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JP6147161B2 - 撮像装置、情報表示装置及び情報処理システム - Google Patents

撮像装置、情報表示装置及び情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置、情報表示装置及び情報処理システムに関する。
従来のネットワーク監視カメラは、ネットワークの設定を行うために設定用パソコンとネットワークで接続され、設定作業が行われることが多かった。この方式では、ネットワークの設定が完了していないカメラが、ネットワークと通信しなければならない。そのため、初期設定に際しては、カメラ側の物理アドレスを使って、パソコン側を特殊設定にして設定を行う方法、又は、カメラの製造時にカメラに特定のアドレスを設定して出荷し、このアドレスを使って設定を行う方法が行われてきた。
これらの方法には、パソコンの操作が煩雑である、物理アドレスを管理する必要がある、実際のネットワークに複数台のカメラを接続した状態では設定作業が実施できない等の欠点がある。このため、ネットワークカメラの設定作業が複雑になっていた。
また、前記の方法では、ネットワークインターフェースの物理アドレスが書き込まれる前の状態では、設定作業を実施することができないため、前記の方法は、物理アドレスそのものの書き込みには適用できない。
そのため、ネットワークインターフェースを使用せずにカメラにデータを取り込む方法として、特許文献1には光の明滅を利用する方法が記載されており、また、特許文献2には光を色変調する方法が記載されている。
特許文献1又は2に記載された方法では、設定用端末の画面をカメラの撮像素子の前に配置して、設定用端末の画面に表示された情報をカメラで取り込む。このため、ネットワークを使用せず、また、カメラに新たなインターフェースを設けることなくカメラの設定を行うことができる。
特開2004−289324号公報(段落0011〜0019、図1) 特開2013−9072号公報(段落0019〜0020、図2)
設定用端末の画面のリフレッシュレート及びカメラの走査レートは、実際には、さまざまな周波数をとり、その位相もそろっていない。また、写りこむ画角、及び、画面の角度等もさまざまであり、カメラの撮像素子で撮像された画像から取得される信号もさまざまな歪を受けることになる。
例えば、設定用端末の画面のリフレッシュレートが30fpsであり、カメラの撮像素子の走査レートが24fpsであった場合、歪を最小にして情報の送受信を行うには、図1(A)及び(B)に示されているように、1秒間に6ビットの情報しか送ることができない。このため、作業の効率化のためには転送速度の向上が望まれる。
また、監視カメラに設定を行う場合、その監視カメラの撮像素子を通して設定変更を行う場合には、不正な設定変更が行われないように、対策を施すことが必要となる。
そこで、本発明は、情報表示装置から撮像装置に効率よく情報を転送し、かつ、撮像装置の設定を安全に行うことができるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様に係る撮像装置は、クロック信号の波形に従って第1の色成分の濃淡が変化するクロック映像と、データ信号の波形に従って第2の色成分の濃淡が変化するデータ映像とが合成された合成映像を表示した画面を撮像し、当該画面の映像を取得する撮像部と、前記撮像部で取得された映像から、前記第1の色成分の映像と、前記第2の色成分の映像とを分離する分離部と、前記分離部で分離された第1の色成分の映像における濃淡の変化から前記クロック信号の波形を特定するクロック波形特定部と、前記分離部で分離された第2の色成分の映像における濃淡の変化から前記データ信号の波形を特定するデータ波形特定部と、前記クロック波形特定部で特定されたクロック信号の波形から、前記データ波形特定部で特定されたデータ信号の波形を減算した残りの波形に基づいて、前記データ波形特定部で特定されたデータ信号の波形で示されるデータを取得するデータ取得部と、前記データ取得部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る情報処理システムは、情報表示装置及び撮像装置を備える情報処理システムであって、前記情報表示装置は、クロック信号を発生させる基準クロック発生部と、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号の波形に従って濃淡が変化するクロック映像を生成するクロック映像化部と、データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されているデータを前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて変調して、データ信号を生成するとともに、当該生成されたデータ信号の波形に従って濃淡が変化するデータ映像を生成するデータ処理部と、前記クロック映像化部で生成されたクロック映像を第1の色成分を用いて、前記データ処理部で生成されたデータ映像を第2の色成分を用いて合成した合成映像を生成する合成部と、前記合成部で生成された合成映像を画面に表示する表示部と、を備え、前記撮像装置は、前記合成映像が表示された前記画面を撮像し、前記画面の映像を取得する撮像部と、前記撮像部で取得された映像から、前記第1の色成分の映像と、前記第2の色成分の映像とを分離する分離部と、前記分離部で分離された第1の色成分の映像における濃淡の変化から前記クロック信号の波形を特定するクロック波形特定部と、前記分離部で分離された第2の色成分の映像における濃淡の変化から前記データ信号の波形を特定するデータ波形特定部と、前記クロック波形特定部で特定されたクロック信号の波形から、前記データ波形特定部で特定されたデータ信号の波形を減算した残りの波形に基づいて、前記データ波形特定部で特定されたデータ信号の波形で示されるデータを取得するデータ取得部と、前記データ取得部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第の態様に係る撮像装置は、第1の色成分で第1の期間発光する発光部と、第2の色成分で描画されたコードが、前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を表示した画面とを撮像し、当該発光部及び当該画面の映像を取得する撮像部と、前記撮像部で取得された映像から、前記第1の色成分の映像と、前記第2の色成分の映像とを分離する分離部と、前記分離部で分離された第1の色成分の映像から前記発光部の発光を検出する検出部と、前記検出部が前記発光部の発光を検出したタイミングで、前記分離部で分離された第2の色成分の映像から画像を切り出す画像切出部と、前記画像切出部で切り出された画像に含まれているコードを復号して、当該復号されたコードに対応するデータを取得するコード復号部と、前記コード復号部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第の態様に係る情報表示装置は、クロック信号を発生させる基準クロック発生部と、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、第1の色成分で第1の期間発光を行う発光部と、データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されているデータをコードに変換するとともに、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、当該変換されたコードが前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を生成するコード生成部と、前記コード生成部で生成されたコード映像を第2の色成分を用いて合成した合成映像を生成する合成部と、前記合成部で生成された合成映像を画面に表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第の態様に係る情報処理システムは、情報表示装置及び撮像装置を備える情報処理システムであって、前記情報表示装置は、クロック信号を発生させる基準クロック発生部と、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、第1の色成分で第1の期間発光を行う発光部と、データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されているデータをコードに変換するとともに、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、当該変換されたコードが前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を生成するコード生成部と、前記コード生成部で生成されたコード映像を第2の色成分を用いて合成した合成映像を生成する合成部と、前記合成部で生成された合成映像を画面に表示する表示部と、を備え、前記撮像装置は、前記発光部及び前記合成映像が表示された前記画面を撮像し、前記発光部及び前記画面の映像を取得する撮像部と、前記撮像部で取得された映像から、前記第1の色成分の映像と、前記第2の色成分の映像とを分離する分離部と、前記分離部で分離された第1の色成分の映像から前記発光部の発光を検出する検出部と、前記検出部が前記発光部の発光を検出したタイミングで、前記分離部で分離された第2の色成分の映像から画像を切り出す画像切出部と、前記画像切出部で切り出された画像に含まれているコードを復号して、当該復号されたコードに対応するデータを取得するコード復号部と、前記コード復号部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第の態様に係る撮像装置は、第1の期間発光する発光部と、描画されたコードが、前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を表示した画面とを撮像し、当該発光部及び当該画面の映像を取得する撮像部と、前記撮像部で取得された映像から前記発光部の発光を検出する検出部と、前記検出部が前記発光部の発光を検出したタイミングで、前記撮像部で取得された映像から画像を切り出す画像切出部と、前記画像切出部で切り出された画像に含まれているコードを復号して、当該復号されたコードに対応するデータを取得するコード復号部と、前記コード復号部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第の態様に係る情報表示装置は、クロック信号を発生させる基準クロック発生部と、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、第1の期間発光を行う発光部と、データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されているデータをコードに変換するとともに、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、当該変換されたコードが前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を生成するコード生成部と、前記コード生成部で生成されたコード映像を画面に表示する表示部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第の態様に係る情報処理システムは、情報表示装置及び撮像装置を備える情報処理システムであって、前記情報表示装置は、クロック信号を発生させる基準クロック発生部と、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、第1の期間発光を行う発光部と、データを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されているデータをコードに変換するとともに、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、当該変換されたコードが前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を生成するコード生成部と、前記コード生成部で生成されたコード映像を画面に表示する表示部と、を備え、前記撮像装置は、前記発光部及び前記画面を撮像し、前記発光部及び前記画面の映像を取得する撮像部と、前記撮像部で取得された映像から前記発光部の発光を検出する検出部と、前記検出部が前記発光部の発光を検出したタイミングで、前記撮像部で取得された映像から画像を切り出す画像切出部と、前記画像切出部で切り出された画像に含まれているコードを復号して、当該復号されたコードに対応するデータを取得するコード復号部と、前記コード復号部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る撮像装置は、第1の照合用情報を生成する照合用情報生成部と、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を暗号化する暗号処理部と、前記暗号処理部で暗号化された第1の照合用情報をネットワークに送信するインターフェース部と、第2の照合用情報を変換した映像を表示した画面を撮像し、当該画面の映像を取得する撮像部と、前記撮像部で取得された映像から前記第2の照合用情報を取得するデコード部と、前記デコード部が取得した第2の照合用情報と、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報とを照合し、当該照合に成功したか否かを判断する照合部と、前記照合部が前記照合に成功したと判断した場合に、前記インターフェース部又は前記撮像部を介してデータを取得する制御部と、
前記制御部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備え、前記暗号処理部は、前記データの送信元が使用する照合用情報を暗号化鍵として、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を暗号化することを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る情報表示装置は、第1の照合用情報を生成する照合用情報生成部と、データを記憶する記憶部と、前記データの一部及び前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を変換した第1の映像を生成する表示映像生成部と、前記表示映像生成部で生成された第1の映像を画面に表示する表示部と、ネットワークを介して暗号化された第2の照合用情報を受信するインターフェース部と、前記インターフェース部で受信された暗号化された第2の照合用情報を復号することで、前記第2の照合用情報を取り出す暗号処理部と、前記暗号処理部で取り出された第2の照合用情報と、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報とを照合し、当該照合に成功したか否かを判断する照合部と、前記照合部が前記照合に成功したと判断した場合に、前記インターフェース部に前記データの残りを送信させ、又は、前記データの残りを変換した第2の映像を前記表示映像生成部に生成させ、前記表示部に前記表示映像生成部で生成された第2の映像を表示させる制御部と、を備え、前記第2の照合用情報は、前記第1の照合用情報を暗号化鍵として暗号化されており、前記暗号処理部は、前記第1の照合用情報を復号化鍵として用いて、前記インターフェース部で受信された暗号化された第2の照合用情報を復号することを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る情報処理システムは、撮像装置及び情報表示装置を備える情報処理システムであって、前記撮像装置は、第1の照合用情報を生成する照合用情報生成部と、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を暗号化する暗号処理部と、前記暗号処理部で暗号化された第1の照合用情報を前記情報表示装置に送信するインターフェース部と、第2の照合用情報を変換した映像が表示された前記情報表示装置の画面を撮像し、当該画面の映像を取得する撮像部と、前記撮像部で取得された映像から前記第2の照合用情報を取得するデコード部と、前記デコード部が取得した第2の照合用情報と、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報とを照合し、当該照合に成功したか否かを判断する照合部と、前記照合部が前記照合に成功したと判断した場合に、前記インターフェース部又は前記撮像部を介して、前記情報表示装置からデータを取得する制御部と、前記制御部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備え、前記暗号処理部は、前記データの送信元が使用する照合用情報を暗号化鍵として、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を暗号化することを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る情報処理システムは、撮像装置及び情報表示装置を備える情報処理システムであって、前記情報表示装置は、第1の照合用情報を生成する照合用情報生成部と、データを記憶する記憶部と、前記データの一部及び前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を変換した第1の映像を生成する表示映像生成部と、前記表示映像生成部で生成された第1の映像を画面に表示する表示部と、ネットワークを介して、暗号化された第2の照合用情報を受信するインターフェース部と、前記インターフェース部で受信された暗号化された第2の照合用情報を復号することで、前記第2の照合用情報を取り出す暗号処理部と、前記暗号処理部で取り出された第2の照合用情報と、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報とを照合し、当該照合に成功したか否かを判断する照合部と、前記照合部が前記照合に成功したと判断した場合に、前記インターフェース部に前記データの残りを前記撮像装置へと送信させ、又は、前記データの残りを変換した第2の映像を前記表示映像生成部に生成させ、前記表示部に前記表示映像生成部で生成された第2の映像を表示させる制御部と、を備え、前記第2の照合用情報は、前記第1の照合用情報を暗号化鍵として暗号化されており、前記暗号処理部は、前記第1の照合用情報を復号化鍵として用いて、前記インターフェース部で受信された暗号化された第2の照合用情報を復号することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、情報表示装置から撮像装置に効率よく情報を転送し、かつ、撮像装置の設定を安全に行うことができる。
(A)及び(B)は、送信側と受信側でフレームレートが異なる場合に通信する信号の一例を示す波形図である。 実施の形態1〜3に係る情報処理システムの構成を概略的に示す概観図である。 (A)〜(D)は、実施の形態1における設定用端末で送信するクロック信号及びデータ信号の波形と、受信側であるカメラで受信されたクロック信号及びデータ信号の波形とを示す概略図である。 実施の形態1における設定用端末の構成を概略的に示すブロック図である。 (A)〜(C)は、実施の形態1において、緑チャンネルに割り当てられるクロック信号、赤チャンネルに割り当てられる第1データの信号、及び、青チャンネルに割り当てられる第2データの信号の波形を示す概略図である。 実施の形態1におけるカメラの構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における設定用端末の内部で、設定用データに基づいて映像を表示する動作を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるカメラの内部で、撮像された映像から設定用データを取得して、記憶する動作を示すフローチャートである。 実施の形態2における設定用端末の構成を概略的に示すブロック図である。 (A)〜(C)は、実施の形態2において、緑チャンネルに割り当てられたレリーズマーク、赤チャンネルに割り当てられた第1コード、及び、青チャンネルに割り当てられた第2コードの表示タイミングを示す概略図である。 実施の形態2におけるカメラの構成を概略的に示すブロック図である。 (A)及び(B)は、実施の形態2において、レリーズマークで示されるタイミングと、コードを切り出すタイミングとを説明するための概略図である。 実施の形態2におけるコードとレリーズマークとの合成を説明するための模式図である。 実施の形態2における設定用端末の内部で、設定用データに基づいて映像を表示する動作を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるカメラの内部で、撮像された映像から設定用データを取得して、記憶する動作を示すフローチャートである。 (A)〜(M)は、実施の形態2におけるレリーズマークの変形例を示す概略図である。 実施の形態2の変形例における設定用端末の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2の変形例におけるカメラの構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2の変形例において、レリーズマークとコードとのレイアウトを示す概略図である。 実施の形態2の変形例において、設定用端末の表示部に表示される映像の時間的な変化を示す概略図である。 実施の形態3に係る情報処理システムの構成を概略的に示す概観図である。 実施の形態3における設定用端末の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3におけるカメラの構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係る情報処理システムでの動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図2は、実施の形態1に係る情報処理システム100の構成を概略的に示す概観図である。
情報処理システム100は、情報表示装置としての設定用端末110と、撮像装置としてのカメラ130とを備える。設定用端末110は、設定情報等、カメラ130に伝送すべき情報を映像化して画面110aに表示する。カメラ130は、設定用端末110の画面110aを撮像することで得られた映像を取り込んでデコードし、所定のデータとして使用する。ここで、画像は、静止画を意味するものとし、映像は、動画を意味するものとする。図2の括弧内の符号は、実施の形態2及び3の構成を示す。
実施の形態1では、設定用端末110の画面表示のリフレッシュレート及び走査方式、並びに、カメラ130の撮像素子の走査レート及び走査方式が異なっていることを想定している。ここでは、画像表示のリフレッシュレートと撮像素子の走査レートの両方をフレームレートという。
テレビ画面とビデオカメラは、通常、どちらもビデオ用フレームレートで動作するため、問題は少ない。しかし、コンピューター用ディスプレイ、携帯電話及びスマートホン等の情報表示装置は、様々なフレームレートで駆動されている。また、カメラ、監視カメラ、コンピューター用カメラ、携帯電話のカメラ等の撮像装置は、それぞれ異なるフレームレートで動作している。そのため、設定用端末110の表示画面を、カメラ130で撮影する際には、表示のフレームレートと撮影のフレームレートとが一致していない場合が多い。
図3(A)〜(D)は、送信側である設定用端末110で送信するクロック信号及びデータ信号の波形と、受信側であるカメラ130で受信されたクロック信号及びデータ信号の波形とを示す概略図である。
図3(B)は、例えば、30fpsで駆動している設定用端末110が、データをパルス幅変調して、画面の明滅で送信する場合のデータ信号の波形を示している。図3(D)は、24fpsで駆動しているカメラ130が、設定用端末110に表示された明滅の映像を撮像することで受信されたデータ信号の波形を示している。表示側と撮像側でフレームレートが異なるため大きく波形が乱れていることがわかる。実際には、カメラ130のシャッター開口時間、そのタイミングのずれ、及び、写りこんでいる画角等により歪はもっと大きくなると考えられる。そのため、このように乱れた波形のままでは明滅をデコードしてデータを取り出すのが困難になり、通信速度を上げることができない。
図3(A)は、30fpsで駆動している設定用端末110が、2フレーム毎に等時間で明滅を繰り返すことで送信するクロック信号の波形を示している。図3(C)は、24fpsで駆動しているカメラ130が、設定用端末110に表示された明滅パターンを撮像することで受信されたクロック信号の波形を示している。フレームレートの違いによるクロック信号の歪は、周期性を持っており、図3(C)に示されているクロック信号の波形では、2秒間に3回の周期性が確認できる。カメラ130の撮像素子のフレームレートと、この周期性から、クロックの周波数を逆算することができる。クロック周波数が求まれば、等時間における明滅を前提とすれば、クロック信号を再現することができる。また、送信側のフレームレートは、クロック周波数の整数倍になると推定できる。
図3に示すように、クロック信号とデータ信号の両方を、同じ歪を受ける伝送系を通して伝送することが出来れば、受信側で歪んだ波形となっていても、再現可能なクロック信号の波形を用いて、受信されたデータ信号の波形を補正して、元のデータを取り出すことがある程度可能になる。
図4は、設定用端末110の構成を概略的に示すブロック図である。実施の形態1では、カメラ130における撮像系の焦点が合っていなくても、又は、カメラ130のレンズがなくても、信号の伝送ができるように、設定用端末110の画面全体又は画面の一部を明滅してデータを送信する。また、実施の形態1では、カメラ130が画面全体又は画面の一部の明滅の変化からデータを取り出すことができるように、設定用端末110は、送信するデータに応じて、色を変えるとともに、明滅を時系列において変化させる。なお、カメラ130における撮像系の焦点が合っていなくても、又は、カメラ130のレンズがなくても、信号の伝送ができるように、画面の一部は、ある程度の面積を持った領域であることが望ましい。
設定用端末110は、設定データリスト記憶部111と、データ処理部112と、基準クロック発生部115と、クロック映像化部116と、色チャンネル合成部117と、表示映像生成部118と、表示部119とを備える。
設定データリスト記憶部111は、カメラ130に設定するための設定値を含む設定用データを格納する記憶部である。
データ処理部112は、設定データリスト記憶部111に記憶されている設定用データを、基準クロック発生部115で発生されるクロック信号に同期させて変調して、データ信号を生成するとともに、このデータ信号の波形に従って濃淡が変化するデータ映像を生成する。
データ処理部112は、データ分割部113と、第1データ映像化部114Aと、第2データ映像化部114Bとを備える。
データ分割部113は、設定データリスト記憶部111から設定用データを読み出し、読み出された設定用データを複数チャンネル用に分割する。実施の形態1では、データ分割部113は、設定用データを二つのチャンネル用に分割する。
第1データ映像化部114Aは、データ分割部113で分割された一方のデータ(第1データ)をパルス変調、例えば、パルス幅変調することで、データ信号(第1データ信号)を生成する。そして、第1データ映像化部114Aは、生成された第1データ信号の波形に従って濃淡が変化する映像(第1データ映像)を生成する。例えば、実施の形態1では、第1データ映像は、白黒の映像でよい。具体的には、第1データがパルス変調されている場合には、振幅が最小値である場合に、階調値の最小値(例えば、「0」)及び最大値(例えば、「255」)の何れか一方の階調値が割り当てられ、振幅が最大値である場合に、階調値の最小値及び最大値の何れか他方が割り当てられればよい。これにより、第1データ信号の波形に従って階調値が変化して、濃淡も変化する。
第2データ映像化部114Bは、データ分割部113で分割された他方のデータ(第2データ)にパルス変調、例えば、パルス幅変調することで、データ信号(第2データ信号)を生成する。そして、第2データ映像化部114Bは、生成された第2データ信号の波形に従って濃淡が変化する映像(第2データ映像)を生成する。例えば、実施の形態1では、第2データ映像は、白黒の映像でよい。具体的には、第2データがパルス変調されている場合には、振幅が最小値である場合に、階調値の最小値及び最大値の何れか一方の階調値が割り当てられ、振幅が最大値である場合に、階調値の最小値及び最大値の何れか他方の階調値が割り当てられればよい。これにより、第2データ信号の波形に従って階調値が変化して、濃淡も変化する。
基準クロック発生部115は、表示部119のフレームレートに同期したクロック信号(基準クロック信号ともいう)を発生する。
クロック映像化部116は、基準クロック発生部115で発生されたクロック信号の波形に従って濃淡が変化する映像(クロック映像)を生成する。例えば、実施の形態1では、クロック映像は、白黒の映像でよい。具体的には、クロック信号がパルス信号である場合には、振幅が最小値である場合に、「0」及び「255」の何れか一方の階調値が割り当てられ、振幅が最大値である場合に、「0」及び「255」の何れか一方の階調値が割り当てられればよい。これにより、クロック信号の波形に従って階調値が変化して、濃淡も変化する。
色チャンネル合成部117は、クロック映像化部116で生成されたクロック映像と、第1データ映像化部114Aで生成された第1データ映像と、第2データ映像化部114Bで生成された第2データ映像とをそれぞれ独立した色チャンネルに属しているとみなして合成した合成映像を生成する合成部である。ここで、実施の形態1では、色チャンネル合成部117は、色チャンネルとして、赤(R)、青(B)及び緑(G)の光の三原色を採用している。通常、表示部119は、光の三原色に分けて発光して、画像を形成するため、3つの色チャンネルの独立性が高く、また処理も簡単なためである。そして、色チャンネル合成部117は、図5(A)〜(C)に示されているように、クロック映像を緑(G)チャンネル、第1データ映像を赤(R)チャンネル、第2データ映像を青(B)チャンネルとみなして、色チャンネル合成を行い、送信用データをカラーの合成映像に変換している。例えば、色チャンネル合成部117は、クロック映像、第1データ映像及び第2データ映像のそれぞれに割り当てられている階調値を、それぞれの色チャンネルの階調値として合成を行えばよい。
表示映像生成部118は、色チャンネル合成部117で合成された合成映像を、表示部119で表示可能な映像(表示映像)に変換する。
表示部119は、表示映像生成部118で変換された表示映像を画面110a(図2参照)に表示する。
図6は、カメラ130の構成を概略的に示すブロック図である。
カメラ130は、撮像部131と、色チャンネル分離部132と、データ波形特定部133と、クロック波形特定部134と、データ取得部135と、データ合成部136と、設定記憶部137とを備える。
撮像部131は、映像が表示された設定用端末110の画面110aを撮像し、この画面110aの映像を取得する。例えば、撮像部131は、光の入力を受けて、入力された光を電気信号に変換することで、映像を取得する。
色チャンネル分離部132は、撮像部131から与えられた映像を予め定められた複数の色成分の映像に分離する分離部である。例えば、色チャンネル分離部132は、撮像部131から与えられた映像を、緑(G)チャンネルの映像である緑成分の映像と、赤(R)チャンネルの映像である赤成分の映像と、青(B)チャンネルの映像である青成分の映像とに分離する。
データ波形特定部133は、色チャンネル分離部132で分離された予め定められた色成分の映像からデータ信号の波形を特定する。データ波形特定部133は、第1データ波形特定部133Aと、第2データ波形特定部133Bとを備える。
第1データ波形特定部133Aは、色チャンネル分離部132で分離された赤成分の映像の濃淡の変化を特定して、第1データ信号の波形を特定する。
第2データ波形特定部133Bは、色チャンネル分離部132で分離された青成分の映像の濃淡の変化を特定して、第2データ信号の波形を特定する。
クロック波形特定部134は、色チャンネル分離部132で分離された緑成分の映像の濃淡の変化を特定して、クロック信号の波形を特定する。
データ取得部135は、データ波形特定部133で特定されたデータ信号の波形と、クロック波形特定部134で特定されたクロック信号の波形とを用いて、データ信号で示されるデータを取得する。例えば、データ取得部135は、クロック波形特定部134で特定されたクロック信号の波形から、データ波形特定部133で特定されたデータ信号の波形を減算した残りの波形に基づいて、データを取得する。データ取得部135は、第1データ取得部135Aと、第2データ取得部135Bとを備える。
第1データ取得部135Aは、第1データ波形特定部133Aで特定された第1データ信号の波形と、クロック波形取得部134で特定されたクロック信号の波形とを組み合わせて演算することでデコードし、第1データを取得する。
第2データ取得部135Bは、第2データ波形特定部133Bで特定された第2データ信号の波形と、クロック波形取得部134で特定されたクロック信号の波形とを組み合わせて演算することでデコードし、第2データを取得する。
データ合成部136は、第1データ取得部135Aで特定された第1データ、及び、第2データ取得部135Bで特定された第2データを組み合わせることで、これらのデータを合成し、送られてきた設定用データを復元する。
設定記憶部137は、データ合成部136で復元された設定用データを内容に応じて記憶する。
次に、図7を用いて設定用端末110での動作を説明する。
図7は、設定用端末110の内部で、設定用データに基づいて映像を表示する動作を示すフローチャートである。図7のフローチャートは、設定用端末110において、予め定められたプログラム、例えば、カメラ130に設定を行うための設定送信プログラムが起動された場合に開始される。
ステップS10では、データ分割部113は、設定データリスト記憶部111に記憶されている複数の設定用データの中から、送信する設定用データを選択する。通常、設定データリスト記憶部111には、複数台のカメラに対する設定が記憶されている。例えば、設定用端末110の操作者は、今から設定するカメラ130用の設定用データを、表示部119に表示されたリストを見ながら選択する。図示しない入力部が、操作者の選択の入力を受け付けた場合には、データ分割部113は、選択された設定用データを設定データリスト記憶部111から読み出す。
ステップS11では、データ分割部113は、ステップS10で読み出された設定用データを、使用するチャンネルの数に分割する。そして、データ分割部113は、分割された第1データを第1データ映像化部114Aに与え、分割された第2データを第2データ映像化部114Bに与える。
一方、ステップS12では、基準クロック発生部115は、表示部119のフレームレートに同期した基準クロック信号を生成する。
ステップS13では、クロック映像化部116は、ステップS13で生成された基準クロック信号の波形に従って濃淡が変化するクロック映像を生成する。基準クロック信号の映像化にあたっては、例えば、図5(A)に示されているように、基本的に画面全体の単純な明滅映像が生成される。画面の明滅は、基本的にフレームレートと同期しており、明滅の幅は、フレームレートの整数倍とする。図5(A)は、フレームレートが30fpsであり、明及び暗の画像がそれぞれ2フレームの幅を持つ場合を示している。
ステップS14では、第1データ映像化部114Aは、ステップS11で分割された第1データを符号化及び映像化して、フレームレートに同期して、濃淡が変化する第1データ映像を生成する。例えば、図5(B)は、1011011000というビット列で示される第1データを時系列に並べ、パルス幅変調を行うことで、符号化を行った符号化信号(第1データ信号)を示している。この符号化信号をクロック信号に同期させて、明滅映像に変換すると第1データの映像化ができる。
ステップS15では、第2データ映像化部114Bは、ステップS11で分割された第2データを符号化及び映像化して、フレームレートに同期して濃淡が変化する第2データ映像を生成する。例えば、図5(C)は、0010001100というビット列で示される第2データを時系列に並べ、パルス幅変調を行うことで、符号化を行った符号化信号(第2データ信号)を示している。この符号化信号をクロック信号に同期させて、明滅映像に変換すると第2データの映像化ができる。
ステップS16では、色チャンネル合成部117は、ステップS14で変換されたクロック映像と、ステップS15で変換された第1データ映像と、ステップS16で変換された第2データ映像とをそれぞれ独立した色チャンネルに属しているとみなして合成する。実施の形態1では、色チャンネル合成部117は、第1データ映像が赤(R)チャンネル、第2データ映像が青(B)チャンネル、クロック映像が緑(G)チャンネルとみなして、これらの映像を重ね合わせて合成する。そして、表示映像生成部118は、合成されたカラー映像を、表示部119で表示可能な映像(表示映像)に変換して、変換された表示映像を生成する。通常、カラー画像表示装置の表示映像は、赤、青及び緑の光の三原色の組み合わせとして表現されていることが多いため、カラーチャンネルとして赤、青及び緑の3色を選択した場合は、単純なデータの重ねあわせで合成を行うことができる。
ステップS17では、表示部119は、ステップS16で生成された表示映像を表示する。ここでは、時系列に従って、光が変化する映像が表示される。
この例では、画面に表示される映像を使うことを示したが、LED又はフラッシュライト等を使って同様のことを行うこともできる。
情報表示装置としての端末に搭載されているステータス表示用のLEDは、2色以上表示できるものが多く、スマートホン等のLEDフラッシュライトでは、異なる色のフラッシュライトを組み合わせてフラッシュライトの色調整を行うことができるものがある。これらの発光素子(発光部)を制御して同様にデータ転送に使用することもできる。
次に、図8を用いてカメラ130での動作を説明する。
図8は、カメラ130の内部で、撮像された映像から設定用データを取得して、記憶する動作を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、カメラ130において、予め定められたプログラム、例えば、カメラ130に設定を行うための設定取得プログラムが起動された場合に開始される。
ステップS20では、カメラ130は、映像の取得を開始する。図1に示されているように、カメラ130の撮像部131は、設定用端末110の表示部119の画面110aに対向するようにされているため、設定用端末110の画面110aの輝度(濃淡)と色の変化とを撮像して、映像として読み込むことができる。
ステップS21では、色チャンネル分離部132は、ステップS20で読み込まれた映像を、色チャンネル毎の映像に分離する。実施の形態1では、赤(R)、青(B)及び緑(G)の三原色が色チャンネルとして採用されている。撮像部131に含まれているカラー撮像素子は、赤、青及び緑のカラーフィルターをかけられた素子で構成されていることが多いため、赤、青及び緑の3チャンネルに容易に分離することができる。色チャンネル分離部132は、赤(R)チャンネルの映像である赤成分の映像を第1データ波形特定部133Aに与え、青(B)チャンネルの映像である青成分の映像を第2データ波形特定部133Bに与え、緑(G)チャンネルの映像である緑成分の映像をクロック波形特定部134に与える。
ステップS22では、クロック波形特定部134は、受け取った緑成分の映像の濃淡の変化を特定して、クロック信号の波形を特定する。ここで、図3(A)及び(C)に示されているように、設定用端末110の表示部119と、カメラ130の撮像部131とでフレームレートが異なっていると、単純な明滅映像でクロック信号を送った場合でも、緑成分の映像から特定される波形は歪んでしまう。但し、クロック信号の場合は、元の波形はシステムの設計時に決まっており、実施の形態1の場合は、明るい画像と、暗い画像とが等間隔で繰り返される。クロック信号がフレームレートの違いによる歪みを受けた場合には、受信される信号にも周期性が観測される。このため、クロック波形特定部134は、受信された信号の周期性と、撮像部131のフレームレートから送信時のクロック信号の周期を算出することができる。例えば、図3(C)に示されている例では、クロック波形特定部134は、クロック波形の自己相関をとることにより、周期が16フレーム分であることを特定することができる。そして、クロック波形特定部134は、撮像部131のフレームレート24fpsを用いて、下記の(1)式により、1秒間に1.5周期であることを特定することができる。
16/24=1/1.5 (1)
また、クロック波形特定部134は、受信されたクロック信号の1周期(16フレーム)内に含まれる波形の山及び谷の組み合わせの数を特定する。図3(C)に示されている例では、1周期内に山及び谷の組み合わせが5つ含まれている。この特定された数は、クロック信号の波形に対応していると考えられる。このため、クロック波形特定部134は、下記の(2)式により、送信時のクロック信号の周波数(7.5Hz)を算出することができる。
1.5×5=7.5 (2)
これにより、クロック波形特定部134は、送信側の周期を特定することができる。
クロック波形特定部134は、特定された送信側の周期を第1補正部135A及び第2データ取得部135Bに通知する。
ステップS23では、第1データ波形特定部133Aは、ステップS21で分離された赤成分の映像の濃淡の変化を特定し、第1データ信号の波形を特定する。取得された第1データ信号の波形は、設定用端末110の表示部119のフレームレートと、カメラ130の撮像部131のフレームレートとの違いから歪みを受ける。実施の形態1では、例えば、図3(D)に示されているような波形になる。この波形から単純にデータを再現することは困難である。
そこで、ステップS24では、第1データ取得部135Aは、ステップS23で特定された第1データ信号の波形を、ステップS22で特定されたクロック信号の波形で補正して、第1データ信号を復号して第1データを再現する。通常色チャンネルが異なっても同じ歪みを受けるものと考えることができるので、元の波形の推定の容易なクロック波形を使って、第1データ信号の波形を修正できる。例えば、第1データ取得部135Aは、クロック波形から第1データ波形を減算すると、パルス幅変調でパルス幅が変化している“1”相当部分のみ波形が残り、パルス幅が変化していない“0”相当部分は波形が残らない。そして、第1データ取得部135Aは、このようにして特定した“1”相当部分と、“0”相当部分とを、ステップS22で算出された送信側のクロック信号の周期に割り当てることで、元の第1データを再現することができる。
上記と同様にして、ステップS25では、第2データ波形特定部133Bは、ステップS21で分離された青成分の映像の濃淡の変化を特定して、第2データ信号の波形を特定する。ステップS26では、第2データ取得部135Bは、ステップS25で特定された第2データ信号の波形を、ステップS22で特定されたクロック信号の波形で補正して、第2データを再現する。
ステップS27では、データ合成部136は、ステップS24で再現された第1データ、及び、ステップS26で再現された第2データを組み合わせることで、これらのデータを合成し、送られてきた設定用データを復元する。
ステップS28では、データ合成部136は、復元された設定用データに基づいて、カメラ130の設定値を設定記憶部137に記憶させる。以上で、読み込みモードは終了する。
以上のようにして、独立したカラーチャンネルに分けて、クロック信号の映像とデータ信号の映像とを合成した映像を、カメラ130の撮像部131に読み込ませることによって、カメラ130に設定用データを送信し、カメラ130自身に設定を行うことができる。特にこの方式の場合、撮像部131に画像が結像している必要はないので、カメラ130が、レンズ無し、又は、レンズの調整前であっても、データ読み込みと設定とを容易に行うことができる。
また、情報を送出する設定用端末110の表示画面のリフレッシュレートと、情報を受け取るカメラ130の撮像部131の走査レートが異なる場合でも、色チャンネルを複数使ってデータを送信するので、転送速度を向上させることができる。
また、情報を送出する設定用端末110の表示画面のリフレッシュレートと、情報を受け取るカメラ130の撮像部131の走査レートとが異なる場合、波形に歪みが発生する。しかしながら、実施の形態1によれば、複数ある色チャンネルのうち、ひとつをクロック信号の伝送に割り当てることにより、クロック信号とデータ信号の両方を同じ歪を受ける伝送系を通して伝送することができる。従って、受信側で歪んだ波形となっていても、再現可能なクロック信号の波形を用いて、受信したデータ信号の波形を補正し、元のデータを取り出すことができる。
以上に記載された実施の形態1においては、設定用端末110の第1データ映像化部114A及び第2データ映像化部114Bは、パルス幅変調を用いているが、パルス振幅変調又はパルス位相変調を用いてもよい。
実施の形態1においては、カメラ130のデータ取得部135は、クロック信号の波形からデータ信号の波形を減算することにより、データ信号で示されているデータを再現しているが、このような例に限定されるものではない。
例えば、クロック波形特定部134は、受信されたクロック信号の波形の自己相関をとることにより、その周期を特定する(例えば、上述の例では16フレーム)。
そして、カメラ130に図示しない記憶部を備えておき、この周期毎に、取り得るデータ信号の波形と、その波形におけるデータの値とを対応付けた対応情報を記憶させておく。そして、データ取得部135は、受信されたデータ信号の波形を、記憶部に記憶されているデータ信号の波形とを照合することで、対応付けられたデータの値を特定することができる。
以上に記載された実施の形態1においては、設定用端末110の色チャンネル合成部117は、3色の色チャンネルを用いて合成を行っているが、このような例に限定されるものではない。例えば、色チャンネル合成部117は、2色の色チャンネルを用いて合成を行ってもよい。このような場合には、設定用端末110のデータ処理部112は、データ分割部113をなくして、第1データ映像化部114A又は第2データ映像化部114Bの何れか一方だけを備えればよい。そして、データ処理部112は、設定データリスト記憶部111から読み出された設定用データを分割せずに映像化すればよい。また、このような場合には、カメラ130の色チャンネル分離部132は、撮像部131から得られる映像を2色の映像に分離して、一方を、クロック波形特定部134に与え、他方をデータ波形特定部133に与えればよい。そして、データ波形特定部133は、第1データ波形特定部133A及び第2データ波形特定部133Bの何れか一方を備え、データ取得部135も、第1データ取得部135A及び第2データ取得部135Bの何れか一方を備えればよい。
以上に記載された実施の形態1では、色チャンネル合成部117が、クロック映像及びデータ映像を、それぞれの色チャンネルに割り当てて合成することで、カラーの合成映像を生成しているが、このような例に限定されるものではない。例えば、クロック映像化部116、第1データ映像化部114A及び第2データ映像化部114Bが、それぞれ割り当てられた色成分だけが変化するようなカラー映像を作成して、色チャンネル合成部117でこれらを合成してもよい。
実施の形態2.
図2に示されているように、実施の形態2に係る情報処理システム200は、設定用端末210と、カメラ230とを備える。実施の形態2では、カメラ230の撮像系が結像していること、つまり、予め焦点位置がわかっている場合と、オートフォーカスが動作しており自動的に焦点位置を調整する機能が備わっている場合とを想定する。そして、実施の形態2では、設定用端末210が、コードを順次表示することにより、設定用データをカメラ230に転送する。なお、ここでは、コードは、QRコード(登録商標)その他の二次元バーコード類全体を含む二次元コードと、一次元のバーコードとを含むものとする。
図9は、実施の形態2における設定用端末210の構成を概略的に示すブロック図である。
設定用端末210は、設定データリスト記憶部111と、データ処理部212と、基準クロック発生部115と、レリーズマーク生成部221と、色チャンネル合成部217と、表示映像生成部118と、表示部119とを備える。実施の形態2における設定用端末210は、データ処理部212での処理の点、クロック映像化部116の代わりに、レリーズマーク生成部221が設けられている点、並びに、色チャンネル合成部217での処理の点において、実施の形態1における設定用端末110と異なっている。
但し、基準クロック発生部115は、発生させたクロック信号をレリーズマーク生成部221及びデータ処理部212に与える。
レリーズマーク生成部221は、基準クロック発生部115で発生されたクロック信号に同期させて、識別画像であるレリーズマークが予め定められた第1の期間表れるレリーズマーク映像(識別映像)を生成する。実施の形態2においては、レリーズマーク映像は、白黒の映像でよい。具体的には、レリーズマークを描画する領域に階調値の最小値及び最大値の何れか一方が割り当てられ、その他の領域に階調値の最小値及び最大値の何れか他方の階調値が割り当てられればよい。
データ処理部212は、設定データリスト記憶部111に記憶されている設定用データをコードに変換するとともに、変換されたコードを描画した画像が、レリーズマークを表示する期間である第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を生成する。実施の形態2においては、コード映像は、白黒の映像でよい。具体的には、コードを描画する領域に階調値の最小値及び最大値の何れか一方の階調値が割り当てられ、その他の領域に階調値の最小値及び最大値の何れか他方の階調値が割り当てられればよい。
データ処理部212は、データ分割部113と、第1コード生成部220Aと、第2コード生成部220Bとを備える。実施の形態2におけるデータ処理部212は、第1データ映像化部114A及び第2データ映像化部114Bの代わりに、第1コード生成部220A及び第2コード生成部220Bを備える点において、実施の形態1におけるデータ処理部112と異なっている。
但し、データ分割部113は、設定データリスト記憶部111から読み出した設定用データを分割して、分割された一方のデータ(第1データ)を第1コード生成部220Aに与え、分割された他方のデータ(第2データ)を第2コード生成部220Bに与える。
第1コード生成部220Aは、データ分割部113で分割された第1データをコードに変換し、変換されたコード(第1コード)が第2の期間表れる第1コード映像を生成する。
第2コード生成部220Bは、データ分割部113で分割された第2データをコードに変換し、変換されたコード(第2コード)が第2の期間表れる第2コード映像を生成する。
色チャンネル合成部217は、レリーズマーク生成部221から与えられるレリーズマーク映像と、第1コード生成部220Aから与えられる第1コード映像と、第2コード生成部220Bから与えられる第2コード映像とをそれぞれ独立した色チャンネルに属しているとみなして合成した合成映像を生成する。ここで、実施の形態2でも、色チャンネル合成部217は、色チャンネルとして、赤(R)、青(B)及び緑(G)の光の三原色を採用している。そして、色チャンネル合成部217は、図10(A)〜(C)に示されているように、レリーズマーク映像を緑(G)チャンネル、第1コード映像を赤(R)チャンネル、第2コード映像を青(B)チャンネルとみなして、色チャンネル合成を行い、送信用データをカラー映像に変換している。例えば、色チャンネル合成部217は、レリーズマーク映像、第1コード映像及び第2コード映像のそれぞれに割り当てられている階調値を、それぞれの色チャンネルの階調値として合成を行えばよい。
図11は、実施の形態2におけるカメラ230の構成を概略的に示すブロック図である。
カメラ230は、撮像部131と、色チャンネル分離部132と、レリーズマーク認識部238と、画像切出部239と、コード復号部240と、データ合成部136と、設定記憶部137とを備える。実施の形態2におけるカメラ230は、クロック波形特定部134の代わりにレリーズマーク認識部238が設けられている点、データ波形特定部133の代わりに画像切出部239が設けられている点、並びに、データ取得部135の代わりにコード復号部240が設けられている点において、実施の形態1におけるカメラ130と異なっている。
但し、色チャンネル分離部132は、撮像部131から与えられた映像を、緑(G)チャンネルの映像である緑成分の映像と、赤(R)チャンネルの映像である赤成分の映像と、青(B)チャンネルの映像である青成分の映像とに分離して、緑成分の映像をレリーズマーク認識部238に、赤成分の映像及び青成分の映像を画像切出部239に与える。また、データ合成部136は、コード復号部240から与えられる第1データ及び第2データを組み合わせることで、これらのデータを合成し、送られてきた設定用データを復元する。
レリーズマーク認識部238は、色チャンネル分離部132から与えられた緑成分の映像からレリーズマークを検出する検出部である。そして、レリーズマーク認識部238は、レリーズマークが検出されたタイミングを、コードを正しく読み込むことができるタイミングであると認識する。レリーズマーク認識部238は、レリーズマークが検出されたタイミングで、画像切出部239に画像の切り出しを指示する。
画像切出部239は、レリーズマーク認識部238がレリーズマークを検出したタイミングで、予め定められた色成分の映像から画像を切り出す。画像切出部239は、第1画像切出部239Aと、第2画像切出部239Bとを備える。
第1画像切出部239Aは、レリーズマーク認識部238から指示されたタイミングで、色チャンネル分離部132から与えられた赤成分の映像から、第1コードの画像を切り出す。
第2画像切出部239Bは、レリーズマーク認識部238から指示されたタイミングで、色チャンネル分離部132から与えられた青成分の映像から、第2コードの画像を切り出す。
コード復号部240は、画像切出部239で切り出された画像に含まれているコードを復号して、この復号されたコードに対応するデータを取得する。コード復号部240は、第1コード復号部240Aと、第2コード復号部240Bとを備える。
第1コード復号部240Aは、第1画像切出部239Aで切り出された画像に含まれている第1コードを復号し、第1データを取り出す。
第2コード復号部240Bは、第2画像切出部239Bで切り出された画像に含まれている第2コードを復号し、第2データを取り出す。
図12(A)及び(B)は、レリーズマークで示されるタイミングと、コードを切り出すタイミングとを説明するための概略図である。
図12(B)に示されているように、設定用端末210の表示部119には、コードが時系列的に順次表示されている。
表示部119として機能する表示装置には、点順次走査、線順次走査、面順次走査、インターレース及びプログレッシブ等表示方式に違いがある。同様に、カメラ230にも、走査方法の違い、フレームレートの違い、並びに、シャッター開口時間の影響等がある。そのため順次表示されている画像をカメラの1フレームとして撮影した場合に、正しい映像が得られるとは限らない。そこで、カメラ230が、正しい画像を読み込めるタイミングを得ることは重要になる。
図12(B)に示されている線が、上方にある間は、コードを正しく読み取ることができるタイミングである。その線が下方にある間、及び、上方又は下方に向かっている間(画像が切り替わっている間)は、画像が不完全で、コードを正しく読み取ることができないタイミングである。
一方、複数のコードが順次表示される場合、カメラ230において、新しいコードに切り替わったことを検知することも重要である。検知できない場合には、カメラ230において常時復号処理を行ったうえでコードが変わっていないかを確認する必要があり、無駄な復号処理が発生してしまう。
そこで、実施の形態2では、設定用端末210が、コードを正しく読み込み可能なタイミングをカメラ230に知らせる。実施の形態2では、コードが正しく読み込み可能なタイミングを知らせる画像を、レリーズマークと呼んでいる。
図12(A)に示されているように、設定用端末210は、コードの描画完了後、例えば1フレーム遅れてレリーズマークを表示する。また、設定用端末210は、コードを変更する場合は、描画変更開始より1フレーム先んじてレリーズマークを消去する。このとき、カメラ230側のシャッター開放時間と、設定用端末210及びカメラ230のフレームレートの相違との影響を軽減するため、コードとレリーズマークとは、複数フレームの間表示されていることが望ましい。
このようにすれば画面の読み込みを行うカメラ230側では、レリーズマークが表示されたのを確認してから画像の切り出しを行い、コードとして復号すれば、切り出しタイミングによる画像の乱れを抑制して、効率よく復号することができる。
また、コードが変化するたびに、レリーズマークの表示及び非表示が切り替わるため、同じコードを複数回読み取ってしまうこと、及び、同一内容のコードが連続して表示された場合の読み落しを防ぎ、精度よく順次表示されるコードの読み取りを行うことができる。
次に、コードとレリーズマークの伝達方式を説明する。コードとレリーズマークとは独立して取り出し可能で、タイミングのずれない伝達を行う必要がある。そこで、実施の形態2では、設定用端末210は、色チャンネルに分離して、コードとレリーズマークとを送る。図10は、その一例を示す模式図である。設定用端末210は、図10(A)に示されているように、レリーズマークに緑(G)チャンネル、図10(B)に示されているように、第1コードに赤(R)チャンネル、図10(C)に示されているように、第2コードに青(B)チャンネルを使用している。このように、赤(R)、青(B)、緑(G)の三原色に分けてそれぞれを独立した色チャンネルとして送信すると、レリーズマークの他にデータ転送に2チャンネル分使用することができるとともに、フレームレートで表示のタイミングをそろえることができるため、1つのレリーズマークで複数チャンネルのコードの読み込みタイミングを指示することができる。
図13は、コードとレリーズマークとの合成を説明するための模式図である。
図13に示されているように、緑(G)チャンネルにレリーズマークが描画されている。例えば、レリーズマーク映像は、特定エリアの塗りつぶしの有無で、コードの読み取りの有効又は無効を表す。
また、赤(R)チャンネル及び青(B)チャンネルにコードが描画されている。
赤(R)チャンネル及び青(B)チャンネルのコードは、緑(G)チャンネルのレリーズマークとともに重ねて画像として表示される。
次に、図14を用いて設定用端末210の動作を説明する。
図14は、設定用端末210の内部で、設定用データに基づいて映像を表示する動作を示すフローチャートである。図14のフローチャートは、設定用端末210において、予め定められたプログラム、例えば、カメラ230に設定を行うための設定送信プログラムが起動された場合に開始される。
ステップS30では、データ分割部113は、設定データリスト記憶部111に記憶されている複数の設定用データの中から、送信する設定用データを選択して読み出す。そして、データ分割部113は、読み出された設定用データを、一つのコードで表示可能なサイズに切り分けて、使用するチャンネル毎に振り分ける。実施の形態2においては、データ伝送用に赤(R)チャンネルと青(B)チャンネルとが使用される。そして、データ分割部113は、分割された第1データを第1コード生成部220Aに与え、分割された第2データを第2コード生成部220Bに与える。
ステップS31では、第1コード生成部220Aは、ステップS30で分割された一方のデータである第1データを示す第1コードを描画する。
ステップS32では、第2コード生成部220Bは、ステップS30で分割された他方のデータである第2データを示す第2コードを描画する。
ステップS33では、色チャンネル合成部217は、ステップS31で描画された第1コードを含む画像と、ステップS32で描画された第2コードを含む画像と、をそれぞれ独立した色チャンネルに属しているとみなして合成する。
ステップS34では、表示映像生成部118は、合成されたカラー画像を、表示部119で表示可能な画像(表示画像)に変換して、表示部119は、変換された表示画像を表示する。この時点ではレリーズマークはまだ表示されておらず、別のカラーチャンネルに描画され重ねて表示された2つのコードだけが表示されている。つまり、まだ無効表示状態である。そして、表示部119は、2つのコードだけを表示した状態で待機する(S35)。
レリーズマーク生成部221は、予めレリーズマークを含む画像を生成しておく。例えば、レリーズマーク生成部221は、レリーズマークを含む画像をメモリ221aに記憶させておく。
ステップS36では、レリーズマーク生成部221は、基準クロック発生部115から与えられるクロック信号に基づいて時間調整を行い、ステップS34におけるコードの描画よりも、例えば、1フレーム分遅れてレリーズマークが表示されるように、レリーズマークを含む画像を色チャンネル合成部217に与える。
ステップS37では、色チャンネル合成部217は、ステップS31で描画された第1コードを含む画像と、ステップS32で描画された第2コードを含む画像と、ステップS36で送られてきたレリーズマークを含む画像とをそれぞれ独立した色チャンネルに属しているとみなして合成する。
ステップS38では、表示映像生成部118は、合成されたカラー画像を、表示部119で表示可能な画像(表示画像)に変換して、表示部119は、変換された表示画像を表示する。この時点で、レリーズマークが表示され、有効表示状態となる。そして、表示部119は、2つのコード及びレリーズマークが表示された状態で、カメラ230がコードを認識するのに十分な時間有効表示を持続させる(S39)。
レリーズマーク生成部221は、予めレリーズマークを含まない画像を生成しておく。例えば、レリーズマーク生成部221は、レリーズマークを含まない画像をメモリ221aに記憶させておく。
ステップS40では、レリーズマーク生成部221は、基準クロック発生部115から与えられるクロック信号に基づいて時間調整を行い、ステップS38におけるレリーズマークの表示から、例えば、2フレーム分遅れてレリーズマークが消去されるように、レリーズマークを含まない画像を色チャンネル合成部217に与える。
ステップS41では、色チャンネル合成部217は、ステップS31で描画された第1コードを含む画像と、ステップS32で描画された第2コードを含む画像と、ステップS40でレリーズマークが消去された画像と、をそれぞれ独立した色チャンネルに属しているとみなして合成する。
ステップS42では、表示映像生成部118は、合成されたカラー画像を、表示部119で表示可能な表示画像に変換して、表示部119は、変換された表示画像を表示する。この時点ではレリーズマークが消去されているので、別のカラーチャンネルに描画され重ねて表示された2つのコードだけが表示され、無効表示状態となる。そして、表示部119は、2つのコードだけを表示した状態で、1フレーム分待機する(S43)。
ステップS44では、データ分割部113は、送出するデータの残りがあるか否かを判断する。残りのデータがある場合(S44でYes)には、処理はステップS30及びS36に戻る。残りのデータがない場合(S44でNo)には、フローを終了する。
次に、図15を用いてカメラ230での動作を説明する。
図15は、カメラ230の内部で、撮像された映像から設定用データを取得して、記憶する動作を示すフローチャートである。図15のフローチャートは、カメラ230において、予め定められたプログラム、例えば、カメラ230に設定を行うための設定取得プログラムが起動された場合に開始される。
ステップS50では、カメラ230は、映像の取得を開始する。図2に示されているように、カメラ230の撮像部131は、設定用端末210の表示部119の画面210aに対向するようにされているため、設定用端末210の画面210aを撮像し、映像として読み込むことができる。
ステップS51では、色チャンネル分離部132は、ステップS50で読み込まれた映像を、色チャンネル毎の映像に分離する。実施の形態2では、赤(R)、青(B)及び緑(G)の三原色が色チャンネルとして採用されている。色チャンネル分離部132は、赤(R)チャンネルの映像である赤成分の映像を第1画像切出部239Aに与え、青(B)チャンネルの映像である青成分の映像を第2画像切出部239Bに与え、緑(G)チャンネルの映像である緑成分の映像をレリーズマーク認識部238に与える。
ステップS52では、レリーズマーク認識部238は、レリーズマークが検出されたか否かを判断する。例えば、レリーズマーク認識部238は、ステップS51で分離された緑成分の映像にレリーズマークが含まれている場合(S52でYes)には、ステップS53及びS55に進む。ステップS51で分離された緑成分の映像にレリーズマークが含まれていない場合(S52でNo)には、ステップS50に戻る。
ステップS53では、第1画像切出部239Aは、ステップS51で分離された赤成分の映像から、第1コードを含む画像を切り出す。そして、ステップS54において、第1コード復号部240Aは、ステップS53で切り出された画像に含まれている第1コードを復号することで、第1データを取り出す。
ステップS55では、第2画像切出部239Bは、ステップS51で分離された青成分の映像から、第2コードを含む画像を切り出す。そして、ステップS56において、第2コード復号部240Bは、ステップS55で切り出された画像に含まれている第2コードを復号することで、第2データを取り出す。
ステップS57では、データ合成部136は、ステップS54で取り出された第1データと、ステップS54で取り出された第2データとを合成して、設定用データを復元する。
ステップS58では、データ合成部136は、復元された設定用データに基づいて、カメラ230の設定値を設定記憶部137に記憶させる。
ステップS59では、カメラ230は、映像を取得する。
ステップS60では、色チャンネル分離部132は、ステップS50で読み込まれた映像を、色チャンネル毎の映像に分離する。
ステップS61では、レリーズマーク認識部238は、レリーズマークが消去されたか否かを判断する。例えば、レリーズマーク認識部238は、ステップS60で分離された緑成分の映像からレリーズマークが消去されている場合(S61でYes)には、ステップS62に進む。ステップS51で分離された緑成分の映像にレリーズマークが残っている場合(S61でNo)には、ステップS59に戻る。
ステップS62では、カメラ230は、終了の判定を行う。例えば、レリーズマーク認識部238が、レリーズマークを検出しない状態が一定時間以上続いた場合、データ合成部136が合成した設定用データに終了を示す値が格納されていると判断した場合には、これらは、一連の転送が終了したものと判断する。また、2つ以上の異なるレリーズマークを使用し、そのうち1つをデータの終了を示す用途に用いてもよい。終了と判断した場合(S62でYes)には、フローを終了し、終了と判断しなかった場合(S62でNo)には、処理はステップS50に戻る。
実施の形態2における設定用端末210及びカメラ230とは、以上のように構成されているため、図2に示されているように、設定用端末210の表示部119と、カメラ230の撮像部131とを対向させることにより、順次表示されるコードを使って自動的に、効率よく設定用データをカメラ230に取り込ませることができる。
また、実施の形態2においては、読み込みを自動的に行う手段を実現することによって、1つ1つのコードの情報密度を下げ、コードを構成する一つ一つの点を大きく表示させることができる。このため、焦点のずれに対する耐性を向上させることができる。言い換えると、焦点に対する許容度が向上し、設定用端末210をカメラ230に向かってかざす場合に、ユーザの作業性を向上させることができる。
実施の形態2のように、複数の色チャンネルを利用して、レリーズマークをコードとは独立して送る場合には、例えば、レリーズマークは、少なくともコードの有効範囲全体を含む、均一な画像として表すことができる。図13に示した例では、コードの有効範囲とレリーズマークの画像の範囲とが一致している。設定用端末210の表示部119と、カメラ230の撮像部131との走査方式の関係で、撮影された1枚1枚のフレームでは、画面が切り替わる瞬間等で部分的に前後の画像が混ざってしまう等不完全な映像が撮影されてしまうことがある。このため、レリーズマークをコードの有効範囲全体を含む均一な画像として表すことで、レリーズマーク全体が欠けることなく読み込まれている場合には、コードも全体が正しく読み込まれているとみなすことができる。
レリーズマークは、前記のものに限られるわけではない。また、タイミングに余裕があれば、レリーズマークの欠けをチェックする必要はなくなり、さらにレリーズマークの自由度は高くなる。
例えば、画面全体の描画の有無で表したレリーズマーク、円形、多重円のレリーズマーク、四角のレリーズマーク、四角形の周りをさらに四角く囲んだ縁取りつきのレリーズマーク等を使用することができる。
複数のレリーズマークを識別できる場合、レリーズマークに意味を持たせることができる。言い換えると、データに応じて異なるレリーズマークを使用することができる。例えば、複数のレリーズマークで、一連のデータの区切り、データの開始及び終了等を示すことができる。
図16(A)〜(M)は、実施の形態2におけるレリーズマークの変形例を示す概略図である。
例えば、レリーズマークとして、図16(A)に示されている円形のレリーズマークRMAにより一連のデータの開始を示し、図16(B)に示されている円形の外側に1つの丸を描いたレリーズマークRMBにより、一連のデータの途中であることを示し、図16(C)に示されている円形の外側に2つの丸を描いたレリーズマークRMCにより、一連のデータの終了を示すことができる。ここで、図16(A)〜(C)に描かれている円形は、コードに対応する位置に表示されることが望ましい。
また、レリーズマークとして、図16(D)に示されている矩形のレリーズマークRMDにより一連のデータの開始を示し、図16(E)に示されている矩形の外側に1つの縁取りを描いたレリーズマークRMEにより、一連のデータの途中であることを示し、図16(F)に示されている矩形の外側に2つの縁取りを描いたレリーズマークRMFにより、一連のデータの終了を示すことができる。ここで、図16(D)〜(F)に描かれている矩形は、コードに対応する大きさで描画され、コードに対応する位置に表示されることが望ましい。
さらに、データを、一連のデータを含む複数のグループに分けることができる場合には、図16(G)に示されている矩形のレリーズマークRMGにより、一連のデータの開始を示し、図16(H)に示されている矩形の右側に、その矩形よりも小さい矩形を1つ配置したレリーズマークRMHにより、一連のデータの途中であることを示し、図16(I)に示されている矩形の右側に、その矩形よりも小さい矩形を2つ配置したレリーズマークRMIにより、一連のデータの終了を示し、図16(J)に示されている矩形の右側に、その矩形よりも小さい矩形を3つ配置したレリーズマークRMJにより、グループの開始又は終了を示すことができる。ここで、図16(G)〜(J)に描かれている矩形は、コードに対応する大きさで描画され、コードに対応する位置に表示されることが望ましい。
なお、レリーズマークとして、図16(K)に示されている矩形のレリーズマークRMKにより一連のデータの開始を示し、図16(L)に示されている矩形の両側にそれぞれ1つの長方形を描いたレリーズマークRMEにより、一連のデータの途中であることを示し、図16(M)に示されている矩形の両側にそれぞれ2つの長方形を描いたレリーズマークRMMにより、一連のデータの終了を示すことができる。ここで、図16(K)〜(M)に描かれている矩形は、コードに対応する大きさで描画され、コードに対応する位置に表示されることが望ましい。
このような場合、例えば、データ分割部113からレリーズマーク生成部221に一連のデータの位置(例えば、開始、途中、終了)を示す情報、及び、データが属するグループの開始又は終了を示す情報を与える。このような情報に基づいて、レリーズマーク生成部221は、対応するレリーズマークを生成すればよい。
また、画面と同一視野で撮影することができるのであれば、レリーズマークの代わりに、画面外のLEDやモニターランプ等の発光部(図示せず)を明滅させることもできる。
このような場合、設定用端末210は、レリーズマーク生成部221の代わりに、基準クロック発生部115で発生されたクロック信号に同期させて、予め定められた第1の期間発光する発光部(図示せず)を備えればよい。例えば、この発光部は、緑色で発光すればよい。
さらに、カメラ230の撮像部131は、映像が表示された設定用端末210の画面210aと発光部とを撮像し、画面210a及び発光部の映像を取得する。
そして、カメラ230は、レリーズマーク認識部238の代わりに、発光検出部(図示せず、以下、単に検出部ともいう)を備えればよい。この発光検出部は、色チャンネル分離部132から与えられた緑成分の映像から発光部の発光を検出する。発光検出部は、発光が検出されたタイミングを、コードを正しく読み込むことができるタイミングであると認識する。そして、発光検出部は、発光が検出されたタイミングで、画像切出部239に画像の切り出しを指示する。
また、画面と同一視野で撮影することができるのであれば、レリーズマークの代わりに、画面外のLEDやモニターランプ等の発光部を明滅させることもできる。
図17は、実施の形態2の変形例における設定用端末1210の構成を概略的に示すブロック図である。
図17に示されているように、設定用端末1210は、図9に示されているレリーズマーク生成部221の代わりに、基準クロック発生部115で発生されたクロック信号に同期させて、予め定められた第1の期間発光する発光部1221を備える。
このように構成することにより、データ処理部1212は、データ分割部1113と、第1コード生成部1220Aと、第2コード生成部1220Bと、第3コード生成部1220Cとを備えるように構成することができる。
データ分割部1113は、設定用データを三つのチャンネル用に分割する。
第1コード生成部1220A及び第2コード生成部1220Bは、実施の形態2における第1コード生成部220A及び第2コード生成部220Bと同様である。
第3コード生成部220Cは、データ分割部113で分割された第3データをコードに変換し、変換されたコード(第3コード)が第2の期間表れる第3コード映像を生成する。
色チャンネル合成部1217は、第1コード生成部220Aから与えられる第1コード映像と、第2コード生成部220Bから与えられる第2コード映像と、第3コード生成部220Cから与えられる第3コード映像を、それぞれ独立した色チャンネルに属しているとみなして合成した合成映像を生成する。ここでは、色チャンネル合成部1217は、第3コード映像を緑(G)チャンネル、第1コード映像を赤(R)チャンネル、第2コード映像を青(B)チャンネルとみなして、色チャンネル合成を行えばよい。
図18は、実施の形態2の変形例におけるカメラ1230の構成を概略的に示すブロック図である。
カメラ1230の撮像部131は、映像が表示された設定用端末1210の画面210aと発光部1221とを撮像し、画面210a及び発光部1221の映像を取得する。
そして、カメラ1230は、図11に示されているレリーズマーク認識部238の代わりに、発光検出部1238を備える。
この発光検出部1238は、コード及び発光部1221の位置関係と、明滅のタイミングから、映像内で発光部の発光を検出する。発光検出部1238は、発光が検出されたタイミングを、コードを正しく読み込むことができるタイミングであると認識する。そして、発光検出部1238は、発光が検出されたタイミングで、画像切出部1239に画像の切り出しを指示する。
画像切出部1239は、発光検出部1238が発光を検出したタイミングで、予め定められた色成分の映像から画像を切り出す。画像切出部1239は、第1画像切出部1239Aと、第2画像切出部1239Bと、第3画像切出部1239Cとを備える。
第1画像切出部1239Aは、発光検出部1238から指示されたタイミングで、色チャンネル分離部1132から与えられた赤成分の映像から、第1コードの画像を切り出す。
第2画像切出部1239Bは、発光検出部1238から指示されたタイミングで、色チャンネル分離部1132から与えられた青成分の映像から、第2コードの画像を切り出す。
第3画像切出部1239Cは、発光検出部1238から指示されたタイミングで、色チャンネル分離部1132から与えられた緑成分の映像から、第3コードの画像を切り出す。
コード復号部1240は、画像切出部1239で切り出された画像に含まれているコードを復号して、この復号されたコードに対応するデータを取得する。コード復号部1240は、第1コード復号部1240Aと、第2コード復号部1240Bと、第3コード復号部1240Cを備える。第1コード復号部1240A及び第2コード復号部1240Bは、図11に示されている第1コード復号部240A及び第2コード復号部240Bと同様である。
第3コード復号部1240Cは、第3画像切出部239Cで切り出された画像に含まれている第3コードを復号し、第3データを取り出す。
データ合成部1136は、コード復号部1240から与えられる第1データ、第2データ及び第3データを組み合わせることで、これらのデータを合成し、送られてきた設定用データを復元する。
実施の形態2では、レリーズマークをコードと別の色チャンネルを用いて送るようにしたが、このような方法が適さない場合もある。例えば、表示部又は撮像部のどちらかがモノクロである場合、又は、回転式カラーフィルターを用いて色を分離し色毎に順次読み込む方式の場合には、このような方法を行うことができない。また、色チャンネルを複数利用できる場合でも、すべてのチャンネルをコードに割り当てたい場合等もある。
これらの場合、レリーズマークとしてコードを囲むようなパターンの画像を使用することもできる。図19及び20にこの場合の例を示す。
図19は、レリーズマークとコードとのレイアウトを示す概略図である。
図19に示されているように、レリーズマーク260は、コード261を囲むような画像となっている。
図20は、設定用端末210の表示部119に表示される映像の時間的な変化を示す概略図である。図20に示されているように、期間T1、T3、T4、T6においては、レリーズマークが表示されていないため、これら期間では、コードの読み込みが行われない。一方、期間T2及びT5においては、レリーズマークが表示されているため、これらの期間に、コードの読み込みが行われる。
画面の切り替わる瞬間に撮影されたフレームでは、画像が不完全なことがあるが、レリーズマーク全体がそろっている場合には、レリーズマークの内側に位置するコードも正しく読み込めているとみなすことができる。
このようなレリーズマークを用いることによって、連続的に順次表示されるコードを自動的に効率よく読み込むことができる。
以上に記載された実施の形態2においては、設定用端末210の色チャンネル合成部217は、3色の色チャンネルを用いて合成を行っているが、このような例に限定されるものではない。例えば、色チャンネル合成部217は、2色の色チャンネルを用いて合成を行ってもよい。このような場合には、設定用端末210のデータ処理部212は、第1コード生成部220A又は第2コード生成部220Bの何れか一方だけを備えればよい。そして、データ処理部212は、設定データリスト記憶部111から読み出された設定用データをデータ分割部113で一つのコードに含めることのできるデータサイズに分割して、第1コード生成部220A又は第2コード生成部220Bの何れか一方に与えればよい。また、このような場合には、カメラ230の色チャンネル分離部132は、撮像部131から得られる映像を2色の映像に分離して、一方を、レリーズマーク認識部238に与え、他方を画像切出部239に与えればよい。そして、画像切出部239は、第1画像切出部239A及び第2画像切出部239Bの何れか一方を備え、コード復号部240も、第1コード復号部240A及び第2コード復号部240Bの何れか一方を備えればよい。
以上に記載された実施の形態2では、色チャンネル合成部217が、クロック映像及びデータ映像を、それぞれの色チャンネルに割り当てて合成することで、カラーの合成映像を生成しているが、このような例に限定されるものではない。例えば、レリーズマーク生成部221、第1コード生成部220A及び第2コード生成部220Bが、それぞれ割り当てられた色成分だけが変化するようなカラー映像を作成して、色チャンネル合成部217でこれらを合成してもよい。
実施の形態3.
図21は、実施の形態3に係る情報処理システム300の構成を概略的に示す概観図である。
情報処理システム300は、情報表示装置としての設定用端末310と、撮像装置としてのカメラ330とを備える。また、情報処理システム300では、設定用端末310とカメラ330とがネットワーク350に接続されている。
実施の形態3では、映像表示と撮像を組み合わせた情報伝達と、ネットワーク350を用いた情報伝達とを組み合わせて、操作手順の簡易化が可能で信頼性が高いシステム及び方法を実現する。
撮像による情報伝達の利点は、作業者がカメラの前に立つ必要があり、誤設定の可能性を低くすることができる点にある。また、部外者による不正接続を心理的に抑止することができる点にもある。
ネットワークを用いた情報伝達は、遠隔操作が可能である、及び、多量のデータの送受信が可能である等の利点がある。一方で、誤設定の可能性が高く、また誤設定に気付きにくく、さらに修正も困難であるという欠点もある。またネットワーク経由では不正接続の試みが常態として行われている等運用が困難な点も欠点である。
そのため、監視系ネットワークカメラは外部と切断された、専用ネットワークを敷設して接続することが推奨されている。一方で、低コスト実現のため、既存のインターネットや、外部と接続された社内ネットワークを用いて、監視カメラ網を実現する要望も出てきている。
図2に示されている、実施の形態3でも、設定用端末310とカメラ330とを対向させて、カメラ330で設定用端末310の画面310aを撮像することにより、設定操作を行う。しかしながら、図21に示されているように、実施の形態3では、設定用端末310とカメラ330とが、別途ネットワーク350に接続されている。
図22は、設定用端末310の構成を概略的に示すブロック図である。
設定用端末310は、設定データリスト記憶部111と、割符生成部322と、表示映像生成部318と、表示部119と、ネットワークインターフェース部(以下、NI/F部という)323と、暗号処理部324と、割符照合部325と、制御部326とを備える。
設定データリスト記憶部111は、カメラ330に設定するための設定値を含む設定用データを格納する。
割符生成部322は、照合用情報としての割符を生成する照合用情報生成部である。
表示映像生成部318は、設定データリスト記憶部111から取り出された設定用データの一部と、割符生成部322で生成された割符とを合わせて、表示部119で表示可能な映像(表示映像)に変換して、表示映像を生成する。
表示部119は、表示映像生成部318で生成された映像を画面に表示する。
NI/F部323は、ネットワーク350との間で通信を行う。
暗号処理部324は、NI/F部323で受け取られたデータを復号する。
割符照合部325は、暗号処理部324で復号されたデータに含まれている割符と、割符生成部322で生成された割符とを照合し、照合に成功したか否かを判断する照合部である。例えば、割符照合部325は、暗号処理部324で復号されたデータに含まれている割符と、割符生成部322で生成された割符とが一致する場合に、照合に成功したと判断する。
制御部326は、設定用端末310での処理の全体を制御する。
図23は、カメラ330の構成を概略的に示すブロック図である。
カメラ330は、撮像部131と、デコード部341と、割符生成部342と、割符照合部343と、補助設定記憶部344と、設定記憶部137と、暗号処理部345と、ネットワークインターフェース部(以下、NI/F部という)346と、制御部347とを備える。撮像部131及び設定記憶部137については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
デコード部341は、撮像部131で取得された映像をデコードして、データを取り出す。例えば、デコード部341は、撮像部131で取得された映像から、割符を取得する。
割符生成部342は、照合用情報としての割符を生成する照合用情報生成部である。
割符照合部343は、デコード部で取り出されたデータに含まれている割符と、割符生成部342で生成された割符との照合を行い、照合に成功したか否かを判断する照合部である。例えば、これらの割符が一致する場合に、照合に成功したと判断する。
補助設定記憶部344は、設定が確定するまで仮設定で動作を行うための一時的な記憶領域である。
暗号処理部345は、暗号化処理及び復号処理を行う。
NI/F部346は、ネットワーク350との間で通信を行う。
制御部347は、カメラ330での処理の全体を制御する。
次に図24を用いて動作の説明を行う。
図24は、実施の形態3に係る情報処理システム300での動作を示すフローチャートである。
設定用端末310において、予め定められたプログラム、例えば、カメラ330に設定を行うための設定送信プログラムが起動された場合に、設定用端末310は動作を開始する。制御部326は、作業者の操作により、設定データリスト記憶部111に記憶されている複数の設定用データの中から、今回の設定に使用するカメラ330用の設定用データを読み出し、表示映像生成部318に与える(S70)。
設定用端末310の割符生成部322は、今回の設定作業に使用する割符Tを生成する(S71)。
表示映像生成部318は、ステップS70で読み出された設定用データに基づいて、カメラ330が設定用端末310にネットワーク350を介して接続するのに必要な情報とともに、ステップS71で生成された割符Tを映像化して、その映像を表示部119に表示させる(S72)。ネットワーク接続に必要な情報は、例えば、設定用端末310のネットワークアドレス及びポート番号と、通信方式と、カメラ330用の一時的なネットワークアドレス及びマスク長と、ゲートウェイと、ルート情報等とである。
カメラ330において、予め定められたプログラム、例えば、カメラ330に設定を行うための設定取得プログラムが起動された場合に、カメラ330は動作を開始する。制御部347は、設定状態の確認を行う(S90)。例えば、制御部347は、設定記憶部137にカメラ330の設定が記憶されているか否かによりこの確認を行う。制御部347は、設定済みであれば(ステップS90でYes)、ステップS105の監視モードに移行し、未設定であれば(ステップS90でNo)、ステップS91に移行して設定動作を開始する。
撮像部131は、映像が表示されている設定用端末310の画面310aを撮像し(S92)、デコード部341は、撮像された映像をデコードして、データを取り出す(S93)。ここで、取り出されたデータには、設定用端末310に接続するための接続用データと、割符Tとが含まれているものとする。制御部347は、デコード部341で取り出されたデータを補助設定記憶部344に記憶させる。
割符生成部342は、設定用端末310との接続を継続するための割符Cを生成する(S94)。
制御部347は、補助設定記憶部344に格納されたデータから、カメラ330自身のNI/F部346の設定を一時的に行う(S95)。
NI/F部346の一時設定が完了すると、暗号処理部345は、設定用端末310から送られてきた割符Tと割符生成部342が生成した割符Cとを暗号化し、NI/F部346は、暗号化された情報を、ネットワーク350経由で、設定用端末310に送出する(S96)。
設定用端末310では、NI/F部323が情報を受信する(S73)。暗号処理部324は、受信された情報を復号し、割符Tと割符Cとを取り出す。
割符照合部325は、取り出された割符Tが、設定用端末310で発行されたものであるか否かを確認する(S74)。割符Tが設定用端末310自身で発行されたものである場合には、ネットワーク350で通信を行っているカメラ330が設定用端末330の画面を撮影可能な範囲に存在するものとみなすことができる。割符Tが設定用端末310自身で発行されたものである場合(ステップS74でYes)には、処理はステップS75に進み、割符Tが設定用端末310自身で発行されたものではない場合(ステップS74でNo)には、処理はステップS73に戻る。
ステップS75では、表示映像生成部318は、ステップS73で取り出された割符Cを表示部119で表示することのできる表示映像に変換して、表示部119は、変換された割符Cの映像を表示する。この時、割符T自身を暗号化鍵として使用してもよい。
カメラ330では、撮像部131が、映像が表示されている設定用端末310の画面310aを撮像し(S97)、デコード部341は、撮像された映像をデコードして、データを取り出す(S98)。ここで取り出されたデータには、割符Cが含まれているものとする。
割符照合部343は、取り出された割符Cが、カメラ330で発行されたものであるか否かを確認する(S99)。割符Cがカメラ330で発行されたものである場合には、ネットワーク350で通信している設定用端末310が実際にカメラ330の撮影可能範囲に存在しているとみなすことができる。割符Cがカメラ330で発行されたものである場合(ステップS99でYes)には、処理はステップS100に進み、割符Cがカメラ330で発行されたものではない場合(ステップS99でNo)には、処理はステップS97に戻る。
ステップS100では、制御部347は、相手先確認済み通知を生成して、その通知を暗号処理部345に与える。暗号処理部345は、その通知を暗号化してNI/F部346に与え、NI/F部346は、暗号化された通知を設定用端末310に送信する。
設定用端末310では、NI/F部323が通知を受信する(S76)。暗号処理部324は、受信された通知を復号し、制御部326に与える。これにより、双方がネットワーク350で通信中の相手を確認できたことになる。
このようにして、割符Tと割符Cの両方をそれぞれの発行元で確認することにより、設定用端末310とカメラ330とは、ネットワーク350で接続している相手が、一対一の関係であり、空間的に互いの視野角内に実際に存在していることを確認できたことになる。このようにして、誤設定及び重複設定等を防ぎ、また接続先の偽装(なりすまし)及び中間者攻撃(Man In The Middle Attack)等ネットワーク350経由での不正設定の試みを防ぐことができる。
この時点で双方の相手確認が済んでいるため、設定用端末310の制御部326は、正式なカメラ330用の設定用データ(ステップS72で表示した残りの部分)を、暗号処理部324及びNI/F部323を用いて、ネットワーク350経由で送信する(S77)。ここで送信されるデータは、例えば、カメラ用ネットワークアドレス、マスク長、デフォルトゲートウェイアドレス、経路情報、通信方式の情報、カメラ識別子、及び、電子証明書等である。ここでは、ネットワーク350経由で送信しているが、制御部310は、表示映像生成部318を用いて、送信するデータを映像化して表示部119に表示させてもよい。
カメラ330では、NI/F部346が設定用データを受信すると(S101)、整合性確認のうえ、受信された設定用データに基づいて、設定を設定記憶部137に保存する(S102)。
設定保存完了後、制御部347は、暗号処理部345及びNI/F部346を用いて、設定用端末310に対して設定完了通知を送信する(S103)。その後、制御部347は、設定記憶部137に記憶されている設定に基づいて、正式なネットワーク設定を行って、ステップS95で設定した一時的なネットワーク設定から切り替える(S104)。そして、制御部347は、ステップS105の監視動作に移行する。
設定用端末310では、NI/F部323が設定完了通知を受信し(S78)、制御部321は、設定データリスト記憶部311において、ステップS70で読み出した設定用データに設定済み情報を記録する(S79)。そして、制御部321は、設定操作を終了する。
実施の形態3に係る情報処理システム300は、このように構成されているため、まだ電子証明書を持っていない初期状態のカメラ330であっても、カメラ330と設定端末310とが一対一で対応していることを確認しながら、言い換えると、設定時に実際にカメラ330の前で設定作業を行うことを担保しながら、カメラ330にデータを送信して、設定を行うことができる。
なお、いったん電子証明書がカメラ330に保存された後は、制御部347は、同じ発行元に属する電子証明書を持った相手であれば、電子証明書を使って相互に相手確認ができるため、ネットワーク350のみを使って設定の変更を行うこともできる。
この例では割符を使って相手を確認した上で電子証明書を送信したが、盗撮の心配のない環境等では、単純に映像読み取りによる転送を使用して電子証明書の送信を行ってもよい。
実施の形態3において、設定用端末310が情報を映像化する際、及び、カメラ330が、撮像された映像から情報を取り出す際には、実施の形態1又は2に記載された設定用端末110、210及びカメラ130、230と同様の処理が行われてもよい。このような場合には、設定用端末310及びカメラ330は、実施の形態1又は2において記載された構成を備えるものとする。
100,200,300 情報処理システム、 110,210,1210,310 設定用端末、 111 設定データリスト記憶部、 112,212,1212 データ処理部、 113,1113 データ分割部、 114A 第1データ映像化部、 114B 第2データ映像化部、 115 基準クロック発生部、 116 クロック映像化部、 117,217,1217 色チャンネル合成部、 118,318 表示映像生成部、 119 表示部、 220A,1220A 第1コード生成部、 220B,1220B 第2コード生成部、 1220C 第3コード生成部、 221 レリーズマーク生成部、 1221 発光部、 322 割符生成部、 323 NI/F部、 324 暗号処理部、 325 割符照合部、 326 制御部、 130,230,1230,330 カメラ、 131 撮像部、 132,1132 色チャンネル分離部、 133 データ波形特定部、 133A 第1データ波形特定部、 133B 第2データ波形特定部、 134 クロック波形特定部、 135 データ取得部、 135A 第1データ取得部、 135B 第2データ取得部、 136,1136 データ合成部、 137 設定記憶部、 238 レリーズマーク認識部、 1238 発光検出部、 239,1239 画像切出部、 239A,1239A 第1画像切出部、 239B,1239B 第2画像切出部、 1239C 第3画像切出部、 240,1240 コード復号部、 240A,1240A 第1コード復号部、 240B,1240B 第2コード復号部、 1240C 第3コード復号部、 341 デコード部、 342 割符生成部、 343 割符照合部、 345 暗号処理部、 346 NI/F部、 347 制御部、 350 ネットワーク。

Claims (12)

  1. クロック信号の波形に従って第1の色成分の濃淡が変化するクロック映像と、データ信号の波形に従って第2の色成分の濃淡が変化するデータ映像とが合成された合成映像を表示した画面を撮像し、当該画面の映像を取得する撮像部と、
    前記撮像部で取得された映像から、前記第1の色成分の映像と、前記第2の色成分の映像とを分離する分離部と、
    前記分離部で分離された第1の色成分の映像における濃淡の変化から前記クロック信号の波形を特定するクロック波形特定部と、
    前記分離部で分離された第2の色成分の映像における濃淡の変化から前記データ信号の波形を特定するデータ波形特定部と、
    前記クロック波形特定部で特定されたクロック信号の波形から、前記データ波形特定部で特定されたデータ信号の波形を減算した残りの波形に基づいて、前記データ波形特定部で特定されたデータ信号の波形で示されるデータを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えること
    を特徴とする撮像装置。
  2. 情報表示装置及び撮像装置を備える情報処理システムであって、
    前記情報表示装置は、
    クロック信号を発生させる基準クロック発生部と、
    前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号の波形に従って濃淡が変化するクロック映像を生成するクロック映像化部と、
    データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されているデータを前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて変調して、データ信号を生成するとともに、当該生成されたデータ信号の波形に従って濃淡が変化するデータ映像を生成するデータ処理部と、
    前記クロック映像化部で生成されたクロック映像を第1の色成分を用いて、前記データ処理部で生成されたデータ映像を第2の色成分を用いて合成した合成映像を生成する合成部と、
    前記合成部で生成された合成映像を画面に表示する表示部と、を備え、
    前記撮像装置は、
    前記合成映像が表示された前記画面を撮像し、前記画面の映像を取得する撮像部と、
    前記撮像部で取得された映像から、前記第1の色成分の映像と、前記第2の色成分の映像とを分離する分離部と、
    前記分離部で分離された第1の色成分の映像における濃淡の変化から前記クロック信号の波形を特定するクロック波形特定部と、
    前記分離部で分離された第2の色成分の映像における濃淡の変化から前記データ信号の波形を特定するデータ波形特定部と、
    前記クロック波形特定部で特定されたクロック信号の波形から、前記データ波形特定部で特定されたデータ信号の波形を減算した残りの波形に基づいて、前記データ波形特定部で特定されたデータ信号の波形で示されるデータを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えること
    を特徴とする情報処理システム。
  3. 第1の色成分で第1の期間発光する発光部と、第2の色成分で描画されたコードが、前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を表示した画面とを撮像し、当該発光部及び当該画面の映像を取得する撮像部と、
    前記撮像部で取得された映像から、前記第1の色成分の映像と、前記第2の色成分の映像とを分離する分離部と、
    前記分離部で分離された第1の色成分の映像から前記発光部の発光を検出する検出部と、
    前記検出部が前記発光部の発光を検出したタイミングで、前記分離部で分離された第2の色成分の映像から画像を切り出す画像切出部と、
    前記画像切出部で切り出された画像に含まれているコードを復号して、当該復号されたコードに対応するデータを取得するコード復号部と、
    前記コード復号部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えること
    を特徴とする撮像装置。
  4. クロック信号を発生させる基準クロック発生部と、
    前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、第1の色成分で第1の期間発光を行う発光部と、
    データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されているデータをコードに変換するとともに、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、当該変換されたコードが前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を生成するコード生成部と、
    前記コード生成部で生成されたコード映像を第2の色成分を用いて合成した合成映像を生成する合成部と、
    前記合成部で生成された合成映像を画面に表示する表示部と、を備えること
    を特徴とする情報表示装置。
  5. 情報表示装置及び撮像装置を備える情報処理システムであって、
    前記情報表示装置は、
    クロック信号を発生させる基準クロック発生部と、
    前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、第1の色成分で第1の期間発光を行う発光部と、
    データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されているデータをコードに変換するとともに、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、当該変換されたコードが前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を生成するコード生成部と、
    前記コード生成部で生成されたコード映像を第2の色成分を用いて合成した合成映像を生成する合成部と、
    前記合成部で生成された合成映像を画面に表示する表示部と、を備え、
    前記撮像装置は、
    前記発光部及び前記合成映像が表示された前記画面を撮像し、前記発光部及び前記画面の映像を取得する撮像部と、
    前記撮像部で取得された映像から、前記第1の色成分の映像と、前記第2の色成分の映像とを分離する分離部と、
    前記分離部で分離された第1の色成分の映像から前記発光部の発光を検出する検出部と、
    前記検出部が前記発光部の発光を検出したタイミングで、前記分離部で分離された第2の色成分の映像から画像を切り出す画像切出部と、
    前記画像切出部で切り出された画像に含まれているコードを復号して、当該復号されたコードに対応するデータを取得するコード復号部と、
    前記コード復号部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えること
    を特徴とする情報処理システム。
  6. 第1の期間発光する発光部と、描画されたコードが、前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を表示した画面とを撮像し、当該発光部及び当該画面の映像を取得する撮像部と、
    前記撮像部で取得された映像から前記発光部の発光を検出する検出部と、
    前記検出部が前記発光部の発光を検出したタイミングで、前記撮像部で取得された映像から画像を切り出す画像切出部と、
    前記画像切出部で切り出された画像に含まれているコードを復号して、当該復号されたコードに対応するデータを取得するコード復号部と、
    前記コード復号部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えること
    を特徴とする撮像装置。
  7. クロック信号を発生させる基準クロック発生部と、
    前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、第1の期間発光を行う発光部と、
    データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されているデータをコードに変換するとともに、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、当該変換されたコードが前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を生成するコード生成部と、
    前記コード生成部で生成されたコード映像を画面に表示する表示部と、を備えること
    を特徴とする情報表示装置。
  8. 情報表示装置及び撮像装置を備える情報処理システムであって、
    前記情報表示装置は、
    クロック信号を発生させる基準クロック発生部と、
    前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、第1の期間発光を行う発光部と、
    データを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されているデータをコードに変換するとともに、前記基準クロック発生部で発生されたクロック信号に同期させて、当該変換されたコードが前記第1の期間を含む第2の期間表れるコード映像を生成するコード生成部と、
    前記コード生成部で生成されたコード映像を画面に表示する表示部と、を備え、
    前記撮像装置は、
    前記発光部及び前記画面を撮像し、前記発光部及び前記画面の映像を取得する撮像部と、
    前記撮像部で取得された映像から前記発光部の発光を検出する検出部と、
    前記検出部が前記発光部の発光を検出したタイミングで、前記撮像部で取得された映像から画像を切り出す画像切出部と、
    前記画像切出部で切り出された画像に含まれているコードを復号して、当該復号されたコードに対応するデータを取得するコード復号部と、
    前記コード復号部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備えること
    を特徴とする情報処理システム。
  9. 第1の照合用情報を生成する照合用情報生成部と、
    前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を暗号化する暗号処理部と、
    前記暗号処理部で暗号化された第1の照合用情報をネットワークに送信するインターフェース部と、
    第2の照合用情報を変換した映像を表示した画面を撮像し、当該画面の映像を取得する撮像部と、
    前記撮像部で取得された映像から前記第2の照合用情報を取得するデコード部と、
    前記デコード部が取得した第2の照合用情報と、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報とを照合し、当該照合に成功したか否かを判断する照合部と、
    前記照合部が前記照合に成功したと判断した場合に、前記インターフェース部又は前記撮像部を介してデータを取得する制御部と、
    前記制御部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備え
    前記暗号処理部は、前記データの送信元が使用する照合用情報を暗号化鍵として、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を暗号化すること
    を特徴とする撮像装置。
  10. 第1の照合用情報を生成する照合用情報生成部と、
    データを記憶する記憶部と、
    前記データの一部及び前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を変換した第1の映像を生成する表示映像生成部と、
    前記表示映像生成部で生成された第1の映像を画面に表示する表示部と、
    ネットワークを介して暗号化された第2の照合用情報を受信するインターフェース部と、
    前記インターフェース部で受信された暗号化された第2の照合用情報を復号することで、前記第2の照合用情報を取り出す暗号処理部と、
    前記暗号処理部で取り出された第2の照合用情報と、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報とを照合し、当該照合に成功したか否かを判断する照合部と、
    前記照合部が前記照合に成功したと判断した場合に、前記インターフェース部に前記データの残りを送信させ、又は、前記データの残りを変換した第2の映像を前記表示映像生成部に生成させ、前記表示部に前記表示映像生成部で生成された第2の映像を表示させる制御部と、を備え
    前記第2の照合用情報は、前記第1の照合用情報を暗号化鍵として暗号化されており、
    前記暗号処理部は、前記第1の照合用情報を復号化鍵として用いて、前記インターフェース部で受信された暗号化された第2の照合用情報を復号すること
    を特徴とする情報表示装置。
  11. 撮像装置及び情報表示装置を備える情報処理システムであって、
    前記撮像装置は、
    第1の照合用情報を生成する照合用情報生成部と、
    前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を暗号化する暗号処理部と、
    前記暗号処理部で暗号化された第1の照合用情報を前記情報表示装置に送信するインターフェース部と、
    第2の照合用情報を変換した映像が表示された前記情報表示装置の画面を撮像し、当該画面の映像を取得する撮像部と、
    前記撮像部で取得された映像から前記第2の照合用情報を取得するデコード部と、
    前記デコード部が取得した第2の照合用情報と、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報とを照合し、当該照合に成功したか否かを判断する照合部と、
    前記照合部が前記照合に成功したと判断した場合に、前記インターフェース部又は前記撮像部を介して、前記情報表示装置からデータを取得する制御部と、
    前記制御部で取得されたデータを記憶する記憶部と、を備え
    前記暗号処理部は、前記データの送信元が使用する照合用情報を暗号化鍵として、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を暗号化すること
    を特徴とする情報処理システム。
  12. 撮像装置及び情報表示装置を備える情報処理システムであって、
    前記情報表示装置は、
    第1の照合用情報を生成する照合用情報生成部と、
    データを記憶する記憶部と、
    前記データの一部及び前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報を変換した第1の映像を生成する表示映像生成部と、
    前記表示映像生成部で生成された第1の映像を画面に表示する表示部と、
    ネットワークを介して、暗号化された第2の照合用情報を受信するインターフェース部と、
    前記インターフェース部で受信された暗号化された第2の照合用情報を復号することで、前記第2の照合用情報を取り出す暗号処理部と、
    前記暗号処理部で取り出された第2の照合用情報と、前記照合用情報生成部で生成された第1の照合用情報とを照合し、当該照合に成功したか否かを判断する照合部と、
    前記照合部が前記照合に成功したと判断した場合に、前記インターフェース部に前記データの残りを前記撮像装置へと送信させ、又は、前記データの残りを変換した第2の映像を前記表示映像生成部に生成させ、前記表示部に前記表示映像生成部で生成された第2の映像を表示させる制御部と、を備え
    前記第2の照合用情報は、前記第1の照合用情報を暗号化鍵として暗号化されており、
    前記暗号処理部は、前記第1の照合用情報を復号化鍵として用いて、前記インターフェース部で受信された暗号化された第2の照合用情報を復号すること
    を特徴とする情報処理システム。
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