[go: up one dir, main page]

JP5999554B2 - 網下気室型湿式比重選別機に投入されるラギング材および該ラギング材を使用する非磁性金属片の回収方法 - Google Patents

網下気室型湿式比重選別機に投入されるラギング材および該ラギング材を使用する非磁性金属片の回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5999554B2
JP5999554B2 JP2012207979A JP2012207979A JP5999554B2 JP 5999554 B2 JP5999554 B2 JP 5999554B2 JP 2012207979 A JP2012207979 A JP 2012207979A JP 2012207979 A JP2012207979 A JP 2012207979A JP 5999554 B2 JP5999554 B2 JP 5999554B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lagging material
specific gravity
lagging
type wet
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012207979A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014061482A (ja
Inventor
中 阿部
中 阿部
直樹 広吉
直樹 広吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaido University NUC
Original Assignee
Hokkaido University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaido University NUC filed Critical Hokkaido University NUC
Priority to JP2012207979A priority Critical patent/JP5999554B2/ja
Publication of JP2014061482A publication Critical patent/JP2014061482A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5999554B2 publication Critical patent/JP5999554B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Description

本発明は、網下気室型湿式比重選別機に投入されるラギング材および該ラギング材を使用する非磁性金属片の回収方法に関する。
混在した複数の物質の中から特定の物質を選択的に回収する機械として、網下気室型湿式比重選別機が知られている。網下気室型湿式比重選別機は、選別しようとする物質(以下「被選別物質」という)が入れられる選別室が上方に、水が充填される脈動室が下方に位置し、選別室と脈動室との間に網目が配置されている。脈動室内には、空気を入/出させる空気室が配置されており、空気室内の水位を空気の入/出によって昇降させることにより、選別室内の水位を昇降させることができるようになっている。そして、選別室に入れた物質に適切な水の脈動を与えることによって、選別室内に比重別の物質の層が形成されるように構成されている(図4(a)参照)。
このような網下気室型湿式比重選別機の網目の上に、ラギング材と呼ばれる多数の粒状物質を敷き詰めて選別作業を行うことがある(図4(b)参照)。このラギング材は、脈動水を整流にするのに役立つとともに、スリット状の網目が用いられる場合に、選別室内の物質が網目から脈動室内に落下するのを防ぐのにも役立つ。また、ラギング材は、選別室内の物質に繊維状のものがある場合に、網目に繊維状の物質が絡みつかないようにするのにも役立つ。
一方、網下気室型湿式比重選別機を用いて、長さ数mm程度の短い非磁性金属線(例えば、銅線、以下「非磁性金属片」という)を回収するのは、従来は困難であった。すなわち、非磁性金属自体が強力な交流磁界又は渦電流の中でしか磁性を帯びないため、通常の磁選機を使用して回収するのは無理であり、また、テーブル選別機を使用して被覆プラスチックから非磁性金属片を選別しようとすると、テーブル選別機の構造上、非磁性金属片と被覆プラスチックが混在する部分が生じてしまい、非磁性金属片を精度良く回収することができなかった。
本発明は、種々の有用な用途を有する新規なラギング材を提供し、かつ、このラギング材を用いて、従来は困難であった非磁性金属片の効果的な回収を可能にする方法を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の網下気室型湿式比重選別機に投入されるラギング材は、合成樹脂、アルミナ又はガラスからなる粒状の基材と、前記基材に練り込まれた磁性ステンレス粉とからなることを特徴とするものである。
本願請求項2に記載の網下気室型湿式比重選別機に投入されるラギング材は、粒状にした磁性ステンレス鋼からなることを特徴とするものである。
本願請求項3に記載の非磁性金属片を回収する方法は、非磁性金属片を含む被選別材料および前記被選別材料より比重の重い請求項1又は2に記載された前記ラギング材を、網下気室型湿式比重選別機の選別室内に投入する段階と、選別媒体による脈動を開始して、相対的に重比重のラギング材および前記ラギング材の層の中に取り込まれる前記非磁性金属片と相対的に軽比重の前記被選別材料とに分離する段階と、分離した前記ラギング材および前記非磁性金属片を前記網下気室型湿式比重選別機から排出する段階と、磁選機により、前記ラギング材と前記非磁性金属片とを選別する段階とを含むことを特徴とするものである。
本発明のラギング材によれば、ラギング材が磁選機により磁化されても、選別作業の後に磁場から解放されると、ラギング材の磁気がなくなることにより、ラギング材同士が選別室内で固まってしまうことがなく、選別作業において種々の有用な用途(例えば、非磁性金属片の回収の他、細い配管材の回収、ラジアルタイヤのワイヤの回収、産業廃棄物中の魚網の回収など)に使用することができる。また、本発明のラギング材を使用する方法により、良好な選別精度で歩留り良く非磁性金属片を回収することが可能になる。
図1(a)は、本発明の好ましい実施の形態に係るラギング材を示した図、図1(b)は、図1(a)のラギング材の内部を示すため、一部を切り欠いて示した図である。 本発明の銅線片の回収方法において使用される網下気室型湿式比重選別機を示した断面図である。 本発明の銅線片の回収方法における手順を示した一連の図である。 図4(a)は、網下気室型湿式比重選別機の動作原理を説明するための図、図4(b)は、網下気室型湿式比重選別機の網目の上にラギング材が敷き詰められている状態を示した図である。
次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係るラギング材について詳細に説明する。図1(a)は、本発明の好ましい実施の形態に係るラギング材を示した図、図1(b)は、図1(a)のラギング材の内部を示すため、一部を切り欠いて示した図である。図1(a)及び図1(b)において全体として参照符号10で示される本発明の好ましい実施の形態に係るラギング材10は、粒状の基材12に磁性ステンレス粉14を練り込むことによって形成される。基材12の材料としては、合成樹脂やアルミナ、ガラスなどが用いられるが、これらに限定されることなく、他の適当な材料を使用してもよい。
磁性ステンレス粉14について簡単に説明する。ステンレスは、マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系、オーステナイト・フェライト系の4種類に大別されるが、このうちオーステナイト系以外のステンレスが、磁石に付く磁性材料である。したがって、本発明における磁性ステンレス粉14は基本的に、マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト・フェライト系のステンレスから得られるものが使用される(なお、オーステナイト系のステンレスであっても、加工の仕方や程度によっては磁石に付くようになる性質があるため、オーステナイト系のステンレスを完全に排除する趣旨ではない)。マルテンサイト系の代表的な鋼種としてSUS420J2、フェライト系の代表的な鋼種としてSUS430、オーステナイト・フェライト系の代表的な鋼種としてSUS329J4Lがあげられる。
ラギング材10は、基材12に磁性ステンレス粉14を練り込むのではなく、磁性ステンレス鋼自体を粒状にすることによって形成してもよい。
なお、ラギング材10は、真球状の形態を有するものとして図示されているが、真球状の形態に限定されるものではなく、粒状の形態であればよい。
ラギング材が磁性を帯びると、ラギング材同士が磁着して固まってしまう。しかしながら、本発明のラギング材10は、磁性ステンレス粉又は磁性ステンレス鋼を使用しているため、ラギング材10同士が磁着することはなく、選別作業に悪影響を及ぼすことがない。また、ステンレスは錆びにくい特性を有しているため、本発明のラギング材10を長期間使用することができる。
次に、図3を参照して、上述のようなラギング材10を使用して非磁性金属片を回収する方法について説明する。本回収方法は、第1に、ラギング材10(換言すると、磁性を帯びたラギング材)を使用すること、第2に、ラギング材10を予め網目の上に敷き詰めて固定層として使用するのではなく流動層として使用すること、を特徴としている。
本回収方法において使用される網下気室型湿式比重選別機20は、図2に示されるように、被選別物質が投入される選別室22と、選別媒体(例えば水)が充填される脈動室24と、選別室22と脈動室24との間に配置される網目26とを備えた通常の形式のものでよい。なお、図2において、参照符号22a、22b、28、28aは、被選別物質の投入口、被選別物質の排出口、被選別物質の排出路、排出用エジェクタをそれぞれ示している。
まず最初に、図3(a)に示されるように、非磁性金属片を含む被選別材料(例えば、シュレッダーダスト、線被覆材等)およびラギング材10を、投入口22aから選別室22内に投入する(図3において、被選別材料(比重γA
)を「○」、被選別材料中の非磁性金属片を「△」、ラギング材10(比重γ>γA )を「●」で図示する)。ここで、ラギング材10を網目の上に予め敷き詰めるのではなく投入口22aから投入することにより、ラギング材10も選別媒体による脈動を受けて、流動層として作用することとなる。なお、ラギング材10は、被選別材料と一緒に投入してもよく、被選別材料と別個に投入してもよい。
次いで、選別媒体による脈動を開始すると(図3(b)参照)、比重差により次第に分離し、比重の重いラギング材10が下層を、比重の軽い被選別材料が上層を構成するように成層化する(図3(c)参照)。そして、その成層化の過程において、被選別材料中の非磁性金属片がラギング材10の層の中に取り込まれる。これは、脈動時に非磁性金属片が降下し、非磁性金属片同士が絡まって非磁性金属片の塊が形成され、ラギング材10間の隙間やラギング材10の表面に塊が引っ掛かるためである。
次いで、このように分離した下層部分(ラギング材10及び銅線片)と上層部分を、選別機20からそれぞれ排出する(図3(d)参照)。
最後に、図3(e)に示されるように、磁選機を使用して、排出された下層部分をラギング材10と非磁性金属片とに選別する(ラギング材10は、磁性を帯びているため、磁選機により選別することができ、その結果、非磁性金属片をより分けることができる)。なお、磁選機は、通常の型式のものを使用してよい。このようにして、非磁性金属片を良好な選別精度で回収することができる。
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態では、単一の選別機を用いて非磁性金属片を回収しているが、直列に配列した複数の選別機を用いて、本発明の回収方法を実施してもよい。
10 ラギング材
12 基材
14 磁性ステンレス粉
20 網下気室型湿式比重選別機
22 選別室
22a 投入口
22b 排出口
24 脈動室
26 網目
28 排出路
28a 排出用エジェクタ

Claims (3)

  1. 網下気室型湿式比重選別機に投入するラギング材であって、
    合成樹脂、アルミナ又はガラスからなる粒状の基材と、
    前記基材に練り込まれた磁性ステンレス粉とからなる
    ことを特徴とするラギング材。
  2. 網下気室型湿式比重選別機に投入するラギング材であって、
    粒状にした磁性ステンレス鋼からなる
    ことを特徴とするラギング材。
  3. 請求項1又は2に記載されたラギング材を使用して非磁性金属片を回収する方法であって、
    非磁性金属片を含む被選別材料および前記被選別材料より比重の重い前記ラギング材を、網下気室型湿式比重選別機の選別室内に投入する段階と、
    選別媒体による脈動を開始して、相対的に重比重のラギング材および前記ラギング材の層の中に取り込まれる前記非磁性金属片と相対的に軽比重の前記被選別材料とに分離する段階と、
    分離した前記ラギング材および前記非磁性金属片を前記網下気室型湿式比重選別機から排出する段階と、
    磁選機により、前記ラギング材と前記非磁性金属片とを選別する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
JP2012207979A 2012-09-21 2012-09-21 網下気室型湿式比重選別機に投入されるラギング材および該ラギング材を使用する非磁性金属片の回収方法 Active JP5999554B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012207979A JP5999554B2 (ja) 2012-09-21 2012-09-21 網下気室型湿式比重選別機に投入されるラギング材および該ラギング材を使用する非磁性金属片の回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012207979A JP5999554B2 (ja) 2012-09-21 2012-09-21 網下気室型湿式比重選別機に投入されるラギング材および該ラギング材を使用する非磁性金属片の回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014061482A JP2014061482A (ja) 2014-04-10
JP5999554B2 true JP5999554B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=50617251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012207979A Active JP5999554B2 (ja) 2012-09-21 2012-09-21 網下気室型湿式比重選別機に投入されるラギング材および該ラギング材を使用する非磁性金属片の回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5999554B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3520570C2 (de) * 1985-06-07 1987-03-19 Schönert, Klaus, Prof. Dr.-Ing., 3392 Clausthal-Zellerfeld Setzverfahren und -Vorrichtung zur Dichtesortierung im Fein- und Feinstkornbereich
JP3234939B2 (ja) * 1995-07-12 2001-12-04 株式会社日立製作所 廃棄物の処理方法及び装置
JP3617767B2 (ja) * 1998-03-09 2005-02-09 同和鉱業株式会社 固形廃棄物からの金属回収方法および装置
JP3612326B1 (ja) * 2004-01-08 2005-01-19 日本資源技術株式会社 線状廃材選別装置
JP5078024B2 (ja) * 2007-07-06 2012-11-21 ジグ・エンジニアリング株式会社 網下気室型湿式比重選別機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014061482A (ja) 2014-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3856666A (en) Magnetic separator
US7886913B1 (en) Process, method and system for recovering weakly magnetic particles
CN101952054B (zh) 用于分选颗粒的方法和装置
CN101862702A (zh) 离心高梯度磁选法
US8708152B2 (en) Iron ore separation device
JP2007167835A (ja) 選別装置
AU2010313421B2 (en) Magnetic separator
JP2011143346A (ja) 電磁分離機用スクリーン
CN107570320B (zh) 干湿两用永磁磁选机
US4260477A (en) Magnetic separators
CN104437844B (zh) 提高磁场分选区磁场强度的方法及磁选设备
JP5999554B2 (ja) 網下気室型湿式比重選別機に投入されるラギング材および該ラギング材を使用する非磁性金属片の回収方法
CN109894267A (zh) 磁-赤混合铁矿石的磁-重分选方法
CN107597411B (zh) 一种提高高硫磁-赤混合铁矿石选别指标的选矿方法
KR102034426B1 (ko) 우드칩용 통합 자력선별장치
AU2014321153B2 (en) Apparatus and method for entrapping magnetic material
KR20160139706A (ko) 다각 회전드럼형 자력선별장치
CN104525363B (zh) 一种磁选机及其转环以及磁选方法
CN106166543A (zh) 一种兼具除铁和筛分功能的设备
KR102234211B1 (ko) 산업폐기물 선별 자동화 장치
JP2011115774A (ja) 選別プレート
CN2612457Y (zh) 永磁棒式自动除铁分离筛
JP4481807B2 (ja) 混合廃プラスチックの選別回収装置
CN108919148B (zh) 一种实验分析离心高梯度磁场旋转磁介质单丝捕获的方法
KR101466970B1 (ko) 제강슬래그의 입자분별장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160506

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5999554

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250