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JP6021020B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

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Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子に関するものである。
従来から、図18に示す構成の有機エレクトロルミネッセンスパネル(有機ELパネル)1bが提案されている(文献1[国際公開第2009/025186号])。
有機ELパネル1bは、基材101の一表面側に、第1電極(陽極)102と、正孔輸送層103と、発光層104と、陰極バッファ層(電子注入層)105と、第2電極(陰極)106とを積層した構造を有する有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)を、接着剤107を介して封止部材108により封止された封止構造となっている。
文献1には、第1電極102は、基材101の上記一表面の全面に第1電極102用の膜を成膜した後、正孔輸送層103と、発光層104と、陰極バッファ層105と、第2電極106とを積層する領域および取り出し電極102aを絶縁層109によりパターニングし形成されている旨が記載されている。
本発明の目的は、第1電極と第2電極との間の絶縁性を高めることが可能な有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することにある。
本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1基板と、前記第1基板に対向して配置される第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に介在される素子部と、前記第1基板において前記素子部と対向する第1内面に形成される第1引き出し電極部と、前記第2基板において前記素子部と対向する第2内面に形成される第2引き出し電極部と、電気絶縁性を有する絶縁部と、を備える。前記素子部は、発光層を含み厚み方向の第1面および第2面を有する機能層と、前記機能層の前記第1面上に配置される第1電極層と、前記機能層の前記第2面上に配置される第2電極層と、を有する。前記素子部は、前記第1電極層の一部が前記第1引き出し電極部に接触し、かつ、前記第2電極層の一部が前記第2引き出し電極部に接触するように、前記第1引き出し電極部と前記第2引き出し電極部との間に介在される。前記絶縁部は、前記第1基板の前記第1内面と前記第2基板の前記第2内面との間に介在される。
本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法は、発光層を含み厚み方向の第1面および第2面を有する機能層と、前記機能層の前記第1面上に配置される第1電極層と、前記機能層の前記第2面上に配置される第2電極層と、を有する素子部を用意するステップと、第1引き出し電極部が形成された第1基板と第2引き出し電極部が形成された第2基板とを用意するステップと、前記第1電極層の一部が前記第1引き出し電極部に接触し、かつ、前記第2電極層の一部が前記第2引き出し電極部に接触した状態で前記第1引き出し電極部と前記第2引き出し電極部との間に前記素子部が介在されるように、前記素子部と前記第1基板と前記第2基板とを配置するステップと、電気絶縁性を有する絶縁部で前記第1基板を前記第2基板に接合するステップと、を有する。
実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の概略断面図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子における電極パターンの概略平面図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の要部概略断面図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子における電極パターンの他の構成例の概略平面図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子における電極パターンの別の構成例の概略平面図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の第1変形例の概略断面図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の第2変形例の概略断面図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の第2変形例の概略斜視図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の第3変形例の概略断面図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の第3変形例の概略斜視図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の第4変形例の概略断面図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の第4変形例の概略斜視図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の第5変形例の概略断面図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法の説明図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法の説明図である。 実施形態1の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法の説明図である。 実施形態2の有機エレクトロルミネッセンス素子の概略断面図である。 従来の有機ELパネルを示し、(a)は概略斜視図、(b)は(a)のC−C’概略断面図、(c)は(a)のD−D’概略断面図である。
図18に示した構成の従来の有機ELパネル1bでは、正孔輸送層103と発光層104と陰極バッファ層105と第2電極106との積層構造が、第1電極102の表面と絶縁層109の表面との間の段差に起因して薄くなり、第2電極106と第1電極102とが短絡しやすくなってしまう懸念がある。また、第2電極106と第1電極102との距離が短いことも短絡の一因となっている。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、第1電極と第2電極との間の絶縁性を高めることが可能な有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することにある。
(実施形態1)
以下、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子について図1〜図16に基づいて説明する。
図1に示すように、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1基板10と、第1基板10の一表面側(図1における上面側)に設けられた第1電極20と、第1基板10の上記一表面側で第1電極20に対向した第2電極50と、第1電極20と第2電極50との間にあり発光層32を含む機能層30とを備えている。また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1基板10の上記一表面側で第2電極50よりも離れて配置され第1基板10に対向した第2基板70を備えている。また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1電極20に電気的に接続された第1引き出し電極部11と、第2電極50に電気的に接続された第2引き出し電極部71とを備えている。この有機エレクトロルミネッセンス素子は、第2基板70側から光を取り出すものである。
第1引き出し電極部11は、第1基板10の上記一表面上で第1電極20の投影領域の内外に跨って形成されている。これにより、第1引き出し電極部11は、その一部が、第1基板10の上記一表面と第1電極20の周部との間に介在している。なお、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、複数の第1引き出し電極部11を備えていてもよい。この場合、複数の第1引き出し電極部11より電圧を印加することにより発光面の輝度の偏りを低減できる。
また、第2引き出し電極部71は、第2基板70における第1基板10との対向面上で第2電極50の投影領域の内外に跨って形成されている。これにより、第2引き出し電極部71は、その一部が、第2基板70における第1基板10との対向面と第2電極50の周部との間に介在している。なお、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、複数の第2引き出し電極部71を備えていてもよい。この場合、複数の第2引き出し電極部71より電圧を印加することにより発光面の輝度の偏りを低減できる。
また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71との間に絶縁部60を備えている。これにより、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71とが、絶縁部60によって電気的に絶縁されるとともに、第1電極20と第2電極50とが、電気的に絶縁されている。
すなわち、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1基板10と、第1基板10に対向して配置される第2基板70と、第1基板10と第2基板70との間に介在される素子部1と、第1基板10において素子部1と対向する第1内面(図1における上面)10aに形成される第1引き出し電極部11と、第2基板70において素子部1と対向する第2内面(図1における下面)70aに形成される第2引き出し電極部71と、電気絶縁性を有する絶縁部60と、を備える。
素子部1は、発光層32を含み厚み方向の第1面(図1における下面)30aおよび第2面(図1における上面)30bを有する機能層30と、機能層30の第1面30a上に配置される第1電極層(第1電極)20と、機能層30の第2面30b上に配置される第2電極層(第2電極)50と、を有する。
素子部1は、第1電極層20の一部が第1引き出し電極部11に接触し、かつ、第2電極層50の一部が第2引き出し電極部71に接触するように、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71との間に介在される。
絶縁部60は、第1基板10の第1内面10aと第2基板70の第2内面70aとの間に介在される。
第2電極50は、機能層30に接する導電性高分子層39と、この導電性高分子層39における機能層30側とは反対側に位置し機能層30からの光の取り出し用の開口部41(図2および図3参照)を有する電極パターン40とを備えている。要するに、第2電極50は、機能層30からの光の取り出し用の開口部41を有している。
すなわち、第2電極50は、電極パターン40と、導電性高分子層(導電性層)39と、を有する。電極パターン40は、機能層30の第2面30bを覆う電極部40aと、機能層30の第2面30bを露出させるように電極部40aに形成される開口部41と、を有する。導電性層39は、発光層32から放射された光を透過させる材料により形成される。導電性層39は、機能層30の第2面30bを覆うように、機能層30の第2面30bと電極パターン40との間に介在される。本実施形態では、電極パターン40は、複数の開口部41を有する。なお、本発明を実施するための形態の説明において、「覆う」とは、「直接接触して覆う」ことだけではなく、「他の層を間に介在させ、直接接触しない状態で覆う」ことも含む。すなわち、第1の層上に、直接または第3の層を介在して第2の層を配置した状態を、第1の層を第2の層で「覆う」と定義する。
有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1電極20および第2電極50の電極パターン40それぞれの抵抗率(電気抵抗率)を、透明導電性酸化物(Transparent Conducting Oxide:TCO)の抵抗率(電気抵抗率)よりも低くしてある。透明導電性酸化物としては、例えば、ITO、AZO、GZO、IZOなどがある。
また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、導電性高分子層39の屈折率以上の屈折率を有し第2電極50と第2基板70との間に介在する透光性の樹脂層90を備えていることが好ましい。
これにより、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第2電極50側から樹脂層90および第2基板70を通して光を取り出すことが可能となる。要するに、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、トップエミッション型の有機エレクトロルミネッセンス素子として用いることが可能となる。
有機エレクトロルミネッセンス素子は、上述の絶縁部60が、第1基板10の上記一表面側の周部と第2基板70の上記対向面側の周部との間に介在する枠状(本実施形態では、矩形枠状)に形成されていることが好ましい。すなわち、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、絶縁部60は、第1基板10および第2基板70とともに素子部1を気密に収納するハウジングを形成するように構成される。
以下、有機エレクトロルミネッセンス素子の各構成要素について詳細に説明する。
第1基板10は、平面視形状を矩形状としてある。ここで、第1基板10の平面視形状は、矩形状に限らず、例えば、矩形状以外の多角形状、円形状などでもよい。
第1基板10としては、ガラス基板を用いているが、これに限らず、例えば、プラスチック板などを用いてもよい。ガラス基板の材料としては、例えば、ソーダライムガラス、無アルカリガラスなどを採用することができる。また、プラスチック板の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネートなどを採用することができる。プラスチック板を用いる場合は、プラスチック板の表面にSiON膜、SiN膜などが成膜されたものを用いることで、水分の透過を抑えることが好ましい。なお、第1基板10は、リジッドなものでもよいし、フレキシブルなものでもよい。
第1電極20は、平面視形状を矩形状としてある。ここで、第1電極20の平面視形状は、矩形状に限らず、例えば、矩形状以外の多角形状、円形状などでもよい。
第1電極20は、金属箔により構成してある。第1電極20は、金属箔と、この金属箔の一面に形成した導電層とで構成してもよい。
金属箔の材料としては、例えば、銅、ステンレス鋼、アルミニウムなどを採用することができる。
また、第1電極20が、陰極を構成する場合、導電層の材料としては、例えば、アルミニウム、銀、マグネシウム、金、銅、クロム、モリブデン、パラジウム、錫など、およびこれらと他の金属との合金、例えばマグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金を例として挙げることができる。また、金属、金属酸化物など、およびこれらと他の金属との混合物、例えば、酸化アルミニウムからなる極薄膜(ここでは、トンネル注入により電子を流すことが可能な1nm以下の薄膜)とアルミニウムからなる薄膜との積層膜なども使用可能である。
第1電極20は、反射電極となるので、導電層の材料としては、発光層32から放射される光に対する反射率が高く、且つ、抵抗率の低い金属が好ましく、アルミニウムや銀が好ましい。
第1電極20は、機能層30側の一表面の凹凸が有機エレクトロルミネッセンス素子のリーク電流などの発生原因となることがある(有機エレクトロルミネッセンス素子の劣化原因となることがある)。このため、第1電極20の上記一表面の表面粗さについては、JIS B 0601−2001(ISO 4287−1997)で規定されている算術平均粗さRaが10nm以下であることが好ましく、数nm以下であることが、より好ましい。
本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1電極20が陰極を構成し、第2電極50が陽極を構成している。この場合、第1電極20から機能層30へ注入する第1キャリアは電子であり、第2電極50から機能層30へ注入する第2キャリアは正孔である。機能層30は、第1電極20側から順に、発光層32、第2キャリア輸送層33、第2キャリア注入層34を備えている。
ここにおいて、第2キャリア輸送層33、第2キャリア注入層34は、それぞれ、ホール輸送層、ホール注入層である。なお、第1電極20が陽極を構成し、第2電極50が陰極を構成する場合には、例えば、第2キャリア輸送層33として電子輸送層を、第2キャリア注入層34として電子注入層を採用すればよい。
上述の機能層30の構造は、図1の例に限らず、例えば、第1電極20と発光層32との間に、第1キャリア注入層、第1キャリア輸送層を設けたり、発光層32と第2キャリア輸送層33との間にインターレイヤーを設けたりした構造でもよい。第1電極20が陰極を構成し、第2電極50が陽極を構成している場合、第1キャリア注入層は、電子注入層であり、第1キャリア輸送層は、電子輸送層である。
また、機能層30は、少なくとも発光層32を含んでいればよく(つまり、機能層30は、発光層32のみでもよく)、発光層32以外の、第1キャリア注入層、第1キャリア輸送層、インターレイヤー、第2キャリア輸送層33、第2キャリア注入層34などは適宜設ければよい。すなわち、機能層30は、第1電極層(第1電極)20と第2電極層(第2電極)50との間に所定の電圧が印加されると光を放射するように構成されていればよい。
発光層32は、単層構造でも多層構造でもよい。例えば、所望の発光色が白色の場合には、発光層中に赤色、緑色、青色の3種類のドーパント色素をドーピングするようにしてもよいし、青色正孔輸送性発光層と緑色電子輸送性発光層と赤色電子輸送性発光層との積層構造を採用してもよいし、青色電子輸送性発光層と緑色電子輸送性発光層と赤色電子輸送性発光層との積層構造を採用してもよい。
発光層32の材料としては、例えば、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、ポリシラン誘導体、ポリアセチレン誘導体など、ポリフルオレン誘導体、ポリビニルカルバゾール誘導体、色素体、金属錯体系発光材料を高分子化したものなどや、アントラセン、ナフタレン、ピレン、テトラセン、コロネン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、シクロペンタジエン、クマリン、オキサジアゾール、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体、トリス(4−メチル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、トリス(5−フェニル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、トリ−(p−ターフェニル−4−イル)アミン、ピラン、キナクリドン、ルブレン、およびこれらの誘導体、あるいは、1−アリール−2,5−ジ(2−チエニル)ピロール誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、スチリルアリーレン誘導体、スチリルアミン誘導体、およびこれらの発光性化合物からなる基を分子の一部分に有する化合物などが挙げられる。
また、上記化合物に代表される蛍光色素由来の化合物のみならず、いわゆる燐光発光材料、例えばイリジウム錯体、オスミウム錯体、白金錯体、ユーロピウム錯体などの発光材料、又はそれらを分子内に有する化合物若しくは高分子も好適に用いることができる。
これらの材料は、必要に応じて、適宜選択して用いることができる。発光層32は、塗布法(例えば、スピンコート法、スプレーコート法、ダイコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法など)のような湿式プロセスによって成膜することが好ましい。ただし、発光層32の成膜方法は、塗布法に限らず、例えば、真空蒸着法、転写法などの乾式プロセスによって発光層32を成膜してもよい。
電子注入層の材料は、例えば、フッ化リチウムやフッ化マグネシウムなどの金属フッ化物、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムなどに代表される金属塩化物などの金属ハロゲン化物や、チタン、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチウムなどの酸化物、などを用いることができる。これらの材料の場合、電子注入層は、真空蒸着法により形成することができる。
また、電子注入層の材料は、例えば、電子注入を促進させるドーパント(アルカリ金属など)を混合した有機半導体材料を用いることができる。このような材料の場合、電子注入層は、塗布法により形成することができる。
また、電子輸送層の材料は、電子輸送性を有する化合物の群から選定することができる。この種の化合物としては、Alq3等の電子輸送性材料として知られる金属錯体や、フェナントロリン誘導体、ピリジン誘導体、テトラジン誘導体、オキサジアゾール誘導体などのヘテロ環を有する化合物などが挙げられるが、この限りではなく、一般に知られる任意の電子輸送材料を用いることが可能である。
ホール輸送層の材料としては、LUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)準位が小さい低分子材料や高分子材料を用いることができる。例えば、ポリビニルカルバゾール(PVCz)や、ポリピリジン、ポリアニリンなどの側鎖や主鎖に芳香族アミンを有するポリアリーレン誘導体などの芳香族アミンを含むポリマーなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。なお、ホール輸送層の材料としては、例えば、4,4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン(TPD)、2−TNATA、4,4’,4”−トリス(N−(3−メチルフェニル)N−フェニルアミノ)トリフェニルアミン(MTDATA)、4,4’−N,N’−ジカルバゾールビフェニル(CBP)、スピロ−NPD、スピロ−TPD、スピロ−TAD、TNBなどを用いることが可能である。
ホール注入層の材料としては、例えば、チオフェン、トリフェニルメタン、ヒドラゾリン、アミールアミン、ヒドラゾン、スチルベン、トリフェニルアミンなどを含む有機材料が挙げられる。具体的には、例えば、ポリビニルカルバゾール、ポリエチレンジオキシチオフェン:ポリスチレンスルホネート(PEDOT:PSS)、TPDなどの芳香族アミン誘導体などで、これらの材料を単独で用いてもよいし、2種類以上の材料を組み合わせて用いてもよい。このようなホール注入層は、塗布法(スピンコート法、スプレーコート法、ダイコート法、グラビア印刷法など)のような湿式プロセスによって成膜することができる。
インターレイヤーは、発光層32側からの第2電極50側への第1キャリア(ここでは、電子)の漏れを抑制する第1キャリア障壁(ここでは、電子障壁)としてのキャリアブロッキング機能(ここでは、電子ブロッキング機能)を有することが好ましく、更に、第2キャリア(ここでは、正孔)を発光層32へ輸送する機能、発光層32の励起状態の消光を抑制する機能などを有していることが好ましい。なお、本実施形態では、インターレイヤーが、発光層32側からの電子の漏れを抑制する電子ブロッキング層を構成している。
有機エレクトロルミネッセンス素子では、インターレイヤーを設けることにより、発光効率の向上および長寿命化を図ることが可能となる。インターレイヤーの材料としては、例えば、ポリアリールアミン若しくはその誘導体、ポリフルオレン若しくはその誘導体、ポリビニルカルバゾール若しくはその誘導体、トリフェニルジアミン誘導体などを用いることができる。このようなインターレイヤーは、塗布法(スピンコート法、スプレーコート法、ダイコート法、グラビア印刷法など)のような湿式プロセスによって成膜することができる。
また、陰極は、機能層30中に第1電荷である電子(第1キャリア)を注入するための電極である。第1電極20が陰極の場合、陰極の材料としては、仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物からなる電極材料を用いることが好ましく、第1電極20のエネルギー準位とLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)準位との差が大きくなりすぎないように仕事関数が1.9eV以上5eV以下のものを用いるのが好ましい。
陰極の電極材料としては、例えば、アルミニウム、銀、マグネシウム、金、銅、クロム、モリブデン、パラジウム、錫など、およびこれらと他の金属との合金、例えばマグネシウム−銀混合物、マグネシウム−インジウム混合物、アルミニウム−リチウム合金を例として挙げることができる。
また、金属、金属酸化物など、およびこれらと他の金属との混合物、例えば、酸化アルミニウムからなる極薄膜(ここでは、トンネル注入により電子を流すことが可能な1nm以下の薄膜)とアルミニウムからなる薄膜との積層膜なども使用可能である。陰極を反射電極とする場合、陰極の材料としては、発光層32から放射される光に対する反射率が高く、且つ、抵抗率の低い金属が好ましく、アルミニウムや銀が好ましい。
なお、第1電極20が、機能層30中に第2電荷であるホール(第2キャリア)を注入するための電極である陽極を構成する場合、第1電極20の材料としては、仕事関数の大きい金属を用いることが好ましく、第1電極20のエネルギー準位とHOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)準位との差が大きくなりすぎないように仕事関数が4eV以上6eV以下のものを用いるのが好ましい。
第2電極50の導電性高分子層39の材料としては、例えば、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリピロール、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリアセチレン、ポリカルバゾールなどの導電性高分子材料を用いることができる。
また、導電性高分子層39の導電性高分子材料としては、導電性を高めるために、例えば、スルホン酸、ルイス酸、プロトン酸、アルカリ金属、アルカリ土類金属などのドーパントをドーピングしたものを採用してもよい。
ここで、導電性高分子層39は、抵抗率がより低いほうが好ましく、抵抗率が低いほど、横方向(面内方向)への通電性が向上し、発光層32に流れる電流の面内ばらつきを低減することが可能となり、輝度むらを低減することが可能となる。
第2電極50の電極パターン40は、金属の粉末と有機バインダとを含む電極からなる。この種の金属としては、例えば、銀、金、銅などを採用することができる。これにより、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第2電極50が、導電性透明酸化物により形成された薄膜の場合に比べて、第2電極50の電極パターン40の抵抗率およびシート抵抗を小さくすることが可能となり、輝度むらを低減することが可能となる。なお、第2電極50の電極パターン40の導電性材料としては、金属の代わりに、合金や、カーボンブラックなどを用いることも可能である。
電極パターン40は、例えば、金属の粉末に有機バインダおよび有機溶剤を混合させたペースト(印刷インク)を、例えばスクリーン印刷法、グラビア印刷法などにより印刷して形成することができる。
有機バインダとしては、例えば、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン、ポリアクリルニトリル、ポリビニルアセタール、ポリアミド、ポリイミド、ジアクリルフタレート樹脂、セルロース系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、その他の熱可塑性樹脂や、これらの樹脂を構成する単量体の2種以上の共重合体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
なお、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1電極20の膜厚を80〜200nm、発光層32の膜厚を60〜200nm、第2キャリア輸送層33の膜厚を5〜30nm、第2キャリア注入層34の膜厚を10〜60nm、導電性高分子層39の膜厚を200〜400nmにそれぞれ設定してあるが、これらの数値は一例であって、特に限定するものではない。
電極パターン40は、図1〜図3に示すように、格子状(網状)に形成されており、複数(図2に示した例では、6×6=36)の開口部41を有している。ここで、図2に示した電極パターン40は、各開口部41の各々の平面視形状が正方形状である。要するに、図2に示した電極パターン40は、正方格子状に形成されている。
図2に示される電極パターン40では、電極部40aは、第1方向(図2における左右方向)に沿った複数の細線部44(44a)と、第1方向と直交する第2方向(図2における上下方向)に沿った複数の細線部44(44b)とで構成されている。複数(図示例では7つ)の細線部44aは第2方向に沿って等間隔に配置されている。複数(図示例では7つ)の細線部44bは第1方向に沿って等間隔に配置されている。複数の細線部44aは複数の細線部44bと互いに直交している。図2に示される電極パターン40では、隣り合う細線部44a,44aと、隣り合う細線部44b,44bとで囲まれる空間が、開口部41である。
第2電極50は、正方格子状の電極パターン40の寸法に関して、例えば、線幅L1(図3参照)を1μm〜100μm、高さH1(図4参照)を50nm〜100μm、ピッチP1(図3参照)を100μm〜2000μmとすればよい。
ただし、第2電極50の電極パターン40の線幅L1、高さH1およびピッチP1それぞれの数値範囲は、特に限定するものではなく、第1電極20と機能層30と第2電極50とで構成される素子部1の平面サイズに基づいて適宜設定すればよい。
ここにおいて、第2電極50の電極パターン40の線幅L1については、発光層32で発光する光の利用効率の観点からは狭い方が好ましく、第2電極50の低抵抗化によって輝度むらを低減するという観点からは広い方が好ましいので、有機エレクトロルミネッセンス素子の平面サイズなどに基づいて適宜設定することが好ましい。
また、第2電極50の電極パターン40の高さH1については、第2電極50の低抵抗化の観点、電極パターン40をスクリーン印刷法などの塗布法により形成する際の電極パターン40の材料の使用効率(材料使用効率)の観点、機能層30から放射される光の放射角の観点などから、100nm以上10μm以下が、より好ましい。
また、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、電極パターン40における各開口部41を、図1および図3に示したように、機能層30から離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなる開口形状としてある。
これにより、有機エレクトロルミネッセンス素子は、機能層30から放射される光の広がり角を大きくすることが可能になり、輝度むらを、より低減することが可能となる。また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第2電極50の電極パターン40での反射損失や吸収損失を低減することが可能となり、外部量子効率のより一層の向上を図ることが可能となる。
電極パターン40を格子状の形状とする場合、各開口部41の各々の平面視形状は正方形状に限らず、例えば、長方形状や正三角形状や正六角形状の形状としてもよい。
電極パターン40は、各開口部41の各々の形状が正三角形状の場合、三角格子状の形状となり、各開口部41の各々の平面視形状が正六角形状の場合、六角格子状の形状となる。なお、電極パターン40は、格子状の形状に限らず、例えば、櫛形状の形状でもよいし、2つの櫛形状の電極パターンにより構成してもよい。すなわち、有機エレクトロルミネッセンス素子は、複数の電極パターン40を備えていてもよい。
また、電極パターン40は、開口部41の数も特に限定するものではなく、複数に限らず、1つでもよい。例えば、電極パターン40を櫛形状の形状としたり、2つの櫛形状の電極パターンにより構成とした場合などは、開口部41の数を1つとすることが可能である。
また、電極パターン40は、例えば、図4に示すような平面形状としてもよい。すなわち、電極パターン40は、平面視において、電極部40aにおける直線状の細線部44の線幅を一定として、電極パターン40における周部から中心部に近づくにつれて隣り合う細線部44間の間隔が狭くなり開口部41の開口面積が小さくなる形状としてもよい。
図4に示される電極パターン40では、複数(図示例では9つ)の細線部44aは第2方向(図5における上下方向)に沿って、電極部40aの縁側よりも中心側において間隔が狭くなるように配置されている。複数(図示例では9つ)の細線部44bは第1方向(図5における左右方向)に沿って、電極部40aの縁側よりも中心側において間隔が狭くなるように配置されている。
有機エレクトロルミネッセンス素子は、第2電極50の電極パターン40の平面形状を図4のような平面形状とすることにより、図2のような平面形状とした場合に比べて、第2電極50において第2引き出し電極部71(図1参照)からの距離が周部よりも遠い中央部での発光効率を向上させることが可能となり、外部量子効率の向上を図ることが可能となる。
また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第2電極50の電極パターン40の平面形状を図4のような平面形状とすることにより、図2のような平面形状とした場合に比べて、機能層30のうち第1引き出し電極部11および第2引き出し電極部71からの距離が近い周部での電流集中を抑制することが可能となるから、長寿命化を図ることが可能となる。
また、第2電極50の電極パターン40は、例えば、図5に示すような平面形状としてもよい。すなわち、電極パターン40は、平面視において、電極パターン40における最外周にある4つの第1細線部42の線幅と、図5において左右方向の中央にある1つの第2細線部43の線幅とを、第1細線部42と第2細線部43との間にある細線部(第3細線部)44よりも幅広としてある。
有機エレクトロルミネッセンス素子は、第2電極50の電極パターン40を図5のような平面形状とすることにより、図2のような平面形状の場合に比べて、第2電極50において第2引き出し電極部71(図1参照)からの距離が周部よりも遠い中央部での発光効率を向上させることが可能となり、外部量子効率の向上を図ることが可能となる。
なお、電極パターン40は、図5のような平面形状とする場合、相対的に線幅の広い第1細線部42および第2細線部43の高さを第3細線部44の高さよりも高くすることにより、第1細線部42および第2細線部43それぞれの、より一層の低抵抗化を図ることが可能となる。
なお、本実施の形態では、第2電極50として、導電性高分子層39と電極パターン40とを積層した構成について説明したが、ITOや薄膜金属などの透明導電層を単層設けた構成や、これらを複数積層した構成であってもよい。
第2基板70としては、ガラス基板を用いているが、これに限らず、例えば、プラスチック板などを用いてもよい。ガラス基板の材料としては、例えば、ソーダライムガラス、無アルカリガラスなどを採用することができる。また、プラスチック板の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネートなどを採用することができる。なお、第1基板10が、ガラス基板により構成されている場合には、第2基板70を、第1基板10と同じ材料のガラス基板により構成することが好ましい。また、第2基板70は、平板状の形状としてある。
樹脂層90の材料である透光性樹脂としては、第2電極50の導電性高分子層39の材料の屈折率以上の屈折率を有するものを用いることが好ましい。このような透光性樹脂としては、例えば、屈折率が高くなるように調整されたイミド系樹脂などを用いることができる。
第1引き出し電極部11の材料としては、例えば、銅、アルミニウム、銀、金などを採用することができる。また、第1引き出し電極部11は、単層構造に限らず、2層以上の積層構造としてもよい。
第2引き出し電極部71の材料としては、例えば、銅、アルミニウム、銀、金などを採用することができる。また、第2引き出し電極部71は、単層構造に限らず、2層以上の積層構造としてもよい。
図6は、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の第1変形例を示す。第1変形例では、第1基板10に、第1引き出し電極部11と電気的に接続された第1貫通配線120を設けて、第1基板10の他表面(図6における下面)10b上に、第1貫通配線120に電気的に接続された第1端子部110を設けてある。これにより、第1電極20への通電用となる第1端子部110は、第1貫通配線120および第1引き出し電極部11を介して、第1電極20に電気的に接続される。
すなわち、第1変形例は、第1端子部110を備える。第1基板10は、第1内面(図6における上面)10aとは反対側の第1外面(図6における下面)10bを有する。第1端子部110は、第1基板10の第1外面10bに形成される。第1基板10には、第1引き出し電極部11を第1端子部110に電気的に接続する第1貫通配線120が形成される。
第1変形例によれば、第1端子部110と第2引き出し電極部71(第2引き出し電極部71に接続される第2端子部130)との間の短絡をより確実に防止することが可能となる。
また、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の第1変形例は、第2基板70に、第2引き出し電極部71と電気的に接続された第2貫通配線140を設けて、第2基板70の他表面(図1における上面)70b上に、第2貫通配線140に電気的に接続された第2端子部130を設けてある。これにより、第2電極50への通電用となる第2端子部130は、第2貫通配線140および第2引き出し電極部71を介して、第2電極50に電気的に接続される。
すなわち、第1変形例は、第2端子部130を備える。第2基板70は、第2内面(図6における下面)70aとは反対側の第2外面(図6における上面)70bを有する。第2端子部130は、第2基板70の第2外面70bに形成される。第2基板70には、第2引き出し電極部71を第2端子部130に電気的に接続する第2貫通配線140が形成される。
第1変形例によれば、第2端子部130と第1引き出し電極部11(第1引き出し電極部11に接続される第1端子部110)との間の短絡をより確実に防止することが可能となる。
本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1端子部110および第2端子部130をそれぞれ第1基板10および第2基板70の相反する面側に設けることで、第1端子部110と第2端子部130との間の短絡をより確実に防止することが可能となる。
ただし、第1端子部および第2端子部の配置は、この例に限られない。
図7,8は、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の第2変形例を示す。第2変形例では、第1基板10の平面サイズを第2基板70の平面サイズよりも大きくして第1引き出し電極部11の一部が平面視において第2基板70と重ならないようにし、この一部を第1端子部110としている。また、第2基板70の第2外面70bに、第2引き出し電極71と電気的に接続された第2端子部130を設けている。これにより、有機エレクトロルミネッセンス素子の同じ面側から第1端子部110および第2端子部130へ外部配線を接続することが可能となる。
なお、第1端子部110および第2端子部130の配置は、図7において、素子部1以外を上下逆にした構成であってもよい。すなわち、第2基板70の平面サイズを第1基板10の平面サイズよりも大きくして第2引き出し電極部71の一部が平面視において第1基板10と重ならないようにし、この一部を第2端子部130としてもよい。一方、第1基板10の第1外面10bに、第1引き出し電極11と電気的に接続された第1端子部110を設けてもよい。このような構成であっても、有機エレクトロルミネッセンス素子の同じ面側から第1端子部110および第2端子部130へ外部配線を接続することが可能となる。
図9,10は、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の第3変形例を示す。第3変形例では、第1基板10の平面サイズを第2基板70の平面サイズよりも大きくせずに、第1基板10と第2基板70との平面サイズを同じとして、厚み方向に沿った中心線どうしを一面内方向にずらして、第1引き出し電極部11の一部(図9における右端部)が平面視において第2基板70と重ならないようにし、この一部(図9における右端部)を第1端子部110として用いている。
また、第3変形例では、第2基板70の平面サイズを第1基板10の平面サイズよりも大きくせずに、第1基板10と第2基板70との平面サイズを同じとして、厚み方向に沿った中心線どうしを一面内方向にずらして、第2引き出し電極部71の一部(図9における左端部)が平面視において第1基板10と重ならないようにし、この一部(図9における左端部)を第2端子部130として用いている。
図11,12は、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の第4変形例を示す。第4変形例では、第1基板10と第2基板70との平面サイズを同じとして、第2基板70の周部に切欠部(第2切欠部)160を設けることで第1引き出し電極部11の一部(図11における右端部)が平面視において第2基板70と重ならないようにし、この一部(図11における右端部)を第1端子部110として用いている。
すなわち、第4変形例では、第2基板70は、第1引き出し電極部11を露出させる切欠部(第2切欠部)160を備える。第4変形例によれば、第1引き出し電極部11(第1引き出し電極部11に接続される第1端子部110)に容易に外部配線を接続できるようになる。
また、第4変形例では、第1基板10と第2基板70との平面サイズを同じとして、第1基板10の周部に切欠部(第1切欠部)150を設けることで第2引き出し電極部71の一部(図11における左端部)が平面視において第1基板10と重ならないようにし、この一部(図11における左端部)を第2端子部130としてもよい。
すなわち、第4変形例では、第1基板10は、第2引き出し電極部71を露出させる切欠部(第1切欠部)150を備える。第4変形例によれば、第2引き出し電極部71(第2引き出し電極部71に接続される第2端子部130)に容易に外部配線を接続できるようになる。
また、第3変形例および第4変形例では、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71とは互いに対向しないように配置されている。
したがって、第3変形例および第4変形例によれば、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71とが互いに対向している場合よりも、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71との距離を長くできる。これにより、第1電極層20と第2電極層50との間の絶縁性をより高めることが可能となる。
図13は、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の第5変形例を示す。第5変形例では、第1引き出し電極部11を第1基板10の側面(図11における左側面)まで延長して設けている。第1引き出し電極部11において第1基板10の側面(図13における左側面)に形成された部位が、第1端子部110として用いられる。
すなわち、第5変形例は、第1基板10の側面(図13における左側面)に形成される第1端子部110を備える。第1引き出し電極部11は、第1端子部110に電気的に接続される。第5変形例によれば、第1端子部110と第2引き出し電極部71(第2引き出し電極部71に接続される第2端子部130)との間の短絡をより確実に防止することが可能となる。
また、第5変形例では、第2引き出し電極部71を第2基板70の側面(図13における左側面)まで延長して設けている。第2引き出し電極部71において第2基板70の側面(図13における左側面)に形成された部位が、第2端子部130として用いられる。
すなわち、第5変形例は、第2基板70の側面(図13における左側面)に形成される第2端子部130を備える。第2引き出し電極部71は、第2端子部130に電気的に接続される。第5変形例によれば、第2端子部130と第1引き出し電極部11(第1引き出し電極部11に接続される第1端子部110)との間の短絡をより確実に防止することが可能となる。
なお、図1に示す基本例、図6に示す第1変形例、図7,8に示す第2変形例、図13に示す第5変形例においても、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71とは互いに対向しないように配置されていてもよい。
本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、絶縁部60は、第1基板10の上記一表面側(図1における上面側)の周部と第2基板70の上記一表面側(図1における下面側)の周部との間に介在する枠状(ここでは、矩形枠状)に形成してある。
要するに、絶縁部60は、第1基板10と第2基板70との間に介在する第1部分と、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71との間に介在する第2部分とを有している。
ここにおいて、絶縁部60は、第1基板10、第1引き出し電極部11、第2基板70および第2引き出し電極部71の各々と気密的に接合されている。これにより、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1基板10と第2基板70と絶縁部60とで囲まれた空間を気密空間としてある。
また、図1に示した例(本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の基本例)では、絶縁部60と素子部1の側面との間に空隙が形成されているが、これに限らず、絶縁部60を、素子部1の側面に接するように設けてもよいし、絶縁部60と素子部1の側面との間に、樹脂層90と同じ材料からなる封止部(図示せず)を設けてもよい。
絶縁部60の材料としては、電気絶縁性を有する材料であり、ガスバリア性を有する材料が好ましい。絶縁部60の材料としては、例えば、エポキシ樹脂を用いているが、これに限らず、例えば、アクリル樹脂などを採用してもよい。絶縁部60の材料として用いるエポキシ樹脂やアクリル樹脂は、例えば、紫外線硬化型のものでもよいし、熱硬化型のものでもよい。また、絶縁部60の材料として、エポキシ樹脂に絶縁性無機材料からなるフィラー(例えば、シリカ、アルミナなど)を含有させたものを用いてもよい。また、絶縁部60の材料としては、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などの紫外線硬化型樹脂に吸湿剤を含有させたものを用いてもよい。
吸湿剤としては、アルカリ土類金属の酸化物や硫酸塩が好ましい。アルカリ土類金属の酸化物としては、例えば、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化マグネシウム、酸化ストロンチウムなどを挙げることができる。また、硫酸塩としては、例えば、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム、硫酸ガリウム、硫酸チタン、硫酸ニッケルなどを挙げることができる。また、吸湿剤としては、その他に、例えば、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化銅、酸化マグネシウムなどを用いることができる。また、吸湿剤としては、例えば、シリカゲルや、ポリビニルアルコールなどの吸湿性を有する有機化合物を用いることもできる。吸湿剤は、これらに限定されるものではないが、これらの中でも、酸化カルシウム、酸化バリウム、シリカゲルなどが特に好ましい。なお、絶縁部60中の吸湿剤の含有率は、特に限定するものではない。
以上説明した本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、上述のように、第1基板10と、第1基板10の上記一表面側(図1における上面側)に設けられた第1電極20と、第1基板10の上記一表面側で第1電極20に対向した第2電極50と、第1電極20と第2電極50との間にあり発光層32を含む機能層30とを備えている。また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1基板10の上記一表面側で第2電極50よりも離れて配置され第1基板10に対向した第2基板70を備えている。また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1電極20に電気的に接続された第1引き出し電極部11と、第2電極50に電気的に接続された第2引き出し電極部71とを備えている。ここで、第1引き出し電極部11は、第1基板10の上記一表面(第1内面)10a上で第1電極20の投影領域の内外に跨って形成され、一部が第1基板10の上記一表面(第1内面)10aと第1電極20の周部との間に介在している。また、第2引き出し電極部71は、第2基板70における第1基板10との対向面(第2内面)70a上で第2電極50の投影領域の内外に跨って形成され、一部が第2基板70における第1基板10との対向面(第2内面)70aと第2電極50の周部との間に介在している。また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71との間に絶縁部60を備えている。
換言すれば、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1基板10と、第1基板10に対向して配置される第2基板70と、第1基板10と第2基板70との間に介在される素子部1と、第1基板10において素子部1と対向する第1内面10aに形成される第1引き出し電極部11と、第2基板70において素子部1と対向する第2内面70aに形成される第2引き出し電極部71と、電気絶縁性を有する絶縁部60と、を備える。素子部1は、発光層32を含み厚み方向の第1面30aおよび第2面30bを有する機能層30と、機能層30の第1面30a上に配置される第1電極層20と、機能層30の第2面30b上に配置される第2電極層50と、を有する。素子部1は、第1電極層20の一部が第1引き出し電極部11に接触し、かつ、第2電極層50の一部が第2引き出し電極部71に接触するように、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71との間に介在される。絶縁部60は、第1基板10の第1内面10aと第2基板70の第2内面70aとの間に介在される。
しかして、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71とが、素子部1の厚み寸法と同じ距離だけ離れて配置され絶縁部60によって電気的に絶縁されるとともに、第1電極(第1電極層)20と第2電極(第2電極層)50とが、電気的に絶縁されている。これにより、有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1電極(第1電極層)20と第2電極(第2電極層)50との間の絶縁性を高めることが可能となる。
また、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1引き出し電極部11と第2電極層50との最短距離d1は、第1電極層20と第2電極層50との最短距離d2よりも長い。第2引き出し電極部71と第1電極層20との最短距離d3は、第2電極層50と第1電極層20との最短距離d2よりも長い。
したがって、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71との間の距離が、第1電極層20と第2電極層50との間の距離よりも長い。そのため、第1電極層20と第2電極層50とがそれぞれ第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71として用いられる場合に比べて、第1電極層(第1電極)20と第2電極層(第2電極)50との間の絶縁性を高めることが可能となる。なお、この構成は必ずしも必要ではない。
また、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、第2電極層50は、発光層32から放射された光を通過させるように構成される。第2基板70は、発光層32から放射された光を透過させるように構成される。そのため、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、第2電極層50側から第2基板70を通して光を取り出すことが可能となる。要するに、トップエミッション型の有機エレクトロルミネッセンス素子として用いることが可能となる。なお、この構成は必ずしも必要ではない。
また、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1電極層20は、発光層32から放射された光を反射するように構成される。そのため、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、光取り出し効率の向上を図ることが可能となる。なお、この構成は必ずしも必要ではない。
また、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、絶縁部60は、第1基板10および第2基板70とともに素子部1を気密に収納するハウジングを形成するように構成される。そのため、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、素子部1を保護することができる。なお、この構成は必ずしも必要ではない。
次に、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法について、図1,14,15,16を参照して説明する。
まず、図14に示すように、素子部1を用意する(第1ステップ)。例えば、素子部1を形成するにあたっては、金属箔により構成された第1電極層20を用意する。次に、第1電極層20の表面(図14における上面)に、塗布法を利用して、機能層30を形成する。その後に、機能層30の第2面30bに、導電性層39を形成する。そして、この導電性層39上に、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法を利用して、電極パターン40を形成する。これによって、図14に示す素子部1が得られる。なお、素子部1を形成するにあたっては、第1電極層20と機能層30と第2電極層50とを備えるワークを形成し、ワークを複数の素子部1に分断してもよい。
次に、第1引き出し電極部11が形成された第1基板10と第2引き出し電極部71が形成された第2基板70とを用意する(第2ステップ)。
次に、第1電極層20の一部が第1引き出し電極部11に接触し、かつ、第2電極層50の一部が第2引き出し電極部71に接触した状態で第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71との間に素子部1が介在されるように、素子部1と第1基板10と第2基板70とを配置する(第3ステップ)。
第3ステップでは、まず、図15に示すように、第1基板10に素子部1を固定する。例えば、第1電極層20の底面(図15における下面)の端部(図15における左端部)を第1基板10の第1引き出し電極部11に導電性接着剤を用いて接合することによって、素子部1は第1基板10に固定される。
次に、図16に示すように、第1基板10の第1内面10a上に絶縁部60が素子部1を囲うように形成される。絶縁部60は、例えば、スクリーン印刷法を利用して形成される。例えば、絶縁部60には、電気絶縁性を有する接着剤が用いられる。
その後に、第2基板70を、その第2内面70aが第1内面10aに対向するようにして、第1基板10の第1内面10aの上方に配置する(図1参照)。そして、第2基板70に素子部1を固定する。例えば、第2電極層50の電極部40aの端部(図1における左端部)を第2基板70の第2引き出し電極部71に導電性接着剤を用いて接合することによって、素子部1は第2基板70に固定される。なお、第2基板70に素子部1を固定する際に、第2基板70と素子部1の第2電極層50との間に、樹脂層90が介在される。
これによって、素子部1が第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71との間に介在される。素子部1では、第1電極層20の一部(図1における左端部)が第1引き出し電極部11に接触する。また、第2電極層50の一部(図1における左端部)が第2引き出し電極部71に接触する。
次に、絶縁部60で第1基板10を第2基板70に接合する(第4ステップ)。例えば、第1基板10の第1外面10bおよび第2基板70の第2外面70bのそれぞれに所定の圧力をかけることで、圧着を行う。これによって、図1に示す有機エレクトロルミネッセンス素子が得られる。
このように、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法は、第1ステップと、第2ステップと、第3ステップと、第4ステップとを有する。第1ステップでは、素子部1を用意する。素子部1は、発光層32を含み厚み方向の第1面30aおよび第2面30bを有する機能層30と、機能層30の第1面30a上に配置される第1電極層20と、機能層30の第2面30b上に配置される第2電極層50と、を有する。第2ステップでは、第1引き出し電極部11が形成された第1基板10と第2引き出し電極部71が形成された第2基板70とを用意する。第3ステップでは、第1電極層20の一部が第1引き出し電極部11に接触し、かつ、第2電極層50の一部が第2引き出し電極部71に接触した状態で第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71との間に素子部1が介在されるように、素子部1と第1基板10と第2基板70とを配置する。第4ステップでは、電気絶縁性を有する絶縁部60で第1基板10を第2基板70に接合する。
本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法によれば、第1電極層(第1電極)20と第2電極層(第2電極)50との間の絶縁性を高めることが可能な有機エレクトロルミネッセンス素子を容易に製造できる。また、例えば、シート上に連続して機能層を形成しこれを切断して素子部を形成する場合においても、簡便な方法により素子部を封止でき、かつ電極取出し部を形成できる。
なお、上記した本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、素子部1と第1基板10と第2基板70とを配置する(第3ステップ)では、必ずしも第1電極層20の一部が第1引き出し電極部11に接触し、かつ、第2電極層50の一部が第2引き出し電極部71に接触している必要はない。例えば、絶縁部60で第1基板10を第2基板70に接合する(第4ステップ)において、接触させてもよい。
また、本明細書における「接触」とは、第1電極層20の一部が第1引き出し電極部11に直接接触している状態に限らず、第1電極層20の一部が第1引き出し電極部11との間に導電性接着剤等を介在して近接している場合も含む。
ところで、第2電極50が透明導電性酸化物からなる透明電極により構成されている場合には、第2電極50のシート抵抗が、金属膜などからなる第1電極20のシート抵抗に比べて高いため、第2電極50での電位勾配が大きくなって、輝度の面内ばらつきが大きくなる懸念がある。
しかしながら、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、第2電極50が、機能層30に接する導電性高分子層39と、導電性高分子層39における機能層30側とは反対側に位置し機能層30からの光の取り出し用の開口部41を有する電極パターン40とを備えている。
換言すれば、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、第2電極層50は、電極パターン40と、発光層32から放射された光を透過させる材料により形成された導電性層39と、を備える。電極パターン40は、機能層30の第2面30bを覆う電極部40aと、機能層30の第2面30bを露出させるように電極部40aに形成される開口部41と、を有する。導電性層39は、機能層30の第2面30bを覆うように、機能層30の第2面30bと電極パターン40との間に介在される。
しかして、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、第2電極50が透明導電性酸化物からなる透明電極により構成されている場合に比べて、輝度むらの低減を図ることが可能となる。なお、この構成は必ずしも必要ではない。
なお、導電性層39は、機能層30の第2面30bを覆うように、電極パターン40上に形成されていてもよい。また、導電性層39は、機能層30の第2面30bのうち開口部41から露出する領域を覆い、かつ、電極部40aと接触するように開口部41内に配置されていてもよい。
さらに、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1基板10の上記一表面側(図1における上面側)に対向配置され透光性を有する第2基板70と、導電性高分子層39の屈折率以上の屈折率を有し第2電極50と第2基板70との間に介在する透光性の樹脂層90とを備えている。
換言すれば、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、発光層32から放射された光を透過させる樹脂層90を備える。樹脂層90は、第2電極層50と第2基板70との間に介在される。樹脂層90は、導電性層39の屈折率以上の屈折率を有する。
しかして、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、光取り出し効率の向上を図ることが可能となる。なお、この構成は必ずしも必要ではない。
また、この有機エレクトロルミネッセンス素子においては、第2電極50が陽極であり、機能層30が、発光層32よりも第2電極50側にあるホール注入層34を含んでいることが好ましい。これにより、有機エレクトロルミネッセンス素子では、発光層32へ第2キャリアであるホールを、より効率良く注入することが可能となり、結果的に外部量子効率の向上を図ることが可能となる。
また、第2基板70における外面側(第1基板10との対向面とは反対の面側)には、発光層32から放射された光の上記外面での反射を抑制する光取出し構造部(図示せず)を備えていることが好ましい。
このような光取出し構造部としては、例えば、2次元周期構造を有した凹凸構造部が挙げられる。このような2次元周期構造の周期は、発光層32で発光する光の波長が例えば300〜800nmの範囲内にある場合、媒質内の波長をλ(真空中の波長を媒質の屈折率で除した値)とすれば、波長λの1/4〜10倍の範囲で適宜設定することが望ましい。
このような凹凸構造部は、例えば、第2基板70の上記外面側に、例えば、熱インプリント法(熱ナノインプリント法)、光インプリント法(光ナノインプリント法)などのインプリント法により、予め形成することが可能である。また、第2基板70の材料によっては、第2基板70を射出成形により形成するようにし、射出成形時に適宜の金型を用いて、第2基板70に凹凸構造部を直接形成することも可能である。また、凹凸構造部は、第2基板70とは別部材により構成することも可能であり、例えば、プリズムシート(例えば、株式会社きもと製のライトアップ(登録商標)GM3のような光拡散フィルムなど)により構成することができる。
本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、上述の光取出し構造部を備えることにより、発光層32から放射され第2基板70の上記外面側まで到達した光の反射ロスを低減でき、光取り出し効率の向上を図ることが可能となる。
また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、上述のように、絶縁部60に吸湿剤を含有させてもよい。これにより、有機エレクトロルミネッセンス素子では、信頼性の向上を図ることが可能となる。
(実施形態2)
図17に示す本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、実施形態1と略同じ構成を有しており、第1基板10の上記一表面と第1電極20との間に吸湿部80を設けてある点が実施形態1と相違する。なお、他の構成は実施形態1と同じなので、実施形態1と同じ構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
吸湿部80の材料としては、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などの光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂に吸湿剤を含有させたものを用いることができる。
吸湿剤としては、実施形態1で挙げたものを用いることができる。なお、吸湿部80中の吸湿剤の含有率は、特に限定するものではない。また、吸湿部80は、吸湿剤のみで形成してもよい。
吸湿部80は、第1電極20における第1基板10側の表面において第1引き出し電極部11と重なっていない領域の略全域に設けることが好ましい。
本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1基板10の上記一表面(第1内面)10aと第1電極20との間に吸湿部80を設けてある。
換言すれば、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、水分を吸着する吸湿部80を備える。吸湿部80は、第1電極層20と第1基板10との間に介在される。
したがって、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、吸湿部80の容積の増大を図ることが可能となり、水蒸気などに起因した素子部1の劣化(例えば、ダークスポットの発生など)を、より抑制することが可能となる。したがって、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、信頼性の、より一層の向上を図ることが可能となる。なお、この構成は必ずしも必要ではない。
また、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1基板10の上記一表面(第1内面)10aと第1電極20との間に吸湿部80を設けてあることにより、発光層32からの光が吸湿部80で吸収されたり反射されることを防止することができるから、吸湿部80の容積の増大を図りながらも、吸湿部80に起因した光損失が生じるのを防止することができる。
なお、吸湿部80は、実施形態1で説明した第1〜第5変形例に設けてもよい。
また、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子においても、第1引き出し電極部11と第2引き出し電極部71とは互いに対向しないように配置されていてもよい。
本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法は、実施形態1にて説明した製造方法(第1〜第4ステップ)と同様である(図14−17参照)。本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法が実施形態1の製造方法と異なる点は、第3ステップにおいて第1基板10に素子部1を固定する際に、第1基板10と素子部1の第1電極層20との間に、吸湿部80を介在させる点である。
上述の各実施形態で説明した有機エレクトロルミネッセンス素子は、例えば、照明用の有機エレクトロルミネッセンス素子として好適に用いることができるが、照明用に限らず、他の用途に用いることも可能である。
なお、上述の各実施形態において説明した各図は、模式的なものであり、各構成要素の大きさや厚さそれぞれの比が、必ずしも実際のものの寸法比を反映しているとは限らない。

Claims (13)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板に対向して配置される第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に介在される素子部と、
    前記第1基板において前記素子部と対向する第1内面に形成される第1引き出し電極部と、
    前記第2基板において前記素子部と対向する第2内面に形成される第2引き出し電極部と、
    電気絶縁性を有する絶縁部と、
    を備え、
    前記素子部は、
    発光層を含み、厚み方向の第1面および第2面を有する機能層と、
    前記機能層の前記第1面上に配置される第1電極層と、
    前記機能層の前記第2面上に配置される第2電極層と、
    を有し、
    前記素子部は、前記第1電極層の一部が前記第1引き出し電極部に接触し、かつ、前記第2電極層の一部が前記第2引き出し電極部に接触するように、前記第1引き出し電極部と前記第2引き出し電極部との間に介在され、
    前記絶縁部は、前記第1基板の前記第1内面と前記第2基板の前記第2内面との間に介在され
    前記第2電極層は、前記発光層から放射された光を通過させるように構成され、
    前記第2基板は、前記発光層から放射された光を透過させるように構成され、
    前記第2電極層は、
    電極パターンと、
    前記発光層から放射された光を透過させる材料により形成された導電性層と、
    を備え、
    前記電極パターンは、
    前記機能層の前記第2面を覆う電極部と、
    前記機能層の前記第2面を露出させるように前記電極部に形成される開口部と、
    を有し、
    前記導電性層は、前記機能層の前記第2面を覆うように、前記機能層の前記第2面と前記電極パターンとの間に介在される
    ことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 前記第1引き出し電極部と前記第2電極層との最短距離は、前記第1電極層と前記第2電極層との最短距離よりも長く、
    前記第2引き出し電極部と前記第1電極層との最短距離は、前記第2電極層と前記第1電極層との最短距離よりも長い
    ことを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 水分を吸着する吸湿部を備え、
    前記吸湿部は、前記第1電極層と前記第1基板との間に介在される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 前記発光層から放射された光を透過させる樹脂層を備え、
    前記樹脂層は、前記第2電極層と前記第2基板との間に介在され、
    前記樹脂層は、前記導電性層の屈折率以上の屈折率を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 前記第1電極層は、前記発光層から放射された光を反射するように構成される
    ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 前記第1引き出し電極部と前記第2引き出し電極部とは互いに対向しないように配置される
    ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7. 前記絶縁部は、前記第1基板および前記第2基板とともに前記素子部を気密に収納するハウジングを形成するように構成される
    ことを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  8. 第1端子部を備え、
    前記第1基板は、前記第1内面とは反対側の第1外面を有し、
    前記第1端子部は、前記第1基板の前記第1外面に形成され、
    前記第1基板には、前記第1引き出し電極部を前記第1端子部に電気的に接続する第1貫通配線が形成される
    ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9. 前記第2基板は、前記第1引き出し電極部を露出させる切欠部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  10. 前記第1基板の側面に形成される第1端子部を備え、
    前記第1引き出し電極部は、前記第1端子部に電気的に接続される
    ことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  11. 第2端子部を備え、
    前記第2基板は、前記第2内面とは反対側の第2外面を有し、
    前記第2端子部は、前記第2基板の前記第2外面に形成され、
    前記第2基板には、前記第2引き出し電極部を前記第2端子部に電気的に接続する第2貫通配線が形成される
    ことを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  12. 前記第1基板は、前記第2引き出し電極部を露出させる切欠部を備える
    ことを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  13. 前記第2基板の側面に形成される第2端子部を備え、
    前記第2引き出し電極部は、前記第2端子部に電気的に接続される
    ことを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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