以下では、本発明の実施の形態に係る照明用光源及び照明装置について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。
以下の実施の形態では、照明用光源の一態様である直管LEDランプ、及び、当該直管LEDランプを備える照明装置について例示する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る照明用光源は、発光素子が配置された長尺状の基板と、内部に基板が配置され、長手方向の端部に開口を有する長尺状の筐体と、筐体の端部に固定された口金とを備え、口金は、筒状の口金本体を有し、口金本体は、口金本体の内側面に沿って、口金本体の内部に設けられた内壁と、口金本体の内側面と内壁とを接続する接続面とを有し、筐体の端部は、口金本体の内側面と内壁と接続面とによって形成される空間に挿入され、接着剤によって口金に固定されている。
まず、本発明の実施の形態1に係る直管LEDランプについて説明する。なお、本実施の形態に係る直管LEDランプは、従来の直管形蛍光ランプに代替する照明用光源の一例である。
[直管LEDランプの全体構成]
まず、本実施の形態に係る直管LEDランプの構成の一例について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る直管LEDランプ1の一例を示す概観斜視図である。図1に示すように、直管LEDランプ1は、LEDモジュール10と、長尺状の筐体20と、筐体20の長手方向(管軸方向)の端部のそれぞれに固定された給電用口金30及び非給電用口金40と、リード線50とを備える。直管LEDランプ1は、例えば、40形の直管LEDランプであり、ランプ全長が約1200mmである。
以下、直管LEDランプ1の各構成部材について詳述する。
[LEDモジュール]
図1に示すように、LEDモジュール10は、直管LEDランプ1の光源であり、筐体20内に配置される。ここで、LEDモジュール10は、筐体20から端部がはみ出るように配置されている。
図2は、本発明の実施の形態1に係るLEDモジュール10の一例の一部を示す平面図である。
本実施の形態に係るLEDモジュール10は、表面実装(SMD:Surface Mount Device)型の発光モジュールであって、基板110と、基板110に実装された複数のLED素子120と、複数のLED素子120を点灯するための点灯回路130とを備える。また、図示しないが、LEDモジュール10は、さらに、複数のLED素子120及び点灯回路130を電気的に接続するための所定形状にパターン形成された金属配線を備える。
基板110は、主面(表面)に複数のLED素子120が配置された長尺状の基板である。基板110の詳細な構成については、後で説明する。
LED素子120は、発光素子の一例であり、基板110上に実装される。本実施の形態では、複数のLED素子120は、基板110の長手方向に沿ってライン状に一列配置されるように実装されている。複数のLED素子120のそれぞれは、図1に示すように、互いに離間して配置されている。
LED素子120は、LEDチップと蛍光体とがパッケージ化された、いわゆるSMD型の発光素子である。LED素子120は、パッケージと、パッケージに配置されたLEDチップと、LEDチップを封止する封止部材とを備える。LED素子120は、例えば、白色光を発する白色LED素子である。
パッケージは、白色樹脂などによって成形された容器であり、逆円錐台形状の凹部(キャビティ)を備える。凹部の内側面は傾斜しており、LEDチップからの光を上方に反射させるように構成されている。
LEDチップは、パッケージの凹部の底面に実装されている。LEDチップは、単色の可視光を発するベアチップであり、ダイアタッチ材(ダイボンド材)によって、パッケージの凹部の底面にダイボンディング実装されている。LEDチップは、例えば、通電されると青色光を発する青色LEDチップである。
封止部材は、光波長変換体である蛍光体を含む蛍光体含有樹脂であり、LEDチップから発せられた光を所定の波長に変換(色変換)する。また、封止部材は、LEDチップを封止することで、LEDチップを保護する。封止部材は、パッケージの凹部に充填されており、当該凹部の開口面まで封入されている。
封止部材は、LEDチップが発する光の色(波長)と、光源として求められる光の色(波長)とに基づいて選択された材料を含む。例えば、LEDチップが青色LEDチップである場合に白色光を得るために、封止部材として、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系の黄色蛍光体粒子をシリコーン樹脂に分散させた蛍光体含有樹脂を用いることができる。これにより、黄色蛍光体粒子が青色LEDチップの青色光によって励起されて黄色光を放出するので、封止部材からは、励起された黄色光と青色LEDチップの青色光との合成光として白色光が放出される。なお、封止部材に、シリカ(SiO2)などの光拡散材を含有させてもよい。
このように構成されるLED素子120は、正極及び負極の2つの電極端子を有しており、これらの電極端子と基板110に形成された金属配線とが電気的に接続されている。
点灯回路130は、LEDモジュール10に実装されたLED素子120を点灯するためのLED点灯回路である。点灯回路130は、1つ又は複数の回路素子(回路部品)から構成される。
点灯回路130は、例えば、リード線50を介して入力される直流電圧を、LED素子120を発光させるための所定の極性に調整して出力する。点灯回路130から出力される直流電力は、例えば、基板110に形成された金属配線を介してLEDモジュール10のLED素子120に供給される。
回路素子は、LEDモジュール10の基板110を利用して、基板110に直接実装されている。回路素子は、例えば、整流回路、検知抵抗又はヒューズ素子などである。その他必要に応じて、抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオード又はトランジスタなどを用いてもよい。
金属配線は、銅(Cu)などの金属を含み、基板110に予め定められた形状でパターン形成されている。
なお、後述するように、LED素子120に電力を供給するためのリード線50の一端は、給電用口金30の給電ピンに接続される。リード線50の他端は、基板110の第1主面(表面)の接続点に接続される。例えば、リード線50の他端は、接続点にはんだ付けされている。
ここで、接続点は、金属配線に電気的に接続されている部分である。例えば、接続点は、矩形状などにパターン形成された金属電極である。リード線50及び金属配線を介して、外部から点灯回路130及びLED素子120に電力が供給される。
なお、金属電極の代わりに、口金型に構成された接続端子を用いてもよい。接続端子は、接続点の一例であり、LED素子120を発光させるための直流電力を、LEDモジュール10の外部から受電する外部接続端子(電極端子)である。具体的には、接続端子は、樹脂型の口金と、直流電力を受電するための導電部(ピン)とを有するコネクタである。当該導電部は、金属配線を介して点灯回路130に接続される。このように、リード線50の他端は、基板110の主面にコネクタ接続されてもよい。
なお、LEDモジュール10の光取り出し効率を向上させるために、基板110の表面に白色塗料(白レジスト)を塗装してもよい。白レジストは、高光反射性を有するので、LEDモジュール10の光取り出し効率を向上させることができる。また、白レジストを形成することによって、基板110の絶縁性(耐圧)を向上させることができ、かつ、金属配線の酸化を抑制することができる。
[基板]
続いて、本実施の形態に係る基板110について、より詳細な構成を説明する。
基板110は、例えば、矩形の基板であり、長手方向(図1のY軸方向)が直管状の筐体20の長手方向と平行になり、かつ、短手方向(図1のX軸方向)が筐体20の短手方向と平行になるように、筐体20内に配置される。基板110は、例えば、接着剤によって筐体20の内面に固定されている。あるいは、基板110は、筐体20内に固定されたヒートシンク(基台)の戴置面上に戴置されていてもよい。基板110と筐体20との接着に用いられる接着剤は、例えば、シリコーン樹脂又はセメントである。
基板110は、例えば、長さ1150〜1200mm(長手方向)、幅5〜25mm(短手方向)、厚さ0.3〜2.0mmである。基板110の主面には、点灯回路130と複数のLED素子120とが基板110の長手方向に並んで配置されている。なお、基板110は、筐体20より長手方向において長い。
具体的には、基板110は、LED素子120を実装するための実装基板である。基板110は、例えば、樹脂をベースとする樹脂基板、金属をベースとするメタルベース基板、セラミックからなるセラミック基板、又は、ガラスからなるガラス基板などである。
樹脂基板は、例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とからなるガラスエポキシ基板(CEM−3、FR−4など)、紙フェノール若しくは紙エポキシからなる基板(FR−1など)、又は、ポリイミドなどからなる可撓性を有するフレキシブル基板などである。メタルベース基板は、例えば、表面に絶縁膜が形成されたアルミニウム合金基板、鉄合金基板又は銅合金基板などである。本実施の形態では、基板110として、CEM−3の両面基板を用いている。
基板110の長手方向の一方の端部は、給電用口金30に覆われている。例えば、基板110は、筐体20から端部がはみ出るように配置されており、少なくともはみ出た部分は、給電用口金30に覆われている。例えば、基板110の端部は、点灯回路130が給電用口金30に覆われるような部分まで覆われている。
図2に示すように、基板110は、互いに対向する第1主面(表面)及び第2主面(裏面)を有し、貫通孔140が設けられている。また、基板110には、凹部150が設けられている。
貫通孔140は、基板110を貫通する貫通孔である。後述するように、貫通孔140は、基板110の裏面から表面にリード線50を通過させるために設けられた貫通孔である。なお、本実施の形態では、基板110に2つの貫通孔140が設けられている。1本のリード線50は、1つの貫通孔140を通過するように配線される。
貫通孔140は、はんだ付け用のビアである。例えば、基板110の第1主面には、貫通孔140の開口の周に沿って金属電極が設けられている。つまり、基板110の接続点は、貫通孔140の第1主面への開口部分である。
具体的には、リード線50の他端は、貫通孔140を通過し、金属電極と接続されるようにはんだ付けされる。具体的には、はんだは、貫通孔140の開口を覆い、かつ、リード線50の端部(金属の露出部分)と金属電極とが電気的に接続されるように設けられる。
なお、リード線50の他端が接続端子(コネクタ)に接続される場合、貫通孔140は、接続端子に近接する位置に設けられる。具体的には、接続端子にリード線50を接続した場合に、リード線50の被覆部分が貫通孔140を通過するような位置に、貫通孔140が設けられる。例えば、貫通孔140は、リード線50の端部(金属の露出部分)の長さ以上の距離だけ接続端子から離れた位置に設けられる。
貫通孔140は、リード線50が通過可能な大きさであればよく、貫通孔140の断面形状は、円でも矩形でもよい。なお、1つの貫通孔に2本のリード線50を通過させてもよい。
凹部150は、第1凹部の一例であり、基板110を貫通する方向(Z軸方向)にリード線50を通過させるための空間を形成する。つまり、リード線50を通過させるための空間は、例えば、基板110の端面から基板110の内方に向かって凹である第1凹部によって形成される。
なお、基板110の端面は、基板110の側面に相当し、第1主面(表面)及び第2主面(裏面)に交差する面である。したがって、基板110の短手方向(X軸方向)の端面は、基板110の長辺に相当する面であり、具体的には、基板110の短手方向に直交する側面である。また、基板110の長手方向(Y軸方向)の端面は、基板110の短辺に相当する面であり、具体的には、基板110の長手方向に直交する側面である。
図2に示すように、凹部150は、基板110の長手方向の端面から基板110の長手方向に向かって凹である。例えば、凹部150は、矩形の基板110の長手方向の端面から基板110の一部を切り欠くことで形成される。
凹部150は、図2に示すように、略矩形の凹部である。例えば、凹部150の深さ(基板110の長手方向)は、0.5〜10mmである。また、凹部150の幅(基板110の短手方向)は、1〜20mmである。なお、凹部150の幅は、基板110の幅の5〜90%としてもよい。
[筐体]
筐体20は、内部に基板110が配置された長尺状の筐体である。具体的には、筐体20は、LEDモジュール10の一部を覆う透光性を有する長尺状の透光性カバーである。
例えば、図1に示すように、筐体20は、両端部に開口を有する長尺状の筒体である。具体的には、筐体20は、直管状の外管であり、透明樹脂材料又はガラスから構成される。筐体20は、短手方向の断面(XZ断面)が円形の円筒である。
例えば、筐体20は、可視光に対して透明なシリカガラス製のガラスバルブ(クリアバルブ)である。この場合、筐体20内に配置されたLEDモジュール10は、筐体20の外側から視認することができる。
具体的には、筐体20は、シリカが70〜72%のソーダ石灰ガラスを主成分として含み、熱伝導率が約1.0W/m・Kのガラス管(ガラスバルブ)である。あるいは、筐体20は、アクリル(PMMA)又はポリカーボネート(PC)などの樹脂材料を含むプラスチック管でもよい。
なお、LEDモジュール10からの光を拡散させるために、筐体20は光拡散機能を有してもよい。例えば、筐体20の内面又は外面に光拡散シート又は光拡散膜を形成すればよい。具体的には、シリカ若しくは炭酸カルシウムなどの光拡散材(微粒子)を含有する樹脂、又は、白色顔料を筐体20の内面又は外面に付着させることで、乳白色の光拡散膜を形成することができる。
また、筐体20の内部若しくは外部に設けられたレンズ構造物、又は、筐体20の内面若しくは外面に形成された凹部若しくは凸部によって光拡散機能を実現してもよい。例えば、筐体20の内面又は外面にドットパターンを印刷し、又は、筐体20の一部を加工することで、光拡散機能を実現することができる。あるいは、光拡散材が分散された樹脂材料などを用いて筐体20そのものを成形することで、光拡散機能を実現することもできる。
このように、筐体20に光拡散機能を持たせることによって、LEDモジュール10から放射された光を、筐体20を当該光が通過する際に拡散させることができる。例えば、本実施の形態のように、SMD型のLED素子120が離間して配置されていると、光のつぶつぶ感(輝度ばらつき)が発生する恐れがある。これに対して、筐体20に光拡散機能を持たせることで、光のつぶつぶ感を抑制することができる。
[給電用口金]
給電用口金30は、第1口金の一例であり、LEDモジュール10に電力を供給するための給電用口金である。給電用口金30は、筐体20又は基板110の長手方向(Y軸方向)の一方の端部に設けられる。給電用口金30は、LED素子120を点灯させるための電力をランプ外部から受ける。
給電用口金30は、筐体20の長手方向の一方の端部に蓋をするようにキャップ状に構成されている。つまり、給電用口金30は、有底筒形状であり、筐体20の長手方向の一方の端部を覆うように設けられる。例えば、給電用口金30は、接着剤によって筐体20の一方の端部に接着される。本実施の形態では、給電用口金30は、一方に開口を有し、他方に底面を有する円筒である。
なお、給電用口金30と筐体20との接着に用いられる接着剤は、例えば、シリコーン樹脂である。例えば、接着剤は、基板110と筐体20との接続に用いられる接着剤と同じ材料から構成される。このとき、筐体20からはみ出た基板110の一方の端部と給電用口金30とを接着剤によって固定してもよい。
図3及び図4は、本発明の実施の形態1に係る給電用口金30の一例を示す概観斜視図である。図3に示すように、給電用口金30は、口金本体310と、給電ピン320とを備える。
口金本体310は、筐体20の一方の端部に設けられた第1口金本体の一例である。例えば、口金本体310は、筒状の口金本体であり、給電用口金30の外郭をなす。口金本体310は、接続部材を保持する保持部材の一例である。口金本体310は、接続部材の一例である給電ピン320を保持する。
具体的には、口金本体310は、開口及び底面を有する筒状の口金本体である。本実施の形態に係る口金本体310は、有底円筒形状であり、円形の開口と円板状の底面とを有する。
口金本体310は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの樹脂材料から構成される。ここで、給電用口金30は、例えば、給電ピン320と樹脂材料とを用いたインサート成形によって作製される。なお、樹脂成形体である口金本体310に給電ピン320を圧入することで、給電用口金30を作製することもできる。
給電ピン320は、口金ピンの一例であり、口金本体310に設けられる。給電ピン320は、具体的には、LEDモジュール10を発光させるための電力を照明器具などの外部機器から受ける一対の導電ピンである。
例えば、給電ピン320は、真鍮などの金属材料から構成される。給電ピン320を照明器具の受金に装着することで、給電ピン320は、照明器具に内蔵された電源装置から直流電力を受けることができる。
具体的には、給電ピン320は、口金本体310の底面を貫通するように設けられている。給電ピン320は、口金本体310の底面の外面から外方に向かって突出し、かつ、口金本体310の底面の内面から開口に向かって突出している。後述するように、給電ピン320のうち、口金本体310の底面の内面から開口に向かって突出している部分は、基板110の接続点にリード線50によって接続される。
給電ピン320は、接続部材の一例である。給電ピン320には、例えば、図4に示すように貫通孔321が形成され、リード線50の一端が貫通孔321を介して接続されている。
貫通孔321は、給電ピン320の、口金本体310の開口側に露出した部分に設けられている。貫通孔321は、リード線50の一端を接続するために設けられる。具体的には、貫通孔321は、はんだ付け用のビアである。リード線50の一端は、はんだ付けによって貫通孔321を介して給電ピン320に接続される。
なお、本実施の形態に係る給電用口金30は、JIS C 7709−1に準拠した直管LEDランプにおけるGX16t−5口金(L形ピン口金)であるので、給電ピン320は、L字形である。
続いて、口金本体310の詳細な構造について説明する。図3に示すように、口金本体310は、筐体20の長手方向において2つの領域に分割される。つまり、口金本体310は、幅狭領域330と、幅広領域340とを含む。
幅狭領域330は、筐体20の長手方向(Y軸方向)に直交する断面(XZ断面)における開口面積が幅広領域340より小さい領域である。幅狭領域330は、具体的には、Y軸方向に沿って口金本体310を複数の領域に分割した場合において、他の領域の少なくとも1つよりも幅が狭い領域である。
幅広領域340は、筐体20の長手方向(Y軸方向)に直交する断面(XZ断面)における開口面積が幅狭領域330より大きい領域である。幅広領域340は、具体的には、Y軸方向に沿って口金本体310を複数の領域に分割した場合において、他の領域の少なくとも1つよりも幅が広い領域である。
具体的には、幅広領域340は、口金本体310のうち、筐体20の一方の端部を覆う部分を含む領域である。したがって、幅広領域340における口金本体310の内径は、筐体20の端部の外径より大きい。言い換えると、XZ断面において幅広領域340における口金本体310の開口面積は、筐体20の開口面積よりも大きい。
本実施の形態では、図3に示すように、幅狭領域330及び幅広領域340は、共に円筒形状である。したがって、幅狭領域330の外径は、幅広領域340の外径より大きい。つまり、口金本体310の外側面には、段差が形成されている。
例えば、幅狭領域330の深さ(Y軸方向)は、1〜30mmである。また、幅狭領域330の内径は、1〜35mmである。なお、幅狭領域330の外径は、20〜40mmである。
また、幅広領域340の深さ(Y軸方向)は、3〜40mmである。また、幅広領域340の内径は、20〜40mmである。なお、幅広領域340の外径は、21〜42mmである。
図4に示すように、口金本体310は、位置決め部350と、ガイド面360と、内壁370と、接続面371と、ピン保護部380と、カバー部390とを内部に備える。なお、口金本体310の内部とは、筒内であり、口金本体310の開口側に露出した部分である。
各構成部材について図4〜図6を用いて詳細に説明する。なお、図5及び図6は、本発明の実施の形態1に係る給電用口金30の一例を示す断面図である。ここで、図5は、給電ピン320が含まれる断面(XZ断面)であり、図4のA−A断面を示している。また、図6は、給電ピン320が含まれる断面(XY断面)であり、図4のB−B断面を示している。
位置決め部350は、第1基準面を含む位置決め部の一例である。ここで、第1基準面は、筐体20の長手方向を回転軸とした回転方向における基板110の位置に対する基準となる面である。
位置決め部350は、当接面351と、基準面352とを有する。
当接面351は、基板110の長手方向の端面が当接する面である。例えば、当接面351は、口金本体310の開口面に平行な平面である。当接面351には、凹部353が設けられている。
凹部353は、当接面351の領域であって、基板110の凹部150に対向する領域に設けられた第2凹部の一例である。凹部353と基板110の凹部150とは、配線用空間を形成する。リード線50は、配線用空間を通過するように配線される。これにより、基板110と口金本体310との間にリード線50が挟み込まれる可能性を低減することができる。
例えば、凹部353の深さ(基板110の長手方向)は、0.5〜25mmである。また、凹部353の幅(基板110の短手方向)は、1〜24mmである。なお、凹部353の幅は、基板110の幅の5〜90%としてもよい。このとき、凹部353の幅は、基板110の凹部150の幅より短くてもよく、等しくてもよい。また、凹部353の幅は、基板110の凹部150の幅より長くてもよい。
基準面352は、第1基準面又は第2基準面の一例であり、口金本体310に設けられた面である。ここで、第1基準面及び第2基準面は、互いに対向する面である。基板110の長手方向の一方の端部は、2つの基準面352の間に挿入されている。本実施の形態では、2つの基準面352と基板110の長手方向の一方の端部との間には、隙間が存在する。
2つの基準面352は、例えば、口金本体310の開口面に直交し、かつ、互いに平行な平面である。具体的には、2つの基準面352は、基板110の主面に直交する面である。つまり、2つの基準面352は、基板110を短手方向から挟むように設けられている。
つまり、2つの基準面352に基板110が挟まれることで、2つの基準面352は、基板110の挿入時に、口金本体310に対して基板110が回転する範囲(回転方向への可動範囲)を制限する。基準面352は、筐体20の長手方向(管軸方向)を回転軸とした、基板110の回転範囲を制限するための面である。
なお、基板110は、2つの基準面352の一方又は双方に接していてもよい。例えば、基板110と2つの基準面352との間の隙間は存在していなくてもよい。
2つの基準面352間の距離は、2つの基準面352が並ぶ方向における基板110の長手方向の一方の端部の幅以上である。具体的には、2つの基準面352間の距離は、基板110の幅に等しくてもよく、又は、基板110の幅より長くてもよい。例えば、2つの基準面352間の距離と基板110の幅との差、すなわち、基板110と基準面352との隙間の幅は、0〜5mmである。
これにより、基板110の回転方向における可動領域は大幅に制限される。したがって、給電用口金30に対する基板110の位置決めを容易に行うことができる。
ガイド面360は、給電ピン320の貫通孔321にリード線50の一端をガイドするためのガイド面の一例である。ガイド面360は、口金本体310の内面から貫通孔321に向かって延設された面である。例えば、図6に示すように、ガイド面360は、口金本体310の開口面に平行な平面である。
ガイド面360は、給電ピン320の貫通孔321の位置に応じた位置に設けられる。具体的には、ガイド面360の端部であって、給電ピン320の貫通孔321に近接する端部が、貫通孔321の貫通方向への延長領域内にあるように、ガイド面360は設けられる。ガイド面360は、例えば、口金本体310の開口面から深さ1〜40mmの位置に設けられる。
リード線50の一端を貫通孔321に通過させる際に、リード線50は開口から口金本体310内に挿入される。そして、リード線50の一端は、ガイド面360に当たって屈曲することで、貫通孔321へ容易に挿入される。
本実施の形態では、ガイド面360は、後述する接続面371の一部である。言い換えると、接続面371の一部が、ガイド面360の機能、すなわち、リード線50の一端を貫通孔321へ容易に挿入するためのガイドとしての機能を備えている。
内壁370は、口金本体310の内側面に沿って、口金本体310の内部に設けられる。筐体20は、口金本体310の内側面と内壁370の外側面との間に挿入され、例えば、接着剤などによって口金本体310に接着される。
口金本体310が円筒形状であるから、内壁370は、図5に示すように、口金本体310の円周に沿って設けられる。例えば、内壁370も円筒形状になる。例えば、内壁370の外径は、10〜36mmである。内壁370の内径は、例えば、幅狭領域330の内径に等しい。なお、内壁370は、楕円筒状、又は、角筒形状など、他の形状でもよい。このとき、内壁370は、筐体20と接触しない形状であることが好ましい。
本実施の形態では、内壁370には、接着剤を誘導するための複数の誘導路が設けられている。誘導路は、給電用口金30に筐体20を挿入する際に、塗布された接着剤の逃げ用に設けられる。例えば、誘導路は、接着剤を口金本体310の内方に誘導するように設けられる。これにより、口金本体310から接着剤がはみ出る量を低減することができる。
具体的には、図5に示すように、内壁370には、複数のスリット372が設けられている。スリット372は、接着剤の誘導路の一例である。スリット372を設けることで、内壁370の外側面と口金本体310の内側面との間に塗布された接着剤は、筐体20を挿入する際にスリット372を通って口金本体310の内方に逃がされる。したがって、口金本体310の外部にはみ出る量を低減することができる。
また、内壁370に複数の誘導路が設けられている場合、複数の誘導路は、筐体20の長手方向に直交する断面において対称な位置に設けられている。つまり、複数の誘導路は、口金本体310の開口面に平行な断面において対称な位置に設けられている。
例えば、図5に示すように、複数のスリット372は、線対称に設けられている。このとき、線対称の対称軸は、XZ断面において口金本体310の中心を通過し、かつ、基板110の主面に直交する方向(Z軸方向)である。
接続面371は、口金本体310の内側面と内壁370とを接続する面である。接続面371は、口金本体310の内側面から内壁370に向かって延設された面であり、口金本体310の開口面と底面との間に設けられる。
具体的には、接続面371は、筐体20の長手方向の一方の端面と対向する位置に設けられている。接続面371は、例えば、口金本体310の開口面から深さ1〜40mmの位置に設けられる。また、例えば、図6に示すように、接続面371は、口金本体310の開口面に平行な平面である。
接続面371は、筐体20が口金本体310に挿入される際に、接着剤の流動を抑制するための面である。つまり、筐体20が口金本体310に挿入される際に、接着剤は、筐体20の端面によって口金本体310の底面の方向に押し込まれる。このとき、接続面371は、接着剤が底面方向に流れるのを抑制することで、内壁370の外側面及び口金本体310の内側面に沿って口金本体310の開口方向へ接着剤を流動させることができる。
ピン保護部380は、露出した給電ピン320を外部から保護するために設けられた障壁の一例である。ピン保護部380は、給電ピン320を囲むように設けられる。
このとき、ピン保護部380は、給電ピン320の一部が口金本体310の開口側に露出するように設けられる。具体的には、ピン保護部380は、はんだごての先端が給電ピン320の貫通孔321まで到達可能で、かつ、人体(指)が給電ピン320に到達不可能となる形状の開口が形成されるように設けられる。
例えば、ピン保護部380は、はんだごての種類に関わらず、各種はんだごてが貫通孔321に到達可能で、かつ、人体の指に見立てた試験指が給電ピン320に到達不可能となるような障壁であればよい。例えば、試験指は、JIS C 0920によって規定された表示試験指である。したがって、ピン保護部380は、必ずしも給電ピン320を囲んでいなくてもよい。
カバー部390は、基板110に設けられた点灯回路130を覆うためのカバーの一例である。カバー部390は、口金本体310の一部である。すなわち、カバー部390は、口金本体310を形成する際に一体成形によって設けられる。
また、カバー部390は、口金本体310の開口面より外方に延出していてもよい。また、カバー部390には、点灯回路130に近接するLED素子120が発した光を通過させるスリットが形成されていてもよい。
なお、口金本体310と、位置決め部350、ガイド面360、内壁370、接続面371、ピン保護部380及びカバー部390とは、一体である。つまり、同一の樹脂材料を用いた成形方法により、口金本体310と、位置決め部350、ガイド面360、内壁370、接続面371、ピン保護部380及びカバー部390とは、一体成形される。これにより、例えば、製造工程数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
なお、位置決め部350、ガイド面360、内壁370、接続面371、ピン保護部380及びカバー部390の少なくとも1つは、口金本体310とは別体で設けられていてもよい。
[非給電用口金]
非給電用口金40は、第2口金の一例であり、直管LEDランプ1を照明器具に取り付ける機能を有する非給電側の口金である。非給電用口金40は、図1に示すように、筐体20又は基板110の長手方向(Y軸方向)の他方の端部に設けられる。なお、非給電用口金40は、照明器具を介してLEDモジュール10の所定領域を接地(アース)してもよい。
非給電用口金40は、筐体20の長手方向の他方の端部に蓋をするようにキャップ状に構成されている。つまり、非給電用口金40は、有底筒形状であり、筐体20の長手方向の他方の端部を覆うように設けられる。例えば、非給電用口金40は、接着剤によって筐体20の他方の端部に接着される。本実施の形態では、非給電用口金40は、一方に開口を有し、他方に底面を有する円筒である。
なお、非給電用口金40と筐体20との接着に用いられる接着剤は、例えば、シリコーン樹脂である。例えば、接着剤は、基板110と筐体20との接続に用いられる接着剤と同じ材料から構成される。このとき、筐体20からはみ出た基板110の他方の端部と非給電用口金40とを接着剤によって固定してもよい。
図7及び図8は、本発明の実施の形態1に係る非給電用口金40の一例を示す概観斜視図である。図7に示すように、非給電用口金40は、口金本体410と、非給電ピン420とを備える。
口金本体410は、筐体20の他方の端部に設けられた第2口金本体の一例である。例えば、口金本体410は、筒状の口金本体であり、非給電用口金40の外郭をなす。具体的には、口金本体410は、開口及び底面を有する筒状の口金本体である。本実施の形態に係る口金本体410は、有底円筒形状であり、円形の開口と円板状の底面とを有する。
口金本体410は、例えば、ポリブチレンテレフタレートなどの樹脂材料から構成される。ここで、非給電用口金40は、例えば、非給電ピン420と樹脂材料とを用いたインサート成形によって作製される。なお、樹脂成形体である口金本体410に非給電ピン420を圧入することで、非給電用口金40を作製することもできる。
非給電ピン420は、口金ピンの一例であり、直管LEDランプ1を照明器具に取り付けるための取り付けピンである。例えば、非給電ピン420は、真鍮などの金属材料から構成された断面T字状の導電ピンである。
非給電ピン420は、口金本体410の底面から外方に向かって突出するように設けられている。非給電ピン420は、口金本体410の内面側には露出しておらず、口金本体410に埋め込まれている。なお、非給電ピン420は、口金本体410の底面を貫通するように設けられていてもよい。具体的には、非給電ピン420は、口金本体410の底面の外面から外方に向かって突出し、かつ、口金本体410の底面の内面から開口に向かって突出していてもよい。
続いて、口金本体410の詳細な構造について説明する。図7に示すように、口金本体410は、筐体20の長手方向において2つの領域に分割される。つまり、口金本体410は、幅狭領域430と、幅広領域440とを含む。
幅狭領域430は、筐体20の長手方向(Y軸方向)に直交する断面(XZ断面)における開口面積が幅広領域440より小さい領域である。幅狭領域430は、具体的には、Y軸方向に沿って口金本体410を複数の領域に分割した場合において、他の領域の少なくとも1つよりも幅が狭い領域である。
幅広領域440は、筐体20の長手方向(Y軸方向)に直交する断面(XZ断面)における開口面積が幅狭領域430より大きい領域である。幅広領域440は、具体的には、Y軸方向に沿って口金本体410を複数の領域に分割した場合において、他の領域の少なくとも1つよりも幅が広い領域である。
具体的には、幅広領域440は、口金本体410のうち、筐体20の一方の端部を覆う部分を含む領域である。したがって、幅広領域440における口金本体410の内径は、筐体20の端部の外径より大きい。言い換えると、XZ断面において幅広領域440における口金本体410の開口面積は、筐体20の開口面積よりも大きい。
本実施の形態では、図7に示すように、幅狭領域430及び幅広領域440は、共に円筒形状である。したがって、幅狭領域430の外径は、幅広領域440の外径より大きい。つまり、口金本体410の外側面には、段差が形成されている。
例えば、幅狭領域430の深さ(Y軸方向)は、1〜30mmである。また、幅狭領域430の内径は、1〜35mmである。なお、幅狭領域430の外径は、20〜40mmである。
また、幅広領域440の深さ(Y軸方向)は、3〜40mmである。また、幅広領域440の内径は、20〜40mmである。なお、幅広領域440の外径は、21〜42mmである。
なお、非給電用口金40がLEDモジュール10の所定領域を接地する場合、非給電ピン420と基板110とは接続される。このとき、非給電ピン420は、接続部材の一例であり、口金本体410は、接続部材を保持する保持部材の一例である。
図8に示すように、口金本体410は、位置決め部450と、内壁470とを内部に備える。なお、口金本体410の内部とは、筒内であり、口金本体410の開口側に露出した部分である。
各構成部材について図8及び図9を用いて詳細に説明する。なお、図9は、本発明の実施の形態1に係る非給電用口金40の一例を示す断面図である。ここで、図9は、図8のC−C断面(XY断面)を示している。
位置決め部450は、第1基準面を含む位置決め部の一例である。位置決め部450は、底面451と、基準面452とを有する。
底面451は、口金本体410の底面である。例えば、底面451は、口金本体410の開口面に平行な平面である。
基準面452は、第1基準面又は第2基準面の一例であり、口金本体410に設けられた面である。基板110の長手方向の他方の端部は、2つの基準面452の間に挿入されている。具体的には、2つの基準面452と基板110の長手方向の他方の端部との間には、隙間が存在する。
2つの基準面452は、例えば、口金本体410の開口面に直交し、かつ、互いに平行な平面である。具体的には、2つの基準面452は、基板110の主面に直交する面である。つまり、2つの基準面452は、基板110を短手方向から挟むように設けられている。
なお、基板110は、2つの基準面452の一方又は双方に接していてもよい。例えば、基板110と2つの基準面452との間の隙間は存在していなくてもよい。
2つの基準面452間の距離は、2つの基準面452が並ぶ方向における基板110の長手方向の他方の端部の幅以上である。具体的には、2つの基準面452間の距離は、基板110の幅に等しくてもよく、又は、基板110の幅より長くてもよい。例えば、2つの基準面452間の距離と基板110の幅との差、すなわち、基板110と基準面452との隙間の幅は、0〜5mmである。
ここで、基板110の他方の端面は、底面451に接していない。言い換えると、基板110の他方の端面と底面451との間には隙間が存在する。これにより、基板110が熱膨張した場合であっても、基板110が隙間に逃げ込むことができるので、基板110の破損などが発生する可能性を抑制することができる。
基板110の他方の端面と底面451との間の距離、すなわち、長手方向における基板110と底面451との隙間の幅は、0.1〜30mmである。なお、隙間の幅は、基板110の膨張により変化する。
内壁470は、口金本体410の内側面に沿って、口金本体410の内部に設けられる。筐体20は、口金本体410の内側面と内壁470の外側面との間に挿入され、例えば、接着剤などによって口金本体410に接着される。
口金本体410が円筒形状であるから、内壁470は、口金本体410の円周に沿って設けられる。例えば、内壁470も円筒形状になる。例えば、内壁470の外径は、10〜36mmである。内壁470の内径は、例えば、幅狭領域430の内径に等しい。なお、内壁470は、楕円筒形状、又は、角筒形状など、他の形状でもよい。このとき、内壁470は、筐体20と接触しない形状であることが好ましい。
本実施の形態では、内壁470には、接着剤を誘導するための複数の誘導路が設けられている。誘導路は、非給電用口金40に筐体20を挿入する際に、塗布された接着剤の逃げ用に設けられる。例えば、誘導路は、接着剤を口金本体410の内方に誘導するように設けられる。これにより、口金本体410から接着剤がはみ出る量を低減することができる。
具体的には、図8に示すように、内壁470には、複数のスリット472が設けられている。スリット472は、接着剤の誘導路の一例である。スリット472を設けることで、内壁470の外側面と口金本体410の内側面との間に塗布された接着剤は、筐体20を挿入する際にスリット472を通って口金本体410の内方に逃がされる。したがって、口金本体410の外部にはみ出る量を低減することができる。
また、内壁470に複数の誘導路が設けられている場合、複数の誘導路は、筐体20の長手方向に直交する断面において対称な位置に設けられている。例えば、図8に示すように、複数のスリット472は、線対称に設けられている。このとき、線対称の対称軸は、XZ断面において口金本体410の中心を通過し、かつ、基板110の主面に直交する方向(Z軸方向)である。
接続面471は、口金本体410の内側面と内壁470とを接続する面である。接続面471は、口金本体410の内側面から内壁470に向かって延設された面であり、口金本体410の開口面と底面との間に設けられる。
具体的には、接続面471は、筐体20の長手方向の他方の端面と対向する位置に設けられている。接続面471は、例えば、口金本体410の開口面から深さ1〜40mmの位置に設けられる。また、例えば、図9に示すように、接続面471は、口金本体410の開口面に平行な平面である。
接続面471は、筐体20が口金本体410に挿入される際に、接着剤の流動を抑制するための面である。つまり、筐体20が口金本体410に挿入される際に、接着剤は、筐体20の端面によって口金本体410の底面の方向に押し込まれる。このとき、接続面471は、接着剤が底面方向に流れるのを抑制することで、内壁470及び口金本体410の内側面に沿って口金本体410の開口方向へ接着剤を流動させることができる。
[リード線]
図10及び図11は、本発明の実施の形態1に係る直管LEDランプ1の一例を示す断面図である。なお、図10は、直管LEDランプ1の長手方向に平行で、かつ、基板110の主面に垂直な断面(YZ断面)を示している。また、図11は、図10のD−D断面(XZ断面)を示している。
リード線50は、一端が給電ピン320に接続され、他端が基板110に接続されたLED素子120に電力を供給するための導線である。なお、本実施の形態では、給電ピン320が一対の導電ピンであるので、2本のリード線50のそれぞれの一端が、給電ピン320に接続される。
リード線50は、例えば、細い銅線などを撚り合わせたものであり、表面がポリ塩化ビニル、シリコーンゴムなどで覆われている。具体的には、リード線50の両端は、導電性の金属線などが露出しており、両端を除く部分は、ポリ塩化ビニルなどに覆われている。すなわち、リード線50は、金属の露出部分(両端部分)と、被覆部分(両端を除く部分)とを含んでいる。
図10に示すように、給電ピン320は、基板110の第1主面(表面)側に位置する。具体的には、給電ピン320は、点灯回路130が配置されている第1主面に近い空間に位置する。給電ピン320は、基板110の表面と口金本体310の内面との間に位置する。
リード線50の一端は、貫通孔321を介して給電ピン320に接続される。具体的には、図10及び図11に示すように、リード線50の一端は、給電ピン320を形成する面のうち、口金本体310の中心線側に位置する面に、はんだ322によってはんだ付けされる。
リード線50の他端は、基板110の表面の接続点、具体的には、金属電極に接続される。より具体的には、リード線50の他端は、基板110の貫通孔140の近傍に設けられた金属電極に、はんだ131によってはんだ付けされる。
リード線50は、給電ピン320から基板110の第1主面(表面)側、第2主面(裏面)側、及び、貫通孔140を順に通過して接続点(金属電極)に至るように配線される。具体的には、リード線50は、給電ピン320から基板110の第1主面側、配線用空間、第2主面側、及び、貫通孔140を順に通過して接続点に至るように配線される。
より具体的には、図11に示すように、リード線50は、給電ピン320を形成する面のうち、口金本体310の中心線側に位置する面に、一端がはんだ付けされている。リード線50は、貫通孔321を通過した後、口金本体310の内面と内壁370との間を通過する。このとき、リード線50は、接着剤60に埋め込まれている。
さらに、リード線50は、基板110の第1主面(表面)側の空間、具体的には、図10に示すように、カバー部390と基板110との間を通過する。その後、リード線50は、配線用空間を通過する。配線用空間は、基板110の凹部150と口金本体310の凹部353とによって形成された空間である。このとき、リード線50は、凹部150によって形成された空間のみを通過してもよく、または、凹部353によって形成された空間のみを通過してもよい。
さらに、リード線50は、基板110の第2主面(裏面)側の空間、具体的には、基板110と口金本体310の内面との間を通過する。その後、リード線50は、貫通孔140を通過することで、再度、基板110の第1主面側の空間を通過する。そして、リード線50の他端は、接続点に接続される。具体的には、リード線50の他端は、はんだ131によって接続点にはんだ付けされる。
このように、接続点に接続されたリード線50は、貫通孔140を通過することで、その配線経路が制限されている。すなわち、接続点を支点とするリード線50の可動範囲は、給電ピン320と接続点とを直接接続する場合に比べて、貫通孔140を通過した場合の方が狭くなる。これにより、リード線50の他端(接続点との接続部分)にかかる負荷(張力)は弱くなるので、リード線50の線切れが発生する可能性を低減することができる。
[接着剤]
図12は、本発明の実施の形態1に係る直管LEDランプ1の一例を示す断面図である。図12は、図11のE−E断面(XY断面)を示している。
本実施の形態では、筐体20と、給電用口金30及び非給電用口金40のそれぞれとは、接着剤60によって固定されている。筐体20の一方の端部が、給電用口金30の口金本体310に挿入され、他方の端部が、非給電用口金40の口金本体410に挿入される。
具体的には、筐体20の一方の端部は、口金本体310の内側面と、内壁370の外側面と、接続面371とによって形成される空間に挿入され、接着剤60によって給電用口金30に固定される。このとき、図11に示すように、接着剤60は、筐体20の端部と、口金本体310の内側面、内壁370の外側面及び接続面371のそれぞれとの間に塗布されている。
例えば、接着剤60は、筐体20の端部と、口金本体310の内側面、内壁370の外側面及び接続面371のそれぞれとの間に充填されている。言い換えると、接着剤60は、筐体20と口金本体310とを密閉するように充填されている。
また、接着剤60は、口金本体310の開口の全周に沿って塗布されている。口金本体310の開口の全周、すなわち、筐体20の端部の外側面に沿って、接着剤60は塗布されている。このように、接着剤60は、筐体20と口金本体310とを密閉するように充填されている。
また、図12に示すように、筐体20の長手方向の端面は、接続面371に接していない。言い換えると、筐体20の端面と接続面371との間には隙間がある。これにより、筐体20が熱膨張した場合でも、隙間があるので、筐体20又は口金本体310を破損させる可能性を低減することができる。なお、隙間には、接着剤60が塗布されているが、接着剤60は弾力性を有するので、筐体20と口金本体310とが接している場合に比べて、破損の可能性を低減することができる。
筐体20の他方の端部も同様に、図12に示すように、非給電用口金40の口金本体410の内側面と、内壁470の外側面と、接続面471とによって形成される空間に挿入され、接着剤60によって非給電用口金40に固定される。
[効果]
以上のように、本実施の形態では、筐体20は、接着剤60によって給電用口金30に固定されている。このとき、接着剤60は、筐体20の端部の外側面と口金本体310の内側面とを接着するだけでなく、筐体20の端部の内側面と内壁370の外側面とをも接着する。これにより、給電用口金30と筐体20とを強固に接続することができる。
ここで、筐体20の外側面と口金本体310の内側面とだけを接着する場合を想定する。この場合、例えば、筐体20の外径と口金本体310の内径との差が大きいときに、偏心する可能性がある。つまり、筐体20の中心線と口金本体310の中心線とがずれてしまい、筐体20の外側面と口金本体310の内側面との間が大きく開いてしまう部分が生じる恐れがある。
このとき、筐体20の外側面と口金本体310の内側面とだけを接着した場合、一部の接着が外れてしまい、接着強度が弱くなる。また、接着が外れたことにより隙間ができるので、隙間から埃及び虫などの異物が筐体20内に侵入する。
これに対して、本実施の形態では、筐体20の端部は、口金本体310の内側面と内壁370と接続面371とによって形成される空間に挿入されて、接着剤60によって給電用口金30に固定される。口金本体310が接続面371を有することで、筐体20を口金本体310に挿入したとき、接着剤60は、筐体20の端部の内側面及び外側面に接着しやすくなる。具体的には、接着剤60は、接続面371により底面方向への流動が抑制されるので、口金本体310の内側面及び内壁370の外側面に沿って開口に向かって流動しやすくなる。
これにより、接着剤60は、筐体20の端部の外側面と口金本体310の内側面とを接着するだけでなく、筐体20の端部の内側面と内壁370の外側面とをも接着する。したがって、接着面積が大きくなるので、筐体20と給電用口金30とが強固に接続される。
また、筐体20の端部において外側面と内側面と端面とを接着剤60によって満たすことになるので、口金本体310と筐体20との間に隙間が生じにくくなる。したがって、筐体20と口金本体310とが偏心した場合、あるいは、口金本体310又は筐体20の径のばらつきがある場合でも、隙間を生じにくくすることができ、筐体20内への異物を侵入しにくくすることができる。
また、本実施の形態では、内壁370にスリット372が設けられている。スリット372を設けることで、内壁370と口金本体310の内面との間に塗布された接着剤60は、筐体20を挿入する際にスリット372を通って口金本体310の内方に逃がされる。これにより、口金本体310の外部にはみ出る接着剤60の量を低減することができる。
なお、スリット372が設けられていない場合、熱膨張したシリコーン樹脂は、口金本体310と筐体20とを押さえつけるので、口金本体310及び筐体20が破損する恐れがある。
これに対して、本実施の形態では、内壁370に設けられたスリット372は、接着剤60として用いられるシリコーン樹脂が熱膨張した場合に、膨張時のシリコーン樹脂の逃げとして機能する。つまり、シリコーン樹脂は、スリット372を介して口金本体310の内部空間に膨張するので、口金本体310及び筐体20を押さえつける力が弱くなる。したがって、口金本体310及び筐体20を破損させにくくすることができる。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る照明用光源では、発光素子が配置された長尺状の基板と、内部に基板が配置され、長手方向の端部に開口を有する長尺状の筐体と、筐体の端部に固定された口金とを備え、口金は、筒状の口金本体を有し、口金本体は、口金本体の内側面に沿って、口金本体の内部に設けられた内壁と、口金本体の内側面と内壁とを接続する接続面とを有し、筐体の端部は、口金本体の内側面と内壁と接続面とによって形成される空間に挿入され、接着剤によって口金に固定されている。
これにより、口金と筐体との接続に接着剤を用いているので、接着剤の一部が剥離したとしても、他の部分で口金と筐体とが接着されており、口金と筐体とが脱落する可能性を低減することができる。さらに、筐体の端部は、口金本体の内側面と内壁と接続面とによって形成された空間に挿入され、接着剤によって口金に固定されるので、口金と筐体とをより強固に接続することができる。つまり、筐体の外側面と口金本体の内側面と、及び、筐体の内側面と口金本体の内壁とを接着するので、接着面積が大きくなる。したがって、口金と筐体とを強固に接続することができる。
また、接着剤は、筐体の端部と、口金本体の内側面、内壁及び接続面のそれぞれとの間に塗布されていてもよい。
これにより、筐体と口金本体との隙間を接着剤が埋めるので、隙間ができにくくすることができる。したがって、筐体内に異物が侵入しにくくすることができるので、品質の良い照明用光源を提供することができる。
また、接着剤は、口金本体の開口の全周に沿って塗布されていてもよい。
これにより、全周に接着剤を塗布することで、隙間をより生じにくくすることができる。したがって、筐体内に異物がより侵入しにくくすることができる。
また、口金本体の内側面及び内壁の少なくとも一方には、接着剤を誘導するための誘導路が設けられていてもよい。
これにより、誘導路が設けられているので、筐体を口金本体に挿入する際に、余分な接着剤は誘導路に逃がされる。したがって、口金本体の外にはみ出る接着剤の量を低減することができる。
また、誘導路は、内壁に設けられたスリット又は貫通孔であってもよい。
これにより、内壁にスリット又は貫通孔が設けられているので、筐体を口金本体に挿入する際に、余分な接着剤はスリット又は貫通孔を介して口金本体の内方に向かって逃がされる。したがって、口金本体の外にはみ出る接着剤の量をより低減することができる。また、接着剤が熱膨張した場合においても、熱膨張した接着剤はスリット又は貫通孔を介して口金本体の内部空間に向かって膨張する。したがって、熱膨張した接着剤が口金本体及び筐体を押し付ける力を弱めることができ、口金本体及び筐体を破損させにくくすることができる。
また、口金本体の内側面及び内壁の少なくとも一方には、誘導路が複数設けられ、複数の誘導路は、長手方向に直交する断面において対称な位置に設けられていてもよい。
これにより、複数の誘導路が対称な位置に設けられているので、接着剤の偏りを低減し、適切に逃がすことができる。
また、接着剤は、シリコーン樹脂であってもよい。
また、本実施の形態では、基板110は、接着剤によって筐体20の内側面に固定されている。基板110と筐体20との固定に用いる接着剤と、筐体20と給電用口金30及び非給電用口金40との固定に用いる接着剤とは、同じ材料、例えば、シリコーン樹脂から構成される。
なお、本実施の形態では、接着剤60が、筐体20と口金本体310及び口金本体410とを密閉するように塗布されている例を示した。これに対して、筐体20と口金本体310及び口金本体410とは、密閉されていなくてもよい。つまり、筐体20と口金本体310及び口金本体410との間には、隙間が生じていてもよい。
隙間が生じていたとしても、上述したように筐体20の外側面と内側面とが、接着剤60によって口金本体310及び口金本体410に接着されるので、接着面積が大きく、接着強度を高めることができる。また、隙間が生じていたとしても、生じた隙間が十分に小さい場合には、異物が混入しにくくなる。
また、本実施の形態では、内壁370に複数のスリット372を設ける例について示した。これに対して、内壁370に1つのみのスリット372を設けてもよい。あるいは、内壁370に、誘導路の一例として貫通孔を設けてもよい。
誘導路は、接着剤60を誘導するための構成であればよく、スリット又は貫通孔でなくてもよい。例えば、誘導路は、内壁370に設けられた溝又は凹部であってもよい。
また、本実施の形態では、内壁370に誘導路を設ける例について示した。これに対して、口金本体310の内側面に誘導路を設けてもよい。例えば、誘導路は、溝又は凹部である。
また、本実施の形態では、複数の誘導路が、口金本体310の開口面に平行な断面において線対称な位置に設けられている例について示した。これに対して、複数の誘導路は、点対称、又は、回転対称な位置に設けられていてもよい。このとき、対称点は、例えば、開口面に平行な断面における口金本体310の中心である。
また、本実施の形態では、ガイド面360が接続面371の一部である例について示したが、ガイド面360と接続面371とは、異なる面であってもよい。
また、本実施の形態では、接続面371又はガイド面360は、口金本体310の開口面に平行な平面である例について示したが、接続面371又はガイド面360は、開口面に対して傾斜していてもよい。例えば、接続面371は、開口面から遠い程、口金本体310の側面から離れるように、開口面に対して傾斜した面でもよい。また、ガイド面360は、貫通孔321から遠くなる程、口金本体310の開口面に近づくように、開口面に対して傾斜した面でもよい。
あるいは、接続面371又はガイド面360は、互いに異なる傾斜の複数の平面から構成されてもよい。また、接続面371又はガイド面360は、口金本体310の開口面に平行な平面と、開口面に対して傾斜した面とから構成されてもよい。例えば、接続面371は、平面でなくてもよく、例えば、曲面、又は、段差若しくは凹凸を有する面でもよい。また、ガイド面360は、貫通孔321に近接する端部を先端方向としたテーパー状の凹面でもよい。テーパー状の凹面は、例えば、円錐側面の一部を形成する面である。
また、2つの基準面352が基板110の主面に直交する面である例について示したが、2つの基準面は、基板110の主面に平行な面でもよい。言い換えると、基板110の側面を挟み込むのではなく、基板110の主面を挟み込むように、2つの基準面を設けてもよい。これにより、基板の主面を挟み込むように2つの基準面が設けられているので、基板の位置をより容易に決めることができる。
また、本実施の形態では、基板110の長手方向の端部が2つの基準面352の間に挿入される例について示したが、位置決め部は、1つのみの基準面を含んでもよい。例えば、位置決め部は、口金本体310の内面から突出した突起部を、基準面として含んでもよい。例えば、突起部は、1つの基準面352に相当する。
この場合、口金本体310に挿入された基板110は、短手方向の端面を突起部に当接させることによって、配置すべき基板110の位置を決めることができる。すなわち、突起部を基板110の位置を決める際の基準位置として利用することができる。これにより、回転方向における基板の位置決めを容易に実現することができる。
また、本実施の形態では、基板110を挟み込むように2つの基準面352を設けたが、1つの基準面によって基板110の位置決めを行うこともできる。例えば、基板110の長手方向における端面が凸面であり、基準面が、基板110の端面である凸面に係合する凹面でもよい。また、3つ以上の基準面を設けてもよい。
また、基板は、矩形でなくてもよく、基準面は、基板の形状に合わせて配置位置を制限できる形状の面であればよい。
また、本実施の形態では、2つの基準面352が互いに対向し、かつ、平行である場合について示したが、2つの基準面は、交差する面でもよい。例えば、基板110を挟み込むように斜めに交差する2つの基準面を設けてもよい。
また、本実施の形態では、基板110が給電用口金30の口金本体310に当接する例について示したが、基板110は、給電用口金30の口金本体310に当接しなくてもよい。このとき、基板110は、非給電用口金40の口金本体410に接していてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る照明装置は、上述の照明用光源を備える照明装置である。例えば、実施の形態2に係る照明装置は、実施の形態1に係る直管LEDランプ1を備える。
図13は、本発明の実施の形態2に係る照明装置2の一例を示す概観斜視図である。図13に示すように、実施の形態2に係る照明装置2は、ベースライトであり、直管LEDランプ1と、照明器具200とを備える。
直管LEDランプ1は、実施の形態1に係る直管LEDランプ1であり、照明装置2の照明用光源として用いられる。なお、本実施の形態に係る照明装置2は、一例として2本の直管LEDランプ1を備える。
照明器具200は、直管LEDランプ1と電気的に接続され、かつ、直管LEDランプ1を保持する一対の受金210と、受金210が取り付けられる器具本体220とを備える。
器具本体220は、例えば、アルミ鋼板をプレス加工などすることによって成型することができる。また、その表面は、直管LEDランプ1から発せられた光を所定方向(例えば、下方)に反射させる反射面の機能を有する。
照明器具200は、例えば、天井などに固定具を介して装着される。なお、照明器具200には、直管LEDランプ1の点灯を制御するための回路などが内蔵されていてもよい、また、直管LEDランプ1を覆うようにカバー部材が設けられていてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る照明装置2は、他の実施の形態と同様に、口金と筐体との接続に接着剤を用いているので、接着剤の一部が剥離したとしても、他の部分で口金と筐体とが接着されており、口金と筐体とが脱落する可能性を低減することができる。さらに、筐体の端部は、口金本体の内側面と内壁と接続面とによって形成された空間に挿入され、接着剤によって口金に固定されるので、口金と筐体とをより強固に接続することができる。つまり、筐体の外側面と口金本体の内側面と、及び、筐体の内側面と口金本体の内壁とを接着するので、接着面積が大きくなる。したがって、本実施の形態によれば、口金と筐体とが強固に接続された照明装置を提供することができる。
(その他)
以上、本発明に係る照明用光源及び照明装置について、上記実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態において、LEDモジュールが、パッケージ化されたLED素子を用いたSMD型のLEDモジュールである場合について説明したが、これに限らない。LEDモジュールは、基板上に複数のLEDチップが直接実装され、複数のLEDチップを蛍光体含有樹脂によって一括封止した構成であるCOB(Chip On Board)型のLEDモジュールでもよい。
また、上記実施の形態では、接続部材(給電ピン)とリード線とをはんだ付けにより接続する例について示したが、はんだの代わりに導電性接着剤を用いてもよい。
また、筐体内に配置される基板(LEDモジュール)は、2枚以上並べてもよい。この場合、接続端子を介してそれぞれの基板に設けられた金属配線を接続すればよい。
また、筐体は、例えば、LEDモジュールを覆う長尺状の透光性カバーと、基台とによって構成されてもよい。この場合、LEDモジュールは、例えば、基台に戴置される。つまり、筐体は、一体の筐体でなくてもよく、透光性カバーと筐体となど、複数に分割可能な筐体であってもよい。
また、上記実施の形態では、口金本体は、幅広領域と幅狭領域とを含む構成、すなわち、口金本体の側面に段差を有する構成について説明した。これに対して、口金本体は、筒状であればよく、例えば、外径が略均一の円筒でもよい。言い換えると、口金本体は、開口面又は底面に平行な断面の形状が略均一の円筒でもよい。あるいは、口金本体は、開口面又は底面に平行な断面の形状が略均一の角筒でもよい。
なお、口金本体は、底面を有していなくてもよい。つまり、口金本体は、両端に開口を有する筒体でもよい。
また、筐体、口金が円筒である場合について説明したが、筐体及び口金は、円筒でなくてもよい。例えば、筐体及び口金は角筒でもよい。
また、例えば、上記の実施の形態では、給電用口金のみの片側から筐体内の全LEDに給電を行う片側給電方式を採用したが、両側の口金の両方とも給電ピンとするG13口金及びL形口金などの両側給電方式を採用してもよい。この場合、一方側の給電ピンも他方側の給電ピンも1ピンとするような構成でもよい。あるいは、一方側の給電ピンも他方側の給電ピンも一対の給電ピンとして両側から受電するような構成でもよい。また、一対の給電ピン又は非給電ピンは、棒状金属に限らず、平板金属などによって構成されてもよい。
さらに、上記給電方式の態様から、本発明に係る直管LEDランプでは、例えば、以下のバリエーションが挙げられる。すなわち、一方側がL形口金及び他方側が非給電ピンを持つ口金で構成された片側給電方式、両側がL形口金で構成された両側給電方式、両側がL形口金で構成された片側給電方式、G13口金で構成された両側給電方式、並びに、G13口金で構成された片側給電方式などである。
また、上記実施の形態に係る直管LEDランプは、外部電源から直流電力を受電する方式であるが、電源回路(AC−DCコンバータ回路)を内蔵することにより、外部電源から交流電力を受電する方式であってもよい。
また、上記の実施の形態において、LEDモジュールは、青色LEDチップと黄色蛍光体とによって白色光を放出するように構成したが、これに限られない。例えば、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する蛍光体含有樹脂を用いて、これと青色LEDチップと組み合わせることによりに白色光を放出するように構成してもよい。また、青色以外の色を発光するLEDチップを用いてもよく、例えば、青色LEDチップが放出する青色光よりも短波長である紫外光を放出する紫外LEDチップを用いて、主に紫外光により励起されて青色光、赤色光及び緑色光を放出する青色蛍光体粒子、緑色蛍光体粒子及び赤色蛍光体粒子によって白色光を放出するように構成してもよい。
また、上記の実施の形態において、発光素子としてLEDを例示したが、半導体レーザなどの半導体発光素子、有機EL(Electro Luminescence)又は無機ELなどの発光素子を用いてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。