JP5949419B2 - 無線通信システム、及びこれに用いる路側通信機、通信制御装置、コンピュータプログラム、通信方法 - Google Patents
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Description
かかる高度道路交通システムにおいて用いられる無線通信システムは、主として、インフラ側の無線通信装置である複数の路側通信機と、各車両に搭載される無線通信装置である複数の車載通信機(移動通信機)とによって構成される。
また、道路上に配置される車両感知器や監視カメラ等によるセンサネットワークについては、ZigBee(登録商標)ネットワークによる通信が検討されている。ただし、前記センサ等は、省電力送信により常時送信可能な状態ではないため、経路探索が必要な場合は、車車間通信と同様、アドホックネットワーク等によって経路探索を行うことになる。
このため、上述のアドホックネットワークルーティングを採用することは、通信リソースの有効利用の観点からは好ましくない。
前記複数の送信データの送信元及び送信先に応じて、前記複数の送信データそれぞれの送信優先度を決定することを特徴としている。
このため、前記通信制御部は、前記複数の送信データそれぞれの自機における送信待機時間に応じて、前記送信優先度を調整するものであることが好ましい。
この場合、属性として、そのデータの緊急度や重要度を設定すれば、緊急度や重要度に応じて、送信優先度を調整することができる。
この場合、重要路側通信機に関連して送信される重要度の高い送信データを、他の送信データよりも優先的に送信することができる。
この場合、管理路側通信機が、複数の路側通信機の管理に関する送信データを送信する場合にも、他の送信データよりも優先的に送信することができる。
この場合、路車間通信用のタイムスロットを用いることで、路路間通信の送信データを効率的に送信することができる。
〔1. システムの全体構成〕
図1は、本発明の一実施形態に係る高度道路交通システム(ITS)の全体構成を示す概略斜視図である。なお、本実施形態では、道路構造の一例として、南北方向と東西方向の複数の道路が互いに交差した碁盤目構造を想定している。
図1に示すように、本実施形態の高度道路交通システムは、交通信号機1、路側通信機(無線機)2、車載通信機(無線機)3(図3参照)、中央装置4、車載通信機3を搭載した車両5、及び、車両感知器や監視カメラ等よりなる路側センサ6を含む。
中央装置4は、自身が管轄するエリアの交通信号機1及び路側通信機2とLAN(Local Area Network)を構成している。なお、中央装置4は、交通管制センターではなく道路上に設置してもよい。
なお、図1では、図示を簡略化するために、各交差点に信号灯器が1つだけ描写されているが、実際の各交差点には、互いに交差する道路の上り下り用として少なくとも4つの信号灯器が設置されている。
また、各路側通信機2は、自己の送信波が到達する所定範囲内に位置する他の路側通信機2とも無線通信(路路間通信)が可能である。
また、同じく無線通信システムを構成する車載通信機(無線機)3は、路側通信機2との間で無線通信を行うとともに、キャリアセンス方式で他の車載通信機3と無線通信(車車間通信)が可能である。
図1では、交差点A3,B3,C3,D3,E3に設置された路側通信機2が、オンライン路側通信機2aであり、他の交差点に設置された路側通信機2は、スタンドアローン路側通信機2bである。
スタンドアローン路側通信機2bは、前記エリア内に複数設けられているサブエリアのいずれかに属している。
サブエリアとは、少なくとも1機のオンライン路側通信機2aと、このオンライン路側通信機2aに無線接続するスタンドアローン路側通信機2bとを含んで構成されているエリアである。
図1において、交差点A3に設置されているオンライン路側通信機2aには、交差点A1,A2,A4,A5に設置されている4機のスタンドアローン路側通信機2bが無線通信によって接続されており、交差点A1〜A5に設置されている路側通信機2群は、1つのサブエリアを構成している。
本システムでは、1機のオンライン路側通信機2aに対して、複数機のスタンドアローン路側通信機2bを接続することで、サブエリアを構成し、さらにこのサブエリアを複数並べることで、エリア全体の制御を行っている。
通信処理装置25は、制御部23と、必要な情報を記憶する記憶部24と、を備えている。制御部23は、無線通信及び有線通信の通信制御処理を行う。記憶部24は、無線通信及び優先通信のために必要な情報を記憶する。
有線通信回線7を介して中央装置4と接続されているオンライン路側通信機2aは、さらに、有線通信回線7を介して中央装置4と通信するための有線通信部22を備えている。
図4(a)は、無線通信システムにおいて用いられる無線フレームを示している。この無線フレームは、その時間軸方向の長さ(フレーム長)が100ミリ秒に設定されている。つまり、1秒間に10フレームが発生する。
フレームは、例えば、路側通信機2が有するGPS受信機(図示省略)によって受信したGPS信号に含まれる1PPS(1秒周期の信号)に基づいて生成される。
第1スロットSL1は、路側通信機2に割り当てられる路車間通信用のタイムスロット(路車間通信期間)であり、この時間帯においては、路側通信機2による無線送信が許容される。
一方、第2スロットSL2は、車載通信機3用のタイムスロット(車用通信期間)であり、この時間帯は車載通信機3による無線送信用として開放するため、路側通信機2は第2スロットSL2では無線送信を行わない。
第1スロットSL1には、それぞれスロット番号iが付されている。
一つの路側通信機2に対して、無線フレームに含まれる複数の第1スロットSL1の内の一つのスロットを割り当てる場合、例えば、無線フレームに含まれるi=1の第1スロットSL1には、交差点A2,B5,C3,D1の路側通信機2に割り当てられ、i=2の第1スロットSL1には、交差点A3,B1,C4,D2の路側通信機2に割り当てられ、i=3の第1スロットSL1には、交差点A4,B2,C5,D3の路側通信機2に割り当てられ、i=4の第1スロットSL1には、交差点A5,B3,C1,D4の路側通信機2に割り当てられ、i=5の第1スロットSL1には、交差点A1,B4,C2,D5の路側通信機2に割り当てられる。
同一のグループに属する路側通信機2が、同一の送信期間を用いて送信したとしても、干渉は生じないので、これらグループ毎に異なる送信期間を割り当てることで干渉が防止される。
図4(b)では、各時間チャネル(時間チャネル番号Ch1〜Ch5)それぞれに、異なる第1スロットSL1(i=1〜5)が割り当てられている。
路側通信機2の通信処理装置25は、自機2に割り当てられた第1スロットSL1において、車両5(車載通信機3)に対して路車間通信及び路路間通信に関するデータをパケット化し、無線通信部21から無線送信させる制御を行う。
通信処理装置25は、図6(a)に示すように、第1スロットSL1において、路車間通信のパケットを送信した際の余った空き時間を利用して、路路間通信のパケット(路路間通信の送信データ)を送信する。これにより、路路間通信のための専用のタイムスロットを設ける必要がなく、路車間通信のデータ量が少ないときに、路路間通信が行え、路路間通信パケットを効率的に送信することができる。
ヘッダは、送信元IDや、送信先ID、転送元ID、データ種別などの情報が格納される領域を有している。
データ本体は、路側通信機2の保守情報又は災害情報など、他の路側通信機2に対して、知らせたい情報が格納される領域である。
送信元IDは、路路間通信パケットを生成して最初に送信した路側通信機2を示すIDである。送信先IDは、路路間通信パケットの最終的な宛先となる路側通信機2を示すIDである。転送元IDは、送信元IDから送信先IDへの路路間通信パケットを転送(中継)した路側通信機2を示すIDである。送信元の路側通信機2は、中継することなく路路間通信パケットを送信先に送信する場合、送信元IDに自機のIDを格納するとともに、転送元IDにも自機のIDを格納する。
一方、災害や、交通事故等の発生を報知するための情報や、このような異常な事態に対応するために各路側通信機2間で共有しなければならない情報等に対しては、属性情報として「緊急」対応付けられている。この場合、データ種別には、「緊急」が格納される。
以下に、各路側通信機2による通信経路の設定について説明する。
これら各路側通信機2には、IDが割り当てられている。交差点A1に設置されている路側通信機2から、交差点A5に設置されている路側通信機2まで、順番にID=100〜104が割り当てられている。
これら各路側通信機2は、交差点A3に設置されたオンライン路側通信機2aを中心に、ID順に並べられたときに隣り合う路側通信機2同士で無線接続するように構成されている。各路側通信機2は、これら無線接続に基づいて通信経路が設定され、サブエリア内でネットワークを構成している。
なお、以下の説明では、ID=100,101,102の各路側通信機2に着目して説明する。
オンライン路側通信機2aが送信元となる2つの経路102−101、及び経路102−100は、管理に関する情報等、システムとして必要な情報を各スタンドアローン路側通信機2bに送信するために用いられるため、各通信経路に対する相対的な送信の優先順位は、最も優先される大きい数値である「3」に設定されている。
スタンドアローン路側通信機2b同士の通信経路である経路100−101、及び経路101−100の優先順位は、他の通信経路と比較して最も低い「1」に設定されている。このように、各通信経路には、3段階の優先順位が設定されている。
この場合、送信元から送信先までの距離が長い場合や、中継回数が比較的多い場合には、送信元から送信先にパケットが到達するまでに遅延が生じるおそれがあり、その遅延の影響を抑制することができる。
[ID]は、自機のIDを示している。[CONNECTEDTO]は、自機が直接無線接続すべき路側通信機2のIDを示している。[RR−GEN−DEST]は、自機が送信に関連する通信経路情報、及びその通信経路によってパケットを送信する際の優先順位を示すパラメータの値を示している。
[RR−GEN−DEST]としては、「100−102(2),100−101(1)」が記憶されている。これら数値は、ID=100のスタンドアローン路側通信機2bが送信に関連する通信経路を上記同様、「送信元ID−送信先ID」で示している。これに付記されている括弧内の数値は、その通信経路の自機における優先順位を示すパラメータ(優先度パラメータPgd)の値であり、各通信経路に対応付けられている。
[RR−GEN−DEST]としては、「100−102(2),101−100(1),101−102(2),102−100(3)」が記憶されている。
これら各経路の中で、経路102−100の優先順位が最も高いので、優先度パラメータPgdの値は「3」とされている。次いで、優先順位の高い経路100−102、及び経路101−102の優先度パラメータPgdの値は、「2」とされている。スタンドアローン路側通信機2b間の通信経路である経路101−100の優先度パラメータPgdの値は、最も優先順位が低いことを示す「1」とされている。
[RR−GEN−DEST]としては、「102−100(1),102−101(1),102−103(1),102−104(1)」が記憶されている。
オンライン路側通信機2aが送信元となる通信経路は、いずれの通信経路も各経路の中で最も優先順位が高い。よって、オンライン路側通信機2aが送信に関連する各通信経路は、全て相対的には同じ優先順位(優先順位「3」)なので、各通信経路の優先度パラメータPgdの値は全て同じ数値である「1」とされている。
〔4.1 送信処理について〕
各路側通信機2の通信処理装置25は、上述の予め設定された通信経路にしたがって、自機が生成した路路間通信パケットを送信する処理を行う。また、通信処理装置25は、自機が受信した、他の路側通信機2が送信先である路路間通信パケットを前記通信経路にしたがって中継送信する処理を行う。
自機に割り当てられた第1スロットSL1(送信期間)は、無線フレーム内で限られているため(「一般社団法人電波産業会、”700MHz帯高度道路交通システム ARIB−STD T109 1.0版“」には、任意の100ms間における送信時間の総和が10.5ms以下と規定されている)、その送信機会は制限される。
このため、各路側通信機2の通信処理装置25は、1回の送信機会に対して送信すべき路路間通信パケットが複数となる場合には、各路路間通信パケットそれぞれについての優先度に基づいて、各路路間通信パケットを送信する。
送信優先度RR =
優先度パラメータPgd +待機パラメータ Pt + 属性パラメータPdata
・・・(1)
待機パラメータPtは、送信優先度RRを求める対象の路路間通信パケットがどの程度送信待ちの待機状態を継続しているかを示す値である。待機パラメータPtは、後述するように、送信元としての路側通信機2が路路間通信パケットを生成したとき、又は中継送信すべく他の路側通信機2から受信したときに初期値として「0」に設定される。
属性パラメータPdataは、データ種別に格納される属性情報に応じて設定される値である。
通信処理装置25は、まず、自機において送信待ち状態の路路間通信パケット(自機が送信すべき路路間通信パケット)の有無を判定する(ステップS1)。送信待ち状態の路路間通信パケットが無い場合、通信処理装置25は、処理を終える。
このとき、通信処理装置25は、予め求めていた各路路間通信パケットの送信優先度RRに応じてスケジューリングする。
通信処理装置25は、例えば、送信優先度RRの値が大きいものから順番にスケジューリングする。これによって、送信優先度RRの値が大きい路路間通信パケットは、優先的に送信される。なお、送信優先度RRが互いに同一の路路間通信パケットの場合、先に路路間通信パケットとして送信準備が完了したものから順にスケジューリングする。
ステップS3において、送信されなかった路路間通信パケットが無いと判断すると、通信処理装置25は、処理を終える。
一方、送信されなかった路路間通信パケットが有ると判断すると、通信処理装置25は、送信されなかった路路間通信パケットそれぞれの待機パラメータPtに対して増分値ΔPtとして例えば「0.5」を加える(ステップS4)。
各路側通信機2は、上述の送信処理において、自機が生成した路路間通信パケットと、を送信する場合と、他の路側通信機2が送信元及び送信先である路路間通信パケットを中継送信する場合とがある。
以下、各路側通信機2の通信処理装置25が、路路間通信パケットの送信元として路路間通信パケットを生成する際の処理について説明する。
図10は、路側通信機2の通信処理装置25による、路路間通信パケット生成処理の手順を示したフローチャートである。
通信処理装置25は、路路間通信データを送信することを決定すると(ステップS101)、その送信先、及びデータ種別を特定する(ステップS102)。
次いで、通信処理装置25は、データ本体に送信先に対して通知すべき情報を格納し、また特定した送信先、及びデータ種別に関する情報をヘッダの所定領域に格納した路路間通信パケットを生成する(ステップS103)。
通信処理装置25は、まず、待機パラメータPtを初期値としての「0」に設定する(ステップS201)。これによって、送信元としての路側通信機2が路路間通信パケットを生成したときに、待機パラメータPtは、初期値として「0」に設定される。
通信処理装置25は、送信元は自機であるので、本パケットの送信先から、通信経路を特定し、その通信経路に対応付けられている優先度パラメータPgdを取得する。
一方、データ種別が「緊急」である場合、通信処理装置25は、属性パラメータPdataを例えば「100」に設定する(ステップS205)。このように、平常の場合、数値を加算せず、緊急の場合、属性パラメータPdataとして他のパラメータと比較して極端に大きい数値を加算することで、送信優先度RRの値を極端に大きく調整することができる。この結果、「緊急」であるデータ種別の情報を、他の情報に対して最優先で送信させることができる。このように、データ本体に格納されている情報の属性として設定される緊急度に応じて送信優先度RRを調整することができる。
よって、送信優先度RRは、主に、対象となる路路間通信パケットの通信経路に応じて設定された優先度パラメータPgdに基づいて定められる。
また、優先度パラメータPgdは、送信元及び送信先に応じて、適切な優先順位となるように予め設定されている。したがって、送信優先度RRは、路路間通信パケットの送信元及び送信先に応じて決定される。
以上のようにして、本実施形態の通信処理装置25は、上記優先度演算処理によって、送信優先度RRを求め、決定する。
送信待ちの待機状態とされた上記路路間通信パケットは、図9にて示した送信処理によって、送信優先度RRに基づいて送信される。
図12は、路側通信機2の通信処理装置25による、受信処理の手順を示したフローチャートである。
通信処理装置25は、他の路側通信機2からのデータ(パケット)を受信すると、まず、この受信パケットが、路路間通信パケットであるか否かを判断する(ステップS301)。路路間通信パケットであるか否かの判断は、受信パケットのヘッダに格納されている送信先のIDを取得することで行われる。
通信処理装置25は、自機が属しているサブエリアを構成する路側通信機2のIDを記憶している。通信処理装置25は、送信先のIDが記憶している路側通信機2のIDでない場合には、受信パケットが路車間通信パケットと判断し、送信先のIDが記憶している路側通信機2のIDである場合には、受信パケットが路路間通信パケットと判断する。
受信パケットが、路路間通信パケットであると判断した場合、通信処理装置25は、その受信パケットの送信先が自機であるか否かを判断する(ステップS303)。通信処理装置25は、上記送信先のIDにより当該パケットの送信先が自機であるか否かを判断する。
受信パケットの送信先が自機である場合、通信処理装置25は、そのパケット内のデータを取得し(ステップS304)、処理を終える。
通信処理装置25は、受信パケットのヘッダから送信元ID及び転送先IDをさらに取得して、受信パケットの通信経路を特定する。そして、通信処理装置25は、自機が記憶部24に記憶している、自機が関連する通信経路を参照し、受信パケットの通信経路と一致する通信経路の有無を確認する。
一方、受信パケットの通信経路と一致するものが有る場合、通信処理装置25は、受信パケットの通信経路が自機に関連する通信経路と判断する。
送信待ちの待機状態とされた受信パケットは、図9にて示した送信処理によって、送信優先度RRに基づいて送信される。
そこで、処理対象のパケットをアプリケーションデータにまで展開する前に、当該パケットの処理を可能とすることで、処理負荷に起因する受信処理の遅延を抑制することができる。
そして、通信処理装置25は、自機が関連する通信経路情報として記憶部24に記憶されている、その通信経路に関する送信元ID、送信先ID、及び転送先IDと、取得した「Base Station ID」に示されるIDとが一致するか否かを判断する。
一方、「Base Station ID」が、通信経路情報に示されるいずれのIDとも一致しない場合、通信処理装置25は、自機とは関係のないパケットとして破棄する。
これによって、自機とは関係のないパケットについては、アプリケーションデータにまで展開する前に破棄することができるので、処理負荷を軽減でき、受信処理の遅延を抑制することができる。
この場合も、不必要に、パケットをアプリケーションデータにまで展開することなく処理することができるので、処理負荷を軽減でき、受信処理の遅延を抑制することができる。
本実施形態のシステムは、複数の路側通信機2を備えている。これら複数の路側通信機2は、互いの路路間通信パケットを送受信することで、中継可能に路路間通信を行う通信処理装置25を備え、この通信処理装置25は、路路間通信において自機が送信すべき複数の路路間通信パケットそれぞれの送信優先度RRに基づいて、各路路間通信パケットを送信する。また、通信処理装置25は、各路路間通信パケットの送信元及び送信先に応じて、各路路間通信パケットそれぞれの送信優先度RRを決定する。
したがって、重要交差点に設置されたオンライン路側通信機2a(又は中央装置4に有線通信可能に接続されたオンライン路側通信機2a)に関連して送信されるシステムの管理情報等、重要度の高い路路間通信パケットを、他の路路間通信パケットよりも優先的に送信することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、路路間通信パケットのデータ種別の領域に格納される情報である属性情報として、本実施形態では、データ本体に格納される情報の緊急度を示すために、「平常」と、「緊急」の2種類の情報を格納する場合を示したが、より詳細に緊急度を示すために、緊急度を数値で表し、その数値に応じて、属性パラメータPdataを調整するように構成してもよい。
また、属性情報としては、緊急度に代えて、データ本体に格納される情報の重要度を示す情報とすることもできる。
2a オンライン路側通信機
2b スタンドアローン路側通信機
3 車載通信機
4 中央装置
5 車両
23 制御部
24 記憶部
25 通信処理装置
Claims (11)
- 複数の路側通信機を備えた無線通信システムであって、
前記複数の路側通信機は、互いの送信データを中継可能に路路間通信を行う通信制御部を備え、
前記通信制御部は、自機が関連する経路の送信元及び送信先を示す通信経路情報及び前記通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報を記憶しており、
前記通信経路情報と、前記送信データの送信元及び送信先とに基づいて、前記送信データの送信のために自機が無線接続すべき路側通信機を認識するとともに、前記送信データの送信のための通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報を取得し、
前記路路間通信において自機が送信すべき複数の送信データそれぞれの送信優先度に基づいて、前記複数の送信データを前記自機が無線接続すべき路側通信機に送信するとともに、
前記送信データの送信のための通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報に基づいて、前記複数の送信データそれぞれの送信優先度を決定することを特徴とする無線通信システム。 - 前記通信制御部は、前記複数の送信データそれぞれの自機における送信待機時間に応じて、前記送信優先度を調整する請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記通信制御部は、前記複数の送信データそれぞれに予め設定された属性に応じて、前記送信優先度を調整する請求項1又は2に記載の無線通信システム。
- 前記複数の路側通信機は、一般の交差点よりも重要度が高い重要交差点に配置された重要路側通信機を含んでおり、
前記通信制御部は、送信データの前記送信元及び前記送信先の少なくとも一方が、前記重要路側通信機である場合、前記送信元及び前記送信先のいずれもが前記重要路側通信機でない場合よりも、その送信データが優先的に送信されるように前記送信優先度を設定する請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記複数の路側通信機は、当該複数の路側通信機を管理する管理装置に有線通信可能に接続されている管理路側通信機を含んでおり、
前記通信制御部は、送信データの前記送信元及び前記送信先の少なくとも一方が、前記管理路側通信機である場合、前記送信元及び前記送信先のいずれもが前記管理路側通信機でない場合よりも、その送信データが優先的に送信されるように前記送信優先度を設定する請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線通信システム。 - 前記通信制御部は、車載通信機に向けてデータ送信するための路車間通信用のタイムスロットを用いて、前記路路間通信において送信すべき送信データを送信する請求項1〜5のいずれか一項に記載の無線通信システム。
- 前記通信制御部は、受信したデータが、路側通信機と車載通信機との間で行われる路車間通信のデータであるか、前記路路間通信の送信データであるかを判別する処理を行い、前記路路間通信の送信データであると判別されたデータについて、前記送信優先度を決定し送信する請求項1〜6のいずれか一項に記載の無線通信システム。
- 他の路側通信機との間で、送信データを中継可能に路路間通信を行う通信制御部を備え、
前記通信制御部は、自機が関連する経路の送信元及び送信先を示す通信経路情報及び前記通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報を記憶しており、
前記通信経路情報と、前記送信データの送信元及び送信先とに基づいて、前記送信データの送信のために自機が無線接続すべき路側通信機を認識するとともに、前記送信データの送信のための通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報を取得し、
前記路路間通信において自機が送信すべき複数の送信データそれぞれの送信優先度に基づいて、前記複数の送信データを前記自機が無線接続すべき路側通信機に送信するとともに、
前記送信データの送信のための通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報に基づいて、前記複数の送信データそれぞれの送信優先度を決定することを特徴とする路側通信機。 - 他の路側通信機との間で、送信データを中継可能に路路間通信を行う通信制御装置であって、
自装置が関連する経路の送信元及び送信先を示す通信経路情報及び前記通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報を記憶しており、
前記通信経路情報と、前記送信データの送信元及び送信先とに基づいて、前記送信データの送信のために自装置が無線接続すべき路側通信機を認識するとともに、前記送信データの送信のための通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報を取得し、
前記路路間通信において自装置が送信すべき複数の送信データそれぞれの送信優先度に基づいて、前記複数の送信データを前記自装置が無線接続すべき路側通信機に送信するとともに、
前記送信データの送信のための通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報に基づいて、前記複数の送信データそれぞれの送信優先度を決定することを特徴とする通信制御装置。 - コンピュータを、請求項9記載の通信処理装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
- 路側通信機が他の路側通信機との間で、送信データを中継可能に路路間通信を行う通信方法であって、
前記路側通信機は、自装置が関連する経路の送信元及び送信先を示す通信経路情報及び前記通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報を記憶しており、
前記路側通信機が関連する経路の送信元及び送信先を示す通信経路情報と、前記送信データの送信元及び送信先とに基づいて、前記送信データの送信のために前記路側通信機が無線接続すべき路側通信機を認識するとともに、前記送信データの送信のための通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報を取得するステップと、
前記送信データの送信のための通信経路情報に対応付けられた優先順位を示す情報に基づいて、前記送信データの送信優先度を決定するステップと、
前記送信データの送信優先度に基づいて、前記送信データを前記路側通信機が無線接続すべき路側通信機に送信するステップとを含むことを特徴とする通信方法。
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