JP5989016B2 - Nk細胞の増幅方法 - Google Patents
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Description
1.材料及び方法
(1)末梢血からの採血
末梢血が、健常者と、進行癌(口腔癌、胆嚢癌及び胆管癌)の患者とから採取された。本実験は、九州大学医系地区部局臨床研究倫理審査委員会の承認(承認番号22−176、承認日:平成23年3月31日)を得て実施された。書面による同意が、前記健常者及び前記患者から得られている。採血、凍結保存、及び、解凍は当業者に周知の方法で行われた。
得られた血液は、常温に保たれた希釈液(1mM EDTA及び2%ウシ胎仔血清が添加されたPBS)で2倍希釈され、各遠心管に、希釈血20ないし35mLが、10ないし15mLのFicoll Paque(比重1.077)に重層された。遠心は、500×g、室温で20分間行われ、ブレーキをかけずに停止された。遠心上清(血漿部分)は数mLを残して除去され、中間層が回収された。遠心管1ないし2本から回収された前記中間層が1本の新たな遠心管に集められ、前記希釈液により体積が50mLに調整された。2回目の遠心は、500×g、室温、5分間又は15分間の条件で行われた。上清は除去され、ペレットが、前記希釈液30mLに懸濁された。3回目の遠心は、280×g、室温10分間の条件で行われた。上清は除去され、ペレットは、細胞濃度が1×107個/mLになるように、2mM EDTAと、0.1%BSAとが添加されたPBSに懸濁された(以下、「単核球懸濁液」という。)。
抗CD3抗体が固定化された磁気ビーズ(Dynabeads CD3)は、0.1%BSAが添加されたPBSで1回洗浄された後、前記単核球懸濁液に細胞107個あたり50μLが添加された。前記ビーズを含む単核球懸濁液は、4°Cで30分間ローテーターにて攪拌された。その後、前記磁気ビーズは磁石によって前記懸濁液から分離され、CD3を細胞表面に発現する細胞(CD3陽性細胞)が除去された。
前記懸濁液中の残りの細胞(以下、「CD3陰性細胞」という。)は、5%自家血清が添加された細胞培養用培地(KBM501、16025015、コージンバイオ株式会社;1750JRU/mLのIL−2含有)(以下、「KBM培地」という。)で5×105個/mLになるように希釈され、6ウェルの培養プレート(140675、nunc、サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社)に播種された。細胞培養は、37°C、5%CO2及び飽和水蒸気雰囲気下で21日間行われた。培地交換が、培養5日目、9日目、13日目及び17日目に行われた。前記細胞は、フィーダー細胞なしで培養された。
前記末梢血単核球の細胞数は、培養開始時から21日目までの間に血球計算盤を用いて生細胞数を計測することにより決定された。前記細胞の細胞表面マーカーは、抗CD3抗体(317308、BioLegend Japan 株式会社)、抗CD16抗体(556618、BD Pharmingen、日本ベクトン・ディッキンソン株式会社)、抗CD56抗体(304607、318321、BioLegend Japan 株式会社)、抗CD69抗体(310905、BioLegend Japan 株式会社)、抗KIR3DL1/KIR3DL2抗体(130−095−205、ミルテニーバイオテク株式会社)、抗KIR2DL3抗体(FAB2014P、R&D SYSTEMS社、コスモ・バイオ株式会社)、抗KIR2DL1/KIR2DS1抗体(339505、BioLegend Japan 株式会社)、抗KIR2DL5抗体(341303、BioLegend Japan 株式会社)、抗NKp46抗体(331907、BioLegend Japan 株式会社)、抗NKp30抗体(325207、BioLegend Japan 株式会社)、及び、抗NKG2D抗体(320805、BioLegend Japan 株式会社)を用いて、フロー・サイトメトリー法で解析された。
(1)健常者のNK細胞の増幅
図1Aは、CD3陽性細胞の除去前に、CD3及びCD56に対する抗体で2重染色し、フロー・サイトメトリー法で測定した実験結果である。図1Bは、CD3陽性細胞の除去後に、CD3及びCD56に対する抗体で2重染色しフロー・サイトメトリー法で測定した実験結果である。「CD3陽性細胞の構成比率」では、フロー・サイトメトリー法により計測された、各実験群の全培養細胞中のCD3陽性細胞の割合が百分率で表される。CD3陽性細胞の構成比率(%)は、CD3陽性細胞の除去前には69.37%であり、CD3陽性細胞の除去後には0.68%であった。これらの結果から明らかなとおり、CD3陽性細胞は単核球懸濁液から顕著に除去された。
図6Aは、進行癌(口腔癌、胆嚢癌及び胆管癌)の患者3人から分離されたNK細胞(CD3陰性/CD56陽性)の培養細胞全体に対する構成比率の経時的な変化をフロー・サイトメトリー法で測定した実験結果である。図6Bは、進行癌(口腔癌、胆嚢癌及び胆管癌)の患者3人から分離されたNK細胞(CD3陰性/CD56陽性)の増幅倍率の平均増殖曲線である。「NK細胞の構成比率」では、フロー・サイトメトリー法により計測された、各実験群の全培養細胞中のNK細胞の割合が百分率で表される。図6Aのグラフでは、縦軸は培養細胞全体に対するNK細胞(CD3陰性/CD56陽性)の構成比率(%)で、横軸は培養日数である。「NK細胞の増幅倍率」では、増幅後のNK細胞の細胞数を増幅前に末梢血単核球中に存在したNK細胞の細胞数で除算した結果が表される。図6Bのグラフでは、縦軸はNK細胞の増幅倍率で、横軸は培養日数である。各実験条件の標準偏差は、同一条件で3回繰り返した実験結果の測定値から算出された。図6Aに示されるとおり、NK細胞の構成比率は、培養開始時から14日目まで顕著に増大し続け、14日間培養後には約85%に増大した。また、図6Bに示されるとおり、NK細胞の増幅倍率は、培養開始時から14日目まで顕著に増大し続け、14日間培養後には約140倍に増大した。21日間培養後には、CD3陽性細胞が増殖したために、NK細胞の構成比率が低下した。しかし、前記CD3陽性細胞の増殖は、NK細胞の増幅にはほとんど影響しなかった。以上の結果から、進行癌(口腔癌、胆嚢癌及び胆管癌)の患者から分離されたNK細胞は、経時的に増幅することが示された。また、本発明は、癌、感染症等に罹患した患者から分離されたNK細胞を経時的に増幅できることが示唆された。
図7、9及び11に、各細胞表面マーカーのフロー・サイトメトリー解析結果を比較したグラフを示す。また、図8及び10に、CD69及びCD16のフロー・サイトメトリー解析結果を比較した平均蛍光強度(MFI)の測定値のグラフを示す。各実験条件の標準偏差は、同一条件で3回繰り返した実験結果の測定値から算出された。図7ないし11から明らかなとおり、本発明の方法で増幅された細胞は、増幅前の細胞と比較して、CD69、KIR2DL3、KIR2DL1/KIR2DS1、KIR2DL5、NKp30、及び、NKG2Dを強く発現していた。特に、前記増幅された細胞では、CD69の発現は、約100%であった。これらの図から明らかなとおり、本発明の方法で調製された細胞は、NK細胞としての分化マーカーを発現することが示された。また、前記NK細胞は、高い細胞傷害活性を備えていることが示唆された。
1.材料及び方法
NK細胞は実施例1で説明された方法に従って健常者から調製された。2500IU/mLのIL−2(AF−200−02−2、PeproTech、東洋紡績株式会社)と、5%自家血清とを添加したCellGro SCGM(2001、セルジェニックス、岩井化学薬品株式会社)(以下、「CellGro培地」という。)が細胞培養用培地として調製された。前記NK細胞は、実施例1で説明された方法に従って前記KBM培地及び前記CellGro培地で増幅された。
図12は、KBM培地と、CellGro培地とで培養されたNK細胞の増幅倍率の増殖曲線である。前記増幅倍率は、7日間培養後、14日間培養後及び21日間培養後のNK細胞の細胞数を、培養開始時のNK細胞の細胞数で除算した商として算出された。各実験条件の標準偏差は、同一条件で2回繰り返した実験結果の測定値から算出された。NK細胞の増幅倍率は、KBM培地及びCellGro培地で、培養開始時から21日目まで増大し続けた。21日間培養後、前記増幅倍率は、KBM培地では約670倍であり、CellGro培地では約140倍であった。
1.材料及び方法
(1)細胞傷害活性の定量
NK細胞が、実施例1で説明された方法に従って調製され、エフェクター細胞として用いられた。K562細胞(慢性骨髄性白血病細胞)が当業者に周知の方法で調製され、標的細胞として用いられた。増幅されたNK細胞と、増幅されていないNK細胞(以下、「非増幅NK細胞」という。)との細胞傷害活性が、当業者に周知の方法で定量された。簡潔には、前記標的細胞は、3−3’−ジオクタデシロキサカルボシアニン(D4292、シグマ アルドリッチ ジャパン株式会社)(終濃度:0.01mM)を添加したRPMI−1640培地で10分間培養することによって標識された。前記標的細胞は、標識後、PBS(−)及び無血清IMDM培地を用いて3回洗浄された。前記エフェクター細胞と、前記標的細胞とは、丸底の96ウェルの培養プレートに播種され、無血清IMDM培地で2時間共培養された。エフェクター細胞と標的細胞との比(E:T比)は、3対1、2対1、1対1、1対5、及び、1対10に調製された。細胞傷害活性(%)は、抗MHCクラスI抗体(311409、BioLegend Japan 株式会社)及び7−アミノ−アクチノマイシンD(A9400、シグマ アルドリッチ ジャパン株式会社)を用いてフロー・サイトメトリー法によって定量された。
NK細胞は、実施例1で説明された方法に従って増幅された。培養開始時、3日間培養後、7日間培養後、14日間培養後及び21日間培養後に、前記NK細胞と、前記K562細胞とは、2対1のE:T比で2時間共培養された。その後、前記NK細胞におけるCD107a陽性細胞の構成比率が、抗CD107a抗体(328606、BioLegend Japan 株式会社)を用いてフロー・サイトメトリー法で解析された。
(1)細胞傷害活性の定量
図13は、本発明の方法で増幅された末梢血由来NK細胞のK562に対する細胞傷害活性を調べた実験結果を示すグラフである。縦軸は細胞傷害活性(単位:%)である。白色棒は非増幅NK細胞の細胞傷害活性を示し、黒色棒は増幅されたNK細胞の細胞傷害活性を示す。横軸は、増幅されたNK細胞又は非増幅NK細胞と、K562細胞とのE:T比である。E:T比が3対1であるとき、前記細胞傷害活性は、非増幅NK細胞では約30%であり、増幅されたNK細胞では約110%であった。E:T比が2対1であるとき、前記細胞傷害活性は、非増幅NK細胞では約20%であり、増幅されたNK細胞では約107%であった。E:T比が1対1であるとき、前記細胞傷害活性は、非増幅NK細胞では約10%であり、増幅されたNK細胞では約100%であった。E:T比が、1対5及び1対10であるとき、増幅されたNK細胞の前記細胞傷害活性は、それぞれ、約25%及び約15%であった。
図14は、健常者から分離されたCD107a陽性細胞の培養細胞全体に対する構成比率の経時的な変化をフロー・サイトメトリー法で測定した実験結果である。各実験条件の標準偏差は、同一条件で5回繰り返した実験結果の測定値から算出された。「CD107a陽性細胞の構成比率」では、フロー・サイトメトリー法により計測された、各実験群の全培養細胞中のCD107a陽性細胞の割合が百分率で表される。図14のグラフでは、縦軸は培養細胞全体に対するCD107a陽性細胞の構成比率(%)で、横軸は培養日数である。CD107a陽性細胞の構成比率は、培養開始時から3日目までに約35%まで増大され、前記構成比率は、21日目でも維持された。
実施例1ないし3の実験後、さらにNK細胞の増幅実験を重ねるなかで、CD3陽性細胞が非選択的に増大し、CD3陽性細胞の培養細胞全体に対する構成比率が本実施例の結果のように30%を超える場合があるとの知見が得られた。このCD3陽性細胞の非選択的な増大の頻度は、進行癌の患者よりアフェレーシス法で採取された末梢血単核球細胞を利用してNK細胞を増幅した実験のうち約30%であった(データは示されない。)。そこで、NK細胞を選択的に増幅するために、CD3陽性細胞を除去するステップを繰り返すことが試みられた。
実施例1で説明された方法に従って、NK細胞は増幅され、細胞数及び細胞表面マーカーが解析された。単核球懸濁液は進行癌(口腔癌、胆嚢癌及び胆管癌)の患者から調製された。CD3陽性細胞の除去が、1回又は2回実施された。CD3陰性細胞は前記KBM培地で14日間培養された。
図15は、CD3陽性細胞の1回除去及び2回除去後のNK細胞(CD3陰性/CD56陽性)の培養細胞全体に対する構成比率を示す棒グラフである。各実験条件の誤差棒は同一条件で3回繰り返した実験結果の測定値の標準誤差を示す。NK細胞、CD3陽性細胞及び他の細胞の構成比率では、フロー・サイトメトリー法により計測された、各実験群の全培養細胞中のNK細胞、CD3陽性細胞及び他の細胞の割合それぞれが百分率で表される。グラフの縦軸は培養細胞全体に対するNK細胞、CD3陽性細胞及び他の細胞の構成比率(%)であり、横軸はCD3陽性細胞の除去回数である。NK細胞の培養細胞全体に対する構成比率(%)は、CD3陽性細胞の1回除去では約50%であり、CD3陽性細胞の2回除去では約65%であった。
1.材料及び方法
実施例1で説明された方法に従って、NK細胞は増幅され、細胞数及び細胞表面マーカーが解析された。単核球懸濁液は進行癌(口腔癌、胆嚢癌及び胆管癌)の患者から調製された。CD3陽性細胞の除去後、造血前駆細胞が除去された。前記造血前駆細胞の除去は、CD34を細胞表面に発現する細胞(CD34陽性細胞)を、ビオチン化抗CD34抗体(343523、BioLegend Japan 株式会社)と、磁気ビーズ(Dynabeads biotin binder、110−47、ライフテクノロジーズジャパン株式会社)とを用いて行われた。簡潔には、前記CD34陽性細胞と、前記ビオチン化抗CD34抗体とが反応された。その後、遠心分離が行われ、上清が除去され、前記抗体が結合した細胞の懸濁液が調製された。前記磁気ビーズは、0.1%BSAが添加されたPBSで1回洗浄後、細胞107個あたり50μLが前記懸濁液に添加された。前記磁気ビーズを含む懸濁液は、4°Cで30分間ローテーターにて攪拌された。前記磁気ビーズは磁石によって前記懸濁液から分離され、CD34陽性細胞が除去された。前記懸濁液中の残りの細胞(以下、「CD3及びCD34陰性細胞」という。)は前記KBM培地で14日間培養された。フロー・サイトメトリー法での計測では、抗CD34抗体(343505、BioLegend Japan 株式会社)が追加的に用いられた。
図16Aは、増幅前のCD3陰性細胞と、CD3及びCD34陰性細胞とにおけるCD34陽性細胞の構成比率を示す棒グラフである。図16Bは、増幅前のCD3陰性細胞と、CD3及びCD34陰性細胞とにおけるCD3陽性細胞の構成比率を示す棒グラフである。各実験条件の誤差棒は同一条件で3回繰り返した実験結果の測定値の標準誤差を示す。CD34陽性細胞及びCD3陽性細胞の構成比率では、フロー・サイトメトリー法により計測された、各実験群の全細胞中のCD34陽性細胞及びCD3陽性細胞の割合が百分率で表される。グラフの縦軸は細胞全体に対する増幅前のCD34陽性細胞及びCD3陽性細胞の構成比率(%)である。グラフの横軸は、増幅用の各実験群の細胞タイプを示す。増幅前のCD34陽性細胞の構成比率(%)は、CD3陰性細胞では約0.15%であり、CD3及びCD34陰性細胞では約0.02%であった。増幅前のCD3陽性細胞の構成比率(%)は、CD3陰性細胞では約0.15%であり、CD3及びCD34陰性細胞では約0.25%であった。
以上の実験結果から明らかなとおり、末梢血由来の単核球からCD3陽性細胞(T細胞)を除去することによって、NK細胞を大量に調製することができた。また本発明の方法で増幅された細胞は、本実施例の実験結果で明らかにされたとおり、非常に高い細胞傷害活性を有した。さらに、末梢血由来の単核球からCD3陽性細胞(T細胞)及びCD34陽性細胞(造血前駆細胞)を除去することによって、NK細胞を高純度で調製することができた。
Claims (10)
- NK細胞を含む細胞集団を調製するステップと、
前記NK細胞を含む細胞集団からT細胞を除去するステップと、
除去された残りの細胞を、2500IU/mLないし2813IU/mLのIL−2だけをサイトカインとして含み、OK432を含まない培地で、フィーダー細胞を用いることなく培養するステップと
を含む増幅方法によって得られたNK細胞を含む細胞集団を含む、細胞療法のための医薬品組成物であって、
前記医薬品組成物は、OK432およびフィーダー細胞を含まないことを特徴とする、
医薬品組成物。 - 前記NK細胞を含む細胞集団から前記T細胞を除去するステップは、CD3陽性細胞を除去するステップによって達成されることを特徴とする、請求項1に記載の医薬品組成物。
- 前記調製するステップと、前記培養するステップとの間に、前記NK細胞を含む細胞集団から造血前駆細胞を除去するステップを含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の医薬品組成物。
- 前記NK細胞を含む細胞集団から前記造血前駆細胞を除去するステップは、CD34陽性細胞を除去するステップによって達成されることを特徴とする、請求項3に記載の医薬品組成物。
- 前記培地は、自家血清、AB型血清、及び/又は、血清アルブミンを含むことを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の医薬品組成物。
- 前記NK細胞を含む細胞集団を調製するステップは、被験者から採取された血球細胞から単核球を分離するステップによって達成されることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の医薬品組成物。
- 前記血球細胞は、末梢血、臍帯血、骨髄及び/又はリンパ節から採取されることを特徴とする、請求項6に記載の医薬品組成物。
- 前記血球細胞は末梢血からアフェレーシス法により採取されることを特徴とする、請求項7に記載の医薬品組成物。
- 前記NK細胞を含む細胞集団は、胚性幹細胞、成体幹細胞及び人工多能性幹(iPS)細胞からなるグループから選択されるいずれかの幹細胞由来の造血幹細胞と、臍帯血由来の造血幹細胞と、末梢血由来の造血幹細胞と、骨髄血由来の造血幹細胞と、臍帯血単核球と、末梢血単核球とからなる群から選択される少なくとも1種類の細胞から調製されることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の医薬品組成物。
- 感染症及び/又は癌を治療するために用いられることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載の医薬品組成物。
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