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JP6074720B2 - 電磁引外装置及び回路遮断器 - Google Patents

電磁引外装置及び回路遮断器 Download PDF

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Description

本発明は、電磁引外装置及び回路遮断器に関するものである。
回路遮断器は、電源と負荷とを接続した回路において所定の回路状態に達した際には、接点間を引き外して回路を遮断する(例えば、特許文献1参照)。回路遮断器は、例えば、配線用遮断器、漏電遮断器、過電圧遮断器、不足電圧遮断器等がある。配線用遮断器は、短絡又は過負荷による異常電流が流れた際に回路を遮断する。漏電遮断器は、漏電が発生した際に回路を遮断する。過電圧遮断器は、回路の電圧が所定電圧よりも高い際に回路を遮断する。不足電圧遮断器は、回路の電圧が所定電圧よりも低い際に回路を遮断する。上記の回路遮断器を組み合わせた複合遮断器を使用することもある。
上記の回路遮断器は、接点間を開閉する遮断機構と、回路を開閉操作するハンドルと、遮断機構を介して接点間を引き外す電磁引外装置と、を備えている。
特許文献1に記載の回路遮断器に備えられた電磁引外装置では、筐体の側面から連動棒が突出し、この連動棒は連接された回路遮断器の筐体内に挿入されており、電源電圧の異常発生時に連動棒を動かして、回路遮断器の遮断機構を引外動作させている。電磁石装置は、ボビンに巻回されたコイルと、ボビンの孔に通された第1鉄心と、コイルへの通電時に第1鉄心の磁極に吸着される第2鉄心と、第2鉄心が吸着される方向と逆方向に荷重を加えるコイルばねと、を備えている。
特開2000−231869号公報
ところで、上記のような電磁引外装置では、コイルに電力供給を行うことで第1鉄心を磁化させて第2鉄心を吸着し、第1鉄心と第2鉄心とを当接させている。しかしながら、第1鉄心の磁力だけで前記コイルばねの付勢力に抗して第2鉄心を確実に当接させることができない虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、第1鉄心と第2鉄心とをより確実に当接させることができる電磁引外装置及び回路遮断器を提供することにある。
上記課題を解決するために、電磁引外装置は、コイルばねと、前記コイルばねの内側に挿通される第1鉄心と、前記コイルばねを介して、前記第1鉄心に対して離間して設けられる第2鉄心と、を備え、前記第1鉄心に働く電磁力によって、前記第1鉄心と前記第2鉄心とが接離する電磁引外装置であって、一端側が所定の支点に軸支され、他端側が可動リンクからの押圧力を受けて、前記支点中心に回動可能に構成されてなり、前記電磁力によって前記第1鉄心と第2鉄心が近接する方向に回転する鉄心ホルダ部と、前記鉄心ホルダ部と前記第2鉄心の間に、前記第2鉄心を前記第1鉄心側に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
また上記構成において、前記付勢手段は、両端部が前記鉄心ホルダ部に係止されて、中央部が前記第2鉄心側に湾曲した断面円弧状の板ばねであることが好ましい。
また上記構成において、前記鉄心ホルダ部は、前記第2鉄心に対する付勢手段の付勢力に抗して前記第2鉄心の位置ずれを規制する鉄心位置規制部を有することが好ましい。
また、上記課題を解決するために、回路遮断器は、上記いずれかの構成の電磁引外装置を備えたことを特徴とする。
本発明の電磁引外装置及び回路遮断器によれば、第1鉄心と第2鉄心とをより確実に当接させることができる。
回路遮断器の構成を示す分解斜視図。 オフ状態における回路遮断器の構成を示す左側面図。 オフ状態における回路遮断器の構成を示す右側面図。 電磁引外装置の構成を示す斜視図。 電磁引外装置の構成を示す分解斜視図。 電磁引外装置の構成を示す側面図。 電磁引外装置の構成を示す断面図。 電磁引外装置の構成を示す断面図。 電磁引外装置の構成を示す図6の9−9断面図。 オン状態における回路遮断器の構成を示す左側面図。 不足電圧トリップした瞬間における回路遮断器の構成を示す左側面図。 不足電圧トリップ状態における回路遮断器の構成を示す左側面図。 可動リンクと鉄心ホルダ部との当接状態を説明するための説明図。 ホルダ部について説明するための左側面図。 ホルダ部について説明するための断面図。
以下、電磁引外装置を回路遮断器の一種である不足電圧遮断器に具体化した一実施形態について説明する。不足電圧遮断器は、回路の電圧が所定電圧よりも低くなったときに回路を遮断するものである。不足電圧遮断器は、短絡又は過負荷による異常電流が流れたときに、回路を遮断する配線用遮断器等の回路遮断器と組み合わされて使用される。
図1に示すように、不足電圧遮断器の筐体10は、有底筒状の第1カバー11と、有底筒状の第2カバー12とを備えている。第1カバー11と第2カバー12とは、例えば絶縁性を有する合成樹脂によって形成されている。筐体10は、有底筒状の第1カバー11の開口部11aと、有底筒状の第2カバー12の開口部12aとが対向した状態で組み付けられて略扁平の箱状に形成されている。
図2及び図3に示すように、第1カバー11及び第2カバー12は、組み付け方向から見た平面視において、一方(図2及び図3の左右方向)に長く、他方(図2及び図3の上下方向)に短い形状となっている。ここで、組み付け方向を幅方向X、第1及び第2カバー11,12の長手方向を長手方向Y、第1及び第2カバー11,12の短手方向を短手方向Zとする。なお、短手方向Zは前記幅方向X及び長手方向Yと直交する方向である。
図1〜図3に示すように不足電圧遮断器の筐体10には、外部電線を接続する端子部13が設けられている。端子部13は、筐体10の外側から外部電線を接続しやすいように、筐体10の中央からずれた位置(図2中左側)に設けられる。
第1カバー11と第2カバー12とによって形成される空間には、ハンドル20と、表示部材30と、遮断機構40と、電磁引外装置90と、励磁回路を実装した回路基板14が配置されている。不足電圧遮断器の筐体10の上面中央には、ハンドルゲート16が形成されている。不足電圧遮断器の筐体10の上面の端子部13と反対側には、表示窓17が形成されている。
図2及び図3に示すように、遮断機構40は、連動駒41と、可動リンク50と、スラストバー60と、ラッチ部材70と、を備えている。筐体10の内部には、不足電圧遮断器の動作状態を表示するために、表示部材30と表示ラッチ部材80とが収納されている。
図1〜図3に示すようにハンドル20は、円柱状の回動部21と、操作部22とを備えている。回動部21は、第1カバー11に設けられる第1回動軸18を中心に回動する。ハンドル20は、操作部22が操作されることによって、第1回動軸18を中心に回動する。
図1に示すように、操作部22には、連接される回路遮断器のハンドルの操作部に連結する角棒状の連結棒23が突設されている。これにより、不足電圧遮断器のハンドル20は、前記連結棒23によって、他の回路遮断器のハンドルと一緒に回動可能となっている。ここで、操作部22が端子部13と反対側に位置するときがオン位置(通電位置)であり、操作部22が端子部13側に位置するときがオフ位置(電流遮断位置)である。ハンドル20は、ハンドルばね25により、前記オン位置からオフ位置に回転する方向に付勢力が常時付与されている。なお、ハンドル20のオフ位置からオン位置への回転方向を「オン回転方向」とし、ハンドル20のオフ位置からオン位置への回転方向を「オフ回転方向」とする。
図1〜図3に示すように、連動駒41は、第3回動軸43を中心に回動可能に支持されている。連動駒41には、金属製の連動棒42の一端が保持されている。この連動棒42の他端側は、第2カバー12のスリット12bから外部に突出して、他の回路遮断器の連動駒に連結される。
可動リンク50とラッチ部材70と表示部材30とは、第2回動軸19を中心に回動する。第2回動軸19は、筐体10に両端が保持される。可動リンク50は、コイルばねからなる復帰ばね55と、捻りコイルばねからなる復帰ばね56とによって、ハンドル20のオフ回転方向に付勢力が常時付与されている。
復帰ばね55,56の一端は、それぞれ第1カバー11に係止されている。復帰ばね55,56の他端は、可動リンク50に係止されている。ハンドル20には、ハンドルばね25によってオフ回転方向の付勢力が常時付与されている。
また、表示ラッチ部材80は、捻りコイルばねである表示ラッチばね83によってハンドル20のオン回転方向の付勢力が常時付与されている。
スラストバー60は、金属の丸棒によってU字状に形成されている。スラストバー60の操作側端部61は、ハンドル20の接続穴24に挿入されている。スラストバー60の伝達側端部62は、可動リンク50の係合突片51とラッチ部材70のラッチ片71とによってできるリンク孔54に配置されている。この状態がラッチ部材70によってスラストバー60がラッチされた状態(ラッチ状態)となる。このラッチ状態では、ハンドル20の動きがスラストバー60を介して可動リンク50に伝達される。
一方、可動リンク50が電磁引外装置90によって駆動されて、可動リンク50とラッチ部材70とが相対的に回動すると、リンク孔54が開く。そして、スラストバー60の伝達側端部62がリンク孔54の外側に出て、スラストバー60のラッチが解除された状態(ラッチ解除状態)となる。
表示ラッチ部材80は、第4回動軸82を中心に回動可能に支持されている。表示ラッチ部材80は、表示ラッチばね83によってハンドル20のオフ回転方向に付勢力が常時付与されている。表示ラッチ部材80の上端部81が、表示部材30の下側に設けられた係合凸部32に下側から当接することによって、表示部材30がハンドル20のオフ回転方向に回転できないようになっている。表示部材30の先端部は、回路状態を表示する表示部31である。表示部31の上面は、表示部材30の方向に沿って2つの領域に区画されている。表示部材30の上面には、ハンドル20側から順に正常状態を示す正常領域31aと、トリップ状態を示すトリップ領域31bとが配置されている。これらの領域31a,31bのどちらかが表示窓17から露出する。
筐体10の内部には、回路基板14が収納されている。回路基板14には、コイル92への通電に応じてラッチ部材70を駆動する電磁引外装置90と、電源電圧の異常を検出すると電磁引外装置90のコイル92の励磁を停止する励磁回路の部品が実装されている。
図4及び図5に示すように、電磁引外装置90は、ボビン91と、コイル92と、固定鉄心93と、スペーサ110と、ホルダ部96と、可動鉄心97と、コイルばね98とを備えている。なお、固定鉄心93が第1鉄心に相当し、可動鉄心97が第2鉄心に相当する。
固定鉄心93は、磁性材料(例えば鉄など)であって、板材によりU字状に形成されている。固定鉄心93の下側脚片95は、ボビン91の孔内に挿入される。ボビン91の両端には、挿入側鍔部91aと突出側鍔部91bとが設けられている。固定鉄心93の下側脚片95の先端は、ボビン91の突出側鍔部91bから露出している。また、固定鉄心93の上側脚片94にはコイルばね98が環装されている。
図14及び図15に示すように、樹脂製のホルダ部96は、磁性材料からなる板状の可動鉄心97を収容する有底筒状の収容部96aと、この収容部96aの端部に設けられるホルダ回動軸96bとを有する。
収容部96aの底部101は、一方に長い矩形板状をなす。収容部96aは、底部101の4つの側縁から底部101の面方向と直交する方向に延出する第1〜第4側壁102〜105を有して略有底筒状をなすように構成される。第1側壁102と第2側壁103とは、略平行な壁面である。第3側壁104と第4側壁105とは、略平行な壁面であり、第1側壁102及び第2側壁103と略直交する壁面である。
また、収容部96aは、開口部の一部を閉塞する閉塞板107,108を2つ備える。一方の閉塞板107は、前記収容部96aの第1側壁102と第3側壁104との両方から各側壁102,104と略直交する方向に延出するように形成される。他方の閉塞板108は、前記収容部96aの第2側壁103と第3側壁104との両方から各側壁103,104と略直交する方向に延出するように形成される。一方の閉塞板107と他方の閉塞板108とは、第4側壁105と離間される態様で形成される。さらに、一方の閉塞板107と他方の閉塞板108とは、互いに離間される態様で形成される。
ホルダ回動軸96bは、前記第第1側壁102及び第2側壁103から、第1側壁102及び第2側壁103の面方向と略直交する方向に延出するように形成される。このホルダ回動軸96bは、前記突出側鍔部91bに回転可能に支持されている。このため、ホルダ回動軸96bを中心にホルダ部96が回動可能となっている。これにより、ホルダ部96(収容部96a)に収容される可動鉄心97は、固定鉄心93の両脚片94,95の先端面(磁極面)に当接する位置と、固定鉄心93の両脚片94,95の先端面(磁極面)から離間する位置との間で回転できるようになっている。
図6〜図8に示すようにホルダ部96は、前記ホルダ回動軸96b側とは反対側に突起96cを備える。突起96cは、ホルダ部96が回転した際に可動リンク50の係合突起53と当接して、可動リンク50をオン回転方向に回転させる。
図15に示すようにホルダ部96には、その収容部96aに収容される可動鉄心97と底部101との間には付勢部Bが介在されている。図15に示すように、付勢部Bは、断面略円弧をなす板ばねである。付勢部Bは、その両端部が前記底部101と当接するとともに、その中央部が前記可動鉄心97側に湾曲されている。このため、付勢部Bにより可動鉄心97が固定鉄心93側に付勢されている。
可動鉄心97は、前記収容部96a内において、前記付勢部Bにより固定鉄心93側に付勢される。このとき、可動鉄心97は、前記閉塞板107,108によって、可動鉄心97の移動が規制されている。このため、可動鉄心97は収容部96aから脱落することが抑えられている。
図8及び図9に示すように、固定鉄心93には、固定鉄心93の外周とコイルばね98の内周との空間を抑制するスペーサ110が取り付けられる。スペーサ110は、固定鉄心93の上側脚片94の延出方向に延出して対向する2枚の板片111,112と、板片111,112を接続する接続片113とを備えている。スペーサ110は、接続片113が固定鉄心93の背面93aに当接することで前後方向の位置決めがされている。スペーサ110は、板片111,112の接続片113側の下部がボビン91の挿入側鍔部91aに当接することで上下方向の位置決めがされている。スペーサ110の外形は、コイルばね98の伸縮を妨げる摩擦力を発生させない程度に設定されている。スペーサ110は、固定鉄心93の外周とコイルばね98の内周との空間に位置することで、コイルばね98がコイルばね98の内側に変形することを抑制している。このため、コイルばね98が大きく変形することがなくなり、コイルばね98から得られる荷重が安定する。また、コイルばね荷重が安定することにより磁界が安定する。
図2,図3,図10〜図12を参照して、不足電圧遮断器の動作について説明する。
まず、ハンドル20をオフ位置からオン位置に動かして、不足電圧遮断器を図2に示されるオフ状態から、図10に示されるオン状態に切り替える際の動作について説明する。
図10に示すように、ハンドル20をオフ位置からオン位置に向けて(オン回転方向)に回転させると、スラストバー60によって可動リンク50の係合突片51が押され、可動リンク50がオン回転方向に回転する。
ここで、ハンドル20の第1回動軸18と、スラストバー60の伝達側端部62とを結ぶ直線を切替境界線Lとする。ハンドル20が回転されて、切替境界線Lを、スラストバー60の操作側端部61が超えると、スラストバー60の伝達側端部62が係合突片51に押し付けられた状態で停止する。この時、ハンドル20及びスラストバー60はオン位置に保持され、不足電圧遮断器がオン状態となる。
ラッチ部材70は、ラッチばね34の付勢力を受けて、スラストバー60の伝達側端部62側に当接する位置まで回転する。表示部材30の係止部33が可動リンク50に押されることによって、表示部材30はオン回転方向に回転し、表示リセット位置に移動する。この状態では、表示ラッチ部材80は付勢力を受けて、表示部材30をラッチ可能な位置に移動している。また、連動駒41は、可動リンク50の回転に合わせてオン回転方向に回転し、連動棒42を介して他の回路遮断器の連動駒を変位させる。また、電磁引外装置90は、オン状態において電源電圧が正常であれば、励磁回路によってコイル92に通電され、可動鉄心97が固定鉄心93に吸引される。ホルダ部96は、コイルばね98の付勢力に抗してオン位置まで回転した状態となっている。この状態ではホルダ部96の先端の突起96cが可動リンク50から離れた位置に移動している。
次に、ハンドル20をオン位置からオフ位置に動かして不足電圧遮断器を図10に示されるオン状態から、図2に示されるオフ状態に切り替える際の動作について説明する。
図2に示すように、ハンドル20をオン位置からオフ位置に向けてオフ回転方向に回転させると、スラストバー60によってラッチ部材70が引っ張られる。ラッチ部材70は、ラッチばね34の付勢力に抗してハンドル20のオフ回転方向に回転し、リンク孔54が上側に開いた状態となる。
可動リンク50は、復帰ばね55,56の付勢力を受けてハンドル20のオフ回転方向に回転し、第1カバー11の係合穴11b及び第2カバー12の係合穴12cに固定される略棒状の固定ピン99に当接して停止する。なお、第1カバー11の係合穴11b及び第2カバー12の係合穴12cは前記ホルダ部96のホルダ回動軸96bとは反対側の端部である突起96cの近傍に形成される。このため、可動リンク50の前記固定ピン99と当接する当接先端部57と、前記可動リンク50の係合突起53とが近接した状態とされ、可動リンク50の大型化を抑えることができている。ここで、図1〜図3に示すように固定ピン99は、前記鉄心ホルダ部96よりも剛性の高い金属材料で構成される。このため、復帰ばね55,56の付勢力を受けた可動リンク50が固定ピン99に当接しても、樹脂製の鉄心ホルダ部96よりも剛性が高い金属製の固定ピン99においては、欠けや経年劣化の発生が抑えられている。
そして、連動駒41は、ラッチ部材70の突起部72に押されることによって、付勢力に抗してハンドル20のオフ回転方向に回転する。表示部材30は、ラッチばね34の付勢力を受けてハンドル20のオフ回転方向に回転し、係合凸部32が表示ラッチ部材80の上端部81に当接して停止する。この状態では、表示部31の正常領域31aが表示窓17から露出する。
ホルダ部96の先端の突起96cは、可動リンク50がハンドル20のオフ回転方向に回転することで係合突起53に押される。
その結果、図10の状態から図2の状態となるようにホルダ部96は、ハンドル20のオフ回転方向に回転する。このとき、前述したように可動リンク50は固定ピン99に当接して、ハンドル20のオフ回転方向への移動が規制されている。このため、ホルダ部96がコイルばね98によってホルダ回動軸96b中心にハンドル20のオン回転方向(図2中時計回り方向)に回動したとしても、可動リンク50の係合突起53によって、ホルダ部96の回動が規制される。
このとき、図13に示すようにホルダ部96と可動リンク50とは、ホルダ部96の突起96cのオン回転方向側に位置する側面S1と、可動リンク50の係合突起53の先端面S2とが略平行に当接する。さらに、各面S1,S2は、ホルダ部96をハンドル20のオン回転方向に回動させるコイルばね98の付勢力に対して直交するようになっている。なお、図13では、コイルばねの付勢力と平行な面RSと側面S1とがなす角度θを90度となるように示している。
そして、ホルダ部96が係合突起53と当接した状態でコイルばね98により付勢されることで、ホルダ部96の位置が固定され、可動鉄心97が固定鉄心93の磁極面に接触する位置に保持されている。このとき、可動鉄心97は前記付勢部Bによって固定鉄心93側に付勢されているため、可動鉄心97が固定鉄心93の磁極面により確実に接触(当接)することとなる。
次に、電磁引外装置90の作動によって、不足電圧遮断器が図10に示されるオン状態から、図11の不足電圧トリップした瞬間を経由して、図12に示されるトリップ状態へ切り替わる際の動作について説明する。
図10に示すオン状態において、電源電圧が定格電圧よりも低い所定の設定値を下回っていること(不足電圧状態)を、励磁回路が検出すると、励磁回路は、不足電圧遮断器をトリップさせるために、コイル92に直列接続されたスイッチをオフさせる。
この時、図11に示すように、コイル92への通電が停止され、固定鉄心93と可動鉄心97の間に発生する電磁吸引力がなくなるので、ホルダ部96はコイルばね98の付勢力を受けて、ハンドル20のオン回転方向に回転する。ホルダ部96がハンドル20のオン回転方向に回転すると、ホルダ部96の当接面96eがラッチ部材70に接触し、ラッチ部材70をハンドル20のオフ回転方向に回転させ、スラストバー60の伝達側端部62がラッチ部材70のラッチ片71から離れる。スラストバー60の伝達側端部62からラッチ部材70のラッチ片71が離れると、スラストバー60の操作側端部61を中心にハンドル20のオフ回転方向に回転する。
図12に示すように、スラストバー60の伝達側端部62がリンク孔54の外側へ離脱するため、スラストバー60の支えを失った可動リンク50は復帰ばね55,56の付勢力を受けてハンドル20のオフ回転方向に回転し、オフ位置に移動する。また、ラッチ部材70の突起部72によって連動駒41が上側に押され、連動棒42によって他の回路遮断器の開閉機構が駆動され、開閉機構によって接点がオフされる。これにより、他の回路遮断器に接続された負荷機器への電源供給が遮断され、負荷機器を保護することができる。なお、ホルダ部96はコイルばね98の付勢力を受けてハンドル20のオン回転方向に回転するが、突起96cが可動リンク50の係合突起53に当接すると、復帰ばね55,56の付勢力がコイルばね98の付勢力よりも大きく設定されているので、ハンドル20のオン回転方向にそれ以上回転することができなくなる。
そして、可動リンク50が復帰ばね55,56の付勢力を受けてハンドル20のオフ回転方向に回転すると、可動リンク50の係合突起53でホルダ部96の突起96cが押される。すると、図11の状態から図12の状態となるようにホルダ部96は、ハンドル20のオフ回転方向に回転する。このとき、前述したように可動リンク50は固定ピン99に当接して、ハンドル20のオフ回転方向への移動が規制されている。このため、ホルダ部96がコイルばね98によってホルダ回動軸96b中心にハンドル20のオン回転方向(図12中時計回り方向)に回動したとしても、可動リンク50の係合突起53によって、ホルダ部96の回動が規制される。
このとき、図13に示すようにホルダ部96と可動リンク50とは、ホルダ部96の突起96cのオン回転方向側に位置する側面S1と、可動リンク50の係合突起53の先端面S2とが略平行に当接する。さらに、各面S1,S2は、ホルダ部96をハンドル20のオン回転方向に回動させるコイルばね98の付勢力に対して直交するようになっている。
そして、ホルダ部96が係合突起53と当接した状態でコイルばね98により付勢されることで、ホルダ部96の位置が固定され、可動鉄心97が固定鉄心93の磁極面に接触する位置に保持されている。このとき、可動鉄心97は前記付勢部Bによって固定鉄心93側に付勢されているため、可動鉄心97が固定鉄心93の磁極面により確実に接触(当接)することとなる。
また、表示ラッチ部材80がホルダ部96の突起96d(図3参照)に押されてハンドル20のオフ回転方向に回転することによって、表示部材30のラッチが解除される。表示部材30は、ラッチが解除されると、ラッチばね34の付勢力を受けてハンドル20のオフ回転方向に回転する。表示部31のトリップ領域31bが表示窓17から露出する。その後、ハンドル20がハンドルばね25の付勢力を受けてハンドル20のオフ回転方向に回転し、オフ位置まで移動すると、スラストバー60の伝達側端部62がリンク孔54の開口部を通ってリンク孔54に挿入され、ラッチ片71に係合する位置まで移動する。この時、スラストバー60の伝達側端部62は、可動リンク50とラッチ部材70とで囲まれるリンク孔54に挿入された状態となり、ハンドル20をオン回転方向に回転させてオン位置に移動させると、図10に示す状態となる。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)可動鉄心97が固定鉄心93側に付勢されているため、可動鉄心97と固定鉄心93とをより確実に当接させることができる。
(2)可動鉄心97を固定鉄心93側に付勢する付勢部Bは、断面円弧状の板ばねであるため、容易に可動鉄心97とホルダ部93の収容部96aとの間に介在させることが可能となる。
(3)ホルダ部96は、閉塞板107,108によって前記可動鉄心97に対する付勢部Bの付勢力に抗して前記可動鉄心97の位置ずれを規制することができる。
(4)ホルダ部96の一部を切り欠いて可動鉄心97を付勢するように形成した場合と比較して、樹脂製のホルダ部96よりも剛性の高い金属材料で付勢部Bが構成されるため、その付勢力をより長く維持することができる。その結果、可動鉄心97と固定鉄心93とをより長く、確実に当接させることが可能となる。
尚、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、2つの閉塞板107,108を設けることとしたが、その数やその位置は適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、回路遮断器として不足電圧遮断器を採用したがこれに限らない。例えば電磁引外装置90を有する回路遮断器であれば、過電圧遮断器等のその他の回路遮断器に応用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 請求項4に記載の回路遮断機において、
固定接点に対して可動接点を閉じるオン位置と、前記固定接点に対して前記可動接点を開くオフ位置との間で回動可能に支持されたハンドルと、
前記ハンドルに直接又は間接的に接続され、前記ハンドルの回動に応じて前記固定接点に対して前記可動接点を接離する遮断機構と、を備え、
前記電磁引外装置は、接続された回路が所定の回路状態に達した際に、接点間を引き外して回路を遮断することを特徴とする回路遮断器。
このような構成であっても、請求項1〜3と同様の効果を奏することができる回路遮断器を提供することができる。
10…筐体、11…第1カバー、11a…開口部、12…第2カバー、12a…開口部、13…端子部、20…ハンドル、40…遮断機構、41…連動駒、42…連動棒、43…第3回動軸、50…駆動部材、51…係合突片、52…突起部、53…係合突起、54…リンク孔、55…復帰ばね、56…復帰ばね、60…スラストバー、61…操作側端部、62…伝達側端部、70…ラッチ部材、71…ラッチ片、80…表示ラッチ部材、81…上端部、82…第4回動軸、83…表示ラッチばね、90…電磁引外装置、91…ボビン、91a…挿入側鍔部、91b…突出側鍔部、92…コイル、93…固定鉄心(第1鉄心)、93a…背面、94…上側脚片、95…下側脚片、96…ホルダ部(鉄心ホルダ部)、96a…収容部、96b…ホルダ回動軸(支点)、96c…突起、96d…突起、97…可動鉄心(第2鉄心)、98…コイルばね、99…固定ピン(規制部)、106…開口部、107,108…閉塞板(鉄心位置規制部)、B…付勢部(付勢手段)。

Claims (4)

  1. コイルばねと、
    前記コイルばねの内側に挿通される第1鉄心と、
    前記コイルばねを介して、前記第1鉄心に対して離間して設けられる第2鉄心と、を備え、
    前記第1鉄心に働く電磁力によって、前記第1鉄心と前記第2鉄心とが接離する電磁引外装置であって、
    一端側が所定の支点に軸支され、他端側から押圧力を受けて、前記支点中心に回動可能に構成されてなり、前記第2鉄心を支持するとともに、前記電磁力によって前記第1鉄心と第2鉄心とが近接する方向に回転する鉄心ホルダ部と、
    前記鉄心ホルダ部と前記第2鉄心の間に、前記第2鉄心を前記第1鉄心側に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする電磁引外装置。
  2. 請求項1に記載の電磁引外装置において、
    前記付勢手段は、両端部が前記鉄心ホルダ部に係止されて、中央部が前記第2鉄心側に湾曲した断面円弧状の板ばねであることを特徴とする電磁引外装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電磁引外装置において、
    前記鉄心ホルダ部は、前記第2鉄心に対する付勢手段の付勢力に抗して前記第2鉄心の位置ずれを規制する鉄心位置規制部を有することを特徴とする電磁引外装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電磁引外装置を備えたことを特徴とする回路遮断器。
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