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JP5998994B2 - ポリイミド積層体の製造方法 - Google Patents

ポリイミド積層体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、反りが小さく、かつ、基板とポリイミド樹脂膜間の密着性に優れるポリイミド積層体の製造方法に関する。
近年、半導体素子の表面保護膜や層間絶縁膜を形成する際に、電気的特性、機械的特性、及び耐熱性に優れることから、ポリイミド樹脂が好適に使用されている。
しかしながら、ポリイミド樹脂膜の線膨張率は、通常、20ppm/℃以上であり、金属基板の線膨張率(通常、20ppm/℃以下)やシリコンウェハーの線膨張率(約3〜4ppm/℃)よりも大きい。このため、これらの基板上にポリイミド樹脂を用いて表面保護膜や層間絶縁膜を形成すると、クラックの発生、配線の断絶、基板の反り等の問題が生じることがあった。
これらの問題を解決する方法として、特定の構造を有するポリイミド樹脂を用いることで、線膨張率が小さいポリイミド樹脂膜を形成する方法が知られている。
例えば、特許文献1には、テトラカルボン酸またはその酸無水物とジアミンとの反応で得られる感光性ポリイミド前駆体や、この感光性ポリイミド前駆体を用いて得られるポリイミド樹脂膜が記載されている。またこの文献には、剛直構造のテトラカルボン酸またはその酸無水物と、剛直構造のジアミンとを用いることで、線膨張率と残留応力が小さいポリイミド樹脂膜を形成できることが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載されるポリイミド樹脂を用いる場合であっても、ポリイミド樹脂膜の厚みを大きくするときは、線膨張率が小さいポリイミド樹脂膜を得ることは困難であった。
このため、ポリイミド樹脂膜を層間絶縁膜として用いる場合、絶縁性を高めるために、その厚みを大きくすると、基板とポリイミド樹脂膜からなる積層体が反り易いという問題があった。
さらに、ポリイミド樹脂膜の厚みを大きくすると、基板とポリイミド樹脂膜間の密着性が低下しやすいという問題もあった。
特開2004−285129号公報
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであって、反りが小さく、かつ、基板とポリイミド樹脂膜間の密着性に優れるポリイミド積層体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、基板上にポリイミド前駆体樹脂膜を形成した後、このポリイミド前駆体樹脂膜を所定の溶媒に浸漬させ、次いで、ポリイミド前駆体樹脂膜を、所定温度で、第1加熱処理、冷却処理、第2加熱処理の順に処理することで、目的の特性を有するポリイミド積層体が効率よく得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして本発明によれば、下記(1)〜(7)のポリイミド積層体の製造方法が提供される。
(1)基板上にポリイミド樹脂膜を形成するポリイミド積層体の製造方法であって、以下の工程a〜工程cを有することを特徴とするポリイミド積層体の製造方法。
(工程a)基板上、又は基板上にすでに形成されたポリイミド前駆体樹脂膜上に、少なくともポリイミド前駆体樹脂と溶媒Aとを含有し、溶媒Aの含有量が溶液全体に対し46〜95重量%であるポリイミド前駆体樹脂膜形成液を塗布し、得られた塗膜を、溶媒Aの残留量が塗膜全体に対し1〜45重量%になるまで乾燥することで、基板上に、ポリイミド前駆体樹脂膜を形成する工程
(工程b)工程aで得られたポリイミド前駆体樹脂膜を、前記溶媒Aと親和性のある溶媒Bに浸漬させる工程
(工程c)工程bの後、ポリイミド前駆体樹脂膜を、130〜250℃に加熱する第1加熱処理、0〜120℃に冷却する冷却処理、及び、250〜450℃に加熱する第2加熱処理の順に処理することで、ポリイミド前駆体樹脂膜中のポリイミド前駆体樹脂を閉環させて、ポリイミド樹脂膜を形成する工程
(2)さらに、以下の工程dを有する、(1)に記載のポリイミド積層体の製造方法。
(工程d)工程cで得られたポリイミド樹脂膜の表面を平坦化する工程
(3)前記工程bが、工程aで得られたポリイミド前駆体樹脂膜を、前記溶媒Aと親和性のある溶媒B中に、10〜40℃で、1〜60分間浸漬させる工程である、(1)又は(2)に記載のポリイミド積層体の製造方法。
(4)ポリイミド樹脂膜の線膨張率が+1〜+21ppm/℃である、(1)〜(3)のいずれかに記載のポリイミド積層体の製造方法。
(5)ポリイミド樹脂膜の膜厚が15〜1000μmである、(1)〜(4)のいずれかに記載のポリイミド積層体の製造方法。
(6)工程aで得られるポリイミド前駆体樹脂膜の膜厚が15μm以上である、(1)〜(5)のいずれかに記載のポリイミド積層体の製造方法。
(7)前記基板が、線膨張率が+1〜+21ppm/℃の単層基板、又はこの単層基板が2以上積層してなる複合基板である、(1)〜(6)に記載のポリイミド積層体の製造方法。
本発明のポリイミド積層体の製造方法によれば、反りが小さく、かつ、基板とポリイミド樹脂膜間の密着性に優れるポリイミド積層体を得ることができる。
以下、本発明のポリイミド積層体の製造方法を詳細に説明する。
本発明のポリイミド積層体の製造方法は、基板上にポリイミド樹脂膜を形成するポリイミド積層体の製造方法であって、以下の工程a〜工程cを有することを特徴とする。
(工程a)基板上、又は基板上にすでに形成されたポリイミド前駆体樹脂膜上に、少なくともポリイミド前駆体樹脂と溶媒Aとを含有し、溶媒Aの含有量が溶液全体に対し46〜95重量%であるポリイミド前駆体樹脂膜形成液を塗布し、得られた塗膜を、溶媒Aの残留量が塗膜全体に対し1〜45重量%になるまで乾燥することで、基板上に、ポリイミド前駆体樹脂膜を形成する工程
(工程b)工程a得られたポリイミド前駆体樹脂膜を、前記溶媒Aと親和性のある溶媒Bに浸漬させる工程
(工程c)工程bの後、ポリイミド前駆体樹脂膜を、130〜250℃に加熱する第1加熱処理、0〜120℃に冷却する冷却処理、及び、250〜450℃に加熱する第2加熱処理の順に処理することで、ポリイミド前駆体樹脂膜中のポリイミド前駆体樹脂を閉環させて、ポリイミド樹脂膜を形成する工程
(基板)
本発明に用いる基板は、ポリイミド前駆体樹脂膜やポリイミド樹脂膜を担持することができ、かつ、ポリイミド前駆体樹脂を閉環させる際の加熱条件下で安定なものであれば、特に制限されない。
基板としては、ガラス基板、セラミック基板、半導体基板等の無機基板や、ステンレス基板、アルミニウム基板、銅基板等の金属基板等が挙げられる。
ガラス基板としては、ソーダライムガラス、ソーダカリガラス、ソーダアルミケイ酸塩ガラス、アルミノボレ−トガラス、アルミノボロシリケートガラス、低膨張ガラス、石英ガラス等のガラス材料からなるものが挙げられる。
セラミック基板としては、アルミナ、ジルコニア、ムライト、コディライト、ステアタイト、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、窒化アルミニウム、炭化珪素、窒化珪素等のセラミック材料からなるものが挙げられる。
半導体基板としては、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、セレン(Se)、錫(Sn)、テルル(Te)などの元素半導体材料や、SiC、GaN、GaP、GaAs、GaSb、AlP、AlAs、AlSb、InP、InAs、InSb、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdTe、AlGaAs、GaInAs、AlInAs、AlGaInAs等の化合物半導体材料からなるものが挙げられる。
基板の厚みは、特に規定は無いが、通常600μm以下、好ましくは200μm以下、より好ましくは30〜200μmの薄膜基板において優位性が見られる。
本発明においては、前記基板として、線膨張率が+1〜+21ppm/℃の単層基板、又はこの単層基板が2以上積層してなる複合基板を用いることが好ましい。かかる基板を用いることで、その上に形成されるポリイミド樹脂膜の線膨張率との差が近くなるため、積層体の反りが小さくなる。
上記線膨張率の基板としては、ガラス基板、セラミック基板、半導体基板等の無機基板や、ステンレス基板、アルミニウム基板、銅基板等の金属基板等が挙げられる。
なかでも、線膨張率が+3〜+17ppm/℃の無機基板若しくは金属基板の単層基板、又はこれらの単層基板が2以上積層してなる複合基板が好ましく、Si基板、SiC基板、GaN基板、及びGaAs基板から選ばれる半導体基板、並びにこれらの基板上に金属層(配線層)が形成されたものがより好ましい。これらの基板は、そのまま用いてもよく、樹脂との密着を高めるために表面処理を行っても良い。表面処理としては、従来から知られている一般的な方法を用いることができ、具体的には、シランカップリング剤処理、アルミニウムアルコラート処理、アルミニウムキレート処理、チタネート系カップリング剤処理などが挙げられる。
(ポリイミド樹脂膜)
本発明のポリイミド積層体の製造方法は、基板上にポリイミド樹脂膜を形成するものである。
基板上に形成されるポリイミド樹脂膜としては、その主成分であるポリイミド樹脂がポリイミド前駆体樹脂の閉環反応(熱イミド化反応)によって生成するものである限り、ポリイミド前駆体樹脂やポリイミド樹脂の種類には制限されず、公知のポリイミド樹脂膜を用いることができる。
ポリイミド前駆体樹脂としては、テトラカルボン酸またはその酸無水物とジアミンとの重縮合反応により形成される下記式(1)で示される繰り返し単位を有するものが挙げられる。
Figure 0005998994
式(1)中、Rは、4価の有機基であり、好ましくは、炭素数が6〜30の有機基であり、より好ましくは芳香環を有する炭素数が6〜30の有機基である。Rは、2価の有機基であり、好ましくは、炭素数が6〜30の有機基であり、より好ましくは芳香環を有する炭素数が6〜30の有機基である。
テトラカルボン酸またはその酸無水物としては、下記式(2)で示されるテトラカルボン酸及びその酸無水物が挙げられる。
Figure 0005998994
式(2)中、Rは、前記と同じ意味を表す。
式(2)で示されるテトラカルボン酸またはその酸無水物としては、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ベンゼン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,4,5−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,5,8−テトラカルボン酸二無水物、ナフタレン−1,2,6,7−テトラカルボン酸二無水物、4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−1,2,5,6−テトラカルボン酸二無水物、4,8−ジメチル−1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、2,6−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,7−ジクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−テトラクロロナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、1,4,5,8−テトラクロロナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ジフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3”,4,4”−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2”,3,3”−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3”,4”−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−プロパン二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−プロパン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ペリレン−2,3,8,9−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−3,4,9,10−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−4,5,10,11−テトラカルボン酸二無水物、ペリレン−5,6,11,12−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,7,8−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,6,7−テトラカルボン酸二無水物、フェナンスレン−1,2,9,10−テトラカルボン酸二無水物等の芳香族テトラカルボン酸二無水物及びその水添加物;シクロペンタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物、シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、ビシクロ[2,2,2]オクタ−7−エン−2−エキソ,3−エキソ,5−エキソ,6−エキソテトラカルボン酸2,3:5,6−二無水物、ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2−エキソ,3−エキソ,5−エキソ,6−エキソテトラカルボン酸2,3:5,6−二無水物等の脂環式酸二無水物;ピラジン−2,3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、ピロリジン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物、チオフェン−2,3,4,5−テトラカルボン酸二無水物等の複素環誘導体酸二無水物;これらに対応するテトラカルボン酸等が挙げられる。
ジアミンとしては、下記式(3)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0005998994
式(3)中、Rは、前記と同じ意味を表す。
式(3)で示されるジアミンとしては、4,4’−ジアミノベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−2,2’−ジトリフルオロメチルビフェニル、2,2’−ジ(p−アミノフェニル)−5,5’−ビスベンゾオキサゾール、2,2’−ジ(p−アミノフェニル)−6,6’−ビスベンゾオキサゾール、2,2’−ジ(p−アミノフェニル)−5,5’−ビスベンズイミダゾール、3,6−(4−アミノフェニル)ピリダジン、4,4’−ジアミノベンズアニリド、p−フェニレンジアミン(PPDA)、4,4’−ジアミノビフェニル、m−フェニレンジアミン、1−イソプロピル−2,4−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、ベンジジン、4,4”−ジアミノ−p−テルフェニル、3,3”−ジアミノ−p−テルフェニル、ビス(p−アミノシクロヘキシル)メテン、ビス(p−β−アミノ−t−ブチルフェニル)エーテル、ビス(p−β−メチル−δ−アミノペンチル)ベンゼン、p−ビス(2−メチル−4−アミノペンチル)ベンゼン、p−ビス(1,1−ジメチル−5−アミノペンチル)ベンゼン、1,5−ジアミノナフタレン、2,6−ジアミノナフタレン、2,4−ビス(β−アミノ−t−ブチル)トルエン、2,4−ジアミノトルエン、m−キシレン−2,5−ジアミン、p−キシレン−2,5−ジアミン、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン等が挙げられる。
ポリイミド前駆体樹脂は、上記テトラカルボン酸またはその酸無水物とジアミンとの重縮合反応により得ることができる。かかる反応は、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどの極性有機溶媒中で行うことができる。反応条件は特に制限されないが、通常、氷冷下または室温下で、0.5〜50時間、好ましくは5〜30時間である。
ポリイミド前駆体樹脂の重量平均分子量は、好ましくは5,000〜1,000,000、より好ましくは10,000〜500,000である。
ポリイミド前駆体樹脂の分子量分布は、好ましくは1.3〜3、より好ましくは1.5〜2.5である。
なお、重量平均分子量及び分子量分布は、N,N−ジメチルアセトアミドを溶媒とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により得られた、ポリスチレン換算値である。
ポリイミド前駆体樹脂は、末端に化学線官能基を有するものであってもよい。化学線官能基を有するポリイミド前駆体樹脂としては、例えば、特開平11−282157号公報に記載されるものが挙げられる。また、末端にテトラゾール基、イミダゾール基等の銅イオンの遊離抑制が期待される官能基を有するものであってもよい。例えば、特開平10−260531号報に記載されるものが挙げられる。
本発明において、基板上に形成されるポリイミド樹脂膜は、上記のようなポリイミド前駆体樹脂を閉環させることで生成したポリイミド樹脂を含むものである。
本発明のポリイミド積層体の製造方法は、基板上にポリイミド樹脂膜を製造する方法であって、前記工程a〜工程cを有することを特徴とするものである。
以下、本発明のポリイミド積層体の製造方法を工程順に詳細に説明する。
1.工程a
工程aは、基板上、又は基板上にすでに形成されたポリイミド前駆体樹脂膜上に、少なくともポリイミド前駆体樹脂と溶媒Aとを含有し、溶媒Aの含有量が溶液全体に対し46〜95重量%であるポリイミド前駆体樹脂膜形成液を塗布し、得られた塗膜を、溶媒Aの残留量が塗膜全体に対し1〜45重量%になるまで乾燥することで、基板上に、ポリイミド前駆体樹脂膜を形成する工程である。
なお、上記の「基板上にすでに形成されたポリイミド前駆体樹脂膜」とは、すでに本発明の工程aを1回以上行うことで基板上に形成された、「溶媒Aの残留量が塗膜全体に対し1〜45重量%のポリイミド前駆体樹脂膜」を意味する。
このように、工程aで形成されるポリイミド前駆体樹脂膜は、ポリイミド前駆体樹脂膜形成液の塗工と、得られた塗膜の乾燥をそれぞれ1回行うことで形成されるポリイミド前駆体樹脂膜であってもよいし、これらの作業をそれぞれ2回以上繰り返すことで形成されるポリイミド前駆体樹脂膜であってもよい。これらの作業をそれぞれ2回以上繰り返すことで、厚みが大きく、かつ、膜厚が均一なポリイミド前駆体樹脂膜を効率よく形成することができる。
用いるポリイミド前駆体樹脂形成液は、少なくともポリイミド前駆体樹脂と溶媒Aとを含有し、溶媒Aの含有量が溶液全体に対し46〜95重量%、好ましくは50〜90重量%の溶液である。溶媒Aの含有量が上記範囲内にあることで、所定の溶媒残留量のポリイミド前駆体樹脂膜を容易に形成することができる。
なお、本明細書において、ポリイミド前駆体樹脂膜形成液に含まれる溶媒を「溶媒A」という。
ポリイミド前駆体樹脂としては、先に説明したものを用いることができる。
ポリイミド前駆体樹脂膜形成液中のポリイミド前駆体樹脂の含有量は、好ましくは5〜54重量%、より好ましくは10〜50重量%である。
溶媒Aは、ポリイミド前駆体樹脂やその他の成分を溶解又は分散させるものであれば、特に制限されない。
溶媒Aとしては、極性溶媒が好ましい。例えば、水;N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラメチル尿素、ヘキサメチルリン酸トリアミド等のアミド系溶媒;ジメチルスルホキシド、スルホラン等の含硫黄系溶媒;等が挙げられる。これらの中でも、アミド系溶媒及び含硫黄系溶媒がより好ましく、アミド系溶媒がさらに好ましく、N−メチル−2−ピロリドンが特に好ましい。 これらの溶媒はそれぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明においては、上記のテトラカルボン酸またはその酸無水物とジアミンとの重縮合反応後の反応液をそのままポリイミド前駆体樹脂膜形成液として用いることができる。したがって、この場合、重縮合反応に用いた溶媒が溶媒Aになる。
上記のように、溶媒Aは、ポリイミド前駆体樹脂やその他の成分を溶解又は分散させるものである。また、重縮合反応後の反応液をそのままポリイミド前駆体樹脂膜形成液として用いる場合、溶媒Aは、重縮合反応を効率よく起こさせるものである。
これらの特性が求められることから、溶媒Aとしては、極性溶媒が好ましく用いられる。
しかしながら、通常、溶媒Aとして好ましく用いられる極性溶媒は沸点が高いため(通常、150℃以上)、ポリイミド前駆体樹脂膜形成液を塗布して得られた塗膜から溶媒Aを効率よく除去することは困難であった。そして、溶媒Aがポリイミド樹脂膜中に残留すると、ポリイミド樹脂膜の線膨張率が大きくなるという問題があった。
特に、絶縁膜のような膜厚が大きいポリイミド樹脂膜を形成するときは、溶媒Aを除去することはさらに困難であるため、従来、膜厚が大きく、かつ、線膨張率が小さいポリイミド樹脂膜は得られにくかった。
本発明のポリイミド積層体の製造方法は、この問題を解決するものであり、後述するように、工程aの後に工程bを行うことで、膜厚が大きく、かつ、線膨張率が小さいポリイミド樹脂膜を効率よく形成することができる。
ポリイミド前駆体樹脂形成液には無機放熱フィラーを含有させてもよい。無機放熱フィラーを含有するポリイミド前駆体樹脂形成液を用いることで、より熱伝導性に優れるポリイミド樹脂膜を有するポリイミド積層体を得ることができる。
このポリイミド積層体は、半導体駆動時に発生する熱を効率よく逃がすことができ、半導体の信頼性向上に寄与することから、半導体チップ材料として好適に用いられる。
無機放熱フィラーとしては、放熱性を有するものであれば特に限定されず、公知のものを利用することができる。
無機放熱フィラーとしては、酸化ケイ素、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素等が挙げられる。放熱フィラーは、一種を単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。
用いる無機放熱フィラーの形状は特に制限はない。例えば、球状、板状、針状等の形状のものを用いることができる。なかでも、特に放熱性に優れることから、板状または針状のものが好ましい。
無機放熱フィラーは、平均粒径が0.1〜50μmのものが好ましく、0.5〜20μmのものがより好ましい。
なお、無機放熱フィラーの平均粒径は、レーザー回折・散乱法によって測定された値である。
無機放熱フィラーを含有する場合、その含有量は、ポリイミド前駆体樹脂に対して、好ましくは15〜60重量%、より好ましくは20〜60重量%、特に好ましくは30〜45重量%である。無機放熱フィラーの含有量が多すぎると、放熱性は向上するものの、基板密着性が大幅に低下したり、ポリイミド樹脂膜の機械特性が低下するおそれがある。
溶媒浸漬工程を有する本発明の製造方法は、無機放熱フィラーを含有するポリイミド前駆体樹脂形成液を用いてポリイミド樹脂膜の形成する際に特に有用である。すなわち、本発明の製造方法によれば、ポリイミド樹脂鎖が一定の向きに配向するのと同時に、無機放熱フィラーも、ポリイミド樹脂鎖の配向方向に合わせて配向するため、より低い熱膨張率のポリイミド樹脂膜が得られ易くなる。
ポリイミド前駆体樹脂膜形成液は、各種添加剤を含有してもよい。
添加剤としては、接着助剤、レベリング剤、重合禁止剤、光重合開始剤、感光助剤等が挙げられる。
基板上、又は基板上にすでに形成されたポリイミド前駆体樹脂膜上に、前記ポリイミド前駆体樹脂膜形成液を塗布する方法としては、特に制限されず、従来公知の方法を利用することができる。塗布方法としては、スピンコート法、ディップコート法、ロールコート法、カーテンコート法、ダイコート法、スリットコート法等が挙げられる。
本発明においては、ポリイミド前駆体樹脂膜形成液を塗布した後、得られた塗膜を、溶媒Aの残留量が塗膜全体に対し1〜45重量%、好ましくは3〜40重量%、より好ましくは5〜35重量%になるまで乾燥する。溶媒Aの残留量が1重量%を下回ると、次の工程bでの溶媒抜けが悪くなる。一方、溶媒Aの残留量が45重量%を超えると、最終的に得られるポリイミド樹脂膜が均一な膜とならない。
乾燥温度は、通常50〜130℃、好ましくは60〜120℃、より好ましくは70〜110℃であり、乾燥時間は、通常1〜60分、好ましくは1〜50分、より好ましくは1〜40分である。
工程aで得られるポリイミド前駆体樹脂膜の膜厚は、通常15μm以上、好ましくは、15〜1000μm、より好ましくは、15〜800μmである。この範囲内であることで、十分な厚みを有するポリイミド樹脂膜を形成することができる。
先に説明したように、ポリイミド前駆体樹脂膜形成液の塗工と、得られた塗膜の乾燥をそれぞれ2回以上繰り返すことで、厚みが大きく、かつ、膜厚が均一なポリイミド前駆体樹脂膜を効率よく形成することができる。
2.工程b
工程bは、工程aで得られたポリイミド前駆体樹脂膜を、前記溶媒Aと親和性のある溶媒Bに浸漬させる工程である。
なお、本明細書において、工程bで用いられる溶媒を「溶媒B」という。
工程bを行うことで、ポリイミド前駆体樹脂膜から溶媒Aを効率よく除去することができる。このため、膜厚が大きくても、線膨張率が小さいポリイミド樹脂膜を容易に形成することができ、反りが小さいポリイミド積層体を得ることができる。
また、工程bを行うことで上記の効果が得られる一方で、基板とポリイミド樹脂膜との間の密着性が低下することがあった。
本発明のポリイミド積層体の製造方法においては、後述するように、工程bの後に工程cを行うことで、この密着性低下の問題を解決することができる。
溶媒Bは、溶媒Aと親和性のある溶媒である。溶媒Bとしては、25℃で、同体積の溶媒Aと均一に混ざるものが好ましい。かかる特性を有する溶媒Bにポリイミド前駆体樹脂膜を浸漬させることで、ポリイミド前駆体樹脂膜中に残存する溶媒Aを効率よく除去することができる。
また、次の工程cにおいて効率よく溶媒Bを乾燥除去できることから、溶媒Bとしては沸点が比較的低い溶媒が好ましい。溶媒Bの沸点は、好ましくは120℃以下、より好ましくは110℃以下である。常温付近で浸漬処理を行えるものである限り、溶媒Bの沸点の下限値は特に制限されない。
溶媒Aとして、アミド系溶媒又は含硫黄系溶媒を用いる場合、溶媒Bとしては、アミド系溶媒又は含硫黄系溶媒以外の極性溶媒が好ましい。かかる極性溶媒としては、水;メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶媒;等が挙げられる。
これらの極性溶媒は一種単独で、あるいは二種以上を組み合わせて用いることができる。なかでも、溶媒Bとしては、水、アセトン及びメタノールから選ばれる二種以上の混合溶媒が好ましく、水とアセトンの混合溶媒がより好ましい。水とアセトンの混合溶媒において、その混合比(水:アセトンの重量比)は、通常1:99〜99:1、好ましくは5:95〜95:5である。
ポリイミド前駆体樹脂膜を溶媒Bに浸漬させる温度は、通常10〜40℃、好ましくは15〜35℃である。浸漬温度がこの範囲内であることで、溶媒Bの蒸発を抑えることができるため、安全に作業を行うことができる。また、2種以上の溶媒Bを用いる場合、上記温度条件を用いることで混合比の変化を抑えることができるため、再現性よく溶媒Aをポリイミド前駆体樹脂膜から除去することができる。
ポリイミド前駆体樹脂膜を溶媒Bに浸漬させる時間は、通常1〜60分、好ましくは1〜45分、より好ましくは1〜30分である。浸漬時間がこの範囲内であることで、ポリイミド前駆体樹脂膜から溶媒Aを効率よく除去することができる。
工程bにおいては、少なくとも、ポリイミド前駆体樹脂膜を溶媒Bに浸漬させればよい。したがって、基板ごとポリイミド前駆体樹脂膜を溶媒Bに浸漬させてもよく、基板の一部が溶媒Bと接触しない状態でポリイミド前駆体樹脂膜を溶媒Bに浸漬させてもよい。
3.工程c
工程cは、工程bの後、ポリイミド前駆体樹脂膜を、130〜250℃に加熱する第1加熱処理、0〜120℃に冷却する冷却処理、250〜450℃に加熱する第2加熱処理の順に処理することで、ポリイミド前駆体樹脂膜中のポリイミド前駆体樹脂を閉環させて、ポリイミド樹脂膜を形成する工程である。
工程cにおいて、第1加熱処理、冷却処理、第2加熱処理の順にポリイミド前駆体樹脂膜を処理することで、基板との密着性に優れるポリイミド樹脂膜を形成することができる。
第1加熱処理における加熱温度は、130〜250℃、好ましくは150〜240℃、より好ましくは170〜230℃である。加熱温度が130℃を下回ると、基板との密着性に優れるポリイミド樹脂膜が得られにくくなり、250℃を超えるとポリイミド樹脂膜が膨れる場合がある。
加熱時間は、特に制限はないが、通常1〜120分、好ましくは1〜90分、より好ましくは1〜60分である。加熱時間がこの範囲内であることで、基板との密着性に優れるポリイミド樹脂膜を得ることができる。加熱方法は特に制限されず、従来公知の方法を用いることができる。
冷却処理における冷却温度は、0〜120℃、好ましくは10〜110℃、より好ましくは25〜100℃である。冷却温度がこの範囲内にあることで、基板との密着性に優れるポリイミド樹脂膜を得ることができる。
冷却処理は、所定温度にまで冷却することができればよく、冷却時間は適宜決定することができる。
冷却方法は特に制限はない。例えば風乾によって冷却することができる。
第2加熱処理における加熱温度は、250〜450℃、好ましくは300〜450℃、より好ましくは350〜450℃である。加熱温度が250℃を下回ると、イミド化が不完全になり易く、450℃を超えると、加熱しすぎるため、ポリイミド樹脂が劣化し易くなる。
加熱時間は、特に制限はないが、通常1〜120分、好ましくは1〜90分、より好ましくは1〜60分である。この範囲内であることで、基板との密着性に優れるポリイミド樹脂膜を得ることができる。加熱方法は特に制限されず、従来公知の方法を用いることができる。例えば、250℃で30分間加熱した後450℃で30分間加熱するといったように、段階的に温度を上げていく処理を施しても良い。
工程cを行うことで、ポリイミド前駆体樹脂膜中のポリイミド前駆体樹脂が閉環し、ポリイミド樹脂が形成される。
形成されるポリイミド樹脂膜の線膨張率は、好ましくは+1〜+21ppm/℃、より好ましくは+3〜+20ppm/℃である。線膨張率が上記範囲内であれば、一般的な基板の線膨張率に近いため、本発明で得られたポリイミド積層体を用いて、半導体チップ等を製造する際や、それを使用する際に、加熱や発熱によるクラックの発生、配線の断絶、基板の反り等の問題が生じにくくなる。
線膨張率は、従来公知の測定装置、測定方法により測定することができる。
形成されるポリイミド樹脂膜の膜厚は、通常15〜1000μm、好ましくは15〜800μm、より好ましくは15〜500μmである。膜厚が、15μm以上であることで、絶縁性の高いポリイミド樹脂膜を形成することができる。
ポリイミド樹脂膜の膜厚を大きくするためには、上記のように工程aにおいて、ポリイミド前駆体樹脂膜形成液の塗工と、得られた塗膜の乾燥を繰り返すことで、ポリイミド前駆体樹脂膜の膜厚を大きくすることもできる。
4.その他の工程
本発明のポリイミド積層体の製造方法においては、工程cを終えた後、必要に応じて、以下の工程dを行ってもよい。
(工程d)工程cで得られたポリイミド樹脂膜の表面を平坦化する工程
工程dは、ポリイミド樹脂膜上に配線を形成するような場合の前処理や、ポリイミド樹脂膜中に金属ポスト(導通ビア)が埋め込まれた場合の頭だし処理として行われる。
ポリイミド樹脂膜の表面の平坦化は、切削加工、研削加工、研磨加工等の従来公知の方法によって行うことができる。
本発明の製造方法によって形成されるポリイミド樹脂膜は線膨張率が小さく、通常用いられる基板の線膨張率と同程度のものである。したがって、本発明の製造方法によって得られるポリイミド積層体は、ほとんど反ることがないため、ポリイミド樹脂膜の表面の平坦化をきれいに行うことができる。
例えば、本発明の製造方法によって得られるポリイミド積層体においては、ポリイミド樹脂膜の表面を切削加工することで、ポリイミド樹脂膜の表面粗さ(Rz)を通常3μm以下、好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下にすることができる。
このように、本発明の製造方法によって得られるポリイミド積層体のポリイミド樹脂膜を平坦化処理することで、このポリイミド樹脂膜の表面粗さを容易に小さくすることができる。このようなポリイミド樹脂膜上に配線層等の金属層を形成する場合、金属層とポリイミド樹脂膜との密着性が優れたものとなる。
本発明のポリイミド積層体の製造方法によれば、基板上に、膜厚が大きく、線膨張率が小さく、かつ、基板との密着性に優れるポリイミド樹脂膜が形成される。したがって、このポリイミド樹脂膜は、層間絶縁膜として適している。
本発明によって得られるポリイミド積層体は、上記のポリイミド樹脂膜を基板上に有するものであり、半導体チップ材料として好適に用いられる。
以下、実施例を挙げて、本発明をより詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
(製造例1)ポリイミド前駆体樹脂膜形成液1の調製
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物9.0g(0.03モル)、2,2’−ジ(p−アミノフェニル)−6,6’−ビスベンゾオキサゾール12.3g(0.029モル)、5−アミノテトラゾール0.2g(0.002モル)を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)113gに溶解し、室温で24時間攪拌して、重合反応を行った。
以下の実施例においては、この重合反応液を、そのままポリイミド前駆体樹脂膜形成液1として用いた。溶液全体に対するNMPの含有量は84重量%であった。ポリイミド前駆体樹脂の濃度は、16重量%、Mw=68000、Mw/Mn=1.9であった。
なお、重量平均分子量及び分子量分布は、テトラヒドロフランを溶媒とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー法により得られた、ポリスチレン換算値である。
(製造例2)ポリイミド前駆体樹脂膜形成液2の調製
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物11.0g(0.04モル)と、1,4−ジアミノベンゼン3.9g(0.04モル)を、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)78gに溶解し、室温で24時間攪拌して、重合反応を行った。
以下の実施例においては、この重合反応液を、そのままポリイミド前駆体樹脂膜形成液2として用いた。溶液全体に対するNMPの含有量は82重量%であった。ポリイミド前駆体樹脂の濃度は、18重量%、Mw=48000、Mw/Mn=1.9であった。
(製造例3)基板表面処理溶液の調製
100mlクリーンボトルに、エタノール28.7g、3−アミノプロピルトリエトキシシラン(アヅマックス製、サイラエースS330)0.3g、イオン交換水1.0gを入れ、10分間攪拌して、基板表面処理溶液を調製した。
(製造例4)シリコンウェハーの表面処理
厚み525μmのシリコンウェハー(線膨張率4ppm/℃)をスピンコーターの台座にセットした後、製造例3で調製した基板表面処理溶液2mlを、シリコンウェハー全面に広がるようにポリエチレン製スポイトで垂らした。次いで、シリコンウェハーを500rpmで10秒間、1500rpmで20秒間回転させて、余分な基板表面処理溶液を除去した。その後、シリコンウェハーを130℃のホットプレート上で2分間加熱して乾燥した後、空冷した。
(製造例5)ポリイミド前駆体樹脂膜形成液3(無機放熱フィラー含有ポリイミド前駆体樹脂膜形成液)の調製
トルエン200gに窒化ホウ素(BN−GP:平均粒径8μm、電気化学工業社製)30gを加え、懸濁液を得た。この懸濁液を、室温、窒素雰囲気下に攪拌しながら、前記懸濁液に、シランカップリング剤(S−330:チッソ社製)のトルエン溶液(シランカップリング剤 0.6g/トルエン 50g)を滴下し、そのまま、室温で1時間、120℃で1時間攪拌を続けることで、窒化ホウ素の表面処理を行った。得られた反応液に、脱水N−メチルピロリドン(NMP)200gを加えた後、このものを窒素気流下に180℃まで昇温し、トルエンを留去した。このものを室温まで冷却した後、NMPを加えることで、窒化ホウ素(BN−GP)30gを含む全量200gのNMP分散液(無機放熱フィラー分散液1)を得た。
無機放熱フィラー分散液1 42.13g、2,2’−ジ(p−アミノフェニル)−6,6’−ビスベンゾオキサゾール 12.051g(0.0288モル)、5−アミノテトラゾール0.204g(0.0024モル)、NMP 19.53g、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)55.34gを窒素雰囲気下に混合した。次いで、この混合物を、氷冷下に攪拌しながら、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物8.827g(0.03モル)を粉体で添加し、そのまま、氷冷下で2時間、室温(25℃)で22時間攪拌を続けることで重合反応を行った。
以下の実施例においては、この重合反応液を、そのまま、ポリイミド前駆体樹脂膜形成液3として用いた。ポリイミド前駆体樹脂膜形成液3は、粘度が60ポイズのクリーム状のものであった。窒化ホウ素の含有量は、ポリイミド前駆体樹脂に対して、30重量%であり、ポリイミド前駆体樹脂のテトラゾール分子末端変性率は8モル%であった。
〔実施例1〕
(ポリイミド前駆体樹脂膜の形成)
製造例4で表面処理を行ったシリコンウェハー上に、製造例1で調製したポリイミド前駆体樹脂膜形成液1をスピンコート法(500rpmで10秒間、1500rpmで30秒間回転)により塗布した。
その後、この塗膜付シリコンウェハーを90℃のホットプレート上で6分間加熱して、塗膜中のNMPを除去した後、空冷した。形成されたポリイミド前駆体樹脂膜中のNMP残留量は38重量%であった。
なお、ポリイミド前駆体樹脂膜中のNMPの残留量は、シリコンウェハーの重量(9.7g)と、ポリイミド前駆体樹脂溶液塗布後のシリコンウェハーの重量(13.2g)と、90℃で6分間加熱した後のシリコンウェハーの重量(10.6g)と、ポリイミド前駆体樹脂濃度(16重量%)と、から算出した。
(ポリイミド前駆体樹脂膜の浸漬)
次いで、ポリイミド前駆体樹脂膜付シリコンウェハーを、水とアセトンの混合溶媒(水:アセトンの重量比=7:3)に、25℃で20分間浸漬させた。浸漬処理後、ポリイミド前駆体樹脂膜付シリコンウェハーの表面を窒素気流下で乾燥した。
(熱イミド化)
次いで、ポリイミド前駆体樹脂膜付シリコンウェハーを、恒温器を用いて、N雰囲気下、200℃で60分間加熱し(第1加熱処理)、次いでこのシリコンウェハーを恒温器から取り出して25℃まで空冷し(冷却処理)、次いで空冷後のシリコンウェハーを、恒温器を用いて、N雰囲気下で以下の温度プログラムにしたがって加熱し(第2加熱処理)、ポリイミド樹脂膜付シリコンウェハー1を得た。
(第2加熱処理における温度プログラム)
1:50℃で60分間、2:150℃まで5℃/分で昇温、3:150℃で60分間、4:400℃まで5度/分で昇温、5:400℃で60分間、6:常温まで冷却
(平坦化加工)
次いで、サーフェースプレーナー(ディスコ社製、DFS8910)を用いて、ポリイミド樹脂膜付シリコンウェハー1のポリイミド樹脂膜表面の切削加工を行った。
〔実施例2〕
ポリイミド前駆体樹脂膜の形成工程において、製造例1で調製したポリイミド前駆体樹脂膜形成液1に代えて、製造例2で調製したポリイミド前駆体樹脂膜形成液2を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法によりポリイミド樹脂膜付シリコンウェハー2を得た。
〔比較例1〕
熱イミド化工程において、第1加熱処理及び冷却処理を行わず、第2加熱処理の加熱条件のみで熱イミド化を行ったこと以外は、実施例1と同様の方法によりポリイミド樹脂膜付シリコンウェハー3を得た。
〔比較例2〕
ポリイミド前駆体樹脂膜の浸漬処理を行わず、ポリイミド前駆体樹脂膜の形成工程に続いて熱イミド化工程を行ったこと以外は、比較例1と同様の方法によりポリイミド樹脂膜付シリコンウェハー4を得た。
〔比較例3〕
ポリイミド前駆体樹脂膜の浸漬処理を行わず、ポリイミド前駆体樹脂膜の形成工程に続いて熱イミド化工程を行ったこと以外は、実施例1と同様の方法によりポリイミド樹脂膜付シリコンウェハー5を得た。
実施例1,2及び比較例1〜3で得られたポリイミド樹脂膜付シリコンウェハー1〜5を用いて、以下の試験を行った。
1.ポリイミド樹脂膜と基板との密着性
切削加工後のポリイミド樹脂膜付シリコンウェハーを、1cm角に切り取り、そのポリイミド樹脂膜側をアルゴン逆スパッタ法で表面処理した。次いで、表面処理後のポリイミド樹脂膜にエポキシ接着剤付きアルミニウム製スタッドピンを接着して測定用サンプルを作製した。
薄膜密着強度測定機(Quad Group社製、Romulus)を用いて、上記方法で作製した測定用サンプルの密着力を測定し、以下の基準で判断した。
○・・・30MPa以上
△・・・10MPa以上30MPa未満
×・・・10MPa未満
評価結果を第1表にまとめて示す。
2.ポリイミド樹脂膜の表面粗さ(Rz)
触針式表面形状測定器(ULVAC社製、Dektak150)を用いて、平坦化加工後のポリイミド樹脂膜付シリコンウェハーの表面形状を測定し、表面粗さ(Rz)を算出した。
測定結果を第1表にまとめて示す。
3.ポリイミド樹脂膜と上面金属層との密着性
スパッタリング装置(芝浦メカトロニクス社製、i−miller)を用いて、平坦化加工後のポリイミド樹脂膜表面に金属層を形成した。次いで、金属層表面から、縦方向と横方向(交差角90度)にそれぞれ11本、1mm間隔で切込みを入れて、試験片を作製した。この試験片を用いて、碁盤目テープ試験を行い、以下の基準で上面金属層との密着性を評価した。
なお、ポリイミド樹脂膜表面が粗い場合、その影響を受けて、場所によってポリイミド樹脂層と上面金属層との密着性に差が生じるため、碁盤目テープ試験を行うことで、ポリイミド樹脂膜表面の粗さやその均一性を評価することができる。
○・・・剥離箇所が0
△・・・剥離箇所が1〜50
×・・・剥離箇所が51〜100
評価結果を第1表にまとめて示す。
4.ポリイミド樹脂膜の線膨張率
平坦化加工前のポリイミド樹脂膜付シリコンウェハーをフッ化水素酸50%溶液に5分間浸漬してポリイミド樹脂膜を剥離した。このポリイミド樹脂膜を流水で洗浄した後、130℃、3時間真空乾燥した。乾燥後のポリイミド樹脂膜を20mm×4mmに裁断して、試験片を作製した。
熱機械的分析装置(エスアイアイナノテクノロジー社製、EXSTAR TMA/SS7100)を用いて、試験片の線膨張率を昇温速度5℃/分で30〜300℃の範囲で2回測定し、2回目の80〜280℃の平均線膨張率(ppm/℃)をポリイミド樹脂膜の線膨張率とした。
測定結果を第1表にまとめて示す。
5.ポリイミド樹脂膜の膜厚
平坦化加工後のポリイミド樹脂膜付シリコンウェハーのポリイミド樹脂膜の一部を削り、シリコンウェハーを露出させた。触針式表面形状測定器(ULVAC社製、Dektak150)を用いて、ポリイミド樹脂膜付シリコンウェハーの表面形状を測定し、ポリイミド樹脂膜がある部分と、シリコンウェハーが露出した部分との差を、ポリイミド樹脂膜の膜厚とした。
測定結果を第1表にまとめて示す。
Figure 0005998994
第1表から以下のことが分かる。
実施例1,2で得られるポリイミド樹脂膜は、線膨張率が小さく、かつ、基板との密着性に優れている。
一方、比較例1は、熱イミド化工程(工程c)で第1加熱処理と第2加熱処理をしない結果、得られるポリイミド樹脂膜は、基板との密着性に劣っている。
比較例2は、ポリイミド前駆体樹脂膜の浸漬工程(工程b)を行わず、さらに、熱イミド化工程(工程c)で第1加熱処理と第2加熱処理をしない結果、線膨張率が大きく、かつ、基板との密着性に劣っている。
比較例3は、ポリイミド前駆体樹脂膜の浸漬工程(工程b)を行わない結果、線膨張率が大きくなっている。
〔実施例3〕
実施例1において、ポリイミド前駆体樹脂形成液1に代えて、製造例5で得たポリイミド前駆体樹脂形成液3を用いたことを除き、実施例1と同様にして、シリコンウェハー上に、無機放熱フィラー含有ポリイミド樹脂膜を形成した。
このポリイミド樹脂膜について、上記と同様の方法により、ポリイミド樹脂膜と基板との密着性、線膨張率、膜厚を調べた。結果を第2表に示す。
〔比較例4〕
実施例3において、ポリイミド前駆体樹脂膜の浸漬処理を行わず、ポリイミド前駆体樹脂膜の形成工程に続いて熱イミド化工程を行ったこと以外は、実施例3と同様にして、シリコンウェハー上に、無機放熱フィラー含有ポリイミド樹脂膜を形成した。
このポリイミド樹脂膜について、上記と同様の方法により、ポリイミド樹脂膜と基板との密着性、線膨張率、膜厚を調べた。結果を第2表に示す。
Figure 0005998994
第2表より以下のことがわかる。
実施例3では、無機放熱フィラーを含有し、かつ、基板密着性に優れ、低線膨張率のポリイミド樹脂膜が得られた。
一方、比較例4で得られたポリイミド樹脂膜は、基板密着性に劣り、線膨張率も十分に低いものではない。

Claims (7)

  1. 基板上にポリイミド樹脂膜を形成するポリイミド積層体の製造方法であって、以下の工程a〜工程cを有することを特徴とするポリイミド積層体の製造方法。
    (工程a)基板上、又は基板上にすでに形成されたポリイミド前駆体樹脂膜上に、少なくともポリイミド前駆体樹脂と、沸点が150℃以上の極性溶媒(溶媒A)とを含有し、溶媒Aの含有量が溶液全体に対し46〜95重量%であるポリイミド前駆体樹脂膜形成液を塗布し、得られた塗膜を、溶媒Aの残留量が塗膜全体に対し1〜45重量%になるまで乾燥することで、基板上に、ポリイミド前駆体樹脂膜を形成する工程
    (工程b)工程aで得られたポリイミド前駆体樹脂膜を、前記溶媒Aと親和性のある沸点が120℃以下の溶媒(溶媒B)に浸漬させる工程
    (工程c)工程bの後、ポリイミド前駆体樹脂膜を、130〜250℃に加熱する第1加熱処理、0〜120℃に冷却する冷却処理、及び、250〜450℃に加熱する第2加熱処理の順に処理することで、ポリイミド前駆体樹脂膜中のポリイミド前駆体樹脂を閉環させて、ポリイミド樹脂膜を形成する工程
  2. さらに、以下の工程dを有する、請求項1に記載のポリイミド積層体の製造方法。
    (工程d)工程cで得られたポリイミド樹脂膜の表面を平坦化する工程
  3. 前記工程bが、工程aで得られたポリイミド前駆体樹脂膜を、前記溶媒Aと親和性のある溶媒B中に、10〜40℃で、1〜60分間浸漬させる工程である、請求項1又は2に記載のポリイミド積層体の製造方法。
  4. ポリイミド樹脂膜の線膨張率が+1〜+21ppm/℃である、請求項1〜3のいずれかに記載のポリイミド積層体の製造方法。
  5. ポリイミド樹脂膜の膜厚が15〜1000μmである、請求項1〜4のいずれかに記載のポリイミド積層体の製造方法。
  6. 工程aで得られるポリイミド前駆体樹脂膜の膜厚が15μm以上である、請求項1〜5のいずれかに記載のポリイミド積層体の製造方法。
  7. 前記基板が、線膨張率が+1〜+21ppm/℃の単層基板、又はこの単層基板が2以上積層してなる複合基板である、請求項1〜6に記載のポリイミド積層体の製造方法。
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