JP6036487B2 - ボールエンドミル - Google Patents
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Description
また、極端な場合には、生成直後の高温の切屑がギャッシュの背面側の壁面に当接して溶着することもある。
また、本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、前記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状となる複数の底刃が、前記先端部の先端内周側から周方向に間隔をあけて後端外周側に延びるように形成されたボールエンドミルであって、前記エンドミル本体の先端部に設けられたギャッシュのエンドミル回転方向後方側を向く壁面に、断面が凹凸をなす筋状が形成され、前記筋状は、前記軸線方向先端視において、底刃の径方向中間部を中心として放射状に伸びるように形成されていることを特徴とする。
また、本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、前記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状となる複数の底刃が、前記先端部の先端内周側から周方向に間隔をあけて後端外周側に延びるように形成されたボールエンドミルであって、前記エンドミル本体の先端部に設けられたギャッシュのエンドミル回転方向後方側を向く壁面に、断面が凹凸をなす筋状が形成され、前記筋状は、前記ギャッシュの基端側から先端側に向かうに従い凹凸のピッチが広がるように形成され、前記筋状は、前記軸線方向先端視において、底刃の径方向中間部を中心として放射状に伸びるように形成されていることを特徴とする。
切削の際に底刃により生成される切屑は、ギャッシュの背面側の壁面の先端側部分に当接し、そこから、ギャッシュの基端側へと流れる。つまり、ギャッシュの基端側は切屑の通過場所となる。このように切屑の通過場所となる、ギャッシュの背面側の壁面の基端側の凹凸のピッチを先端側に比べて狭くすることにより、この部分に切屑が密着する事象をより一層抑えることができる。このため、底刃により生成された切屑を、切屑詰まりを生じさせることなくより円滑に排出することが可能となる。
底刃により生成される切屑は、エンドミル自体が回転していることもあって、底刃に対して直交方向に流れ出るのではなく底刃に対して90度未満のある角度をもって流れ出る。前記したように筋状を、軸線方向先端視において、底刃の径方向中間部を中心として放射状に伸びるように形成した場合、筋状における凹凸の延びる方向を、切屑の流れ出る方向に対してほぼ直交させることが可能になる。このように筋状における凹凸の延びる方向と切屑の流れ出る方向とをほぼ直交させると、ギャッシュの背面側の壁面と切屑との接触面積を、より一層狭くさせることが可能となり、この結果、該壁面からの切屑離れがより良好になる。
図1および図2に示すように、エンドミル本体1は軸線Oを中心とした概略円柱状をなし、その後端側(図1における右側)はシャンク部2とされるとともに先端側が切刃部3とされて、前記シャンク部2が工作機械の主軸に取り付けられることにより、軸線O回りにエンドミル回転方向Tに回転されつつ該軸線Oに交差する方向に送り出され、また場合によっては該軸線O方向先端側にも送り出されて、切刃部3により被削材を切削加工する。
なお、この実施形態では、切屑排出溝4及び外周刃5の捩れ角度は、45°と、比較的大きな角度(いわゆる強ねじれ)に設定されている。
筋状8は、長底刃7Aに対応するギャッシュ6(長底刃7Aのエンドミル回転方向前方側に位置するギャッシュ6)におけるエンドミル回転方向後方側を向く壁面6A、及び短底刃7Bに対応するギャッシュ6のエンドミル回転方向前方側に位置するギャッシュ6の壁面6Aにも形成されている。
このような断面が凹凸をなす筋状8は、例えば、ギャッシュ6を形成する際に当該エンドミル本体1を砥石面に当てて、その研削筋をそのまま残すように加工することによって形成することができる。
また、筋状8の凹凸の深さとして0.3μm〜1.0μmが採用され、より好ましくは、0.4μm〜0.7μmが採用される。
なお、この実施形態の筋状8の表面あらさは算術平均粗さRaが0.097μm、最大高さRzが0.578μmであった。
加えて、ギャッシュの背面側の壁面6Aに生成直後の高温の切屑が密着する事象を抑えることができるから、切屑のギャッシュ壁面への溶着を防ぐこともできる。
ここで、切削の際、底刃7により生成される切屑は、ギャッシュ6の背面側の壁面6Aの先端側部分に当接し、そこから、ギャッシュ6の基端側へと流れる。つまり、ギャッシュ6の基端側は切屑の通過場所となる。このように切屑の通過場所となる、ギャッシュの背面側の壁面6Aの基端側の凹凸のピッチを先端側に比べて狭くすることにより、この部分に切屑が密着する事象を、より一層抑えることができる。このため、底刃7により生成された切屑を、切屑詰まりを生じさせることなくより円滑に排出することが可能となる。
例えば、前記実施形態では、4枚刃の底刃7を有するボールエンドミルを例に挙げて本発明を説明したが、本発明は、必ずしも4枚刃の底刃7を有するものに限られることなく、例えば2枚刃の底刃、3枚刃の底刃、あるいは5枚刃以上の底刃を有するボールエンドミルにも適用可能である。半径が1.00mm以下の小径のボールエンドミルの場合、2枚刃の底刃であっても、ギャッシュポケットが狭くなるので、本発明が有効になる。また、等分割並びに不等分割のボールエンドミルにも本発明は適用可能である。特に、不等分割で分割領域が狭いギャッシュの場合に、本発明が有効になる。
さらに、本発明は、等リードのボールエンドミルであっても、また不等リードのボールエンドミルにあっても勿論適用可能である。
2 シャンク部
3 切刃部
4 切屑排出溝
5 外周刃
5A 長底刃7Aに連なる外周刃
5B 短底刃7Bに連なる外周刃
6 ギャッシュ
6A ギャッシュのエンドミル回転方向後方側を向く壁面(ギャッシュの背面側の壁面)
7 底刃
7A 長底刃
7B 短底刃
8 筋状
O エンドミル本体1の軸線
T エンドミル回転方向
Claims (3)
- 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、前記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状となる複数の底刃が、前記先端部の先端内周側から周方向に間隔をあけて後端外周側に延びるように形成されたボールエンドミルであって、
前記エンドミル本体の先端部に設けられたギャッシュのエンドミル回転方向後方側を向く壁面に、断面が凹凸をなす筋状が形成され、
前記筋状は、前記ギャッシュの基端側から先端側に向かうに従い凹凸のピッチが広がるように形成されていることを特徴とするボールエンドミル。 - 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、前記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状となる複数の底刃が、前記先端部の先端内周側から周方向に間隔をあけて後端外周側に延びるように形成されたボールエンドミルであって、
前記エンドミル本体の先端部に設けられたギャッシュのエンドミル回転方向後方側を向く壁面に、断面が凹凸をなす筋状が形成され、
前記筋状は、前記軸線方向先端視において、底刃の径方向中間部を中心として放射状に伸びるように形成されていることを特徴とするボールエンドミル。 - 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、前記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する半球状となる複数の底刃が、前記先端部の先端内周側から周方向に間隔をあけて後端外周側に延びるように形成されたボールエンドミルであって、
前記エンドミル本体の先端部に設けられたギャッシュのエンドミル回転方向後方側を向く壁面に、断面が凹凸をなす筋状が形成され、
前記筋状は、前記ギャッシュの基端側から先端側に向かうに従い凹凸のピッチが広がるように形成され、
前記筋状は、前記軸線方向先端視において、底刃の径方向中間部を中心として放射状に伸びるように形成されていることを特徴とするボールエンドミル。
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