[go: up one dir, main page]

JP6065409B2 - 偽造防止媒体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔及び検証方法 - Google Patents

偽造防止媒体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔及び検証方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6065409B2
JP6065409B2 JP2012107689A JP2012107689A JP6065409B2 JP 6065409 B2 JP6065409 B2 JP 6065409B2 JP 2012107689 A JP2012107689 A JP 2012107689A JP 2012107689 A JP2012107689 A JP 2012107689A JP 6065409 B2 JP6065409 B2 JP 6065409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
layer
counterfeit
color shift
degrees
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012107689A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013233733A (ja
Inventor
耕太 青野
耕太 青野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP2012107689A priority Critical patent/JP6065409B2/ja
Publication of JP2013233733A publication Critical patent/JP2013233733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6065409B2 publication Critical patent/JP6065409B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)

Description

本発明は、様々な物品に利用可能な偽造防止媒体に関する。
偽造防止技術は、様々な物品に利用されている。例えば、銀行券、債券、商品券、小切手などの金券や有価証券である。また、クレジットカード、IDカード、公文書などの各種証明書、重要書類にも利用されている。最近では、各種商品やその包装材料に適用し、その商品が真正であることを保障することにも利用されている。言うまでもなく、これら物品についての偽造防止手段を検査し、適正な偽造防止手段が施されている場合には真正な物品と判定され、偽造防止手段が施されていない場合もしくは偽造防止手段が不適正であった場合には非真正な物品と判定される。
このような偽造防止手段としては、一般に、オバート技術とコバート技術に分けられる。
まず、オバート技術は、誰が見ても偽造防止技術と認知でき、その真贋判定を可能とする技術である。このオバート技術としては、例えば、ホログラムのような回折構造体のように見る角度によって色や模様が変わるものや、コレステリック液晶の螺旋構造のように見る角度によって色が変化する効果、所謂コレステリックカラーとして知られている現象を観察するものなどがその例としてある。
特許文献1に示した方法では、これら回折構造のもの及びコレステリックと吸収層を用いる事によるコレステリックカラーの両方を具備している。このような物では、簡単な印刷やカラーコピーで現象を再現することができず、また、真贋判定に特殊な検知機や熟練した能力を要することもなく、誰でもその存在を認知できる。このため、例えば一般消費者が商品を購入する際にその商品が真正なものであるか否かについて判定することができる。一方では、悪意のある者にとってその存在が明らかであるから、その偽造や贋造の対象として狙われやすい。例えば、ホログラムは既に偽造団の技術力向上によって多く偽造されており、粗悪品ながら似たような色や模様の変化を実現できる物が数多く作られている。また、見る角度によって色が変化するコレステリックカラーに近いものでは高級包装に用いられる多層フィルムによって容易に実現が可能である。そして、これらの技術を組み合わせる事によって、見た目は同じような物を作る事が可能である。
また、コバート技術は、特殊な検知機や熟練がなければその存在自体が認知できない技術であり、例えば特殊なフィルタを重ねる事によって、見た目が変化するような効果が例示できる。特許文献2では、光反射膜の一部にパターン状に位相差膜を配置した媒体について提案されている。この媒体は前記位相差膜の存在自体を認知できないにも拘わらず、偏光フィルムを検知機として位相差膜上に重ね、この偏光フィルムをその面内で回転させると、その回転に伴って位相差膜の形状に明暗が変化するため、そのような現象が観察できればその物品が真正なものであると判定でき、観察できなければ非真正の偽造品又は贋造品であると判定することができる。このように、コバート技術を利用した偽造防止手段では特殊な検知機や熟練がなければその存在自体が認知できない。このため、例えば、一般消費者が店頭で判定することは困難であるが、悪意のある者にとってもその存否が明らかではないから、偽造や贋造の対象として把握すること自体が困難なものである。
以上のことから、偽造防止媒体には、前述のようなオバート技術、コバート技術を、複数有したものであることが好ましいと考えられる。
また、このような媒体は、製品のメーカーのロゴや商品名などが、使用者に認識できるようなデザインで活用される事が多く、したがって、自由度の高い意匠性、デザイン性にも優れていることが好ましい。
特許第4778445号明細書 特開2006−142599号公報
これまでに述べてきた背景技術の中で、コレステリックは、非常に有用な偽造防止技術である。前述のように、見る角度によって色が変わるオバート技術と、円偏光フィルタを重ねることによって円偏光の反射を判別できるコバート技術の、両方を有しているだけでなく、コレステリックは数々のカラーシフト材料の中でも特に色変化が大きく、見た目にも鮮やかであり、デザイン性にも優れているものの、前述の通り、多層フィルムを活用することで、見た目には同じような物を作ることが可能という課題がある。
したがって、本発明では、以上のような、見る角度によって色が変わる効果を持ちながら、見た目に同じような媒体を作成することが困難であり、また、フィルタによって特有の外観変化を観察することにより真偽判定を可能とする媒体を提供する。
すなわち、本発明の第1の実施形態は、本発明の最小構成を示したものであり、見る角度によって反射する色が変化するカラーシフト効果を生む偏光カラーシフト層と、上記偏光カラーシフト層を透過した少なくとも可視光波長を吸収する吸収層と、上記偏光カラーシフト層を配置する傾斜面を有し、隣り合う傾斜面のなす谷の部分の角が90度である賦形層と、を備えたことを特徴とする偽造防止媒体である。
本発明の第2の実施形態は、本発明のもう一つの最小構成を示したものであり、見る角度によって反射する色が変化するカラーシフト効果を生む偏光カラーシフト層と、上記偏光カラーシフト層を透過した少なくとも可視光波長を吸収する吸収層と、上記偏光カラーシフト層を配置する傾斜面と、この傾斜面に隣り合う面とのなす谷の部分の角が45度である賦形層と、を備えたことを特徴とする偽造防止媒体である。
本発明の第3の実施形態は、本発明の形態の一つを示したものであり、第1の実施形態の偽造防止媒体において、隣り合う傾斜面の一方の傾斜面が媒体の表面に対するなす角が45度となっていることを特徴とする偽造防止媒体である。
本発明の第4の実施形態は、本発明の形態の一つを示したものであり、第2の実施形態の偽造防止媒体において、傾斜面の、媒体の表面となす角が45度であり、傾斜面に隣り合う面の、媒体の表面となす角が90度であることを特徴とする偽造防止媒体である。
本発明の第5の実施形態は、本発明の形態の一つを示したものであり、第2または第4の実施形態の偽造防止媒体において、偏光カラーシフト層を配置した傾斜面に隣り合う面に反射層が設けられていることを特徴とする偽造防止媒体である。
本発明の第6の実施形態は、本発明の形態の一つを示したものであり、第4の実施形態の偽造防止媒体において、媒体の表面となす角が小さい方の面に偏光カラーシフト層、媒体の表面となす角が大きい方の面に反射層が設けられていることを特徴とする偽造防止媒体である。
本発明の第7の実施形態は、本発明の形態の一つを示したものであり、第1から第6の実施形態のいずれかの偽造防止媒体において、上記偏光カラーシフト層は、媒体の表面に対して傾斜する面にのみ設けられていることを特徴とする偽造防止媒体である。
本発明の第8の実施形態は、本発明の構成をより詳細に規定したものであり、第1から第7の実施形態のいずれかの偽造防止媒体において、上記偏光カラーシフト層は、コレステリック液晶であることを特徴とする偽造防止媒体である。
本発明の第9の実施形態は、本発明の形態の一つを示したものであり、第1から第8の実施形態のいずれかの偽造防止媒体において、偽造防止媒体が同一平面上にパターン配置されていることを特徴とする偽造防止媒体である。
本発明の第10の実施形態は、第1から第9の実施形態のいずれかの偽造防止媒体を含み、該媒体の観察面と反対側の面に接着剤が設けられていることを特徴とする偽造防止ステッカーである。
本発明の第11の実施形態は、第1から第9の実施形態のいずれかの偽造防止媒体を含み、偽造防止媒体を剥離して分離可能な支持体を、該偽造防止媒体の観察面に接するようにして設けられ、上記支持体とは反対側の面に接着層を設けたことを特徴とする偽造防止転写箔である。
本発明の第12の実施形態は、第1から第9の実施形態の偽造防止媒体、第10の実施形態の偽造防止ステッカーまたは第11の実施形態の偽造防止転写箔のいずれかを物品に転写した状態の物品のうち、円偏光フィルタを通して観察面を観察することにより一種類以上の円偏光潜像を視認し、その潜像の有無を確認することで、物品の真偽を判定する検証方法である。
以上のように、本発明の偽造防止媒体によれば、偏光カラーシフト層および吸収層および反射層を賦形層によって、媒体表面から傾斜をつけることにより、通常の偏光カラーシフト層とは異なる色変化を示し、また、同一平面上でパターン状に異なる色を発色させることができ、更に、その一部の特定方向に対する反射光が、他の部分と逆の円偏光を反射することから、円偏光フィルムを通して観察した際、円偏光潜像が発現するという効果から、特徴的な発色や色変化を観察できた時は真正であり、観察できなかった時は非真正であると一目で判定可能となるだけでなく、これに似たような視覚効果を有しながらも、円偏光フィルタによる円偏光潜像を持たないものは非真正、観察できるものを真正と判定することが可能となる。
層構成を例示した偽造防止媒体の断面図である。 複数観察視点による効果を説明する偽造防止媒体の断面図である。 偏光カラーシフト層が構造底部にのみ形成された偽造防止媒体の断面図である。 偏光カラーシフト層が構造頂上部にのみ形成された偽造防止媒体の断面図である。 構造底部のなす角が90度となっている偽造防止媒体の断面図である。 効果の異なる視点を説明する偽造防止媒体鳥瞰図である。 直交型T文字パターン偽造防止媒体の俯瞰図である。 直交型T文字パターン偽造防止媒体の鳥瞰図である。 徐々に角度を変えたT文字パターン偽造防止媒体の俯瞰図である。 層構成を例示した反射層付き鋸型反射媒体の断面図である。 複数観察視点による効果を説明する反射層付き鋸型反射媒体の断面図である。 視点Jからの効果を説明する反射層付き鋸型反射媒体の断面図である。 視点Kからの効果を説明する反射層付き鋸型反射媒体の断面図である。 視点Lからの効果を説明する反射層付き鋸型反射媒体の断面図である。 各観察視点間での効果を説明する反射層付き鋸型反射媒体の断面図である。 効果の異なる視点を説明する反射層付き鋸型反射媒体の鳥瞰図である。 T文字パターン潜像を有する潜像媒体の潜像付き俯瞰図である。 T文字パターン潜像を有する潜像媒体の断面図である。 二種類の潜像を有する二画像潜像媒体の潜像付き俯瞰図である。 反射層を有する媒体の作成方法を説明する断面図である。 観察視点が賦形層側からとなる媒体の層構成を例示する断面図である。 媒体の層を構成する他の方法を示す媒体の断面図である。
図1は、本発明に係わる偽造防止媒体10の層構造の一例を示し、これは、偏光カラーシフト層101、吸収層102、賦形層103を最小の構成要素としており、原則的に媒体を観察する方向から見て偏光カラーシフト層101の裏面側に吸収層102を形成している。偏光カラーシフト層101は、基材を兼ねた賦形層103上に吸収層102を介して形成されている。媒体を観察する方向側から見て偏光カラーシフト層101に傾斜を持たせるため、偏光カラーシフト層101を配置する賦形層103の上面部はその賦形層103の表面(または媒体裏面)に対して傾斜を持たせている。また、偏光カラーシフト層101は、賦形層103の表面(または媒体裏面)に対して45度未満の角度を持ってそれぞれ傾斜した状態で配置されている。つまり、図1では媒体表面からのなす角が90度の急峻な壁と、媒体表面からのなす角が45度の緩やかな傾斜面とが隣り合っている。
偏光カラーシフト層101は、見る角度によって色が変化し、右旋もしくは左旋円偏光を反射するものである。この偏光カラーシフト層101としては、理想的にはコレステリック液晶を用いて形成することが望ましいが、反射型偏光版、位相差層や多層フィルムなどを用いて同様の効果を出せるものであってもよい。
偏光カラーシフト層101にコレステリック液晶を用いた場合では、そのコレステリック液晶の有する螺旋状の分子構造が、その螺旋軸に沿って光の屈折率を周期的に変動させるため、そのねじれ構造のピッチに応じた波長の光を選択的に反射することから、見る角度によって色が変化するカラーシフト効果を生み、その反射光は右旋円偏光もしくは左旋円偏光となる。また、コレステリック液晶のねじれ構造のピッチは、そのコレステリック液晶に添加するカイラル剤の量によって制御することが可能である。したがって、所望の反射色を作り出すことができる。
吸収層102とは、少なくとも可視光波長を均一に吸収する黒色層である。これは偏光カラーシフト層101を透過した成分を吸収することにより、反射光を、より際立たせ、所謂コレステリックカラーをより発色させるための層となる。したがって、吸収層102は原則的に観察方向から見て偏光カラーシフト層101よりも裏側に配置される。
賦形層103とは、偏光カラーシフト層101に観察方向から見て傾斜を持たせるための層または基体である。この賦形層103としては、プラスチック素材を用いてもよいし、紙などの繊維質素材を用いてもよい。特に、この賦形層103の層が透明であると、偏光カラーシフト層101側からだけでなく、賦形層103側からも観察することが可能となる。
図1の断面図で示した偽造防止媒体10では、賦形層103、吸収層102、偏光カラーシフト層101の順に積層されている。また、賦形層103はこの偽造防止媒体10での基材も兼ねているが、この偽造防止媒体10の基材の断面形状は鋸型となっている。この賦形層103、吸収層102、偏光カラーシフト層101の順番で積層した媒体の偏光カラーシフト層101側から鋸型の金型(図示せず)を押し付けることにより偽造防止媒体10を作成することができる。また、必要に応じてその金型を加熱して行ってもよい。
ここで、偏光カラーシフト層101の材料に、アクリレート末端を有するコレステリック液晶を用い、液晶分子を配向させた後に、UV(紫外線)ランプによる紫外線を照射させることで硬化させて形成すると、鋸型の金型を押し付けた際、表面積が大きくなるため、偏光カラーシフト層101は切れ、図1のように、賦形層103の底面に対して垂直の壁面側には残らず、傾斜面側に大部分が残るようになる。
このようにして形成された偏光カラーシフト層101は、媒体の正面から観察した際、既に角度が付いているため、偏光カラーシフト層101を単独で正面から観察した際の反射光よりも、短波長の反射光を観察することができる。
また、媒体を傾け、傾いた偏光カラーシフト層101を正面側から観察する角度にすると、偏光カラーシフト層101を単独で正面から観察した際の反射光と同じ色、即ち、媒体正面から観察した際に観察できる反射光よりも長波長の色を観測することになり、観察者とっては、傾けることによって短波長から長波長へと変化する、普段と異なるカラーシフト現象を観察することとなる。
なお、鋸型とは、媒体の断面形状が図1のようになっている状態の事であり、より具体的には、媒体表面からのなす角が90度の急峻な壁と、媒体表面からのなす角が45度の傾斜が隣り合っている状態の事である。但し、加工上、壁の媒体表面からのなす角が90度に満たない場合が有り得る。この場合、傾斜の媒体表面からのなす角を45度よりも急峻にする。また、これらの壁面と傾斜面とが作り出す、凹凸の谷の部分のなす角が45度であることが重要となる。
しかし、実際は、図1に示すような媒体は、正面から観察した際、入射光と観察する反射光の角度の関係を正しく調整しないと反射光が非常に暗く、日常の生活光においては、鮮やかな色を観察することが困難であるという欠点がある。
そこで、図2に示すように、媒体の断面形状がその頂点を谷または山とする二等辺三角形であり、隣り合う斜面の成す角、または媒体表面からのなす角が45度の傾斜を有する凹凸構造とする。斜面の、媒体表面からのなす角は45度である。
この凹凸構造とすると、図2に図示するA視点201のように、媒体正面からの観察に関しては、隣り合う一対の偏光カラーシフト層101で2回反射を起こすことにより、極めて明るい反射光による観察が可能となる。また、隣り合う傾斜面の谷の部分のなす角は90度であるが、ここで、斜面の媒体表面からのなす角が90度の凹凸構造とする場合の90度は上記機能を奏する場合を含む略90度であればよく、厳格な意味での90度に限られるものでない。
また、媒体10を傾けた際のB視点202及びC視点203においては、偏光カラーシフト層101からの反射光は、A視点201よりも長波長となり、通常のコレステリックカラーとは異なる挙動を観察することになる。
この構造の媒体10を、先の図1で説明した場合のように金型を押し付ける方法で作成した場合、厳密には図2のようにはならず、図3や図4のように、偏光カラーシフト層101は傾斜の一部分だけに残るようになり易い。
しかし、その偏光カラーシフト層101の残る形状は、図3のように構造の谷の部分にのみ残るか、図4のように構造の山の部分にのみ残るかのどちらかであり、このため、A視点201、B視点202、C視点203とも、図3及び図4に図示したように、光の反射軌道は原則的に図2の場合と変わらず、観察角度を媒体10の正面から斜めに傾けていくと短波長側から長波長側へカラーシフトする現象を確認することができる。
また、図2、図3、図4のA視点201のように、偏光カラーシフト層101で2回反射を起こすことにより媒体10の正面からの観察時に短波長色を反射させる現象は、構造の谷の部分を構成する両端の傾斜面のなす角が90度であれば発現させることができる。したがって、図5のようにA視点201における構造の谷の部分を構成する両側の傾斜面が媒体10の表面から共に45度であれば、両傾斜面のなす角が90度となり、媒体10の正面からの観察時に短波長色が発現する。
D視点501における構造の谷の部分を構成する両側の傾斜面が30度と60度であれば、両傾斜のなす角が90度となり、媒体正面から15度傾けた時に短波長色が発現する。また、E視点502における構造の谷の部分を構成する両側の傾斜が15度と75度であれば、媒体正面から30度傾けた時に短波長色が発現するようになる。
これまで断面図のみを用いて、観察角度による色変化について説明を行ってきたが、媒体を観察する方向によっても異なる色が発現する。
図6は、図2の断面形状を一軸方向に伸ばした構造を持つ媒体10の鳥瞰図である。この場合、視点F601は図2におけるA視点201に相当し、視点G602、視点H603は、それぞれ図2におけるB視点202、C視点203に相当する。そして、視点I604は、図6で奥から手前側を見ている視線となっている。この視点I604では、媒体正面からの角度を急にしても長波長側へのカラーシフトは起きず、コレステリック本来の色変化を観察できる。したがって、視点F601よりも視点I604の方が短波長の色を観察することになる。例えば、偏光カラーシフト層101として、正面から見た時に赤色、斜めから見た時に緑色を反射するようなコレステリック液晶を用いた場合、視点F601では黄色、視点G602や視点H603では赤色、視点I604では緑色が観察できるようになる。
これらのことから、図6に示したような構造体を一つのセルとして、部分的に方向を90度回転させながら面内に配置すると、模様を作成することが可能となる。例えば、図7は正方形の媒体のうち、構造が横向きになる部分701を、「T」文字になるように形成し、それ以外の周囲部分702は、「T」文字とは90度方向が異なる縦向きに配置したものである。これの媒体を視点F601となる媒体正面から観察すると、光源にも依存するが、原則として全体的に色が同じような短波長色として確認できる。
また、図8は、図7の媒体を傾けて斜めから観察した鳥瞰図であるが、構造が横向きになる部分701は、長波長色が観測でき、周囲部分702は媒体正面である視点F601から観察したときよりも、より短波長の色が確認できることになる。このように媒体を傾けることにより、構造が横向きになる部分701と周囲部分702の色差が大きくなり、より鮮明に模様を視認することが可能となる。勿論、媒体ごと90度回転させた場合には色は逆転する。
図9は、構造が横向きになる部分701を「T」文字になるよう配置し、それ以外の部分を、図6のような構造体を一つのセルとして、少しずつ角度を変えながら配置した部分901としたものであり、構造が横向きになる部分701以外の部分は、中心から左右に広がるにつれ、徐々に短波長から長波長へ色が変化している。また、媒体を回転させることでも色が徐々に変化する様が観察できる。
これまで説明してきた媒体は、傾斜面部分が全て偏光カラーシフト層101と吸収層102のみで構成されたものであり、どのような角度から観察した場合でも、偏光カラーシフト層101が反射する円偏光は同じ向きである。このため、この反射光と逆向きの円偏光を透過するような円偏光フィルタを通して観察すると、媒体全体が黒く見え、反射光と同じ向きの円偏光を透過するような円偏光フィルタを通して観察すると、フィルタが無い場合と同じような色合いを観察できる。
図10は、図1の構造の壁の部分が鏡のように反射層111となっている鋸型反射媒体11の断面図を示すものである。ここでは、特に、傾斜の媒体表面からのなす角は45度、壁の部分の媒体表面からのなす角は90度である。
このような媒体の各視点における光の反射の挙動は図11のようになる。まず、図11の視点J121は、媒体表面に垂直な位置から媒体表面を見た視点である。ここでは、図12に示す通り、光源224から出た光は、傾斜部の偏光カラーシフト層101に45度の角度で入射する入射光225となる。特定波長の円偏光のみが反射する反射光226となる。ここでは、より短波長の円偏光が反射することになる。この反射光226は、反射層111に垂直に入射して反射するが、この際、位相が180度反転するため、円偏光の旋回方向が逆転する逆転反射光227となる。
ここでの偏光カラーシフト層101が右旋偏光を反射するものであれば、反射層111で反射した逆転反射光227は、左旋偏光になっているということである。こうして、旋回方向が逆転した円偏光は、偏光カラーシフト層101に45度の角度で再度入射するが、旋回方向が逆転しているため、偏光カラーシフト層101を透過し、吸収層102に吸収されるためほぼ黒色となる。
しかしながら、偏光カラーシフト層101の表面で僅かに反射が発生するため、非常に弱い光ではあるが、偏光カラーシフト層101が反射するのとは逆の円偏光であり、波長成分としては比較的短波長側の光が、微小反射光228として媒体表面と垂直の方向に放射される。
また、図11の視点K122は、媒体表面からのなす角45度から鋸型構造の壁にある反射層111を見た視点である。ここでは、図13に示す通り、光源224から出た光が、まず、反射層111に45度の角度で入射する入射光231となる。ここで反射した反射光232は、偏光カラーシフト層101へ垂直に入射する。
次に、偏光カラーシフト層101から垂直に反射した特定波長の円偏光233が、反射層111に45度の角度で再度入射し、媒体表面からのなす角45度の方向へ反射するが、位相が180度反転するため偏光カラーシフト層101が反射するのとは逆の円偏光、逆転円偏光234となる。ここで、最終的に取り出される逆転円偏光234の波長は、比較的長波長側の光となる。
図11の視点L123は、媒体表面からのなす角45度から傾斜にある偏光カラーシフト層101を見た視点である。これは、図14に示す通り、極々シンプルな偏光カラーシフト層101の垂直入反射であり、光源224から出た光が偏光カラーシフト層101に入射光241として垂直入射する。この光は、そのまま垂直方向へ特定波長の光が反射光242として反射される。この際、反射光242は円偏光であり、円偏光の旋回方向は、通常偏光カラーシフト層101が反射する方向の円偏光である。
これら図11で示した3つの視点は、見る角度によって混ざって見える。具体的には図15の、媒体表面からのなす角が45度以下で鋸型構造の壁にある反射層111を見るα区間131で、視点K122の見え方をする。
次に、媒体表面からのなす角が45度から90度までで鋸型構造の壁を見るβ区間132では、視点K122と視点J121が混ざった見え方をする。この区間内で媒体表面からのなす角が小さいほど視点K122の要素が強くなり、なす角が大きいほど視点J121の要素が強くなる。すなわち、なす角が小さいほど明るく、なす角が大きいほど暗くなる。
続いて、媒体表面からのなす角が90度以下で傾斜にある偏光カラーシフト層101を見るγ区間133では、反射層111が見えないため、視点L123の見え方をする。なす角が90度から45度に下がるに従って、反射光は短波長から長波長へシフトし、なす角が45度以下になると、再度長波長から短波長へとシフトしていく。
これまで断面図を用いて説明してきた視点J121、視点K122、視点L123の他に、図16で示すように奥から手前側を見ている視点M124がある。この視点M124は、視点I604と同様、コレステリック本来の色変化を観察できる。この視点M124における反射光は円偏光であるが、この円偏光は右旋偏光と左旋偏光の両方が反射される。
偏光カラーシフト層101に直接反射した光は、偏光カラーシフト層101が通常反射する方向の円偏光となるが、偏光カラーシフト層101に反射した後、更に反射層111に反射した光は、偏光カラーシフト層101が通常反射する方向と逆の逆転円偏光となる。この両方の光を、ほぼ均等に観察することになる。
ここで、視点K122と視点L123は、反射層111が媒体表面からのなす角90度で形成されているため、見た目も、角度に対する色変化も同じになるが、反射する円偏光の旋回方向は逆となるため、部分的に向きを反転させながらパターンで配置すると、円偏光潜像を形成することが可能となる。
図17は、鋸型反射媒体11の向きを変えながらパターン配置した潜像媒体12を上から見たものである。鋸型反射媒体11の傾斜が図17上方向を向いている部分を「T」文字パターンで配置した潜像部301と、その周囲部分302は傾斜が図17下方向を向いている。
図18は、図17における切断面300に沿っての断面図であり、その鋸型の様子を示している。このような潜像媒体12は、正方形のカラーシフト媒体であり、「T」文字パターンは極めて見え辛く、色変化をするベタ柄に見える。潜像部301と周囲部分302は色変化も観察角度による差がない。
しかしながら、反射する円偏光の旋回方向はそれぞれ逆転しているため、右旋もしくは左旋円偏光を遮蔽する円偏光フィルタを通して、この潜像媒体12を観察すると、片方が黒く、もう片方は通常通りの見え方をするため、「T」文字パターンを潜像として視認することが可能となる。
図17では、鋸型潜像媒体11の向きを180度回転させたパターンを配置したが、90度及び270度回転させた直交パターンを配置してもよい。90度/270度パターンが発現させる潜像は、0度/180度パターンが発現させる潜像を観察しているときには観察ができない。このため、図19のように潜像を2種類仕込むことも可能である。
図19は、鋸型反射媒体11の、傾斜方向をY軸マイナス方向に向けて配置したパターンA303と、傾斜方向をY軸プラス方向に向けて「T」文字パターンに配置したパターンB304と、傾斜方向をX軸マイナス方向に向けて楕円パターンに配置したパターンC305と、傾斜方向をX軸プラス方向に向けて「P」文字パターンに配置したパターンD306が、形成されている二画像潜像媒体13である。
これをX軸プラス方向に向って観察すると、図20のようにパターンC305とパターンD306が合体した楕円パターンと、それ以外の部分で構成されたパターンのように見えるだけである。片方が長波長光を反射し、もう片方は短波長光を反射する。この状態で右旋もしくは左旋円偏光を遮蔽する円偏光フィルタを通して観察すると、パターンD306が潜像として出現するが、パターンA303は出現しない。
観察方向を90度回転させ、Y軸プラス方向に向って円偏光フィルタを通して観察すると、今度はパターンA303が出現し、パターンD306は見えなくなる。
なお、これまで鋸型反射媒体11について、媒体表面からの傾斜角度が45度と90度の鋸型形状のパターンについて例示し、説明してきたが、隣り合う傾斜のなす角が90度となっているパターンが、隣り合う傾斜のなす角が90度に維持されていれば、媒体表面からの傾斜角度が45度以外のパターンもありえることを説明した図5のように、鋸型反射媒体11においても、隣り合う傾斜のなす角が45度であれば、例えば媒体表面からのなす角が60度と75度の傾斜が隣り合っているパターンや、55度と80度の傾斜が隣り合っているパターンなども考えられる。
また、これまで具体的な数値で角度を規定してきたが、実加工上は金型の熱圧エンボスなどによる収縮が発生し、角度に若干のブレが生じるが、多少の差異であれば本発明の効果は発現する。
次に、本発明を作成する具体的な方法について説明する。偽造防止媒体10を構成する必須の要素は、偏光カラーシフト層101、吸収層102、賦形層103である。
ここで、賦形層103は、プラスチック素材を用いてもよいし、紙などの繊維質素材を用いてもよいが、必要に応じて熱をかけながら金型を押し付けることによる良好な賦形性を有し、賦形後の形状を保持する素材が望ましい。具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルメタアクリレート、ポリスチレン、ナイロン、ポリカーボネート、アクリル、トリアセチルセルロースなどが考えられる。これらは特に透明であるため、裏面から観察するような構成に用いることもできる。好ましくは比較的低温で弾性率が下がる材料として非結晶のポリエチレンテレフタレートであるアモルファスポリエチレンテレフタレートなどが考えられる。
吸収層102は、少なくとも可視光波長を吸収するものである必要がある。これを形成する場合、例えば、カーボンブラック顔料を高分子樹脂などのバインダーに分散させた、印刷用スミインキを、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、オフセット印刷法などで印刷して成膜する方法がある。また、カーボンブラック顔料の代りに、アニリンブラック、ペリレンブラック等に代表される有機黒色顔料、もしくはクロム、マンガン、鉄、コバルト、銅、等を含有した無機系ブラック、及びチタンブラック等を用いてもよい。この際、使用するバインダーは賦形層103に密着良好なものであるとよい。黒色顔料の含有量によるが、一般的に膜厚は0.3μm程度から30μm程度である。
偏光カラーシフト層101は、見る角度によって反射光の波長が変わり、かつ、反射光が円偏光である必要がある。ワイヤーグリッド偏光子などの反射型偏光子と多層フィルムを用いて形成してもよいが、コレステリック液晶を用いると一層で形成することができるために好ましい。
コレステリック液晶は、螺旋状の分子構造を有するコレステリック液晶が、その螺旋軸に沿って光の屈折率が周期的に変動するため、そのねじれ構造のピッチに応じた波長の光を選択的に反射する。したがって、ねじれ構造のピッチを制御することで所望の反射色を作り出すことが可能となる。そして、これらコレステリック液晶を配向させることにより、その各分子が層を成して均一に配列され、反射光同士が強め合って全体として前記色光を反射する。
背面に可視光領域に吸収を持つ黒色の吸収層を配置することで、透過した光が吸収され、反射光がより強調されることにより、所謂コレステリックカラーと呼ばれる色光を確認することができる。
なお、配向したコレステリック液晶分子は、螺旋構造を有することから、その反射光は右旋円偏光または左旋円偏光となる。このため、コレステリック液晶層の上に適切な円偏光フィルタを重ねることにより、その反射光を遮断することができる。
また、コレステリック液晶は、配向膜上に層形成することで配向させることができる。すなわち、基材上に配向膜を形成し、この配向膜上にコレステリック液晶層を形成することで配向させることが可能である。この配向膜としてはポリビニルアルコールやポリイミドの塗布膜をラビング処理したものが使用できる。ラビングは、例えば、コットンやベルベットを使用して可能である。また、せん断力を加えながら塗布することにより、そのせん断力の方向に配向させることもできる。あるいは、コレステリック液晶層を形成した後、せん断力を加えて配向させることもできる。また、形成したコレステリック液晶の層に偏光したレーザー光を照射したり、電解または磁界を加えて配向させることもできる。
なお、このコレステリック液晶層は、ネマチック構造やスメクチック構造を有する液晶物質、カイラル物質、光重合性多官能化合物及び重合開始剤を混合した液晶溶液を塗布し、その塗布膜に紫外線を照射することで形成することができる。このとき、カイラル物質が液晶物質同士を結合して前記螺旋構造を形成する。また、光重合性多官能化合物は互いに重合硬化してコレステリック液晶を固定する。
なお、前記液晶物質とカイラル物質の代わりに分子中に不整炭素原子を持つ光学異性体液晶物質を使用して、この光学異性体液晶物質、光重合性多官能化合物及び重合開始剤を混合して塗布し、紫外線を照射することでコレステリック液晶層を形成することも可能である。
また、前記液晶溶液を、直接、基材上に塗布してコレステリック液晶層を形成することもできるし、別の支持体上にコレステリック液晶層を形成した後、接着剤を使用して基材に接着したり、ラミネートなどの方法を用いて転写したりすることで、基材上にコレステリック液晶層を形成してもよい。
次に、前記光重合性多官能化合物としては、重合性官能基、重縮合性官能基または重付加に有効な官能基を分子中に2個ないしそれ以上有する単量体又はオリゴマーが使用できる。
また、この光重合性多官能化合物に加えて、単官能の単量体又はオリゴマーを併用することも可能である。ラジカル系光重合性多官能単量体としては、例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等が例示できる。
また、ラジカル系光重合性多官能オリゴマーとしては、例えば、ポリウレタンポリアクリレート、エポキシ樹脂系ポリアクリレート、アクリルポリオールポリアクリレート等が例示できる。
また、ラジカル系光重合性単官能単量体としては、アルキル(C1〜C18)(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、アルキレン(C2〜C4)グリコール(メタ)アクリレート、アルコキシ(C1〜C10)アルキル(C2〜C4)(メタ)アクリレート、ポリアルキレン(C2〜C4)グリコール(メタ)アクリレート、アルコキシ(C2〜C10)ポリアルキレン(C2〜C4)グリコール(メタ)アクリレート等で挙げられる。
また、芳香族エポキシ化合物、脂環式エポキシ化合物、グリシジルエステル系化合物が使用できる。
また、3次元架橋性液晶ポリオルガノシロキサンを使用することもできる。
続いて、重合開始剤としては、ラジカル系光重合開始剤やカチオン系光重合開始剤が使用できる。また、これら光重合開始剤に加えて、増感剤や過酸化物を併用することもできる。ラジカル系光重合開始剤としては、α−ヒドロキシアセトフェノン系、α−アミノアセトフェノン系等のアセトフェノン系、ベンゾインエーテル系、ベンジルケタール系、α−ジカルボニル系、α−アシルオキシムエステル系等公知のものが使用され、具体的にはα−アミノアセトフェノン、アセトフェノンジエチルケタール、ベンジルジメチルケタール、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチルフェニルプロパノン、ベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、イソプロピルチオキサントン、ベンゾフェノンとN−メチルジエタノールアミンとの併用等が挙げられる。
カチオン系光重合開始剤としては従来公知のものを特に制限なく使用することができ、さらに好ましくは、公知の増感剤や過酸化物と適宜併用することができる。例えば、アリルヨードニウム塩−α−ヒドロキシアセトフェノン系、トリアリルスルホニウム塩系、メタロセン化合物−パーオキサイド併用系、メタロセン化合物−チオキサントン併用系、メタロセン化合物−アントラセン併用系等である。
そして、これら液晶物質、カイラル物質、光重合性多官能化合物及び重合開始剤を
混合した液晶溶液を塗布するにあたって利用する塗工装置としては、コンマコーター、マイクログラビアコーターオフセット等が使用できる。また、厚みは0.5〜20μmでよい。好ましくは2〜10μmである。
このようにして形成されるコレステリック液晶が、吸収層102の上に直接配向させて形成可能で、且つ密着力を得られるものであれば、吸収層102の上に直接形成してもよいが、難しい場合は別の基材に形成した後、接着剤を挟んで吸収層102にラミネートした後、別基材を剥離することによって形成してもよい。
こうして形成した偏光カラーシフト層101、吸収層102、賦形層103の、偏光カラーシフト層101側から、金型を押し付けることで偽造防止媒体10を作成できる。金型は必要に応じて加熱すると賦形性が向上する場合がある。圧力は10〜300kgf/cm^2程度が考えられる。
各層を積層する順番としては、前述の通り賦形層103、吸収層102、偏光カラーシフト層101、の順番で積層されてもよいし、賦形層103、偏光カラーシフト層101、吸収層102の順番で積層されてもよい。後者の場合、賦形層103は透明で、且つ位相差を持たない事が求められ、観察は賦形層103側から行われる。
また、積層順を吸収層102、賦形層103、偏光カラーシフト層101としてもよい。この場合、図5、図12、図13のように、二回以上の反射を利用する構成では吸収層102の効果が弱まり、コレステリックカラーの発色が悪くなる。このため、なるべく吸収層102と偏光カラーシフト層101は接して設けられるのがよい。
鋸型反射媒体11は、偽造防止媒体10の一部が反射層となっている媒体である。
反射層を部分的に設ける方法としては、偽造防止媒体10を作成した後に、金属を斜めに真空蒸着する方法が考えられる。高い真空度で十分な平均自由工程を持った真空内であれば、蒸着時の分子の直進性を高めることができる。
金属の種類としては、アルミニウム、銀、ニッケル、鉄、コバルト、亜鉛、チタン、マンガン、白金、パラジウム、鉛、銅、金またはこれらの合金、また、フッ化マグネシウムと硫化亜鉛などに代表される屈折率が異なる素材の多層蒸着などが考えられるが、加工適正が高く、経済性があり、高い反射率を持ち、反射光に波長選択性の無い金属光沢を持つ素材としては、アルミニウム単体の蒸着が好ましい。
他の方法としては、図21に示すように、賦形層103、吸収層102、偏光カラーシフト層101、を積層した偽造防止媒体10の、偏光カラーシフト層101の上に反射層311をパターン形成し、このパターンに位置を合わせて金型312を押し付けることにより、部分的に反射箇所を設ける方法も考えられる。この場合、反射層311の素材としては、微小アルミ片や微小銀片がバインダー中に分散したアルミペーストインキや銀ペーストインキなどが考えられる。バインダーには、熱圧で伸び易い弾性力の高いものが適している。このインキを、グラビア印刷法、オフセット印刷法、シルクスクリーン印刷法などでパターン形成する。
他の方法としては、図22に示すように、賦形層103に透明材料を用い、賦形層103、偏光カラーシフト層101、吸収層102の順で積層した偽造防止媒体10に、吸収層102側から金型を押し付けることで構造を作った後、構造を埋める程度の膜厚で反射層313を形成することにより、賦形層103側から見た時に、偏光カラーシフト層101及び吸収層102の無い部分が、反射層313として観察することができる。
なお、反射層313の素材としては、前述の反射層311と同様、金属光沢を持つ微小金属片が顔料としてバインダー中に分散した、金属ペーストインキが望ましいが、この反射層313で用いるバインダーには弾性が不要であるため、酸化重合タイプ、二液硬化タイプ、熱硬化タイプ、UV硬化タイプなど、各種バインダーを用いることができる。
また、層形成の方法としても、マイクログラビア塗工、ダイレクトグラビア塗工、オフセット塗工、フレキソ塗工、シルクスクリーン塗工、ダイ塗工、などの印刷方式が考えられる。印刷方式以外にも、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などのドライコーティング法で全体に薄膜形成してもよいし、金属を溶解させた溶解液を用いたウェットメッキなどの手法も考えられる。
また、構造の上に保護層を設けてもよい。そうすることで、引っ掻きによる構造破壊や、それに伴う効果の消失を抑えられるだけでなく、転写による構造の複写も抑える事ができる。観察面側に設ける場合は透明で、且つ位相差を持たない材料である必要がある。透明なバインダーを、印刷法などを用いて塗工、乾燥、硬化させる方法や、
無延伸フィルムをラミネートする方法などが考えられる。構造面が観察面と逆側に来る場合は、透明材料でなくてもよい。
図22に示すような構成の場合、反射層311がここで言う保護層の役割も兼ねる事になる。
本発明の第10および第11の実施形態の観察面とは、ここで述べている観察面と同じ面を示す。
これまで説明してきた本発明は、原則的に偏光カラーシフト層101が見える側が表であり、吸収層102を挟んで反対側が裏面となる。実際は、裏面に接着剤を形成してステッカーや転写箔とし、この接着剤を用いて偽造を防止したい物品に貼付するなどして活用する。
真偽を判定する際には、所望の色変化を観察したり、円偏光フィルタを用いて潜像が発現するかを確認したりして判定を行う。
ステッカー構成の場合、裏面の接着剤に粘着剤を用い、シリコンセパレータなどの剥離紙を貼付する。
粘着剤は、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系ポリアミド、アクリル系、ブチルゴム系、天然ゴム系、シリコン系、ポリイソブチル系等の粘着剤単独のもの、もしくはアルキルメタクリレート、ビニルエステル、アクリルニトリル、スチレン、ビニルモノマー等の凝集成分、不飽和カルボン酸、ヒドロキシ基含有モノマー、アクリルニトリル等に代表される改質成分や重合開始剤、可塑剤、硬化剤、硬化促進剤、酸化防止剤等の添加剤を必要に応じて添加したもの等を用いることができる。また形成にはグラビア印刷法、オフセット印刷法、スクリーン印刷法等を用いることが出来る。また、両面がフィルムセパレーターで構成された粘着用部材を使用し、ロールラミネートにより貼り合わせるようにして設けてもよい。
転写箔構成の場合、剥離支持基材が必要となるが、例えば図21の構成では、賦形層103を剥離支持基材として兼用することで転写箔とすることができる。
賦形層103の上に偏光カラーシフト層101を形成するが、この時に偏光カラーシフト層101と密着が不十分となるような賦形層103を用いる。
例えば、偏光カラーシフト層101にアクリレート末端を持つUV硬化型コレステリック液晶を用いた場合、賦形層103は延伸ポリエチレンテレフタレートなどが考えられる。
続いて、吸収層102を形成し、金型を用いて構造を設けた後、反射層313を形成し、更に接着剤を印刷法などで塗工する。
こうして作成した転写箔を、紙などの被転写体に接着剤が接するように重ね、賦形層103側から熱圧を掛けた後、剥離支持基材を兼ねている賦形層103を剥離することによって転写を行う。
なお、裏面の接着剤はタックの少ないものを用いる。材料としては、貼付対象物によって様々に異なるが例えば、紙へ転写する場合、例えば脂肪族系炭化水素樹脂、脂環族系炭化水素樹脂、芳香族系炭化水素樹脂、α−ピネン及び/又はβ−ピネンを成分とするテルペン系樹脂、ロジン系樹脂、水素添加ロジン系樹脂、スチレン系樹脂、クマロン・インデン系樹脂などのホットメルト系接着剤に、必要に応じてカルナバワックスなどを添加したものを用いる。
貼付する際には、例えば120〜180度程度の熱と圧力を加えることによって行う。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
以下、本発明の一部について実施例を説明する。
厚さ16μmの延伸ポリエチレンナフタレートフィルムに、下記の組成からなるコレステリックインキについて、乾燥硬化後の膜厚が3μmになるよう調整したものをワイヤーバーを用いて塗布し、80℃で1分間乾燥させた後、高圧水銀灯にて500mJの照射を行い硬化させることで、偏光カラーシフト層101を得た。
<コレステリックインキ組成>
ネマチック液晶(パリオカラーLC242)[BASF社製]30重量部
カイラル剤(パリオカラーLC756)[BASF社製]1.5重量部
重合開始剤(イルガキュア184)[BASF社製]1.5重量部
溶剤(メチルエチルケトン)67重量部
続いて、厚さ30μmのアモルファスポリエチレンテレフタレートフィルムに、下記の組成からなるラミネートインキについて、乾燥硬化後の膜厚が3μmになるよう調整したものを、ワイヤーバーを用いて塗布し、50℃で3分間乾燥させた後、50kgf/cmの圧力と100℃の温度を用いて、ラミネート層と偏光カラーシフト層101をラミネートすることで得たものに対し、50℃で24時間エージングを行った後、延伸ポリエチレンナフタレートフィルムを剥離した。
<ラミネートインキ組成>
ポリオール(タケラックA977)[三井化学社製]27重量部
イソシアネート(タケネートA92)[三井化学社製]3重量部
溶剤(酢酸エチル)70重量部
続いて、偏光カラーシフト層101に、下記の組成からなるスミインキについて、乾燥硬化後の膜厚が3μmになるよう調整したものを、ワイヤーバーを用いて塗布し、50℃で3分間乾燥させた。
<スミインキ組成>
NEWLPスーパーR92墨[東洋インキ製造社製]90重量部
NEWLPスーパー硬化剤[東洋インキ製造社製]10重量部
続いて、130℃に加熱した金型を圧力250kgf/cm
で1秒間押し付けることで構造を形成した。金型の形状は、断面形状が直角三角形であり傾斜のなす角が45度と90度の鋸型であり、傾斜の長さは50μmである。
この鋸形状が部分的に異なる向きとなっており、図19のようにパターン状になっている。
この構造面に対し、窒素を導入したスパッタリング法でアルミニウムを1000オングストローム形成することによって得られた二画像潜像媒体13を観察したところ、媒体を傾けることにより部分的に色が変化し、更に90度回転させるごとに色が反転した。また、円偏光フィルタを用いて同様に観察すると、90度回転させるごとに、異なる二種類の潜像が発現および消失する効果を確認した。
本発明の偽造防止媒体は、銀行券、債券、商品券、小切手などの金券や有価証券、クレジットカード、IDカード、公文書など各種証明書、重要書類、または各種商品やその包装材料に貼付、転写されることによって、その商品が真正であることの保障が可能である。一見してパターン色変化による効果を確認できる他、円偏光フィルタによる潜像は限られた者のみが、その存在を知り、確認することにより、本発明ごと偽造された場合でも模造品と見抜くことが出来るようになる。
10・・・偽造防止媒体
101・・・偏光カラーシフト層
102・・・吸収層
103・・・賦形層
201・・・A視点
202・・・B視点
203・・・C視点
501・・・D視点
502・・・E視点
601・・・視点F
602・・・視点G
603・・・視点H
604・・・視点I
701・・・構造が横向きになる部分
702・・・周囲部分
901・・・少しずつ角度を変えながら配置した部分
11・・・鋸型潜像媒体
111・・・反射層
121・・・視点J
122・・・視点K
123・・・視点L
124・・・視点M
224・・・光源
225・・・入射光
226・・・反射光
227・・・逆転反射光
228・・・微小反射光
231・・・入射光
232・・・反射光
233・・・円偏光
234・・・逆転円偏光
241・・・入射光
242・・・反射光
131・・・α区間
132・・・β区間
133・・・γ区間
12・・・潜像媒体
301・・・潜像部
302・・・周囲部分
13・・・二画像潜像媒体
303・・・パターンA
304・・・パターンB
305・・・パターンC
306・・・パターンD
311・・・反射層
312・・・金型
313・・・反射層

Claims (9)

  1. 見る角度によって反射する色が変化するカラーシフト効果を生む偏光カラーシフト層と、
    上記偏光カラーシフト層を透過した少なくとも可視光波長を吸収する吸収層と、
    上記偏光カラーシフト層を配置する傾斜面と、この傾斜面に隣り合う面とのなす谷の部分の角が45度である賦形層と、
    偏光カラーシフト層を配置した傾斜面に隣り合う面に設けられている反射層と
    を備えたことを特徴とする偽造防止媒体。
  2. 請求項1に記載の偽造防止媒体において、
    傾斜面の、媒体の表面となす角が45度であり、傾斜面に隣り合う面の、媒体の表面となす角が90度であることを特徴とする偽造防止媒体。
  3. 請求項2に記載の偽造防止媒体において、
    媒体の表面となす角が小さい方の面に偏光カラーシフト層、媒体の表面となす角が大きい方の面に反射層が設けられていることを特徴とする偽造防止媒体。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の偽造防止媒体において、
    上記偏光カラーシフト層は、媒体の表面に対して傾斜する面にのみ設けられていることを特徴とする偽造防止媒体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の偽造防止媒体において、
    上記偏光カラーシフト層は、コレステリック液晶であることを特徴とする偽造防止媒体。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の偽造防止媒体において、
    偽造防止媒体が同一平面上にパターン配置されていることを特徴とする偽造防止媒体。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の偽造防止媒体を含み、該媒体の観察面と反対側の面に接着剤が設けられていることを特徴とする偽造防止ステッカー。
  8. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の偽造防止媒体を含み、偽造防止媒体を剥離して分離可能な支持体を、該偽造防止媒体の観察面に接するようにして設けられ、上記支持体とは反対側の面に接着層を設けたことを特徴とする偽造防止転写箔。
  9. 請求項1から請求項6に記載の偽造防止媒体、請求項7に記載の偽造防止ステッカーまたは請求項8に記載の偽造防止転写箔のいずれかを物品に転写した状態の物品のうち、円偏光フィルタを通して観察面を観察することにより一種類以上の円偏光潜像を視認し、その潜像の有無を確認することで、物品の真偽を判定する検証方法。
JP2012107689A 2012-05-09 2012-05-09 偽造防止媒体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔及び検証方法 Expired - Fee Related JP6065409B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012107689A JP6065409B2 (ja) 2012-05-09 2012-05-09 偽造防止媒体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔及び検証方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012107689A JP6065409B2 (ja) 2012-05-09 2012-05-09 偽造防止媒体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔及び検証方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013233733A JP2013233733A (ja) 2013-11-21
JP6065409B2 true JP6065409B2 (ja) 2017-01-25

Family

ID=49760241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012107689A Expired - Fee Related JP6065409B2 (ja) 2012-05-09 2012-05-09 偽造防止媒体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔及び検証方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6065409B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101470619B1 (ko) * 2014-01-10 2014-12-10 주식회사 코레이트 복사 위조방지용 잠상원도 제조방법
JP2016080848A (ja) * 2014-10-16 2016-05-16 凸版印刷株式会社 表示体及び表示体付き物品
EP3731220B1 (en) * 2017-12-18 2023-09-06 Toppan Printing Co., Ltd. Display body and method for manufacturing display body
CN115053157B (zh) * 2020-01-31 2024-06-18 富士胶片株式会社 胆甾醇型液晶膜及其制造方法
WO2021153096A1 (ja) * 2020-01-31 2021-08-05 富士フイルム株式会社 コレステリック液晶膜及びその製造方法
CN112505936B (zh) * 2021-01-29 2021-04-27 成都工业学院 一种彩色防伪印刷品

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4391102B2 (ja) * 2002-10-01 2009-12-24 大日本印刷株式会社 真偽判定体
JP2006142576A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Dainippon Printing Co Ltd 真偽判定用媒体、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シート、真偽判定可能なシート、および真偽判定可能な情報記録体
JP5151351B2 (ja) * 2007-09-25 2013-02-27 凸版印刷株式会社 表示体及びラベル付き物品
WO2011065242A1 (ja) * 2009-11-27 2011-06-03 日本発條株式会社 識別媒体およびその識別方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013233733A (ja) 2013-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5597940B2 (ja) 表示体、粘着ラベル、転写箔及びラベル付き物品
JP4924088B2 (ja) 真偽判定用媒体およびそれを有する物品、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シートならびに真偽判定用媒体転写箔
JP6065409B2 (ja) 偽造防止媒体、偽造防止ステッカー、偽造防止転写箔及び検証方法
CN1875299B (zh) 识别媒体、识别媒体的识别方法、识别对象物品以及识别装置
CA2475317C (en) Identifying medium and identifying method for object
JP2010197798A (ja) 偽造防止機能を有する光学素子及びそれを具備する偽造防止表示体
WO2012118013A1 (ja) 偽造防止媒体及び検証方法
EP2065766A1 (en) Device for discriminating authenticity and substrate enabling the discrimination of authenticity
WO2017110225A1 (ja) 光学フィルム
JP4853056B2 (ja) 真偽判定用媒体およびそれを有する物品、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シート、ならびに真偽判定用媒体転写箔
EP1748306B1 (en) Authentication medium, same as label or transfer sheet, on sheet or information recording medium
JP5115206B2 (ja) 中間転写記録媒体ならびにそれを用いる情報記録方法および情報記録体の製造方法
WO2017191755A1 (ja) 光学フィルム及び光学フィルムの製造方法
JP5516065B2 (ja) 真偽判定方法
JP2004029189A (ja) 光位相変換体、光選択透過体、潜像視認システム及び潜像視認方法
JP6179086B2 (ja) 偽造防止媒体、それを用いた偽造防止ステッカーおよび偽造防止物品
JP6035727B2 (ja) 情報記録偽造防止媒体および情報記録方法
JP5811568B2 (ja) 偽造防止媒体
JP4550235B2 (ja) 真偽判定体
JP2006142576A (ja) 真偽判定用媒体、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シート、真偽判定可能なシート、および真偽判定可能な情報記録体
JP2015221523A (ja) 偽造防止媒体
JP4984741B2 (ja) 真偽判定用媒体およびそれを有する物品、真偽判定用媒体ラベル、真偽判定用媒体転写シートならびに真偽判定用媒体転写箔
WO2018008231A1 (ja) 光学フィルム及び光学フィルムの製造方法
JP5696506B2 (ja) 偽造防止媒体及びその真贋判定方法並びに偽造防止媒体の製造方法
JP6053258B2 (ja) 偽造防止媒体、偽造防止用ラベル、偽造防止用転写シート及び偽造防止物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6065409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees