JP6143302B2 - テールゲートにおける落下防止ストッパの安全装置 - Google Patents
テールゲートにおける落下防止ストッパの安全装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6143302B2 JP6143302B2 JP2014130494A JP2014130494A JP6143302B2 JP 6143302 B2 JP6143302 B2 JP 6143302B2 JP 2014130494 A JP2014130494 A JP 2014130494A JP 2014130494 A JP2014130494 A JP 2014130494A JP 6143302 B2 JP6143302 B2 JP 6143302B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fall prevention
- floor plate
- prevention stopper
- link mechanism
- parallel link
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Auxiliary Methods And Devices For Loading And Unloading (AREA)
Description
テールゲートとしては、不使用時に、フロアプレートを荷台の後端に立て掛けた状態で格納するものと、フロアプレートを折り畳んだ状態で荷台の後方部分の床下に格納するものとが広く用いられている。図8のテールゲートは、車両の床下に格納されるテールゲートであって、折り畳み式のフロアプレート1は、ダブルヒンジで結合されたメインプレート11とサブプレート12とを有し、メインプレート11の根元側の端部が平行リンク機構2に連結される。フロアプレート1及び平行リンク機構2は、支持基部3により車体への取り付け部4に装着される。このテールゲートの場合、取り付け部4はガイドレールであり、支持基部3は、格納時には前方向にスライド可能である。
逆に、車両の荷台から貨物を降ろすときには、起立位置の落下防止ストッパ5にカーゴ台車DLの車輪を当接した状態で、フロアプレート1を下降して接地させる。次いで、フロアプレート1をチルトして図8(b)の状態となると、落下防止ストッパ5を足で踏むことにより、平坦位置に切り換えてカーゴ台車DLを地上に移動する。安全が確保される場合には、フロアプレート1が十分に下降して接地した時点(図8(a)の実線位置)で、落下防止ストッパ5を平坦位置に切り換えてもよい。なお、特許第3886308号公報には、フロアプレートを垂直な支柱に支持する昇降装置において、フロアプレートの接地まで落下防止ストッパを起立位置に保持する機械的な安全装置が示されている。
サブプレート12の先端部には、横方向に略全幅に亘って延びる落下防止ストッパ5が設置してあり、荷役作業の障害とならないような両側端部には、落下防止ストッパ5を平坦位置と起立位置とに切り換える切り換え機構5Cが置かれている。落下防止ストッパ5は、図9(b)に示す平坦位置では、サブプレート12の先端の凹部5Rに収容され、その表面がサブプレート12の上面と平坦な面を形成する。また、落下防止ストッパ5は、5Oを中心として回動可能となるよう凹部5Rの端部に枢着されるとともに、線形ばねである起立ばね5Sにより図9(c)に示す起立位置に向けて付勢されている。
本発明の課題は、フロアプレートの地上高が高いときには落下防止ストッパを解除(平坦位置へ切り換え)させない安全装置を設けて、カーゴ台車の落下による危険を防止し、しかも、落下防止ストッパを解除できる高さを容易に調整可能とすることにある。
「荷台を有する車両に装備され、昇降装置により地上面と前記荷台床面との間で昇降される貨物積載用のフロアプレートの先端に設置される落下防止ストッパであって、
前記昇降装置は、前記フロアプレートを水平状態に保ちながら昇降させる平行リンク機構を備え、前記平行リンク機構が、前記フロアプレートに連結されるアーム部材を有し、
前記落下防止ストッパは、起立位置と平坦位置とに切り換え得るように構成されており、さらに、
電気的なアクチュエータにより作動され、前記落下防止ストッパが平坦位置となるのを阻止する阻止部材が設けられるとともに、前記平行リンク機構のアーム部材の位置を検知する検知手段が設けられており、
前記アクチュエータは、前記フロアプレートが所定高さ以上のときは前記落下防止ストッパが平坦位置となるのを阻止するよう、前記検知手段の出力に応じて制御される」
ことを特徴とする落下防止ストッパとなっている。
本発明の落下防止ストッパには、起立位置から平坦位置となるのを阻止する阻止部材が設けられ、フロアプレートが所定高さ以上のときは、阻止部材によって起立位置に保持される。この阻止部材は、フロアプレートが未だ高い位置にあるときは、作業者が誤って落下防止ストッパを踏み込んでも起立位置から切り換らない安全装置として機能し、カーゴ台車の落下を防止する。
このように、本発明の落下防止ストッパでは、フロアプレートの高さの信号に応じ電気的なアクチュエータを用いて阻止部材を制御するので、落下防止ストッパが平坦位置となるのを許容(安全装置を解除)するフロアプレートの高さを自由に設定できる。例えば、フロアプレートが接地していなくとも、低い位置に達したときにはカーゴ台車が通過できるような設定が可能である。
請求項5の発明は、この止め部材がフロアプレートの傾斜する位置に切り換えられたとき、つまり、フロアプレートを渡し板機構として使用するときに、阻止部材の作動を解除するものである。これにより、フロアプレートが高い位置にあるにもかかわらず、落下防止ストッパが平坦位置となり、プラットフォームと車両の荷台との間でカーゴ台車による貨物の積み降ろしが可能となる。
平行リンク機構2は、アーム部材として上部アーム2Uと下部アーム2Lとを備え、また、昇降用油圧シリンダOCを備えている。昇降用油圧シリンダOCを伸縮させると、図8のテールゲートと同様に、フロアプレート1は、着地した位置から荷台の床面に等高となる位置まで、水平状態を保ちながら昇降することとなる。着地した位置では、フロアプレート1を傾斜して先端を接地することができる。そして、図1のテールゲートには、図1(a)の2点鎖線で表されるように、荷台床面の近傍位置においてフロアプレート1を傾斜させ、プラットフォームPLにフロアプレート1を橋渡しする渡し板機構(詳細は後述)が付加されている。
図2のテールゲートでは、棒状部材に近接スイッチSWを取り付けて直接アーム部材の位置を検知しているけれども、場合によっては、ブラケットに取り付けた検知用の磁性体をアーム部材に設けてもよい。
図3は、テールゲートの不使用時に、フロアプレート1を荷台の後端に立て掛けて格納した状態を表すものである。フロアプレート1と平行リンク機構2との連結部の拡大図に示すように、フロアプレート1は、上部アーム2Uの連結点CUに枢着されこれを中心に回動可能であって、格納時には、起立シリンダTCを作動することにより、フロアプレート1が起立状態となる。また、フロアプレート1を平行リンク機構に連結するブラケットには、フロアプレート1の回動ストッパとなる止め部材(スイングダンパ)SDが設けてあり、これは横位置(図3の拡大図の実線)と縦位置(図3の拡大図の2点鎖線)とに切り換え可能である。止め部材SDが縦位置となったことを検知するよう、その状態の止め部材SDの近傍には第2の近接スイッチSW´が置かれている。
渡し板機構を使用するときは、図4の(b)に示すように、止め部材SDを縦位置に設定する。これにより、フロアプレート1は、プレート側ストッパ1Sが止め部材SDのいわば横面と当接するまで回動可能となって、先端が下方に向け傾斜できるようになり、図1の(a)の2点鎖線のように、荷台とプラットフォームPLとの間にフロアプレート1を橋渡しすることができる。
図5は、本発明の阻止部材6の概要が分かるように、落下防止ストッパ5が起立位置にある状態で、落下防止ストッパ5を取り付けた凹部5Rを見た斜視図である。そして、図6は、落下防止ストッパ5の断面図(a)と作動状態を示す平面図(b1、b2)であり、図6(a)では、起立位置にある落下防止ストッパ5を2点鎖線で示している。
ヒンジ5Hに隣接して、落下防止ストッパ5の端部の裏面には、直方体形状のブロック体5Bが固着してある。ブロック体5Bは、落下防止ストッパ5を足で踏み込んで平坦位置としたときには、凹部5R内に丁度収容される厚さを有している。
テールゲートを使用する貨物の積み降ろし作業において、フロアプレート1が高い位置にあるときは、図6(b1)に示すとおり、電気的なアクチュエータ64の作動により阻止部材6がブロック体5Bの下側に入り込み、落下防止ストッパ5が踏まれたとしても、平坦位置となることはない。フロアプレート1が、図1(b)のような十分に低い位置、つまり、所定高さHに達したとき(あるいは渡し板機構が使用されるとき)には、近接スイッチSW(又はSW´)がこれを検知し、電気的なアクチュエータ64がレバー62を回転させ、図6(b2)に示すとおり、阻止部材6をブロック体5Bと干渉しない位置に移動させる。これによって、落下防止ストッパ5が凹部5Rに収容されて平坦位置となることができ、カーゴ台車DLの通過が可能となる。
なお、凹部5R内にLEDなどの警告灯を置き、落下防止ストッパ5が起立位置にあるときはこれを点灯する等の手段で、作業者に状況の認識を促すこともできる。警告灯に代え、音声による警報装置を設けてもよい。
ケーシング61内には、阻止部材6を突出方向(阻止位置)に向けて付勢する押圧ばね65が設置されている。阻止部材6の裏面には、阻止部材6の摺動方向と直交する壁面6Aと、これと対向する保持壁面6Bとが形成され、これらの壁面には、長穴を形成したレバー62の回動軸の下部に固着したピン66が当接する。
レバー62が図7(a)の位置(図6(b1)の位置に相当)にあるときは、阻止部材6は押圧ばね65に押されてブロック体5Bの下側に突出する。電気的なアクチュエータ64によりレバー62が矢印方向に回動すると、ピン66が壁面6Aを押すこととなる。そのため、途中で図7(b)の状態を経由し、レバー62が図7(c)の位置(図6(b2)の位置に相当)となったときは、阻止部材6は、阻止作用が解除される位置となり、落下防止ストッパ5を平坦位置とすることができる。
2 平行リンク機構
2U 上部アーム部材
2L 下部アーム部材
3 支持基部
5 落下防止ストッパ
5B ブロック体
6 阻止部材
64 電気的アクチュエータ
SW、SW´ 近接センサ
Claims (5)
- 荷台を有する車両に装備され、昇降装置により地上面と前記荷台床面との間で昇降される貨物積載用のフロアプレートの先端に設置される落下防止ストッパであって、
前記昇降装置は、前記フロアプレートを水平状態に保ちながら昇降させる平行リンク機構を備え、前記平行リンク機構が、前記フロアプレートに連結されるアーム部材を有し、
前記落下防止ストッパは、起立位置と平坦位置とに切り換え得るように構成されており、さらに、
電気的なアクチュエータにより作動され、前記落下防止ストッパが平坦位置となるのを阻止する阻止部材が設けられるとともに、前記平行リンク機構のアーム部材の位置を検知する検知手段が設けられており、
前記アクチュエータは、前記フロアプレートが所定高さ以上のときは前記落下防止ストッパが平坦位置となるのを阻止するよう、前記検知手段の出力に応じて制御されることを特徴とする落下防止ストッパ。 - 前記落下防止ストッパは、前記フロアプレートの先端に形成された凹部内に枢着され、起立ばねにより起立位置に付勢されるとともに、平坦位置では前記凹部内に収容されるよう構成されており、
前記落下防止ストッパが平坦位置となるのを阻止するときは、前記阻止部材が前記凹部内に挿入される請求項1に記載の落下防止ストッパ。 - 前記検知手段が、前記平行リンク機構のアーム部材の位置を磁気的に検出する近接センサである請求項1又は請求項2に記載の落下防止ストッパ。
- 前記フロアプレートは、前記平行リンク機構のアーム部材に回動可能に枢着されており、不使用時には、前記荷台の後端に立て掛けて格納される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の落下防止ストッパ。
- 前記昇降装置には、前記平行リンク機構のアーム部材に回動可能に枢着された前記フロアプレートが、前記荷台床面の近傍位置において傾斜するよう切り換える止め部材が設置されており、
前記止め部材が前記フロアプレートの傾斜する位置に切り換えられたときは、前記阻止部材の作動を解除する請求項4に記載の落下防止ストッパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014130494A JP6143302B2 (ja) | 2014-06-25 | 2014-06-25 | テールゲートにおける落下防止ストッパの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014130494A JP6143302B2 (ja) | 2014-06-25 | 2014-06-25 | テールゲートにおける落下防止ストッパの安全装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016007974A JP2016007974A (ja) | 2016-01-18 |
JP6143302B2 true JP6143302B2 (ja) | 2017-06-07 |
Family
ID=55225839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014130494A Active JP6143302B2 (ja) | 2014-06-25 | 2014-06-25 | テールゲートにおける落下防止ストッパの安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6143302B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6727727B2 (ja) * | 2017-06-23 | 2020-07-22 | 日本フルハーフ株式会社 | 発光体を備えたフロアプレート |
JP6894323B2 (ja) * | 2017-09-05 | 2021-06-30 | キヤノンプレシジョン株式会社 | 荷受台用の落下防止ストッパの安全装置 |
JP7442981B2 (ja) * | 2019-06-07 | 2024-03-05 | 極東開発工業株式会社 | 荷受台昇降装置におけるストッパ装置 |
JP7280755B2 (ja) * | 2019-06-07 | 2023-05-24 | 極東開発工業株式会社 | 荷受台昇降装置におけるストッパ装置 |
CN112339637B (zh) * | 2020-10-30 | 2024-05-07 | 福龙马集团股份有限公司 | 基于异物监测的尾板安全控制系统及其方法 |
JP7473466B2 (ja) | 2020-12-03 | 2024-04-23 | 極東開発工業株式会社 | 荷受台昇降装置におけるストッパ装置 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3608982B2 (ja) * | 1998-12-25 | 2005-01-12 | 株式会社ダイフク | 車両用昇降装置 |
JP3886308B2 (ja) * | 1999-11-08 | 2007-02-28 | 極東開発工業株式会社 | 荷受台昇降装置におけるストッパ装置 |
EP1478317A4 (en) * | 2002-02-07 | 2007-04-18 | Braun Corp | SAFETY BELT SYSTEM FOR A LIFTING PLATFORM FOR A WHEELCHAIR |
JP2008286306A (ja) * | 2007-05-17 | 2008-11-27 | Nippon Lift Kk | 昇降装置用パワーユニット |
JP2011000916A (ja) * | 2009-06-17 | 2011-01-06 | Tadahiko Suzuki | 昇降装置付き車両における転落防止装置 |
JP5517703B2 (ja) * | 2010-03-31 | 2014-06-11 | 日本フルハーフ株式会社 | テールゲート等のフロアプレートにおける落下防止ストッパ |
JP5586431B2 (ja) * | 2010-11-18 | 2014-09-10 | 日本フルハーフ株式会社 | 荷役作業用テールゲート等における落下防止ストッパ |
-
2014
- 2014-06-25 JP JP2014130494A patent/JP6143302B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016007974A (ja) | 2016-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6143302B2 (ja) | テールゲートにおける落下防止ストッパの安全装置 | |
US9126775B2 (en) | Latching mechanisms for removable chocks | |
AU2018388389B2 (en) | Lifting system | |
JP2009001152A (ja) | 荷受台昇降装置 | |
TWM597766U (zh) | 用於提升和降低重物的設備 | |
US20130243555A1 (en) | Box Lifting Assembly for Dump Trucks or Similar Vehicles | |
EP1457456B1 (en) | Forklift truck | |
JP5230471B2 (ja) | 車両用床下格納式荷役装置 | |
JP5517703B2 (ja) | テールゲート等のフロアプレートにおける落下防止ストッパ | |
JP6192607B2 (ja) | 折り畳み式フロアプレート | |
JP3713704B2 (ja) | 貨物自動車用リフト装置 | |
JP4817223B2 (ja) | フォークリフト | |
JP5485762B2 (ja) | 折り畳み式フロアプレートを備えた貨物積載用昇降装置 | |
JP4257957B2 (ja) | 荷役車両 | |
JP5586431B2 (ja) | 荷役作業用テールゲート等における落下防止ストッパ | |
JP3965405B2 (ja) | ストッパ装置、これを用いた荷受台及び荷受台昇降装置 | |
JP3148374U (ja) | クレーン付き車両運搬車の荷台破損防止装置 | |
JP3979570B2 (ja) | フォークリフト | |
JP3669846B2 (ja) | 荷受台昇降装置付車両における安全装置 | |
FI128859B (fi) | Perävaunu | |
JP2008110640A (ja) | 荷受台昇降装置 | |
JP4001335B2 (ja) | ローリフトトラック | |
JP4644467B2 (ja) | 荷受台 | |
JP4698216B2 (ja) | フォークリフト | |
JP6724864B2 (ja) | 荷役車両の前方確認装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160728 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170420 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170502 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170502 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6143302 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |