JP6111781B2 - 粘着剤組成物および粘着テープ - Google Patents
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Description
(メタ)アクリレート系ポリマーと金属水酸化物とを有し、(メタ)アクリレート系ポリマーのトルエン不溶分の割合とトルエン可溶分の分子量とを特定の範囲とし、(メタ)アクリレート系ポリマー100質量部に対する金属水酸化物の配合割合が80〜160質量部である感圧接着剤組成物が開示されている(特許文献2参照)。
本発明の粘着剤組成物は、(メタ)アクリレートモノマーを主たるモノマー成分とするアクリル系共重合体、無機フィラー及びエポキシ系架橋剤を含有する粘着剤組成物であって、前記無機フィラーの含有量が、アクリル系共重合体100質量部に対して200質量部以上であり、分散剤としてアミン系分散剤を含有する粘着剤組成物。である。
本発明に使用するアクリル系共重合体は、(メタ)アクリレートモノマーを主たるモノマー成分とするアクリル系共重合体である。主たるモノマー成分として使用する(メタ)アクリレートとしては、粘着剤に使用する各種(メタ)アクリレートを使用でき、なかでもアルキル基の炭素数1〜12のアルキル(メタ)アクリレートを好ましく使用できる。炭素数1〜12のアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のモノマーがあげられ、これらの1種または2種以上が用いられる。なかでも、アルキル基の炭素数が4〜8のアルキル(メタ)アクリレート、特にn−ブチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレートはフィラーを添加しても粘着性を確保しやすいため好ましい。
本発明に使用する無機フィラーは、熱伝導性や難燃性を有する無機フィラーを使用でき、例えば、金属水酸化物、金属酸化物、金属、セラミックス等を使用できる。具体的には、熱伝導性のフィラーとして、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化鉄、炭化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化チタン、窒化ケイ素、ホウ素化チタン、カーボン、ニッケル、銅、アルミニウム、チタン、金、銀等が挙げられる。また、難燃性のフィラーとしては、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化ジルコニウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイト、ハイドロタルサイト、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、酸化スズの水和物、硼砂などの無機金属化合物の水和物、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウム−カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、酸化マグネシウム、酸化モリブデン、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化アンチモン、赤リン等が挙げられる。これら無機フィラーは、アクリル系共重合体への分散性向上のため、シランカップリング処理、ステアリン酸処理などの表面処理を施してもよい。
本発明の熱伝導性粘着剤には粘着物性を向上する目的で粘着付与樹脂を使用してもよい。粘着付与樹脂としては公知の脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂などの石油樹脂、ロジン樹脂、ロジンエステル樹脂、不均化ロジン樹脂、重合ロジン樹脂、重合ロジンエステル樹脂、ロジンフェノールなどのロジン系樹脂、テルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂などが使用できる。また粘着付与樹脂は2種類以上の樹脂を併用することができる。
本発明の粘着剤組成物にはエポキシ系架橋剤を使用することで、凝集力及び耐熱性を向上できる。エポキシ系架橋剤としては、1.3−ビス(N,N―グリシジルアミノメチル)シクロヘキサン(三菱ガス化学社製テトラッドC)、1.3−ビス(N,N−グリシジルアミノメチル)ベンゼン(三菱ガス化学社製テトラッドX)など公知のエポキシ系架橋剤を使用できる。
本発明の粘着剤組成物には、分散性を向上させるためアミン系の分散剤等を使用する。本発明においては、アミン系の分散剤を使用することで、エポキシ系架橋剤の架橋阻害を生じることなく好適な接着性を有する粘着剤層を形成できる。また、アクリル系の粘着剤組成物中に多量の無機フィラーを使用した場合にも、好適に無機フィラーを分散でき、かつ、保管時に無機フィラーが沈降した場合にも、凝集して再分散できないケーキング状態の発生を好適に防止できる。なかでも、アミン化が5以上のアミン系分散剤を好ましく使用でき、10〜150がより好ましく、20〜80がさらに好ましい。アミン系の分散剤としては、例えば、ビックケミージャパン社製BYK−112、BYK−2008等が挙げられる。
本発明の粘着剤組成物の製造方法として、前述の製造方法でアクリル系共重合体を製造した後に、必要に応じて粘着付与樹脂及び粘度調整用に酢酸エチル、ヘキサン、MEKなどの有機溶剤を添加し、粘着付与樹脂を溶解させながら混合し、得られた樹脂組成物を取り出す。次に得られた樹脂組成物と無機フィラー及びその他添加剤とを、プラネタリーミキサーなどの低速攪拌機を用い、樹脂組成物、無機フィラー及びその他添加剤が均一になるまで混合し、粘着剤組成物を得る。
本発明の粘着テープは、前述の粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着テープである。本発明の粘着テープは、基材を有する粘着テープであっても基材を有さない粘着剤層のみからなる粘着テープであってもよい。基材を有する粘着テープは、取り扱い性や加工性が良好であり、また基材を有さない粘着剤層のみからなる粘着テープは、熱伝導性や難燃性の効果を得やすいため、目的とする用途等に応じて適宜選択すればよい。
基材を使用する際は前述と同様に粘着剤組成物を剥離ライナーに塗布、乾燥した後に基材の片側に貼合することで片面粘着テープが製造できる。更に剥離ライナーに熱伝導性粘着剤を塗布、乾燥したものを基材のもう一方の側に貼合することで両面粘着テープが製造できる。
(1−1)アクリル系共重合体の調整
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応容器に、2−エチルヘキシルアクリレート96.4質量部、β−カルボキシエチルアクリレート2.4質量部、アクリル酸1.2質量部、酢酸エチル98質量部を仕込み、攪拌下、窒素を吹き込みながら75℃まで昇温した。その後、予め酢酸エチルにて溶解したアゾビスイソブチロニトリル溶液2質量部(固形分5質量%)を添加した。その後、攪拌下75℃にて8時間ホールドした後、内容物を冷却し200メッシュ金網にて濾過した。不揮発分50質量%、粘度8000mPa・s、重量平均分子量50万であるアクリル重合体溶液を得た。
プラネタリーミキサーの容器に無機フィラーとして熱伝導難燃性の水酸化アルミニウム(昭和電工社製ハイジライトH32、平均粒径8μm)を粘着剤組成物固形分100質量部に対し250質量部およびアミン系分散剤ビックケミージャパン社製DISPERBYK−112を粘着剤組成物固形分100に対して固形分で4質量部加えた後、得られた粘着剤組成物を加える。30分攪拌させ水酸化アルミニウムと分散剤、粘着剤組成物を均一に混合させた。酢酸エチルを加え固形分70%になるよう調整し、粘度12000mPa・sの熱伝導難燃性粘着剤組成物を得た。
(1−2)で得られた熱伝導難燃性粘着剤組成物にエポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製テトラッドC)2%酢酸エチル溶液を熱伝導難燃性粘着剤組成物中のアクリル共重合体固形分100部に対して、2.1部配合し、ディゾルバー攪拌機で30分間攪拌した。得られた粘着剤組成物を剥離ライナーに乾燥後厚さが110μmになるようにロールコーターで塗布し、80℃ドライヤー中で3分間乾燥させた。得られた粘着シートを表面にコロナ処理を施した厚さ30μmのポリイミドコートPETフィルム(東レ社製ルミラーZV70)の両側にラミネートし、厚さ250μmの両面粘着テープを作成した。架橋剤の架橋反応のため40℃乾燥機に48時間養生させ両面粘着テープを得た。
分散剤として、アミン系分散剤ビックケミージャパン社製DISPERBYK−2008を使用したこと以外は、実施例1と同様に両面粘着テープを得た。
(3−1)アクリル系共重合体の調整
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応容器に、2−エチルヘキシルアクリレート30.0質量部、ブチルアクリレート63.4質量部、アクリル酸3.0質量部、酢酸ビニル3.5質量部、β―ヒドロキシエチルアクリレート0.1質量部、酢酸エチル98質量部を仕込み、攪拌下、窒素を吹き込みながら75℃まで昇温した。その後、予め酢酸エチルにて溶解したアゾビスイソブチロニトリル溶液2質量部(固形分5質量%)を添加した。その後、攪拌下75℃にて8時間ホールドした後、内容物を冷却し200メッシュ金網にて濾過した。不揮発分50質量%、粘度8000mPa・s、重量平均分子量50万であるアクリル重合体溶液を得た。
得られたアクリル共重合体溶液を用いて(1−2)粘着剤組成物の調整に記載の方法にて調整を行った。得られた熱伝導難燃性粘着剤組成物を用いて(1−3)粘着テープの調整に記載の方法にて調整を行った。
分散剤として、アミン系分散剤ビックケミージャパン社製DISPERBYK−2008を使用したこと以外は、実施例3と同様に両面粘着テープを得た。
(5−1)アクリル系共重合体の調整
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計を備えた反応容器に、ブチルアクリレート93.4質量部、アクリル酸3.5質量部、酢酸ビニル3.0質量部、β―ヒドロキシエチルアクリレート0.1質量部、酢酸エチル98質量部を仕込み、攪拌下、窒素を吹き込みながら75℃まで昇温した。その後、予め酢酸エチルにて溶解したアゾビスイソブチロニトリル溶液2質量部(固形分5質量%)を添加した。その後、攪拌下75℃にて8時間ホールドした後、内容物を冷却し200メッシュ金網にて濾過した。不揮発分50質量%、粘度8000mPa・s、重量平均分子量50万であるアクリル重合体溶液を得た。
得られたアクリル共重合体溶液を用いて(1−2)粘着剤組成物の調整に記載の方法にて調整を行った。得られた熱伝導難燃性粘着剤組成物を用いて(1−3)粘着テープの調整に記載の方法にて調整を行った。
分散剤として、アミン系分散剤ビックケミージャパン社製DISPERBYK−2008を使用したこと以外は、実施例3と同様に両面粘着テープを得た。
水酸化アルミニウムの含有量を粘着剤組成物固形分100質量部に対し270質量部とした以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
水酸化アルミニウムの含有量を粘着剤組成物固形分100質量部に対し220質量部とした以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
水酸化アルミニウムの含有量を粘着剤組成物固形分100質量部に対し200質量部とした以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
水酸化アルミニウムの含有量を粘着剤組成物固形分100質量部に対し240質量部とした以外は実施例1と同様にして、熱伝導難燃性粘着剤組成物を得た。得られた熱伝導難燃性粘着剤組成物にエポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製テトラッドC)2%酢酸エチル溶液を熱伝導難燃性粘着剤組成物中のアクリル共重合体固形分100部に対して、2.1部配合し、ディゾルバー攪拌機で30分間攪拌した。得られた粘着剤組成物を剥離ライナーに乾燥後厚さが60μmになるようにロールコーターで塗布し、80℃ドライヤー中で3分間乾燥させた。得られた粘着シートを表面にコロナ処理を施した厚さ6μmのPETフィルムの両側にラミネートし、厚さ125μmの両面粘着テープを作成した。架橋剤の架橋反応のため40℃乾燥機に48時間養生させ両面粘着テープを得た。
水酸化アルミニウムの含有量を粘着剤組成物固形分100質量部に対し260質量部とした以外は実施例10と同様にして両面粘着テープを得た。
分散剤として、アミン系分散剤ビックケミージャパン社製DISPERBYK−108を使用したこと以外は、実施例1と同様に両面粘着テープを得た。
分散剤として、アミン系分散剤ビックケミージャパン社製DISPERBYK−164を使用したこと以外は、実施例1と同様に両面粘着テープを得た。
分散剤として、アミン系分散剤ビックケミージャパン社製DISPERBYK−2164を使用したこと以外は、実施例1と同様に両面粘着テープを得た。
分散剤として、アミン系分散剤ビックケミージャパン社製DISPERBYK−167を使用したこと以外は、実施例1と同様に両面粘着テープを得た。
無機フィラーとして熱伝導難燃性の低ソーダタイプ水酸化アルミニウム(昭和電工社製ハイジライトH32I、平均粒径8μm)を使用したこと以外は実施例1と同様にして両面粘着テープを得た。
無機フィラーとして熱伝導難燃性の低ソーダタイプ水酸化アルミニウム(昭和電工社製ハイジライトH32I、平均粒径8μm)を使用したこと以外は実施例2と同様にして両面粘着テープを得た。
無機フィラーとして熱伝導難燃性の低ソーダタイプ水酸化アルミニウム(昭和電工社製ハイジライトH32I、平均粒径8μm)を使用したこと以外は実施例12と同様にして両面粘着テープを得た。
無機フィラーとして熱伝導難燃性の低ソーダタイプ水酸化アルミニウム(昭和電工社製ハイジライトH32I、平均粒径8μm)を使用したこと以外は実施例13と同様にして両面粘着テープを得た。
無機フィラーとして熱伝導難燃性の低ソーダタイプ水酸化アルミニウム(昭和電工社製ハイジライトH32I、平均粒径8μm)を使用したこと以外は実施例14と同様にして両面粘着テープを得た。
無機フィラーとして熱伝導難燃性の低ソーダタイプ水酸化アルミニウム(昭和電工社製ハイジライトH32I、平均粒径8μm)を使用したこと以外は実施例15と同様にして両面粘着テープを得た。
分散剤として、リン酸系分散剤ビックケミージャパン社製BYK−111を粘着剤組成物固形分100に対して固形分で6質量部使用したこと以外は、実施例1と同様に両面粘着テープを得た。
分散剤として、リン酸塩系分散剤ビックケミージャパン社製BYK−180を粘着剤組成物固形分100に対して固形分で2質量部使用したこと以外は、実施例1と同様に両面粘着テープを得た。
分散剤として、リン酸塩系分散剤ビックケミージャパン社製BYK−180を粘着剤組成物固形分100に対して固形分で3質量部使用したこと以外は、実施例1と同様に両面粘着テープを得た。
分散剤として、リン酸1/2中和塩系分散剤ビックケミージャパン社製BYK−106を粘着剤組成物固形分100に対して固形分で4質量部使用したこと以外は、実施例1と同様に両面粘着テープを得た。
上記実施例及び比較例にて得られた粘着テープを40mm×50mmに切断した試料を天秤で重量を測定し、トルエンに浸漬し常温下で24時間静置した。浸漬後に試料をとりだし、乾燥機で105℃で1時間乾燥させ、室温で冷却した後に試料の重量を測定した。トルエン浸漬後の試料重量をトルエン浸漬前の試料重量で除して不溶分の割合を百分立で求めた。
上記実施例及び比較例にて得られた粘着テープを空気を巻き込まないように500μmになるまで貼り重ねせた。最外面は厚さ6μmのPETフィルムを貼合した。得られた試料を5cm×15cmに切断して測定用試料を作製した。得られた測定用試料を京都電子工業性熱伝導率測定機QTM−500と、薄膜法測定用ソフトQTM−5Wを使用し測定を行った。
上記実施例及び比較例にて得られた粘着テープをUnderwriters Laboratories Inc.社UL94VTMの規格に準じて試験を行った。なお、基材を有さない粘着テープは、筒状の形成が困難なため同社UL94Vの規格に準じて試験を行った。
難燃性のクラスは下表により判定した。
上記実施例及び比較例にて得られた粘着テープの片面に厚さ50μmのアルミ箔を貼合し20mm幅に切断した。23℃50%RH雰囲気下でもう一方の粘着面をアルミ板に2kgローラー1往復の加圧条件で貼付し、1時間静置後に90°方向へ300mm/分の速度で引き剥がした際の接着力を測定した。
上記実施例及び比較例にて得られた粘着テープを5mm幅×30mm長さとした試料を、厚さ500μmのアルミ板の片端に貼付した。23℃50%RH雰囲気下でもう一方の粘着面をアルミ板に貼付し、5kgローラー1往復1往復の加圧条件で貼付し、1時間静置した。静置後に85℃雰囲気下でせん断方向に100gの荷重をかけ、試料が剥がれ落下するまでの時間を測定した。24時間後に試料の落下が無かった場合は試験を終了し24時間以上(>24)と記載した。
上記実施例及び比較例にて得られた熱伝導難燃性粘着剤組成物を225CCのガラス瓶に密閉状態で1週間静置した。静置後にガラス瓶の底に沈降している無機フィラーの凝集状態をスパチュラにて確認した。ケーキングがある状態とは、スパチュラによる再分散が困難または再分散不可の状態のことである。
上記実施例(1−1)にて得られたアクリル系共重合体に各分散剤をアクリル共重合体固形分100部に対して、4質量部、エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製テトラッドC)2%酢酸エチル溶液をアクリル共重合体固形分100部に対して、2.1部配合し、ディゾルバー攪拌機で30分間攪拌する。得られた粘着剤組成物を剥離ライナーに乾燥後厚さが110μmになるようにロールコーターで塗布し、80℃ドライヤー中で3分間乾燥させる。得られた粘着シートを表面にコロナ処理を施した厚さ25μmのPETフィルムの両側にラミネートし、厚さ245μmの両面粘着テープを作成した。架橋剤の架橋反応のため40℃乾燥機に48時間養生させ両面粘着テープを得た。得られた両面粘着テープを用いて、ゲル分率を測定した。分散剤を添加していない両面粘着テープのゲル分率よりも10%以上低下したものを架橋阻害有りとした。
Claims (7)
- (メタ)アクリレートモノマーを主たるモノマー成分とするアクリル系共重合体、無機フィラー及びエポキシ系架橋剤を含有する粘着剤組成物であって、前記アクリル系共重合体がモノマー成分として炭素数が2以上の飽和炭化水素基を介してカルボキシ基を分子鎖末端に有する(メタ)アクリレートモノマーを含有し、前記無機フィラーの含有量が、アクリル系共重合体100質量部に対して200質量部以上であり、分散剤として官能基としてアミンを有するアミン系分散剤を含有することを特徴とする粘着剤組成物。
- 前記アクリル系共重合体が、炭素数1〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートとカルボキシ基含有ビニルモノマーとをモノマー成分として含有する請求項1に記載の粘着剤組成物。
- 前記無機フィラーが、熱伝導性及び難燃性を有する熱伝導難燃性フィラーである請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
- 前記無機フィラーが、金属水酸化物からなるフィラーである請求項1〜3のいずれかに記載の粘着剤組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層を有する粘着テープ。
- 前記粘着剤層が、ポリイミドフィルムまたはポリイミドコートフィルムからなる基材の少なくとも一面に設けられた請求項5に記載の粘着テープ。
- LED光源ユニットの固定に使用する請求項6に記載の粘着テープ。
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