JP6124602B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
そこで、シェルターを備えた場合でも、リフト現象の発生を効果的に抑制することが望まれる。本願発明はこのような要請を実現するものである。
前記シェルター(20)は、少なくとも前面(32)と側面(31)を備え、さらに下方に開放された下部開口(20a)を備え、前記前面(32)の下縁に、前記両側面(31)の下縁よりも下方へ延出する下方突出部(35)を設け、
前記シェルター(20)の下方に配置されたエンジン(12)と、その前方かつ前輪(10)の後方に配置されたラジエータ(36)を備えるとともに、
このラジエータ(36)は、上下方向の長さに対して左右方向が長く、かつ前後方向が短い直方体形状で配置され、
前記下方突出部(35)は正面視で前記ラジエータ(36)上端近傍まで延び、
前記ラジエータ(36)の左右側部に配置されたラジエータサイドカバー(21)を備え、
このラジエータサイドカバー(21)は、前記ラジエータ(36)への導入空気と排出空気を整流し、その上縁は側面視で前記シェルター(20)のサイド部(31)と重なり、その内幅(w2)は前記シェルター前面の前記下方突出部(35)の外幅(w1)と同等であることを特徴とする
前記シェルター(20)は、上面をなすセンター部(30)と、このセンター部を左右から挟み、それぞれ左右に延びてから下方へ延びて側面をなす左右一対のサイド部(31)と、前面をなすフロント部(32)を備えるとともに、
前記シェルター(20)の前面には、前記メインフレーム(42)の一部を通すための正面視コの字形に開口するフレーム用開口(32a)が設けられ、
前記センター部(30)と前記フロント部(32)は、前記フレーム用開口(32a)の上縁よりも上で結合されることを特徴とする。
さらに、ラジエータ(36)の左右側部に配置されたラジエータサイドカバー(21)により、ラジエータ(36)への導入空気と排出空気を整流するとともに、その上縁を側面視でシェルター(20)のサイド部(31)と重ね、その内幅(w2)をシェルター前面の下方突出部(35)の外幅(w1)と同等としたので、ラジエータサイドカバー(21)とシェルター(20)が重なり合うことにより、走行風(W)をより逃げにくくすることができる。また、車幅方向では重ならないので、部品相互の干渉のおそれもなくすことができる。
シェルター20の下方前部には、ラジエータサイドカバー21が左右一対で設けられ、シェルター20の下方後部にはアッパーサイドカバー22が左右一対でそれぞれ着脱自在に設けられている。
これらの各カバー及びシェルター20は合成樹脂等の適宜材料からなる。
ヘッドライトカバー25の下端は、フロント部32の下端よりも若干上方に位置し、ラジエータ36の上端部との間に空間Sを形成している。フロント部32の左右下部は、下方へ延出する下方突出部35をなしている。
アウター37の上端縁はサイド部31の下端前部31aへ接続し、間隙無く連続している。下端前部31aは後部側よりも若干上方になるような段差状をなす。
アッパーサイドカバー22は、サイド部31の下部及びメインフレーム42、並びにシート18及びセンターサイドカバー24の前側上部に囲まれた略菱形をなしている。
インナー38はアウター37へ締結等で一体化されている。
メインフレーム42には、取付部31dの後方かつ近傍にステー42bが設けられ、さらにその後方となる燃料タンク50の側方位置にステー42cが設けられ、それぞれグロメットラバーを介してアッパーサイドカバー22の前部及び中間部下部が着脱自在に取付けられている。
また、センターサイドカバー24の上部近傍にもステー42dが設けられ、ここにもアッパーサイドカバー22の後部がグロメットラバーを介して着脱自在に取付けられている。
この図において、車体フレーム40は、前端部のヘッドパイプ41から前輪10の上方を後方へ延出する左右一対のパイプからなるメインフレーム42と、エンジン12の前方を斜め下がり後方へ延びる左右一対のパイプからなるダウンフレーム44と、メインフレーム42の後端部が上端部へ連結され、エンジン12の後方を下方へ延びる左右一対のセンターフレーム45を備える。
メインフレーム42とダウンフレーム44の間は補強フレーム46で連結されている。センターフレーム45にはリヤスイングアーム16の前端部がピボット軸47にて揺動自在に支持されている。
シェルター20は下方に開放された略椀状の容器状をなしている。
ラジエータ36の上端部は、メインフレーム42の前端部から下方へ突出するステー48に支持部36eを締結することにより、メインフレーム42の前端部下方へ吊り下げ支持されている。
図6はシェルター20を右前方かつ斜め上方から示す図であり、Aはシェルター20の前方にヘッドライトカバー25及びヘッドライト15が配置された状態を示す。ヘッドライトカバー25及びヘッドライト15はシェルター20の前方かつラジエータ36の上方に配置されている。
フロント部32の左右はサイド部31で左右から覆われる。フロント部32の下方突出部35はフロント部32の下端左右からヘッドパイプ41の下端よりも長く下方へ延出し、ラジエータ36の上端近傍に達している。
図7に示すように、フロント部32は左右方向端部とフレーム用開口32aの開口縁部をなす中央部が前方へ突出し、その中間部は後方へ凹むように湾曲する凹曲面部67をなし、前面から来る走行風を上方へ集めて流すようになっている。
下方突出部35の左右方向外側端部はサイド部31の内面及びラジエータサイドカバー21の内面に接し、内側端部はフレーム用開口32aの左右方向縁部近傍まで延びている。
下方突出部35の下端は平面視でラジエータ36の上端に重なり、下方突出部35の左右方向外側端部はラジエータ36の上端前縁部とほぼ一致する。また、ラジエータ36の上端部後縁36fよりも前方へ延出している。下方突出部35の左右方向内側端部は外側端部よりも後方へ下がっている。
シェルター20の下方には、燃料タンク50の底部が下方へ延出している。燃料タンク50の底部は、左右のラジエータサイドカバー21間に位置し、正面視で下方突出部35が重なっている。
さらに、図8A及びBに示すように、シェルター20のフロント部32において、下方突出部35が設けられる下部の左右方向幅w1を、ラジエータ36におけるコア部36aの左右方向幅w3に倣わせて同程度の幅にしてある。
給油部30c内には燃料タンク50の給油キャップ52が臨み、給油キャップ52を外すことにより給油部30cを介して燃料タンク50へ上方から給油できる。
給油凹部53の前方にはボックス部54が設けられる。ボックス部54は収納凹部30bに重なる中央部54aとその左右に設けられる左右部54bとを備える。
中央部54aはリッド33を取り除いた状態(B)で物入れとして使用でき、左右部54bは中央部54aと内部で繋がった一つの収納空間をなしている。図中の符号55aは中央部54aとリッド33との間に設けられるパッキン、55bは左右部54bの周囲とセンター部30の間に設けられるパッキンである。
図10及び11に示すように、シェルター20は、フロント部32とセンター部30を前後に配置し、センター部30の左右へサイド部31を配置し、各接続縁部間を係合することにより一体化される。また、センター部30の上面に対してリッド33は後端を中心に回動して、収納凹部30b及び給油部30cを開閉する。
左右の凹曲面部67の下端部には舌片状に下方へ突出する下方突出部35が設けられている。下方突出部35が斜め下がりに前方へ延出し(図10参照)、かつ後方へ凹入するように湾曲し、凹曲面部67と同様の凹曲面をなしている。(図11参照)。
センター部30の先端中央はクロス部63上へ重なり、この先端中央の左右部分となるセンター部30の先端部は、フロント部32の凹曲面部67と連続する凹曲面をなしている(図11参照)。
さらに、前部及び後部には、それぞれ側方へ突出する取付突部74・75が設けられ、ここで燃料タンク50の上面及び車体フレーム40のステー(図示省略)へボルト止めされる。
また、サイド部31の前縁部には、係合突部86a・86bが設けられ、それぞれフロント部32の係止部66a・66bと係合する。
リッド33は予めセンター部30へ取付けておくか、後から取付けるようにする。
この状態において、シェルター20は図5に示すように、燃料タンク50及びエアクリーナ51を囲み、下方に向かって開放された略容器状をなす。この下部開口20aの前端部下方には、ラジエータ36が配置されている。
走行時には、走行風Wが、左右のラジエータサイドカバー21間に導入されてラジエータ36へ導かれ、ラジエータ36を冷却する。ラジエータ36の温排風はラジエータサイドカバー21の後端部に開口する排風口から後方へ排出される。
しかし、この空間Sの左右部分は、下方突出部35で塞がれている。シェルター20の前面部をなすフロント部32の左右下部には下方突出部35が下方へ突出形成されて、ラジエータ36の上端部近傍まで達している。
そのうえ、下方突出部35が、側面視でラジエータ36における上面の後端よりも前方へ向けて延びているので、下方突出部35によってシェルター20とラジエータ36の前後方向の隙間も塞ぐことができる。
さらに、シェルター20の内面形状を燃料タンク50の外面形状に合わせる必要がなくなる。
一方、燃料タンク50は、シェルター20と形状を異にすることにより、外観を気にすることなく、本来の燃料タンク50の機能として最適で、かつマスの集中等に貢献できる有利な形状にすることができる。
したがって、シェルター20及び燃料タンク50共に形状の自由度が増すことになる。
さらに、下方突出部35をシェルター20と一体成形せず、シェルター20を別体の例えば異材を用いて形成し、これを後加工でシェルター20の前面下部左右へ取付けてもよい。
また、シェルター20は必ずしも燃料タンク50を覆うタンクカバーとして機能する必要はなく、燃料タンク50を除外した、他の部品を覆うようにしてもよい。
Claims (6)
- 運転者が着座するシート(18)と、その前方のハンドル(14)との間に配置され、運転者がニーグリップするとともに中空のカバー部材からなるシェルター(20)を備えた鞍乗り型車両において、
前記シェルター(20)は、少なくとも前面(32)と側面(31)を備え、下方に開放された下部開口(20a)を備え、前記前面(32)の下縁に、前記両側面(31)の下縁よりも下方へ延出する下方突出部(35)を設け、
前記シェルター(20)の下方に配置されたエンジン(12)と、その前方かつ前輪(10)の後方に配置されたラジエータ(36)を備えるとともに、
このラジエータ(36)は、上下方向の長さに対して左右方向が長く、かつ前後方向が短い直方体形状で配置され、
前記下方突出部(35)は正面視で前記ラジエータ(36)上端近傍まで延び、
前記ラジエータ(36)の左右側部に配置されたラジエータサイドカバー(21)を備え、
このラジエータサイドカバー(21)は、前記ラジエータ(36)への導入空気と排出空気を整流し、その上縁は側面視で前記シェルター(20)のサイド部(31)と重なり、その内幅(w2)は前記シェルター前面の前記下方突出部(35)の外幅(w1)と同等であることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記シェルター(20)は、前記下方突出部(35)が側面視で前記ラジエータ(36)における上面の後端よりも前方へ向けて延びていることを特徴とする請求項1に記載した鞍乗り型車両。
- 前記シェルター(20)の前面(32)における、前記下方突出部(35)が設けられる下部の左右方向幅(w1)は、前記ラジエータ(36)におけるコア部(36a)の左右方向幅(w3)に倣うことを特徴とする請求項1又は2に記載した鞍乗り型車両。
- 車体フレームは、前記ハンドル(14)を軸支するヘッドパイプ(41)と、後方へ延びるメインフレーム(42)とを備え、
前記シェルター(20)は、上面をなすセンター部(30)と、このセンター部を左右から挟み、それぞれ左右に延びてから下方へ延びて側面をなす左右一対のサイド部(31)と、前面をなすフロント部(32)を備えるとともに、
前記シェルター(20)の前面には、前記メインフレーム(42)の一部を通すための正面視コの字形に開口するフレーム用開口(32a)が設けられ、
前記センター部(30)と前記フロント部(32)は、前記フレーム用開口(32a)の上縁よりも上で結合されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載した鞍乗り型車両。 - 前記シェルター(20)は、車体フレームに固着されたステー(42a)に、着脱可能に取付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載した鞍乗り型車両。
- 前記フレーム用開口(32a)の開口縁部のうち、下端部に車幅方向の内側へ突出する突部(64)を備えることを特徴とする請求項4に記載した鞍乗り型車両。
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