JP5953657B2 - 空間光変調器、露光装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents
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Description
最近では、複数種類のデバイス毎に、さらに基板の複数のレイヤ毎にそれぞれマスクを用意することによる製造コストの増大を抑制し、各デバイスを効率的に製造するために、マスクの代わりに、それぞれ回転角(傾斜角)が可変の多数の微小ミラーのアレイを有する空間光変調器(spatial light modulators)を用いて、投影光学系の物体面に可変のパターンを生成するいわゆるマスクレス方式の露光装置が提案されている。また、空間光変調器としては、それぞれ回転角が可変であるとともに中央に段差が設けられた多数の正方形の微小ミラーのアレイを有し、実質的に入射する光の位相分布を制御できるタイプも提案されている(例えば、非特許文献1参照)。このように入射する光の位相分布を制御することによって、投影光学系の物体面に可変の位相パターンを生成できる。
本発明の態様は、このような事情に鑑み、複数の反射要素のアレイを有する空間光変調器を用いるときに、反射光の強度を大きくするか、又は入射光の偏光方向による反射率の相違を小さくすることを目的とする。
また、別の態様によれば、複数の反射要素のアレイを有する空間光変調器が提供される。この空間光変調器において、その反射要素は、回転軸の回りに回転可能に支持されるとともに、その反射要素は、その回転軸から第1の距離にあり、且つその回転軸に平行な方向に第1の幅を持つ第1部分と、その回転軸からその第1の距離よりも離れた第2の距離にありその回転軸に平行な方向にその第1の幅よりも広い第2の幅を持つ第2部分とを含む第1反射部を有する。
また、本発明の第2の態様によれば、反射要素は、回転軸に対して0°より大きく90°より小さい交差角で交差する方向に偏光した照明光が照射される位置に設置されるため、その反射要素の回転角を制御して反射光の位相を制御するときに、入射光の偏光方向が回転軸に対して0°又は90°で交差する場合に比べて、入射光の偏光方向による反射率の相違が小さくなる。
以下、第1の実施形態につき図1〜図13を参照して説明する。
図1は、本実施形態のマスクレス方式の露光装置EXの概略構成を示す。図1において、露光装置EXは、パルス発光を行う露光用の光源2と、光源2からの露光用の照明光(露光光)ILで被照射面を照明する照明光学系ILSと、ほぼその被照射面又はその近傍の面上に二次元のアレイ状に配列されたそれぞれ回転角(傾斜角)が可変で所定の高さの段差部31C(図3(A)参照)を持つ所定形状の微小ミラーである多数のミラー要素30を備えたマスクパターン生成用の空間光変調器28と、空間光変調器28を駆動する変調制御部48とを備えている。さらに、露光装置EXは、多数のミラー要素30によって生成された反射型の可変の凹凸パターン(可変の位相分布を持つマスクパターン)で反射された照明光ILを受光して、その凹凸パターン(位相分布)に対応して形成される空間像(デバイスパターン)をウエハW(基板)の表面に投影する投影光学系PLと、ウエハWの位置決め及び移動を行うウエハステージWSTと、装置全体の動作を統括制御するコンピュータよりなる主制御系40と、各種制御系等とを備えている。
光源2から射出された断面形状が矩形でほぼ平行光束のパルスレーザ光よりなる照明光ILは、1対のレンズよりなるビームエキスパンダ4、照明光ILの偏光状態を制御する偏光制御光学系6及びミラー8Aを介して、照明系用の空間光変調器10の多数の微小なミラー要素11のアレイに入射する。偏光制御光学系6は、例えば照明光ILの偏光方向を回転する1/2波長板、照明光ILを円偏光に変換するための1/4波長板、及び照明光ILをランダム偏光(非偏光)に変換するための楔型の複屈折性プリズム等を交換可能に設置可能な光学系である。
また、図3(A)は、図2(A)中の空間光変調器28の3つのミラー要素30を示し、図3(B)及び(C)は図3(A)のU方向に平行なBB線に沿って視た一つのミラー要素30を示す。図3(A)において、各ミラー要素30は、それぞれ支持駆動部34によってベース部材32の表面に支持されている。支持駆動部34は、一例として、ベース部材32の表面にV方向に離れて配置された2つの支持部36A,36Bと支持部36A,36Bの上部にV方向に平行に設けられた可撓性を持つヒンジ部35Bと、ヒンジ部35Bの中央に設けられてミラー要素30の中央を支持する連結部35Aとを有する。この場合、ヒンジ部35Bの中心がほぼ回転軸RCとなっている。
d1=λ/4 …(1)
従って、ミラー要素30の反射面がXY面に平行である場合、第1反射部31Aに垂直に入射して反射される照明光IL1の位相の変化量を第1の位相差として、第2反射部31Bに垂直に入射して反射される照明光IL2の位相の変化量を第2の位相差とすると、この第2の位相差はその第1の位相差と180°(π(rad))異なっている。
また、本実施形態のミラー要素30及び比較例のミラー要素73に関して、入射光がランダム偏光、X方向への直線偏光(X偏光)、及びY方向への直線偏光(Y偏光)である場合について、ミラー要素の回転角φ(deg)と反射率との関係を計算した結果が、それぞれ図9(A)、(B)、及び(C)の曲線CD1及びCD5である。ここで、図9におけるミラー要素30の寸法は、図3Aに示すU方向の幅を1414nm、V方向の幅を(1414−140)nm、段差部31Cを含む幅が一定の部分のU方向及びV方向の幅を140nmとした。また、図9におけるミラー要素73の寸法は、図7に示すX方向、Y方向どちらの幅も1000nmとしている。すなわち、ミラー要素30とミラー要素73はどちらもX方向、Y方向のピッチが1000nmになるようになっている。なお、これらの計算にはFDTD法(有限差分時間領域法)による電磁場解析ソフトウエアを用いている。さらに、図9(D)の曲線CD1及びCD5は、ミラー要素30及び73に関して、スカラー計算式に基づいて計算した回転角φと反射率との関係を示す。なお、これらの計算に際しては、投影光学系PLが物体側に非テレセントリックであるとして、ミラー要素30,73に対する照明光ILの入射角をθx方向に6°であるとした。図9(A)〜(D)において、回転角φが負の範囲では、ミラー要素30,73は第1の状態(反射光の位相が0)、回転角φが正の範囲では、ミラー要素30,73は第2の状態(反射光の位相がπ)となっている。図9(A)〜(D)においては、回転角φがほぼ−150°〜+150°の範囲内では、いずれも比較例(通常)の反射率(曲線CD5)に対して本実施形態のミラー要素30の反射率(曲線CD1)が大きいため、本実施形態のミラー要素30を使用することによって、入射光がどのような偏光状態であっても、反射率が向上することが分かる。図9のどの曲線でも、反射光の位相が0とπそれぞれで、強度の極大値を取っているが、その極大値がミラー要素で得られる最大の反射率である。図9(B)と(C)の曲線CD5で、最大の反射率を比べると、反射光の位相が0のときは、図9(B)のX偏光では0.46であるのに対し、図9(C)のY偏光では0.60であり、約1.3倍も異なっている。同様に反射光の位相がπのときは、図9(B)のX偏光では0.36であるのに対し、図9(C)のY偏光では0.48であり、こちらも約1.3倍も異なっている。このようにミラー要素73では、偏光状態によって反射率が異なっていることが分かる。ところが、図9(B)と(C)の曲線CD1に着目すると、反射光の位相が0のときは、図9(B)のX偏光では0.69であるのに対し、図9(C)のY偏光では0.70でほぼ同等、さらに反射光の位相がπのときは、図9(B)のX偏光と図9(C)のY偏光ではどちらも0.53である。このように、ミラー要素30ではミラーの回転軸RCがX軸及びY軸に対して45°で交差するV方向に向くことで、偏光方向による差が生じにくくなっている。
(1)本実施形態の露光装置EXは、空間光変調器28を備えている。また、空間光変調器28は、それぞれ照明光ILが照射される複数のミラー要素30のアレイを有し、ミラー要素30は、回転軸RCの回りに回転可能に支持される。さらに、ミラー要素30は、回転軸RCから距離a1にあり回転軸RCに平行な方向に幅b1を持つ部分31Aaと、回転軸RCから距離a1よりも離れた距離a2にあり回転軸RCに平行な方向にその幅b1よりも広い幅b2を持つ部分31Abとを含む第1反射部31Aを有する。第1反射部31Aは、回転軸RC側に一つの頂点を向けて配置された三角形状である。
(4)また、空間光変調器28のミラー要素30は2次元のアレイであるため、一度の露光で大面積のパターンをウエハWに露光できる。なお、空間光変調器28において、ミラー要素30を例えばX方向(ウエハWの非走査方向に対応する方向)に一次元のアレイ状に配列してもよい。
なお、空間光変調器28の各ミラー要素30は、その第1の状態及びその第2の状態以外の第3の状態等を含む複数の状態に設定可能としてもよい。
まず、上記の実施形態のミラー要素30は回転軸RCに関して対称である。これに対して、図14(A)の第1変形例のミラーユニット70で示すように、図3(A)の支持駆動部34と同じ構成の第1及び第2の支持駆動部34A,34Bでそれぞれ対称な三角形状の第1反射部31A及び第2反射部31Bを支持してもよい。この変形例では、反射部31A,31Bの底面にそれぞれ電極37A,37Bが設けられ、これに対向するようにベース部材32上に電極37C,37Dが設けられる。そして、一例として、反射部31A,31Bがベース部材32に平行であるときに、照明光ILが平均的に傾斜して反射部31A,31Bに入射するようにして(この状態を第1の状態とする)、第1反射部31Aを支持駆動部34Aによって時計回りに回転するときに、第2反射部31Bを支持駆動部34Bによって反時計回りに回転することによって、反射光の位相がπの第2の状態を設定できる。ミラーユニット70も、X方向、Y方向に所定ピッチでほぼ隙間なく配置される。このミラーユニット70も、回転軸RCからの距離が離れるほど面積が広くなる反射部を含むため、反射光の強度が高くなる。
次に、図14(B)の第2変形例のミラー要素71で示すように、反射部31A,31B間に反射部31A,31Bとは高さが異なる連結部72を設けてもよい。図14(B)の例では、連結部72の表面は、第2反射部31Bの表面に比べて段差d2だけ高く、第1反射部31Aの表面に比べても高く設定されている。この場合でも、反射部31A,31B間の段差は、図3(A)の段差d1(反射光の位相差がπ)と等しく設定されている。段差d2は、位相差に換算して例えば3π/2である。その他の構成は図3(A)と同様であり、このミラー要素71を用いても反射光の強度が高くなる。この際に、ミラー要素71を第1の状態及び第2の状態に設定した場合の反射率の相違を補正するために、連結部72の面積を調整してもよい。
次に、図15(A)は、第3変形例の空間光変調器28Aの反射面の一部を示す拡大底面図、図15(B)は図15(A)中の一つのミラー要素30Aを示す拡大図である。また、図16(A)は、図15(A)中の3つのミラー要素30Aを示し、図16(B)は図16(A)のU方向に平行なBB線に沿って視た一つのミラー要素30Aを示す。なお、図15(A)〜図16(B)において、図2(A)〜図3(C)に対応する部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
また、図16(A)において、各ミラー要素30Aは、それぞれ支持駆動部34によってベース部材32の表面に支持されている。ミラー要素30Aの反射部31D,31Eの底面にそれぞれ電極37A,37Bが形成され、電極37A,37Bに対向するようにベース部材32の表面にそれぞれ電極37C,37Dが形成されている。この変形例のミラー要素30Aも、図16(B)において、回転軸RCの回りに時計回りに所定角度だけ回転した点線で示す第1の状態(30A(0))、又は回転軸RCの回りに反時計回りに所定角度だけ回転した実線で示す第2の状態(30A(π))のいずれかに設定される。段差付きのミラー要素30Aも、時計回り又は反時計回りに回転して第1の状態又は第2の状態に設定することによって、実質的に入射する光の位相を0又はπだけ変化させて反射することができる。
次に、本変形例の空間光変調器28Aのミラー要素30Aからの反射光の強度及び反射率について定量的に説明する。ミラー要素30Aからの反射光の電場振幅のスカラー計算式は、次の式(2C)で表すことができる。
また、図8(A)の曲線C20に対応する反射光の強度Iは、回転角φの関数として図8(B)の曲線C2となる。曲線C2の最大値0.82は曲線C1の最大値0.76よりも大きいため、ミラー要素30Aを用いることによって、上記の実施形態のミラー要素30を用いる場合に比べてさらに反射光の強度を大きくできることが分かる。
また、ミラー要素30Aの段差部31Fを中心とする領域に、高さが反射部31D,31Eと異なる連結部を設けてもよい。
さらに、ミラー要素30Aの第2部分31Dbの反射率を第1部分31Daの反射率よりも小さくしてもよい。
さらに、ミラー要素30Aの段差部31FをX軸又はY軸に平行に配置することも可能である。
次に、第2の実施形態につき図19(A)〜図20(B)を参照して説明する。図19(A)は、第2の実施形態の空間光変調器28Bの反射面の一部を示す拡大底面図、図19(B)は図19(A)中の一つのミラー要素30Bを示す拡大図である。また、図20(A)は、図19(A)中の一つのミラー要素30Bを示し、図20(B)は図20(A)のミラー要素30BをU方向に平行なBB線に沿って視た図である。なお、図19(A)〜図20(B)において、図2(A)〜図3(C)に対応する部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図19(A)に示すように、多数のミラー要素30Bは、全体としてほぼ隙間がないように、X方向及びY方向に近接して配列されている。従って、照明光ILの利用効率は高くなっている。
次に、本実施形態の空間光変調器28Bのミラー要素30Bからの反射光の強度及び反射率について定量的に説明する。回転角φ(deg)の関数としてミラー要素30Bからの反射光の電場振幅EAをスカラー値として計算した結果が、図8(A)の曲線C30である。ミラー要素30Bからの反射光の電場振幅のスカラー計算式は、次の式(2D)で表すことができる。
なお、ミラー要素30Bの形状は全体として正方形以外の任意の形状が可能である。
次に、上記の各実施形態では、次のような変形が可能である。まず、上記の実施形態では、ウエハWを連続的に移動してウエハWを走査露光している。その他に、図6(B)に示すように、ウエハWの各ショット領域(例えばSA21)をY方向に複数の部分領域SB1〜SB5等に分割し、投影光学系PLの露光領域26Bに部分領域SB1等が達したときに、照明光ILを所定パルス数だけ発光させて、空間光変調器28〜28Bのミラー要素30〜30Bのアレイからの反射光で部分領域SB1等を露光してもよい。この後、ウエハWをY方向にステップ移動させて、次の部分領域SB2等が露光領域26Bに達してから、同様に部分領域SB2等に露光が行われる。この方式は実質的にステップ・アンド・リピート方式であるが、部分領域SB1〜SB5等には互いに異なるパターンが露光される。
また、図1の波面分割型のインテグレータであるマイクロレンズアレイ16に代えて、内面反射型のオプティカル・インテグレータとしてのロッド型インテグレータを用いることもできる。この場合、図1において、リレー光学系14よりも空間光変調器11側に集光光学系を追加して空間光変調器11の反射面の共役面を形成し、この共役面近傍に入射端が位置決めされるようにロッド型インテグレータを配置する。
また、電子デバイス(又はマイクロデバイス)を製造する場合、電子デバイスは、図22に示すように、電子デバイスの機能・性能設計を行うステップ221、この設計ステップに基づいたマスクのパターンデータを実施形態の露光装置EX,EXAの主制御系に記憶するステップ222、デバイスの基材である基板(ウエハ)を製造してレジストを塗布するステップ223、前述した露光装置EX,EXA(又は露光方法)により空間光変調器28,28A,28Bで生成される位相分布の空間像を基板(感応基板)に露光する工程、露光した基板を現像する工程、現像した基板の加熱(キュア)及びエッチング工程などを含む基板処理ステップ224、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)225、並びに検査ステップ226等を経て製造される。
また、本発明は、半導体デバイスの製造プロセスへの適用に限定されることなく、例えば、液晶表示素子、プラズマディスプレイ等の製造プロセスや、撮像素子(CMOS型、CCD等)、マイクロマシーン、MEMS(Microelectromechanical Systems:微小電気機械システム)、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイス(電子デバイス)の製造プロセスにも広く適用できる。
Claims (15)
- 複数の反射要素のアレイを有する空間光変調器であって、
前記複数の反射要素のうち第1および第2の反射要素は、それぞれ第1回転軸の回りに回転可能に支持され、
前記複数の反射要素のうち前記第1および第2の反射要素とは異なる第3の反射要素は、前記第1回転軸と平行な第2回転軸の回りに回転可能に支持され、
前記複数の反射要素のうち前記第1および第2の反射要素は、それぞれ前記第1回転軸から第1の距離にあり、且つ前記第1回転軸に平行な方向に第1の幅を持つ第1部分と、前記第1回転軸から前記第1の距離よりも離れた第2の距離にあり前記第1回転軸に平行な方向に前記第1の幅よりも広い第2の幅を持つ第2部分とを含む第1反射部を有し、
前記複数の反射要素のうち前記第3の反射要素は、前記第2回転軸から前記第1回転軸側に第3の距離にあり、且つ前記第2回転軸に平行な方向に第3の幅を持つ第3部分と、前記第2回転軸から前記第1回転軸側に前記第3の距離よりも離れた第4の距離にあり、且つ前記第2回転軸に平行な方向に前記第3の幅よりも広い第4の幅を持つ第4部分とを含む第2反射部を有し、
前記第1の反射要素の前記第1反射部および前記第2の反射要素の前記第1反射部は、前記第1回転軸よりも前記第2回転軸側に配置され、
前記第1の反射要素の前記第1部分と前記第2の反射要素の前記第1部分との間に前記第3の反射要素の前記第4部分が位置することを特徴とする空間光変調器。 - 前記第1および第2の反射要素のそれぞれは、前記第1回転軸又は前記第1回転軸と平行な軸に関して前記第1反射部と対称な形状で、それぞれの前記第1反射部と一体的に前記第1回転軸の回りに回転可能に支持されている第3反射部を有し、
前記第3の反射要素は、前記第2回転軸又は前記第2回転軸と平行な軸に関して前記第2反射部と対称な形状で、前記第2反射部と一体的に前記第2回転軸の回りに回転可能に支持されている第4反射部を有することを特徴とする請求項1に記載の空間光変調器。 - 前記第1および第2反射要素のそれぞれは、前記第1回転軸又は前記第1回転軸と平行な軸に関して前記第1反射部と対称な形状で、それぞれの前記第1反射部と一体的に前記第1回転軸の回りに回転可能に支持されている第3反射部を有し、
それぞれの前記第1反射部とそれぞれの前記第3反射部とは所定の段差を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の空間光変調器。 - 前記所定の段差は、前記第1反射部の前記第1回転軸に最も近い部分で反射される光の位相の変化量と、前記第3反射部の前記第1回転軸に最も近い部分で反射される光の位相の変化量とが、180°の位相差を持つように設定されることを特徴とする請求項3に記載の空間光変調器。
- 前記第1および第2の反射要素の前記第1反射部は、前記第1回転軸に近い部分に一つの頂点を有し、前記第1回転軸から離れた部分に前記第1回転軸に平行な一つの辺を持つ三角形の形状を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の空間光変調器。
- 前記第1および第2の反射要素の前記第1反射部は、前記第1回転軸に近い部分が前記第1回転軸に垂直な線状で、前記第1回転軸から離れた部分が前記第1回転軸に平行な線状のT字型の形状を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の空間光変調器。
- 前記第1および第2の反射要素の前記第1反射部は、前記第1回転軸に近い部分の反射率が前記第1回転軸から離れた部分の反射率よりも小さいことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の空間光変調器。
- 前記第1および第2の反射要素は、前記第1反射部と前記第3反射部とを連結する第5反射部を有し、
前記第5反射部は、前記第1反射部と前記第3反射部の中央の段差を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の空間光変調器。 - 前記第1および第2の反射要素の前記第1反射部は、前記第1回転軸の回りに時計回りに第1の角度回転した第1の状態と、前記第1回転軸の回りに反時計回りに前記第1の角度と同じ角度回転した第2の状態とに交互に設定されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の空間光変調器。
- 前記複数の反射要素は、前記第1回転軸に対して0°より大きく90°より小さい交差角で交差する方向に偏光した照明光が照射される位置に設置されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の空間光変調器。
- 前記交差角は45°であることを特徴とする請求項10に記載の空間光変調器。
- 露光光で投影光学系を介して基板を露光する露光装置において、
前記投影光学系の物体面側に配置される請求項1〜11のいずれか一項に記載の空間光変調器と、
前記露光光で前記空間光変調器の前記複数の反射要素を照明する照明系と、を備え、
前記空間光変調器の前記複数の反射要素からの前記露光光によって前記投影光学系を介して前記基板を露光することを特徴とする露光装置。 - 前記照明系は、前記空間光変調器の前記複数の反射要素の反射面における前記露光光の偏光方向を制御する偏光部材を有することを特徴とする請求項12に記載の露光装置。
- 前記基板に露光すべきパターンに応じて、前記空間光変調器の前記複数の反射要素を、互いに独立にそれぞれ前記回転軸の回りに時計回りに第1の角度回転した第1の状態と、前記回転軸の回りに反時計回りに前記第1の角度と同じ角度回転した第2の状態とに交互する制御装置と、
前記基板を前記投影光学系に対して移動するステージと、を備えることを特徴とする請求項12又は13に記載の露光装置。 - 請求項12〜14のいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板に感光層のパターンを形成することと、
前記パターンが形成された前記基板を処理することと、
を含むデバイス製造方法。
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