JP6168223B2 - 運転支援装置及び運転支援方法 - Google Patents
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Description
本発明は、複数の車両による隊列走行を支援する運転支援装置及び運転支援方法に関する。
従来、複数の車両を進行方向に向けて順番に並べ、先頭車よりも後ろの車両をそれぞれ前方車両に追従走行させるようにすることで、それら車両を隊列として走行させる技術が知られている。そして、こうした技術を具体化するシステムの一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載のシステムは、隊列を形成する複数台の車両各々の走行計画を生成する走行計画生成手段を備えている。この走行計画生成手段は、隊列を形成する車両の内、隊列を形成する車両及び隊列を形成しない車両の少なくともいずれかによって前方及び後方を囲まれている車両から順に走行計画を生成する。これにより、このシステムでは、前後を他車両に挟まれているためにその前後の他車両への追突可能性の高い車両から順に走行計画が生成される。
特許文献1のシステムによるように、自車両と自車両前後の他車両との関係に基づいて隊列を形成するようにすることで、確かに自車両の追突可能性が低減され、ひいては隊列の安全性が高められるようにはなる。
ただし、隊列を形成する複数の車両は、それら車両同士が全て同等の特性を持つとは限らず、また隊列走行の適用範囲の拡大を図ろうとすれば、様々な特性を有する車両によって隊列が形成されることが避けられない。つまり近年は、多様な特性を有する複数の車両により形成される隊列について安全性が適切に確保されることが求められている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、隊列走行する車両の安全性をより好適に確保することのできる運転支援装置及び運転支援方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果を記載する。
上記目的を達成するために運転支援装置は、複数台の車両の隊列走行による運転を支援する運転支援装置であって、車両に搭載されて車外の情報を取得する装置である車外情報取得装置に関する情報を前記隊列走行する各車両からそれら車両の別に取得する装置情報取得部と、前記情報が取得された各車外情報取得装置に対して車外の情報の取得特性に優れた順に高いランクを付与するランク付与部と、前記各車外情報取得装置に付与されたランクに基づき、よりランクの高い車外情報取得装置を有する車両を隊列の先頭車両又は最後尾車両の少なくとも一方に相応しい車両として決定する決定部とを備え、前記決定部は、最高のランクが付与された車外情報取得装置を有する車両が複数台あるとき、それら車両の現在の配置位置から隊列の先頭又は最後尾に移動するまでの移動量が少ない車両を隊列の先頭車両又は最後尾車両に相応しい車両として決定することを要旨とする。
上記目的を達成するために運転支援装置は、複数台の車両の隊列走行による運転を支援する運転支援装置であって、車両に搭載されて車外の情報を取得する装置である車外情報取得装置に関する情報を前記隊列走行する各車両からそれら車両の別に取得する装置情報取得部と、前記情報が取得された各車外情報取得装置に対して車外の情報の取得特性に優れた順に高いランクを付与するランク付与部と、前記各車外情報取得装置に付与されたランクに基づき、よりランクの高い車外情報取得装置を有する車両を隊列の先頭車両又は最後尾車両の少なくとも一方に相応しい車両として決定する決定部とを備え、前記決定部は、最高のランクが付与された車外情報取得装置を有する車両が複数台あるとき、それら車両の現在の配置位置から隊列の先頭又は最後尾に移動するまでの移動量が少ない車両を隊列の先頭車両又は最後尾車両に相応しい車両として決定することを要旨とする。
上記目的を達成するために運転支援方法は、複数台の車両の隊列走行による運転を支援する運転支援方法であって、装置情報取得部が、車両に搭載されて車外の情報を取得する装置である車外情報取得装置に関する情報を前記隊列走行する各車両からそれら車両の別に取得する工程と、ランク付与部が、前記情報が取得された各車外情報取得装置に対して車外の情報の取得特性に優れた順に高いランクを付与する工程と、決定部が、前記各車外情報取得装置に付与されたランクに基づき、よりランクの高い車外情報取得装置を有する車両を隊列の先頭車両又は最後尾車両の少なくとも一方に相応しい車両として決定する工程とを有し、前記決定部は、最高のランクが付与された車外情報取得装置を有する車両が複数台あるとき、それら車両の現在の配置位置から隊列の先頭又は最後尾に移動するまでの移動量が少ない車両を隊列の先頭車両又は最後尾車両に相応しい車両として決定することを要旨とする。
このような構成もしくは方法によれば、隊列の先頭車両や最後尾車両が、車外情報取得装置に付与されるランクに基づいて決定されることによって車外の情報の取得特性に優れた車外情報取得装置を有する車両となる。例えば、取得特性の優れた車外情報取得装置を有する車両を先頭車両や最後尾車両とすることで、隊列の先頭や最後尾に接近する他車両や障害物などの情報の取得が当該隊列に含まれる車外情報取得装置のうちで優れた取得特性を有する装置により効果的に行われるようになる。つまり、複数の車両から形成された隊列において当該隊列において選択し得る範囲で優れた取得特性を有する車外情報取得装置を隊列の先頭や最後尾に配置することで、当該隊列に可能な範囲で高い安全性を確保することができるようになる。これにより、隊列により隊列走行する車両の安全性をより好適に確保することができる。
また、このような構成もしくは方法によれば、隊列の先頭車両又は最後尾車両として決定した車両の移動量を少なくすることができる。また、先頭車両又は最後尾車両として決定された車両の先頭や最後尾への移動に伴って生じる他車両の移動量も少なくすることができる。
好ましい構成として、前記ランク付与部は、前記車外の情報のうち、車両前方の情報の取得特性に優れた車外情報取得装置の順に高いランク付けをし、前記決定部は、前記付与されたランクのうち、ランクの高い車外情報取得装置を有する車両を先頭車両に相応しい車両として決定する。
このような構成によれば、隊列の先頭車両が、車両前方の車外の情報の取得特性の優れた車外情報取得装置を有する車両に決定される。これにより、隊列の前方に接近する他車両や障害物などの情報の取得がより効果的に行えるようになる。
好ましい構成として、前記ランク付与部は、前記車外の情報のうち、車両後方の情報の取得特性に優れた車外情報取得装置の順に高いランク付けをし、前記決定部は、前記付与されたランクのうち、ランクの高い車外情報取得装置を有する車両を最後尾車両に相応しい車両として決定する。
このような構成によれば、隊列の最後尾車両が、車両後方の車外の情報の取得特性の優れた車外情報取得装置を有する車両に決定される。これにより、隊列の後方に接近する他車両や障害物などの情報の取得がより効果的に行えるようになる。
好ましい構成として、前記ランク付与部は、前記車両前方の情報の取得特性に優れた車外情報取得装置の順を、「電波レーダ」、「光レーダ」、「複眼カメラ」、「単眼カメラ」、「センサ無し」の順とする。
このような構成によれば、車両前方の車外の情報を取得する車外情報取得装置の種類によってランクを定めることにより、車外情報取得装置へのランクの付与が容易になる。よって、車両前方の車外の情報の取得性能の優れた車外情報取得装置を有する車両を先頭車両として決定することが容易になる。
好ましい構成として、前記ランク付与部は、前記車両後方の情報の取得特性の優れた車外情報取得装置の順を、「電波レーダ」、「光レーダ」、「複眼カメラ」、「単眼カメラ」、「センサ無し」の順とする。
このような構成によれば、車両後方の車外の情報を取得する車外情報取得装置の種類によってランクを定めることにより、車外情報取得装置へのランクの付与が容易になる。よって、車両後方の車外の情報の取得性能の優れた車外情報取得装置を有する車両を最後尾車両として決定することが容易になる。
好ましい構成として、前記ランク付与部は、前記「単眼カメラ」と前記「センサ無し」との間でも車外情報取得装置に対する複数段階のランク付けを行うものであり、それらのランクを、優れた車外情報取得装置の順に、「後側方電波レーダ」、「後側方複眼カメラ」、「後側方単眼カメラ」とする。
このような構成によれば、車両後方の車外の情報の取得する車外情報取得装置のランクがより詳細に定められることから、詳細に定められたランクに基づいて最後尾車両として相応しい車外情報取得装置を有する車両をより適切に決定することができるようになる。
好ましい構成として、隊列に車両が追加され、該追加される車両の車外情報取得装置に付与されるランクが隊列の先頭車両又は最後尾車両よりも低いランクであるとき、前記決定部は前記追加される車両を隊列の中央に追加すべき車両として決定する。
このような構成によれば、隊列に車両を追加するとき、先頭車両や最後尾車両とはならない車両を隊列の中央に追加するようにすることで隊列の編成計画の作成にかかる処理を軽減することができる。
好ましい構成として、隊列の先頭車両又は最後尾車両の有する車外情報取得装置のランクが変化したとき、前記決定部を通じての隊列の先頭車両又は最後尾車両の少なくとも一方に相応しい車両を再決定する。
このような構成によれば、隊列の先頭車両や最後尾車両が隊列から離脱したり、先頭車両や最後尾車両の車外情報取得装置の取得特性が変化したりしたとき、先頭車両や最後尾車両を再決定することで、取得特性の優れた車外情報取得装置を備える車両が隊列の先頭車両や最後尾車両に適切に配置される。これにより、隊列の先頭車両や最後尾車両の車外情報取得装置のランクが変化したとしても隊列の安全性を可能な範囲で高いレベルに維持することができる。
運転支援装置を具体化した一実施形態について、図1〜9に従って説明する。まず、運転支援装置により隊列の形成が支援される車両の隊列について図1を参照して説明する。
図1に示すように、車両の隊列10は、進行方向F側を先頭にして順番に並べられた複数台の車両から形成される。つまり本実施形態では、隊列10は、隊列10の先頭に配置される第1の車両100と、第1の車両100に追従するとともに隊列の最後尾に配置される第2の車両200とから形成されている。なお、本実施形態では、隊列が2台の車両により形成される場合について例示しているが、隊列を形成する車両の数は3台以上であってもよい。
図1に示すように、車両の隊列10は、進行方向F側を先頭にして順番に並べられた複数台の車両から形成される。つまり本実施形態では、隊列10は、隊列10の先頭に配置される第1の車両100と、第1の車両100に追従するとともに隊列の最後尾に配置される第2の車両200とから形成されている。なお、本実施形態では、隊列が2台の車両により形成される場合について例示しているが、隊列を形成する車両の数は3台以上であってもよい。
第1の車両100と第2の車両200とは、車車間通信Cを介して相互通信することができる。また、この隊列10では、当該隊列10における各車両の配置位置の情報などの編成計画を含む隊列情報が第1の車両100から車車間通信Cを介して第2の車両200に伝達される。よって、第1及び第2の車両100,200は、隊列情報に基づいて隊列10において定められた配置を維持して走行するようになる。
こうした隊列では隊列10の先頭車両となる第1の車両100はドライバによって通常通り運転操作される。一方、第1の車両100よりも後方位置の第2の車両200などの後続車両は、前方車両に追従走行するため運転操作にかかるドライバの負担が軽減される。またこうした後続車両に自動で追従走行する運転支援装置が搭載されていれば、運転操作にかかるドライバの負担がより一層軽減される。こうした隊列走行は、後続車両の空気抵抗の減少等による燃費の向上や、車間距離の短縮化による渋滞緩和等の効果も期待される。
次に、第1の車両100や第2の車両200の構成について説明する。
図2及び図3に示すように、第1の車両100や第2の車両200は、自動車などの車両であって、乗用車や、バス、トラックなど、道路を走行する車両などである。
図2及び図3に示すように、第1の車両100や第2の車両200は、自動車などの車両であって、乗用車や、バス、トラックなど、道路を走行する車両などである。
図2に示すように、第1の車両100は、隊列走行に関する運転支援を含む各種の運転支援を行う運転支援部110と、運転支援部110に接続され、車両を駆動制御する車両制御部120と、運転支援部110に接続され、他車両等との車車間通信Cが可能な通信部130とを備える。また、第1の車両100は、車両前方の走行環境に関する情報である前方の車外の情報を取得して運転支援部110等に提供する前方情報取得部140と、車両後方の走行環境に関する情報である後方の車外の情報を取得して運転支援部110等に提供する後方情報取得部150とを備える。
図3に示すように、第2の車両200は、第1の車両100と同様の構成を備えている。すなわち、第2の車両200は、隊列走行による運転を支援する機能を含む運転支援部210と、運転支援部210に接続され、車両を駆動制御する車両制御部220と、運転支援部210に接続され、他車両等との車車間通信Cが可能な通信部230とを備える。また、第2の車両200は、車両前方の走行環境に関する情報である前方の車外の情報を取得して運転支援部210等に提供する前方情報取得部240と、車両後方の走行環境に関する情報である後方の車外の情報を取得して運転支援部210等に提供する後方情報取得部250とを備える。よって、第2の車両200の構成については、第1の車両100と相違する構成について説明し、以下では同様の構成についてはその旨を記し、詳細な説明を割愛する。
まず、図2を参照して、第1の車両100の構成について詳細に説明する。
通信部130は、無線通信を介して第2の車両200などの他車両との間で車車間通信Cを行う。通信部130は、第1の車両100と第2の車両200との間で隊列情報など運転支援に関する情報を含む各種情報を送受信させる。また通信部130は、他車両との間で送受信する各種情報について運転支援部110との間で授受する。
通信部130は、無線通信を介して第2の車両200などの他車両との間で車車間通信Cを行う。通信部130は、第1の車両100と第2の車両200との間で隊列情報など運転支援に関する情報を含む各種情報を送受信させる。また通信部130は、他車両との間で送受信する各種情報について運転支援部110との間で授受する。
車両制御部120は、車両の各種装置を駆動制御する1又は複数のECU等を含み構成されている。車両制御部120を構成するECUは、CPU(演算装置)、ROMやRAM、その他の記憶装置などからなるマイクロコンピュータを含み構成されている。車両制御部120を構成するECUとしては、制動装置や、駆動装置や、操舵装置などの車両を駆動制御するECUが挙げられる。例えば、車両制御部120を構成するECUは、車両のブレーキアクチュエータを制御するブレーキ制御ECUや、エンジンを制御するエンジン制御ECUや、ステアリングアクチュエータを制御するステアリング制御ECUなどである。
車両制御部120は、運転支援部110から運転支援に関する信号が入力されるとともに、入力された運転支援に関する信号に基づき、減速制御や加速制御や操舵制御などの車両の駆動制御を行なう。例えば、車両制御部120は運転支援部110からの信号に基づき、車両が先行車との車間距離を保ちながらその先行車に追従走行するレーダークルーズコントロールに対応する車両の駆動制御を行う。また、車両制御部120は運転支援部110からの信号に基づき、車線に沿った車両走行をサポートするレーンキーピングアシストに対応する車両の駆動制御を行う。
本実施形態では、車両制御部120は、運転支援部110から入力される隊列走行を支援する信号に対応して車両を駆動制御する。これにより第1の車両100は、運転支援部110が行なう隊列走行にかかる運転支援に対応するように駆動制御される。例えば、車両制御部120は、運転支援部110から受ける加速/減速の指示に基づいて車両の加速/減速を補助することで車両を先行車に所定の車間距離を維持しつつ追従走行させることができる。なお本実施形態では、第1の車両100には追従する先行車が無いため、第1の車両100では先行車両への追従走行は行われないものの、追従走行等を必要に応じて行うことができる。
前方情報取得部140は、第1の車両100の車両前方の車両や障害物などの情報を取得する装置として3つの車外情報取得装置としての前方センサ、つまり前方ミリ波レーダ141、前方レーザレーダ142及び前方複眼カメラ143を備えている。
前方ミリ波レーダ141は、波長が1〜10mmの電波(30GHz〜300GHz)を用いた電波レーダであって、検出方向である車両前方の検出範囲にある車両や障害物などの位置や距離、速度などを検出(取得)することができる。前方ミリ波レーダ141は、電波を用いたレーダであるため、大雨や雪、霧などの天候の影響や昼夜の影響が小さいため車両や障害物を高い精度で検出(取得)できることが期待できる。つまり、前方ミリ波レーダ141は、検出範囲にある車両や障害物などの情報を優れた取得特性で取得する。
前方レーザレーダ142は、波長が数百nmから千数百nmのレーザ光を用いた光レーダ(いわゆるLIDAR)であって、検出方向である車両前方の検出範囲にある車両や障害物などの位置や距離、速度を検出(取得)することができる。前方レーザレーダ142は、レーザ光を用いたレーダであるため、大雨や雪、霧などの天候の影響を受けて車両や障害物等の検出(取得)精度が低下するおそれがあるという特性を有している。つまり前方レーザレーダ142は、車両や障害物の取得特性に実用性が維持されているものの、その取得特性が天候等の影響を受けて前方ミリ波レーダ141よりも低下することがある。
前方複眼カメラ143は、主に可視光線を用いた検出装置であって、検出方向である車両前方の検出範囲にある車両や障害物などの位置や距離を検出(取得)することができる。前方複眼カメラ143は、カメラにより撮像された画像を用いた車両等の検出装置であるため、画像処理に要する時間が無視できないとともに、大雨や雪、霧等の天候の影響や、昼夜、トンネル内外など周辺の明暗の影響を受けて車両や障害物等の検出(取得)精度が低下するおそれがあるという特性を有している。つまり前方複眼カメラ143は、車両や障害物の検出精度に実用性が維持されているものの、その取得特性が天候、処理時間や車外の明暗などの影響を受けて前方ミリ波レーダ141や前方レーザレーダ142よりも低下することがある。
後方情報取得部150は、第1の車両100の車両後方の車両や障害物などの情報を取得する装置として3つの車外情報取得装置としての後方センサ、つまり後方ミリ波レーダ151、後方レーザレーダ152及び後方複眼カメラ153を備えている。
後方ミリ波レーダ151は、前方ミリ波レーダ141と同様の電波レーダである。つまり後方ミリ波レーダ151は、検出方向である車両後方の検出範囲にある車両や障害物などの位置や距離を検出(取得)することができる所定の取得特性を有している。
後方レーザレーダ152は、前方レーザレーダ142と同様の光レーダであることから詳細な説明は割愛する。つまり後方レーザレーダ152は、検出方向である車両後方の検出範囲にある車両や障害物などの位置や距離を検出(取得)することができる。なお後方レーザレーダ152は、車両や障害物の取得特性に実用性が維持されているものの、その取得特性が天候等により後方ミリ波レーダ151よりも低下することがある。
後方複眼カメラ153は、前方複眼カメラ143と同様の検出装置であることから詳細な説明は割愛する。つまり後方複眼カメラ153は、検出方向である車両後方の検出範囲にある車両や障害物などの位置や距離を検出(取得)することができる。なお後方複眼カメラ153は、車両や障害物の取得特性に実用性が維持されているものの、その取得特性が天候、処理時間や車外の明暗などにより後方ミリ波レーダ151や後方レーザレーダ152よりも低下することがある。
運転支援部110は、車両に対して各種運転支援を行う。運転支援部110は、CPU(演算装置)、ROMやRAM、その他の記憶装置などからなるマイクロコンピュータを含み構成されている。本実施形態では、運転支援部110は、隊列走行による運転の支援を行う隊列走行支援部111と、複数の車両から隊列10の編成計画を作成する隊列編成支援部112と、各種情報を保持する記憶部113とを備えている。
記憶部113は、公知の記憶装置に設けられている記憶領域の全部もしくは一部からなり、その記憶領域には各種運転支援に必要とされる各種情報が記憶されている。各種情報には、前方センサランク情報117と後方センサランク情報118とが含まれている。前方センサランク情報117は、車両前方にある車両や障害物を検出する各種のセンサについて、各センサの検出精度などの情報を取得する取得特性が高い順、つまり優れた順に定められたランクを有している。後方センサランク情報118は、車両後方にある車両や障害物を検出する各種のセンサについて、各センサの検出精度などの情報を取得する取得特性が高い順、つまり優れた順に定められたランクを有している。なお、本実施形態では、取得特性が最も優れていることを示すランクは、「1」であり、「2」,「3」,「4」,・・・のように数字が大きくなる順に取得特性が低くなる。
図5に示すように、前方センサランク情報117には、ランク「1」には「前方ミリ波レーダ」が設定され、ランク「2」には「前方レーダレーザ」が設定され、ランク「3」には「前方複眼カメラ」が設定され、ランク「4」には「前方単眼カメラ」が設定され、ランク「5」には「センサ無し」が設定されている。
図6に示すように、後方センサランク情報118には、ランク「1」には「後方ミリ波レーダ」が設定され、ランク「2」には「後方レーダレーザ」が設定され、ランク「3」には「後方複眼カメラ」が設定され、ランク「4」には「後方単眼カメラ」が設定されている。また、後方センサランク情報118には、ランク「5」には「後側方ミリ波レーダ」が設定され、ランク「6」には「後側方複眼カメラ」が設定され、ランク「7」には「後側方単眼カメラ」が設定され、ランク「8」には「センサ無し」が設定されている。
なお、こうしたランク付けは、センサの検出距離や、検出角度、検出分解能、検出精度、検出条件、検出できる物、検出できる情報などに基づいて、経験や実験、論理などに基づいて定められる。なお、検出できる情報には、自車両からの距離、相対速度、相対位置などがふくまれてもよい。ランク付けは、市街地、郊外の道、高速道路などの条件別や、道路の混雑度や、時間帯などの別に応じて複数種類あってもよい。
図2に示す、隊列走行支援部111は、複数の車両から形成される隊列10において、当該隊列10に対応する隊列情報などに基づいて車両の隊列による走行の運転を支援する。
例えば、隊列走行支援部111は、隊列10の指定された位置において先行車に追従走行するための指示を車両制御部120に出力することにより車両の先行車への追従走行にかかる運転操作を支援する。また、隊列走行支援部111は、隊列10における配置位置を、図示しないHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)の表示画面に表示したり、スピーカから音声にて案内したりしてドライバへ通知する。これにより、隊列走行支援部111は、車両を隊列10の指定位置へ移動させる運転を支援したり、指定位置を維持する運転を支援したりする。さらに、隊列走行支援部111は、追従している先行車が離脱することをHMIを介して案内したり、先行車の離脱後は新たな先行車との間の車間距離を所定の距離にするように速度を調節するなどの運転支援を行う。また、隊列走行支援部111は、先行車との間に新たな車両が割り込むときには先行車との間の車間距離を広げるように速度を調節し、新たな車両が追加された後、その追加された新たな車両に追従走行するように運転支援を行う。
隊列編成支援部112は、様々な特性を有する複数の車両から所定の特性に基づき隊列の編成計画を作成する。隊列編成支援部112は、通信部130による車車間通信Cを介して隊列10に参加することが可能な車両の検出を行う。また、隊列編成支援部112は、隊列10に参加可能な車両を検出すると、検出された車両を隊列に組み込むか否かをドライバへの問い合わせなどを通じて決定する。さらに、隊列の編成計画の作成に必要な情報を得るとともに、隊列編成支援部112は隊列を組むことになった車両を含む隊列の編成計画を作成する。
なお既に隊列の編成計画が作成されている場合、隊列編成支援部112は、必要に応じて新たに隊列の編成計画を作成(再作成)する。隊列編成支援部112は、隊列に車両が追加されるときは、当該車両を含めた複数の車両に基づいて隊列の編成計画を再作成する。また、隊列編成支援部112は、隊列から先頭車両や最後尾車両が離脱するときは、離脱する車両を除いた複数の車両に基づいて隊列の編成計画を再作成する。さらに、隊列編成支援部112は、先頭車両や最後尾車両の最高レベルが低下したとき、隊列を形成している複数の車両に基づいて隊列の編成計画を再作成する。車両を追加するときの隊列の編成計画の再作成において、隊列編成支援部112は、追加する車両が先頭車両にも最後尾車両にも決定されないとき、追加する車両を隊列の中央に配置させるように決定する。これにより、先頭車両及び最後尾車両以外の車両についての優劣を明確に定めることが不要になるなど隊列の編成計画の作成にかかる処理が容易になる。
本実施形態では、隊列編成支援部112は、各車両に搭載されている前方センサや後方センサの車外の情報を取得する特性である取得特性に基づいて先頭車両又は最後尾車両として相応しい車両を決定する。そして、隊列編成支援部112は、決定した車両を先頭及び最後尾に配置した隊列の編成計画を作成する。なお、取得特性には、検出距離や、検出角度、検出分解能、検出精度、検出条件、検出できる物、検出できる情報などが含まれる。
詳述すると、隊列編成支援部112は、車両の前方センサの情報や後方センサの情報を取得する装置情報取得部114と、取得した前方センサや後方センサにランクを付与するランク付与部115と、前方センサや後方センサに付与されたランクに基づいて先頭車両や最後尾車両を決定する決定部116とを備えている。
装置情報取得部114は、自車両もしくは車車間通信Cを介して他車両から、隊列の編成計画の作成に必要な情報として前方センサの情報や後方センサの情報を取得する。前方センサの情報や後方センサの情報には、センサの検出方向に対する車両や障害物などの情報の特性である取得特性が含まれる。
ランク付与部115は、取得された前方センサや後方センサに対して、その取得特性に基づいてランクを付与する。ランク付与部115は、前方センサランク情報117に基づいて自車両である第1の車両100の前方情報取得部140に含まれる3つの前方センサにそれぞれランクを付与する。装置情報取得部114は、前方ミリ波レーダ141はセンサ種類が「前方ミリ波レーダ」であることからランク「1」を付与し、前方レーザレーダ142はセンサ種類が「前方レーザレーダ」であることからランク「2」を付与し、前方複眼カメラ143はセンサ種類が「前方複眼カメラ」であることからランク「3」を付与する。
ランク付与部115は、後方センサランク情報118に基づいて自車両である第1の車両100の後方情報取得部150に含まれる3つの前方センサにそれぞれランクを付与する。装置情報取得部114は、後方ミリ波レーダ151はセンサ種類が「後方ミリ波レーダ」であることからランク「1」を付与し、後方レーザレーダ152はセンサ種類が「後方レーザレーダ」であることからランク「2」を付与し、後方複眼カメラ153はセンサ種類が「後方複眼カメラ」であることからランク「3」を付与する。
また、ランク付与部115は、車両毎に前方センサに付与された最高ランクと、後方センサに付与された最高ランクを特定する。例えば、ランク付与部115は、自車両である第1の車両100について、前方センサの最高ランクを「1」に特定し、後方センサの最高ランクを「1」に特定する。
決定部116は、車両に付された前方センサや後方センサの最高ランクに基づいて、隊列の先頭車両に相応しい車両と、最後尾車両に相応しい車両とを決定する。つまり、決定部116は、前方センサに付与された最高ランクが高い車両、つまり車両前方の車外情報の取得特性の優れたセンサを有する車両を先頭車両の候補にする。また、決定部116は、後方センサに付与された最高ランクが高い車両、つまり車両後方の車外情報の取得特性に優れたセンサを有する車両を最後尾車両の候補にする。決定部116は、隊列を形成する複数の車両のうちから、まず、前方センサの最高ランクが最も高い車両を先頭車両に決定する。続いて、決定部116は、隊列を形成する複数の車両のうちから先頭車両に決定された車両を除き、後方センサの最高ランクが最も高い車両を最後尾車両に決定する。
次に、図3を参照して、第2の車両200の構成について説明する。
通信部230は、第1の車両100の通信部130と同様の構成を有している。第2の車両200は、通信部230を介しての車車間通信Cによって第1の車両100などの他車両との間で隊列情報など運転支援に関する情報を含む各種情報を送受信する。また通信部230は、他車両との間で送受信する各種情報について運転支援部210との間で授受する。
通信部230は、第1の車両100の通信部130と同様の構成を有している。第2の車両200は、通信部230を介しての車車間通信Cによって第1の車両100などの他車両との間で隊列情報など運転支援に関する情報を含む各種情報を送受信する。また通信部230は、他車両との間で送受信する各種情報について運転支援部210との間で授受する。
車両制御部220は、第1の車両100の車両制御部120と同様の構成を有し、制動装置や、駆動装置や、操舵装置などの車両を駆動制御するECU等を含み構成されている。本実施形態では、車両制御部220は、運転支援部210から入力される隊列走行を支援する信号に対応して車両を駆動制御する。これにより第2の車両200は、運転支援部210が行う運転支援に対応するように駆動制御される。
前方情報取得部240は、第2の車両200の車外の前方の車両や障害物などの情報を取得する装置として2つの前方センサ、つまり前方レーザレーダ241及び前方単眼カメラ242を備えている。
前方レーザレーダ241は、第1の車両100の前方レーザレーダ142と同様の構成を有する光レーダである。よって前方レーザレーダ241は、検出方向である車両前方の検出範囲にある車両や障害物などの位置や距離を検出(取得)することができる。なお前方レーザレーダ241は、車両や障害物の取得特性に実用性が維持されているものの、その取得特性が天候等により第1の車両100の前方ミリ波レーダ141よりも低下することがある。
前方単眼カメラ242は、主に可視光線を用いた検出装置であって、検出方向である車両前方の検出範囲にある車両や障害物などの位置を検出(取得)することができる。前方単眼カメラ242は、車両や障害物の取得特性に実用性が維持されているものの、その取得特性が天候、処理時間や車外の明暗などにより前方レーザレーダ241よりも低下することがある。
後方情報取得部250は、第2の車両200の車外の後方の車両や障害物などの情報を取得する装置として2つの後方センサ、つまり後方レーザレーダ251と、後方単眼カメラ252とを備えている。
後方レーザレーダ251は、前方レーザレーダ241と同様の光レーダである。つまり後方レーザレーダ251は、検出方向である車両後方の検出範囲にある車両や障害物などの位置や距離を検出(取得)することのできる取得特性を有している。なお後方レーザレーダ251は、車両や障害物の検出精度に実用性は維持されているものの、車両等の検出精度が第1の車両100の後方ミリ波レーダ151よりも低いことがある。
後方単眼カメラ252は、前方単眼カメラ242と同様の検出装置である。つまり後方単眼カメラ252は、検出方向である車両後方の検出範囲にある車両や障害物などの位置や距離を検出(取得)することができる。なお後方単眼カメラ252は、車両や障害物の取得特性に実用性は維持されているものの、その取得特性が天候、処理時間や車外の明暗などにより後方レーザレーダ251よりも低下することがある。
運転支援部210は、第1の車両100の隊列編成支援部112に対応する構成を備えていないことを除いて、第1の車両100の運転支援部110と同様の構成を有している。つまり運転支援部210は、隊列走行による運転の支援を行う隊列走行支援部211と、各種情報を保持する記憶部213とを備えている。
記憶部213は、隊列の編成計画の作成に関する情報を記憶していないこと以外は、第1の車両100の記憶部113と同様の構成であり、その記憶領域には各種運転支援に必要とされる各種情報が記憶されている。
隊列走行支援部211は、隊列情報を第1の車両100から取得することを除いて、第1の車両100の隊列走行支援部111と同様の構成を有している。つまり、隊列走行支援部211は、車車間通信Cを介して第1の車両100から隊列の編成計画を含む隊列情報を取得する。そして、隊列走行支援部211は、複数の車両から形成される隊列10において、第1の車両100から取得した当該隊列10に対応する隊列情報に基づいて車両の隊列による走行の運転を支援する。また、隊列走行支援部211は、隊列情報が更新されたとき、更新された隊列情報を第1の車両100から取得し、その取得された隊列情報に基づいて運転支援を行う。
なお、第2の車両200は、隊列に組み込まれることが決まると、隊列の編成計画に必要な情報を通信部230を介して第1の車両100に送られ、第1の車両100の装置情報取得部114により取得される。隊列の編成計画に必要な情報には、第2の車両200の2つの前方センサである前方レーザレーダ241及び前方単眼カメラ242の情報が含まれるとともに、第2の車両200の2つの後方センサである後方レーザレーダ251及び後方単眼カメラ252の情報が含まれる。つまり、第1の車両100のランク付与部115は、前方センサランク情報117に基づいて前方レーザレーダ241にはランク「2」を、前方単眼カメラ242にはランク「4」を付与し、後方センサランク情報118に基づいて後方レーザレーダ251にはランク「2」を、後方単眼カメラ252にはランク「4」を付与する。これにより、ランク付与部115は、第2の車両200について、前方センサの最高ランクを「2」に特定し、後方センサの最高ランクを「2」に特定する。そして、この特定された第2の車両200の前方センサ及び後方センサの各最高ランクが決定部116による先頭車両や最後尾車両の決定に用いられるようになる。
続いて、動作について説明する。
図7〜9に示すフローチャートを参照して、第1の車両100の運転支援部110が前方センサや後方センサの車外の情報の取得特性に基づいて第1及び第2の車両100,200の2台の車両から隊列10を形成する手順について説明する。なお、運転支援部110は、その隊列編成支援部112によって隊列の編成計画を作成する処理を隊列10に参加することのできる車両を検知する都度行うものとする。
図7〜9に示すフローチャートを参照して、第1の車両100の運転支援部110が前方センサや後方センサの車外の情報の取得特性に基づいて第1及び第2の車両100,200の2台の車両から隊列10を形成する手順について説明する。なお、運転支援部110は、その隊列編成支援部112によって隊列の編成計画を作成する処理を隊列10に参加することのできる車両を検知する都度行うものとする。
図7に示すように、運転支援部110の隊列編成支援部112は、隊列の編成計画を作成する処理が開始されると、先頭車両候補を選択する処理を行う(図7のステップS10)。
図8に示すように、先頭車両候補を選択する処理が開始されると、隊列編成支援部112の装置情報取得部114は、隊列を形成する各車両について前方センサの情報を取得する(図8のステップS11)。本実施形態では、装置情報取得部114は、前方センサの情報として、第1の車両100からは前方ミリ波レーダ141と前方レーザレーダ142と前方複眼カメラ143との情報を取得し、第2の車両200からは前方レーザレーダ241と前方単眼カメラ242との情報を取得する。
隊列編成支援部112のランク付与部115は、取得した前方センサへ対応するランクを前方センサランク情報117に基づいて付与するとともに、車両毎の前方センサの最高ランクを特定する(図8のステップS12)。本実施形態では、ランク付与部115は、第1の車両100の前方ミリ波レーダ141にはランク「1」を、前方レーザレーダ142にはランク「2」を、前方複眼カメラ143にはランク「3」をそれぞれ付与し、第1の車両100の前方センサの最高ランクを「1」に特定する。また、ランク付与部115は、第2の車両200の前方レーザレーダ241にはランク「2」を、前方単眼カメラ242にはランク「4」をそれぞれ付与し、第2の車両200の前方センサの最高ランクを「2」に特定する。
各車両の前方センサの最高ランクが特定されると、隊列編成支援部112の決定部116は、ひとまず前方センサに高いランクが付与された車両を選択する(図8のステップS13)とともに、この選択した車両を先頭車両候補として決定する(図8のステップS14)。なお、本実施形態では、前方センサに高いランクが付与された車両として、最も高いランクのセンサを有する車両が1台だけ選択され、この選択された1台の車両が先頭車両候補として決定される。つまり、決定部116は、前方センサの最高ランクが「1」の第1の車両100と前方センサの最高ランクが「2」の第2の車両200とから、最高のランクの前方センサを有する第1の車両100を先頭車両候補に決定する。
そして、先頭車両候補を選択する処理が終了され、図7のステップS10に戻る。
また、隊列編成支援部112は、最後尾車両候補を選択する処理を行う(図7のステップS20)。
また、隊列編成支援部112は、最後尾車両候補を選択する処理を行う(図7のステップS20)。
図9に示すように、最後尾車両候補を選択する処理が開始されると、隊列編成支援部112の装置情報取得部114は、隊列を形成する各車両について後方センサの情報を取得する(図9のステップS21)。本実施形態では、装置情報取得部114は、後方センサの情報として、第1の車両100からは後方ミリ波レーダ151と後方レーザレーダ152と後方複眼カメラ153との情報を取得し、第2の車両200からは後方レーザレーダ251と後方単眼カメラ252との情報を取得する。
隊列編成支援部112のランク付与部115は、取得した後方センサへ対応するランクを後方センサランク情報118に基づいて付与するとともに、車両毎の後方センサの最高ランクを特定する(図9のステップS22)。本実施形態では、ランク付与部115は、第1の車両100の後方ミリ波レーダ151にはランク「1」を、後方レーザレーダ152にはランク「2」を、後方複眼カメラ153にはランク「3」をそれぞれ付与し、第1の車両100の後方センサの最高ランクを「1」に特定する。また、ランク付与部115は、第2の車両200の後方レーザレーダ251にはランク「2」を、後方単眼カメラ252にはランク「4」をそれぞれ付与し、第2の車両200の後方センサの最高ランクを「2」に特定する。
各車両の後方センサの最高ランクが特定されると、隊列編成支援部112の決定部116は、ひとまず後方センサに高いランクが付与された車両を選択する(図9のステップS23)とともに、この選択した車両を最後尾車両候補として決定する(図9のステップS24)。なお、本実施形態では、後方センサに高いランクが付与された2台の車両が選択され、この選択された2台の車両が最後尾車両候補として決定される。つまり、決定部116は、後方センサの最高ランクが「1」の第1の車両100と後方センサの最高ランクが「2」の第2の車両200とから、最高のランクを有する第1の車両100と、その次に高いランクの第2の車両200とを最後尾車両候補に決定する。
そして、最後尾車両候補を選択する処理が終了され、図7のステップS20に戻る。
図7に示すように、先頭車両候補と最後尾車両候補とが選択されると、決定部116は、先頭車両及び最後尾車両を決定する(図7のステップS30)。本実施形態では、先頭車両が最後尾車両よりも優先して決定されるため、隊列編成支援部112は、最初に先頭車両を決定し、その次に最後尾車両を決定する。まず決定部116は、1台の先頭車両候補から第1の車両100を先頭車両に決定する。続いて決定部116は、2台の最後尾車両候補から先頭車両に決定された第1の車両100を除外し、残った第2の車両200を最後尾車両に決定する。これにより、隊列編成支援部112は、先頭車両が第1の車両100であるとともに、最後尾車両が第2の車両200である隊列の編成計画を作成する。
図7に示すように、先頭車両候補と最後尾車両候補とが選択されると、決定部116は、先頭車両及び最後尾車両を決定する(図7のステップS30)。本実施形態では、先頭車両が最後尾車両よりも優先して決定されるため、隊列編成支援部112は、最初に先頭車両を決定し、その次に最後尾車両を決定する。まず決定部116は、1台の先頭車両候補から第1の車両100を先頭車両に決定する。続いて決定部116は、2台の最後尾車両候補から先頭車両に決定された第1の車両100を除外し、残った第2の車両200を最後尾車両に決定する。これにより、隊列編成支援部112は、先頭車両が第1の車両100であるとともに、最後尾車両が第2の車両200である隊列の編成計画を作成する。
先頭車両及び最後尾車両が決定された隊列の編成計画が作成されると、隊列編成支援部112は、この隊列の編成計画に基づく隊列の形成を支援する(図7のステップS40)。つまり、隊列編成支援部112は作成した隊列の編成計画を含む隊列情報を、第1及び第2の車両100,200に伝達する。第1及び第2の車両100,200は、伝達された隊列情報に含まれる隊列の編成計画に基づいて各隊列走行支援部111,211が隊列走行に関する運転支援を行う。こうして行われる運転支援により、第1の車両100が先頭車両であるとともに、第2の車両200が最後尾車両である隊列10が形成されるようになる。
つまり、この隊列の編成計画を含む隊列情報により形成される隊列10は、隊列10を構成する車両のうち車両前方の情報の取得特性が最も優れた前方センサである前方ミリ波レーダ141を有する第1の車両100が隊列の先頭に配置される。これにより、隊列10は、その進行方向である前方に高い安全性を確保できることが期待される。また、隊列10は、隊列10を構成する車両のうち車両後方の情報の取得特性が最も優れた後方センサである後方レーザレーダ251を有する第2の車両200が隊列の最後尾に配置される。後方レーザレーダ251は、第1の車両100の後方ミリ波レーダ151に次いで車両後方に高い安全性を確保することが期待される後方センサであることから、隊列10において可能な範囲で最も高い安全性が確保されるようになる。これにより、隊列10は、その最後尾の後方に高い安全性を確保できることが期待される。
このような運転支援装置によれば、車外の情報の取得特性の優れた車両が、隊列10を構成する第1及び第2の車両100,200のうちから可能な範囲で隊列の先頭車両や最後尾車両とされ、隊列10における車外の情報の取得特性が可能な範囲で最も高くなる。これにより、こうした隊列10により隊列走行する車両の安全性をより好適に確保することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る運転支援装置及び運転支援方法によれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)隊列10の先頭車両(第1の車両100)や最後尾車両(第2の車両200)が、前方センサや後方センサに付与されるランクに基づいて決定されることによって車外の情報の取得特性に優れた前方センサや後方センサを有する車両となる。例えば、取得特性の優れた前方センサや後方センサを有する車両を先頭車両や最後尾車両とすることで、隊列の先頭や最後尾に接近する他車両や障害物などの情報の取得が当該隊列10に含まれる前方センサや後方センサのうちで優れた取得特性を有する装置により効果的に行われるようになる。つまり、複数の車両から形成された隊列10において選択し得る範囲で優れた取得特性を有する前方センサや後方センサを隊列10の先頭や最後尾に配置することで、当該隊列10に可能な範囲で高い安全性を確保することができるようになる。これにより、隊列10により隊列走行する車両の安全性をより好適に確保することができる。
(1)隊列10の先頭車両(第1の車両100)や最後尾車両(第2の車両200)が、前方センサや後方センサに付与されるランクに基づいて決定されることによって車外の情報の取得特性に優れた前方センサや後方センサを有する車両となる。例えば、取得特性の優れた前方センサや後方センサを有する車両を先頭車両や最後尾車両とすることで、隊列の先頭や最後尾に接近する他車両や障害物などの情報の取得が当該隊列10に含まれる前方センサや後方センサのうちで優れた取得特性を有する装置により効果的に行われるようになる。つまり、複数の車両から形成された隊列10において選択し得る範囲で優れた取得特性を有する前方センサや後方センサを隊列10の先頭や最後尾に配置することで、当該隊列10に可能な範囲で高い安全性を確保することができるようになる。これにより、隊列10により隊列走行する車両の安全性をより好適に確保することができる。
(2)隊列10の先頭車両が、車両前方の車外の情報の取得特性の優れた前方センサである前方ミリ波レーダ141を有する第1の車両100に決定される。これにより、隊列10の前方に接近する他車両や障害物などの情報の取得がより効果的に行えるようになる。
(3)隊列10の最後尾車両が、車両後方の車外の情報の取得特性の優れた後方センサである後方レーザレーダ152を有する第2の車両200に決定される。これにより、隊列10の後方に接近する他車両や障害物などの情報の取得がより効果的に行えるようになる。
(4)車両前方の車外の情報を取得する前方センサの種類によってランクを定めることにより、前方センサへのランクの付与が容易になる。これにより、車両前方の車外の情報の取得性能の優れた前方センサを有する車両を先頭車両として決定することが容易になる。
(5)車両後方の車外の情報を取得する後方センサの種類によってランクを定めることにより、後方センサへのランクの付与が容易になる。これにより、車両後方の車外の情報の取得性能の優れた後方センサを有する車両を最後尾車両として決定することが容易になる。
(6)車両後方の車外の情報の取得する後方センサに後側方センサを加えることにより、後方センサへのランクがより詳細に定められる。詳細に定められたランクに基づいて最後尾車両として相応しい後方センサを有する車両をより適切に決定することができるようになる。
(7)隊列10に車両を追加するとき、先頭車両や最後尾車両とはならない車両を隊列の中央に追加するようにすることで隊列の編成計画の作成にかかる処理を軽減することができる。
(8)隊列10の先頭車両や最後尾車両が隊列から離脱したり、先頭車両や最後尾車両の前方センサや後方センサの取得特性が変化したりしたとき、先頭車両や最後尾車両を再決定する。これにより、隊列10には、取得特性の優れた前方センサや後方センサを備える車両が先頭車両や最後尾車両に適切に配置される。つまり、隊列10の先頭車両や最後尾車両の前方センサや後方センサのランクが変化したとしても隊列10の安全性を可能な範囲で高いレベルに維持することができる。
(その他の実施形態)
なお上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記実施形態では、隊列編成支援部112は、隊列10に参加することのできる車両を検知する都度、隊列の編成計画を作成するための処理を行う場合について例示した。しかしこれに限らず、隊列編成支援部は、隊列に参加している車両の前方センサや後方センサの取得特性が変化したり、前方センサや後方センサが使用できなくなったようなときにも隊列の編成計画を作成するための処理を再度行うようにしてもよい。これにより、前方センサや後方センサに異常が生じるなどして取得特性に変動が生じたような場合にも隊列の安全性を可能な限り高く維持することができるようになる。
なお上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記実施形態では、隊列編成支援部112は、隊列10に参加することのできる車両を検知する都度、隊列の編成計画を作成するための処理を行う場合について例示した。しかしこれに限らず、隊列編成支援部は、隊列に参加している車両の前方センサや後方センサの取得特性が変化したり、前方センサや後方センサが使用できなくなったようなときにも隊列の編成計画を作成するための処理を再度行うようにしてもよい。これにより、前方センサや後方センサに異常が生じるなどして取得特性に変動が生じたような場合にも隊列の安全性を可能な限り高く維持することができるようになる。
・上記実施形態では、隊列10が第1の車両100と第2の車両200とから形成される場合について例示した。しかしこれに限らず、隊列は3台以上の車両から形成されてもよい。このとき、先頭車両にも、最後尾車両にも決定されなかった車両は隊列のなかのどの位置に配置されてもよい。そうした車両がどの位置に配置されたとしても、隊列の進行方向に対する安全性及び隊列の後方に対する安全性は適切に選択された先頭車両や最後尾車両により維持される。
例えば、隊列の先頭や最後尾以外の車両は、現在位置など移動量が少ない位置に配置されてもよいし、前方センサや後方センサの取得特性とは無関係な条件に基づいて配置されてもよいし、取得特性に基づいて並べるようにしてもよい。
これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記実施形態では、隊列が第1の車両100と第2の車両200とに付与された最高ランクが異なる場合について例示した。しかしこれに限らず、先頭車両候補や最後尾車両候補として同じランクの車両が決定されてもよい。なお、ランクの同じ複数の先頭車両候補や最後尾車両候補から先頭車両や最後尾車両はどのような条件で決定されてもよい。
・上記実施形態では、隊列が第1の車両100と第2の車両200とに付与された最高ランクが異なる場合について例示した。しかしこれに限らず、先頭車両候補や最後尾車両候補として同じランクの車両が決定されてもよい。なお、ランクの同じ複数の先頭車両候補や最後尾車両候補から先頭車両や最後尾車両はどのような条件で決定されてもよい。
例えば、先頭車両として先頭に近い側にある車両を決定してもよい。また最後尾車両として最後尾に近い側にある車両を決定してもよい。このようにすれば、隊列の先頭車両又は最後尾車両として決定した車両の移動量を少なくすることができる。また、先頭車両又は最後尾車両として決定された車両の先頭や最後尾への移動に伴って生じる他車両の移動量も少なくすることができる。
・また同じランクの複数の先頭車両候補から先頭車両として後方センサのランクの低い車両を決定してもよい。さらに同じランクの複数の先頭車両候補から最後尾車両として前方センサのランクの低い車両を決定してもよい。このようにすれば、2番目に決定される最後尾車両又は先頭車両としてより取得特性の優れたセンサを有する車両を残しておくことができる可能性が高まる。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記実施形態では、車両にはセンサとして、ミリ波レーダ、レーダレーザ、複眼カメラ、単眼カメラが搭載されている場合について例示した。しかしこれに限らず、車両に搭載されるセンサは、前方や後方に対する安全確認に利用できる情報を取得できる機器等であればどのようなものでもよい。例えば、リアルタイムに提供される情報を路車間通信により受信できる装置(テレマティクス)や、車車間通信装置、道路に設けられた磁気ネイルを検出する磁気ネイルセンサ、漏洩同軸ケーブルを介して通信できる通信装置などであってもよい。こうしたセンサに対してもランクを定め、付与すればこうした運転支援装置にて利用することができる。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られるとともに、適用可能性の拡大も図られるようになる。
・上記実施形態では、第1の車両100の前方情報取得部140には3つのセンサ、すなわち前方ミリ波レーダ141、前方レーザレーダ142及び前方複眼カメラ143が設けられている場合について例示した。しかしこれに限らず、前方情報取得部には、前方ミリ波レーダ、前方レーザレーダ、前方複眼カメラ及びこれら以外のセンサのうちの少なくとも1つが設けられていてもよい。どのような前方センサであれ、前方センサランク情報に基づき前方センサにランクを付与すれば、付与されたランク情報に基づいて先頭車両として相応しい車両を選択することができるようになる。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られるとともに、適用可能性の拡大も図られるようになる。
同様に、第1の車両100の後方情報取得部150には3つの後方センサ、すなわち後方ミリ波レーダ151、後方レーザレーダ152及び後方複眼カメラ153が設けられている場合について例示したが、これも同様に、どのような後方センサであれ少なくとも1つ設けられていてもよい。
また同様に、第2の車両200の前方情報取得部240には2つの前方センサ、すなわち前方レーザレーダ241及び前方単眼カメラ242が設けられている場合について例示したが、これも同様に、どのような前方センサであれ少なくとも1つ設けられていてもよい。
さらに同様に、第2の車両200の後方情報取得部250には2つの後方センサ、すなわち後方レーザレーダ251及び後方単眼カメラ252が設けられている場合について例示したが、これも同様に、どのような後方センサであれ少なくとも1つ設けられていてもよい。
・上記実施形態では、前方センサランク情報117にはランク順に、前方ミリ波レーダ、前方レーダレーザ、前方複眼カメラ、前方単眼カメラ、センサ無しが設定されている場合について例示した。しかしこれに限らず、前方センサランク情報におけるランク順は、取得特性の評価基準によって異なってもよく、例えば、前方ミリ波レーダ、前方レーダレーザ、前方複眼カメラ、前方単眼カメラ、センサ無しの順ではなくてもよい。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られる。
・同様に、上記実施形態では、後方センサランク情報118にはランク順に、後方ミリ波レーダ、後方レーダレーザ、後方複眼カメラ、後方単眼カメラ、後側方ミリ波レーダ、後側方複眼カメラ、後側方単眼カメラ、センサ無しが設定されている場合について例示した。しかしこれに限らず、後方センサランク情報におけるランク順は、取得特性の評価基準によって異なってもよく、後方ミリ波レーダ、後方レーダレーザ、後方複眼カメラ、後方単眼カメラ、後側方ミリ波レーダ、後側方複眼カメラ、後側方単眼カメラ、センサ無しの順ではなくてもよい。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られる。
・上記実施形態では、前方センサランク情報117には、前方ミリ波レーダ、前方レーダレーザ、前方複眼カメラ、前方単眼カメラ、センサ無しが設定されている場合について例示した。しかしこれに限らず、前方センサランク情報には、前方ミリ波レーダ、前方レーダレーザ、前方複眼カメラ、前方単眼カメラ、センサ無し、及びその他のセンサのうち、2つ以上のセンサが異なるランクで含まれていればよい。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られる。
・同様に、上記実施形態では、後方センサランク情報118には、後方ミリ波レーダ、後方レーダレーザ、後方複眼カメラ、後方単眼カメラ、後側方ミリ波レーダ、後側方複眼カメラ、後側方単眼カメラ、センサ無しが設定されている場合について例示した。しかしこれに限らず、後方センサランク情報には、後方ミリ波レーダ、後方レーダレーザ、後方複眼カメラ、後方単眼カメラ、後側方ミリ波レーダ、後側方複眼カメラ、後側方単眼カメラ、センサ無し及びその他のセンサのうち、2つ以上のセンサが異なるランクで含まれていればよい。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られる。
・上記実施形態では、一つのセンサに一つのランクが対応する場合について例示した。しかしこれに限らず、複数のセンサに一つのランクを付与してもよい。このとき、ランクは、複数のセンサの組に応じて予め定めておいてもよいし、各ランクに与えられたパラメータなどから算出するようにしてもよい。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られる。
・上記実施形態では、ランク付与部115は、前方センサ、後方センサの順にセンサへランクを付与する場合について例示した。しかしこれに限らず、センサへのランクの付与を後方センサ、前方センサの順に行ってもよい。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られる。
・上記実施形態では、まず先頭車両候補が決定され、次に最後尾車両候補が決定される場合について例示した。しかしこれに限らず、まず最後尾車両候補を決定し、次に先頭車両候補を決定してもよい。このとき、先頭車両候補を2台選択することで、先頭車両候補のうちの一台が最後尾車両として決定されたとしても、その後先頭車両を決定することができるようになる。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られる。
・上記実施形態では、まず先頭車両が決定され、次に最後尾車両が決定される場合について例示したがこれに限らず、まず最後尾車両が決定され、次に先頭車両が決定されてもよい。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られる。
・上記実施形態では、隊列編成支援部112は、隊列における先頭車両と最後尾車両とがともに定められる場合について例示した。しかしこれに限らず、隊列編成支援部は、隊列における先頭車両のみを定めてもよいし、隊列における最後尾車両のみを定めるようにしてもよい。先頭車両のみを定めた場合であっても、前方には選択し得る範囲で優れた機能を有する車両を配置して隊列の安全性が高められる。また、最後尾車両のみを定めた場合であっても、後方には選択し得る範囲で優れた機能を有する車両を配置して隊列の安全性が高められる。
これにより、運転支援装置の設計自由度の向上が図られるようになる。
・上記各実施形態では、隊列における先頭車両は前方センサのレベルに基づいて、最後尾車両は後方センサのレベルに基づいて決定される場合について例示した。しかしこれに限らず、車両の全体のセンサ等の車外情報に関する取得特性に基づいて、先頭車両や最後尾車両を決定してもよい。車両の全体のセンサの取得特性が優れていれば、前方や後方に対する取得特性が高いことが予測されることから、先頭車両や最後尾車両に相応しい車両を決定することができる。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上や適用範囲の拡大が図られるようになる。
・上記各実施形態では、隊列における先頭車両は前方センサのレベルに基づいて、最後尾車両は後方センサのレベルに基づいて決定される場合について例示した。しかしこれに限らず、車両の全体のセンサ等の車外情報に関する取得特性に基づいて、先頭車両や最後尾車両を決定してもよい。車両の全体のセンサの取得特性が優れていれば、前方や後方に対する取得特性が高いことが予測されることから、先頭車両や最後尾車両に相応しい車両を決定することができる。これにより、運転支援装置の設計自由度の向上や適用範囲の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、隊列編成支援部112が第1の車両100に搭載されている場合について例示した。しかしこれに限らず、第1の車両や第2の車両など隊列情報が伝達可能であるならば、隊列編成支援部の一部や全部が第1の車両以外に設けられていてもよい。例えば、隊列編成支援部が第2の車両に設けられていてもよいし、通信部が車両外部のセンタと通信可能であるならば、隊列を形成する車両のセンサの取得特性などの情報を取得した当該センタが隊列の編成計画を作成してもよい。
また、隊列編成支援部は、第1の車両及び第2の車両など複数の車両に搭載されていてもよい。このとき、隊列の編成計画を作成する隊列編成支援部をいずれか1つに定めればよい。
これにより、運転支援装置の構成自由度の向上が図られるようになる。
・上記実施形態では、運転支援装置は自動車などの運転を支援する場合について例示した。しかしこれに限らず、運転支援装置は自動車以外の移動体、例えば鉄道や、船舶、ロボットなどの運転を支援してもよい。これにより、運転支援装置の適用範囲の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、運転支援装置は自動車などの運転を支援する場合について例示した。しかしこれに限らず、運転支援装置は自動車以外の移動体、例えば鉄道や、船舶、ロボットなどの運転を支援してもよい。これにより、運転支援装置の適用範囲の拡大が図られるようになる。
10…隊列、100…第1の車両、110…運転支援部、111…隊列走行支援部、112…隊列編成支援部、113…記憶部、114…装置情報取得部、115…ランク付与部、116…決定部、117…前方センサランク情報、118…後方センサランク情報、120…車両制御部、130…通信部、140…前方情報取得部、141…前方ミリ波レーダ、142…前方レーザレーダ、143…前方複眼カメラ、150…後方情報取得部、151…後方ミリ波レーダ、152…後方レーザレーダ、153…後方複眼カメラ、200…第2の車両、210…運転支援部、211…隊列走行支援部、213…記憶部、220…車両制御部、230…通信部、240…前方情報取得部、241…前方レーザレーダ、242…前方単眼カメラ、250…後方情報取得部、251…後方レーザレーダ、252…後方単眼カメラ、C…車車間通信。
Claims (9)
- 複数台の車両の隊列走行による運転を支援する運転支援装置であって、
車両に搭載されて車外の情報を取得する装置である車外情報取得装置に関する情報を前記隊列走行する各車両からそれら車両の別に取得する装置情報取得部と、
前記情報が取得された各車外情報取得装置に対して車外の情報の取得特性に優れた順に高いランクを付与するランク付与部と、
前記各車外情報取得装置に付与されたランクに基づき、よりランクの高い車外情報取得装置を有する車両を隊列の先頭車両又は最後尾車両の少なくとも一方に相応しい車両として決定する決定部とを備え、
前記決定部は、最高のランクが付与された車外情報取得装置を有する車両が複数台あるとき、それら車両の現在の配置位置から隊列の先頭又は最後尾に移動するまでの移動量が少ない車両を隊列の先頭車両又は最後尾車両に相応しい車両として決定する
ことを特徴とする運転支援装置。 - 前記ランク付与部は、前記車外の情報のうち、車両前方の情報の取得特性に優れた車外情報取得装置の順に高いランク付けをし、
前記決定部は、前記付与されたランクのうち、ランクの高い車外情報取得装置を有する車両を先頭車両に相応しい車両として決定する
請求項1に記載の運転支援装置。 - 前記ランク付与部は、前記車外の情報のうち、車両後方の情報の取得特性に優れた車外情報取得装置の順に高いランク付けをし、
前記決定部は、前記付与されたランクのうち、ランクの高い車外情報取得装置を有する車両を最後尾車両に相応しい車両として決定する
請求項1又は2に記載の運転支援装置。 - 前記ランク付与部は、前記車両前方の情報の取得特性に優れた車外情報取得装置の順を、「電波レーダ」、「光レーダ」、「複眼カメラ」、「単眼カメラ」、「センサ無し」の順とする
請求項2に記載の運転支援装置。 - 前記ランク付与部は、前記車両後方の情報の取得特性の優れた車外情報取得装置の順を、「電波レーダ」、「光レーダ」、「複眼カメラ」、「単眼カメラ」、「センサ無し」の順とする
請求項3に記載の運転支援装置。 - 前記ランク付与部は、前記「単眼カメラ」と前記「センサ無し」との間でも車外情報取得装置に対する複数段階のランク付けを行うものであり、それらのランクを、優れた車外情報取得装置の順に、「後側方電波レーダ」、「後側方複眼カメラ」、「後側方単眼カメラ」とする
請求項5に記載の運転支援装置。 - 隊列に車両が追加され、該追加される車両の車外情報取得装置に付与されるランクが隊列の先頭車両又は最後尾車両よりも低いランクであるとき、前記決定部は前記追加される車両を隊列の中央に追加すべき車両として決定する
請求項1〜6のいずれか一項に記載の運転支援装置。 - 隊列の先頭車両又は最後尾車両の有する車外情報取得装置のランクが変化したとき、前記決定部を通じての隊列の先頭車両又は最後尾車両の少なくとも一方に相応しい車両を再決定する
請求項1〜7のいずれか一項に記載の運転支援装置。 - 複数台の車両の隊列走行による運転を支援する運転支援方法であって、
装置情報取得部が、車両に搭載されて車外の情報を取得する装置である車外情報取得装置に関する情報を前記隊列走行する各車両からそれら車両の別に取得する工程と、
ランク付与部が、前記情報が取得された各車外情報取得装置に対して車外の情報の取得特性に優れた順に高いランクを付与する工程と、
決定部が、前記各車外情報取得装置に付与されたランクに基づき、よりランクの高い車外情報取得装置を有する車両を隊列の先頭車両又は最後尾車両の少なくとも一方に相応しい車両として決定する工程とを有し、
前記決定部は、最高のランクが付与された車外情報取得装置を有する車両が複数台あるとき、それら車両の現在の配置位置から隊列の先頭又は最後尾に移動するまでの移動量が少ない車両を隊列の先頭車両又は最後尾車両に相応しい車両として決定する
ことを特徴とする運転支援方法。
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