JP6103247B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Description
ここで、例えば遅角要求に基づく実際の点火時期の遅角は速やかに実行することができるものの、増量補正された燃料を噴き切るにはある程度の期間が必要になる。また、点火時期を遅角する場合には、その点火時期遅角に先立って燃料を増量しておく必要がある。
なお、燃料噴射量が多くなる高負荷運転時や、クランク角速度が速くなる高回転運転時には、要求された燃料を噴き切るのに要する期間、つまり燃料の噴射期間(一般的に、燃料の噴射期間はクランク角で制御される)が長くなるため、上述したような状態が特に起きやすくなる。
図1に示すように、この制御装置が適用される多気筒のエンジン1は、そのシリンダブロック2に複数のシリンダ3が備えられている(図1には1つのみ図示)。
吸気バルブ17は、吸気側カムシャフト31の回転に伴って同カムシャフト31に設けられたカムが回転することにより開閉動作する。排気バルブ18は、排気側カムシャフト32の回転に伴って同カムシャフト32に設けられたカムが回転することにより開閉動作する。
また、吸気側カムシャフト31に設けられたタイミングプーリ33には、吸気側可変動弁機構(以下、IN−VVT機構という)60aが設けられている。このIN−VVT機構60aが駆動されることで、クランクシャフト5に対する吸気側カムシャフト31の相対回転位相が変更されて吸気バルブ17のバルブタイミングが変更される。
エンジン1には各種センサが設けられている。
本処理が開始されると、まず、自動変速機100の変速時における遅角要求が有るか否かが判定される(S100)。ここでは、例えば点火時期の遅角要求量RRがシフト時遅角要求量RRSと等しいか、つまりシフト時遅角要求量RRSが点火時期の遅角要求量RRとして設定されているか否かが判定される。
なお、こうした各種の遅角要求としては、他にも、燃料カットからの復帰時におけるトルクショックを抑えるための遅角要求や、触媒70の早期暖機を図るための遅角要求などがある。また、遅角要求量RRは、点火時期を遅角補正する遅角補正量に相当する値であり、各種の遅角要求に応じた点火時期遅角量のうちで最も遅角度合の大きい値が、当該遅角要求量RRとして選択される。
このステップS140では、各種パラメータに基づき、燃料噴射量QEに相当する量の燃料をインジェクタ16から噴射するために必要な時間が算出され、その算出された噴射時間が、クランクシャフト5の回転角度に変換されることにより、噴射期間ETAUが算出される。こうした燃料噴射量に対応した噴射期間の算出は周知であって、適宜の態様で実施することができる。以下、そうした噴射期間の算出について、一例を説明する。
噴射時間←{増量係数×(燃料密度×インジェクタ流量×燃圧補正係数×空気密度×燃焼室容積×充填効率)/目標空燃比}+無効噴射時間 …(1)
なお、上記の増量係数とは、上述した必要増量値EKや他の増量要求値を統合した係数であって、燃料噴射量の基本値を増量補正する係数である。
クランクシャフトの角速度[CA/μs]←(360[CA]×機関回転速度[rpm])/(60[sec/min]×1000000[μs/sec]) …(2)
噴射期間[CA]←クランクシャフトの角速度[CA/μs]×噴射時間[μs] …(3)
次に、算出された噴射期間ETAUに応じて遅角保留設定回数MSKが算出される(S150)。この遅角保留設定回数MSKは、点火時期の遅角要求が有る期間内において、点火時期の遅角を実施することなく保留する回数のことであり、以下に説明する原理に基づいた値である。
一方、上記ステップS160にて、遅角保留実行回数DLYが遅角保留設定回数MSK以上であると判定されるときには(S160:YES)、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が全気筒において間に合うようになったと判断される。そして、この場合には、それまで「0」に制限されていた遅角要求量RRの値として、シフト時遅角要求量RRSの値が設定されることにより(S190)、遅角要求に応じた点火時期の遅角が実施される。
次に、図3を参照して、上記制限処理による作用を説明する。なお、図3に示す例はあくまでも一例である。
(1)点火時期の遅角要求量RRに応じて燃料噴射量を増量補正するに際して、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒については、その気筒の点火時期の遅角要求量RRを、遅角要求に応じた遅角要求量RRよりも少なくなるように制限している。
・上記実施形態では、点火時期の遅角要求量RRを制限するに際して、その値を「0」にすることにより、点火時期の遅角を実施することなく保留するようにした。この他、点火時期の遅角要求量RRを制限するに際して、遅角要求量RRの値を「0」にするのでなく、少なくとも遅角要求に応じて求められた遅角要求量RRよりも少なくなるように制限してもよい。この場合でも、点火時期の遅角補正に対して増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒については、点火時期の遅角要求量RRが、本来の補正量よりも少なくなるため、燃料噴射量に対して点火時期の遅角量が多すぎることによる触媒70の温度上昇を抑えることができる。
・触媒70の推定温度を機関回転速度NEや機関負荷率KL等に基づいて算出するようにしたが、機関運転状態に関連する他のパラメータに基づいて触媒70の推定温度を算出するようにしてもよい。例えば、排気温度を検出する排気温度センサを排気通路15に設け、その検出される排気温度に基づいて触媒70の推定温度を算出するようにしてもよい。また、触媒70の温度を直接検出するようにしてもよい。
Claims (1)
- 点火時期の遅角要求があるときには、その遅角要求に応じた遅角補正量にて点火時期を遅角補正するとともに、前記遅角補正量に応じて燃料噴射量を増量補正する内燃機関の制御装置であって、
点火時期の遅角補正に対して前記増量補正による燃料噴射量の増量が間に合わないと予測される気筒について、当該気筒の点火時期の前記遅角補正量が前記遅角要求に応じた遅角補正量よりも少なくなるように制限する
ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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