以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態における一眼レフタイプデジタルカメラシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態のデジタルカメラのカメラ本体100には、撮影レンズユニット200が不図示のマウント機構を介し着脱可能に取り付けられる。マウント部は電気的接点群210を有している。接点群210はカメラ本体100と撮影レンズユニット200との間で制御信号、状態信号、データ信号などを伝え合う。また更に、接点群210は各種電圧の電流を供給する機能と、撮影レンズユニット200が接続されるとシステムコントローラ120へ信号を送信する機能も備えている。これによりカメラ本体100と撮影レンズユニット200との間で通信を行い、撮影レンズユニット200内の撮影レンズ201、絞り202の駆動を行うことが可能となる。また、接点群210は電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としても良い。
なお、図1では、本実施の形態では撮影レンズユニット200内のレンズを便宜上1枚の撮影レンズ201で示しているが、実際は多数のレンズから構成されていることは周知の通りである。
不図示の被写体像からの光束が、撮影レンズ201及び絞り202を介して、図1に示す矢印方向に駆動可能なクイックリターンミラー102に導かれる。クイックリターンミラー102の中央部はハーフミラーになっており、クイックリターンミラー102がダウンした際に一部の光束が透過する。そして、この透過した光束は、クイックリターンミラー102の後方に設置されたサブミラー103で下方に向けて反射される。なお、クイックリターンミラー102のアップ時には、サブミラー103は折り畳まれるようになっている。
104は、不図示の結像面近傍に配置された、フィールドレンズ、反射ミラー、2次結像レンズ、絞り、及び、複数のCCDから成るラインセンサ等から構成されている周知の位相差方式のAFセンサユニットである。そして、システムコントローラ120からの制御信号から、焦点検出回路105はAFセンサユニット104を制御して、周知の位相差検出方式により焦点検出を行う。
一方、クイックリターンミラー102で反射された撮影光束は、ペンタプリズム101、接眼レンズ106を介して撮影者の目に至る。また、接眼レンズ106の近傍に不図示の測光センサが配設され、被写体の輝度を測定し、その出力は測光回路107を経てシステムコントローラ120へ供給される。
また、クイックリターンミラー102がアップした際には、撮影レンズ201からの光束は、機械シャッタであるフォーカルプレーンシャッタ108、フィルタ109を介してCMOSセンサ等の撮像素子等により構成されるイメージセンサ112に入射する。フィルタ109は2つの機能を有している。1つは赤外線をカットし、可視光線のみをイメージセンサ112へ導く機能であり、もう1つは光学ローパスフィルタとしての機能である。また、フォーカルプレーンシャッタ108は、先幕及び後幕を有して成るもので、撮影レンズ201からの光束の透過、遮断を制御する。
また、本実施形態のデジタルカメラは、デジタルカメラシステム全体の制御を司るCPUにより構成されるシステムコントローラ120を備え、後述する各部の動作を適宜制御する。なお、システムコントローラ120は、補正手段に相当する。
システムコントローラ120には、撮影レンズ201を光軸方向に移動してピント合わせを行うためのレンズ駆動機構203を制御するレンズ制御回路204がレンズ制御マイコン207を介して接続されている。更にシステムコントローラ120には、絞り202を駆動するための絞り駆動機構205を制御する絞り制御回路216がレンズ制御マイコン207を介して接続されている。また、システムコントローラ120には、クイックリターンミラー102のアップ・ダウンの駆動及びフォーカルプレーンシャッタ108のシャッタチャージを制御するシャッタチャージ・ミラー駆動機構110が接続されている。また、システムコントローラ120には、フォーカルプレーンシャッタ108の先幕、後幕の走行を制御するためのシャッタ制御回路111とが接続されている。さらにシステムコントローラ120には、デジタルカメラを制御する上で調整が必要なパラメータ、デジタルカメラの個体識別が可能なカメラID情報、基準レンズで調整されたAF補正データ、自動露出補正値等が記憶されたEEPROM122が接続されている。
撮影レンズユニット200のレンズ制御マイコン207は、レンズ固有の情報、例えば焦点距離、開放絞り、レンズ個々に割り振られるレンズIDという情報、システムコントローラ120から受け取った情報等を記憶するレンズ記憶装置を有している。システムコントローラ120は、レンズ制御マイコン207を介してレンズ駆動機構203を制御することにより、被写体像をイメージセンサ112上に結像させる。また、設定されたAv値に基づいて、絞り202を駆動する絞り駆動機構205をレンズ制御マイコン207を介して制御し、更に、設定されたTv値に基づいて、シャッタ制御回路111へ制御信号を出力することで露出制御を行う。
フォーカルプレーンシャッタ108の先幕、後幕は、駆動源がバネにより構成されており、シャッタ走行後次の動作のためにバネチャージを要する。シャッタチャージ・ミラー駆動機構110は、このバネチャージを制御する。また、シャッタチャージ・ミラー駆動機構110によりクイックリターンミラー102のアップ・ダウンが行われる。
また、システムコントローラ120には、画像データコントローラ115が接続されている。この画像データコントローラ115は、DSP(デジタル信号プロセッサ)により構成され、イメージセンサ112の制御、イメージセンサ112から入力された画像データの補正や加工等をシステムコントローラ120の指令に基づいて実行するものである。画像データの補正・加工の項目の中にはオートホワイトバランスも含まれている。オートホワイトバランスとは、撮影画像中の最大輝度の部分を所定の色(白色)に補正する機能である。オートホワイトバランスは、システムコントローラ120からの命令により補正量を変更することが可能である。
さらに、画像データコントローラ115によって、画像信号を領域分割し、それぞれの領域でベイヤ画素毎に積分した値をシステムコントローラ120に供給し、システムコントローラ120で積分信号を評価することで測光を行う。
画像データコントローラ115には、イメージセンサ112を駆動する際に必要なパルス信号を出力するタイミングパルス発生回路114が接続されている。また、イメージセンサ112と共にタイミングパルス発生回路114で発生されたタイミングパルスを受けて、イメージセンサ112から出力される被写体像に対応したアナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/Dコンバータ113も接続されている。更に、得られた画像データ(デジタルデータ)を一時的に記憶しておくDRAM121と、D/Aコンバータ116、及び、画像圧縮回路119が接続されている。
DRAM121は、加工や所定のフォーマットへのデータ変換が行われる前の画像データを一時的に記憶するために使用される。画像圧縮回路119には、記録媒体401が接続される。画像圧縮回路119は、DRAM121に記憶された画像データの圧縮や変換(例えばJPEG)を行うための回路である。変換された画像データは、記録媒体401へ格納される。この記録媒体401としては、ハードディスク、フラッシュメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク等が使用される。なお、画像データコントローラ115と画像圧縮回路119と記録媒体401とから記録手段を構成している。
また、D/Aコンバータ116には、エンコーダ回路117を介して画像表示回路118が接続される。画像表示回路118は、イメージセンサ112で撮像された画像データを表示するための回路であり、一般にはカラーの液晶表示素子により構成される。画像データコントローラ115は、DRAM121上の画像データを、D/Aコンバータ116によりアナログ信号に変換してエンコーダ回路117へ出力する。エンコーダ回路117はこのD/Aコンバータ116の出力を、画像表示回路118を駆動する際に必要な映像信号(例えばNTSC信号)に変換する。
画像データコントローラ115は、補正した画像データに対し、所定の周波数特性を持つフィルタを通し、所定のガンマ処理を行って得られる画像信号の所定方向のコントラストを評価し、その結果はシステムコントローラ120に供給される。システムコントローラ120は、レンズ制御回路204と通信を行って焦点位置を調節し、コントラスト評価値が所定レベルよりも高くなるように焦点位置を調節する。
さらにシステムコントローラ120には、デジタルカメラの動作モードの情報や露出情報(シャッタ秒時、絞り値等)などを外部液晶表示装置124や内部液晶表示装置125に表示させる動作表示回路123が接続されている。また、システムコントローラ120には、デジタルカメラの操作を行うための各種スイッチ、ボタンなどの操作部が接続されている。操作部としては、ユーザが所望の動作をデジタルカメラに実行させるべくモードを設定する撮影モード選択ボタン130、メイン電子ダイヤル131、決定SW132を含む。また、AFセンサユニット104が持つ複数の焦点検出位置から使用する焦点検出位置を選択するための測距点選択ボタン133、AFモード選択ボタン134、測光モード選択ボタン135を含む。更に、測光・測距などの撮影準備動作を開始させるためのレリーズSW1(136)、撮像動作を開始させるためのレリーズSW2(137)と、ファインダーモード選択SW138を含む。
また、ファインダーモード選択SW138は、接眼レンズ106を通過する光束を確認することが可能な光学ファインダーモードと、イメージセンサ112で受光した像信号を、逐次、画像表示回路118によって表示を行うライブビュー表示モードとを切り替える。
さらに、カメラ本体100には、フラッシュ装置300を不図示のマウント機構を介して着脱可能に取り付けることができる。マウント部は、電気的接点群310を有している。接点群310はカメラ本体100とフラッシュ装置300との間で制御信号、状態信号、データ信号などを伝え合う。また更に、発光タイミングを制御するX端子(発光端子)と、フラッシュ装置300が接続されるとシステムコントローラ120へ信号を送信する機能も備えている。これによりカメラ本体100とフラッシュ装置300との間で通信を行い、フラッシュ装置300の発光制御を行うことが可能となる。また、接点群310は電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構成としても良い。
フラッシュ装置300は、キセノン(Xe)管301、反射笠302、Xe管301の発光を制御するIGBTなどで構成された発光制御回路303、Xe管301に給電するために300V程度の電圧を発生する充電回路304を含む。更に、充電回路304に給電する電池などの電源305、フラッシュの発光、充電などを制御するとともに、カメラ本体100のシステムコントローラ120と通信を制御するフラッシュ制御マイコン306から構成される。
図2は、本発明の実施の形態におけるイメージセンサ112の構成を示すブロック図である。なお、図2は、後述の読み出し動作が説明できる最低限の構成を示しており、画素リセット信号などが省略されている。図2において、光電変換部211は、光電変換素子であるフォトダイオード、画素アンプ、リセット用のスイッチなどで構成されており、m列×n行の光電変換部が2次元状に配置されている。
スイッチ212は、光電変換部211の出力を選択するためのスイッチであり、後述の垂直走査回路218により、行単位で選択される。ラインメモリ213は、光電変換部211の出力を一時的に記憶するために設けられており、垂直走査回路218により選択された行の光電変換部211の出力を、信号MEMがHレベルとなったときに、垂直出力線VLを介して記憶する。ラインメモリ213としては、通常は、コンデンサが使用される。スイッチ214は、水平出力線HLを所定の電位VHRSTにリセットするための水平出力線HLに接続されたスイッチであり、信号HRSTにより制御される。スイッチ215は、ラインメモリ213に記憶された光電変換部211の出力を水平出力線HLに順次出力するためのスイッチである。
水平走査回路216は、信号H0からHm-1を用いてスイッチ215を順次走査することにより、ラインメモリ213に記憶された光電変換部211の出力を順次、水平出力線HLに出力させる。信号PHSTは水平走査回路216のデータ入力、信号PH1、PH2はシフトクロック入力であり、PH1がHレベルの時にデータがセットされ、PH2がHレベルの時にデータがラッチされる構成となっている。信号PH1、PH2にシフトクロックを入力することにより、PHSTを順次シフトさせて、信号H0からHm-1を順次Hレベルにし、スイッチ215を順次オンさせることができる。SKIPは、後述の一部の画素から信号を読み出す間引き読み出し時に設定を行わせる信号である。SKIP端子をHレベルに設定することにより、水平走査回路216を所定間隔でスキップさせることが可能になる。なお、読み出し動作に関する詳細は後述する。
アンプ217は、ラインメモリ213から水平出力線HLを介して出力された画素信号を所定の割合で増幅し、VOUTとして出力する。
垂直走査回路218は、信号V0からVn-1をHレベルにすることにより、選択スイッチ212を行単位で選択することができる。垂直走査回路218は、水平走査回路216と同様に、データ入力PVST、シフトクロックPV1、PV2、間引き読み設定信号SKIPにより制御される。動作に関しては、水平走査回路216と同様であるので詳細説明は省略する。
図3は、図2に示す構成を有するイメージセンサ112の全画素を読み出す場合の説明図である。図3(a)において、R、G、Bの記号は、各画素を覆うカラーフィルタの色を表している。本実施の形態の説明においては、2行×2列の4画素のうち、対角2画素にG(緑色)の分光感度を有する画素を配置し、他の2画素にR(赤色)とB(青色)の分光感度を有する画素を各1個配置したベイヤー配列として説明する。また、図3(a)の画素配列の上および左側に付記された番号は、X及びY方向の番号である。また、斜線の引かれた画素が、読み出し対象である。ここでは、全画素読み出しなので、図3(a)のすべての画素に斜線が引かれている。なお、イメージセンサ112には、通常、黒レベルを検出するために遮光されたOB(オプティカルブラック)画素なども配置され、OB画素からも読み出しを行うが、本実施の形態では、説明が煩雑になるため省略する。
図3(b)は、イメージセンサ112の全画素を読み出す場合のタイミングチャートを示しており、タイミングパルス発生回路114がイメージセンサ112にパルスを送ることにより、読み出しが行われる。ここで図3(b)を参照して、全画素読み出し動作を説明する。
まず、垂直走査回路218を駆動して、V0をアクティブにする。このとき、0行目の画素の出力が、垂直出力線VLにそれぞれ出力される。この状態で、信号MEMをアクティブにして、各画素のデータをラインメモリ213にホールドする。次に、PHSTをアクティブにして、PH1、PH2にシフトクロックを入力して、順次H0からHm-1をアクティブにすることで、水平出力線HLに画素出力を出力する。出力された画素出力は、アンプ217を介して、VOUTとして出力され、A/Dコンバータ113でデジタルデータに変換され、画像データコントローラ115で所定の画像処理が施される。
次に、垂直走査回路218がV1をアクティブにすることで、1行目の画素出力が垂直出力線VLに出力され、この状態で同様に信号MEMをアクティブにすることによりラインメモリ213に画素出力がホールドされる。次に、PHSTをアクティブにして、PH1、PH2にシフトクロックを入力して、順次H0からHm-1をアクティブにすることで、水平出力線HLに画素出力を出力する動作は同じである。同様にして、Vn-1まで順にアクティブにしていくことで、n-1行目までの読み出しを順次行う。
図4は、図2に示す構成を有するイメージセンサ112から一部の画素を読み出す間引き読み出しの一例を説明する図である。図4(a)では、図3(a)と同様に、斜線の引かれた画素が、間引き読み出し時の読み出し対象画素である。ここでは、X、Y方向ともに1/3の間引きの読み出しの場合を示している。
図4(b)は、間引き読み出し時のタイミングチャートを示しており、図4(b)のタイミングチャートを参照して、間引き読み出しの動作説明を行う。間引き読み出しの設定は、水平走査回路216の制御端子であるSKIP端子をアクティブにすることで行う。SKIP端子をアクティブにすることで、垂直走査回路218、水平走査回路216は、1画素ごとの順次走査から3画素ごとの順次走査に動作が変更される。具体的方法に関しては、公知の技術なので詳細は省略する。
間引き読み出し時は、まず、垂直走査回路218を駆動して、V0をアクティブにする。このとき、0行目の画素の出力が、垂直出力線VLにそれぞれ出力される。この状態で、信号MEMをアクティブにして、各画素のデータをラインメモリ213にホールドする。次に、PHSTをアクティブして、PH1、PH2にシフトクロックを入力する。このとき、SKIP端子をアクティブ設定にすることにより、シフトレジスタの経路が変更され、順次H0、H3、H6・・・Hm-3のように、3画素ごとに水平出力線HLに画素出力を出力する。出力された画素出力は、アンプ217を介してVOUTとして出力され、A/Dコンバータ113でデジタルデータに変換され、画像データコントローラ115で所定の画像処理が施される。
次に、垂直走査回路218は、水平走査回路216と同様に、V1、V2をスキップさせて、V3をアクティブにして、3行目の画素出力を垂直出力線VLに出力する。その後、信号MEMによりラインメモリ213に画素出力がホールドされる。PHSTをアクティブにして、PH1、PH2にシフトクロックを入力して、順次H0、H3、H6・・・Hm-3をアクティブにして、水平出力線HLに画素出力を出力する動作は0行目と同じである。以上のように、n-3行目までの読み出しを順次行う。以上のように、水平、垂直ともに1/3の間引き読み出しが行われる。
以上のように構成されたシステムにおける第1の実施形態の動作について、図5から図11を用いて詳細に説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態における動作を示すフローチャートである。S101では、電池交換等の電源投入により、システムコントローラ120はフラグや制御変数等の初期化を行うために、不揮発性メモリであるEEPROM122より制御パラメータや設定値を読み出してシステムの初期化処理を行う。
S102では、ライブビュー、または、動画記録開始の待ち状態となり、不図示の動作開始ボタンが押されるとS103に移行する。S103では、システムコントローラ120はレンズ制御マイコン207と接点210を介し、現在、装着されているレンズユニット200が、低速絞り駆動に対応しているか否かの判定を行う。低速絞り駆動に対応していない場合はS104に移行し、低速絞り駆動に対応しているレンズであると判定した場合は、S110に移行する。この判定により、絞りの駆動特性に応じた最適なプログラム線図が選択される。
S104では、図6に示す低速絞り駆動非対応レンズ用のプログラム線図が選択されS105に移行する。図6に示すプログラム線図の特徴は、設定される絞り値(Av)の分解能が大きく(例えば3段)、所定輝度範囲においては、蓄積時間(Tv)、ISO感度(Sv)で露出の調節を行うように設定される。例えば、絞り値がF8に設定されている場合、Ev7〜Ev13の輝度範囲においては、絞り駆動は発生しない。
また、絞りを開く輝度と絞る輝度が異なる輝度として、絞り駆動設定にヒステリシスを持たせ、絞り駆動の発生回数の抑制を行っている。これにより、絞りの制御性の悪いレンズであってもライブビュー及び動画記録中に絞り駆動の発生を抑え、絞り動作に起因する動画露出のちらつきなどの問題を抑制することが可能になる。
S105〜S108では、イメージセンサ112より順次、画像信号が読み出され、外部液晶表示装置124に表示される、いわゆるライブビュー駆動、または、記録媒体401に動画記録が行われる。
ここで、ライブビュー駆動について説明する。図7は、イメージセンサ112としてCMOSセンサを用いたライブビュー、または、動画記録時の撮像動作シーケンスの概要を説明するタイミングチャートである。ライブビュー機能を実現する場合には連続的にイメージセンサ112から画像信号を読み出す必要があるが、CMOSセンサではCCD方式のような一括転送、一括読み出しができないため、一般的にローリングシャッター方式が使用されている。
ローリングシャッター方式では、図7に示すように、イメージセンサ112において露光動作が行われた後、イメージセンサ112内の各画素の蓄積電荷が画像信号として読み出される。この読み出し動作は、制御パルスである垂直同期信号VD、および不図示の水平同期信号HDに同期して行われる。垂直同期信号VDは、1フレームを表す信号であり、本第1の実施形態では、たとえば1/30秒(30フレーム/秒)ごとにシステムコントローラ120からのコマンドを受けて、タイミングパルス発生回路114より、イメージセンサ112へ送られる。また、水平同期信号HDは、1フレーム期間に水平ラインのライン数に応じた数のパルスが所定間隔で送出され、水平ラインごとの読み出しが行われる。また、水平同期信号HDに同期して、設定された蓄積時間となるように、水平ライン毎に画素リセットが行われる(図中に点線で示す)。そのため、1フレームの画像信号において、ライン毎に蓄積期間、及び、読み出しタイミングに時差が発生する。
また、ライブビュー動作のようにフレームレートによって読出し時間の制約を受ける場合、水平方向、及び、垂直方向に画素間引きを行い、高速に画像信号を読み出す必要がある。本第1の実施形態では、図4を参照して説明したようにして水平1/3、垂直1/3に間引いて読み出すものとする。
垂直同期信号VD、水平同期信号HDにより、蓄積及び読み出しが実行されると、読み出された画像信号は、画像データコントローラ115へ転送され、欠陥画素補正などの画像処理が実行される。画像処理された画像データは、外部液晶表示装置124に表示されたり、また、画像圧縮回路119に送られて、記録媒体401などに記録される。
また、読み出された画像信号は、不図示のコントラスト検出回路にも送られ、被写体像のコントラストを評価することで被写体の焦点状態を検出する。システムコントローラ120は、検出された焦点状態に応じて、レンズ制御マイコン207、レンズ制御回路204、レンズ駆動機構203を通じて焦点状態の調節を行う、いわゆるAF動作を行うことができる。
更に、S108において、読み出された信号は不図示の測光検出回路にも送られ、被写体像の明るさを検出する。システムコントローラ120は、検出された明るさに応じて、S104で選択したプログラム線図に基づき、絞り、蓄積時間、ISO感度などを調節する、いわゆる自動露出制御(AE)を行う。
S109では、ライブビュー、または、動画記録の終了を検出すると、システムコントローラ120は処理を終了し、各種パラメータの保存や記録メディアの終了処理を行いスタンバイ状態になる。ライブビュー、または、動画記録の終了が検出されない場合は、S105に戻って、引き続きライブビュー、または、動画記録動作を継続させる。
一方、S103で低速絞り駆動に対応しているレンズと判定された場合、S110に進んで、図8に示す低速絞り駆動対応レンズ用のプログラム線図が選択され、S111に移行する。図8に示すプログラム線図の特徴は、設定される絞り値(Av)の分解能が小さく(例えば0.1段)、所定輝度範囲において露出調節を行う際は、連続的に低速で絞りを駆動する。これにより、動画フレーム間の露出変化量を抑えた滑らかな動画露出制御を実現している。
S111〜S117では、イメージセンサ112より順次、画像信号が読み出され、外部液晶表示装置124に表示される、いわゆるライブビュー駆動、または、記録媒体401に動画記録が行われる。なお、ライブビューまたは動画記録駆動では、図7を参照して前述した駆動方式で、イメージセンサ112の蓄積、読み出し動作、及び、ライブビュー表示、動画記録、AF、AE動作が実施される。
S112では、絞り駆動が行われたか否かの判定が行われ、絞りが駆動した場合は、S113に移行し、絞り駆動が行われていない場合はS114へ移行する。S113では、イメージセンサ112への露光期間中に絞りが駆動した場合に発生する輝度ムラの補正処理を行う。
ここで、図9〜図11を用いて、本第1の実施形態にかかるライブビュー駆動中に絞りを低速駆動させた場合に発生する輝度ムラの補正処理について説明する。
図9は、イメージセンサ112をローリングシャッター方式で駆動する場合の電荷蓄積タイミングと、絞りを低速駆動させた時の関係を示している。同図に示す通り、ローリングシャッター方式では、動画の1フレーム内において、イメージセンサ112の各ラインの画素リセット、及び、読み出し動作は異なるタイミングで順次実行されているため、各ラインの蓄積期間には時差が発生している。つまり、例えば、図9のk行目では、時刻t(k)からt(k’)の期間、イメージセンサ112は露光状態となり電荷の蓄積を行うが、l行目では、時刻t(l)からt(l’)の期間、イメージセンサ112は露光状態となり電荷の蓄積を行う。
そのため、図9に示すタイミングで絞りを駆動すると、ラインkとラインlでは、異なる絞り状態で露光されるため、蓄積される露光量に差が生じてしまう。この露光量差は、動画の1フレーム画像内においては、画面上部から下部にかけて輝度ムラとなって現れる。この輝度ムラの影響度合いは、イメージセンサ112から信号を読み出す速度と絞りの駆動速度、及び、駆動方向によって変化する。
ここで、イメージセンサ112における1ラインの読み出しに掛かる時間をHDTIME(単位:[msec/line])とし、対象フレームから最後に読み出される最下部のn行目(基準行)の読み出し時刻t(n)を基準とする。この場合、k行目(基準行以外の行)の蓄積開始時刻t(k)との時刻差Δt(k-n)は、式(1)により求めることができる。
Δt(k-n) = ( k − n ) × HDTIME + 蓄積時間 …(1)
また、n行目の読み出し時刻t(n)の絞り値を基準とした場合(基準絞り込み量)、k行目の蓄積開始時刻t(k)における、基準の絞り値からの相対的な絞り込み量である相対絞り込み量ΔAv(k-n)は、次式(2)により表すことができる。すなわち、絞り駆動速度をAVSPDとすると(開方向を負、閉方向を正とする。単位:[段数/sec])、
ΔAv(k-n) = Δt(k-n) × AVSPD / 1000 …(2)
ここで、動画の1フレーム内での蓄積時間、及び、ISO感度を同一設定とする。この場合、時刻t(n)における絞り込み量を基準とすると、k行目の蓄積時間中の相対絞り込み量の時間積分値ΔS(k)は、上記時刻t(k)と時刻t(k’)の期間の相対絞り込み量の時間積分結果として表すことができる。即ち、次式(3)で求めることができる。
よって、k行目とn行目の露出差を補正する場合は、式(3)で求めたΔS(k)(行積分値)とΔS(n)(基準積分値)の差分をゲイン処理することにより補正することができる。実際には、補正値R(k/n)は、リニア系の補正値として求めるため、ゲイン1倍をGAINRとすると、式(4)によって求めることができる。
補正値R(k/n) = 2(ΔS(k)-ΔS(n))×GAINR …(4)
また、l行目とn行目の露出差を補正する場合は、同様に式(3)で求めた相対絞り込み量の時間積分値ΔS(l)とΔS(n)の差分をゲイン処理することにより補正することができる。
以上より、k行目とn行目との露出差が補正可能であるため、各ラインにおいて同様の処理を実施することで、動画の1フレーム内の全領域において、ローリングシャッター方式による駆動時に絞り駆動に起因する輝度ムラを補正することができる。
次に、絞りが補正フレームの途中から動作し始め、次フレーム以降まで駆動した場合の補正処理について、図10を用いて説明する。
図10に示す例においては、対象フレーム内の時刻t(av_s)で、絞りが開方向に駆動を開始し、次フレーム以降まで駆動を継続している。ここで、最終行であるl行目(基準行)の読み出し時刻t(l’)の絞り位置Av(l’)(基準絞り込み量)を基準として説明する。k行目の蓄積開始時刻t(k)が時刻t(av_s)より前の時刻である場合、k行目(基準行以外の行)の蓄積開始時刻t(k)の相対絞り込み量ΔAv(k-l)は、相対絞り込み量ΔAv(av_s-l)として、上述した式(2)より求めることができる。また、時刻t(av_s)より後の時刻となるk行目の読み出し時刻t(k’)の相対絞り込み量ΔAv(k’-l)は、上述した式(2)より求めることができる。これらから、k行目の相対絞り込み量ΔS(k)(行積分値)は、式(5)により求めることができる。
このように、1行の蓄積時間内に駆動開始時刻t(av_s)を含む場合、上記式(5)及び式(4)より、l行目を基準とした場合のk行目の補正量R(k/l)を求め、ゲイン補正することにより、k行目の露出差を補正することが可能となる。また、1行の蓄積時間内に駆動開始時刻t(av_s)が含まれない場合、上記式(3)及び式(4)を用いて露出差を補正することができる。また、各ラインにおいて同様の処理を実施することで、絞りが対象フレームの途中から動作し始め、次フレーム以降まで駆動した場合にも動画の1フレーム内の輝度ムラを補正することができる。
次に、絞りが補正フレームの蓄積開始以前に駆動され、同フレーム内で停止した場合の補正処理について、図11を用いて説明する。
図11に示す例においては、対象フレームの蓄積開始以前の時刻t(av_s)で、絞りが開方向に駆動を開始し、同フレーム内の時刻t(av_e)で駆動が停止している。ここで、最終行であるl行目(基準行)の読み出し時刻t(l’)時の絞り位置Av(l’)(基準絞り込み量)を基準として説明する。k行目(基準行以外の行)の蓄積開始時刻t(k)が時刻t(av_e)より前の時刻である場合、k行目の蓄積開始時刻t(k)の相対絞り込み量ΔAv(k-l)は、相対絞り込み量ΔAv(k-av_e)として、上述した式(2)より求めることができる。また、時刻t(av_e)より後の時刻となるk行目の読み出し時刻t(k’)の相対絞り込み量ΔAv(k’-l)は、図11より明らかな通り0となる。これらから、k行目の蓄積時間における相対絞り込み量の時間積分値ΔS(k)(行積分値)は、式(6)により求めることができる。
このように、1行の蓄積時間内に駆動開始時刻t(av_e)を含む場合、上記式(6)及び式(4)より、l行目を基準とした場合のk行目の補正量R(k/l)を求め、ゲイン補正することにより、k行目の露出差を補正することが可能となる。また、1行の蓄積時間内に駆動開始時刻t(av_e)が含まれない場合、上記式(3)及び式(4)を用いて露出差を補正することができる。また、各ラインにおいて同様の処理を実施することで、絞りが対象フレームの蓄積開始以前に駆動され、同フレーム内で停止した場合にも動画の1フレーム内の輝度ムラを補正することができる。
なお、本第1の実施形態では、1フレーム内の補正目標となる基準ライン(式(3)ではn行目、式(4)、式(5)ではl行目に相当)を決定する際に、絞りが開方向に駆動される場合は1フレームにおいて最後に読み出される最下部のラインとする。一方、絞りが閉方向に駆動される場合には、1フレームにおいて最初に読み出される最上部のラインとする。これは、補正処理時に常に正のゲイン補正量となるようにするためであり、イメージセンサ112から読み出した画像信号が飽和している場合に負のゲイン処理を行うことで色比がずれてしまうことを回避するためである。
よって、画像信号出力が飽和しない条件においては、補正目標となる基準ラインを他のラインに設定してもよい。例えば、画面中央のラインを基準ラインにすることで、ゲイン補正量の最大値を減らし、ノイズ量を改善することができる。
図5に戻り、S114では、画像データコントローラ115により、イメージセンサ112から読み出した画像信号の補正や加工処理を実行する。この加工処理には、記録媒体401に記録するための画像データの生成、及び、画像表示回路118に表示するための画像データの生成が含まれる。
S115では、S114で加工された画像データが、記録媒体401に送られ記録される。また、D/Aコンバータ116を通し、画像表示回路118に送られ表示される。
また、S116において、読み出された信号は不図示の測光検出回路に送られ、被写体像の明るさを検出する。システムコントローラ120は、検出された明るさに応じて、S110で選択したプログラム線図に基づき、絞り、蓄積時間、ISO感度などを調節する、いわゆる自動露出制御(AE)を行う。
S117では、ライブビュー、または、動画記録の終了を検出すると、システムコントローラ120はライブビュー、または、動画記録駆動を終了し、各種パラメータの保存や記録メディアの終了処理を行いスタンバイ状態になる。ライブビュー、または、動画記録の終了が検出されない場合は、S111に移行し、引き続きライブビュー駆動を継続させる。
上記の通り本第1の実施形態によれば、ローリングシャッター方式による駆動を行っている際に、絞りを駆動することによってフレーム内で生じる輝度ムラの補正量を、撮像素子の読み出し速度と絞りの駆動速度及び駆動方向から演算によって求めることができる。そのため、前後のフレームを使用することなく、フレーム内の輝度ムラを補正することが可能となる。
また、補正量を求める際に前後フレームを使用しないため、複数のフレームに跨って絞りが駆動した場合や、点光源被写体などを撮影した場合においても、フレーム内の輝度ムラを正しく補正することが可能となる。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施形態におけるカメラシステムの構成は第1の実施形態と同様であるので、ここでの説明は省略する。
第2の実施形態における動作について、図12から図14を用いて詳細に説明する。図12は、本第2の実施形態における絞り駆動情報を動画ファイルへ記録する動作を示すフローチャートである。S201では、電池交換等の電源投入により、システムコントローラ120はフラグや制御変数等の初期化を行うために、不揮発性メモリであるEEPROM122より制御パラメータや設定値を読み出してシステムの初期化処理を行う。
S202では、動画記録開始の待ち状態となり、不図示の動作開始ボタンが押されるとS203に移行する。S203では、イメージセンサ112より順次、画像信号が読み出され、画像信号の補正、及び加工処理が行われた後、記録媒体401へ記録する動画記録が行われる。
S204において、イメージセンサ112より読み出された信号は不図示の測光検出回路に送られ、被写体像の明るさを検出する。システムコントローラ120は、プログラム線図に基づき、絞り、蓄積時間、ISO感度などを調節する、いわゆる自動露出制御(AE)を行う。
S205で、システムコントローラ120が接点210を介し、レンズ制御マイコン207と通信することにより、絞りの駆動開始、駆動停止、駆動中を検出する。絞り駆動が行われていると判定した場合はS206に移行し、絞り駆動が停止していると判定した場合はS207へ移行する。
S206では、絞り駆動情報を動画記録ファイルに記録する。ここで、絞り駆動情報について、図14を参照しながら詳細に説明する。
図14のフレームIDは、動画ファイルに記録されるフレームの内、任意の1フレームを特定可能な固有IDであり、現在処理している絞りが動作中のフレームIDを記録する。同図の絞り駆動速度は、絞りを開方向に駆動した場合には負の値を、絞りを閉方向に駆動した場合は正の値を取る絞りの駆動速度(単位:[段数/sec])であり、現在駆動している絞りの駆動速度を記録する。
図14の駆動開始時刻は、絞りが駆動し始めた時間を示すものであり、現在処理しているフレーム内で絞り駆動が開始した場合は、対象フレームの読み出し開始時刻からの相対時間を記録する。また、駆動停止時刻は、絞り駆動が停止した時間を示すものであり、現在処理しているフレーム内で絞り駆動が停止した場合は、対象フレームの読み出し開始時刻からの相対時間を記録する。
更に、蓄積時間は、イメージセンサ112が露光状態となるローリングシャッターの蓄積時間を示すものであり、対象フレームにおける蓄積時間を記録する。
上記の絞り駆動情報を動画に関連付けて動画ファイルに記録することで、絞りの駆動期間(駆動開始タイミング、駆動停止タイミング)と絞りの駆動方向、絞りの駆動速度、及び、イメージセンサ112の蓄積時間を保存することができる。つまり、図14に示す例では、フレームIDが70のフレームの読み出し開始時刻から24[msec]後に絞りが開方向に5.0[段/sec]の速度で駆動し始め、フレームIDが72のフレームの読み出し開始時刻から12[msec]後に絞りが停止したことが確認できる。また、フレームIDが70から72の期間では、蓄積時間が30[msec]であることが分かる。
S207では、動画記録の終了を検出すると、システムコントローラ120は動画記録処理を終了し、各種パラメータの保存や記録媒体の終了処理を行い、スタンバイ状態になる。動画記録の終了が検出されない場合は、S203に戻り、引き続き動画記録駆動を継続させる。
図13は、絞り駆動情報が記録された動画ファイルから、所定の1フレームを選択して静止画像を取得するための動作フロー図である。
S221では、不図示の動画再生ボタンにより指示を受け、システムコントローラ120は、記録媒体401に記録された動画ファイルから動画データの読み出しを行い、動画再生モードに移行する。
S222では、不図示の選択ボタンにより指示を受けると、システムコントローラ120は動画データの中の1フレームを選択し、対象フレームを外部液晶表示装置124へ表示する。
S223では、決定SW132より指示を受け、選択フレームの静止画切り出しが選択されるとS224へ移行し、静止画切り出しの中止が選択されるとS222に移行する。S224では、選択されたフレームの画像信号をデコード処理した後、静止画用の画像データとしてDRAM121に記憶する。
S225では、静止画切り出しフレームとして選択されたフレームが、動画ファイル内の絞り駆動情報のフレームIDに該当するか否かを判定し、絞りが駆動したフレームであると判定されるとS226に移行する。また、絞りが駆動したフレームではないと判定された場合は、S227に移行する。
S226では、静止画用の画像データに対して、絞り駆動情報を用いて、ローリングシャッター読み出し駆動時に絞りが駆動した際に発生する1フレーム内の輝度ムラの補正を行う。補正処理は、上述した第1の実施形態で説明した手法を用いて行う。
S227では、静止画用の画像データを記録媒体401に保存する。S228で、不図示の終了ボタンにより動画再生モードの終了が指示されると、システムコントローラ120は動画再生モードを終了し、各種パラメータの保存や記録メディアの終了処理を行いスタンバイ状態になる。動画再生モードの終了が検出されない場合は、S222に移行し、引き続き動画再生モードを継続させる。
本第2の実施形態においては、動画ファイルから静止画を切り出して、切り出し画像の輝度ムラ補正をカメラで処理しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、後処理をPCなどの画像処理装置を用いて実施しても構わない。
上記の通り、本第2の実施形態によれば、動画記録中に絞り駆動が発生した際に絞り駆動情報を動画ファイルに記録する。そして、動画再生中に動画フレームから静止画画像を生成する際に、動画ファイルに記録された絞り駆動情報を用いて、動画の1フレーム内の輝度ムラを補正する。このように、ローリングシャッター方式で撮像素子の駆動を行っている際に、絞りを駆動することによって生じる動画の1フレーム内の輝度ムラが補正された静止画を生成することが可能になる。
また、補正量を求める際に前後フレームを使用しないため、複数のフレームに跨って絞りが駆動した場合や、点光源被写体などを撮影した場合においても、フレーム内の輝度ムラを正しく補正することが可能となる。
<他の実施形態>
また、本発明の図13に示す制御は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。