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JP6101612B2 - 吐出容器 - Google Patents

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JP6101612B2
JP6101612B2 JP2013202400A JP2013202400A JP6101612B2 JP 6101612 B2 JP6101612 B2 JP 6101612B2 JP 2013202400 A JP2013202400 A JP 2013202400A JP 2013202400 A JP2013202400 A JP 2013202400A JP 6101612 B2 JP6101612 B2 JP 6101612B2
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Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来から、オーバーキャップレスの吐出容器として、内容物が収容される容器本体と、上方付勢状態で下方移動可能に配設されたステム、及びステム内に連通する吐出孔が形成された押下ヘッドを備えた吐出器と、容器軸に直交する径方向の外側から押下ヘッドを囲繞するとともに、押下ヘッドと容器軸方向で対向する位置に押下ヘッドを通過させて外部に突出させる通過孔が形成されたヘッドカバーと、を備えた構成が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
この種の吐出容器では、容器本体とヘッドカバーとを容器軸周りに相対的に回動させることで、この回動動作に伴い、押下ヘッドがヘッドカバーに囲繞された被覆位置から、押下ヘッドが通過孔を通して外部に突出した露出位置に向けて、容器本体とヘッドカバーとが容器軸方向に相対移動する。そして、この露出位置において、押下ヘッドを操作して、容器本体内の内容物を吐出するようになっている。
特開2003−020085号公報
しかしながら、上述した従来の吐出容器にあっては、例えば不意の外力や悪戯等によってヘッドカバーが容器本体に対して容器軸周りに回動した場合、ヘッドカバーが被覆位置から露出位置まで予期せず移動するおそれがある。そのため、被覆位置において、容器本体に対するヘッドカバーの露出位置への移動を確実に規制する点で改善の余地があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、ヘッドカバーが被覆位置にあり、係止部が被係止部に係止された初期状態において、容器本体に対するヘッドカバーの露出位置への移動を確実に規制できる吐出容器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容される容器本体と、上方付勢状態で下方移動可能に配設されたステム、及び前記ステム内に連通する吐出孔が形成された押下ヘッドを備えた吐出器と、前記容器本体に外装された外装体と、径方向の外側から前記押下ヘッドを囲繞するとともに、前記押下ヘッドと容器軸方向で対向する位置に前記押下ヘッドを通過させて外部に突出させる通過孔が形成されたヘッドカバーと、前記外装体と前記ヘッドカバーとの間に配設され、前記外装体と前記ヘッドカバーとの容器軸周りに沿う相対的な回動に伴い、前記外装体及び前記ヘッドカバーを、前記押下ヘッドが前記ヘッドカバーに囲繞された被覆位置と、前記押下ヘッドが前記通過孔を通して外部に突出した露出位置と、の間で容器軸方向に沿って相対移動させる案内部と、を備え、前記ヘッドカバーには、前記ヘッドカバーに対して弾性変位可能に支持された操作片が配設され、前記操作片は、前記外装体の被係止部に係止され、前記外装体に対する前記ヘッドカバーの移動を規制する係止部と、前記係止部と前記被係止部との係止が解除される解除位置に向けて前記操作片を弾性変位させる操作部と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、被覆位置において、係止部と被係止部とが係止されているため、外装体に対するヘッドカバーの移動が規制される。一方、操作部を操作して、操作片を解除位置に維持することで、外装体に対するヘッドカバーの移動が許容される。そして、この状態で外装体とヘッドカバーとを案内部に沿って相対移動させることで、外装体とヘッドカバーとを露出位置に向けて移動させることができる。具体的に、ヘッドカバーと外装体との相対的な回動に伴い、ヘッドカバーと外装体とが容器軸方向に沿って相対移動することで、押下ヘッドがヘッドカバーの通過孔を通して外部に突出した露出位置となる。
このように、例えば不意の外力や悪戯等によってヘッドカバーが外装体に対して容器軸周りに予期せず回動するのを抑制し、ヘッドカバーが被覆位置にあり、係止部が被係止部に係止された初期状態において、外装体に対するヘッドカバーの露出位置への移動を確実に規制することができる。
また、前記容器本体の外周面には、容器軸方向に沿って延びるリブが形成され、前記外装体には、前記リブを収容して、前記容器本体及び前記外装体の容器軸周りの相対移動を規制するスリットが形成され、容器軸方向に沿う前記リブと前記スリットとの間に前記被係止部が形成されていてもよい。
この場合、容器本体に対する外装体の容器軸周りの移動が規制されているため、ヘッドカバーの操作時に容器本体に対するヘッドカバーと外装体との共回りを防止できる。
しかも、外装体のスリットと、容器本体のリブと、の間に被係止部が形成されているため、被係止部をスリットと別々に形成する必要がない。これにより、構成の簡素化を図ることができる。
また、前記案内部は、前記ヘッドカバーと前記外装体とのうち一方側に配設され、容器軸周りに螺旋状に延在する溝部と、前記ヘッドカバーと前記外装体とのうち他方側に配設され、前記溝部内を移動する突部と、を備え、前記突部と、前記係止部及び前記被係止部と、の周方向に沿う位置が互いに一致していてもよい。
この場合、突部と、係止部及び被係止部と、の周方向に沿う位置が互いに一致しているため、操作片を解除位置に維持した状態で、操作片を介してヘッドカバーを回動操作する際に、その力を突部に効率よく伝達することが可能になり、ヘッドカバーを案内部に沿って効率的に移動させることができる。
本発明に係る吐出容器によれば、例えば不意の外力や悪戯等によってヘッドカバーが外装体に対して容器軸周りに予期せず回動するのを抑制し、上述した初期状態において、外装体に対するヘッドカバーの露出位置への移動を確実に規制することができる。
初期状態における吐出容器の部分断面図である。 初期状態における吐出容器の部分断面図である。 外装体及び容器本体の側面図である。 ヘッドカバーが被覆位置にあり、操作片が解除位置にある状態を示す図1に相当する吐出容器の部分断面図である。 ヘッドカバーが露出位置にある状態を示す図1に相当する吐出容器の部分断面図である。 ヘッドカバーが露出位置にある状態を示す図2に相当する吐出容器の部分断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態の吐出容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2に装着されて内容物を吐出する有頂筒状の吐出器3と、容器本体2に外装された筒状の外装体4と、外装体4に取り付けられて吐出器3の後述する押下ヘッド34を被覆する筒状のヘッドカバー5と、を備えている。
なお、図示の例では、容器本体2、吐出器3、外装体4、及びヘッドカバー5それぞれの中心軸線は、共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う押下ヘッド34側を上側とし、容器本体2側を下側とし、容器軸Oに直交する方向を径方向とし、さらに容器軸O周りの方向を周方向とする。
容器本体2は、口部11、肩部12、胴部13、及び底部14を備え、これらが容器軸O方向に沿ってこの順に連設されて構成されている。
肩部12は、上方に位置するもの程外径が小さく形成された多段筒状とされている。具体的に、肩部12は、口部11の下端縁から径方向の外側に向けて突設された上段部15と、上段部15の外周縁から下方に向けて延設された上筒部16と、上筒部16の下端縁から連設され、上筒部16よりも大径とされた下筒部17と、下筒部17の下端縁と胴部13とを接続する下段部18と、を有している。
上筒部16には、径方向の外側に向けて突出する係合突部21が形成されている。なお、係合突部21は、上筒部16の全周に亘って形成されていても、周方向に間欠的に形成されていても構わない。
また、下筒部17には、径方向の外側に向けて突出するとともに、容器軸O方向に沿って延びるリブ22が形成されている。リブ22は、下端縁が肩部12の上端縁に接続される一方、上端縁は下筒部17の上端縁よりも下方に位置している。なお、図示の例において、リブ22は、径方向のうち、一方向で対向する位置に一対で設けられている。
吐出器3は、例えばポンプを利用して内容物を吐出させるポンプタイプの吐出器3であって、容器本体2の口部11に装着される装着キャップ31と、上方付勢状態で下方移動可能に配設されたステム32を有する吐出器本体33と、ステム32の上端部に装着された有頂筒状の押下ヘッド34と、を備えている。
装着キャップ31は、口部11に螺着される有頂筒状のキャップ本体41と、キャップ本体41の頂壁部から上方に向けて延在する案内筒42と、を備えている。
キャップ本体41の頂壁部は、環状に形成され、パッキン43を間に挟んで口部11の上端縁上に配置されている。そして、頂壁部における径方向の内側端部は、口部11よりも径方向の内側に位置し、ここに吐出器本体33の後述するシリンダ51が連設されている。なお、キャップ本体41は、アンダーカット嵌合等により口部11に装着されていても構わない。
案内筒42は、その内側で、押下ヘッド34の容器軸O方向に沿う移動を案内する。
吐出器本体33は、上述した装着キャップ31に一体的に形成されたシリンダ51と、内部がシリンダ51内に連通するとともに、シリンダ51から上方に向けて突出した上述したステム32と、シリンダ51内に配設されるとともにステム32に連係する図示しないピストンと、ステム32及びピストンを上方に向けて付勢する付勢部材54と、を備えている。
シリンダ51は、下端側が吸上筒52を介して容器本体2内に連通しているとともに、上端側がステム32を介して押下ヘッド34内に連通している。なお、シリンダ51は、装着キャップ31と別体で設けても構わない。
押下ヘッド34は、有頂筒状に形成され、その周壁部には径方向の外側に向けて開口する吐出孔34aが形成されている。また、押下ヘッド34の内部には、吐出孔34aとステム32内とを連通する流通路53が形成されている。
外装体4は、容器本体2の肩部12のうち、上筒部16及び下筒部17を径方向の外側から囲繞している。外装体4の内周面には、径方向の内側に向けて突出する係合突部61が形成されている。この係合突部61は、上述した容器本体2の係合突部21にアンダーカット嵌合され、容器本体2と外装体4との容器軸O方向に沿う相対移動を規制している。なお、図示の例において、外装体4の外径は、胴部13の外径よりも大きくなっている。
また、図3に示すように、外装体4には、径方向のうち、上述した一方向で対向する位置に、容器軸O方向に沿って延びるスリット62が形成されている。各スリット62は、径方向に貫通するとともに、外装体4の下端縁に開口しており、その内側に上述したリブ22が各別に嵌まり込んでいる。これにより、外装体4と容器本体2との周方向に沿う相対移動が規制されている。
また、スリット62は、容器軸O方向に沿う長さがリブ22よりも長くなっており、リブ22の上端縁とスリット62の上端縁との間には容器軸O方向に延びる隙間が形成されている。この隙間は、後述する係止部75が係止される被係止部63として機能する。
図1、図2に示すように、ヘッドカバー5は、容器本体2の肩部12、及び吐出器3を径方向の外側から囲繞するとともに、上部が下部に対して縮径された二段筒状とされている。ヘッドカバー5のうち、上述した押下ヘッド34の上方に位置する部分は、容器軸O方向に沿って開口しており、押下ヘッド34を通過させて外部に突出させる通過孔71を構成している。図示の例において、通過孔71の内径は、吐出器3の案内筒42よりも大径になっている。
ヘッドカバー5には、径方向のうち、上述した一方向で対向する位置に、下方に向けて開放された一対の凹部72が形成されている。各凹部72内には、操作片74が各別に収容されている。図2に示すように、操作片74は、その両周端縁が凹部72の内周面のうち、周方向で対向する一対の側面部に弾性ヒンジ部73を介して各別に連結されている。
図1、図2に示すように、各操作片74は、径方向から見た側面視で容器軸O方向に沿って延びる板状とされ、その下部がヘッドカバー5の下端縁よりも下方に向けて突出している。そして、操作片74は、弾性ヒンジ部73の弾性変形により弾性変位可能に構成されている。図示の例において、操作片74は、周方向に沿って延びるヒンジ軸C周りに回動するようになっている。
操作片74の上端部には、径方向の内側に向けて突出する係止部75が形成されている。係止部75は、上述した外装体4の被係止部63内に係止され、これにより、外装体4に対するヘッドカバー5の容器軸O方向及び周方向への移動が規制されている。
一方、操作片74のうち、ヘッドカバー5の下端縁よりも下方に突出した部分は、係止部75が被係止部63に係止された係止位置から、係止部75が被係止部63から離脱する解除位置(図4参照)に向けて、操作片74をヒンジ軸C周りに操作するための操作部76を構成している。
ここで、外装体4とヘッドカバー5との間には、外装体4とヘッドカバー5との容器軸O周りに沿う相対的な回動に伴い、外装体4とヘッドカバー5とを容器軸O方向に沿って相対移動可能に支持する案内部81が配設されている。
案内部81は、外装体4に配設されて周方向に沿って螺旋状に延在する一対の溝部82と、ヘッドカバー5に配設されて各溝部82内をそれぞれ摺動する一対の突部83と、を備えている。
図3に示すように、各溝部82は、外装体4の外周面のうち、周方向の一方側に向かうに従い下方に向けて延在しており、その上端部分82aが各スリット62の上方に位置し、下端部分82b(図2参照)が外装体4の下端部において上端部分82aに対して周方向で離間した部分に位置している。なお、図示の例において、各溝部82それぞれの上端部分82a及び下端部分82bは、周方向で例えば90°程度離間している。
したがって、各溝部82の上端部分82aは、径方向のうち、上述した一方向で対向する一方、下端部分82bは、上述した一方向に直交する他方向で対向している。なお、上端部分82aの内周面のうち、下方に位置する面は、周方向に沿って延びる平坦面とされている。
また、各溝部82の上端部分82aには、上方に向けて延びる縦溝部85が形成されている。各縦溝部85は、下端部が溝部82内に連通する一方、上端部が外装体4の上端縁で上方に向けて開放されている。各縦溝部85内のうち、周方向の一方側に位置する内周面は、径方向の外側に向かうに従い周方向の一方側に向けて傾斜するテーパ面とされている。
図1、図2に示すように、突部83は、ヘッドカバー5の内周面のうち、上述した係止部75の上方に位置する部分から径方向の内側に向けて突出している。突部83は、上述した縦溝部85を通して溝部82内に収容されている。なお、上述した縦溝部85には、径方向の外側に向けて突出する規制突部86が形成され、突部83の上方への移動が規制されている。
そして、本実施形態の案内部81は、押下ヘッド34がヘッドカバー5によって径方向の外側から囲繞された被覆位置と、押下ヘッド34がヘッドカバー5の通過孔71を通して外部に突出した露出位置(図5、図6参照)と、の間で、外装体4及び容器本体2に対するヘッドカバー5の相対移動を案内する。なお、上述したヘッドカバー5の被覆位置において、案内部81の突部83と、係止部75及び被係止部63と、は周方向の位置が互い一致している。
次に、上述した吐出容器1の動作について説明する。なお、以下の説明では、図1、図2に示すようにヘッドカバー5が上述した被覆位置にあり、かつ操作片74が係止位置にある状態を吐出容器1の初期状態とする。
図4に示すように、吐出容器1を使用する場合には、まず各操作片74の操作部76を指等により把持し、各操作部76を径方向の内側に向けて押圧する。すると、操作片74は弾性ヒンジ部73の弾性変形によりヒンジ軸C周りに弾性変位することで、係止位置から解除位置に向けて移動する。具体的に、操作片74の係止部75が径方向の外側に向けて移動することで、係止部75が外装体4の被係止部63から離脱する。これにより、外装体4に対するヘッドカバー5の容器軸O方向及び周方向への移動が許容される。
そして、操作片74を解除位置に維持した状態で、外装体4とヘッドカバー5とを周方向の一方側に向けて相対的に回動させる。すると、図5、図6に示すように、ヘッドカバー5は、被覆位置から露出位置に向けて案内部81によって案内される。具体的には、外装体4の溝部82内を、上端部分82aから下端部分82bに向けて突部83が摺動することで、ヘッドカバー5と外装体4及び容器本体2との相対的な回動動作に伴い、ヘッドカバー5が外装体4及び容器本体2に対して下方に向けて移動する。
これにより、押下ヘッド34が、ヘッドカバー5の通過孔71を通してヘッドカバー5よりも上方に向けて突出した露出位置となる。なお、突部83は、溝部82の下端部分82bの内面に突き当たることで、容器本体2及び外装体4に対するヘッドカバー5のそれ以上の移動が規制される。
その後、操作片74における操作部76の押圧を解除すると、操作片74は弾性ヒンジ部73の復元に伴うヒンジ軸C周りの弾性変位によって、係止部75が容器本体2の胴部13に径方向の外側から当接する。なお、操作片74は、突部83が下端部分82bに到達するまで操作部76を押圧し続ける必要はなく、少なくとも係止部75と被係止部63との周方向位置がずれるまで操作部76を押圧しておけば、その後は押圧を解除しても構わない。
そして、ヘッドカバー5が露出位置ある状態で、押下ヘッド34の押し下げ操作によってステム32を押し下げ、吸上筒52を通して容器本体2内の内容物を吐出器本体33内に吸い上げる。吐出器本体33内に吸い上げられた内容物は、ステム32を通じて、押下ヘッド34の流通路53内に流入し、その後吐出孔34aを通じて、外部に向けて吐出される。
吐出容器1の使用後、吐出容器1を初期状態に戻すためには、まず外装体4とヘッドカバー5とを周方向の他方側に向けて相対的に回動させる。すると、ヘッドカバー5は、露出位置から被覆位置に向けて案内部81によって案内される。具体的には、外装体4の溝部82内を、下端部分82bから上端部分82aに向けて突部83が摺動することで、ヘッドカバー5と容器本体2及び外装体4との相対的な回動動作に伴い、ヘッドカバー5が外装体4及び容器本体2に対して上方に向けて移動する。
これにより、押下ヘッド34が、ヘッドカバー5の通過孔71から退避し、ヘッドカバー5により囲繞された被覆位置となる。なお、突部83は、溝部82の上端部分82aの内面に突き当たることで、容器本体2及び外装体4に対するヘッドカバー5のそれ以上の移動が規制される。
また、ヘッドカバー5が突出位置から被覆位置まで移動する過程において、操作片74の係止部75は、胴部13及び外装体4の外周面に摺動しながら、ヘッドカバー5の突部83と平行に移動する。このとき、上述したように外装体4の外径は、胴部13の外径よりも大きくなっているため、係止部75が外装体4に差し掛かると、操作片74がヒンジ軸C周りに沿う解除位置側に向けて弾性変位する。
その後、操作片74は、弾性変位した状態で、係止部75が外装体4の外周面を摺動し、係止部75が被係止部63に到達した時点で、弾性ヒンジ部73の復元変形により係止位置に向けて弾性変位する。これにより、係止部75が被係止部63内に係止される。すなわち、本実施形態では、ヘッドカバー5が突出位置から被覆位置に移動する過程では、操作部76を操作することなく、係止部75が被係止部63に自動的に係止されるようになっている。
以上により、吐出容器1が初期状態に戻る。
このように、本実施形態では、被覆位置において、係止部75と被係止部63とが係止されているため、外装体4とヘッドカバー5との案内部81に沿った相対移動が規制される。一方、係止部75と被係止部63との係止が解除される解除位置で操作片74を維持した状態で、外装体4とヘッドカバー5とを案内部81に沿って相対移動させることで、外装体4とヘッドカバー5とを露出位置に向けて移動させることができる。
これにより、例えば外力や悪戯等によってヘッドカバー5が外装体4に対して容器軸O周りに予期せず回動するのを抑制し、初期状態において外装体4に対するヘッドカバー5の露出位置への移動を確実に規制することができる。
また、溝部82における上端部分82aの内周面のうち、下方に位置する面が、周方向に沿って延びる平坦面とされているため、ヘッドカバー5に対して下方に向けて外力が作用した場合に、不意に突部83が溝部82内を摺動し、ヘッドカバー5が外装体4に対して回動するのを抑制できる。これにより、初期状態における外装体4に対するヘッドカバー5の露出位置への移動を確実に規制することができる。
さらに、外装体4のスリット62内に容器本体2のリブ22が嵌め込まれることで、容器本体2に対する外装体4の容器軸O周りの移動が規制されているので、ヘッドカバー5の操作時に容器本体2に対するヘッドカバー5と外装体4との共回りを防止できる。
しかも、外装体4のスリット62と、容器本体2のリブ22と、の間に被係止部63が形成されているため、被係止部63をスリット62と別々に形成する必要がない。これにより、構成の簡素化を図ることができる。
また、スリット62が外装体4の下端縁で開口しているため、外装体4の成形時において、型抜きが容易になり、金型構造の複雑化を抑えることができる。これにより、外装体4を容易に形成することができ、製造効率の向上を図ることができる。
しかも、外装体4の下端縁でスリット62を開口させることで、スリット62を成形する部分を有する金型を、型開き時に容器軸O方向に移動させることができる。これにより、径方向への抜き勾配を考慮することがないので、スリット62の内周面を径方向に延びる平坦面とすることができ、リブ22とスリット62との嵌合を確実なものとすることができる。
また、上述した被覆位置において、突部83と、係止部75及び被係止部63と、の周方向に沿う位置が互いに一致しているため、操作片74を解除位置に維持した状態で、操作片74を介してヘッドカバー5を回動操作する際に、その力を突部83に効率よく伝達することが可能になり、ヘッドカバー5を案内部81に沿って効率的に移動させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、操作片74や案内部81(溝部82及び突部83)をそれぞれ一対ずつ配設した構成について説明したが、これに限らず、単数や3つ以上の複数ずつ配設しても構わない。
また、上述した実施形態では、案内部81として、外装体4側に溝部82を形成し、ヘッドカバー5側に突部83を形成した場合について説明したが、これとは逆に、外装体4側に突部83を形成し、ヘッドカバー5側に溝部82を形成しても構わない。
また、上述した実施形態では、突部83が溝部82内を摺動する構成について説明したが、これに限らず、突部83が溝部82内を移動する構成であれば構わない。
さらに、上述した実施形態では、外装体4の外径が容器本体2よりも大きい構成について説明したが、これに限られない。
さらに、溝部82の形成範囲等は適宜設計変更が可能である。
また、上述した実施形態では、外装体4の被係止部63と、操作片74の係止部75と、で凹凸形状を逆に形成しても構わない。
また、上述した吐出器3として、ポンプタイプの吐出器3を採用した場合について説明したが、これに限られない。例えばエアゾールタイプの吐出器を採用しても構わない。
また、上述した実施形態では、外装体4が容器本体2の肩部12のみを囲繞する構成について説明したが、これに限らず、胴部13等を囲繞しても構わない。
さらに、上述した実施形態では、ヘッドカバー5を筒状に形成した場合について説明したが、これに限られない。すなわち、押下ヘッド34に対して容器軸O方向で対向する位置に、押下ヘッド34を外部に突出させる通過孔71が形成されていれば、ヘッドカバー5の形状は適宜設計変更が可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…吐出容器
2…容器本体
3…吐出器
4…外装体
5…ヘッドカバー
22…リブ
32…ステム
34…押下ヘッド
34a…吐出孔
62…スリット
63…被係止部
71…通過孔
75…係止部
76…操作部
81…案内部
82…溝部
83…突部
O…容器軸

Claims (3)

  1. 内容物が収容される容器本体と、
    上方付勢状態で下方移動可能に配設されたステム、及び前記ステム内に連通する吐出孔が形成された押下ヘッドを備えた吐出器と、
    前記容器本体に外装された外装体と、
    径方向の外側から前記押下ヘッドを囲繞するとともに、前記押下ヘッドと容器軸方向で対向する位置に前記押下ヘッドを通過させて外部に突出させる通過孔が形成されたヘッドカバーと、
    前記外装体と前記ヘッドカバーとの間に配設され、前記外装体と前記ヘッドカバーとの容器軸周りに沿う相対的な回動に伴い、前記外装体及び前記ヘッドカバーを、前記押下ヘッドが前記ヘッドカバーに囲繞された被覆位置と、前記押下ヘッドが前記通過孔を通して外部に突出した露出位置と、の間で容器軸方向に沿って相対移動させる案内部と、を備え、
    前記ヘッドカバーには、前記ヘッドカバーに対して弾性変位可能に支持された操作片が配設され、
    前記操作片は、
    前記外装体の被係止部に係止され、前記外装体に対する前記ヘッドカバーの移動を規制する係止部と、
    前記係止部と前記被係止部との係止が解除される解除位置に向けて前記操作片を弾性変位させる操作部と、を備えていることを特徴とする吐出容器。
  2. 請求項1記載の吐出容器において、
    前記容器本体の外周面には、容器軸方向に沿って延びるリブが形成され、
    前記外装体には、前記リブを収容して、前記容器本体及び前記外装体の容器軸周りの相対移動を規制するスリットが形成され、
    容器軸方向に沿う前記リブと前記スリットとの間に前記被係止部が形成されていることを特徴とする吐出容器。
  3. 請求項1または請求項2記載の吐出容器において、
    前記案内部は、
    前記ヘッドカバーと前記外装体とのうち一方側に配設され、容器軸周りに螺旋状に延在する溝部と、
    前記ヘッドカバーと前記外装体とのうち他方側に配設され、前記溝部内を移動する突部と、を備え、
    前記突部と、前記係止部及び前記被係止部と、の周方向に沿う位置が互いに一致していることを特徴とする吐出容器。
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