロントサイドドア(自動車用ドア)、12…左・右のリヤサイドドア(自動車用ドア)、20…自動車用窓ガラスの支持構造、21…前サッシュ、23…前センターサッシュ(後サッシュ)、25…フロント窓ガラス(窓ガラス)、26…ドアミラーガーニッシュ(車体外装部品)、27…前センターガーニッシュ(車体外装部品)、41…前インナーガイド(インナーガイド)、42…前アウターガイド(アウターガイド)、45…前センターインナーガイド(インナーガイド)、46…前センターアウターガイド(アウターガイド)、48…前スライダー(スライダー)、49…前センタースライダー(スライダー)、48a,49a…上部、48b,49b…下部、48c,48c…中央部、48d,49d…凹部、51…前縁内面(内面)、52…後縁内面(内面)、55…スライダ側部、96…車幅方向位置規制手段、97…車体前後方向位置規制手段、125…内側部位(インナーガイドに嵌め込む部位)、115…インナーリップ部、125a…傾斜部、126…インナー保持部。

Claims (3)

  1. 自動車用ドア(11)の前・後のサッシュ(21,23)の少なくとも一方に沿わせて窓ガラス(25)を昇降自在に取り付け、前記少なくとも一方のサッシュ(21,23)の外面に臨ませて車体外装部品(26,27)を設けた自動車用窓ガラスの支持構造(20)であって、
    前記前・後のサッシュ(21,23)の少なくとも一方で、かつ前記車体外装部品(26,27)に臨む面にインナーガイド(41,45)を設け、
    このインナーガイド(41,45)に臨む前記車体外装部品(26,27)の面にアウターガイド(42,46)を設け、
    前記窓ガラス(25)の内面(51)に窓ガラス(25)からはみ出させてスライダー(48,49)を接着し、
    このスライダー(48,49)をアウターガイド(42,46)とインナーガイド(41,45)との間に昇降自在に配置し、
    前記アウターガイド(42,46)は、前記スライダー(48,49)のスライダ側部55に当接するアウター第1リップ部(122)およびアウター第2リップ部(123)を備え、
    前記インナーガイド(41,45)は、前記スライダー(48,49)の内側部位125に当接するインナーリップ部(115)およびインナー保持部(126)を備え、
    前記インナーリップ部(115)および前記アウター第1リップ部(122)で前記スライダー(48,49)の車体幅方向への移動を規制する車幅方向位置規制手段(96)を構成し、
    前記インナーリップ部(115)、前記アウター第2リップ部(123)およびインナー保持部(126)で前記スライダー(48,49)の車体前後方向への移動を規制する車体前後方向位置規制手段(97)を構成し、
    前記スライダー(48,49)の内側部位125に傾斜面(125a)を備え、
    前記傾斜面(125a)に、前記車幅方向位置規制手段(96)の一部を構成するとともに、前記車体前後方向位置規制手段(97)の一部を構成する前記インナーリップ部(115)を当接させたことを特徴とする自動車用窓ガラスの支持構造。
  2. 前記スライダー(48,49)は、
    前記インナー保持部(126)に当接するように形成された上部(48a,49a)および下部(48b,49b)を備えるとともに、
    上部(48a,49a)および下部(48b,49b)間の中央部(48c,48c)に、前記インナー保持部(126)から離れるように形成された凹部(48d,49d)を備え、
    前記インナー保持部(126)から前記凹部(48d,49d)を離すことで前記スライダー(48,49)が昇降する際の摺動抵抗を小さく抑えたことを特徴とする請求項1記載の自動車用窓ガラスの支持構造。
  3. 前記スライダー(48,49)は、前記インナーガイド(41,45)に嵌め込む部位(125)を略V字状断面に形成したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動車用窓ガラスの支持構造。
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