JP6139162B2 - 白色コンパウンドの製造方法 - Google Patents
白色コンパウンドの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6139162B2 JP6139162B2 JP2013026477A JP2013026477A JP6139162B2 JP 6139162 B2 JP6139162 B2 JP 6139162B2 JP 2013026477 A JP2013026477 A JP 2013026477A JP 2013026477 A JP2013026477 A JP 2013026477A JP 6139162 B2 JP6139162 B2 JP 6139162B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- compound
- kneading
- group
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Description
さらに近年では、発光ダイオードの技術の躍進により様々なパッケージを有するタイプの発光ダイオードが提案されており、このパッケージ用リフレクタ材料としても採用されている。
特許文献1には、エポキシ樹脂と無機充填材と白色顔料からなる光反射用樹脂組成物タブレット、および該タブレットを用いたトランスファー成形で得られる発光ダイオード用パッケージが記載されている。
特許文献3には、シリコーン系樹脂に白色顔料と無機充填材を配合した熱硬化性樹脂組成物を用いた発光ダイオードのパッケージが提案されている。
通常、酸化亜鉛は白色粉体であり、その結晶は六方晶系(ウルツ鉱型)と呼ばれる構造である。
<コンパウンド>
本発明で言うコンパウンドとは、
(a)成分:熱硬化性樹脂
(b)成分:酸化亜鉛
(c)成分:フィラー
を、必須成分として含有することを特徴とする組成物である。
本発明の熱硬化性樹脂としては、透明エポキシ樹脂やケイ素系熱硬化性樹脂などの着色のない樹脂、及びその変性樹脂などがあげられるが、透明であれば、ここに記載するものに限定されるものではない。
混練するに当たり、(b)成分、及び(c)成分に対して液状樹脂がバインダーとして作用することが求められるため、後述する(b)成分、及び(c)成分の粒径の範囲である場合は、(a)成分100重量部に対して、50重量部以上が23℃で液状であることが好ましく、好ましくは75重量部以上、さらに好ましくは80重量部以上である。
固体樹脂単独で使用する場合は、固体樹脂を溶融し、上記必要液状成分の重量部範囲を満たすことが必要である。
この樹脂成分の熱硬化反応を促進させるための硬化促進剤、及び熱硬化反応を遅延させるための硬化遅延剤を添加しても良い。
以下で(A)〜(D)成分について説明する。
(A)成分は、SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含有する有機化合物であれば特に限定されない。上記有機化合物としては、ポリシロキサン−有機ブロックコポリマーやポリシロキサン−有機グラフトコポリマー等の、シロキサン単位(Si−O−Si)を含む化合物以外のものが好ましく、構成元素としてC、H、N、O、S及びハロゲン以外の元素を含まない化合物がより好ましい。シロキサン単位を含む化合物の場合は、反応性などの問題がある。SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合の結合位置は特に限定されず、分子内のどこに存在してもよい。
有機単量体系化合物としては特に限定されないが、例えば、フェノール系、ビスフェノール系、ベンゼン、ナフタレン等の芳香族炭化水素系;鎖状、環状等の脂肪族炭化水素系;複素環系の化合物;これらの混合物等が挙げられる。
CH2=CR1− (1)
(式中R1は水素原子あるいはメチル基を表す。)
で示される基が反応性の点から好適である。中でも原料の入手の容易さから、R1が水素原子である基が特に好ましい。さらに、(A)成分のSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合としては、下記一般式(2)
―R2C=CR2― (2)
(式中R2は水素原子あるいはメチル基を表す。2つのR2は同じであってもよいし異なっていてもよい。)
で表される部分構造を環内に有する脂環式の基が、硬化物の耐熱性が高いという点から好適である。中でも原料の入手の容易さから、R2がともに水素原子である基が特に好ましい。
(A)成分のSiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合の数が1分子内当たり1個以下の場合は、(B)成分と反応してもグラフト構造となるのみで架橋構造とならない。
(B)成分は、1分子中に少なくとも2個のSiH基を含有する化合物であれば特に限定されない。例えば国際公開特許WO96/15194号公報に記載される化合物で、1分子中に少なくとも2個のSiH基を有するもの等が使用できる。入手性の面からは、1分子中に少なくとも2個のSiH基を有する鎖状及び/又は環状オルガノポリシロキサンが好ましい。なかでも、(A)成分との相溶性が良いという観点から、下記一般式(3)
で表される、1分子中に少なくとも2個のSiH基を有する環状ポリオルガノシロキサンがより好ましい。なお、一般式(3)で表される化合物中の置換基R3は、C、H及びO以外の元素を含まない置換基が好ましく、炭化水素基がより好ましい。
(C)成分はヒドロシリル化触媒である。
ヒドロシリル化触媒としては、ヒドロシリル化反応の触媒活性があれば特に限定されないが、例えば、白金の単体、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等の担体に固体白金を担持させたもの、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール、アルデヒド、ケトン等との錯体、白金−オレフィン錯体(例えば、Pt(CH2=CH2)2(PPh3)2、Pt(CH2=CH2)2Cl2)、白金−ビニルシロキサン錯体(例えば、Pt(ViMe2SiOSiMe2Vi)n、Pt[(MeViSiO)4]m)、白金−ホスフィン錯体(例えば、Pt(PPh3)4、Pt(PBu3)4)、白金−ホスファイト錯体(例えば、Pt[P(OPh)3]4、Pt[P(OBu)3]4)(式中、Meはメチル基、Buはブチル基、Viはビニル基、Phはフェニル基を表し、n、mは、整数を示す。)、ジカルボニルジクロロ白金、カールシュテト(Karstedt)触媒、また、アシュビー(Ashby)の米国特許第3159601号および3159662号明細書中に記載された白金−炭化水素複合体、ならびにラモロー(Lamoreaux)の米国特許第3220972号明細書中に記載された白金アルコラート触媒が挙げられる。さらに、モディック(Modic)の米国特許第3516946号明細書中に記載された塩化白金−オレフィン複合体も本発明において有用である。
本発明の(D)成分は、SiH基と反応性を有する炭素−炭素二重結合を1分子中に少なくとも1個含有する分子量が1000以上のシリコーン化合物である。実質的にSi−O−Si結合からなるシロキサン骨格で構成されるシリコーン化合物を用いることにより、一般の有機系高分子を用いる場合と比較して、耐熱性、耐光性に優れた硬化物を得ることができる。さらに、本発明の(D)成分を用いることにより(E)成分の無機充填材と混合した場合に、より小さな線膨張係数を有しながら、靭性に優れた硬化物を与える熱硬化性樹脂組成物とすることができる。またCuをはじめとするリードフレームなどの金属基材の実質片面に成形したときに反りがほとんどない成形品を提供することができる。
Rn(CH2=CH)mSiO(4-n-m)/2
(式中、Rは水酸基、メチル基あるいはフェニル基から選ばれる基であり、n、mは0≦n<4、0<m≦4、0<n+m≦4を満たす数)であらわされる分子量1000以上のシリコーン化合物である。
本発明が適用できる酸化亜鉛の平均粒径は0.1〜100μmである。この粒径範囲以下である場合は粒子径が小さすぎるため混練が困難になり、この粒径範囲以上である場合はコンパウンドの混練の際の流動が大きく変わる為、混練が困難になる。
好ましくは1〜50μmであり、さらに好ましくは2〜25μmである。この範囲であれば、混練の際の液状樹脂成分のバインダーとしての働きが損なわれず、混練時の酸化亜鉛の流動もスムーズになり、局所的なせん断がかかりにくくなる。
酸化亜鉛の形状については、特に限定するものではない。
(c)成分は、得られる硬化物の強度や硬度を高くしたり、線膨張率を低減化したりする効果を有する。
(c)成分としては、酸化亜鉛を除く、シリカ、アルミナ、窒化ホウ素、窒化アルミニウムなどがあげられるが、ここに例示したものに限定されるわけではない。
形状については、特に限定されるものではないが、フィラーの50%以上が球状であることが好ましい。フィラーの50%以上が球状である場合は、バインダーとしての液状樹脂成分がフィラー粒子内に吸油されにくくなり、且つ流動性が良くなる為、均一な混練が容易となる。
また、本発明のコンパウンドは、前記化合物を主たる含有成分とし、本発明の目的を損なわない範囲で、溶媒、安定剤、可塑剤、離型剤、及びその他の成分を必要に応じて含有させることができる。
コンパウンドに対する各成分の比率について記載する。
(a)成分の比率としては、液状成分量が多くなればなるほど混練は容易になり、さらにはコンパウンド中の粒子の流動が有利になり酸化亜鉛へのせん断がかかりにくくなる為多い分には問題はないことから、23℃において液状である熱硬化性樹脂をコンパウンド全体の5重量%以上含むことが好ましく、より好ましくは7重量%以上、9重量%以上含むことがさらに好ましい。ただし、熱硬化性樹脂がすべて23℃で液状である必要はなく、(a)成分100重量部に対して、50重量部以上が23℃で液状であることが好ましく、好ましくは75重量部以上、さらに好ましくは80重量部以上であることは前述の通りである。
(b)成分の比率としては、コンパウンド全体に対し、35重量%以上であることが好ましく、さらには40重量%以上であることが好ましい。上記範囲以下の場合、得られる硬化物の白色性が確保されない。
(c)成分の比率としては、コンパウンド全体に対し、5重量%以上であることが好ましく、さらには15重量%以上、さらには25重量%以上であることが好ましい。上記範囲以下の場合、得られる硬化物の強度が確保されない。
上記内容から、(a)成分を5〜60重量%、(b)成分を35〜90重量%、及び(c)成分を5〜60重量%の比率で配合することが、コンパウンド内の粒子の流動性、白色性、及び強度の面からバランスのとれた配合であるといえる。
本発明で言う半導体のパッケージとは、半導体素子あるいは/および外部取出し電極等を支持固定あるいは/および保護するために設けられた部材である。この場合の半導体素子としては各種のものが挙げられる。例えばIC、LSI等の集積回路、トランジスター、ダイオード、発光ダイオード等の素子の他、CCD等の受光素子等を挙げることができる。
本発明で言う発光ダイオードの各種の発光ダイオード素子としても、特に限定なく従来公知の発光ダイオードに用いられる発光ダイオード素子を用いることができる。発光ダイオード素子のサイズ、個数についても特に限定なく用いることができる。用いる発光ダイオード素子は一種類で単色発光させても良いし、複数用いて単色或いは多色発光させても良い。
本発明の半導体の封止材としては特に制限は無く、広く知られた各種熱硬化性樹脂の中から必要に応じて1種または2種以上を任意の組み合わせで選択して用いる事が可能である。一方、樹脂封止を用いず、ガラス等でカバーしてハーメチック封止により封止することも可能である。樹脂封止としては例えば従来用いられるエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、シアナート樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ユリア樹脂およびこれらの変性樹脂、等が例示されるがこれに限定されるものではない。これらのうち、透明性が高く接着性等の実用特性に優れるという観点から、透明エポキシ樹脂、分子内にケイ素を含有するケイ素系熱硬化性樹脂、透明ポリイミド樹脂、が好ましい。
本発明で使用しているスパイラルミキサーはSM50T(鎌田製作所製)であるが、1)回転駆動式の釜、2)フックを持つものであれば、特に限定されるものではない。
回転速度、内容量は特に限定しないが、回転速度は0〜250rpm、内容量は0.1〜100Lのものが生産性の面から好ましい。回転方向は一方向のみ回転可能なものでも正逆両方に回転するものでも構わない。釜の材質は特に限定されるものではないがSUS304が加工性、耐錆性、コストの面から好ましい。表面処理は、ほどこさなくても良いが、超硬溶射やハードクロムメッキなどをほどこしても構わない。表面粗度は、特に限定されるものではないが、後述するフックの表面粗度よりも粗いことが混練性を高めるためには好ましい。
釜の形状としては、特に限定されるものではないが、可能な限り滞留部がないよう角部にカーブをつけた形状が好ましい。
回転速度は特に限定しないが、0〜250rpmであることが生産性の面から好ましい。回転方向は一方向のみ回転可能なものでも正逆両方に回転するものでも構わない。フックの材質は特に限定されるものではないがSUS304が強度、加工性、耐錆性、コストの面から好ましい。表面処理は、ほどこさなくても良いが、超硬溶射やハードクロムメッキなどをほどこしても構わない。表面粗度は、特に限定されるものではないが、前述した回転釜の表面粗度よりも細かいことが混練性を高めるためには好ましい。
フック形状としては、フック、スパイラルフック、ビーター、スクリュービーターなどがあげられるが、特に限定するものではない。せん断を抑えるためには、フック、及びスパイラルフックを用いることが好ましい。
500mL四つ口フラスコにトルエン200g、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン50gを入れ、気相部を窒素置換した後、内温105℃で加熱、攪拌した。
表1の内容に従って各成分を配合して組成物1、組成物2を調整した。
本発明のYIとは、イエローインデックスのことを意味する。
イエローインデックスの測定は、測定するコンパウンド6.3gをφ13mmのタブレットにし、トランスファー成形機(アピックヤマダ製 G-LINE Manual System 60TON)にて圧縮加熱し5cm×5cm×1cmの平板にしたサンプルを、VSS-400(日本電色工業株式会社製)の反射率測定モードにて測定することができる。
YI値としては、8.0未満が好ましく、7.0未満がさらに好ましい。この範囲を逸脱すると、反射率が低下し、リフレクタとして必要な輝度が保持できなくなる。
本発明ではコンパウンドの流動性を評価するためにスパイラルフローを用いて評価した。スパイラルフローの測定は、17gのコンパウンドをφ5cmのタブレットを蚊取り線香状の金型に対し、4.5MPa、170℃にて2分間トランスファー成形(神藤金属工業所製 ETA-D型)した時の流動長を測定するというものである。
測定流動長が25cm以上であることが後の成形性から好ましく、さらには30cm以上であることが好ましい。
この流動長は混練度と相関があり、混練が不足している場合は流動長が短いといえる。
(a)〜(c)の混合物をスパイラルミキサー(鎌田製作所 SM50T)にて混練した。混練条件は、フック200rpm、釜30rpmにて同方向回転にて混練した。
原料投入量は25kgであり、原料の詳細は以下に示す。
(a)成分
組成物1に示す配合品を9.34重量%用いた。
(b)成分
堺化学製の第1種酸化亜鉛(平均粒径0.60μm)を42.57重量%用いた。
(c)成分
龍森化学製のMSR-SF650(平均粒径10.6μm)を43.10重量%、龍森化学製のFUSULEX(平均粒径2.9μm)を4.78重量%用いた。
さらに添加物としてステアリン酸カルシウムを0.20重量%用いた。
原料投入順序として、(a)成分全量に対し、ステアリン酸カルシウムを全量投入し5分混練。次に(c)成分を3分割し、各々10分おきに追加し、計30分混練した後、(b)成分を5分割し、各々10分おきに追加し、計50分混練してコンパウンドを作製した。
コンパウンドを圧縮成形機(アピックヤマダ製 G-LINE Manual System 60TON)にて平板上(5cm×5cm×1cm)に成形し、YIを測定した結果、YIは5.8であった。コンパウンドのスパイラルフローは31cmであった。
(スパイラルミキサー)
(a)〜(c)の混合物をスパイラルミキサー(鎌田製作所 SM50T)にて混練した。混練条件は、フック100rpm、釜30rpmにて同方向回転にて混練した。
原料投入量は25kgであり、原料の詳細は以下に示す。
(a)成分
組成物1に示す配合品を9.34重量%用いた。
(b)成分
堺化学製の第1種酸化亜鉛(平均粒径0.60μm)を42.57重量%用いた。
(c)成分
龍森化学製のMSR-SF650(平均粒径10.6μm)を43.10重量%、龍森化学製のFUSULEX(平均粒径2.9μm)を4.78重量%用いた。
さらに添加物としてステアリン酸カルシウムを0.20重量%用いた。
原料投入順序として、(a)成分全量に対し、ステアリン酸カルシウムを全量投入し5分混練。次に(c)成分を3分割し、各々10分おきに追加し、計30分混練した後、(b)成分を5分割し、各々10分おきに追加し、計50分混練してコンパウンドを作製した。
コンパウンドを圧縮成形機(アピックヤマダ製 G-LINE Manual System 60TON)にて平板上(5cm×5cm×1cm)に成形し、YIを測定した結果、YIは5.2であった。コンパウンドのスパイラルフローは29cmであった。
(スパイラルミキサー)
(a)〜(c)の混合物をスパイラルミキサー(鎌田製作所 SM50T)にて混練した。混練条件は、フック200rpm、釜30rpmにて同方向回転にて混練した。
原料投入量は25kgであり、原料の詳細は以下に示す。
(a)成分
組成物2に示す配合品を9.34重量%用いた。
(b)成分
堺化学製の第1種酸化亜鉛(平均粒径0.60μm)を42.57重量%用いた。
(c)成分
龍森化学製のMSR-SF650(平均粒径10.6μm)を43.10重量%、龍森化学製のFUSULEX(平均粒径2.9μm)を4.78重量%用いた。
さらに添加物としてステアリン酸カルシウムを0.20重量%用いた。
原料投入順序として、40℃に加温した(a)成分全量に対し、ステアリン酸カルシウムを全量投入し5分混練。次に(c)成分を3分割し、各々10分おきに追加し、計30分混練した後、(b)成分を5分割し、各々10分おきに追加し、計50分混練してコンパウンドを作製した。
コンパウンドを圧縮成形機(アピックヤマダ製 G-LINE Manual System 60TON)にて平板上(5cm×5cm×1cm)に成形し、YIを測定した結果、YIは5.6であった。コンパウンドのスパイラルフローは42cmであった。
(ロールカッター)
実施例1に記載したものと同じ原料をロールカッターにて混練した。
ロールカッターとは、幅30cm×φ5cmのロールが平行に2本設置されたもので、その隙間にコンパウンドを通すことでコンパウンドを混練する装置である。
全原料重量は100gであり、原料の詳細は実施例1と同様である。
原料混練方法としては、(a)成分とステアリン酸カルシウムをカップ状の容器に秤取り、プラスチック製スパチュラにて手混練する。そこに3分割しておいた(c)成分を手混練しながら10分おきに順次投入する。次に、5分割しておいた(b)成分を混練しながら10分おきに順次投入する。
手混練が完了したコンパウンドをロールカッターにて混練する。
混練条件は、ロール隙間のクリアランス1.8mmで1回、1.2mmで1回、0.6mmで2回、0.3mmで2回通過させ、シート状になったコンパウンドを、へらにて手粉砕し、再度上記ロールにてシート状にする。これを30セット行い、コンパウンドを混練した。
コンパウンドを圧縮成形機(アピックヤマダ製 G-LINE Manual System 60TON)にて平板上(5cm×5cm×1cm)に成形し、YIを測定した結果、YIは8.0であった。コンパウンドのスパイラルフローは30cmであった。
(ロールカッター)
実施例1に記載したものと同じ原料をロールカッターにて混練した。
全原料重量は100gであり、原料の詳細は実施例1と同様である。
原料混練方法としては、(a)成分とステアリン酸カルシウムをカップ状の容器に秤取り、プラスチック製スパチュラにて手混練する。そこに3分割しておいた(c)成分を手混練しながら10分おきに順次投入する。次に、5分割しておいた(b)成分を混練しながら10分おきに順次投入する。
手混練が完了したコンパウンドをロールカッターにて混練する。
混練条件は、ロール隙間のクリアランス1.8mmで1回、1.2mmで1回、0.6mmで2回、0.3mmで2回通過させ、シート状になったコンパウンドを粉砕し、再度上記ロールにてシート状にする。これを20セット行い、コンパウンドを混練した。
コンパウンドを圧縮成形機(アピックヤマダ製 G-LINE Manual System 60TON)にて平板上(5cm×5cm×1cm)に成形し、YIを測定した結果、YIは6.1であった。コンパウンドのスパイラルフローは21cmであった。
(ロールカッター)
実施例1に記載したものと同じ原料をロールカッターにて混練した。
全原料重量は100gであり、原料の詳細は実施例1と同様である。
原料混練方法としては、(a)成分とステアリン酸カルシウムをカップ状の容器に秤取り、プラスチック製スパチュラにて手混練する。そこに3分割しておいた(c)成分を手混練しながら10分おきに順次投入する。次に、5分割しておいた(b)成分を混練しながら10分おきに順次投入する。
手混練が完了したコンパウンドをロールカッターにて混練する。
混練条件は、ロール隙間のクリアランス1.8mmで1回、1.2mmで1回、0.6mmで2回、0.3mmで2回通過させ、シート状になったコンパウンドを粉砕し、再度上記ロールにてシート状にする。これを40セット行い、コンパウンドを混練した。
コンパウンドを圧縮成形機(アピックヤマダ製 G-LINE Manual System 60TON)にて平板上(5cm×5cm×1cm)に成形し、YIを測定した結果、YIは8.9であった。コンパウンドのスパイラルフローは32cmであった。
(ロールカッター)
実施例1に記載したものと同じ原料をロールカッターにて混練した。
全原料重量は100gであり、原料の詳細は実施例1と同様である。
原料混練方法としては、(a)成分とステアリン酸カルシウムをカップ状の容器に秤取り、プラスチック製スパチュラにて手混練する。そこに3分割しておいた(c)成分を手混練しながら10分おきに順次投入する。次に、5分割しておいた(b)成分を混練しながら10分おきに順次投入する。
手混練が完了したコンパウンドをロールカッターにて混練する。
混練条件は、ロール隙間のクリアランス1.8mmで1回、1.2mmで1回、0.6mmで2回、0.3mmで2回通過させ、シート状になったコンパウンドを粉砕し、再度上記ロールにてシート状にする。これを25セット行い、コンパウンドを混練した。
コンパウンドを圧縮成形機(アピックヤマダ製 G-LINE Manual System 60TON)にて平板上(5cm×5cm×1cm)に成形し、YIを測定した結果、YIは7.2であった。コンパウンドのスパイラルフローは25cmであった。
(ロールカッター)
実施例3に記載したものと同じ原料をロールカッターにて混練した。
全原料重量は100gであり、原料の詳細は実施例1と同様である。
原料混練方法としては、(a)成分とステアリン酸カルシウムをカップ状の容器に秤取り、プラスチック製スパチュラにて手混練する。そこに3分割しておいた(c)成分を手混練しながら10分おきに順次投入する。次に、5分割しておいた(b)成分を混練しながら10分おきに順次投入する。
手混練が完了したコンパウンドをロールカッターにて混練する。
混練条件は、ロール隙間のクリアランス1.8mmで1回、1.2mmで1回、0.6mmで2回、0.3mmで2回通過させ、シート状になったコンパウンドを粉砕し、再度上記ロールにてシート状にする。これを30セット行い、コンパウンドを混練した。この際、コンパウンドの温度を随時モニタリングし、40℃をしたまわった場合は50℃のオーブンに入れ、コンパウンドの温度が48〜50℃になったことを確認した後ロールカッターによる混練を再開した。
コンパウンドを圧縮成形機(アピックヤマダ製 G-LINE Manual System 60TON)にて平板上(5cm×5cm×1cm)に成形し、YIを測定した結果、YIは8.2であった。コンパウンドのスパイラルフローは33cmであった。
比較例1、3、5については、満足するスパイラルフローを得るために、混練を30回以上行っているため、せん断がかかり酸化亜鉛が黄変してしまったことが予想される。
比較例2については、酸化亜鉛の黄変を抑えるために混練回数を比較例1,3,5に比べ少なくしているため、混練不足な結果となっている。
比較例4については、混練性、及び黄変度ともに満足いく水準のものが得られなかった。
Claims (4)
- 熱硬化性樹脂を5〜60重量%、酸化亜鉛を35〜90重量%、及びシリカを5〜60重量%含有するYIが7.0未満である白色コンパウンドの製造方法であって、
スパイラルミキサーを用いて、熱硬化性樹脂及びシリカを混練した後、酸化亜鉛を混練する工程を含むことを特徴とする白色コンパウンドの製造方法。 - 白色コンパウンドのスパイラルフロー(17gのコンパウンドをφ5cmのタブレットを蚊取り線香状の金型に対し、4.5MPa、170℃にて2分間トランスファー成形した時の流動長)が30cm以上となることを特徴とする請求項1に記載された白色コンパウンドの製造方法。
- 前記シリカが球状シリカであることを特徴とする請求項1又は2に記載された白色コンパウンドの製造方法。
- 23℃において液状である熱硬化性樹脂をコンパウンド全体の5重量%以上含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された白色コンパウンドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013026477A JP6139162B2 (ja) | 2013-02-14 | 2013-02-14 | 白色コンパウンドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013026477A JP6139162B2 (ja) | 2013-02-14 | 2013-02-14 | 白色コンパウンドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014156011A JP2014156011A (ja) | 2014-08-28 |
JP6139162B2 true JP6139162B2 (ja) | 2017-05-31 |
Family
ID=51577245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013026477A Expired - Fee Related JP6139162B2 (ja) | 2013-02-14 | 2013-02-14 | 白色コンパウンドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6139162B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014205823A (ja) * | 2013-03-21 | 2014-10-30 | 株式会社Adeka | ケイ素含有硬化性組成物 |
JP6265468B2 (ja) * | 2013-10-24 | 2018-01-24 | 株式会社Adeka | プレポリマー及び硬化性樹脂組成物 |
JP2016102189A (ja) * | 2014-11-18 | 2016-06-02 | 株式会社カネカ | タブレットの製造方法 |
WO2025033407A1 (ja) * | 2023-08-08 | 2025-02-13 | 積智研究院合同会社 | 材料、有機無機ハイブリッド材料及びその製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005097330A (ja) * | 2003-09-22 | 2005-04-14 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 液状半導電性シリコーンエラストマー組成物 |
GB0402972D0 (en) * | 2004-02-11 | 2004-03-17 | Dow Corning Ltd | Process for making filled silicone rubber compositions |
JP5284914B2 (ja) * | 2009-09-09 | 2013-09-11 | 株式会社日本触媒 | 制振材用樹脂組成物 |
JP2012229317A (ja) * | 2011-04-26 | 2012-11-22 | Nitto Denko Corp | 透明熱伝導性組成物 |
-
2013
- 2013-02-14 JP JP2013026477A patent/JP6139162B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014156011A (ja) | 2014-08-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6087127B2 (ja) | 流動性を改善した熱硬化性樹脂組成物及びそれを用いた半導体のパッケージ | |
JP5336161B2 (ja) | 金属酸化物微粒子含有硬化性樹脂組成物、その硬化物、及び光拡散材 | |
US8124715B2 (en) | Isocyanuric ring-containing polysiloxane having vinyl groups at the terminals | |
KR102277649B1 (ko) | 오가노폴리실록세인 화합물 및 그 제조 방법, 그리고 부가 경화형 실리콘 조성물 | |
TW201533168A (zh) | 聚矽氧凝膠組合物 | |
JP6139162B2 (ja) | 白色コンパウンドの製造方法 | |
CN109929252A (zh) | 紫外线固化型树脂组合物、粘接剂和固化物 | |
US8263723B2 (en) | Organopolysiloxane, method of manufacturing thereof, curable silicone composition, and cured product thereof | |
JP6227884B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、硬化性樹脂組成物タブレット、成形体、半導体のパッケージ、半導体部品及び発光ダイオード | |
US10316148B2 (en) | Organopolysiloxane, production method thereof, and curable silicone composition | |
JP5388409B2 (ja) | 硬化性シリコーン組成物およびその硬化物 | |
WO2015194159A1 (ja) | オルガノポリシロキサンおよびその製造方法 | |
JP6464210B2 (ja) | 流動性を改善した熱硬化性樹脂組成物及びそれを用いた半導体のパッケージ | |
JP6227975B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物、硬化性樹脂組成物タブレット、成形体、半導体のパッケージ | |
JP6322043B2 (ja) | コンパウンドの混練 | |
JP2016074835A (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
JP2014101414A (ja) | 感温ゲル化剤含有熱硬化性樹脂組成物 | |
JP2017177472A (ja) | コンパウンドの製造方法 | |
JP2016102189A (ja) | タブレットの製造方法 | |
JP2011099036A (ja) | 耐熱性に優れた硬化物 | |
JP2018145211A (ja) | 硬化性樹脂組成物のタブレットの製造方法 | |
JP6726517B2 (ja) | Led封止剤用樹脂組成物およびled封止剤 | |
JP2016204501A (ja) | 硬化性樹脂組成物の製造方法 | |
JP2014133822A (ja) | 硬化性樹脂組成物、硬化性樹脂組物用タブレットおよびそれを用いた半導体のパッケージ | |
JP2013215898A (ja) | 光半導体パッケージ成形金型 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160930 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161004 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161121 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20161121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170324 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170411 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170427 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6139162 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |