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JP6140943B2 - エレベータの作業時安全確保装置及び作業時安全確保方法 - Google Patents

エレベータの作業時安全確保装置及び作業時安全確保方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレベータの作業時安全確保装置及び作業時安全確保方法に関するものである。
エレベータの保守・改修・修理等の作業においては、作業者が昇降路内に立ち入って作業を行うことが多い。特に、保守・点検作業においては、作業者がかご上やピット内にいる状態で、かごや釣り合いおもりを低速で移動させることがある。
ピット内にいる作業者の安全を確保する方法としては、例えば、特許文献1にエレベータのおもり接近警報装置が開示されている。この装置では、ピット内に作業者の存在を検知するセンサを設けておき、その一方で、昇降路内の釣り合いおもりとおもりガイドレールとには磁石及び磁力センサを設けておき、ピット内に作業者がいる状態で尚且つピットにおもりが接近した場合には、ピットに固定された警報装置を作動させ警報が発せられるように構成されていた。
特開平7−237838号公報
上述した特許文献1に開示された装置では、ピット内にいる作業者に対して警報を発することで、ある程度の注意喚起を行うことができたが、警報音や警報ランプによる報知に対しては、作業者が作業に没頭していると、警報の発報に気付くのが遅れる恐れがある。また、仮に、警報装置の設置位置をピット外に変更したとしても、その警報装置の設置位置と、作業者の作業位置、作業音等の騒音の状態、作業中の視線の方向との関係によっては、やはり、警報の発報に気付くのが遅れる恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、騒音の有無、作業者の指向方向、作業者の作業位置に拘らず、より確実に警報の有無を作業者に認識させることができる、エレベータの作業時安全確保装置等を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するため、本発明のエレベータの作業時安全確保装置は、警報制御部と、前記昇降路内のかごの位置を検出するかご位置検出部と、前記昇降路内の釣り合いおもりの位置を検出する釣り合いおもり位置検出部と、少なくとも一つのポータブルバイブレータとを備え、前記ポータブルバイブレータは、前記警報制御部からの無線による警報出力指令の存在に起因して振動し、前記警報制御部は、前記かご位置検出部及び前記釣り合いおもり位置検出部の検出結果に基づき、前記釣り合いおもりが前記かごの上部に接近した時及び前記釣り合いおもりが前記昇降路のピットに接近した時の少なくとも一方の時に、前記ポータブルバイブレータに対して前記警報出力指令を送信する。
さらに、同目的を達成すべく、本発明には、上述した本発明に係るエレベータの作業時安全確保装置を用い、作業者が、対応するポータブルバイブレータを携帯して作業を行うエレベータの作業時安全確保方法も含まれる。
本発明のエレベータの作業時安全確保装置によれば、騒音の有無、作業者の指向方向、作業者の作業位置に拘らず、より確実に警報の有無を作業者に認識させることができる。
本発明の実施の形態1を適用するエレベータを模式的に例示した図である。 実施の形態1に係るエレベータの作業時安全確保装置の構成を示す図である。 実施の形態2に関する、図2と同態様の図である。 実施の形態3に関する、図2と同態様の図である。 実施の形態5に関する、図1と同態様の図である。 実施の形態5に関する、図2と同態様の図である。
以下、本発明に係るエレベータの作業時安全確保装置及び作業時安全確保方法の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は同一又は対応部分を示すものとする。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1を適用するエレベータを模式的に例示した図である。また、図2は、本実施の形態1に係るエレベータの作業時安全確保装置の構成を示す図である。
エレベータ1は、上下に延びる昇降路3を有しており、その昇降路3内には、かご5及び釣り合いおもり7が設けられている。かご5及び釣り合いおもり7はそれぞれ、図示省略する周知のガイドレールによって安定して昇降するように案内される。
また、昇降路3内の上部には、巻上機9が設けられており、巻上機9には、ロープ11が巻き掛けられている。かご5は、巻上機9の一方側から延びるロープ11の部分に吊り下げられ、釣り合いおもり7は、巻上機9の他方側から延びるロープ11の部分に吊り下げられている。このような構成によって、巻上機9によってロープ11が駆動されると、かご5及び釣り合いおもり7が相互に反対方向に昇降される。
次に、主に図2に基づいて、本実施の形態1に係るエレベータの作業時安全確保装置について説明する。エレベータの作業時安全確保装置21は、警報制御部23と、かご位置検出部25と、釣り合いおもり位置検出部27と、少なくとも一つのポータブルバイブレータ29とを備える。
かご位置検出部25及び釣り合いおもり位置検出部27はそれぞれ、昇降路内のかご及び釣り合いおもりの位置を検出するものである。かご位置検出部25及び釣り合いおもり位置検出部27の詳細は特に限定されないが、これらかご位置検出部25及び釣り合いおもり位置検出部27は、かご及び釣り合いおもりに対応した個別の手段であっても良いし、検出手段としては単一のものであってもよい。
これらかご位置検出部25及び釣り合いおもり位置検出部27に関する周知の態様として、幾つか具体例を挙げると、例えば、巻上機9に付加されたエンコーダによってロープ11の移動量を検出して、その移動量から昇降路内のかご5及び釣り合いおもり7の位置を割り出す態様でもよい。他の例として、昇降路3側に固定された複数のスイッチと、かご5に固定されたカム部材とを用い、かご5の昇降に伴ってカム部材が該当するスイッチの状態を切り替えていくことをもってかご5の位置(さらにそれに基づいて釣り合いおもり7の位置)を検出する態様でもよい。
警報制御部23は、かご位置検出部25及び釣り合いおもり位置検出部27の検出結果に基づき、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時及び釣り合いおもり7が昇降路3の下部のピット3aに接近した時の少なくとも一方の時に、ポータブルバイブレータ29に対して警報出力指令を送信する。特に、本実施の形態1では、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時及び釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近した時のそれぞれで、警報出力指令を送信する。
また、警報制御部23は、専用の装置・機器として新たに用意されてもよいし、既にある制御装置・機器に構造的または機能的に付加される態様で用意されてもよい。本実施の形態1では、昇降路3内またはその近傍に設けられている既存の制御盤に機能追加する態様で設けられているものとする。
ポータブルバイブレータ29は、作業者によって携行され警報制御部23からの無線による警報出力指令の存在に起因して振動する機器である。ポータブルバイブレータ29それぞれは、警報制御部23に無線で接続されている。本実施の形態1におけるポータブルバイブレータ29はそれぞれ、警報制御部23からの警報出力指令を受信した場合、常に振動するように設定されている。なお、警報制御部23から送信される警報出力指令は、その対象の昇降路3内で届く程度の強さの出力態様に調整されていると好適である。
なお、ポータブルバイブレータ29のそれぞれと警報制御部23とは上述したように、無線で接続されているが、かご位置検出部25や釣り合いおもり位置検出部27と、警報制御部23とは、無線または有線の何れかで接続されていればよい。
次に、上述したエレベータの作業時安全確保装置を用いた作業時安全確保方法について説明する。まず、かご上作業が行われる場合、該当する作業者31Aは対応のポータブルバイブレータ29Aを携帯する。そして、作業中に、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時や釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近した時には警報制御部23によって警報出力指令が出力される。これに応答して、ポータブルバイブレータ29Aが振動し、かご上作業を行っている作業者31Aに振動が伝わり、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近している可能性がある旨の注意喚起がなされる。
また、ピット内作業が行われる場合も同様に、該当する作業者31Bは対応のポータブルバイブレータ29Bを携帯しており、作業中に、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時や釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近した時には警報制御部23によって警報出力指令が出力される。これに応答して、ポータブルバイブレータ29Bが振動し、かご上作業を行っている作業者31Bに振動が伝わり、釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近している可能性がある旨の注意喚起がなされる。
さらに、万が一、かご上作業とピット内作業とが一時的に同時に行われている状態が発生した場合でも、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時と、釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近した時とのそれぞれにつき、常に、複数のポータブルバイブレータ29A,29Bが振動し、作業者31A,31Bそれぞれに対し、自身に釣り合いおもり7が接近している可能性がある旨の注意喚起がなされる。
以上のように構成された本実施の形態1によれば、作業者は自身の周囲に注意が必要な可能性のある場面では、自身の身体に作用する振動をもって注意喚起がなされるため、作業場所における騒音の有無、作業者の指向方向に拘らず、作業者は、より確実に警報の発報を認識することができる利点が得られる。また、警報は、昇降路内の特定の箇所に固定された警報装置から発せられるのではなく、作業者自身によって所持され作業者と一緒に移動されるポータブルバイブレータから発せられるので、作業者の作業位置に依存せずに、常に、上述した利点が得られる。また、本実施の形態1では、警報制御部は、一律に警報出力指令を提供し、ポータブルバイブレータも一律に警報出力指令を受信したら振動するので、事前の作業予定登録操作や受信切り替え操作・受信選択操作を経ることなく警報が得られ、そのような事前の操作を忘れた場合に、警報が得られないという事態を確実に回避することができる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図3は、本実施の形態2に関する、図2と同態様の図である。
本実施の形態2は、警報制御部23が、かご上作業及びピット内作業のそれぞれに関し、作業予定がある場合の作業日時の情報及び作業者が携帯を予定しているポータブルバイブレータの個体情報を事前に入手している点で、上記実施の形態と異なる。ここで、警報制御部23が当該情報を入手する具体的な態様は幾つか考えられる。
図3に示されるように、エレベータの作業時安全確保装置121は、登録端末部/登録データ保持部133をさらに含んでいてもよい。登録端末部/登録データ保持部133は、警報制御部23とは別の構成要素として警報制御部23に無線または有線で接続されている。また、登録端末部/登録データ保持部133は、上記の情報を入力するだけの登録端末構成要素であり、情報の保持は警報制御部23で行われる態様でもよいし、上記の情報を保持し、適切なタイミングで警報制御部23に入手させる構成要素でもよい。さらに、本実施の形態2は、かかる登録端末部/登録データ保持部133が必須のものではなく、ポータブルバイブレータ29が登録端末部の機能も有していることで、登録端末部/登録データ保持部133は設けずに実施することもできる。すなわち、図3に符号135で概念的に示されるように、それぞれのポータブルバイブレータ29から上記の情報を入力し、情報の保持は警報制御部23で行われる態様でもよい。さらに、別の態様として、ポータブルバイブレータ29と登録端末部/登録データ保持部133との双方が登録端末部の機能を有しており、必要に応じて、ポータブルバイブレータ29から情報を入力したり、登録端末部/登録データ保持部133から情報を入力したりすることができ、情報の保持は警報制御部23で行われる態様でもよい。何れにしても、警報制御部23が、かご上作業及びピット内作業のそれぞれに関し、作業予定がある場合の作業日時の情報と、作業者が携帯を予定しているポータブルバイブレータの個体情報とを事前に入手している。
本実施の形態2では、警報制御部23は、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時及び釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近した時のそれぞれにつき、その時点で、対応するかご上作業又はピット内作業が実施中である予定の日時に限り、対応する個体情報のポータブルバイブレータ29に対してのみ、警報出力指令を提供する。すなわち、警報出力指令には、対応するポータブルバイブレータ29の個体情報137も一緒に載っており、その個体情報に該当するポータブルバイブレータ29だけが反応して、上記実施の形態1と同様に振動することとなる。
以上のように構成された本実施の形態2によっても、実施の形態1同様、作業者は自身の周囲に注意が必要な場面では、自身の身体に作用する振動をもって注意喚起がなされるため、作業場所における騒音の有無、作業者の指向方向に拘らず、作業者は、より確実に警報の発報を認識することができる利点が得られ、また、作業者の作業位置と警報制御部との位置関係には依存せずに、上述した利点が得られる。さらに、本実施の形態2では、複数のポータブルバイブレータが一律に反応するのではなく、特定のポータブルバイブレータだけが反応するので、実際の作業との関係で必要な警報が得られ、その作業において不要な警報まで得られることが定常化することによる警報の注意喚起力の低下を回避することができる。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図4は、本実施の形態3に関する、図2と同態様の図である。
本実施の形態3のエレベータの作業時安全確保装置221では、警報制御部23は、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時には、警報出力指令に加えて、かご上警報である旨の識別情報239も一緒に提供し、また、釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近した時には、警報出力指令に加えて、ピット内警報である旨の識別情報239も一緒に提供する。
また、ポータブルバイブレータ229それぞれには、かご上警報である旨の識別情報239を伴う警報出力指令を受信した場合にのみ振動するか、又は、ピット内警報である旨の識別情報239を伴う警報出力指令を受信した場合にのみ振動するか、につき選択する機能241が設けられている。この選択に関する機能241は、例えば、ポータブルバイブレータ229に設けられた入力ボタンを操作することで選択が実行されるものや、ポータブルバイブレータ229に設けられた表示画面へのタッチ操作により選択が実行されるもの挙げることができる。
動作の例を示すと、作業者は、予め自身がかご上作業を行うかピット内作業を行うかに基づいて、かご上警報である旨の識別情報239を伴う警報出力指令を受信した場合にのみ振動するか、又は、ピット内警報である旨の識別情報239を伴う警報出力指令を受信した場合にのみ振動するか、につき選択を行っておく。一方、警報制御部23は、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時及び釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近した時のそれぞれにつき、警報出力指令と、対応する識別情報239とを出力する。これにより、選択していた識別情報239を伴う警報出力指令を受けたポータブルバイブレータ229だけが反応して、上記実施の形態1と同様に振動することとなる。
以上のように構成された本実施の形態2によっても、実施の形態1同様、作業者は自身の周囲に注意が必要な場面では、自身の身体に作用する振動をもって注意喚起がなされるため、作業場所における騒音の有無、作業者の指向方向に拘らず、作業者は、より確実に警報の発報を認識することができる利点が得られ、また、作業者の作業位置と警報制御部との位置関係には依存せずに、上述した利点が得られる。さらに、本実施の形態3では、複数のポータブルバイブレータが一律に反応するのではなく、特定のポータブルバイブレータだけが反応するので、実際の作業との関係で必要な警報が得られ、その作業において不要な警報まで得られることが定常化することによる警報の注意喚起力の低下を回避することができる。さらに、本実施の形態3では、事前に作業予定の登録として、日時、作業内容、ポータブルバイブレータの個体の情報等、ボリュームのある情報の登録を行っておかなくても、単純な選択だけで、実際の作業との関係で必要な警報が得られる。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態4としては、上述した実施の形態1〜3において、ポータブルバイブレータ29として振動機能付き携帯電話端末を用いる態様を挙げることができる。本実施の形態4によれば、上記の実施の形態1〜3の対応する利点が得られることに加え、比較的簡単なアプリケーションを製作・機能させるだけで振動による警報を提供することができ、専用の機器・装置を用意することに伴うコストの増大を軽減し普及意欲の向上を図ることができる。
実施の形態5.
次に、本発明の実施の形態5について説明する。図5及び6はそれぞれ、本実施の形態5に関する、図1及び図2と同態様の図である。
本実施の形態5では、エレベータの作業時安全確保装置321は、かご上検出部343及びピット内検出部345がさらに含まれている。かご上検出部343は、かご5の上部に設けられており、ピット内検出部345は、昇降路3のピット3aに設けられている。また、これらかご上検出部343及びピット内検出部345はそれぞれ、無線または有線で警報制御部23に接続されている。
かご上検出部343は、かご5の上部にポータブルバイブレータ29が存在する場合に、そのポータブルバイブレータの発信側個体情報347を検出する。ピット内検出部345は、ピット3a内にポータブルバイブレータ29が存在する場合に、そのポータブルバイブレータの発信側個体情報347を検出する。
警報制御部23は、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時には、かご上検出部343の検出結果に基づき、かご5の上部に存在すると認められる個体情報のポータブルバイブレータ29に対してのみ、警報出力指令を提供し、釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近した時には、ピット内検出部345の検出結果に基づき、ピット3a内に存在すると認められる個体情報のポータブルバイブレータ29に対してのみ、警報出力指令を提供する。具体的には、警報制御部23は、上記実施の形態2と同様、警報出力指令に、対応するポータブルバイブレータ29の受信側個体情報337も一緒に載せて送る。
動作の例を示すと、例えば、ポータブルバイブレータ29Aを携帯した作業者31Aがかご5の上で作業を行っている場合、ポータブルバイブレータ29Aからは発信側個体情報347が発せられており、この発信側個体情報347はかご上検出部343によって検出認識される。すなわち、かご上検出部343は、かご5の上部にポータブルバイブレータ29が存在することと、そのポータブルバイブレータ29の個体情報が具体的にポータブルバイブレータ29Aの個体情報であることとを検出する。この検出結果は、警報制御部23に送られる。
また、別の場面として、ポータブルバイブレータ29Bを携帯した作業者31Bがピット3aで作業を行っている場合、ポータブルバイブレータ29Bからは発信側個体情報347が発せられており、この発信側個体情報347はピット内検出部345によって検出認識される。すなわち、ピット内検出部345は、ピット3a内にポータブルバイブレータ29が存在することと、そのポータブルバイブレータ29の個体情報が具体的にポータブルバイブレータ29Bの個体情報であることとを検出する。この検出結果は、警報制御部23に送られる。
そして、警報制御部23は、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時及び釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近した時のそれぞれにつき、警報出力指令を出力するが、釣り合いおもり7がかご5の上部に接近した時であれば、受信側個体情報337を一緒に送ることでかご5上のポータブルバイブレータ29Aに対してのみ、警報出力指令を提供し、釣り合いおもり7が昇降路3のピット3aに接近した時もまた、受信側個体情報337を一緒に送ることでピット3a内のポータブルバイブレータ29Bに対してのみ、警報出力指令を提供する。これにより、その個体情報に該当するポータブルバイブレータ29A又は29Bだけが反応して、上記実施の形態1と同様に振動することとなる。
以上のように構成された本実施の形態2によっても、実施の形態1同様、作業者は自身の周囲に注意が必要な場面では、自身の身体に作用する振動をもって注意喚起がなされるため、作業場所における騒音の有無、作業者の指向方向に拘らず、作業者は、より確実に警報の発報を認識することができる利点が得られ、また、作業者の作業位置と警報制御部との位置関係には依存せずに、上述した利点が得られる。さらに、本実施の形態5では、複数のポータブルバイブレータが一律に反応するのではなく、特定のポータブルバイブレータだけが反応するので、実際の作業との関係で必要な警報が得られ、その作業において不要な警報まで得られることが定常化することによる警報の注意喚起力の低下を回避することができる。また、本実施の形態5では、人手による事前の登録や現場での操作を不要とするので、そのような登録や操作を実施し忘れたことにより、必要な警報が得られなくなる事態を回避することができる。
以上、好ましい実施の形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
例えば、警報制御部が警報出力指令を送信する場面としては、上述した実施の形態において、さらに、かごが、昇降スペースの天井(例えば図1における符号3b)に接近した時を含めるようにすることも可能である。
1 エレベータ、3 昇降路、3a ピット、5 かご、7 釣り合いおもり、21,121,221,321 エレベータの作業時安全確保装置、23 警報制御部、25 かご位置検出部、27 釣り合いおもり位置検出部、29 ポータブルバイブレータ、137,337 個体情報、239 識別情報、343 かご上検出部、345 ピット内検出部。

Claims (3)

  1. 警報制御部と、
    昇降路内のかごの位置を検出するかご位置検出部と、
    前記昇降路内の釣り合いおもりの位置を検出する釣り合いおもり位置検出部と、
    少なくとも一つのポータブルバイブレータとを備え、
    前記ポータブルバイブレータは、前記警報制御部からの無線による警報出力指令の存在に起因して振動し、
    前記警報制御部は、前記かご位置検出部及び前記釣り合いおもり位置検出部の検出結果に基づき、前記釣り合いおもりが前記かごの上部に接近した時及び前記釣り合いおもりが前記昇降路のピットに接近した時の少なくとも一方の時に、前記ポータブルバイブレータに対して前記警報出力指令を送信し、
    前記警報制御部は、
    前記釣り合いおもりが前記かごの上部に接近した時には、前記警報出力指令に加えて、かご上警報である旨の識別情報も一緒に提供し、
    前記釣り合いおもりが前記昇降路のピットに接近した時には、前記警報出力指令に加えて、ピット内警報である旨の識別情報も一緒に提供し、
    前記ポータブルバイブレータは、前記かご上警報である旨の識別情報を伴う前記警報出力指令を受信した場合にのみ振動するか、又は、前記ピット内警報である旨の識別情報を伴う前記警報出力指令を受信した場合にのみ振動するか、につき選択する機能が設けられている、
    エレベータの作業時安全確保装置。
  2. 前記ポータブルバイブレータは、振動機能付き携帯電話端末である、請求項1のエレベータの作業時安全確保装置。
  3. 請求項1または2のエレベータの作業時安全確保装置を用い、
    作業者が、対応する前記ポータブルバイブレータを携帯して作業を行う、
    エレベータの作業時安全確保方法。
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