JP6176776B2 - 半導体装置の製造方法、基板処理装置、基板処理システムおよびプログラム - Google Patents
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Description
表面にゲート絶縁膜が形成された基板に対して、第1の金属元素を含むフッ素非含有金属原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、反応ガスを供給し排気する工程と、
を、前記基板を200℃以上400℃以下に加熱しつつ、交互に複数回行い、前記ゲート絶縁膜上に前記第1の金属元素を含むライナー膜を形成する工程と、
前記ライナー膜が形成された基板に対して、第1の還元ガスと第2の還元ガスとを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、第2の金属元素およびフッ素を含むフッ素含有金属原料ガスを供給し排気する工程と、
を、交互に複数回行い、前記ライナー膜上に前記第2の金属元素を含むゲート電極を形成する工程と、
を有する半導体装置の製造方法が提供される。
まず、本発明の第1の実施形態で好適に使用される基板処理装置システムについて説明する。
なお、本発明が適用される基板処理システム10においては、基板としてのウエハを搬送するキャリヤとして、FOUP(front opening unified pod)としてのカセット110が使用される。また、以下の説明において、前後左右は図1を基準とする。すなわち、前方向とは、搬送室12から見て、後述するIOステージ64の方向である。後方向とは、IOステージ64から見て、搬送室12の方向である。左方向とは、搬送室12から見て、後述する基板処理装置101の方向である。右方向とは、搬送室12から見て、後述する基板処理装置102の方向である。
74は、基板処理システム10を制御する制御部であり、移載機22等、基板処理システム10を構成する各構成部を制御するものである。
本実施例においては、同一の基板処理装置として、以下に説明する。また、基板処理装置の詳細は後述する。
それと並行して、基板処理装置101のゲートバルブ70が開かれ、移載機22が、前記1個目のカセット110を、基板処理装置101内に搬入する。
移載機22が、前記2個目のカセット110をピックアップした後、ゲートバルブ60が閉じられて、次のカセットを搬入するための準備が行われる。
それと並行して、基板処理装置101のゲートバルブ70が開かれ、移載機22が、前記2個目のカセット110を、基板処理装置101に搬入する。
以上の動作が繰り返されることにより、ウエハが25枚ずつ、順次処理されていく。
カセット110がカセットステージ114に供給されるに先立って、カセット搬入搬出口(図示せず)がゲートバルブ70によって開放される。その後、カセット110はカセット搬入搬出口から搬入され、カセットステージ114の上にウエハ200が垂直姿勢であって、カセット110のウエハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。その後、カセット110は、カセットステージ114によって、カセット110内のウエハ200が水平姿勢となり、カセット110のウエハ出し入れ口が筐体後方を向けるように、筐体後方に右周り縦方向90°回転させられる。
図3および図4に示す通り、処理炉202(602)には基板としてのウエハ200を加熱するための加熱手段(加熱機構、加熱系)であるヒータ207が設けられている。ヒータ207は上方が閉塞された円筒形状の断熱部材と複数本のヒータ素線とを備えており、断熱部材に対しヒータ素線が設けられたユニット構成を有している。ヒータ207の内側には、ヒータ207と同心円状に反応容器(処理容器)を構成する反応管203(603)が配設されている。反応管203(603)は例えば石英(SiO2)または炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料からなり、上端が閉塞し下端が開口した円筒形状に形成されている。
具体的には、基板処理装置101の処理炉202を用いてTiN膜を形成し、基板処理装置102の処理炉602を用いてWB膜を形成する。図6及び図8は、それぞれ本実施形態の好適なシーケンスにおけるTiN膜、WB膜の成膜フローを示す図である。図7及び図9は、それぞれ本実施形態の好適なシーケンスにおけるTiN膜形成時、WB膜形成時におけるガス供給のタイミングを示す図である。
表面に絶縁膜が形成されたウエハ200上にライナー膜(TiN膜)を形成する工程と、
金属元素(W)およびフッ素(F)を含むガスを用いて、前記ライナー膜(TiN膜)上に金属含有膜(WB膜)を形成する工程と、を行うことで、絶縁膜にリーク電流の増加等のダメージを与えることなくウエハ200上に金属含有膜(WB膜)を形成する。
表面に絶縁膜が形成されたウエハ200が複数枚ボート217に装填(ウエハチャージ)されると、図3に示されているように、複数枚のウエハ200を支持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内に搬入(ボートロード)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介して反応管203の下端をシールした状態となる。
処理室201内が所望の圧力(真空度)となるように真空ポンプ246によって真空排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力情報に基づき、APCバルブ243がフィードバック制御される(圧力調整)。なお、真空ポンプ246は、少なくともウエハ200に対する処理が完了するまでの間は常時作動させた状態を維持する。また、処理室201内が所望の温度となるようにヒータ207によって加熱される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように、温度センサ263が検出した温度情報に基づきヒータ207への通電具合がフィードバック制御される(温度調整)。なお、ヒータ207による処理室201内の加熱は、少なくともウエハ200に対する処理が完了するまでの間は継続して行われる。続いて、回転機構267によりボート217およびウエハ200の回転を開始する。なお、回転機構267によるボート217およびウエハ200の回転は、少なくとも、ウエハ200に対する処理が完了するまでの間は継続して行われる。その後、後述するステップ11〜14を順次実行してウエハ200上にTiN膜を形成するTiN膜形成工程を行う。
(TiCl4ガス供給)
ガス供給管310のバルブ314を開き、ガス供給管310内にTiCl4ガスを流す。ガス供給管310内を流れたTiCl4ガスは、マスフローコントローラ312により流量調整される。流量調整されたTiCl4ガスは、ノズル410のガス供給孔410aから処理室201内に供給され、排気管231から排気される。このとき、ウエハ200に対してTiCl4ガスが供給されることとなる。すなわちウエハ200の表面はTiCl4ガスに暴露されることとなる。このとき同時にバルブ514を開き、キャリアガス供給管510内にN2ガス等の不活性ガスを流す。キャリアガス供給管510内を流れたN2ガスは、マスフローコントローラ512により流量調整される。流量調整されたN2ガスはTiCl4ガスと一緒に処理室201内に供給され、排気管231から排気される。なお、このとき、ノズル420内へのTiCl4ガスの侵入を防止するために、バルブ524を開き、キャリアガス供給管520内にN2ガスを流す。N2ガスは、ガス供給管320、ノズル420を介して処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
(残留ガス除去)
ウエハ200上にTi含有層が形成された後、ガス供給管310のバルブ314を閉じ、TiCl4ガスの供給を停止する。このとき、排気管231のAPCバルブ243は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する未反応もしくはTi含有層形成に寄与した後のTiCl4ガスを処理室201内から排除する。なお、このときバルブ514、524は開いたままとして、N2ガスの処理室201内への供給を維持する。N2ガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室201内に残留する未反応もしくはTi含有層形成に寄与した後のTiCl4ガスを処理室201内から排除する効果を高めることができる。
(NH3ガス供給)
ステップ12が終了し処理室201内の残留ガスを除去した後、ガス供給管320のバルブ324を開き、ガス供給管320内にNH3ガスを流す。ガス供給管320内を流れたNH3ガスは、マスフローコントローラ322により流量調整される。流量調整されたNH3ガスは、ノズル420のガス供給孔420aから処理室201内へ供給され、排気管231から排気される。このときウエハ200に対してNH3ガスが供給されることとなる。すなわちウエハ200の表面はNH3ガスに暴露されることとなる。このとき同時にバルブ524を開き、キャリアガス供給管520内にN2ガスを流す。キャリアガス供給管520内を流れたN2ガスは、マスフローコントローラ522により流量調整される。流量調整されたN2ガスはNH3ガスと一緒に処理室201内へ供給され、排気管231から排気される。なお、このとき、ノズル410内へのNH3ガスの侵入を防止するために、バルブ514を開き、キャリアガス供給管510内にN2ガスを流す。N2ガスは、ガス供給管310、ノズル410を介して処理室201内に供給され、排気管231から排気される。
(残留ガス除去)
その後、ガス供給管320のバルブ324を閉じて、NH3ガスの供給を停止する。このとき、排気管231のAPCバルブ243は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室201内を真空排気し、処理室201内に残留する未反応もしくはTiN層形成に寄与した後のNH3ガスや反応副生成物を処理室201内から排除する。なお、このときバルブ514、524は開いたままとして、N2ガスの処理室201内への供給を維持する。N2ガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室201内に残留する未反応もしくはTiN層形成に寄与した後のNH3ガスや反応副生成物を処理室201内から排除する効果を高めることができる。
所定組成を有する所定膜厚のTiN膜を形成する成膜処理がなされると、N2等の不活性ガスが処理室201内へ供給され、排気管231から排気されることで、処理室201内が不活性ガスでパージされる(ガスパージ)。その後、処理室201内の雰囲気が不活性ガスに置換され(不活性ガス置換)、処理室201内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰)。
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、反応管203の下端が開口されるとともに、処理済ウエハ200がボート217に支持された状態で反応管203の下端から反応管203の外部に搬出(ボートアンロード)される。その後、処理済ウエハ200はボート217より取り出される。
表面にTiN膜が形成されたウエハ200が複数枚ボート217に装填(ウエハチャージ)されると、図3に示されているように、複数枚のウエハ200を支持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室601内に搬入(ボートロード)される。この状態で、シールキャップ219はOリング220を介して反応管603の下端をシールした状態となる。
圧力調整、温度調整およびボート217の回転については、上述の処理室201内における圧力調整、温度調整およびボート217の回転と同様のため、説明を省略する。回転機構267によりボート217およびウエハ200の回転を開始した後、後述するステップ21〜24を順次実行してウエハ200上にWB膜を形成するWB膜形成工程を行う。
(B2H6ガス+H2ガス供給)
まず、ガス供給管350のバルブ354を開き、ガス供給管350内にB2H6ガスおよびH2ガスを流す。ガス供給管350内を流れたB2H6ガスおよびH2ガスは、マスフローコントローラ352により流量調整される。流量調整されたB2H6ガスおよびH2ガスは、ノズル450のガス供給孔450aから処理室601内に供給され、排気管231から排気される。このとき、ウエハ200に対してB2H6ガスおよびH2ガスが供給されることとなる。すなわちウエハ200の表面はB2H6ガスおよびH2ガスに暴露されることとなる。このとき同時にバルブ554を開き、キャリアガス供給管550内にN2ガス等の不活性ガスを流す。キャリアガス供給管550内を流れたN2ガスは、マスフローコントローラ552により流量調整される。流量調整されたN2ガスはB2H6ガスおよびH2ガスと一緒に処理室601内に供給され、排気管231から排気される。なお、このとき、ノズル460内へのB2H6ガスおよびH2ガスの侵入を防止するために、バルブ564を開き、キャリアガス供給管560内にN2ガスを流す。N2ガスは、ガス供給管560、ノズル460を介して処理室601内に供給され、排気管231から排気される。
(残留ガス除去)
ウエハ200上にBH含有層が形成された後、ガス供給管350のバルブ354を閉じ、B2H6ガスおよびH2ガスの供給を停止する。このとき、排気管231のAPCバルブ243は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室601内を真空排気し、処理室601内に残留する未反応もしくはBH含有層形成に寄与した後のB2H6ガスおよびH2ガスを処理室601内から排除する。なお、このときバルブ554、564は開いたままとして、N2ガスの処理室601内への供給を維持する。N2ガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室601内に残留する未反応もしくはBH含有層形成に寄与した後のB2H6ガスおよびH2ガスを処理室601内から排除する効果を高めることができる。
(WF6ガス供給)
ステップ22が終了し処理室601内の残留ガスを除去した後、ガス供給管360のバルブ364を開き、ガス供給管360内にWF6ガスを流す。ガス供給管360内を流れたWF6ガスは、マスフローコントローラ362により流量調整される。流量調整されたWF6ガスは、ノズル460のガス供給孔460aから処理室601内へ供給され、排気管231から排気される。このときウエハ200に対してWF6ガスが供給されることとなる。すなわちウエハ200の表面はWF6ガスに暴露されることとなる。このとき同時にバルブ564を開き、キャリアガス供給管560内にN2ガスを流す。キャリアガス供給管560内を流れたN2ガスは、マスフローコントローラ562により流量調整される。流量調整されたN2ガスはWF6ガスと一緒に処理室601内へ供給され、排気管231から排気される。なお、このとき、ノズル450内へのWF6ガスの侵入を防止するために、バルブ554を開き、キャリアガス供給管550内にN2ガスを流す。N2ガスは、ガス供給管350、ノズル450を介して処理室601内に供給され、排気管231から排気される。
(残留ガス除去)
その後、ガス供給管360のバルブ364を閉じて、WF6ガスの供給を停止する。このとき、排気管231のAPCバルブ243は開いたままとして、真空ポンプ246により処理室601内を真空排気し、処理室601内に残留する未反応もしくはWB層形成に寄与した後のWF6ガスや反応副生成物を処理室601内から排除する。なお、このときバルブ554、564は開いたままとして、N2ガスの処理室601内への供給を維持する。N2ガスはパージガスとして作用し、これにより、処理室601内に残留する未反応もしくはWB層形成に寄与した後のWF6ガスや反応副生成物を処理室601内から排除する効果を高めることができる。
所定組成を有する所定膜厚のWB膜を形成する成膜処理がなされると、N2等の不活性ガスが処理室601内へ供給され、排気管231から排気されることで、処理室601内が不活性ガスでパージされる(ガスパージ)。その後、処理室601内の雰囲気が不活性ガスに置換され(不活性ガス置換)、処理室601内の圧力が常圧に復帰される(大気圧復帰)。
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、反応管603の下端が開口されるとともに、処理済ウエハ200がボート217に支持された状態で反応管603の下端から反応管603の外部に搬出(ボートアンロード)される。その後、処理済ウエハ200はボート217より取り出される。
上述の説明においては、基板上にライナー膜であるTiN膜を形成するために使用される基板処理装置101と、TiN膜の上にゲート電極であるWB膜を形成するために使用される基板処理装置102とがそれぞれ異なる基板処理装置であり、各基板処理装置と、基板を収納したカセットをこれらの基板処理装置間で移動するための搬送室12とを有する基板処理システム10を用いる例について説明したが、本発明の好ましい第2の実施形態では、図10に示すように、2つの処理炉を有する単一の基板処理装置103を用いて、基板上にライナー膜であるTiN膜を形成した後、TiN膜の上にゲート電極であるWB膜を形成する点が、第1の実施形態と異なる。基板処理装置103について、第1の実施形態と異なる部分のみ以下に説明し、同じ部分は説明を省略する。
上述した基板処理装置101と同様に処理炉202内にて所定の処理がなされ、TiN膜が形成されると、ウエハ移載装置125aのツイーザ125cによって、処理炉602の下方に配置されるボート217に装填(チャージング)される。処理炉602のボート217にウエハ200を受け渡したウエハ移載装置125aは処理炉202の下方のボート217に戻り、次のウエハ110を装填する。
ライナー膜であるTiN膜を形成する処理炉202およびゲート電極であるWB膜を形成する処理炉602については、第1の実施形態で説明した処理炉202および処理炉602と同様の構成であり、説明を省略する。
図11に示すように、上述の実施形態における成膜シーケンスを用いてMOSキャパシタを作成した。まず、半導体シリコン基板としてのウエハ200に対してHFトリートメントを行った後、シリコン酸化膜(SiO2膜)を形成し、さらにゲート絶縁膜として高誘電率(High−k)膜であるハフニウム酸化膜(HfO2膜、以下ではHfO膜とも称する)を形成し、さらにその上に、基板処理装置101もしくは基板処理装置103の処理炉202を用いてライナー膜としてのTiN膜を形成した。さらに、TiN膜の上に、基板処理装置102もしくは基板処理装置103の処理炉602を用いてゲート電極としてWB膜を形成し、PVD(Phisical Vapor Deposion)処理を行ってTiN膜を形成し、ゲートパターニング、ゲートエッチング、レジスト除去、熱処理(400℃)を経て、バックサイドアルミニウム(Al)を形成した。
(ステップ11)
処理室内温度:400℃
処理室内圧力:50Pa(0.38Torr)
TiCl4ガス供給流量:10sccm
TiCl4ガス照射時間:2秒
(ステップ13)
処理室内温度:400℃
処理室内圧力:50Pa(0.38Torr)
NH3ガス供給流量:1000sccm
NH3ガス照射時間:20秒
<WB膜形成工程>
(ステップ21)
処理室内温度:200℃
処理室内圧力:500Pa(3.8Torr)
N2 5%希釈B2H6供給流量:50sccm
H2 5%希釈B2H6供給流量:250sccm
H2供給流量:2000sccm
B2H6照射時間:10秒
H2照射時間:10秒
(ステップ23)
処理室内温度:200℃
処理室内圧力:30Pa(0.23Torr)
WF6供給流量:5sccm
WF6照射時間:2秒
実験例2として、ライナー膜としてのTiN膜形成工程では、ステップ11〜ステップ14を所定回数行い、3nmの膜厚のTiN膜を形成した。その他の処理条件等は実験例1と同様とした。
実験例3として、ライナー膜としてのTiN膜形成工程では、ステップ11〜ステップ14を所定回数行い、5nmの膜厚のTiN膜を形成した。その他の処理条件等は実験例1と同様とした。
実験例4として、ライナー膜としてのTiN膜を形成せずに、HfO膜の上に直接WB膜を形成した。その他の処理条件等は実験例1と同様とした。
本発明の一態様によれば、
表面に絶縁膜が形成された基板上にライナー膜を形成する工程と、
金属元素およびフッ素を含むガスを用いて、前記ライナー膜上に金属含有膜を形成する工程と、
を有する半導体装置の製造方法が提供される。
好ましくは、前記金属含有膜は導電性膜である。
好ましくは、前記金属元素はタングステンであり、前記導電性膜はタングステン含有膜である。
好ましくは、前記タングステン含有膜は、タングステンおよびフッ素を含むガスと還元ガスとを用いて形成される。
好ましくは、前記タングステンおよびフッ素を含むガスはWF6であり、前記還元ガスはB2H6である。
好ましくは、前記WF6と前記B2H6とは前記基板に対して交互に供給される。
好ましくは、前記基板に対して、前記B2H6と同時にH2を供給する。
好ましくは、前記金属含有膜を形成する工程は、前記基板を250℃に加熱した状態で行う。
好ましくは、前記ライナー膜は導電性膜である。
好ましくは、前記ライナー膜はチタン窒化膜である。
好ましくは、前記ライナー膜を形成する工程では、前記基板に対して原料ガスと反応ガスとを交互に供給して、前記ライナー膜として前記チタン窒化膜が形成される。
好ましくは、前記原料ガスはTiCl4であり、前記反応ガスはNH3である。
好ましくは、前記チタン窒化膜は前記基板を350℃に加熱した状態で行う。
好ましくは、前記ライナー膜を形成する工程と前記金属含有膜を形成する工程とは、それぞれ異なる処理室内で行う。
好ましくは、前記ライナー膜を形成する工程と前記金属含有膜を形成する工程とは、それぞれ同一の処理室内で行う。
本発明の他の態様によれば、
基板を収容する第1の処理室と、
基板を収容する第2の処理室と、
前記第1の処理室内に収容された基板に対して処理ガスを供給する第1の処理ガス供給系と、
前記第2の処理室内に収容された基板に対して金属元素およびフッ素を含むガスを供給する第2の処理ガス供給系と、
前記第1の処理ガス供給系を制御して、表面に絶縁膜が形成され、前記第1の処理室内に収容された基板に対して処理ガスを供給して、前記基板上にライナー膜を形成する処理を行うよう構成される第1の制御部と、
前記第2の処理ガス供給系を制御して、前記ライナー膜が形成された前記基板に対して前記金属元素およびフッ素を含むガスを供給して、前記ライナー膜上に金属含有膜を形成する処理を行うよう構成される第2の制御部と、
を有する基板処理装置が提供される。
さらに、本発明の他の態様によれば、
基板上に形成された絶縁膜と、
前記絶縁膜上に形成されたライナー膜と、
前記ライナー膜上に形成された金属含有膜と、
を有する半導体装置が提供される。
さらに、本発明の他の態様によれば、
表面に絶縁膜が形成された基板上にライナー膜を形成する手順と、
金属元素およびフッ素を含むガスを用いて、前記ライナー膜上に金属含有膜を形成する手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
さらに、本発明の他の態様によれば、
表面に絶縁膜が形成された基板上にライナー膜を形成する手順と、
金属元素およびフッ素を含むガスを用いて、前記ライナー膜上に金属含有膜を形成する手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
200・・・ウエハ
201、601・・・処理室
202、602・・・処理炉
280・・・コントローラ
Claims (6)
- 表面にゲート絶縁膜が形成された基板に対して、第1の金属元素を含むフッ素非含有金属原料ガスを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、反応ガスを供給し排気する工程と、
を、前記基板を200℃以上400℃以下に加熱しつつ、交互に複数回行い、前記ゲート絶縁膜上に前記第1の金属元素を含むライナー膜を形成する工程と、
前記ライナー膜が形成された基板に対して、第1の還元ガスと第2の還元ガスとを供給し排気する工程と、
前記基板に対して、第2の金属元素およびフッ素を含むフッ素含有金属原料ガスを供給し排気する工程と、
を、交互に複数回行い、前記ライナー膜上に前記第2の金属元素を含むゲート電極を形成する工程と、
を有する半導体装置の製造方法。 - 前記第1の金属元素はチタンであり、前記ライナー膜はチタン窒化膜であって、前記第2の金属元素はタングステンであり、前記ゲート電極はタングステン含有膜である請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記ライナー膜を形成する工程では、3nm以上5nm以下のライナー膜を形成する請求項1もしくは請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
- 基板を収容する第1の処理室と、
基板を収容する第2の処理室と、
前記基板を加熱する加熱系と、
前記第1の処理室内に、第1の金属元素を含むフッ素非含有金属原料ガス、反応ガスを供給する第1のガス供給系と、
前記第2の処理室内に、第2の金属元素およびフッ素を含むフッ素含有金属原料ガス、第1の還元ガス、第2の還元ガスを供給する第2のガス供給系と、
前記第1の処理室、前記第2の処理室を排気する排気系と、
前記加熱系、前記第1のガス供給系、前記排気系を制御して、表面にゲート絶縁膜が形成され、前記第1の処理室内に収容された基板に対してフッ素非含有金属原料ガスを供給し排気する処理と、前記基板に対して前記反応ガスを供給し排気する処理とを、前記基板を200℃以上400℃以下に加熱しつつ、交互に複数回行い、前記ゲート絶縁膜上に前記第1の金属元素を含むライナー膜を形成する処理を行うよう構成される第1の制御部と、
前記第2のガス供給系、前記排気系を制御して、前記ライナー膜が形成され、前記第2の処理室内に収容された基板に対して前記第1の還元ガスと第2の還元ガスとを供給し排気する処理と、前記基板に対して前記フッ素含有金属原料ガスを供給し排気する処理と、を、交互に複数回行い、前記ライナー膜上に前記第2の金属元素を含むゲート電極を形成する処理を行うよう構成される第2の制御部と、
を有する基板処理装置。 - 基板を収容する第1の処理室と、
前記基板を加熱する加熱系と、
前記第1の処理室内に、第1の金属元素を含むフッ素非含有金属原料ガス、反応ガスを供給する第1のガス供給系と、
前記第1の処理室内を排気する第1の排気系と、
前記加熱系、前記第1のガス供給系、前記第1の排気系を制御して、表面にゲート絶縁膜が形成され、前記第1の処理室内に収容された基板に対して前記フッ素非含有金属原料ガスを供給し排気する処理と、前記基板に対して前記反応ガスを供給し排気する処理とを、前記基板を200℃以上400℃以下に加熱しつつ、交互に複数回行い、前記ゲート絶縁膜上に前記第1の金属元素を含むライナー膜を形成する処理を行うよう構成される第1の制御部と、
を有する基板処理装置と、
基板を収容する第2の処理室と、
前記第2の処理室内に、第2の金属元素およびフッ素を含むフッ素含有金属原料ガス、第1の還元ガス、第2の還元ガスを供給する第2のガス供給系と、
前記第2の処理室内を排気する第2の排気系と、
前記第2のガス供給系、前記第2の排気系を制御して、前記ライナー膜が形成され、前記第2の処理室内に収容された基板に対して前記第1の還元ガスと第2の還元ガスとを供給し排気する処理と、前記基板に対して前記フッ素含有金属原料ガスを供給し排気する処理と、を、交互に複数回行い、前記ライナー膜上に前記第2の金属元素を含むゲート電極を形成する処理を行うよう構成される第2の制御部と、
を有する基板処理装置と、
を有する基板処理システム。 - 表面にゲート絶縁膜が形成された基板に対して、第1の金属元素を含むフッ素非含有金属原料ガスを供給し排気する手順と、
前記基板に対して、反応ガスを供給し排気する手順と、
を、前記基板を200℃以上400℃以下に加熱しつつ、交互に複数回行い、前記ゲート絶縁膜上に前記第1の金属元素を含むライナー膜を形成する手順と、
前記ライナー膜が形成された基板に対して、第1の還元ガスと第2の還元ガスとを供給し排気する手順と、
前記基板に対して、第2の金属元素およびフッ素を含むフッ素含有金属原料ガスを供給し排気する手順と、
を、交互に複数回行い、前記ライナー膜上に前記第2の金属元素を含むゲート電極を形成する手順と、
をコンピュータにより基板処理装置に実行させるプログラム。
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