JP5942942B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents
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Description
・特許文献2に記載されているように、両布部を互いに接触させた状態で縫合してなるシームを設けたサイドエアバッグ装置。同装置では、エアバッグ本体の車幅方向の膨張厚みは、同エアバッグ本体の周縁部を除き、シームの設けられた箇所で最小(零)となり、同箇所から離れるに従い大きくなる。
なお、以下の説明では、車両の前進方向を前方と記載し、それを基準に前、後、上、下、左、右を規定している。また、各図において、「前」は車両前側を、「後」は車両後側を、「内」は車両内側を、「外」は車両外側をそれぞれ示している。車両内側は、車幅方向について、その中央位置に近づく側であり、車両外側は上記中央位置から遠ざかる側である。
図1〜図3に示すように、車両10において側壁部11の車内側の近傍には、乗物用シートとして車両用シート12が配置されている。ここで、側壁部11とは、車両10の側部に配置された車両構成部材を指し、主としてドア、ピラー等がこれに該当する。例えば、前席に対応する側壁部11は、フロントドア、センターピラー(Bピラー)等である。また、後席に対応する側壁部11は、サイドドア(リヤドア)の後部、Cピラー、タイヤハウスの前部、リヤクォータ等である。側壁部11には、車両用シート12側へ膨出する膨出部として、アームレスト11aが設けられている。
シートバック14の内部には、その骨格をなすシートフレームが配置されている。シートフレームの一部は、図4に示すように、シートバック14内の車外側部分に配置されており、この部分(以下「サイドフレーム部17」という)は、金属板を曲げ加工することによって形成されている。サイドフレーム部17を含むシートフレームの前側には、ウレタンフォーム等の弾性材からなるシートパッド18が配置されている。また、シートフレームの後側には、合成樹脂等によって形成された硬質のバックボード19が配置されている。なお、シートパッド18は表皮によって被覆されているが、図4ではその表皮の図示が省略されている。
<インフレータアセンブリ30>
図4及び図5に示すように、インフレータアセンブリ30は、ガス発生器としてのインフレータ31と、そのインフレータ31を覆うリテーナ32とを備えている。本実施形態では、インフレータ31として、パイロタイプと呼ばれるタイプが採用されている。インフレータ31は略上下方向に延びる略円柱状をなしており、その内部には、膨張用ガスを発生するガス発生剤(図示略)が収容されている。インフレータ31は、その上端部にガス噴出部(図示略)を有している。また、インフレータ31の下端部には、そのインフレータ31への作動信号の入力配線となるハーネス(図示略)が接続されている。
なお、インフレータアセンブリ30は、インフレータ31とリテーナ32とが一体になったものであってもよい。
<エアバッグ本体41>
図5及び図6は、エアバッグ本体41が膨張用ガスを充填させることなく平面状に展開させられた状態(以下「非膨張展開状態」という)のエアバッグモジュールAMを示している。また、図7(a)は、図5のエアバッグモジュールAMの内部構造を乗員Pとともに示している。
図5及び図7(a)に示すように、両布部43,44の間であって、周縁結合部51及び折り線42によって囲まれた空間は、膨張用ガスによって乗員Pの上半身の側方で展開及び膨張することにより、同上半身の多くの部分を拘束して衝撃から保護するための膨張部52となっている。
<縦区画部61>
図6は、図5の6−6線に沿った断面構造を示している。この図6では、各部材が厚みを省略して描かれている。図6及び図7(a)に示すように、エアバッグ本体41が非膨張展開状態となっているときには、縦区画部61は、両布部43,44間において、略上下方向に延びる折り線62に沿って前方へ二つ折りされている。二つ折り状態の縦区画部61の上端部及び下端部は、上述した周縁結合部51によって両布部43,44に対し、共縫いにより結合されている。
そして、インフレータアセンブリ30の大部分は、略上下方向へ延びる姿勢にされて、エアバッグ本体41内の後端部に収容されている。インフレータアセンブリ30の下部は、挿入口55を通り、エアバッグ本体41の外部に露出している。リテーナ32のボルト34は、ボルト孔56に挿通されている。こうした挿通により、インフレータアセンブリ30がエアバッグ本体41に対し位置決めされた状態で係止されている。
さらに、縦区画部61において、縦及び横の両方向についての略中央部分には、連通部74及び調圧弁75が設けられている。詳しくは、縦区画部61における上記内結合部73は、その一部である、折り線62を跨ぐ部分において結合を解除されている。表現を変えると、両重ね合わせ部71と非重ね合わせ部72との境界部分において、折り線62を跨ぐ部分では、上下両布片66,67を結合させる内結合部73が設けられていない。このように内結合部73が設けられていない部分である、結合を解除された箇所は、横方向(車幅方向)に延びて、後膨張室58と前膨張室59とを連通させるスリットからなる連通部74を構成している。
さらに、二つ折り状態の縦区画部61は、折り線62を外結合部63よりも前膨張室59側に位置させた状態で非膨張展開状態の膨張部52に配設されてもよい。この場合、両弁体部76,77を含む重ね合わせ部71が、膨張部52の展開及び膨張前に前膨張室59に配置されてもよい。
図12(a)〜(c)は、調圧弁75及び縦区画部61の形態が、膨張用ガスの供給開始後、時間とともに変化する様子を模式的に示したものであり、細部については省略・簡略化されている。
側壁部11がさらに車内側へ進入することで、乗員Pの上半身の後半部が後膨張室58によって車内側へ押圧され始める。両弁体部76,77がそれらの面全体で密着した(閉じられた)状態で、後膨張室58内に膨張用ガスが供給され続ける一方、側壁部11から加わる外力により、調圧弁75が開弁し始める。
この形成に際しては、図9に示すように、それぞれ後側の突出壁部45rを有する一対の第1構成布部46と、それぞれ前側の突出壁部45fを有する一対の第2構成布部47とが準備される。突出膨張部45の半分を構成する後側の各突出壁部45rは、各第1構成布部46の一部によって構成されている。そのため、後側の各突出壁部45rを各第1構成布部46に結合する工程は不要である。また、突出膨張部45の残りの部分を構成する前側の各突出壁部45fは、各第2構成布部47の一部によって構成されている。そのため、前側の各突出壁部45fを各第2構成布部47に結合する工程は不要である。
(1)エアバッグ本体41を構成する一対の布部43,44のいずれをも特定布部とし、各布部43,44の一部には、残部よりも多く幅方向へ突出するように膨張する突出膨張部45を形成する。突出膨張部45を、膨張時に前後方向に配置される一対の突出壁部45f,45rにより形成する。各布部43,44を、後側の突出壁部45rを有する第1構成布部46と、前側の突出壁部45fを有する第2構成布部47とに分割する。そして、両構成布部46,47の分割部分の周縁部同士を縫合により結合させている(図6)。
(2)車両用シート12側へ向けて膨出する膨出部(アームレスト11a)を有する側壁部11が設けられた車両10を対象とする。側壁部11側の布部44を特定布部とし、その布部44の突出膨張部45を、アームレスト11aの上側の領域の側方に形成している(図3)。
そのため、エアバッグ本体41が膨張したときには、一対の布部43,44を車両用シート12の幅方向へ膨張させることができるほか、各布部43,44から突出膨張部45をさらに多く同幅方向へ突出するように膨張させることができる。
<特定布部について>
・一対の布部43,44のうち、一方の布部44のみが特定布部とされ、その布部44の一部に突出膨張部45が形成されてもよい。図13はその一例を示している。
この変形例によれば、エアバッグ本体41が膨張したときには、一対の布部43,44が車両用シート12の幅方向へ膨張するほか、一方の布部44のみから突出膨張部45がさらに多く同幅方向へ突出するように膨張する。
・車内側の布部43における第1構成布部46と、車外側の布部44における第1構成布部46とは別々の布片によって構成されてもよい。この場合には、両第1構成布部46同士が、縫合等により、結合される必要がある。
・布部43,44のうち、特定布部とされたものにおいて、突出膨張部45が形成される箇所は適宜変更可能である。
・図11に示すように、重ね合わせ部71において、両弁体部76,77として機能するのは、連通部74に対応する部分(連通部74の近傍部分、より正確には、連通部74と端縁68e,69eとの間の部分)である。そのため、後膨張室58の展開及び膨張時に、両弁体部76,77の少なくとも先端部76t,77tが接触して閉じられるのであれば、重ね合わせ部71において、連通部74に対応しない部分(非近傍部分)の形態が変更されてもよい。例えば、重ね合わせ部71において連通部74に対応しない部分(非近傍部分)については、部分的又は全体的に結合されてもよい。この結合の手段としては、縫合であってもよいし、接着であってもよい。このように変更されることで、重ね合わせ部71において連通部74に対応する部分だけ両弁体部76,77として作動させ、対応しない部分が不要に動く現象、例えば、ばたつく現象を抑制することができる。
・縦区画部61と両弁体部76,77とは、互いに異なる部材によって構成されてもよい。
なお、図14は、一対の布部43,44がともに特定布部とされ、各布部43,44の一部に突出膨張部45が形成されたサイドエアバッグ装置において、縦区画部61が省略された変形例を示している。
<エアバッグモジュールAMの収納部21について>
・車両用シート12のシートバック14に代えて、側壁部11において乗員Pの外側近傍となる箇所に収納部21が設けられ、ここにエアバッグモジュールAMが組み込まれてもよい。
・エアバッグ40は、その略全体が上記実施形態のように膨張部52からなるものであってもよいが、膨張用ガスが供給されず膨張することのない非膨張部を一部に有するものであってもよい。
・上記サイドエアバッグ装置は、シートバック14が車両の前方とは異なる方向、例えば側方を向く姿勢で車両用シート12が配置された車両において、その車両用シート12に対し側方(車両の前後方向)から衝撃が加わった場合に、同衝撃から乗員Pを保護するタイプのサイドエアバッグ装置にも適用可能である。
・上記サイドエアバッグ装置は、車両以外の乗物、例えば航空機、船舶等における乗物用シートに装備されるサイドエアバッグ装置にも適用可能である。
(A)請求項2に記載のサイドエアバッグ装置において、前記乗物は車両であり、前記乗物用シートは、前記車両の進行方向前方を向くように配置された車両用シートであり、前記膨出部は、前記車両用シートに着座した乗員の腕を下側から受け止めるアームレストであり、前記突出膨張部は、前記側壁部側の前記特定布部において、前記アームレストの上側の領域の側方に形成されている。
Claims (2)
- 乗物用シートの幅方向に重ね合わされた一対の布部をそれらの周縁部に沿って結合することにより袋状に形成され、かつ前記乗物用シートの側方からの衝撃に応じて供給される膨張用ガスにより、前記乗物用シートに着座している乗員の側方で膨張するエアバッグ本体が備えられ、
少なくとも一方の前記布部は特定布部とされ、前記特定布部の一部には、残部よりも多く前記幅方向へ突出するように膨張する突出膨張部が形成されたサイドエアバッグ装置であって、
前記突出膨張部は、膨張時に前後方向に配置される一対の突出壁部により形成され、
前記特定布部は、後側の前記突出壁部を有する第1構成布部と、前側の前記突出壁部を有する第2構成布部とに分割され、
前記第1構成布部及び前記第2構成布部の分割部分の周縁部同士を結合することにより、前記突出膨張部を有する前記特定布部が形成されていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。 - 前記乗物用シートの幅方向についての一方には、乗物の側部を構成し、かつ前記乗物用シート側へ向けて膨出する膨出部を有する側壁部が設けられており、
前記側壁部側の前記布部は前記特定布部とされ、同特定布部の前記突出膨張部は、前記膨出部とは異なる箇所の側方に形成されている請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
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