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JP6158126B2 - ハイブリッド式駆動装置 - Google Patents

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JP6158126B2
JP6158126B2 JP2014059117A JP2014059117A JP6158126B2 JP 6158126 B2 JP6158126 B2 JP 6158126B2 JP 2014059117 A JP2014059117 A JP 2014059117A JP 2014059117 A JP2014059117 A JP 2014059117A JP 6158126 B2 JP6158126 B2 JP 6158126B2
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Description

本願発明は、電動機の動力とエンジンの動力とを併用して駆動の効率化を図ったハイブリッド式駆動装置に関するものである。
従来から、エンジンの動力と電動機の動力とを併用して駆動の効率化を図ったハイブリッド式エンジン装置の技術が知られており、ハイブリッド式エンジン装置を搭載した作業車両(油圧ショベルやホイルローダ等)もある。この種の作業車両に搭載されるハイブリッド式エンジン装置には、いわゆるパラレル型の駆動形態を採用したものがある(特許文献1参照)。パラレル型の駆動形態では、発電機及び電動機として機能するモータジェネレータと、油圧アクチュエータを駆動させる油圧ポンプとを、エンジンに動力伝達可能に連結している。油圧ポンプは、エンジン及びモータジェネレータのうち少なくとも一方の動力にて駆動する。エンジンだけで負荷を賄い切れない高負荷時は、モータジェネレータを電動機として駆動させて、動力の不足分を補填する(エンジンをアシストする)ことも行われている。
特開2001−12274号公報
ところで昨今は、エンジンに関する高次の排ガス規制が適用されるのに伴い、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置を作業車両等に搭載することが要請されている。排気ガス浄化装置としては、ディーゼルパティキュレートフィルタ(以下、DPFという)が知られている。DPFにて捕集された粒子状物質(以下、PMという)が所定量を超えると、DPF内の流通抵抗が増大してエンジン出力の低下をもたらすため、エンジンの排気ガス温度を高温にしてDPFに堆積したPMを除去し、DPFのPM捕集能力を回復させる(DPFを再生させる)必要がある。
この点について従来は、例えばエンジンに吸気絞り装置や排気絞り装置を設け、これら絞り装置の作動で吸気量を少なくしたり排気圧を高めたりしてエンジン負荷を増大させ、エンジン回転速度安定化のために燃料噴射量を増大させることによって、エンジンの排気ガス温度を高温にしている。しかし、従来の技術では、DPF再生のために燃料噴射量を増大させざるを得ず、DPF再生頻度が高いほど燃費が悪化するという問題があった。
本願発明は、上記の問題を解消したハイブリッド式駆動装置を提供することを技術的課題としている。
本願発明は、発電機及び電動機として機能するモータジェネレータと、前記モータジェネレータに繋がるバッテリと、エンジンと、前記エンジンの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置とを備えている駆動装置において、前記エンジンから突出した出力軸が、動力継断用の主クラッチを介して、前記モータジェネレータと駆動対象となるポンプとを貫通した主動軸と連結されており、前記ポンプの回転速度及びトルクに関する運転点が前記エンジンの単独駆動で前記排気ガス浄化装置を自己再生できない低トルク側にある場合は、前記主クラッチを動力遮断状態として、前記バッテリの電力による前記モータジェネレータの電動機作用によって、前記モータジェネレータ単独で前記駆動対象を駆動させ、前記運転点が前記エンジンの単独駆動で前記排気ガス浄化装置を自己再生できる高トルク側にある場合は、前記主クラッチを動力接続状態として、前記エンジンの駆動力によって、前記モータジェネレータを発電機駆動させて前記バッテリに充電すると共に前記駆動対象を駆動させるというものである。
本願発明によると、発電機及び電動機として機能するモータジェネレータと、前記モータジェネレータに繋がるバッテリと、エンジンと、前記エンジンの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置とを備えている駆動装置において、駆動対象の回転速度及びトルクに関する運転点が前記エンジンの単独駆動で前記排気ガス浄化装置を自己再生できない低トルク側にある場合は、前記バッテリの電力による前記モータジェネレータの電動機作用によって、前記モータジェネレータ単独で前記駆動対象を駆動させるように構成しているから、前記駆動対象が低トルク駆動をする場合に、前記エンジンが駆動せず排気ガス自体が発生しない。従って、前記排気ガス浄化装置を再生させる必要がなく、燃費の悪化を確実に抑制できる。また、前記駆動対象の低トルク駆動時に前記エンジンを駆動させないから、前記駆動対象を低騒音で駆動できる。
本願発明によると、前記運転点が前記エンジンの単独駆動で前記排気ガス浄化装置を自己再生できる高トルク側にある場合は、前記エンジンの駆動力によって、前記駆動対象を駆動させると共に前記モータジェネレータを発電機として機能させて前記バッテリに充電するように構成しているから、前記駆動対象が高トルク駆動をする場合に、排気ガス温度が自ずと高くなる状態で前記エンジンを駆動させることになり、積極的に排気ガス温度を高めたりしなくても、前記エンジンを駆動させるだけで確実に前記排気ガス浄化装置を再生できる。その上、前記モータジェネレータの発電機作用によって、エンジン負荷の増大に寄与して排気ガス温度の低下を防止しながら積極的に前記バッテリに充電できる。
バックホウの側面図である。 バックホウの油圧回路図である。 エンジンの正面図である。 エンジンの背面図である。 エンジンの左側面図である。 エンジンの右側面図である。 エンジンの平面図である。 エンジンの燃料系統説明図である。 エンジン及び排気ガス浄化装置の関係を示す機能ブロック図である。 出力特性マップの説明図である。 駆動モード切換制御のフローチャートである。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を、作業車両としてのバックホウに搭載されるハイブリッド式エンジン装置に適用した場合の図面に基づいて説明する。
(1).バックホウの概要
図1を参照しながら、バックホウ1の概要について説明する。作業車両の一例であるバックホウ1は、左右一対の走行クローラ3(図1では左側のみ示す)を有するクローラ式の走行装置2と、走行装置2上に設けられた旋回台4(機体)とを備えている。旋回台4は、旋回モータ9(図2参照)にて、360°の全方位にわたって水平旋回可能に構成されている。走行装置2の前部には、昇降回動可能に装着された排土板5と、排土板5を昇降回動させる排土板シリンダ26(図2参照)とを備えている。
旋回台4には、操縦部としてのキャビン6及びエンジン7等が搭載されている。旋回台4の前部には、掘削作業のためのブーム11、アーム12及びバケット13を有する作業部10が設けられている。図示は省略するが、キャビン6の内部には、オペレータが着座する操縦座席、エンジン7の出力回転速度を設定保持するスロットルレバー、旋回操作レバー、アーム操作レバー、バケット操作スイッチ及びブーム操作レバー等が配置されている。
作業部10の構成要素であるブーム11は、先端側を前向きに突き出して側面視く字状に屈曲した形状に形成されている。ブーム11の基端部は、旋回台4の前部に取り付けられたブームブラケット14に、横向きのブーム軸15を回動中心として首振り回動可能に枢着されている。ブーム11の内面(前面)側には、これを上下に首振り回動させるための片ロッド複動形のブームシリンダ16が配置されている。ブームシリンダ16のシリンダ側端部は、ブームブラケット14の前端部に回動可能に枢支されている。ブームシリンダ16のロッド側端部は、ブーム11における屈曲部の前面側(凹み側)に固定された前ブラケット17に回動可能に枢支されている。
ブーム11の先端部には、長手角筒状のアーム12の基端部が、横向きのアーム軸19を回動中心として首振り回動可能に枢着されている。ブーム11の上面前部側には、アーム12を首振り回動させるための片ロッド複動形のアームシリンダ20が配置されている。アームシリンダ20のシリンダ側端部は、ブーム11における屈曲部の背面側(突出側)に固定された後ブラケット18に回動可能に枢支されている。アームシリンダ20のロッド側端部は、アーム12の基端側外面(前面)に固着されたアームブラケット21に回動可能に枢支されている。
アーム12の先端部には、掘削用アタッチメントとしてのバケット13が、横向きのバケット軸22を中心にして掬い込み回動可能に枢着されている。アーム12の外面(前面)側には、バケット13を掬い込み回動させるための片ロッド複動形のバケットシリンダ23が配置されている。バケットシリンダ23のシリンダ側端部は、アームブラケット21に回動可能に枢支されている。バケットシリンダ23のロッド側端部は、連結リンク24及び中継ロッド25を介してバケット13に回動可能に枢支されている。
旋回台4とブームブラケット14との間には、作業部10を左右回動させるためのスイングシリンダ27(図2参照)が設けられている。各走行クローラ3を周回駆動させる駆動スプロケット28には、それぞれ走行油圧モータ29が連動連結されている。このため、左右の走行クローラ3は、それぞれ独立して前進回転及び後進回転可能になっている。すなわち、一方の走行油圧モータ29の回転速度を他方の走行油圧モータ29の回転速度より速めることによって、バックホウ1は左又は右に旋回し、両走行油圧モータ29を互いに逆向きに同じ回転速度で駆動させることによって、バックホウ1は信地旋回(スピンターン)することになる。
(2).バックホウの油圧回路構造
次に、図2を参照しながら、バックホウ1の油圧回路構造について説明する。図2に示すバックホウ1の油圧回路40においては、油圧アクチュエータを構成する排土板シリンダ26、バケットシリンダ23、アームシリンダ20、旋回モータ9、両走行油圧モータ29、並びにスイングシリンダ27が、各々ロードセンシングバルブからなる動作切換弁41,42,43,44,45,46,47を介して、可変容量形の第1油圧ポンプ48に接続されている。第1油圧ポンプ48の斜板48aに連結された第1調整シリンダ49の伸縮動作にて、斜板48aの傾斜角度を変更することにより、第1油圧ポンプ48からの作動油の吐出量を変更するように構成されている。第1調整シリンダ49は、第1油圧ポンプ48の吐出圧を検知して各油圧アクチュエータ9,20,23,26,27,29に必要な作動油量に応じて伸縮作動するように構成されている。このため、各油圧アクチュエータ9,20,23,26,27,29には必要な作動油量が適宜供給される。
また、同じく油圧アクチュエータの一例であるブームシリンダ16は、切換弁機構50を介して、可変容量形の第2油圧ポンプ51に接続されている。第2油圧ポンプ51の斜板51aに連結された第2調整シリンダ52の伸縮動作にて、斜板51aの傾斜角度を変更することにより、第2油圧ポンプ51からの作動油の吐出量を変更するように構成されている。第2調整シリンダ52は、切換弁機構50の一次側及び二次側の圧力を検知して、ブームシリンダ16に掛かる駆動負荷の大小に拘らず、第2油圧ポンプ51から略一定の作動油量をブームシリンダ16に供給保持するように伸縮作動する構成になっている。
第2油圧ポンプ51の吐出側とブームシリンダ16のロッド室側との間は、ロッド側配管53にて連通接続されている。ブームシリンダ16のボトム室側と、第2油圧ポンプ51の吸入側との間は、ボトム側配管54にて連通接続されている。すなわち、ブームシリンダ16と第2油圧ポンプ51とは、ロッド側配管53及びボトム側配管54にて閉ループ状に接続されている。ロッド側配管53とボトム側配管54との間には切換弁機構50を介在させている。かかる構成によって、ブームシリンダ16を縮小させた場合に、作動油の戻りを第1油圧ポンプ48の吸入側に直接導入してブーム運動エネルギーの回生を行い、エネルギー損失をできるだけ小さいものにしている。
ロッド側配管53及びボトム側配管54において、ブームシリンダ16と切換弁機構50との間は、余剰油排出弁55を介して作動油タンク56に接続されている。余剰油排出弁55は、方向切換弁50は、ブームシリンダ16における両油室の受圧面積差等に起因して、一方の油室から流出する作動油量が他方の油室に流入する作動油量より多い場合の余剰分を排出するためのものである。また、ブームシリンダ16を伸長させる場合は、吸入すべき作動油量が不足するときがあるので、ボトム側配管54のうち第2油圧ポンプ51と切換弁機構50との間に、チェック弁57を介して作動油タンク56を連通接続させ、第2油圧ポンプ51の自吸力にて不足分の作動油を補給可能にしている。
エンジン7から突出した出力軸31にはフライホイル32(図4参照)を直結させており、フライホイル32には動力継断用の主クラッチ33を介して主動軸60が連結されている(図9参照)。主動軸60は、発電機及び電動機として機能するモータジェネレータ64と、第1ポンプ48及び第2油圧ポンプ51とを貫通している。モータジェネレータ64、第1ポンプ48及び第2油圧ポンプ51は、主動軸60の回転にて駆動するように構成されている。すなわち、モータジェネレータ64、第1ポンプ48及び第2油圧ポンプ51を駆動させる回転軸(主動軸60)は共通する1本の軸からなっている。モータジェネレータ64は、インバータコンバータ65を介して、蓄電部材としてのバッテリ66に電気的に接続されている。つまり、実施形態のバックホウ1は、発電機及び電動機として機能するモータジェネレータ63と、油圧アクチュエータ9,16,20,23,26,27,29を駆動させる油圧ポンプ48,51とを、エンジン7に動力伝達可能に連結したハイブリッド式駆動装置を備えている。バッテリ66には残量検出器69を接続している。残量検出器69は、バッテリ残量を経時的に検出しながら、検出結果を後述するECU101に出力する。
(3).エンジン及びその周辺の構造
次に、図3〜図9を参照しながら、エンジン及びその周辺の構造を説明する。エンジン7は4気筒型のディーゼルエンジンであり、上面にシリンダヘッド72が締結されたシリンダブロック75を備えている。シリンダヘッド72の一側面には吸気マニホールド73が接続されており、他側面には排気マニホールド71が接続されている。すなわち、エンジン7において出力軸31に沿う両側面に、吸気マニホールド73と排気マニホールド71とが振り分けて配置されている。シリンダヘッド72の上面にヘッドカバー78が配置されている。エンジン7において出力軸31と交差する一側面、具体的にはシリンダブロック75の一側面に冷却ファン79が設けられている。
シリンダブロック75の他側面には前述したフライホイル32が設けられている。シリンダブロック75の他側面にフライホイルハウジング30が設けられている。フライホイルハウジング30内にフライホイル32が配置されている。出力軸31にフライホイル32を軸支している。作業車両の作動部に出力軸31を介してエンジン71の駆動力を取り出すように構成している。また、シリンダブロック75の下面にはオイルパン132が配置されている。オイルパン132内の潤滑油は、シリンダブロック754の側面に配置されたオイルフィルタ133を介して、エンジン7の各潤滑部に供給される。
なお、フライホイルハウジング30にエンジン始動用スタータ34(図5参照)を設けている。エンジン始動用スタータ34のピニオンギヤはフライホイル32のリングギヤに噛み合っている。エンジン7を始動させる際は、エンジン始動用スタータ34の回転力でフライホイル32のリングギヤを回転させることによって、出力軸31が回転開始する(いわゆるクランキングが実行される)。
シリンダブロック75の側面のうち吸気マニホールド73の下方には、エンジン70の各気筒に燃料を供給するコモンレールシステム117が設けられている。吸気マニホールド73の吸気上流側にEGR装置140(排気ガス再循環装置)を介してエアクリーナ(図示省略)が接続されている。
図5、図6及び図8に示すように、エンジン70における4気筒分の各インジェクタ115に、コモンレールシステム117及び燃料供給ポンプ116を介して、燃料タンク118が接続される。各インジェクタ115は電磁開閉制御型の燃料噴射バルブ119を備えている。コモンレールシステム117は円筒状のコモンレール120を備えている。燃料供給ポンプ116の吸入側には、燃料フィルタ121及び低圧管122を介して燃料タンク118が接続されている。燃料タンク118内の燃料が燃料フィルタ121及び低圧管122を介して燃料供給ポンプ116に吸い込まれる。実施形態の燃料供給ポンプ116は吸気マニホールド73の近傍に配置されている。一方、燃料供給ポンプ116の吐出側には、高圧管123を介してコモンレール120が接続されている。また、コモンレール120には、4本の燃料噴射管126を介して4気筒分の各インジェクタ115がそれぞれ接続されている。
上記の構成において、燃料タンク118の燃料は燃料供給ポンプ116によってコモンレール120に圧送され、高圧の燃料がコモンレール120に蓄えられる。各燃料噴射バルブ119がそれぞれ開閉制御されることによって、コモンレール120内の高圧の燃料が各インジェクタ115からエンジン7の各気筒に噴射される。すなわち、各燃料噴射バルブ119を電子制御することによって、各インジェクタ115から供給される燃料の噴射圧力、噴射時期、噴射期間(噴射量)が高精度にコントロールされる。従って、エンジン7の窒素酸化物(NOx)を低減できると共に、エンジン7の騒音振動を低減できる。
なお、図8に示すように、燃料タンク118には、燃料戻り管129を介して燃料供給ポンプ116が接続されている。円筒状のコモンレール120の長手方向の端部に、コモンレール120内の燃料の圧力を制限する戻り管コネクタ130を介して、コモンレール戻り管131が接続されている。すなわち、燃料供給ポンプ116の余剰燃料とコモンレール120の余剰燃料とが、燃料戻り管129及びコモンレール戻り管131を介して、燃料タンク118に回収されることになる。
シリンダヘッド75において冷却ファン79のある方の側面には、冷却水ポンプ135が冷却ファン9のファン軸と同軸状に配置されている。エンジン7において吸気マニホールド73のある方の側面には、エンジン7の駆動力で発電する発電機としてのオルタネータ137が設けられている。出力軸31の回転によって、冷却ファン駆動用Vベルト136を介して、冷却ファン79と共に冷却水ポンプ135及びオルタネータ137が駆動する。作業車両に搭載されるラジエータ(図示省略)内の冷却水が、冷却水ポンプ135の駆動によって、シリンダブロック75及びシリンダヘッド72に供給され、エンジン7を冷却する。オルタネータ137は、コンバータ68を介してモータジェネレータ64とは別にバッテリ66に電気的に接続されている。バッテリ66は、モータジェネレータ64とオルタネータ137との両方から充電可能になっている。
図5〜図7に示すように、吸気マニホールド73の入口部にEGR装置140(排気ガス再循環装置)を連結している。EGR装置140は主としてエンジン7において吸気マニホールド73のある側に配置されている。エアクリーナに吸い込まれた新気(外部空気)は除塵及び浄化されたのち、EGR装置140を介して吸気マニホールド73に送られ、エンジン7の各気筒に供給される。
EGR装置140は、エンジン7の排気ガスの一部(EGRガス)と新気とを混合させて吸気マニホールド73に供給するEGR本体ケース141と、EGR本体ケース141をエアクリーナに連通させる吸気スロットル部材142と、排気マニホールド75にEGRクーラ143を介して接続される再循環排気ガス管144と、再循環排気ガス管144にEGR本体ケース141を連通させるEGRバルブ部材145とを備えている。
すなわち、吸気マニホールド73には、EGR本体ケース141を介して吸気スロットル部材142が連結されている。EGR本体ケース141には、再循環排気ガス管144の出口側を接続する。再循環排気ガス管144の入口側は、EGRクーラ143を介して排気マニホールド71に接続する。EGRバルブ部材145内のEGR弁開度を調節することによって、EGR本体ケース141へのEGRガスの供給量が調節される。なお、EGR本体ケース141は、吸気マニホールド73に着脱可能にボルト締結される。
上記の構成において、エアクリーナから吸気スロットル部材142を介してEGR本体ケース141内に新気を供給する一方、排気マニホールド71からEGR本体ケース141内にEGRガスを供給する。エアクリーナからの新気と排気マニホールド71からのEGRガスとがEGR本体ケース141内で混合され、混合ガスとして吸気マニホールド73に供給される。エンジン7から排気マニホールド71に排出された排気ガスの一部を吸気マニホールド73からエンジン7に還流することによって、高負荷運転時の最高燃焼温度が低下し、エンジン7からのNOx(窒素酸化物)の排出量が低減する。
排気マニホールド71の排気下流側に接続された排気管77には、排気ガス浄化装置としてのディーゼルパティキュレートフィルタ150(以下、DPFという)が接続されている。各気筒から排気マニホールド71に排出された排気ガスは、排気管77及びDPF150を経由して浄化処理をされてから外部に放出される。
DPF150は、排気ガス中の粒子状物質(以下、PMという)等を捕集するためのものである。実施形態のDPF150は、耐熱金属材料製のケーシング151内にある略筒型のフィルタケース152に、例えば白金等のディーゼル酸化触媒153とスートフィルタ154とを直列に並べて収容したものである。実施形態では、フィルタケース152内のうち排気上流側にディーゼル酸化触媒153が配置され、排気下流側にスートフィルタ154が配置されている。スートフィルタ154は、多孔質な(ろ過可能な)隔壁にて区画された多数のセルを有するハニカム構造になっている。
ケーシング151の一側部には、排気管77の排気下流側に連通する排気導入口155が設けられている。ケーシング151の一端部は第1底板156にて塞がれ、フィルタケース152のうち第1底板156に臨む一端部は第2底板157にて塞がれている。ケーシング151とフィルタケース152との間の環状隙間、並びに両底板156,157間の隙間には、ガラスウールのような断熱材158がディーゼル酸化触媒153及びスートフィルタ154の周囲を囲うように充填されている。ケーシング151の他側部は2枚の蓋板159,160にて塞がれていて、これら両蓋板159,160を略筒型の排気排出口161が貫通している。また、両蓋板159,160の間は、フィルタケース152内に複数の連通管162を介して連通する共鳴室163になっている。
ケーシング151の一側部に形成された排気導入口155には排気ガス導入管165が挿入されている。排気ガス導入管165の先端は、ケーシング151を横断して排気導入口155と反対側の側面に突出している。排気ガス導入管165の外周面には、フィルタケース152に向けて開口する複数の連通穴166が形成されている。排気ガス導入管165のうち排気導入口155と反対側の側面に突出する部分は、これに着脱可能に螺着された蓋体167にて塞がれている。
DPF150には、詰まり推定部材の一例として、スートフィルタ154の詰まり状態を推定する差圧センサ168が設けられている。実施形態の差圧センサ168は、DPF150内におけるスートフィルタ154を挟んだ上流側及び下流側間の圧力差を検出するものである。差圧センサ168で検出された圧力差ΔPからDPF150内のPM堆積量を推定し、推定結果が所定値(例えば8g/l)以上であれば、モータジェネレータ64の発電機作用による負荷を利用してエンジン負荷を増大させ、DPF150(スートフィルタ154)の再生制御を実行することが可能になっている。エンジン7の駆動状態(回転速度や負荷の状態)に拘らず、排気ガス温度を再生可能温度以上に上昇させてPMを酸化除去できる。DPF150(スートフィルタ154)のPM捕集能力を強制的に回復できる。実施形態では、排気ガス導入管165の蓋体167に、差圧センサ168を構成する上流側排気圧センサ168aが装着され、スートフィルタ154と共鳴室163との間に、下流側排気圧センサ168bが装着されている。
なお、スートフィルタ154の詰まり状態を推定するのは、差圧センサ168に限らず、DPF150内におけるスートフィルタ154上流側の圧力を検出する排気圧センサであってもよい。排気圧センサを採用した場合は、スートフィルタ154にスート(すす)が堆積していないとき(新品時)のスートフィルタ154上流側の圧力(基準圧力)と、排気圧センサにて検出された現在の圧力とを比較することによって、DPF150(スートフィルタ154)の詰まり状態を推定することになる。
上記の構成において、エンジン7からの排気ガスは、排気導入口155を介して排気ガス導入管165に入り、排気ガス導入管165に形成された各連通穴166からフィルタケース152内に噴出し、フィルタケース152内の広い領域に分散したのち、ディーゼル酸化触媒153からスートフィルタ154の順に通過して浄化処理される。排気ガス中のPMは、この段階でスートフィルタ154における各セル間の多孔質な仕切り壁を通り抜けできずに捕集される。その後、ディーゼル酸化触媒153及びスートフィルタ154を通過した排気ガスが排気排出口161から放出される。
排気ガスがDPF150を通過する際に、排気ガス温度が再生可能温度(例えば約300℃)を超えていれば、ディーゼル酸化触媒153の作用にて、排気ガス中のNO(一酸化窒素)が不安定なNO2(二酸化窒素)に酸化する。そして、NO2がNOに戻る際に放出するO(酸素)にて、スートフィルタ154に堆積したPMが酸化除去されることにより、スートフィルタ154のPM捕集能力が回復(スートフィルタ154が再生)することになる。
図8に示す如く、エンジン7における各気筒の燃料噴射バルブ119を作動させるECU101を備えている。詳細は図示しないが、ECU101は、各種演算処理や制御を実行するCPUの他、制御プログラムやデータを記憶させるEEPROMやフラッシュメモリといった記憶手段、制御プログラムやデータを一時的に記憶させるRAM、入出力インターフェイス等を備えており、エンジン70又はその近傍に配置されている。ECU101は電源印加用のキースイッチ35を介してバッテリ66に接続されている。キースイッチ35はエンジン始動用スタータ34にも接続されている。
ECU101の入力側には、少なくともコモンレール120内の燃料圧力を検出するレール圧センサ102と、燃料供給ポンプ116を回転又は停止させる電磁クラッチ103と、主動軸60のカムシャフト位置を検出する主動軸回転速度センサ104と、インジェクタ115の燃料噴射回数(1行程の燃料噴射期間中の燃料噴射回数)を検出及び設定する噴射設定器105と、スロットルレバー又はアクセルペダルといったアクセル操作具(図示省略)の操作位置を検出するスロットル位置センサ106と、吸気マニホールド73の吸気温度を検出する吸気温度センサ108と、エンジン7の冷却水温度を検出する冷却水温度センサ109と、上流側排気圧センサ168a及び下流側排気圧センサ168bからなる差圧センサ168と、残量検出器69とが接続されている。ECU101の入力側には、各油圧アクチュエータ9,16,20,23,26,27,29の駆動負荷を検出する駆動負荷検出部材としての油圧センサ169,170も接続されている。なお、この場合の駆動負荷は、各油圧アクチュエータ9,16,20,23,26,27,29に作動油を供給する第1及び第2油圧ポンプ48,51の負荷としている。第1油圧センサ169は第1油圧ポンプ48からの作動油圧を検出し、第2油圧センサ170は第2油圧ポンプ51からの作動油圧を検出する。
ECU101の出力側には、少なくとも4気筒分の各燃料噴射バルブ119の電磁ソレノイドがそれぞれ接続されている。すなわち、ECU101からの指令に基づき、コモンレール120に蓄えた高圧燃料が燃料噴射圧力、噴射時期及び噴射期間等を制御しながら、1行程中に複数回に分けて燃料噴射バルブ119から噴射されることによって、窒素酸化物(NOx)の発生を抑えると共に、スートや二酸化炭素等の発生も低減した完全燃焼を実行し、燃費を向上させるように構成されている。ECU101の出力側には、切換クラッチ機構63のクラッチシリンダ67(図9参照)に作動油を供給するための切換クラッチ電磁弁110、インバータコンバータ65及びコンバータ68も接続されている。
ECU101の記憶手段には、駆動対象である第1及び第2油圧ポンプ48,51に対する主動軸60の回転速度NとトルクT(負荷)との関係を示す出力特性マップPM(図10参照)を予め記憶させている。出力特性マップPMは実験等で求められる。図10に示す出力特性マップPMでは、回転速度Nを横軸に、トルクTを縦軸に採っている。出力特性マップPMは、上向き凸に描かれた実線Tmxで囲まれた領域である。実線Tmxは、各回転速度Nに対する最大トルクを表した最大トルク線である。
図10に示すように、出力特性マップPMは、排気ガス温度が再生境界温度(約300℃程度)の場合での回転速度NとトルクTとの関係を表した境界ラインBLによって上下に分断される。境界ラインBLを挟んで上側の領域は、DPF150(スートフィルタ154)に堆積したPMを酸化除去できる(酸化触媒53の酸化作用が働く)再生可能領域であり、下側の領域は、PMが酸化除去されずにDPF150に堆積する再生不能領域Imである。
再生可能領域Reは、エンジン7を単独駆動させた場合に、DPF150内でのPM酸化量がPM捕集量を上回る程度に排気ガス温度が高くなり、DPF150を自己再生できる領域を意味している。再生不能領域Imは、仮にエンジンを単独駆動させた場合に、DPF150内でのPM酸化量がPM捕集量を下回るほど排気ガス温度が低くなり、DPF150を自己再生できない領域を意味している。
図10の出力特性マップPMでは、境界ラインBLを挟んで下側の領域、すなわち再生不能領域Imがモータジェネレータ64を電動機として機能させるモータ単独モードの領域になっていて、境界ラインBLを挟んで上側の領域、すなわち再生可能領域Reがエンジンを駆動させると共にモータジェネレータ64を発電機として機能させるエンジン駆動兼充電モードの領域になっている。
ECU101は、エンジン7を駆動させる際に、主動軸回転速度センサ104で検出される回転速度Nと各インジェクタ115の噴射圧・噴射期間とからトルクTを求めて、トルクTと出力特性マップPMとを用いて目標燃料噴射量を演算し、演算結果に基づきコモンレールシステム117を作動させるという燃料噴射制御を実行する。ここで、燃料噴射量は、各燃料噴射バルブ119の開弁期間を調節して、各インジェクタ115への噴射期間を変更することによって調節される。
また、ECU101は、駆動対象である第1及び第2油圧ポンプ48,51の回転速度N及びトルクTに関する運転点Qが自己再生不能な低トルク側(再生不能領域Im側)にある場合、バッテリ66の電力によるモータジェネレータ64の電動機作用によって、モータジェネレータ64単独で第1及び第2油圧ポンプ48,51を駆動させるモータ単独モードを選択し、運転点Qが自己再生可能な高トルク側(再生可能領域Re側)にある場合、エンジン7の駆動力によって、モータジェネレータ64を発電機として機能させてバッテリ66に充電するエンジン駆動兼充電モードを選択するという駆動モード切換制御を実行する。
運転点Qが再生不能領域Im側にあれば主クラッチ33を動力遮断状態にする。そうすると、仮にエンジン7が駆動していたとしても、出力軸31の回転動力は主動軸60に伝達されない。このような状態で、バッテリ66の電力を利用してモータジェネレータ64を電動機として単独駆動させることによって主動軸60が回転駆動し、第1及び第2油圧ポンプ48,51が駆動する。つまり、運転点Qが再生不能領域Im側にあれば、エンジン7が駆動せず排気ガス自体が発生しない。従って、DPF150を再生させる必要がなく、燃費の悪化を確実に抑制できる。また、第1及び第2油圧ポンプ48,51の低トルク駆動時(運転点Qが再生不能領域Im側にある場合)にエンジン7を駆動させないから、第1及び第2油圧ポンプ48,51を低騒音で駆動できる。
運転点Qが再生可能領域Reにあれば主クラッチ33を動力接続状態にする。そうすると、エンジンの駆動力は、出力軸31、主クラッチ33及び主動軸60を介して、モータジェネレータ64、第1油圧ポンプ48並びに第2油圧ポンプ51に伝達される。主動軸60の回転動力によってモータジェネレータ64が発電機として機能し、インバータコンバータ65経由でバッテリ66が充電される。エンジン7を端緒とする主動軸60の回転動力によって、第1及び第2油圧ポンプ48,51が駆動する。この場合、エンジン7には、第1及び第2油圧ポンプ48,51を駆動させる負荷と、モータジェネレータ64の発電機作用でバッテリ66を充電する負荷とがかかる。
運転点Qが再生可能領域Reにあれば、排気ガス温度が自ずと高くなる状態でエンジン7を駆動させることになる。この場合、排気ガスがディーゼル酸化触媒153及びスートフィルタ154を通過する際に、排気ガス温度が再生可能温度を超えているから、ディーゼル酸化触媒153の作用で排気ガス中のNOが不安定なNO2に酸化して、NO2がNOに戻る際に放出するO(酸素)でスートフィルタ154に堆積したPMが酸化除去され、DPF150(スートフィルタ154)のPM捕集能力が回復する(DPF150が自己再生する)。すなわち、積極的に排気ガス温度を高めたりしなくても、エンジン7を駆動させるだけで確実にDPF150を再生できる。
その上、モータジェネレータ64の発電機作用に基づく負荷がダミー負荷として作用し、これに伴いエンジン負荷が増大する。そして、第1及び第2油圧ポンプ48,51の駆動維持のためにエンジン出力(燃料噴射量)が増大して、排気ガス温度が上昇する。従って、モータジェネレータ64の発電機作用によって、エンジン負荷の増大に寄与して排気ガス温度の低下を防止しながら積極的にバッテリ66に充電できる。なお、実施形態では、境界ラインBL上を再生不能領域Im側に含ませている。逆に境界ラインBL上を再生可能領域Re側に含ませてもよい。エンジン7が駆動している間は、オルタネータ137の発電機作用によってコンバータ68経由で常時バッテリ66が充電される。
(4).ハイブリッド式駆動装置での駆動モード切換制御の態様
次に、図10及び図11のフローチャートを参照しながら、ハイブリッド式駆動装置での駆動モード切換制御の態様について説明する。ECU101は前述の通り、第1及び第2油圧ポンプ48,51の回転速度N及びトルクTに関する運転点Qが再生不能領域Im側にある場合にモータ単独モードを選択し、運転点Qが再生可能領域Re側にある場合にエンジン駆動兼充電モードを選択するという駆動モード切換制御を実行する。なお、駆動モード切換制御では、キースイッチ35がオフであれば主クラッチ33も動力遮断状態になっている。
図11のフローチャートに示すように、キースイッチ35をオンにすると(S01:YES)、バッテリ66の電力によってモータジェネレータ64が電動機として始動し(S02)、駆動モード切換制御を開始する(S03)。次いで、主動軸回転速度センサ104の検出値である回転速度N1と、各油圧センサ169,170の検出値から得られるトルクT1とを読み込み(S04)、回転速度N1とトルクT1と出力特性マップPMとから運転点Q1を算出する(S05)。
それから、運転点Q1が再生不能領域Imと再生可能領域Reとのどちらにあるかを判別する(S06)。運転点Q1が再生不能領域Im側にあれば(S06:不能)、主クラッチ33を動力遮断状態にし、バッテリ66の電力でモータジェネレータ64を電動機駆動させる(S07)。運転点Q1が再生可能領域Re側にあれば(S06:可能)、モータジェネレータ64への給電を停止し(S08)、エンジン始動用スタータ34の作動によってエンジン7を始動させる(S09)。そして、主クラッチ33を動力接続状態にして(S10)、エンジン7の駆動力によって、モータジェネレータ64を発電機駆動させると共に、第1及び第2油圧ポンプ48,51を駆動させる。
ステップS07又はS10の実行後は、キースイッチ35がオン状態であれば(S11:YES)、ステップS04に戻って駆動モード切換制御を継続する。キースイッチ35がオフになれば(S11:NO)、駆動モード切換制御を終了し、モータジェネレータ64やエンジン7の駆動を停止させる。
以上のように制御すると、第1及び第2油圧ポンプ48,51が低トルク駆動をする場合(運転点Qが再生不能領域Im側にある場合)は、モータジェネレータ64が単独で電動機駆動しエンジン7が駆動しないから、排気ガス自体が発生しない。従って、DPF150を再生させる必要がなく、燃費の悪化を確実に抑制できる。また、第1及び第2油圧ポンプ48,51の低トルク駆動時にエンジン7を駆動させないから、第1及び第2油圧ポンプ48,51を低騒音で駆動できる。
また、第1及び第2油圧ポンプ48,51が高トルク駆動をする場合(運転点Qが再生可能領域Re側にある場合)は、エンジン7の駆動力によって、第1及び第2油圧ポンプ48,51を駆動させると共にモータジェネレータ64を発電機として機能させてバッテリ66に充電するから、排気ガス温度が自ずと高くなる状態でエンジン7を駆動させることになり、積極的に排気ガス温度を高めたりしなくても、エンジン7を駆動させるだけで確実にDPF150を再生できる。その上、モータジェネレータ64の発電機作用によって、エンジン負荷の増大に寄与して排気ガス温度の低下を防止しながら積極的にバッテリ66に充電できる。
(5).その他
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば本願発明を適用するエンジンはディーゼル式のものに限らず、ガスエンジンやガソリンエンジンでもよい。また、バックホウ1に搭載されるエンジンに限らず、農作業機、土木建設等の特殊作業用車両、自動車又は発電機等に搭載されるハイブリッド式駆動装置にも本願発明を適用できる。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 作業車両としてのバックホウ
2 走行装置
7 エンジン
10 作業部
40 油圧回路
48 第1油圧ポンプ
51 第2油圧ポンプ
60 主動軸
64 モータジェネレータ
66 バッテリ
101 ECU
150 DPF(排気ガス浄化装置)
169 第1油圧センサ
170 第2油圧センサ

Claims (1)

  1. 発電機及び電動機として機能するモータジェネレータと、前記モータジェネレータに繋がるバッテリと、エンジンと、前記エンジンの排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置とを備えている駆動装置において、
    前記エンジンから突出した出力軸が、動力継断用の主クラッチを介して、前記モータジェネレータと駆動対象となるポンプとを貫通した主動軸と連結されており、
    前記ポンプの回転速度及びトルクに関する運転点が前記エンジンの単独駆動で前記排気ガス浄化装置を自己再生できない低トルク側にある場合は、前記主クラッチを動力遮断状態として、前記バッテリの電力による前記モータジェネレータの電動機作用によって、前記モータジェネレータ単独で前記駆動対象を駆動させ、
    前記運転点が前記エンジンの単独駆動で前記排気ガス浄化装置を自己再生できる高トルク側にある場合は、前記主クラッチを動力接続状態として、前記エンジンの駆動力によって、前記モータジェネレータを発電機駆動させて前記バッテリに充電すると共に前記駆動対象を駆動させる、
    ハイブリッド式駆動装置。
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