JP5980728B2 - 遊技機 - Google Patents
遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5980728B2 JP5980728B2 JP2013129053A JP2013129053A JP5980728B2 JP 5980728 B2 JP5980728 B2 JP 5980728B2 JP 2013129053 A JP2013129053 A JP 2013129053A JP 2013129053 A JP2013129053 A JP 2013129053A JP 5980728 B2 JP5980728 B2 JP 5980728B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- ball
- variable
- passage
- closing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 96
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 90
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 82
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 65
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 40
- 230000008859 change Effects 0.000 description 36
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 30
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 24
- 230000009471 action Effects 0.000 description 23
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 19
- 238000000034 method Methods 0.000 description 18
- 230000008569 process Effects 0.000 description 18
- 230000001960 triggered effect Effects 0.000 description 14
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 9
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 7
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 6
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 5
- 238000013461 design Methods 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 5
- 230000004044 response Effects 0.000 description 5
- 241000274965 Cyrestis thyodamas Species 0.000 description 4
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 4
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 4
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 4
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 4
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 4
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 3
- 238000005034 decoration Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 3
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 3
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 3
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 3
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 2
- 229910001369 Brass Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000004397 blinking Effects 0.000 description 1
- 239000010951 brass Substances 0.000 description 1
- 238000012790 confirmation Methods 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 1
- 238000005304 joining Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 description 1
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 description 1
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 1
- 239000007858 starting material Substances 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
遊技球(P)が流下可能な遊技領域(20a)が画成された遊技盤(20)を備えた遊技機において、
前記遊技領域(20a)に対して第1の入球口(101)を閉鎖する閉鎖位置および該第1の入球口(101)を開放する開放位置に変位可能な第1の開閉部材(131)を有する第1の可変入球部(130)と、
前記遊技領域(20a)に対して第2の入球口(102,103)を閉鎖する閉鎖位置および該第2の入球口(102,103)を開放する開放位置に変位可能な第2の開閉部材(165,166)を有する複数の第2の可変入球部(161,162)と、
前記遊技領域(20a)に対して第3の入球口(41)を閉鎖する閉鎖位置および該第3の入球口(41)を開放する開放位置に変位可能な第3の開閉部材(43)を有する第3の可変入球部(40)と、
前記遊技領域(20a)を流下する遊技球(P)が通過可能な第4の入球口(34)とを備え、
前記第1の可変入球部(130)は、前記第1の開閉部材(131)に電動式駆動手段(135)が接続されて、当該電動式駆動手段(135)の駆動に伴い第1の開閉部材(131)が開放動作および閉鎖動作するよう構成されると共に、前記第3の可変入球部(40)は、前記第3の開閉部材(43)に別の電動式駆動手段(42)が接続されて、当該別の電動式駆動手段(42)の駆動に伴い第3の開閉部材(43)が開放動作および閉鎖動作するよう構成され、
前記第2の入球口(102,103)への遊技球(P)の入球を契機として前記第3の開閉部材(43)を開放動作させ得るよう構成されると共に、前記第4の入球口(34)への遊技球(P)の入球を契機として前記第1の開閉部材(131)を開放させ得るよう構成され、
前記第4の入球口(34)への遊技球(P)の入球を契機として開放動作する前記第1の開閉部材(131)開放時間に比べて、前記第2の入球口(102,103)への遊技球(P)の入球を契機として開放動作する前記第3の開閉部材(43)の少なくとも1つの開放態様における開放時間の方が長くなるよう前記各電動式駆動手段(135)が駆動されるよう構成され、
前記各第2の可変入球部(161,162)は、
遊技球(P)の接触に伴い基準位置から作動位置に変位して前記第2の開閉部材(165,166)を閉鎖位置から開放位置に変位させ得る第1の作動部材(176)と、
遊技球(P)の接触に伴い入球作動位置から閉鎖保持位置に変位して前記第2の開閉部材(165,166)を開放位置から閉鎖位置に変位させ得る第2の作動部材(201)とを備え、
前記第1の入球口(101)に連通した第1の球通路(302)に、前記複数の第2の可変入球部(161,162)の内、所定の第2の可変入球部の第1の作動部材(176)が臨んで、第1の球通路(302)を通過する遊技球(P)が当該第1の作動部材(176)に接触するよう構成され、
前記所定の第2の可変入球部(161)における第2の入球口(102)に連通した第2の球通路(115,304)に、当該所定の第2の可変入球部(161)における第2の作動部材(201)が臨むと共に、別の第2の可変入球部(162)における第1の作動部材(176)が臨んで、第2の球通路(115,304)を通過する遊技球(P)が当該第2の作動部材(201)および第1の作動部材(176)に接触するよう構成されたことを要旨とする。
そして、第2の入球口への遊技球の入球を契機として第3の開閉部材が開放動作する第3の可変入球部を設けることで、該第2の入球口へ遊技球の入球が可能となる第1の可変入球部への遊技球の入球や、当該第1の可変入球部に入球した後の第2の可変入球部の作動に対する関心を高めることができ、第1の可変入球部および複数の第2の可変入球部により新たな遊技性を創出して遊技の興趣を高めることが可能となる。
また、第4の入球口への遊技球の入球を契機として開放動作する前記第1の開閉部材の開放時間に比べて、第2の入球口への遊技球の入球を契機として開放動作する前記第3の開閉部材の少なくとも1つの開放態様における開放時間の方が長くなるよう構成することで、第1の可変入球部に入球した遊技球により第2の可変入球部が作動されることへの関心を高めることができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、所定条件の成立(後述する固定始動入賞部30の固定始動口31または可変入球装置100の各可変始動口102,103へのパチンコ球Pの入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての図柄表示装置17(図柄表示手段)が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20の遊技領域21と対応する位置に前後に開口する窓口13aが形成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられている。そして、前枠13には、ガラス板や透明な合成樹脂材で形成された透視保護板18が窓口13aを覆うよう配設されており、遊技盤20を前側から目視可能な状態で保護している。また、前記前枠13における窓口13aの下方位置には、パチンコ球Pを貯留可能な球受け皿14,15が設けられており、当該前枠13と一体的に球受け皿14,15を開閉し得るようになっている。実施例の前枠13には、上球受け皿14および下球受け皿15が上下の位置関係で組み付けられている。なお、前記上下の球受け皿14,15の一方および両方を、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。また、1つの球受け皿14,15のみを備える構成とすることもできる。
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、遊技盤20の裏面側に前記図柄表示装置17が配置されている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール22が配設されており、該案内レール22により画成される略円形の遊技領域21内にパチンコ球Pが入球可能な複数の入球部(固定始動口31および変入球装置の各可変始動口102,103)が設けられて、前記打球発射装置により遊技領域21に発射されたパチンコ球Pが入球部に入球することにより遊技が行われるようになっている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤20設置部品が取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に打ち出されたパチンコ球Pを排出するアウト口23が開設されている。後述するように実施例の遊技盤20には、遊技盤20設置部品として枠状装飾体25、固定始動入賞部30、可変入球装置100、特別入賞部40、ゲート部33等が配設されている。
図2に示すように、実施例の遊技盤20には、パチンコ球Pが入球可能な入球部30が前記第1球流下経路21aに設けられている。この第1球流下経路21aには、遊技領域21(第1球流下経路21a内)で入球口31が常に開口する入球部30が設けられており、遊技領域21に打ち出されて第1球流下経路21aを流下するパチンコ球Pが当該常時開口する入球部30の入球口31に一定の確率で入球し得るようになっている。ここで、入球口31が常時開口する第1球流下経路21aの入球部30に入球したパチンコ球Pは、メイン制御基板60に配線接続された球検出センサ75に検出されるよう構成されており(図22参照)、当該球検出センサ75がパチンコ球Pを検出してメイン制御基板60に検出信号が入力されることを特図変動表示(後述)の開始条件および賞球の払出条件として設定されている。そこで、以下の説明では、第1球流下経路21aに設けられた入球口が常時開口する入球部を固定始動入賞部30と指称し、当該固定始動入賞部30の入球口を固定始動口31と指称すると共に、固定始動入賞部30に入球したパチンコ球Pを検出する球検出センサを固定始動検出センサ75と指称するものとする。
図2に示すように、前記遊技盤20には、パチンコ球Pが入球可能な入球部33,130,161,162が前記第2球流下経路21bに設けられている。この第2球流下経路21bには、遊技領域21(第2球流下経路21b内)で入球口34が常に開口する入球部33が設けられており、遊技領域21に打ち出されて第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pが当該常時開口する入球部33の入球口34に一定の確率で入球し得るようになっている。ここで、入球口34が常時開口する第2球流下経路21bの入球部33に入球したパチンコ球Pは、メイン制御基板60に配線接続された球検出センサ76に検出されるよう構成されており(図22参照)、当該球検出センサ75がパチンコ球Pを検出してメイン制御基板60に検出信号が入力されることを普図変動表示(後述)の開始条件として設定されている。また、前記第2球流下経路21b内で入球口34が常に開口する入球部33は、当該第2球流下経路21b内で球出口が常に開口するよう形成されて、当該入球部33の入球口34に入球したパチンコ球Pがそのまま球出口から通出して第2球流下経路21bを流下するようになっている。そこで、以下の説明では、当該第1球流下経路21aの入球部をゲート部33と指称し、当該ゲート部33の入球口をゲート入口34と指称すると共に、ゲート部33に入球したパチンコ球Pを検出する球検出センサをゲートセンサ76と指称するものとする。なお、前記ゲート部33は、前記枠状装飾体25の右側方位置に、遊技盤20の前面側に突出すると共にゲート入口34およびゲート出口が上下に連通する門型に形成されて、当該遊技盤20の前面側に突出するゲート部33に前記ゲートセンサ76が配置されている。すなわち、実施例のパチンコ機10では、前記第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pのみがゲート部33のゲート入口34に入球し得るよう構成されている。また、前記ゲート部33は、遊技盤20の前面側に突出したゲートセンサ76を装飾する装飾部やゲートセンサ76を保護する保護部としての機能を具有している。
また、図2に示すように、前記遊技盤20の第2球流下経路21bには、前記ゲート部33とは別に、パチンコ球Pが入球する入球口101,102,103を開閉可能な開閉部材131,165,166を備えた可変入球部130,161,162を有する可変入球装置(可変入球ユニット)100が設けられている。前記可変入球装置100は、図3〜図7に示すように、前記可変入球部として、開閉部材131にソレノイド(電動式駆動手段)が接続されてソレノイドの駆動に伴い開閉部材が開閉動作する第1の可変入球部130と、該第1の可変入球部130の入球口101に入球したパチンコ球Pとの接触に伴い作動して開閉部材165,166の開閉状態を切り替え可能な第2の可変入球部161,162とを備えており、各対応の開閉部材131,165,166の開閉状態に応じて、第2球流下経路21bを流下するパチンコ球Pが第1の可変入球部130や第2の可変入球部161,162に入球し得るよう構成されている。すなわち、実施例の遊技盤20には、電気的に作動される第1の可変入球部130と、該電気的に作動する第1の可変入球部130に入球したパチンコ球Pにより機械的に作動される第2の可変入球部161,162とが設けられている。
また、前記遊技盤20の裏側には、図5〜図6、図18に示すように、前記可変入球装置100の後方位置に球通路ユニット80が設けられており、当該可変入球装置100の作動口101や可変始動口102,103に入球したパチンコ球Pが球通路ユニット80の球排出通路を介して遊技盤20の外部に排出されるよう構成されている。ここで、前記球通路ユニット80は、前記可変入球装置100に前記作動口101に連通する作動口排出通路81,83と、前記可変始動口102,103に連通する始動口排出通路88,89とが形成されており、作動口101に入球したパチンコ球Pが作動口排出通路81,83を介して遊技盤20の外部に排出されると共に、各可変始動口102,103に入賞したパチンコ球Pが始動口排出通路88,89を介して遊技盤20の外部に排出されるようになっている。
前記特別入賞部40(特別入賞手段)は、図2に示すように、遊技領域21に開口する入球口としての特別入賞口41(図示せず)を開閉自在に閉成する開閉扉43(開閉手段)を備えており、駆動手段としての特別入賞ソレノイド42(図22参照)の駆動に伴って開閉扉43が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。なお、実施例では、前記開閉扉43が前後方向へ揺動することで特別入賞口41を開閉するよう構成されており、該開閉扉43により特別入賞口41が閉鎖された状態を図2に示す。また、前記特別入賞部40には、前記特別入賞口41に入球したパチンコ球Pを検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ79(図22参照)が設けられている。前記特別入賞検出センサ79は、前記メイン制御基板60に配線接続されており、該特別入賞検出センサ79からメイン制御基板60への入賞検出信号の入力に伴って所定数(実施例では15個)の賞球が払い出されるようになっている。ここで、前記特別入賞ソレノイド42は、前記固定始動入賞部30または可変始動入賞部161,162へのパチンコ球Pの入球を契機として特別入賞部40を開放する大当り遊技が付与される場合に、大当り遊技の種類に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板60によって駆動制御される。ここで、前記特別入賞部40は、前記固定始動入賞部30の下方位置に配置されると共に、前記第1および第2球流下経路21a,21bが合流する合流領域21cに位置するよう構成されており、第1および第2球流下経路21a,21bの何れを流下するパチンコ球Pであっても、開閉扉43の開閉状態に応じて、特別入賞部40の特別入賞口41に入球し得るよう構成されている。
前記可変入球装置100は、図3〜図7に示すように、遊技盤20に固定される本体部材105の裏側に、前記可変作動入球部130、第1および第2の可変始動入賞部161,162の夫々が配設されて、当該本体部材105が遊技盤20の前面から固定される。また、前記可変入球装置100は、前記可変作動入球部130の作動口101に入球したパチンコ球Pを、複数の球通路(具体的には第1および第2の分岐流入通路145,146)に振り分けて通出させる通路振分部(振分手段)150が設けられている。ここで、実施例の通路振分部150は、第1可変始動入賞部161に連通する前記第1の分岐通路および第2可変始動入賞部162に連通する前記第2の分岐通路の何れかにパチンコ球Pを振り分けるよう構成されており、当該通路振分150での通路振分により、作動口101に入球したパチンコ球Pが第1または第2可変始動入賞部161,162の何れかへ誘導されるようになっている。すなわち、可変入球装置100は、可変作動入球部130、第1および第2の可変始動入賞部161,162、通路振分部150を備えた単一のユニット部材として遊技盤20に着脱し得るよう構成されている。
前記本体部材105は、図6〜図7に示すように、前記遊技盤20の前面側に取り付けられる取付ベース部106と、該取付ベース部106の前面側に配設されたカバー部108とから形成されている。そして、本体部材105の上部位置に可変作動入球部130および通路振分部150が配置され、本体部材105の下部位置に第2可変始動入賞部162が配置され、該可変作動入球部130および第2可変始動入賞部162の間に位置するよう第1可変始動入賞部161が配置されている。ここで、実施例の可変入球装置100では、前記可変作動入球部130および通路振分部150をケース体121,140に組み付けてユニット化した電動切替ユニット120が前記本体部材105の上部裏側に配設されている。
前記通出通路110は、図4に示すように、前記本体部材105の上面に形成された開口部110aと、当該本体部材105の左側面の上部位置に形成された開口部110bとを連通するよう構成されており、遊技領域21(第2球流下経路21b)を流下するパチンコ球Pが、当該上面に形成された開口部110aから通出通路110に流入して、左側面に形成された開口部110bから遊技領域21(第2球流下経路21b)に通出し得るようになっている。ここで、前記通出通路110は、上面の開口部110aから下方に延在する縦通路111と、当該縦通路111の下端部に連通すると共に左側面の開口部110bへ向けて下方傾斜する傾斜通路112とから構成されて、当該通出通路110(具体的には縦通路111)に開口するよう前記取付ベース部106に通孔101が形成されている。この通出通路110に開口する通孔は、前記可変作動入球部130の作動口開閉部材(開閉部材)131の作動により開閉されるようになっている。すなわち、通出通路110に開口するよう設けられた通孔が、前記可変作動入球部130の作動口101となっており、可変作動入球部130の作動口開閉部材131の開放に伴って、パチンコ球Pが作動口101に入球し得るようになっている。なお、以下の説明において、本体部材105の上面に形成された開口部を球流入口110aと指称し、本体部材105の左側面の上部位置に形成された開口部を球流出口110bと指称して区別する場合がある。
また前記本体部材105には、図3〜図4に示すように、本体部材105の左側面に形成された開口部102と、取付ベース部106の第1可変始動入賞部161の配設位置に形成された第1取込口115aとを連通する第1取込通路115が設けられていると共に、本体部材105の左側面に形成された開口部103と前記取付ベース部106の第2可変始動入賞部162の配設位置に形成された第2取込口116aとを連通する第2取込通路116が設けられる。すなわち、遊技領域21(第2球流下経路21b)を流下する過程で、前記本体部材105の左側面に形成された開口部102,103から第1または第2取込通路115,116に流入したパチンコ球Pを、各取込通路115,116に対応する第1取込口115aまたは第2取込口116aから取り込み得るようになっている。なお、実施例では、前記球流出口110bの下方に隣接して位置する開口部102に前記第1取込通路115が連通し、前記本体部材105の左側面の最下方に位置する開口部103に前記第2取込通路116が連通するよう構成されている。
前記電動切替ユニット120は、図6、図8〜図9に示すように、前記可変作動入球部130が配設される第1の本体ケース121と、前記通路振分部150が配設される第2の本体ケース140とを備え、両本体ケース121,140を組み付けることで、可変作動入球部130および通路振分部150を単一のユニットとして取り扱い可能に構成されている。具体的に、前記第2の本体ケース140の後方上部位置に前記第1の本体ケース121を固定した状態で、前記可変入球装置100の本体部材105の裏側上部位置に、当該第2の本体ケース140が取り付けられる。
前記第1の本体ケース121は、図8に示すように、前記第2の本体ケース140に固定される第1の前側ケース体122と、該第1の前側ケース体122の裏側に固定される第1の後側ケース体123とから構成され、当該第1の前側ケース体122および第1の後側ケース体123の間に、前記可変作動入球部130の駆動手段としての第1ソレノイド135を収容する収容部124が画成されている。ここで、前記第1の後側ケース体123には、前方へ開口する矩形箱状に形成され、当該第1の後側本体ケースの前方開口を第1の前側ケース体122で塞ぐことにより前記収容部124が画成されるようになっている。
前記可変作動入球部130は、図8に示すように、前記作動口101を閉鎖する閉鎖位置(図19(a)参照)および該作動口101を開放する開放位置(図20(a)参照)に変位可能な作動口開閉部材131と、該作動口開閉部材131を駆動する電動式駆動手段としての第1ソレノイド135と、当該第1ソレノイド135を作動口開閉部材131に連繋接続する第1連繋部136とを備え、第1ソレノイド135が駆動制御することで作動口開閉部材131が開放位置および閉鎖位置に変位するようされる。すなわち、前記第1ソレノイド135の駆動に伴って作動された作動部が前記作動口開閉部材131を閉鎖位置および開放位置に変位させることで、前記通出通路110(縦通路111)を流下するパチンコ球Pの作動口101への入球が許容された状態と、入球が阻止された状態と切り替わるよう構成されている。ここで、作動口開閉部材131が作動口101を閉鎖する状態としては、当該作動口開閉部材131により作動口101が完全に塞がれて前記通出通路110(縦通路111)に開口しない状態である必要はなく、当該作動口101をパチンコ球Pが入球不能な程度に塞ぐ状態であれば、作動口101が通出通路110(縦通路111)に開口している状態であってもよい。
ここで、前記作動口開閉部材131は、図8に示すように、前後方向に長尺な平板状に形成されて、前記第1の本体ケース121(第1の後側ケース体123)に形成された前記第1ガイド凹部125に作動口開閉部材131の後側部分が摺動可能に挿入され、当該第1ガイド凹部125の前方開口から作動口開閉部材131の前側部分が突出するよう構成されている。すなわち、作動口開閉部材131は、前側部分が第1ガイド凹部125(第1の本体ケース121)から前方へ突出した状態で、前後方向に移動し得るよう構成されている。
前記第2の本体ケース140は、図8に示すように、前記可変入球装置100の本体部材105(取付ベース部106)に固定される第2の前側ケース体141と、該第2の前側ケース体141の裏側に固定される第2の後側ケース体142とから構成され、当該第2の本体ケース140に、パチンコ球Pが通過可能な球通路(導入通路143、連絡通路144、第1および第2の分岐流入通路145,146)が画成されている。前記第2の前側ケース体141には、前後および上方へ開口する導入通路143が形成され、該第2の前側ケース体141を本体部材105に固定した際に、当該導入通路143が作動口101に連通するよう構成されている。なお、前記導入通路143の上方開口は、前記作動口101の開口上縁に沿って後方へ突出するよう前記取付ベース部106の後面に形成された通路画壁107(図7参照)により塞がれ、導入通路143の上方開口からパチンコ球Pが零れ落ちないようになっている。なお、前記可変作動入球部130の作動口開閉部材131は、図19〜図21に示すように、前記第1の本体ケース121と第2の本体ケース140とを組み付けた状態において、当該作動口開閉部材131の前側部分が前記導入通路143内に位置して、当該導入通路143に沿って前後に移動するよう構成されている。
前記通路振分部150は、図8に示すように、前記連絡通路144を通過したパチンコ球Pを第1および第2の分岐流入通路145,146の何れかに振り分けて通出させる振分体(振分手段)151と、該振分体151を駆動する電動式駆動手段としての第2ソレノイド152と、当該第2ソレノイド152を振分体151に連繋接続する第2連繋部156,157とを備えている。前記振分体151は、前記連絡通路144を通過したパチンコ球Pを第1の分岐流入通路145へ通出させる第1振分位置(図9(a)参照)と、該連絡通路144を通過したパチンコ球Pを第2の分岐流入通路146へ通出させる第2振分位置(図9(b)参照)との間を移動し得るよう設けられており、第2ソレノイド152を駆動制御することで振分体151が第1振分位置および第2振分位置に移動するようになっている。
前記振分体151は、図9に示すように、前記第1の分岐流入通路145の球入口を閉塞可能な大きさに形成された板状に形成されて、前記第2の本体ケース140に形成された第2ガイド凹部148に左右方向に摺動可能に配設されている。また、前記振分体151には、後方へ突出する軸部151aが後端部に形成されており、前記第2の後側ケース体142に形成された挿通孔142aを介して当該軸部151aが第2の本体ケース140の裏側に突出するようになっている。そして、前記挿通孔142aから突出した振分体151の軸部151aに前記第2連繋部156,157が接続されて、前記第2ガイド凹部148に振分体151が収容された位置(第1振分位置)と、第2ガイド凹部148から振分体151が突出して第1の分岐流入通路145の球入口を閉塞する位置(第2振分位置)との間を移動するようになっている。ここで、振分体151が第1振分位置にある状態では、第1の分岐流入通路145の球入口が振分体151により閉塞されることなく上方に開口するよう構成され、連絡通路144の通出口144aを通出したパチンコ球Pがそのまま第1の分岐流入通路145へ流入(落下)し得るようになっている。また、前記振分体151が第2振分位置にある状態では、振分体151の上面が第2の分岐流入通路146の底面と略同じ高さか或いは振分体151の上面が第2の分岐流入通路146の底面より僅かに上方に位置するよう構成され、前記連絡通路144の通出口144aを通出したパチンコ球Pが第2の分岐流入通路146へ流入し得るようになっている。
前記第1可変始動入賞部161は、図3、図4、図6、図7、図10〜図17に示すように、前記第1可変始動口102を閉鎖する閉鎖位置(図4の実線参照)および該第1可変始動口102を開放する開放位置(図4の二点鎖線参照)に変位可能な前記第1始動口開閉部材165(開閉部材)と、前記作動口101に連通した第1の分岐通路を通過するパチンコ球Pが接触し得るよう設けられてパチンコ球Pの接触に伴い作動する第1作動機構175と、前記第1可変始動口102に連通した前記第1取込通路115を通過するパチンコ球Pが接触し得るよう設けられてパチンコ球Pの接触に伴い作動する第2作動機構200とを備えている。そして、第1始動口開閉部材165が閉鎖位置にある状態で、前記作動口101に入球したパチンコ球Pとの接触に伴い作動した第1作動機構175が、当該第1始動口開閉部材165を閉鎖位置から開放位置に変位させ、第1始動口開閉部材165が開放位置にある状態で、第1可変始動口102に入賞したパチンコ球Pとの接触に伴い作動した第2作動機構200が、当該第1始動口開閉部材165を開放位置から閉鎖位置に変位させるよう構成されている。
前記第1および第2始動口開閉部材165,166は、図4、図7、図12に示すように、上方に向かって徐々に薄肉となる所謂フラップ状に形成されおり、各始動口開閉部材165,166の下部に形成された軸孔165a,166aに、前記可変入球装置100の本体部材105に形成された前後に延在する支軸105aが挿通されている。ここで、第2始動口開閉部材166を枢支する支軸105aは、前記第2取込口116aの側方(実施例では左側方)に位置すると共に前記第1始動口開閉部材165を枢支する支軸105aは、第1取込口115aの側方(実施例では左側方)に位置するよう前記本体部材105(取付ベース部106)に夫々形成されており、当該支軸105aを中心にして、先端部(端部)を上方に指向させた閉鎖位置(図14参照)と、該先端部を斜め左上方に指向させた開放位置(図15、図16参照)との間で各始動口開閉部材165,166が揺動するように構成される。また、前記各始動口開閉部材165,166は、前記閉鎖位置において前記支軸105aよりも左側方(対応する第1取込口115aおよび第2取込口116aから離間する方向)に重心が偏倚するよう形成され、常には自重により閉鎖位置から開放位置へ向けて回転する方向へ付勢されている。
前記第1作動機構175および第2作動機構200は、図10、図11に示すように、前記本体部材105の裏側に配設される機構設置ケース170に組み付けられている。機構設置ケース170は、前方および下方へ開口する矩形箱状に形成されており、当該機構設置ケース170の内部空間に、前記第1作動機構175および第2作動機構200が配設されるようになっている。また、前記各機構設置ケース170は、前記取付ベース部106(本体部材105)に形成された前記第1取込口115aおよび第2取込口116aに機構設置ケース170の前方開口部171が連通すると共に、取付ベース部106(本体部材105)に各取込口115a,116aに対応して形成された球誘導樋106a,106a(図7、図19〜図21参照)の上部開口と機構設置ケース170の下方開口部172が連通する状態で、当該取付ベース部106の裏側に取り付けられている。ここで、前記第2取込口116aに対応した球誘導樋106aは、当該第2取込口116aと前記球通路ユニット80の第1の始動口排出通路88の球入口とを連通するよう形成されると共に、第1取込口115aに対応した球誘導樋106aは、当該第1取込口115aと球通路ユニット80の第2の始動口排出通路89の球入口とを連通するよう形成されている。すなわち、前記第1および第2可変始動口102,103に入賞したパチンコ球Pは、対応する第1取込口115aおよび第2取込口116aから機構設置ケース170の内部空間に通過して球誘導樋106aへ移動し、当該球誘導樋106aを介して前記球通路ユニット80に形成された対応する始動口排出通路88,89へ誘導されるようになっている。
前記可変始動入賞部161,162の第1作動機構175は、図11、図18、図20(b)、図21(b)に示すように、前記作動口101に連通した対応する分岐通路(分岐流入通路145,146)を通過するパチンコ球Pが接触し得るよう設けられてパチンコ球Pの接触に伴い基準位置から作動位置に変位可能な第1の作動部材176と、当該第1の作動部材176の基準位置から作動位置への変位を制止する制止部材190とを備えている。そして、前記第1の作動部材176が基準位置から作動位置へ変位することで、第2作動機構200を作動させて始動口開閉部材165,166を閉鎖位置から開放位置へ変位させ得るよう構成されている。
前記第1の作動部材176は、図11、図12、図14〜図17に示すように、前記機構設置ケース170に揺動可能に支持される第1基体部177と、該第1基体部177に設けられて前記分岐流入通路145,146を通過するパチンコ球Pが接触する球受け部179と、当該第1基体部177に設けられ、基準位置から作動位置への変位に伴って前記第2作動機構200を作動させる第1の押上げ部183とを備えており、球受け部179へのパチンコ球Pの接触に伴って第1の作動部材176が基準位置から作動位置へ変位することにより、前記第2始動口開閉部材166を閉鎖位置から開放位置へ変位させ得るようになっている。なお、実施例では、前記第1基体部177、球受け部179および第1の押上げ部183の夫々が合成樹脂材により一体形成されている。そして、前記第1基体部177の端部に偏った位置に左右に貫通するよう形成された軸孔177aに、前記機構設置ケース170の左右側壁に支持される支軸177cが挿通されて、当該支軸177cを中心に第1の作動部材176が枢支されている。また、前記第1基体部177の略中央位置に形成された嵌合孔177bに、当該第1基体部177より比重の大きな錘部材178が嵌め込まれて、当該第1基体部177の重心が支軸177cから偏るよう構成されている。すなわち、前記第1の作動部材176(第1基体部177)は、静止状態において揺動中心が上側に位置する姿勢で前記機構設置ケース170に揺動自在に支持されている。なお、前記錘部材178は鋼や真鍮等の金属材により形成されているが、これに限られるものでない。また、静止状態は、前記球受け部179にパチンコ球Pが接触していない状態を基準としている。
前記球受け部179は、図11、図14〜図15に示すように、前記第1の作動部材176が静止状態にある状態で、前記第1基体部177の上端部から後方へ延出する球受け片180と、当該球受け片180の後部から側方(左側方)へ延出する第1誘導片181と、当該球受け片180および第1誘導片181の後端部から上方へ延出する第2誘導片182とを備えており、前記機構設置ケース170の作動球入口170aの下方に、当該球受け片180が臨むようになっている。すなわち、前記第1および第2の分岐流入通路145,146を通出したパチンコ球Pが、機構設置ケース170の作動球入口170aを介して対応する可変始動入賞部161,162の球受け片180上に落下するようになっており、当該球受け部179(球受け片180)上に落下したパチンコ球Pの重みにより、前記第1の作動部材176が揺動するようになっている。また、前記第1の作動部材176は、パチンコ球Pの重みにより揺動した際に、前記第2誘導片182の下端部が前記機構設置ケース170の下壁部173に当接して揺動規制されるようになっている。これにより、前記第1の作動部材176は、前記球受け部179(球受け片180)にパチンコ球Pが接触していない静止状態にある基準位置(図14参照)と、球受け部179(球受け片180)上に落下したパチンコ球Pの重みにより揺動した作動位置(図15参照)との間で変位するようになっている。そして、前記第1の作動部材176が作動位置に変位した状態では、前記第1および第2誘導片181,182の端縁部によりパチンコ球Pが支持されるよう構成されている。
前記第1の押上げ部183は、図11、図14に示すように、前記第1の作動部材176が基準位置にある状態で、前記第1基体部177の前側下部位置から前方へ突出するよう形成されており、該第1の作動部材176が基準位置から作動位置に揺動するのに伴い第1の押上げ部183が上方へ変位するよう構成されている。そして、前記第1の作動部材176の基準位置から作動位置への揺動に伴う前記第1の押上げ部183の移動軌跡L(図17参照)に、前記第2作動機構200における第2の作動部材201の開放作動部203(何れも後述)が位置する場合に、当該第1の押上げ部183が第2の作動部材201(開放作動部203)を上方へ押し上げて、当該第2の作動部材201が後述する閉鎖保持位置から第1入球作動位置へ回転変位されて、各可変始動入賞部161,162に対応の始動口開閉部材165,166が閉鎖位置から開放位置に変位するようになっている。すなわち、前記第1の作動部材176における第1の押上げ部183は、始動口開閉部材165,166を閉鎖位置から開放位置に変位させる作動部として機能する。なお、前記第1の押上げ部183は、前記第1基体部177の右端部に設けられており、各可変始動入賞部161,162に対応の球取込口115a,116aを通過したパチンコ球Pと干渉しないよう構成されている。
前記第1の作動部材176には、図11、図14、図15に示すように、前記第1の押上げ部183から上方に離間した位置に、上方へ突出する第2の押上げ部184が形成されている。前記第2の押上げ部184は、前記第1の作動部材176の基準位置と作動位置の間の位置(以下、制止位置という)において前記制止部材190(具体的には後述の揺動制止部192)と当接するよう構成されており、当該第2の押上げ部184が制止部材190に接触することで、制止位置から作動位置への第1の作動部材176の揺動を抑制させるようになっている。ここで、前記第1の押上げ部183が第2作動機構200の第2の作動部材201(開放作動部203)を押し上げる前(閉鎖保持位置から第1入球作動位置へ変位する前)に、前記第2の押上げ部184が制止位置まで移動して制止部材190に当接するよう構成され、当該制止部材190との当接により第1の作動部材176の揺動を抑制するようになっている。具体的には、前記第1の押上げ部183が第2作動機構200の第2の作動部材201(開放作動部203)に当接する前に、前記第2の押上げ部184が制止位置に移動して制止部材190と当接するよう構成されている。なお、前記第2の押上げ部184は、前記第1の押上げ部183と同様に、前記第1基体部177の右端部に設けられている。
前記制止部材190は、図11、図12、図14〜図17に示すように、前記機構設置ケース170の内部空間において前後方向に延在する矩形板状に形成されると共に当該機構設置ケース170に揺動可能に支持された揺動板191と、前記第1の作動部材176に形成された第2の押上げ部184に当接する揺動制止部192とを備えており、当接した第2の押上げ部184が揺動制止部192を押し上げることで、制止部材190が強制的に揺動されるよう構成される。前記揺動板191は、左右側端面の前端部に、前記機構設置ケース170に枢支される軸部191aが形成されている。
前記第2作動機構200は、図10、図11、図12〜図17に示すように、各可変始動入賞部161,162に対応する始動口開閉部材165,166を閉鎖位置に保持する閉鎖保持位置(基準位置、図14参照)と、当該始動口開閉部材165,166の閉鎖位置での保持を解除して開放位置への変位を許容する入球作動位置(作動位置、図15、図16参照))との間で変位可能な第2の作動部材201を備えている。そして、前記第1作動機構175の第1の作動部材176により第2の作動部材201が作動されると共に、各可変始動入賞部161,162に対応する可変始動口102,103に連通した取込通路115,116を通過するパチンコ球Pとの接触に伴って第2の作動部材201が作動されるようになっている。
前記第2の作動部材201は、図11に示すように、前記機構設置ケース170に回転可能に支持される第2基体部202と、前記閉鎖保持位置において前記第1作動機構175(第1の作動部材176)の作動に伴って第2の作動部材201を入球作動位置へ向けて順回転方向に変位させる開放作動部203と、閉鎖保持位置において対応する始動口開閉部材165,166を閉鎖位置に保持すると共に閉鎖保持位置から変位することで始動口開閉部材165,166の開放位置への変位を許容する閉鎖保持部204と、第2入球作動位置から閉鎖保持位置へ向けて順回転方向に変位する際に始動口開閉部材165,166を開放位置から閉鎖位置に変位させる閉鎖作動部205と、前記第1または第2入球作動位置において前記可変始動口102,103に連通した取込通路115,116を通過するパチンコ球Pと接触し得るよう設けられ、当該パチンコ球Pとの接触に伴い第2の作動部材201を閉鎖保持位置へ向けて順回転方向に変位させる入球作動部206,207とを備えている。なお、実施例では、前記第2基体部202、開放作動部203、入球作動部206,207、閉鎖保持部204および閉鎖作動部205の夫々が合成樹脂材により一体形成されている。
前記閉鎖保持部204は、図11、図12、図14〜図17に示すように、前記第2基体部202の軸方向の端部に、当該第2基体部202から径方向外方へ突出するよう形成されている。実施例では、第2基体部202の軸方向の左右両端部に閉鎖保持部204が左右対称に形成されているが、当該第2基体部202の軸方向の左端部に設けられた閉鎖保持部204が対応する始動口開閉部材165,166を閉鎖位置に保持するよう構成され、第2基体部202の軸方向の右端部に設けられた閉鎖保持部204は始動口開閉部材165,166の閉鎖位置への保持に対して実質的に寄与していない。なお実施例では、第2基体部202の軸方向の両端部に前記閉鎖保持部204が左右対称に形成されているが、対応の始動口開閉部材165,166側に位置する端部だけに閉鎖保持部204を形成してもよく、また閉鎖保持部204の形成位置としては、第2基体部202の軸方向端部である必要はない。
図11、図12、図14〜図17に示すように、前記閉鎖保持部204における前記第2の作動部材201の順回転方向の前側に位置する端部に、前記閉鎖作動部205が設けられている。すなわち、第2の作動部材201が第2入球作動位置から閉鎖保持位置へ回転変位する際に、当該第2の作動部材201に対応した始動口開閉部材165,166の係合片167に対して閉鎖作動部205が上方から当接して押し下げることにより、当該始動口開閉部材165,166を強制的に開放位置から閉鎖位置へ変位させるようになっている。そして、前記第2の作動部材201が第2入球作動位置から閉鎖保持位置に変位した際には、前述のように当該閉鎖保持位置に保持された第2の作動部材201の閉鎖保持部204により係合片167が当接規制されて、対応する始動口開閉部材165,166が閉鎖位置に保持されるようになっている。ここで、前記閉鎖作動部205は、前記第2の作動部材201の第2基体部202から径方向外方に離間する端部が前記第2の作動部材201の順回転方向前側へ延出する鉤状に屈曲形成されており、第2入球作動位置から閉鎖保持位置に第2の作動部材201が回転変位した際に、閉鎖作動部205の屈曲部が対応の始動口開閉部材165,166の係合片167に引っ掛かることで、閉鎖作動部205と係合片167との係合が解除されるのを防止するようになっている。
前記入球作動部206,207は、図11、図12、図14〜図17に示すように、前記第2基体部202から径方向外方へ突出するよう形成されている。実施例の第2の作動部材201には、前記第2基体部202の周方向に離間する複数箇所(実施例では2箇所)に前記入球作動部206,207が突出するよう形成され、当該第2の作動部材201の回転変位位置(第1または第2入球作動位置)に応じて、各可変始動入賞部161,162に対応する可変始動口102,103に連通した取込通路115,116(作動通路118)に入球作動部206,207が突出するようになっている。また、前記各入球作動部206,207は、前記第2基体部202の軸方向の中間位置に設けられて、対応する取込口115a,116aの取込通路115,116(作動通路118)に対して左右幅方向の略中央に位置するようになっており、前記第1または第2入球作動位置に第2の作動部材201がある状態で、当該取込通路115,116(作動通路118)を通過するパチンコ球Pが入球作動部206,207に対して確実に接触し得るようになっている。
前記回転規制部210は、前記機構設置ケース170に枢支された係止アーム211と、前記第2の作動部材201に設けられて係止アーム211と係脱可能に係合する係止受け部213とから構成され、当該係止アーム211と係止受け部213との係合により第2の作動部材201の逆回転方向への回転変位を規制するようになっている。前記係止アーム211は、前後方向に長尺な棒状に形成されて、当該係止アーム211の一端部(実施例では後端部)が前記機構設置ケース170の左壁部に揺動可能に枢支されている。そして、前記係止アーム211の他端部(実施例では前端部)に、第2作動部材側へ向けて突出する係止突部211aが設けられており、当該係止突部211aが前記係止受け部213に係脱可能に係合するようになっている。また、前記係止アーム211は、付勢手段212により前記係止突部211aを下方へ向けて付勢されている。なお、実施例では、付勢手段として係止アーム211の軸部191aにねじりバネ212を巻き掛けて係止突部211aを下方へ向けて付勢するよう構成されているが、付勢手段としては従来公知の各種手段を採用可能である。
図2に示すように、前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域21の外側右下部位置)には、前記固定始動口31、第1または第2可変始動口102,103への入賞(各始動口に対応の検出センサ75,77,78による球検出)を契機として作動する特図表示部(特図表示手段)50A,50Bが設けられている。ここで、特図表示部50A,50Bは、前記固定始動口31または第1可変始動口102への入賞を契機として変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2可変始動口103への入賞を契機として変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例では8個ずつ)のLEDランプにより構成されている。そして、前記固定始動口31または第1可変始動口102へのパチンコ球Pの入賞を契機として、第1特図表示部50AのLEDランプが順次点灯・消灯する点滅変動する特図変動表示が行われ、最終的にLEDランプが確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特別図柄(以下、特図という)を表示するようになっている。また、第2可変始動口103へのパチンコ球Pの入賞を契機として、第2特図表示部50BのLEDランプが点灯・消灯する点滅変動する変動表示が行われて、最終的に発光部が確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により特図を表示するよう構成されている。
また、図2に示すように、前記遊技盤20には、前記遊技領域21の外側右下部位置に、複数のLED(実施例では2個)からLEDランプが構成された普図表示部55が配設されている。この普図表示部55では、ゲートセンサ76のパチンコ球Pの検出(ゲート部33のパチンコ球Pの通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われるようになっている。実施例では、2つのLEDの発光態様にて普図抽選の結果を表示するようになっている。そして、前記普図表示部55の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口41へのパチンコ球Pの入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口41へのパチンコ球Pの入賞契機の発生割合を高くすることができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、作動口開閉部材131により開閉される前記作動口101へのパチンコ球Pの入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する入賞率向上状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての作動口101を開放する作動口開閉部材131の開放時間を増やすこと、により作動口101へのパチンコ球Pの入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての作動口101を開放する作動口開閉部材131の開放時間を増やすに際しては、作動口開閉部材131の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また作動口開閉部材131の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態として上記(1)〜(3)を組み合わせており、以下の説明では、これら(1)〜(3)を組み合わせた状態を便宜的に「変短状態」というものとする。すなわち、変短状態は、作動口101へのパチンコ球Pの入賞率が向上した入賞率向上状態である。なお、実施例の変短状態では、大当り遊技終了後の前記普図表示部55で行われる普図変動表示の変動時間を短縮すると共に、普図当り確率を低確率低確率(実施例では、1/65536)から高確率(実施例では、65535/65536)に変動させるよう設定してある。ここで、変短状態の付与条件は、後述するように大当り図柄の種類毎に定められている。
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部に大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、当選した大当り図柄の種類に応じて特別入賞部40の開閉扉43が開閉動作される。なお実施例の大当り遊技では、特別入賞部40の開閉扉43を開放するラウンド遊技を規定ラウンド数実行することで、大当り遊技が終了するようになっている。1回のラウンド遊技は、特別入賞口41に規定個数(例えば10個)のパチンコ球Pが入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ開閉扉43が閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。
実施例のパチンコ機10では、図23に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。
前記固定始動口31または第1可変始動口102へのパチンコ球Pの入賞に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、固定始動口31または第1可変始動口102へパチンコ球Pが入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄A〜図柄C)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機10では、固定始動口31または第1可変始動口102へのパチンコ球Pの入賞に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、70%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、15%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択され、15%の割合で大当り図柄としての図柄Cが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
前記第2可変始動口103へのパチンコ球Pの入賞に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、第2可変始動口103へパチンコ球Pが入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の大当り図柄(図柄a〜図柄c)の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定される。更に、実施例のパチンコ機10では、70%の割合で大当り図柄としての図柄aが選択され、15%の割合で大当り図柄としての図柄bが選択され、15%の割合で大当り図柄としての図柄cが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
前記メイン制御CPU60aは、普図当りに伴って作動口101に入球したパチンコ球Pを通出させる分岐通路(第1または第2の分岐流入通路145,146)を決定するよう構成されている。具体的には、普図当りに伴う可変作動入球部130の作動口開閉部材131の動作態様(開閉動作パターンP1〜P3)をメイン制御CPU60aが決定することで、前記作動口101に入球したパチンコ球Pが第1の分岐通路(第1の分岐流入通路145)および第2の分岐通路(第2の分岐流入通路146)の何れかに振り分けられるよう構成されている。ここで、作動口101に入球したパチンコ球Pが第1の分岐通路(第1の分岐流入通路145)および第2の分岐通路(第2の分岐流入通路146)の何れの通路に振り分けられるかは、前記可変入球装置100の前記振分領域にパチンコ球Pが到来するタイミングと、そのタイミングにおける通路振分部150の振分体151の動作位置とにより定まる。そこで、通路振分部150の振分体151の動作態様と、メイン制御CPU60aが決定する可変作動入球部130の作動口開閉部材131の動作態様との関係について、説明する。
前記通路振分部150は、普図当りに伴って一定の動作パターンで第1振分位置および第2振分位置に振分体151が変位するよう前記メイン制御CPU60aにより駆動制御される。具体的に、図24に示すように、普図当りに当選した場合には、普図当りが開始してから所定の作動タイミングにおいて振分体151を第1振分位置から第2振分位置に変位させ、第2振分位置への変位から所定の時間(第1振分時間TZ1)の経過後に、当該振分体151を第2振分位置から第1振分位置に変位させ、普図当りが開始してから所定の時間(第2振分時間TZ2)の経過後に、当該振分体151を第1振分位置から第2振分位置に変位させると共に、普図当りが開始してから所定の時間(第3振分時間TZ3)の経過後に、当該振分体151を第2振分位置から第1振分位置に変位させるよう構成されている。すなわち、普図当りが開始してから、振分体151が第1振分位置にあるタイミングで分岐領域に到来したパチンコ球Pが、第1の分岐通路(第1の分岐流入通路145)へ振り分けられ、通路振分部150の振分体151が第2振分位置にあるタイミングで可変入球装置100の分岐領域に到来したパチンコ球Pが、第2の分岐通路(第2の分岐流入通路146)へ振り分けられる。ここで、実施例では、普図当りの場合に普図変動表示が終了してから所定の開放待機時間(例えば500ミリ秒)が経過したタイミングが、作動タイミングに設定されている。
前記メイン制御CPU60aは、前述のように、決定された大当り図柄の種類(大当り遊技の種類)に応じて、可変作動入球部130の作動口開閉部材131の動作態様を定めた開閉動作パターンP1〜P3を決定するよう構成されている。すなわち、大当り遊技後に普図当りに当選した際には、前回大当りした際に決定された開閉動作パターンP1〜P3に基づいて可変作動入球部130の作動口開閉部材131が動作されるようになっている。ここで、前記可変作動入球部130の作動口開閉部材131を開閉動作させる開閉動作パターンP1〜P3として、作動口101に入球したパチンコ球Pが前記第1の分岐通路(具体的には第1の分岐流入通路145)および第2の分岐通路(具体的には第2の分岐流入通路146)に振り分けられる割合(可能性)が異なる複数種類の開閉動作パターンP1〜P3が設定されている。なお、メイン制御CPU60aは、決定された大当り図柄の種類(大当り遊技の種類)だけでなく、大当り遊技後の遊技状態が確変状態および変短状態が付与されていない状態への切り替わ利に応じて可変作動入球部130の作動口開閉部材131の動作態様として第3開閉動作パターンP3を決定するようになっている。
前記第1開閉動作パターンP1は、図24に示すように、普図当りに当選した場合には、普図当りが開始してから所定の作動タイミングにおいて前記作動口開閉部材131を閉鎖位置から開放位置に変位させ、開放位置への変位から第1作動口開放時間TA1の経過後に作動口開閉部材131を開放位置から閉鎖位置に変位させて普図当り終了まで閉鎖位置に保持する動作をメイン制御CPU60aが行わせるよう設定されている。すなわち、第1開閉動作パターンP1では、普図当りに当選した際に、第1作動口開放時間TA1の開放動作を作動口開閉部材131に1回行わせるよう設定されている。ここで、第1開閉動作パターンP1における前記作動タイミングは、普図当りが開始してから前記通路振分部150の振分体151を、第1振分位置から第2振分位置に変位させるタイミングと同じタイミングに設定されている。
前記第2開閉動作パターンP2は、図24に示すように、普図当りに当選した場合には、普図当りが開始してから所定の作動タイミングにおいて前記作動口開閉部材131を閉鎖位置から開放位置に変位させ、開放位置への変位から第2作動口開放時間TB1の経過後に作動口開閉部材131を開放位置から閉鎖位置に変位させ、普図当りが開始してから第2作動口開放時間TB2の経過後に作動口開閉部材131を閉鎖位置から開放位置に変位させ、普図当りが開始してから第3作動口開放時間TB3の経過後に作動口開閉部材131を閉鎖位置から開放位置に変位させて普図当り終了まで閉鎖位置に保持する動作をメイン制御CPU60aが行わせるよう設定されている。ここで、実施例では、普図当りが開始してから第2作動口開放時間TB2の経過後に、所定の打ち出し間隔で連続して遊技領域21(第2球流下経路21b)に打ち出されたパチンコ球Pが作動口101に入球可能な第4作動口開放時間TB4となる複数回(実施例では3回)の開閉動作を作動口開閉部材131に行わせるようになっている。すなわち、第2開閉動作パターンP2では、普図当りに当選した際に、第2作動口開放時間TB1の開放動作を作動口開閉部材131が1回行うと共に、第4作動口開放時間TB4の開放動作を作動口開閉部材131が3回行うよう設定されている。ここで、第2開閉動作パターンP2における前記作動タイミングは、普図当りが開始してから前記通路振分部150の振分体151を、第1振分位置から第2振分位置に変位させるタイミングと同じタイミングに設定されている。
前記第3開閉動作パターンP3は、図24に示すように、普図当りに当選した場合には、普図当りが開始してから所定の作動タイミングにおいて前記作動口開閉部材131を閉鎖位置から開放位置に変位させ、開放位置への変位から第5作動口開放時間TC1の経過後に作動口開閉部材131を開放位置から閉鎖位置に変位させて普図当り終了まで閉鎖位置に保持する動作をメイン制御CPU60aが行わせるよう設定されている。すなわち、第3開閉動作パターンP3では、普図当りに当選した際に、第5作動口開放時間TC1の開放動作を作動口開閉部材131に1回行わせるよう設定されている。ここで、第3開閉動作パターンP3における前記作動タイミングは、普図当りが開始してから前記通路振分部150の振分体151を、第1振分位置から第2振分位置に変位させるタイミングと同じタイミングに設定されている。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図22に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板60(メイン制御手段)と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段)とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板に出力されるようになっている。
前記メイン制御基板60は、図22に示に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記固定始動検出センサ75、第1可変始動検出センサ77、第2可変始動検出センサ78、特別入賞検出センサ79、ゲートセンサ76等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、入球検出センサ147、第2通過検出センサ86、第1通過検出センサ85の各センサも接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示部50A,50B、普図表示部55等の各表示部が接続されて、各センサの検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60a(開放制御手段)には、前記可変作動入球部130の第1ソレノイド135、通路振分部150の第2ソレノイド152および特別入賞部40に設けられた特別入賞ソレノイド42が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイドの駆動制御が行われるようになっている。
一方、メイン制御ROM60bには、図柄変動演出の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記大当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(特図当り抽選)で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。そして、固定始動口31または第1可変始動口102、第2可変始動口103の何れかにパチンコ球Pが入賞した際に取得した大当り判定用乱数が大当り判定値と一致した場合に、図柄変動演出の終了後に大当り遊技を付与することが決定される一方、大当り判定用乱数が大当り判定値と一致しない場合に、図柄変動演出の終了後に大当り遊技を付与しないことが決定される。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっており、非確変状態よりも確変状態の場合の大当り確率(大当り判定用乱数と大当り判定値との一致確率)が高くなるよう設定される。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。
次に、電動式駆動手段の駆動に伴い第1の開閉部材が第1の入球口を開閉する第1の可変入球部と、第1の入球口へ入球したパチンコ球との接触に伴い作動して第2の開閉部材による第2の入球口の開閉状態を切り替え可能な第2の可変入球部とを備えた遊技機の別例について説明する。なお、遊技機としては、遊技球としてパチンコ球Pを用いて遊技が行われるパチンコ機10を例にして説明する。
なお、遊技機としては、前述したものに限らず、種々の変更が可能である。
(2) 遊技領域に対して第2の入球口を閉鎖する閉鎖位置および該第2の入球口を開放する開放位置に変位可能な第2の開閉部材を有する第2の可変入球部としての可変始動入賞部を2つ備える構成を示したが、これに限られるものではなく、第2の可変入球部を1つ或いは3つ以上備えるようにしてもよい。
(3) 第2の可変入球部として、第2の入球口への入球が特図変動表示の開始条件および賞球の払出条件となる可変始動入賞部として用いた例を示したが、これに限られるものではない。例えば、第2の入球口への入球により特図変動表示の開始条件のみが成立するよう構成したり、賞球の払出条件のみが成立するようにしてもよい。また、第2の入球口への入球により普図変動表示の開始条件が成立するようにしてもよい。
(4) 電動式駆動手段の駆動に伴い開放した第1の入球口(作動口)に入球した遊技球との接触に伴い作動位置に変位された作動部材(第1の作動部材)が、第2の可変入球部における第2の開閉部材を開放させるよう構成したが、作動位置に変位された作動部材(第1の作動部材)が第2の可変入球部における第2の開閉部材を閉鎖させるよう構成することも可能である。
(5) 実施例では、第1の入球口(作動口)に連通した球通路を2つ分岐通路に分岐させたが、3つ以上に分岐させてもよい。また、実施例では、分岐通路の夫々に、第2の可変入球部における作動部材(第1の作動部材)が臨んで、各分岐通路を通過する遊技球との接触により作動されるよう構成したが、各分岐通路に第2の可変入球部における作動部材(第1の作動部材)を臨ませる必要はなく、少なくとも1つの分岐通路に作動部材(第1の作動部材)を臨ませるようにことも可能である。この場合には、第1の入球口への入球に伴って第2の可変入球部が作動されるか否かという異なる遊技性を創出することができる。
(6) 実施例では、第1の入球口に入球した遊技球を何れかの分岐通路に振り分ける振分手段として、電動式駆動手段の駆動により振分体が作動する通路振分部を設けたが、これに限られるものではなく、球転動部を転動する遊技球の勢いや転動方向により自然に何れかの分岐通路に振り分けられる構成を採用することもできる。例えば、すり鉢状に形成した球転動部の底面に複数の通孔を形成した所謂クルーンとも称される球転動部を振分手段として採用したり、一定方向に延在すると共に延在方向に離間する複数箇所に球排出部を設けた所謂ステージ状の球転動部を振分手段として採用することも可能であり、その他遊技球の流下方向を複数に振分可能な従来公知の振分手段を採用可能である。
(7) 実施例では、複数の第2の可変入球部(第1および第2可変始動入賞部)に遊技球が入球した際に付与され得る特典(具体的には大当り遊技の種類)を異ならせたが、複数の第2の可変入球部に遊技球が入球した際に同じ特典を付与され得るようにすることも可能である。
(8) 実施例では、可変入球ユニットおよび球通路ユニットを遊技盤に個別に配設するよう構成したが、可変入球ユニットに対して球通路ユニットを配設することもできる。すなわち、可変入球ユニットに第1の球通路および第2の球通路を設けるようにすることも可能である。このように、第1の可変入球部および第2の可変入球部が設けられた可変入球ユニットに、第1の球通路および第2の球通路を設けることで、各可変入球部および球通路の相対的な配置関係を一義的に定めることができると共に、遊技盤に対する組み付け作業性を向上させることができる。
(9) 実施例では、第1の可変入球部および第2の可変入球部を備えた可変入球ユニットを遊技盤に配設するようにしたが、第1の可変入球部や第2の可変入球部を個別に遊技盤に配設するようにしてもよい。また、第1の可変入球部や第2の可変入球部の他に、遊技領域に対して第3の球入口(特別入賞口)を閉鎖する閉鎖位置および該第3の球入口を開放する開放位置に変位可能な第3の開閉部材を有する第3の可変入球部(特別入賞部)を可変入球ユニットに設けるようにしてもよく、また遊技領域を流下する遊技球が通過可能な第4の球入口(ゲート部)を可変入球ユニットに備えるようにしてもよい。
(10) 実施例では、第2の可変入球部(可変始動入賞部)に対して第2の開閉部材(始動口開閉部材)を1つ備える構成を示したが、第2の開閉部材を2つ備えるようにしてもよい。具体的には、実施例の第2の開閉部材(始動口開閉部材)を左右対称に形成して、この左右対象な第2の開閉部材(始動口開閉部材)を第2の作動部材の右側方に隣接して配置すると共に、第2の作動部材に設けられた右端部側の閉鎖保持部および閉鎖作動部を用いて、右側の第2の開閉部材(始動口開閉部材)を閉鎖位置に保持したり、開放位置から閉鎖位置に変位させることで簡単に実現できる。なお、右側の第2の開閉部材(始動口開閉部材)の開閉動作は、左側の第2の開閉部材(始動口開閉部材)の開閉動作と同じであることから、詳細な説明は省略する。
(11) 実施例では、第1の可変入球部として第1の開閉部材(作動口開閉部材)が前後方向に移動する形態の可変入球部を採用したが、第2の可変入球部に設けた第2の開閉部材(始動口開閉部材)のように第1の開閉部材が左右方向に揺動する形態としたり、第3の可変入球部(特別入賞部)における第3の開閉部材(開閉扉)のように第1の開閉部材が前後方向に揺動する形態とすることも当然可能である。同様に、第2の可変入球部として第2の開閉部材(始動口開閉部材)が左右方向に揺動する形態の可変入球部を採用したが、第1の可変入球部に設けた第1の開閉部材(作動口開閉部材)のように第2の開閉部材が前後方向に移動する形態としたり、第3の可変入球部(特別入賞部)における第3の開閉部材(開閉扉)のように第2の開閉部材が前後方向に揺動する形態とすることも当然可能である。
(12) 実施例では、第1の可変入球部における第1の開閉部材(作動口開閉部材)の開放動作態様として、第1〜第3開閉動作パターンP1〜P3を設定した場合で説明したが、これに限られるものではなく、振分手段(振分体)が少なくとも第1振分位置にある状態で開放位置に変位する第1の開放動作態様と、該振分手段(振分体)が少なくとも第2振分位置にある状態で開放位置に変位する第2の開放動作態様とで動作するよう電動式駆動手段により駆動されるよう構成すればよい。なお、電動式駆動手段としてはソレノイドに限られるものではなく、モータその他従来公知の各種駆動手段を採用可能であることは当然である。ここで、第1の開放動作態様としては、第1の入球口(作動口)に入球した遊技球が特定の分岐通路(実施例では第2の分岐流入通路)へ振り分けられる割合よりも、他の分岐通路(実施例では第1の分岐流入通路)へ振り分けられる割合の方が高くなる開放動作態様であり、第2の開放動作態様としては、第1の入球口(作動口)に入球した遊技球が特定の分岐通路(実施例では第2の分岐流入通路)へ振り分けられる割合の方が、他の分岐通路(実施例では第1の分岐流入通路)へ振り分けられる割合よりも高くなる開放動作態様であればよい。例えば、実施例では、第1振分時間TZ1だけ振分手段としての通路振分部150の振分体151を第1振分位置から第2振分位置に変位させるよう設定して、第1の開放動作態様としての第1開閉動作パターンP1または第3開閉動作パターンP3で第1の開閉部材(作動口開閉部材131)を開閉動作させた際に、当該振分体151が第2振分位置にある状態においても第1の開閉部材(作動口開閉部材131)が開放位置に変位するよう構成したが、当該第1振分時間TZ1の動作を省略して第1の開閉部材(作動口開閉部材131)が開放位置に変位する間継続して振分体151を第1振分位置に位置させるようにしてもよい。同様に、前記第1振分時間TZ1と同じ時間に設定された第2作動口開放時間TB1の開放動作を第1の開閉部材(作動口開閉部材131)に1回行わせるよう第2の開放動作態様としての第2開閉動作パターンP2を設定したが、当該第2作動口開放時間TB1の動作を省略することも可能である。
(13) また第1の開放動作態様で開閉動作された第1の開閉部材(作動口開閉部材131)の総開放時間と、第2の開放動作態様で開閉動作された第1の開閉部材(作動口開閉部材131)の総開放時間とを同じ時間に設定することもできる。この場合は、第1の開閉部材(作動口開閉部材131)の開放動作に伴う第1の入球口(作動口101)への遊技球の入球機会を均等にすることができる。例えば具体的に、実施例において、「(第1作動口開放時間TA1)=(第2作動口開放時間TB1)+(第4作動口開放時間TB4)×3」とすることで、実現可能である。
(14) 実施例では、第1〜第6の大当り遊技における規定ラウンド数を同一回数(すなわち16ラウンド)に設定し、大当り遊技毎の開閉扉の開閉動作を異ならせることで、各大当り遊技に伴って獲得可能な賞球数を変化させるようにしたが、これに限られるものではなく、大当り遊技における規定ラウンド数を異ならせることで、大当り遊技に伴って獲得可能な賞球数を変化させるようにしてもよい。例えば、実施例において、第1〜第3の大当り遊技における規定ラウンド数を「4回」に設定するようにしてもよい。この場合には、当選した大当り遊技の規定ラウンド数を報知するラウンド報知ランプを設けることで、遊技者に大当り遊技に伴って行われるラウンド遊技の回数を報知することができる。一方、実施例のように、大当り遊技における規定ラウンドを同一回数に設定することで、当選した大当り遊技の規定ラウンド数をラウンド報知ランプで報知するようにしても、大当り遊技に伴って獲得可能な賞球数を秘匿することができる。
(15) 実施例では、第2の可変入球部としての第1可変始動入賞部より下流側に、当該第1可変始動入賞部に対応する分岐通路(第1の分岐通路)を通過する遊技球を検出する球検出手段としての第1通過検出センサを配置し、第2の可変入球部としての第2可変始動入賞部より上流側に、当該第2可変始動入賞部に対応する分岐通路(第2の分岐通路)を通過する遊技球を検出する球検出手段としての第2通過検出センサを配置するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、各分岐通路において対応した第2の可変入球部の夫々より上流側に球検出手段を配置してもよい。反対に各分岐通路において対応した第2の可変入球部の夫々より下流側に球検出手段を配置してもよい。すなわち、前記各分岐通路において通過する遊技球を検出可能な位置であれば、球検出手段の配置位置を任意に決定できる。
(16) また実施例の可変入球装置において、上側に位置する可変始動入賞部を第1可変始動入賞部とし、下側に位置する可変始動入賞部を第2可変始動入賞部としたが、これに限られるものではない。すなわち、実施例の可変入球装置において、下側に位置する可変始動入賞部を第1可変始動入賞部とし、上側に位置する可変始動入賞部を第2可変始動入賞部として、当該第1可変始動入賞部に対応する可変始動口へ遊技球が入球して対応の球検出センサが検出することを契機として取得される入賞情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、固定始動口への遊技球の入賞に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合と同じ種類の大当り図柄(実施例では第1〜第3の大当り遊技)を決定可能に構成し、第1可変始動入賞部に対応する可変始動口へ遊技球が入球して対応の球検出センサが検出することを契機として取得される入賞情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、これと異なる種類の大当り図柄(実施例では第4〜第6の大当り遊技)を決定可能に構成してもよい。この場合には、第1の大当り遊技の終了後に前記可変作動入球部の作動口開閉部材131を第2開閉動作パターンP2で動作させるよう設定し、第2〜第5の大当り遊技の終了後に可変作動入球部の作動口開閉部材を第1開閉動作パターンP1で動作させるよう設定することにより、第1可変始動入球部および第2可変始動入球部に対して実施例と同様の通路振分が可能となる。
(17) メイン制御手段(メイン制御CPU)が備える機能の全部または一部をサブ制御手段(統括制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対にサブ制御手段が備える機能の全部または一部をメイン制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、メイン制御基板とサブ制御基板(統括制御基板)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、メイン制御手段およびサブ制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。更に別途制御基板を備えて、実施例のメイン制御手段やサブ制御手段が備える機能の全部または一部を、別の制御手段に備えさせてもよい。
(18) また、統括制御手段(統括制御CPU)が備える機能の全部または一部を、表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段(表示手段CPU)が備える機能の全部または一部を統括制御手段(統括制御CPU)が備えるようにしてもよい。そして、統括制御手段(統括制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、統括制御基板および表示制御基板の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が兼用するようにしてもよい。また、発光制御を行うランプ制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、統括制御手段が兼用することができる。
(19) 演出用の図柄(飾図)を表示する図柄表示手段(図柄表示装置)とは独立して、特図を表示する特図表示手段(特図表示器)を設けるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図柄表示手段において飾図および特図の両方を表示するようにしてもよい。また飾図と特図とを共用して、図柄表示手段に表示するようにしてもよい。
(20) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の各種遊技機を採用し得る。すなわち、遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球口を備えた遊技機に対して好適に適用することができる。
(A) 請求項1の構成を含む遊技機に関し、
前記複数の第2の可変入球部(161,162)における第2の入球口(102,103)への遊技球(P)の入球を契機として特典を付与する特典決定手段(60a)を備え、
遊技球(P)が入球した第2の入球口(102,103)に応じて前記特典決定手段(60a)による特典を異ならせるよう構成されたことを要旨とする。
このように、各第2の可変入球部への入球により遊技者に付与される特典の付与条件が異なるようにすることで、開閉状態が切り替わる複数の第2の可変入球部に対する関心を引き付けることができる。
(B) 請求項1の構成を含む遊技機に関し、
前記第1の可変入球部(130)および第2の可変入球部(161,162)が設けられた可変入球ユニット(300)を前記遊技盤(20)に配設するよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1の可変入球部および第2の可変入球部が設けられた可変入球ユニットを遊技盤に配設することで、遊技盤に対する第1の可変入球部および第2の可変入球部の組み付け工数を低減することができる。また、第1の可変入球部および第2の可変入球部を遊技盤に個別に配設するよりも、当該第1の可変入球部および第2の可変入球部の相対的な配置関係を一定にすることができる。
(C) 前記(B)の構成を含む遊技機に関し、
前記第1の球通路(302)および第2の球通路(115,304)が形成された球通路ユニット(80)を前記遊技盤(20)に配設するよう構成され、
前記遊技盤(20)に対して可変入球ユニット(300)および球通路ユニット(80)を配設した際に、前記第1の球通路(302)に第1の作動部材(176)が臨んで該第1の球通路(302)を通過する遊技球(P)が第1の作動部材(176)に接触し得ると共に、前記第2の球通路(115,304)に第2の作動部材(201)が臨んで該第2の球通路(115,304)を通過する遊技球(P)が第2の作動部材(201)に接触し得るよう構成されたことを要旨とする。
このように、第1の可変入球部および第2の可変入球部が設けられた可変入球ユニットと、第1の球通路および第2の球通路が形成された球通路ユニットとを別に構成して、各ユニットを遊技盤に配設するよう構成したことで、可動機構を有する第1の可変入球部や第2の可変入球部が損傷した場合に、可変入球ユニットのみを単独で交換することができる。
(D) 前記(B)の構成を含む遊技機に関し、
前記可変入球ユニット(300)に、前記第1の球通路(302)および第2の球通路(115,304)が設けられる。
このように、第1の可変入球部および第2の可変入球部が設けられた可変入球ユニットに、前記第1の球通路および第2の球通路を設けることで、各可変入球部および球通路の相対的な配置関係を一義的に定めることができる。また、各可変入球部および球通路を可変入球ユニットに設けることで、遊技盤に対する組み付け作業性が向上する。
20a 遊技領域
34 ゲート入口(第4の入球口)
40 特別入賞部(第3の可変入球部)
41 特別入賞口(第3の入球口)
42 特別入賞ソレノイド(別の電動式駆動手段)
43 開閉扉(第3の開閉部材)
60a メイン制御CPU(特典決定手段)
100 可変入球装置(可変入球ユニット)
101 作動口(第1の入球口)
102 第1可変始動口(第2の入球口)
103 第2可変始動口(第2の入球口)
115 第1取込通路(第2の球通路)
130 可変作動入球部(第1の可変入球部)
131 作動口開閉部材(第1の開閉部材)
135 第1ソレノイド(電動式駆動手段)
161 第1可変始動入賞部(第2の可変入球部)
162 第2可変始動入賞部(別の第2の可変入球部)
165 第1始動口開閉部材(第2の開閉部材)
176 第1の作動部材(作動部材)
300 可変入球装置(可変入球ユニット)
302 球通過路(第1の球通路)
304 第1の始動口排出通路(第2の球通路)
P パチンコ球(遊技球)
Claims (1)
- 遊技球が流下可能な遊技領域が画成された遊技盤を備えた遊技機において、
前記遊技領域に対して第1の入球口を閉鎖する閉鎖位置および該第1の入球口を開放する開放位置に変位可能な第1の開閉部材を有する第1の可変入球部と、
前記遊技領域に対して第2の入球口を閉鎖する閉鎖位置および該第2の入球口を開放する開放位置に変位可能な第2の開閉部材を有する複数の第2の可変入球部と、
前記遊技領域に対して第3の入球口を閉鎖する閉鎖位置および該第3の入球口を開放する開放位置に変位可能な第3の開閉部材を有する第3の可変入球部と、
前記遊技領域を流下する遊技球が通過可能な第4の入球口とを備え、
前記第1の可変入球部は、前記第1の開閉部材に電動式駆動手段が接続されて、当該電動式駆動手段の駆動に伴い第1の開閉部材が開放動作および閉鎖動作するよう構成されると共に、前記第3の可変入球部は、前記第3の開閉部材に別の電動式駆動手段が接続されて、当該別の電動式駆動手段の駆動に伴い第3の開閉部材が開放動作および閉鎖動作するよう構成され、
前記第2の入球口への遊技球の入球を契機として前記第3の開閉部材を開放動作させ得るよう構成されると共に、前記第4の入球口への遊技球の入球を契機として前記第1の開閉部材を開放させ得るよう構成され、
前記第4の入球口への遊技球の入球を契機として開放動作する前記第1の開閉部材開放時間に比べて、前記第2の入球口への遊技球の入球を契機として開放動作する前記第3の開閉部材の少なくとも1つの開放態様における開放時間の方が長くなるよう前記各電動式駆動手段が駆動されるよう構成され、
前記各第2の可変入球部は、
遊技球の接触に伴い基準位置から作動位置に変位して前記第2の開閉部材を閉鎖位置から開放位置に変位させ得る第1の作動部材と、
遊技球の接触に伴い入球作動位置から閉鎖保持位置に変位して前記第2の開閉部材を開放位置から閉鎖位置に変位させ得る第2の作動部材とを備え、
前記第1の入球口に連通した第1の球通路に、前記複数の第2の可変入球部の内、所定の第2の可変入球部の第1の作動部材が臨んで、第1の球通路を通過する遊技球が当該第1の作動部材に接触するよう構成され、
前記所定の第2の可変入球部における第2の入球口に連通した第2の球通路に、当該所定の第2の可変入球部における第2の作動部材が臨むと共に、別の第2の可変入球部における第1の作動部材が臨んで、第2の球通路を通過する遊技球が当該第2の作動部材および第1の作動部材に接触するよう構成された
ことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013129053A JP5980728B2 (ja) | 2013-06-19 | 2013-06-19 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013129053A JP5980728B2 (ja) | 2013-06-19 | 2013-06-19 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015002814A JP2015002814A (ja) | 2015-01-08 |
JP5980728B2 true JP5980728B2 (ja) | 2016-08-31 |
Family
ID=52299254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013129053A Active JP5980728B2 (ja) | 2013-06-19 | 2013-06-19 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5980728B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6196141B2 (ja) * | 2013-12-06 | 2017-09-13 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
JP6193296B2 (ja) * | 2015-04-16 | 2017-09-06 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP6193295B2 (ja) * | 2015-04-16 | 2017-09-06 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP6317290B2 (ja) * | 2015-04-16 | 2018-04-25 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP6181702B2 (ja) * | 2015-05-20 | 2017-08-16 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP6383373B2 (ja) * | 2016-02-04 | 2018-08-29 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP6337159B1 (ja) * | 2017-01-06 | 2018-06-06 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP2020089774A (ja) * | 2020-03-11 | 2020-06-11 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04317678A (ja) * | 1991-04-16 | 1992-11-09 | Sophia Co Ltd | パチンコ遊技機の入賞装置ユニット |
JP2008054822A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP4960729B2 (ja) * | 2007-03-06 | 2012-06-27 | 株式会社ユニバーサルエンターテインメント | 遊技機 |
JP5110506B2 (ja) * | 2007-04-26 | 2012-12-26 | 豊丸産業株式会社 | 遊技機 |
-
2013
- 2013-06-19 JP JP2013129053A patent/JP5980728B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015002814A (ja) | 2015-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5980728B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6420784B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5077652B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2007175483A (ja) | 遊技機 | |
JP2010022710A (ja) | 遊技機 | |
JP5077654B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6249704B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5985441B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6137618B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6193296B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4562173B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP6273230B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5103585B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4632411B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP4632410B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP4120472B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2008119328A (ja) | 遊技機 | |
JP2016154709A (ja) | 遊技機 | |
JP2021069804A (ja) | 遊技機 | |
JP4393304B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP6317290B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2013126603A (ja) | 遊技機 | |
JP6193295B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4697716B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP6420785B2 (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20141204 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150626 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160426 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160624 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160719 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160727 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5980728 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |