JP6111017B2 - プリント配線板用銅箔及びそれを用いた積層体、プリント配線板及び電子部品 - Google Patents
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Description
くでき、高密度配線基板が得られる。裾引きが大きければ、回路間のスペースを狭くすると回路が短絡するので、高密度実装基板を製造することができない。
一方、本来耐食性を有するMoの付着量が多すぎると、レジスト開口部に露出した部分の初期エッチング性が劣化し、回路の直線性が悪くなる可能性がある。さらに、ある一定以上の付着量では効果が飽和する。そこで、Moの付着量を極微量とするか、又は、熱拡散等によって表面処理層への銅箔基材からの銅の拡散を促進させることで、初期エッチング性を良好にすることができる。また、表面処理コストを低く抑えることができる。
本発明に用いることのできる銅箔基材の形態に特に制限はないが、典型的には圧延銅箔や電解銅箔の形態で用いることができる。一般的には、電解銅箔は硫酸銅めっき浴からチタンやステンレスのドラム上に銅を電解析出して製造され、圧延銅箔は圧延ロールによる塑性加工と熱処理を繰り返して製造される。屈曲性が要求される用途には圧延銅箔を適用することが多い。
銅箔基材の材料としてはプリント配線板の導体パターンとして通常使用されるタフピッチ銅や無酸素銅といった高純度の銅の他、例えばSn入り銅、Ag入り銅、Cr、Zr又はMg等を添加した銅合金、Ni及びSi等を添加したコルソン系銅合金のような銅合金も使用可能である。なお、本明細書において用語「銅箔」を単独で用いたときには銅合金箔も含むものとする。
銅箔基材の絶縁基板との接着面の反対側(回路形成予定面側)の表面の少なくとも一部には、表面処理層が形成されている。表面処理層には、Moが2000μg/dm2以下の付着量で存在する。このように、微量のMoを銅箔のエッチング面に付着させると、形成された回路の裾引きが小さくなる。これにより、銅箔の厚みが薄くなくても裾引きが小さい回路を形成することが可能となるため、高密度実装基板の形成が可能となる。一方、Moの付着量が2000μg/dm2を超えると、初期エッチング性に悪影響を及ぼす。Moの付着量は、好ましくは20〜2000μg/dm2、より好ましくは40〜2000μg/dm2、さらにより好ましくは50〜600μg/dm2である。Moの付着量が20μg/dm2未満であると効果が出ない場合がある。
本発明に係るプリント配線板用銅箔は、乾式成膜法、例えばスパッタリング法、さらには電気めっきにより形成することができる。このときの銅箔基材の搬送には、リール・ツー・リール方式等の連続搬送方式を用いることができる。これにより銅箔基材の表面の少なくとも一部に表面処理層を形成する。具体的には、スパッタリング法によって、銅箔のエッチング面側にMo層を形成する。また、Moと、Ni、Co、Sn、Zn、Cr、V、Fe、Wのいずれか1種以上との合金で形成された層を表面処理層として形成してもよい。さらに、表面処理層として、Mo層と、Ni、Co、Sn、Zn、Cr、V、Fe、Wのいずれか1種以上で構成された金属層とを任意の順で形成してもよい。
また、湿式めっきで行う場合、鉄族元素との誘導共析型の合金めっきとなる。めっき液中でMoイオンを錯イオンとして存在させるために、錯化剤が添加される。錯化剤としては、酒石酸、グルコン酸、クエン酸等を用いることができる。めっき浴のpHは、錯化剤に応じて、酸性又は塩基性に調整することができる。Moと共析する元素としてはFe、Ni、Wなどが挙げられる。本発明の表面処理面は防錆層としての機能も果たすこと、初期エッチング性の観点から、共析させる元素としてはNiが好ましい。この合金めっき層は本来クロメートによる防錆の代替として使用されるため、本発明の用途で使用する場合には一定量以下の付着量とする必要がある。
本発明に係る銅箔を用いてプリント配線板(PWB)を常法に従って製造することができる。以下に、プリント配線板の製造方法の例を示す。
続いて、レジストパターンの開口部に露出した表面処理層を、試薬を用いて除去する。当該試薬としては、塩酸、硫酸又は硝酸を主成分とするものを用いるのが、入手しやすさ等の理由から好ましい。
次に、積層体をエッチング液に浸漬する。このとき、エッチングを抑制するMoを含む表面処理層は、銅箔上のレジスト部分に近い位置にあり、レジスト側の銅箔のエッチングは、この表面処理層近傍がエッチングされていく速度よりも速い速度で、表面処理層から離れた部位の銅のエッチングが進行することにより、銅の回路パターンのエッチングがほぼ垂直に進行する。これにより銅の不必要部分を除去されて、次いでエッチングレジストを剥離・除去して回路パターンを露出することができる。
積層体に回路パターンを形成するために用いるエッチング液に対しては、表面処理層のエッチング速度は、銅よりも十分に小さいためエッチングファクターを改善する効果を有する。エッチング液は、塩化第二銅水溶液、又は、塩化第二鉄水溶液等を用いることができる。
また、表面処理層を形成する前に、あらかじめ銅箔基材表面に耐熱層を形成しておいてもよい。
このようにして作製したプリント配線板は、搭載部品の高密度実装が要求される各種電子部品に搭載することができる。
上述のように表面処理層側からエッチングされて形成されたプリント配線板の銅箔表面の回路は、その長尺状の2つの側面が絶縁基板上に垂直に形成されるのではなく、通常、銅箔の表面から下に向かって、すなわち樹脂層に向かって、末広がりに形成される(ダレの発生)。これにより、長尺状の2つの側面はそれぞれ絶縁基板表面に対して傾斜角θを有している。現在要求されている回路パターンの微細化(ファインピッチ化)のためには、回路のピッチをなるべく狭くすることが重要であるが、この傾斜角θが小さいと、それだけダレが大きくなり、回路のピッチが広くなってしまう。また、傾斜角θは、通常、各回路及び回路内で完全に一定ではない。このような傾斜角θのばらつきが大きいと、回路の品質に悪影響を及ぼすおそれがある。従って、表面処理層側からエッチングされて形成されたプリント配線板の銅箔表面の回路は、長尺状の2つの側面がそれぞれ絶縁基板表面に対して65〜90°の傾斜角θを有し、且つ、同一回路内のtanθの標準偏差が1.0以下であるのが望ましい。また、エッチングファクターとしては、回路のピッチが50μm以下であるとき、1.5以上であるのが好ましく、2.5以上であるのがより好ましく、3.0以上であるのが更により好ましい。
実施例1〜2の銅箔基材として、JX日鉱日石金属社製のBHY処理18μm厚圧延銅箔を用意した。当該銅箔は、樹脂との密着予定面に粗化処理がなされており、非粗化処理面には防錆層(Ni付着量:100μg/dm2、Zn付着量:300μg/dm2、Cr付着量:20μg/dm2)が形成されている。
続いて、非粗化処理面の防錆層を酸洗で除去した後、「(一般社団法人)表面技術協会、「表面技術」、vol.155、No.8、p560−564」に記載のMo電気メッキ技術を用い、以下の条件によって非粗化処理面に表面処理層としてMoNi合金層を形成した。すなわち、まず、グルコン酸、Ni供給源としての硫酸Ni六水和物、Mo酸Na二水和物を、それぞれ0.3M、0.2M、0.1Mの濃度で混合してめっき浴を建浴した。次に、アンモニア水でめっき浴のpHを8に調整した。次いで、このめっき浴を用いて、上記圧延銅箔に、2A/dm2で時間を変化させてMoNi合金めっきを行った。
次に、粗化処理面に接着剤付きポリイミドフィルムを160℃でラミネートすることにより張り合わせ、CCLを作製した。
次に、非粗化処理面に液体レジストでL/S=33μm/7μmのレジストパターン(40μmピッチ回路)を形成し、塩化第二鉄(液温50℃、0.2MPa)でエッチングし、回路ボトム幅が20μm前後のところで、10本の回路についてエッチングファクター(EF)を算出し、平均値及び偏差を求めた。エッチングファクターは、末広がりにエッチングされた場合(ダレが発生した場合)、回路が垂直にエッチングされたと仮定した場合の、銅箔上面からの垂線と樹脂基板との交点からのダレの長さの距離をaとした場合において、このaと銅箔の厚さbとの比:b/aを示すものであり、この数値が大きいほど、傾斜角は大きくなり、エッチング残渣が残らず、ダレが小さくなることを意味する。図1に、回路パターンの一部の表面写真と、当該部分における回路パターンの幅方向の横断面の模式図と、該模式図を用いたエッチングファクターの計算方法の概略とを示す。このaは回路上方からのSEM観察により測定し、エッチングファクター(EF=b/a)を算出した。このエッチングファクターを用いることにより、エッチング性の良否を簡単に判定できる。
また、大気下で250℃に設定したホットプレートにMoNi合金めっき面が上になるように表面処理銅箔を10分間放置し、変色を目視で観察した。加熱前後で変色がないものは○、やや変色があったものは△、変色したものは×とした。
非粗化処理面の表面処理層の定量は表層5μmを酸に溶解して、ICPで行った。
実施例3〜5の銅箔基材として、例1と同様のJX日鉱日石金属社製のBHY処理18μm厚圧延銅箔を用意した。
続いて、非粗化処理面に逆スパッタで前処理をした後に、スパッタリングでMo層を形成した。以下にスパッタリングの条件を示す。表面処理層の厚みは搬送速度、出力、Ar圧力を調整することで制御した。
・到達真空度:1.0×10-5Pa
・スパッタリング圧力:Ar 0.2〜0.4Pa
・スパッタリング電力:300〜4000W
・銅箔搬送速度:分速1〜15m
・ターゲット:Mo(3N)
次に、例1の手順でCCLを作製し、Mo層の上にレジストパターンを形成し、例1の手順でエッチング性評価、耐加熱変色性評価、付着量定量を行った。
実施例6〜15の銅箔基材として、例1と同様のJX日鉱日石金属社製のBHY処理18μm厚圧延銅箔を用意した。
続いて、非粗化処理面に逆スパッタで前処理をした後に、スパッタリングでMo層を形成し、さらにMo層の上にスパッタリングでNiV、Co、SnNi、ZnNi、Crの各層を形成した。以下にスパッタリングの条件を示す。表面処理層の厚みは搬送速度、出力、Ar圧力を調整することで制御した。
・到達真空度:1.0×10-5Pa
・スパッタリング圧力:Ar 0.2〜0.4Pa
・スパッタリング電力:300〜4000W
・銅箔搬送速度:分速1〜15m
・ターゲット:Mo、Ni、V、Co、Sn、Zn、Cr(3N)
次に、この銅箔にキャスティング工程を想定した熱履歴を施し(370℃×4h、N2雰囲気)、CCLを作製した。
続いて、例1の手順でこの表面処理面にレジストパターンを形成し、例1の手順でエッチング性評価、耐加熱変色性評価、付着量定量を行った。
実施例16の銅箔基材として、例1と同様のJX日鉱日石金属社製のBHY処理18μm厚圧延銅箔を用意した。
続いて、非粗化処理面に逆スパッタで前処理をした後に、スパッタリングでNiV層を形成し、さらにNiV層の上にスパッタリングでMo層を形成した。スパッタリング条件は、例3と同様とした。
次に、例1の手順でCCLを作製し、表面処理面にレジストパターンを形成し、例1の手順でエッチング性評価、耐加熱変色性評価、付着量定量を行った。
実施例17の銅箔基材として、JX日鉱日石金属社製の18μm厚電解銅箔JDLCを用意した。当該銅箔は、樹脂との密着予定面に粗化処理がなされており、非粗化処理面には防錆層(Ni付着量:数μg/dm2、Zn付着量:400μg/dm2、Cr付着量:20μg/dm2)が形成されている。
続いて、非粗化処理面に逆スパッタで前処理をした後に、スパッタリングでMo層を形成し、さらにMo層の上にスパッタリングでNiV層を形成した。スパッタリング条件は、例3と同様とした。
次に、例1の手順でCCLを作製し、表面処理面にレジストパターンを形成し、例1の手順でエッチング性評価、耐加熱変色性評価、付着量定量を行った。
実施例18の銅箔基材として、JX日鉱日石金属社製の12μm厚電解銅箔JDLCを用意した。当該銅箔は、樹脂との密着予定面に粗化処理がなされており、非粗化処理面には防錆層(Ni付着量:数μg/dm2、Zn付着量:400μg/dm2、Cr付着量:20μg/dm2)が形成されている。
続いて、非粗化処理面に逆スパッタで前処理をした後に、スパッタリングでMo層を形成し、さらにMo層の上にスパッタリングでNiV層を形成した。スパッタリング条件は、例3と同様とした。
次に、例1の手順でCCLを作製し、表面処理面にレジストパターンを形成し、例1の手順でエッチング性評価、耐加熱変色性評価、付着量定量を行った。なお、形成する回路は25μmピッチとした。
比較例1の銅箔基材として、例1と同様のJX日鉱日石金属社製のBHY処理18μm厚圧延銅箔を用意した。比較例2の銅箔基材として、例5と同様のJX日鉱日石金属社製の18μm厚電解銅箔JDLCを用意した。
続いて、非粗化処理面にレジストパターンを形成し、例1の手順でエッチング性評価、耐加熱変色性評価、付着量定量を行った。
比較例3の銅箔基材として、例6と同様のJX日鉱日石金属社製の12μm厚電解銅箔JDLCを用意した。
続いて、非粗化処理面にレジストパターンを形成し、例1の手順でエッチング性評価、耐加熱変色性評価、付着量定量を行った。なお、形成する回路は25μmピッチとした。
比較例4の銅箔基材として、JX日鉱日石金属のBHY処理18μ厚圧延銅箔を用意した。
続いて、非粗化処理面の防錆層を酸洗で除去した後、非粗化処理面に、Niイオン濃度:10g/L、pH:3.0、液温:50℃、電流密度:5A/dm2の条件で電気めっきを行い、Ni層を形成した。
次に、この銅箔にキャスティング工程を想定した熱履歴を施し(370℃×4h、N2雰囲気)、CCLを作製した。
続いて、例1の手順でこの表面処理面にレジストパターンを形成し、例1の手順でエッチング性評価、耐加熱変色性評価、付着量定量を行った。
例1〜9の各試験結果を表1に示す。
実施例1〜18は、いずれもエッチング性が良好であり、サイドエッチが抑制され、矩形に近い回路が形成されていた。
実施例1、2によれば、湿式の合金めっきでエッチング面の表面処理を行っても、耐加熱変色性及びエッチング性が良好となることがわかる。
実施例3〜5より、Mo層のみをエッチング面に形成することで、エッチング性が良好となり、サイドエッチが抑制され、回路形状は矩形に近くなった。ただし、耐加熱変色性は他の実施例に比べて劣っていた。
実施例6〜15より、Mo層の上に異種金属1種以上からなる金属層を形成することで、さらに耐加熱変色性が向上した。
実施例16より、Mo層を最表層にしてもよいが、耐加熱変色性は著しく向上するわけではないことがわかった。ただし、同程度のMo付着量である実施例3と比べると、耐加熱変色性は向上していた。
実施例17及び18より、銅箔が電解銅箔であってもエッチング性、耐加熱変色性が良好であり、これらは処理対象の銅箔基材の種類に依存しないことがわかった。
比較例1〜4は、いずれもエッチング面にMo層が形成されておらず、エッチング性が不良であった。
また、Ni付着量が同程度で、Moの有無が異なる実施例6と比較例4とを比較すると、EFは大きく異なっている。このことから、Moはサイドエッチ抑制効果に大きな役割を果たしていることがわかる。
Claims (10)
- 銅箔基材と、該銅箔基材表面の少なくとも一部に形成された表面処理層とを備え、
前記表面処理層には、Moが2000μg/dm2以下の付着量で存在し、
前記表面処理層が、Moと、Niと、Co、Sn、Zn、Cr、V、Fe、Wのいずれか1種以上との合金で形成されているプリント配線板用銅箔。 - 前記表面処理層には、Moが20〜2000μg/dm2の付着量で存在する請求項1に記載のプリント配線板用銅箔。
- 前記表面処理層には、Moが40〜2000μg/dm2の付着量で存在する請求項2に記載のプリント配線板用銅箔。
- 前記表面処理層には、Moが50〜600μg/dm2の付着量で存在する請求項3に記載のプリント配線板用銅箔。
- 前記表面処理層にはNiが40〜1800μg/dm2の付着量で存在する請求項1〜4のいずれか一項に記載のプリント配線板用銅箔。
- プリント配線板がフレキシブルプリント配線板である請求項1〜5のいずれかに記載のプリント配線板用銅箔。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の銅箔と樹脂基板との積層体。
- 銅層と樹脂基板との積層体であって、前記銅層の表面の少なくとも一部を被覆する請求項1〜6のいずれかに記載の表面処理層を備えた積層体。
- 請求項7又は8に記載の積層体を材料としたプリント配線板。
- 請求項9に記載のプリント配線板を備えた電子部品。
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