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JP6163337B2 - ソレノイドアクチュエータ - Google Patents

ソレノイドアクチュエータ Download PDF

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JP6163337B2
JP6163337B2 JP2013070068A JP2013070068A JP6163337B2 JP 6163337 B2 JP6163337 B2 JP 6163337B2 JP 2013070068 A JP2013070068 A JP 2013070068A JP 2013070068 A JP2013070068 A JP 2013070068A JP 6163337 B2 JP6163337 B2 JP 6163337B2
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Description

本発明は、ソレノイドアクチュエータに関する。
特許文献1には、ケース内に設けられるコイルと、ケース底面側に配設されるスリーブと、ケース開口端側に配設されるベースと、コイルに通電することで発生する磁界によって、スリーブとベースの間をケース開口端側に移動するプランジャと、を備えるソレノイドアクチュエータが開示されている。
特開2010−135469号公報
上記したソレノイドアクチュエータでは、コイルへの通電時に、プランジャをベース側(ケース開口端側)に移動させるプランジャ吸引力が発生する。しかしながら、プランジャの端面がスリーブに近接するような状態、特にプランジャの端面がスリーブに当接する状態では、プランジャの端面とスリーブとの間の磁束密度が高くなる。このようにプランジャ端面における磁束密度が高くなると、プランジャをスリーブ側に引き寄せようとする力が強くなり、プランジャ吸引力が急激に低下してしまう。
プランジャの移動制御範囲(いわゆるコンロールゾーン)内に、プランジャ吸引力が低下する領域が含まれると、その領域においてプランジャのジャンピング等が発生し、プランジャの動作及び当該プランジャによって駆動される駆動対象機器の駆動部の動作が不安定となるおそれがある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、プランジャを安定的に動作させることが可能なソレノイドアクチュエータを提供することを目的とする。
本発明のソレノイドアクチュエータは、一端が開口端として形成されたケースと、ケース内に設けられるコイルと、ケース軸方向に延設される第1凹部を有し、ケース底面側に配設される第1磁性体と、ケース軸方向に延設されるとともに前記第1凹部に対向して設けられる第2凹部を有し、ケース開口端側に配設される第2磁性体と、前記コイルに通電することで発生する磁界によって、前記第1凹部と前記第2凹部との間をケース開口端に向かって移動するプランジャと、前記コイルの非通電時において、前記プランジャの端面と前記第1凹部の底面との間に、所定距離よりも大きい隙間を形成することで、前記プランジャの端面と前記第1凹部の底面との近接を規制する規制部と、を備え、前記所定距離は、前記コイルの通電時において、前記プランジャの移動制御範囲であるコントロールゾーン内における最小プランジャ吸引力よりも大きいプランジャ吸引力が発生する位置における前記プランジャの端面と前記第1凹部の底面との間の距離である、ことを特徴とする。
本発明によれば、プランジャの端面と第1凹部の底面との近接が規制部によって規制されるので、プランジャが第1凹部の底面に近づきすぎることがなく、第1凹部の底面側のプランジャ端面における磁束密度が高くなることを抑制でき、プランジャ吸引力の低下を防止することができる。したがって、ソレノイドアクチュエータのプランジャを安定的に動作させることが可能となる。
本発明の第1実施形態によるソレノイドアクチュエータを含むアクチュエータ装置の斜視断面図である。 アクチュエータ装置の縦断面図である。 プランジャストローク量とプランジャ吸引力との特性を示す図である。 本発明の第2実施形態によるソレノイドアクチュエータを含むアクチュエータ装置の縦断面図である。 本発明の第3実施形態によるソレノイドアクチュエータを含むアクチュエータ装置の縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態によるソレノイドアクチュエータ20を含むアクチュエータ装置1について説明する。
図1及び図2に示すように、アクチュエータ装置1は、駆動対象機器としてのバルブ装置10と、バルブ装置10を駆動するソレノイドアクチュエータ20と、を備える。
バルブ装置10は、作動油(作動流体)が流れる流路に設置されるスプール弁である。バルブ装置10は、円筒状のバルブスリーブ11と、バルブスリーブ11内に摺動自在に設けられるスプール12と、を有している。バルブスリーブ11は、スプール12を収容するハウジングとして構成されており、アルミニウムによって形成されている。スプール12は、ソレノイドアクチュエータ20によって駆動される駆動部として構成されており、バルブスリーブ11内をスリーブ軸方向に移動する。
バルブ装置10は、スプール12の位置に応じて、バルブスリーブ11を通過して流路に流れ込む作動油の流量を調整するように構成されている。
図2に示すように、ソレノイドアクチュエータ20は、アクチュエータケースとしてのケース30と、ボビン40に巻き回されたコイル41と、ボビン40の内周面40Cに嵌め込まれるスリーブ50及びベース60と、可動鉄心としてのプランジャ70と、を備える。ソレノイドアクチュエータ20は、コイル41に通電することで発生する磁界によって、プランジャ70を軸方向に移動させる電磁アクチュエータである。
ケース30は、磁性材(例えば鉄)によって形成された有底円筒状部材であって、ソレノイドアクチュエータ20を構成する各種部材を収容する収容枠である。ケース30の先端は開口端30Aであって、この開口端30Aはバルブ装置10のバルブスリーブ11の一端をかしめ固定するかしめ部31として構成されている。
ボビン40は、両端に鍔部40A,40Bを有する円筒状部材である。ボビン40は、電気絶縁性の樹脂によって形成されている。鍔部40A,40Bの間のボビン胴体部の外周面に巻き回された導電性線材がコイル41を構成する。ボビン40の鍔部40Aには、コイル41に電気的に接続されるターミナル42が設けられている。
ボビン40は、コイル41が巻き回された状態でケース30内に配置される。このように配置された状態では、ボビン40のターミナル42は、ケース30の切欠部32を通じて外部に突出する。ターミナル42を介してコイル41に電流を流すことで、コイル41の周囲に磁界が発生する。
ボビン40の内側には、磁路を構成する部材としてスリーブ50及びベース60が設置される。
スリーブ50は、磁性材(例えば鉄)によって形成された円筒状の第1磁性体である。スリーブ50はボビン40の基端寄りの内周面に圧入され、このように圧入された状態においてスリーブ50の基端面はケース30の底面に当接する。
ベース60は、磁性材(例えば鉄)によって形成された円筒状の第2磁性体である。ベース60は、その基端部分がボビン40の先端寄りの内周面に圧入されるように構成されている。ボビン40の内側に配設されるベース60及びスリーブ50は軸方向に並んで設置される。ベース60はケース30内において開口端30A側に配置され、スリーブ50はケース30内において底面側に配置される。
ベース60及びスリーブ50は、非磁性材によって形成される円筒状のフィラーリング21によって連結されている。フィラーリング21の一端はスリーブ50の先端外周面に形成された環状凹部51に外嵌めされ、フィラーリング21の他端はベース60の基端外周面に形成された環状凹部61に外嵌めされる。このようにフィラーリング21が固定されることで、スリーブ50とベース60とが軸方向に離間した状態となり、スリーブ50の先端とベース60の基端との間に隙間が形成される。
ベース60の先端には、径方向外側に突出する鍔部64が形成されている。ベース60がボビン40に取り付けられた状態では、ベース60の鍔部64とボビン40の鍔部40Aが対向する。ベース60の鍔部64とボビン40の鍔部40Aとの間には、リング状のウェーブワッシャ22が配設される。ボビン40は、ウェーブワッシャ22によって鍔部40Bがケース30の底面に当接するように付勢された状態で、ケース30内に設けられる。これにより、ケース30内におけるボビン40のケース軸方向のガタつきを抑制することができる。
プランジャ70は、磁性材(例えば鉄)によって形成された円筒状部材である。プランジャ70は、非磁性体(例えばステンレス鋼)によって形成されたシャフト71の外周面にかしめ固定されている。このように、プランジャ70とシャフト71を別部材とし、プランジャ70をシャフト71にかしめ固定することで、プランジャアッシーとしての組立ばらつき等を低減することが可能となる。
シャフト71は、プランジャ70の貫通孔を通じて、当該プランジャ70を軸方向に貫通している。シャフト71は、プランジャ70の両端面から突出し、軸方向に延設される。シャフト71は、その先端面がバルブ装置10のスプール12の端面に当接するように構成されている。プランジャアッシーを構成するプランジャ70及びシャフト71は、スリーブ50及びベース60の内部に移動可能に配設される。
スリーブ50の先端側の内部は円形孔状の第1凹部53として形成されており、スリーブ50の基端側の内部は第1凹部53よりも小径の貫通孔52として形成されている。第1凹部53及び貫通孔52は、ケース軸方向に延設されている。貫通孔52の一端はスリーブ50の基端面(ケース底面側端面)に開口し、貫通孔52の他端は第1凹部53の底面に開口する。なお、第1凹部53の内径はプランジャ70の外径よりも僅かに大きく形成されており、貫通孔52の内径はシャフト71の外径よりも大きく形成されている。
一方、ベース60の基端側の内部は円形孔状の第2凹部63として形成されており、ベース60の先端側の内部は第2凹部63よりも小径の貫通孔62として形成されている。第2凹部63及び貫通孔62は、ケース軸方向に延設されている。ベース60の第2凹部63は、スリーブ50の第1凹部53に対向して設けられている。貫通孔62の一端はベース60の先端面(ケース開口端側端面)に開口し、貫通孔62の他端は第2凹部63の底面に開口する。なお、第2凹部63の内径はプランジャ70の外径よりも僅かに大きく形成されており、貫通孔62の内径はシャフト71の外径よりも大きく形成されている。
スリーブ50の第1凹部53及びベース60の第2凹部63は、シャフト71に固定されたプランジャ70が軸方向に移動可能なプランジャ室23を形成する。スリーブ50及びベース60の各貫通孔52,62はそれぞれ、シャフト71が軸方向に移動可能なシャフト室24,25を形成する。
スリーブ50の第1凹部53の内周面には、プランジャ70を摺動可能に支持するブッシュ26が設置されている。ブッシュ26は、非磁性材によって形成されている。ブッシュ26の内径は、スリーブ50の第1凹部53及びベース60の第2凹部63の内径より僅かに小さく設定される。ブッシュ26を介してプランジャ70を摺動自在に支持することで、プランジャ70の外周面と第1凹部53及び第2凹部63の内周面との接触が防止される。
ベース60の第2凹部63の底面には、リング状のワッシャ27が設けられている。ワッシャ27は、非磁性材によって形成されている。このワッシャ27は、プランジャ70の最大駆動位置(最大ストローク量)を規定するストッパ部材として機能する。
なお、プランジャ70の外周面には、ベース60側のプランジャ室23と、スリーブ50側のプランジャ室23とを連通する連通溝70Aが軸方向に沿って複数形成されている。したがって、プランジャ室23及びシャフト室24,25は、連通溝70Aを通じて、常時連通した状態となっている。バルブ装置10に連結されるソレノイドアクチュエータ20のベース60及びスリーブ50内は作動油で満たされるが、プランジャ室23及びシャフト室24,25内の作動油はプランジャ70の移動に応じて移動するので、プランジャ70の移動が作動油によって妨げられることがない。
上記のように構成されるソレノイドアクチュエータ20は、バルブ装置10に連結される。バルブ装置10のバルブスリーブ11は、ソレノイドアクチュエータ20のケース30内に挿入される端部にフランジ部11Aを備える。フランジ部11Aは、バルブスリーブ11の端部から径方向外側に突出形成されている。フランジ部11Aは、基端側(ベース60側)に向かって拡径するテーパ状突起として形成されている。
フランジ部11Aを含むバルブスリーブ11の基端は、ソレノイドアクチュエータ20のケース30の開口端30Aを通じて、当該ケース30内に挿入される。バルブスリーブ11は、その基端面がベース60の先端面に当接するように配置される。ケース30の開口端30Aは外側からバルブスリーブ11のフランジ部11Aに対してかしめられるかしめ部31として構成されており、かしめ部31がテーパ状のフランジ部11Aに覆い被さるように係合することで、バルブ装置10とソレノイドアクチュエータ20とが互いに結合される。ケース30のかしめ部31は、当該ケース30の開口端30Aを内側に曲げ加工することによって形成される。
上記の通り、バルブスリーブ11のフランジ部11A及びケース30のかしめ部31は、バルブ装置10のバルブスリーブ11とソレノイドアクチュエータ20のケース30を軸方向に連結する連結機構80を構成している。
アクチュエータ装置1では、ソレノイドアクチュエータ20のコイル41に電流が通電されていない場合、シャフト71は、図示しないスプリングによって付勢されたスプール12を介して図2中右方向に押され、シャフト71の一端がケース30の底面に当接した状態で停止する。この時、プランジャ70は、第1凹部53と第2凹部63によって形成されるプランジャ室23内において初期位置に位置している。
これに対して、ソレノイドアクチュエータ20のコイル41に電流が通電されると、コイル41の周囲に磁界が発生し、この磁界によってプランジャ70がケース軸方向に移動する。つまり、プランジャ70は、スリーブ50の第1凹部53とベース60の第2凹部63との間を第2凹部63の底面に向かって、図2中左方向に移動する。このプランジャ70の移動に伴って、シャフト71がスプール12を左方向に移動させる。スプール12は、プランジャ吸引力とスプール12を付勢するスプリングの付勢力とが釣り合う位置まで移動する。このようにスプール12が移動することで、バルブスリーブ11を通過して流路に流れ込む作動油の流量が調整される。なお、プランジャ70を左方向に移動させるプランジャ吸引力は、コイル41に通電する電流値を調整することで制御可能となっている。
上述したように、ソレノイドアクチュエータ20では、コイル41への通電時に、プランジャ70をケース30の開口端30A側に移動させるプランジャ吸引力が発生する。図3に示すように、プランジャ吸引力は、通電量を一定とした場合であっても、プランジャ室23内におけるプランジャ70の位置(ストローク量)に応じて変化する。図3において、ストローク量が大きくなることは、プランジャ70がベース60の第2凹部63の底面に近づくことを意味している。
また、ソレノイドアクチュエータ20では、プランジャ70の基端面がスリーブ50の第1凹部53の端面に近接するような状態、特にプランジャ70の基端面が第1凹部53の底面に当接する状態の時に、プランジャ70の基端面と第1凹部53の底面との間の磁束密度が高くなる。このようにプランジャ70の基端面側の磁束密度が高くなると、プランジャ70をスリーブ50側に引き寄せようとする力が強くなり、図3の領域Aに示すようにプランジャ吸引力が急激に低下してしまう。
このようなプランジャ吸引力の急激な低下を防止するため、本実施形態によるソレノイドアクチュエータ20では、プランジャ70の基端面がスリーブ50の第1凹部53の底面に近づきすぎることを規制している。
つまり、図2に示すように、プランジャ70がプランジャ室23内において初期位置(非通電時の位置)にある場合、非磁性体(例えばステンレス鋼)によって形成されたシャフト71がスリーブ50の貫通孔52を通じてケース30の底面に当接することで、プランジャ70の基端面と第1凹部53の底面との間に隙間が形成される。図3に示すようにプランジャ70の基端面と第1凹部53の底面との間隔が距離dより小さくなるとプランジャ吸引力が低下するため、シャフト71がケース30の底面に当接した時のプランジャ70の基端面と第1凹部53の底面との間の隙間は、距離dよりも大きくなるように設定される。
このように、本実施形態のソレノイドアクチュエータ20では、プランジャ70に連結される非磁性のシャフト71と、スリーブ50の貫通孔52と、ケース30の底面とによって、プランジャ70の基端面と第1凹部53の底面との近接を規制する規制部100が構成される。
上記した本実施形態によるアクチュエータ装置1のソレノイドアクチュエータ20によれば、以下に示す効果を奏する。
ソレノイドアクチュエータ20は、規制部100によって、当該プランジャ70の端面と第1凹部53の底面との近接が規制されるように構成されている。つまり、ソレノイドアクチュエータ20では、非磁性のシャフト71がスリーブ50の貫通孔52を通じてケース30の底面に当接し、プランジャ70の基端面と第1凹部53の底面との間に隙間が形成されることで、プランジャ70の端面と第1凹部53の底面との近接が規制される。
これにより、プランジャ70がスリーブ50の第1凹部53の底面に近づきすぎることがなく、プランジャ70の基端面側の磁束密度が高くなることを抑制でき、プランジャ吸引力の低下を防止することができる。したがって、プランジャ70及び当該プランジャ70によって駆動されるスプール12を安定的に動作させることが可能となる。
また、規制部を有していない従来のソレノイドアクチュエータでは、プランジャ吸引力が低下する範囲(図3の領域A)をコントロールゾーンから除外するだけでなく、プランジャアッシーの寸法ばらつきや組み立てばらつき等を加味して、図3のコントロールゾーンBに示すように最小ストローク量を大き目に設定する必要があった。このように、従来のソレノイドアクチュエータでは、プランジャアッシーの寸法ばらつき等を考慮すると、第1凹部の底面に近い側のプランジャのストローク領域を有効活用することができなかった。
しかしながら、本実施形態によるソレノイドアクチュエータ20では、規制部100によってプランジャ70と第1凹部53の底面の近接が物理的に規制されるため、プランジャアッシーに寸法ばらつき等があっても、図3のコントロールゾーンAに示すように、最小ストローク量をプランジャ吸引力が低下する直前の値に設定することができる。したがって、ソレノイドアクチュエータ20では、従来のソレノイドアクチュエータよりもコントロールゾーンを拡大することが可能となる。
さらに、プランジャ70の端面がスリーブ50の第1凹部53の底面に当接することがないので、プランジャ70の端面が薄い油膜を介して第1凹部53の底面に張り付いてしまうこともない。
(第2実施形態)
次に、図4を参照して、第2実施形態によるソレノイドアクチュエータ20を含むアクチュエータ装置1について説明する。なお、図4では、第1実施形態と同一の構成部分には第1実施形態と同一の符号を付している。
図4に示すように、第2実施形態によるソレノイドアクチュエータ20では、プランジャ90は、円筒状ではなく、円柱状に形成されている。プランジャ90の外周面には、ベース60側のプランジャ室23と、スリーブ50側のプランジャ室23とを連通する連通溝90Aが軸方向に沿って複数形成されている。したがって、プランジャ室23及びシャフト室24,25は、連通溝90Aを通じて、常時連通した状態となっている。
プランジャ90の先端面には、非磁性体からなるシャフト91が連結されている。シャフト91は、その先端面がバルブ装置10のスプール12の端面に当接するように成されている。
また、第2実施形態のソレノイドアクチュエータ20では、プランジャ90の基端面と第1凹部53の底面との近接を規制する規制部100として、リング状のスペーサ92がプランジャ90の基端面と第1凹部53の底面との間に配置される。
スペーサ92は、非磁性体(例えばステンレス鋼)によって形成されており、第1凹部53の底面に当接するように設置されている。スペーサ92の厚さは、プランジャ90がスペーサ92に当接した場合に、当該プランジャ90の基端面と第1凹部53の底面との間隔が距離dより大きくなるように設定される。
第2実施形態によるソレノイドアクチュエータ20によれば、第1凹部53内に設けられた非磁性のスペーサ92にプランジャ90が当接することで、プランジャ90の基端面と第1凹部53の底面との近接が規制される。
これにより、プランジャ90がスリーブ50の第1凹部53の底面に近づきすぎることがなく、プランジャ吸引力の低下を防止することができる。したがって、プランジャ90及び当該プランジャ90によって駆動されるスプール12を安定的に動作させることが可能となる。また、ソレノイドアクチュエータ20のコントロールゾーンを従来のソレノイドアクチュエータよりも拡大することが可能となる。
なお、スリーブ50に貫通孔52を設けるのではなく、スリーブ50の第1凹部53の底面に窪む穴を形成し、この穴にプランジャ90の基端面に当接可能な非磁性のスペーサ92を設けてもよい。この場合、スペーサ92は円柱等のブロック状に形成され、スペーサ92の厚さはプランジャ90がスペーサ92に当接した場合に当該プランジャ90の基端面と第1凹部53の底面との間隔が距離dより大きくなるように設定される。このような構成の場合にも、第1凹部53内に設けられた非磁性のスペーサ92にプランジャ90が当接することで、プランジャ90の基端面と第1凹部53の底面との近接が規制される。
(第3実施形態)
次に、図5を参照して、第3実施形態によるソレノイドアクチュエータ20を含むアクチュエータ装置1について説明する。なお、図5では、第1、第2実施形態と同一の構成部分には第1、第2実施形態と同一の符号を付している。
図5に示すように、第3実施形態によるソレノイドアクチュエータ20では、プランジャ90は円柱状に形成されており、プランジャ90の先端面には非磁性のシャフト91が連結されている。
また、第3実施形態のソレノイドアクチュエータ20では、プランジャ90の基端面と第1凹部53の底面との近接を規制する規制部100として、規制シャフト93がケース30の底面に配置される。
規制シャフト93は、非磁性体(例えばステンレス鋼)によって形成されており、ケース軸方向に延設されている。規制シャフト93は、スリーブ50の貫通孔52を通じて第1凹部53内に突出するように構成されている。第1凹部53の底面からの規制シャフト93の突出量は、プランジャ90が規制シャフト93に当接した場合に、当該プランジャ90の基端面と第1凹部53の底面との間隔が距離dより大きくなるように設定される。
このように、ソレノイドアクチュエータ20では、ケース30の底面に固定される規制シャフト93と、スリーブ50の貫通孔52とによって、プランジャ90の基端面と第1凹部53の底面との近接を規制する規制部100が構成される。
第3実施形態によるソレノイドアクチュエータ20によれば、プランジャ90が非磁性の規制シャフト93に当接することで、プランジャ90の基端面と第1凹部53の底面との近接が規制される。
これにより、プランジャ90がスリーブ50の第1凹部53の底面に近づきすぎることがなく、プランジャ吸引力の低下を防止することができる。したがって、プランジャ90及び当該プランジャ90によって駆動されるスプール12を安定的に動作させることが可能となる。また、ソレノイドアクチュエータ20のコントロールゾーンを従来のソレノイドアクチュエータよりも拡大することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
第1から第3実施形態によるアクチュエータ装置1は、ソレノイドアクチュエータ20によってバルブ装置10のスプール12を駆動するように構成されている。しかしながら、ソレノイドアクチュエータ20によってバルブ装置10以外の駆動対象機器の駆動部を駆動するように、アクチュエータ装置1を構成してもよい。
1 アクチュエータ装置
10 バルブ装置(駆動対象機器)
20 ソレノイドアクチュエータ
30 ケース
30A 開口端
41 コイル
50 スリーブ(第1磁性体)
52 貫通孔
53 第1凹部
60 ベース(第2磁性体)
62 貫通孔
63 第2凹部
70 プランジャ
71 シャフト
90 プランジャ
91 シャフト
92 スペーサ
93 規制シャフト
100 規制部

Claims (4)

  1. 一端が開口端として形成されたケースと、
    ケース内に設けられるコイルと、
    ケース軸方向に延設される第1凹部を有し、ケース底面側に配設される第1磁性体と、
    ケース軸方向に延設されるとともに前記第1凹部に対向して設けられる第2凹部を有し、ケース開口端側に配設される第2磁性体と、
    前記コイルに通電することで発生する磁界によって、前記第1凹部と前記第2凹部との間をケース開口端に向かって移動するプランジャと、
    前記コイルの非通電時において、前記プランジャの端面と前記第1凹部の底面との間に、所定距離よりも大きい隙間を形成することで、前記プランジャの端面と前記第1凹部の底面との近接を規制する規制部と、を備え
    前記所定距離は、前記コイルの通電時において、前記プランジャの移動制御範囲であるコントロールゾーン内における最小プランジャ吸引力よりも大きいプランジャ吸引力が発生する位置における前記プランジャの端面と前記第1凹部の底面との間の距離である、
    ことを特徴とするソレノイドアクチュエータ。
  2. 前記規制部は、
    前記第1磁性体のケース底面側の端面と前記第1凹部の底面に開口するように前記第1磁性体に形成される貫通孔と、
    非磁性体によって形成され、前記プランジャから軸方向に延設されるシャフトと、を備え、
    前記シャフトが前記貫通孔を通じてケース底面に当接し、前記プランジャの端面と前記第1凹部の底面との間に隙間を形成することで、前記プランジャの端面と前記第1凹部の底面との近接を規制する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のソレノイドアクチュエータ。
  3. 前記規制部は、
    前記第1磁性体のケース底面側の端面と前記第1凹部の底面に開口するように前記第1磁性体に形成される貫通孔と、
    非磁性体によって形成され、ケース底面から前記貫通孔を通じて軸方向に延設されるシャフトと、を備え、
    前記プランジャの端面が前記シャフトの端面に当接し、前記プランジャの端面と前記第1凹部の底面との間に隙間を形成することで、前記プランジャの端面と前記第1凹部の底面との近接を規制する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のソレノイドアクチュエータ。
  4. 前記規制部は、非磁性体によって形成されるとともに、前記第1磁性体の前記第1凹部内に配置されるスペーサである、
    ことを特徴とする請求項1に記載のソレノイドアクチュエータ。
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