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JP5942443B2 - 集光型太陽光発電パネル - Google Patents

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Description

この発明は、集光型太陽光発電パネル、特に、そのパネルの追尾架台への取付位置合わせに優れた構成、及びそのパネルの追尾架台への組付け方法、さらにそのパネルを使用した追尾型太陽光発電装置、並びに、その前記位置合わせに使用する器具に関するものである。
太陽光発電パネルは、長方形底板の全周囲を側板で囲んだ扁平直方体状凹型筐体と、その筐体の開口に設けた透光板と、前記筐体内に設けられて前記透光板を通った太陽光を電気に変換する発電素子とからなる構成が一般的である。
この構成の太陽光発電パネルは、発電素子(セル)の多数を平面状に隣接して配列し、太陽光をその各発電素子に直接に照射して発電する平板型と、前記透光板をフレネルレンズ等の集光レンズ板としてそのレンズで太陽光を集光して発電素子に照射し太陽光エネルギーを濃縮して発電する集光型とがある。
また、太陽光発電パネルの設置態様(太陽光発電装置)としては、屋根等に固定する固定型と、太陽を追尾(追日)する架台に設置される追尾型とがあり、集光型は、太陽の位置で集光位置がずれるため、太陽光発電パネルが常に太陽に望む(直達光が直交する)様に追尾型となっている(特許文献1図1、特許文献2図1参照)。
ところで、日の出とともに太陽光は大地に降り注ぐが、図7の鎖線に示すように、固定型の太陽光発電パネルには、その日の出から、直達光が真っ直ぐに当らず、斜めに差し込むため、発電量は、日の出から徐々に立ち上がり、昼近くでピークになって日の入りに向かって徐々に低下していくのに対し、同図実線で示すように、追尾型の太陽光発電パネルは、太陽が出れば、その太陽に向くため、日の出から直達光が真っ直ぐに当り、フルパワー発電となって、その状態は日の入り近くまで続く。このため、一般的には、同一の照射面積の場合、固定型に対し追尾型の発電量は1.4倍(同図斜線部分多く発電する)とされており、平板型においても、追尾架台に設置して追尾型とするものが増えている。
また、太陽光が当る面積が同じで発電量が同じとすれば、平板型はその太陽光の照射面積の大きさの発電素子が必要であるのに対し、集光型は、集光度合に応じた、例えば、1/100の面積に集光できれば、平板型に対して1/100の大きさの発電素子で十分である。
因みに、追尾電力は、追尾型エ太陽光発電装置における発電量の0.5%程度である。このため、追尾型は設置コストはかかるが、ランニングコストは固定型と大差はない。
このように、集光・追尾型太陽光発電装置(以下、単に「追尾型太陽光発電装置」と言う。)は、平板・固定型及び平板・追尾型の両太陽光発電装置に対して優れた面があり、コスト面が解決されれば、今後、太陽光発電において主流になると考えられる。
この追尾型太陽光発電装置は、図1を参照して説明すると、追尾架台Dに格子状のフレームFをその追尾架台Dに対して左右方向(追尾架台Dの軸心周り)かつ上下方向(追尾架台Dの軸心に沿う)に電動機E等によってそれぞれ回動可能に取付け、このフレームFに集光型太陽光発電パネルPを縦横に配置したものが一般的である。
また、その追尾型太陽光発電装置における太陽光発電パネルは、図2〜図5を参照して説明すると、底板11の全周囲を側板12で囲んだ筐体10と、その筐体10の開口に設けた集光レンズ板24と、筐体10内に設けられて各集光レンズ24aに対応した発電素子22とからなり、その集光レンズ24aに照射する太陽光の約70%をなす直達光が集光レンズ24aによって集められ(集光され)発電素子22に照射されて発電する。
特開2002−289896号公報 特開2008−4661号公報
この追尾型太陽光発電装置において、各太陽光発電パネルPがフレームFに正しく支持固定されていないと、そのフレームFの追尾(追日)に応じた各位置において、太陽に対して太陽光発電パネルP(集光レンズ板24)が直角に向かず、太陽の直達光の全てが発電素子22に集光されず、発電効率の低下を招く。
発電効率の向上が叫ばれている今日、そのような、追尾フレームFに太陽光発電パネルPの設置度合によって発電効率の低下を招くことは極力避けたい。
また、追尾型太陽光発電装置において、追尾架台Dの設置及びその架台Dへの太陽光発電パネルPの取付けのための費用(工賃)は、総費用の1/3程度を占めており、前記各太陽光発電パネルPをフレームFに正しく固定支持するための作業工数を多くすることは、その工賃が高くなることとなるから、同様に極力避けたい。
この発明は、前記実状に鑑み、各太陽光発電パネルPをフレームFに簡単かつ安価にして正しく支持固定し得るようにすることを課題とする。
前記課題を達成するため、この発明は、集光型太陽光発電パネルの筐体側面に透孔及びその透孔を通った光を受ける目印を設け、太陽光発電パネルP(集光レンズ板24)に直交するその透孔を通った光がその目印に当っている場合、「太陽光発電パネルPがフレームFの正しい位置に支持固定されている。」とすることとしたのである。
太陽光発電パネルPに直交するその透孔を通った光がその目印に当っていれば、太陽の直達光が集光レンズに直交することであるから、その状態は、「太陽光発電パネルPがフレームFの正しい位置に支持固定されている。」と判断し得るように、予め、前記透孔及び目印の位置を設定しておけば、その透孔を通った光が目印に当れば、太陽光発電パネルPがフレームFの正しい位置に支持固定されていることとなる。
この発明の構成としては、太陽を追尾して発電する追尾型太陽光発電装置に使用され、底部の全周囲を側部で囲んだ凹型の筐体と、その筐体の開口に設けられて複数の集光レンズが形成された集光板と、その筐体内に設けられて集光レンズに対応した発電素子とを備えた集光型太陽光発電パネルにおいて、前記側部に形成された少なくとも3個以上の透孔と、その各透孔より底部側の側部に前記集光板に直交する光と平行な前記各透孔を通った光が当る目印をそれぞれ設けた構成を採用することができる。
この構成において、透孔を少なくとも3個以上としたのは、物は3点が定まれば三次元的に固定し得るから、3点において「太陽光発電パネルPがフレームFの正しい位置に支持固定されている。」と判断し得れば、太陽光発電パネル全体がフレームの正しい位置に支持固定されていることとなるからである。この透孔の位置はいずれでも良いが、通常、太陽光発電パネルは上下逆に取付け得るため、太陽光発電パネルをフレームに取付けた際の上下側面(側板)の上下対称位置に透孔を設ければ、太陽光発電パネルを上下逆に取付けても全太陽光発電パネルにおけるその確認位置(透孔位置)が同じとなるため、その作業が円滑かつ正確に行え得る。
また、透孔は、切り欠き状又は全周縁を有する円孔等と任意である。しかし、後者の円孔等の全周縁を有するものであると、雨等の水滴がその孔に入って水膜を形成してレンズ状となり、光が散乱する等によって目印に当っているか否かの判断がし難くなる恐れがある。一方、切り欠き状であると、雨等による水滴がその開口の存在によって水膜切れが行なわれてレンズ状となる恐れが少なくなる利点がある。
その透孔及び目印は、太陽光発電パネル(集光レンズ板)に直交する光が通過する位置及びその通過光が当る位置にあることが必要であり、通常、側部(側板)の開口周縁は外側に向くフランジが形成されていることから、そのフランジに透孔を設けることとなる。しかし、フランジが無くても、側部の開口周縁に外側に向く突片があったり、その突片を別途設けたり、側部の幅方向途中に突片を設けたり等すれば、前記直交光が通過する透孔をその突片を介して側板に設けることができるため、透孔を設ける側部の位置及び態様はその点を考慮して適宜に決めれば良い。
また、通常、側部(側板)は底部(底板)に向かって直角であったり、筐体内側に傾斜したりしてその透孔を通った前記直交光が当る面を有していないため、側部又は底部から外方へ向く突片を設け、その突片に目印を設けることとなる。しかし、側部が逆に外側に傾斜して前記直交光が当る面を有していたりすれば、その側部表面に目印を設けることができる。
このように、目印及び透孔は、側部の開口周縁から底部に至る間において、この発明の作用効果を発揮し得る限りにおいてその位置は任意であるが、例えば、目印は、側部と底部の接合面(稜)が透孔と最も離れて前記直交光に対するパネルの直交度を確認する精度が高いものとなるから、底部から突片を側方に延設し、その突片に目印を設けることが好ましい。この底部から延設した突片に目印を設けた場合も、その目印は側部の縁に位置するため、実質的には目印は側部に設けていると言うことができる。
各太陽光発電パネルは追尾台のフレームにビス(ボルト)止めして組み付けるのが一般的であり、この場合、太陽光発電パネルをそのフレームにビス止めし、この状態において、集光レンズ板に直交する直進光を前記各透孔に通し、その通光がそれぞれ各目印の全てに当っているか否かを確認し、一つでも外れていれば、各ビスを締めたり、座金を介在して締めたり等してその全ての通光が各目印に合致するようにするようにしてこの太陽光発電パネルを組み付ければ、追尾架台フレームに各太陽光発電パネルを正確かつ容易に取付けられ、追尾架台の追日に伴い、常時、太陽からの直達光が太陽光発電パネルに真っ直ぐに入り込んで高効率の発電が行なわれる。
なお、別個の突片に目印を設ける場合、通常、太陽光発電パネルをその取付けフレームに取付ければ、目印は不要となるため、その目印が何らかの邪魔物となることが多く、この場合、太陽光発電パネルの出荷前に、工場等においてその突片を設けておき、架台への設置後はその突片を除去するようにすると良い。
この場合の追尾型太陽光発電装置は、複数の太陽光発電パネルと、その複数の太陽光発電パネルを設置する設置支持部とを備え、その太陽光発電パネルは、底部の全周囲を側部で囲んだ凹型の筐体と、その筐体の開口に設けられて複数の集光レンズが形成された集光板と、筐体内に設けられて集光レンズに対応した発電素子とを備えたものであって、その太陽光発電パネルの筐体に、前記側部に少なくとも3個以上の太陽光発電パネルの前記設置支持部に対する位置決め用の前記透孔が形成されている構成となる。
透孔を通して目印に直進光(直交光)を当てる光発生具としては、種々のものが考えられるが、例えば、集光レンズ板に当接される基台と、その基台に固定された直進光の発光器とからなり、前記基台が集光レンズ板の表面に当接された際、前記発光器はその発光する直進光が集光レンズ板に直交する構成のものを採用することができる。
この光発光具は、基台を集光レンズ板に当てがい、発光器からの光が透孔を通るように位置させると、その光は直進光であることから、透孔を通った光が目印に当れば、その位置において透孔と目印は同一直線上にあることとなる。この操作を少なくとも3点で行なえば、太陽光発電パネル全体が架台フレームの正しい位置に支持固定されていることとなる。このため、その太陽光発電パネルは、追尾架台の太陽の追尾に伴って常時その集光レンズ板が太陽光に直交し、集光レンズに至る太陽光の直達光の全部が集光レンズによって集められて(集光されて)発電素子に照射され、円滑な太陽光発電がなされる。
なお、直進光としては、レーザ光等が考えられるが、一般的な電球、同発光ダイオード等からの光であっても、透孔を通った光が細ければ(透孔が十分に小さければ)、目印に当って透孔と目印が同一直線上にあることを確認できるため、それらの光源からの光も含まれる。
この発明は、以上のように構成して、太陽光発電パネルに直交する透孔を通った光がその目印に当っている場合、「太陽光発電パネルPがフレームFの正しい位置に支持固定されている。」とするようにしたので、各太陽光発電パネルを追尾架台のフレームに簡単かつ安価にして正しく支持固定し得ることができる。このため、太陽光発電装置のコスト低減を図るとともに、低コストでもって発電効率を高めることができる。
この発明に係る追尾型太陽光発電装置の一例の斜視図 同太陽光発電パネルの一実施形態の斜視図 (a)は同実施形態の断面図、(b)は(a)の一部拡大図 同実施形態の集光レンズ板を除去した斜視図 図4の一部拡大図 同実施形態の作用説明用部分斜視図 発電量比較図
この発明は、底部となる底板の全周囲を側部となる側板で囲んだ凹型の筐体と、その筐体の開口に設けた集光レンズ板と、前記筐体内に設けられて前記集光レンズ板の各集光レンズに対応した発電素子とからなる太陽光発電パネルPであって、例えば、図1に示す、その複数の太陽光発電パネルPを縦横に有する追尾型太陽光発電装置に採用する。
この追尾型太陽光発電装置は、追尾架台Dに格子状のフレームFをその追尾架台Dに対して左右方向(追尾架台Dの軸心周り)かつ上下方向(追尾架台Dの軸心に沿う)に電動機E等によってそれぞれ回動可能に取付け、このフレームFに集光型太陽光発電パネルPを縦横に配置したものである。この集光型太陽光発電パネルPの縦横の配列個数は任意である。また、この追尾型太陽光発電装置を縦横に並べて集光型太陽光発電システム(設備)とすることもできる。その追尾型太陽光発電装置の縦横の配列個数も任意である。
この太陽光発電パネルPは、例えば、縦:850mm、横:650mm、厚さ:95mm等として、一人で持ち運べる大きさ・重さ(軽量・薄型)となっている。また、この程度の大きさであると、我国の薄型TV、LED照明器具等の生産技術の応用によって、集光板(集光レンズ板24)等の製作コストの低減や発電素子22の自動実装等による低コスト化が可能である。
その各パネルPの中央部に、太陽方位計(太陽追日計)C、全天日射計C及び太陽光直達光計Cが配置されており、太陽方位計Cによって太陽の位置(方位)を確認し、その確認信号に基づき、フレームFが左右及び上下方向に動いて太陽に真っ直ぐ向く回転角θと迎え角αとされる。
すなわち、常時、太陽の一日の運行に追尾して、東方向から西方向へ太陽光発電パネルPの受光面を可動とする方位角(回転角)に制御され、太陽高度が低い日の出から高度の高い昼そして再び高度の低くなる日没まで太陽の一日の高度変化に追日して、仰角方向に太陽光発電パネルPの受光面を可動とする仰角(迎え角)に制御されて、パネル受光面を発電効率が最良となる、太陽に向かって各太陽光発電パネルP(受光面)が真っ直ぐ(直角)に向く(受光面が正対する)状態とされる。
また、全天日射計Cによって全天空の日射量を検出し、太陽光直達光計Cによって直達光の日射量を検出し、それらの検出量と発電量との対比によって発電効率等が計算される。
太陽光発電パネルPは、図2〜図5に示すように、四角枠状の金属製箱フレーム(筐体)10内に高放熱フレキシブルプリント基板(FPC)21が12列設けられ、その各FPC21上に、化合物多接合型半導体(セル)、例えば、III−V族化合物半導体からなる小型の発電素子(例えば、一辺5mm正四角)22、逆流防止ダイオード23が下記集光レンズ24aの間隔で配置されている。このIII−V族化合物半導体は結晶シリコン型セルに対して約2倍の光電変換効率を発揮する。
また、筐体10の前面はフレネルレンズから成る集光レンズ(例えば、一辺5cm正四角)24aが縦横(縦:16個、横:12個)に配置された集光レンズ板24によって被われており、各集光レンズ24aの中心が各発電素子22にそれぞれ対向している。このため、集光レンズ24aによって集光された太陽光は発電素子22にその多く(直達光)が照射されて効率的な発電がなされる。
筐体10は、図4、図5に示すように、アルミ合金5000番台、例えば、A5052Pのアルミ合金板から、プレスによる絞り加工によって底板(底部)11、側板(側部)12が一体成型されたもの(一体成型品)である。そのプレス加工の際又は後に、底板11に、縦方向の凸状リブ13、前記フレームFへの取付け孔14(図3(b)参照)、FPC位置決め突起15が形成され、側板12に、通気孔16及び太陽光発電パネルPのフレームFへの位置決め孔(透孔)17が形成される。
その取付け孔14の位置・数は太陽光発電パネルPがフレームFに強固かつ安定して固定されればいずれでも良いが、例えば、筐体10の四隅であると、その固定位置間において底板11が波を打って(屈曲して)、各集光レンズ24aと各発電素子22との距離が一定とならない(安定しない)が、図4のように、底板11の左右上下内側の対称位置(盲ナット20の位置)にあると、底板11の波打ちも少なくなって前記各集光レンズ24aと各発電素子22との距離のXY軸方向の差(ズレ)も極力少なくなる。その取付け孔14の側板12から内側への距離は、そのズレ度合のみならず、太陽光発電パネルPのフレームFへの取付性も考慮して適宜に設定する。
突起15は、各発電素子22の両側に位置するように配置されており、この突起15をFPC21の孔に嵌めることによって、各発電素子22が各集光レンズ24aの中心(軸心)と一致する。FPC21は、シリコン系接着剤によって筐体10の底板11、側板12に貼着固定される。
FPC21が配設されれば、横方向のリブ板18を底板11にカシメ止め(カシメリベット18a)して水密に取付ける。このリブ板18及び前記リブ13によって底板11の平面性が担保される。さらに、リブ13とリブ板18の設置態様は上下左右(縦横)対称となっており、仮に、筐体10底面(底板11)が波を打つように屈曲しても、各リブ13、18間での波打ちとなってその底面の高低差が小さく均一となるため(平面性がより担保されるため)、集光レンズ24a(板24)と発電素子22との距離の変動が小さくなっている。この実施形態では、各発電素子22と各集光レンズ24aとの距離のズレ(差)は±1mm以内となっている。リブ13及びリブ板18の数は、FPC21の設置に支障がない限りにおいて任意である。また、リブ13を縦方向、リブ板18を横方向とすることもできる。
通気孔16は、筐体10の上下の側板12に上下左右対称に設けられて防水性キャップ16aが接着剤を介在して嵌められており、このキャップ16aは、耐薬品性・耐熱性に優れた四フッ化エチレン樹脂(PTFF)、例えば、住友電工ファインポリマー(株)製ポアフロン(登録商標)により形成され、筐体10外部からの水分を遮断しつつ空気を円滑に流通させて筐体10内の換気を円滑に行なう。
この実施形態では、各FPC21が同じくFPC21aによって並列接続され、そのFPC21aは側板12外側面の端子ボックス25に接続されている。各FPC21の接続態様は、並列、直列、部分並列、部分直列等と任意である。図中、26は太陽光発電パネルPで発電された電力を外部に導くケーブルであり、このケーブル26でもって前記架台D上の各太陽光発電パネルPを並列又は直列に接続して、この追尾型太陽光発電装置を所要発電量(定格)とする。
集光レンズ板24は、ガラス板又はアクリル板の裏面にシリコン樹脂被膜が形成され、その膜にフレネルレンズ24a(一辺:5cmの正方形)を縦横に切削加工によって形成された一枚ものである。この集光レンズ24aのF値は1.0〜1.5である。また、この集光レンズ板24は、シリコン系接着剤を介して筐体10の前面(側板フランジ)に貼着固定される。この貼着は、筐体10の開口全周囲のフランジ表面に接着剤を塗布して集光レンズ板24をその接着剤を介してフランジに押し当てると共に、そのフランジ側面の係止片19を折り曲げて集光レンズ板24を把持して行なう。
因みに、この実施形態では、縦:800mm、横:600mm、厚さ:3mmの集光レンズ板24内に192(16×12)個の小型発電素子22(5mm角)を配置しているため、集光レンズ24aの大きさ(50×50=2500mm)に対し、発電素子22の周りに大きなスペース(2500−25(5×5)=2475mm)が形成される。この発電素子22の周りに大きなスペースがあるため、底板11(FPC21)からの放熱が有効になされる。すなわち、放熱性の高い構成となっている。
この構成の太陽光発電パネルPを追尾架台Dに取付けるには、前記格子状のフレームFに底板11をビス(ボルト)止めして行なう。このとき、底板11には図3に示すように盲ナット(ピアスナット)20がリブ板18と共にカシメ止めされており、その盲ナット20にフレームFを貫通したボルト20aをねじ込むことによってフレームFに太陽光発電パネルPを取付ける。
その際、図6に示すように、太陽光発電パネルPに取り付ける光発生具30でもってその太陽光発電パネルPが追尾架台Dの正しい位置に取付けられているか否かを確認する。その光発生具30は、断面コ字状の基台31と、その基台31に固定された直進光の発光器32とからなる。
この光発生具30は、同図に示すように、基台31を集光レンズ板24の表面に各位置決め孔17にそれぞれ個別に対応させて当接すると、発光器32からのレーザ光(直進光)aが集光レンズ板24に直交し、その光aを位置決め孔17に通して、その通光aが目印bに当っているか否かを判別する。この判別を各位置決め孔17について行い、各位置決め孔17を通った光aがそれぞれ各目印bの全てに当っているか否かを確認し、一つでも外れていれば、各ボルト20aを締めたり、座金を介在して締めたりしてその全ての光線aが目印bに合致するようにする。このとき、各位置決め孔17における判別は、同時に行なうことが好ましいが、許容される限りにおいて、一箇所づつ、二箇所毎などと任意である。
この作業によって、追尾架台DのフレームFに対して各太陽光発電パネルPが平行に取付けられたこととなり、追尾架台Dの軸心周り及び上下方向(追日架台Dの軸心に沿う)の回動に伴い、常時、太陽からの直達光が各太陽光発電パネルP(各集光レンズ24a)に真っ直ぐ(垂直)に入り込んで、高効率の発電が行なわれる。
なお、フレームFに各太陽光発電パネルPが正しく取付けられた状態は、前記太陽方位計CによってフレームFが太陽に真っ直ぐ向く回転角θと迎え角αとされると、各太陽光発電パネルP(各集光レンズ板24)が太陽に真っ直ぐに向いて直達光のほぼ全てが発電素子22に集光されることとなることは勿論である。
その位置決め孔17と目印bはそれぞれ少なくとも3個あれば、太陽光発電パネルPの位置決めを行なうことができるが、この種の太陽光発電パネルPは通常上下左右対称であるから、上下逆に取付けても同じ態様となるため、位置決め孔17と目印bはその対称位置にはそれぞれ設けることが好ましく、この実施形態では、上側と下側にそれぞれ2個対称に設けてある。このため、この太陽光発電パネルPを上下逆に取付けても、位置決め孔17の位置変化はないため、その位置決めに支障がない。
目印bを設けた突片Bは、太陽光発電パネルPの出荷前に、工場等において設けておき、架台Dへの設置後は除去する。目印bの形成は、ペンキ等によったり、切削等によったりと任意である。
位置決め孔17は、図示の切り欠き状に限らず、全周縁を有する円孔等と任意である。しかし、切り欠き状であると、雨等による水滴がその切り欠き17に入っても水切れがよい利点がある。円孔であると、水滴でその孔が覆われてレンズ状となり、光aが散乱する等して確認ができなくなる恐れがある。
前記実施形態において、発電素子22の前面にセカンダリーレンズ(ロッドレンズ:CPC)を設けて、集光を均一化して発電効率を上げることもできる。また、この発明は、前記実施形態の集光型太陽光パネルPに限らず、種々の態様の追尾型太陽光パネルに採用し得ることは勿論である。
さらに、筐体10は、プレスによる絞り加工品である必要はなく、例えば、底板11と側板12を別物とし、その両者11、12を溶接・嵌合・接着等の種々の手段によって接合したものとすることができる。このとき、側板12は樹脂成型品とすることもできる。
また、光発生具30の構成は上記以外に、例えば、基台31は、断面コ字状に限らず、断面Ω状とし、その断面中央に発光器32を設ける等の構成とする等、その基台31を集光レンズ板24に当接すると、発光器32から直進光aが出る態様であればいずれでも良い。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
D 追尾型太陽光発電装置の追尾架台
F 追尾型太陽光発電装置のフレーム
P 集光型太陽光発電パネル
10 太陽光発電パネルの筐体
11 筐体の底板(底部)
12 同側板(側部)
13 補強リブ
15 フレキシブルプリント基板位置決め用突起
16 通気孔
17 太陽光発電パネルPのフレームFへの位置決め孔(透孔)
18 補強リブ
20 太陽光発電パネルPの取付用盲ナット
20a 同ボルト
21 フレキシブルプリント基板(FPC)
22 発電素子
23 逆流防止ダイオード
24 集光レンズ板
24a 集光レンズ(フレネルレンズ)
30 光発生具
31 基台
32 発光器
a レーザ光
b 目印
B 目印用突片

Claims (8)

  1. 複数の集光型太陽光発電パネルと、該複数の集光型太陽光発電パネルが平行に設置されるフレームを有する設置支持部とを備えた太陽を追尾して発電する追尾型太陽光発電装置であって、
    前記集光型太陽光発電パネルは、底部の全周囲を側部で囲んだ凹型の筐体と、該筐体の開口に設けられて複数の集光レンズが形成された集光板と、該筐体内に設けられて該集光レンズに対応した発電素子とを備え、
    前記筐体の側部に少なくとも3個以上の集光型太陽光発電パネルの前記設置支持部のフレームに対する位置決め用透孔と、その各透孔より底部側に前記集光板に直交する光と平行な前記各透孔を通った光が当る目印と、が形成されており、
    前記集光板に直交する光と平行な前記各透孔を通った光が目印に当って、前記フレームに対して各太陽光発電パネルが平行に取付けられていることを特徴とする追尾型太陽光発電装置。
  2. 太陽を追尾して発電する追尾型太陽光発電装置に使用され、その追尾型太陽光発電装置の設置支持部のフレームに平行に設置され、底部の全周囲を側部で囲んだ凹型の筐体と、該筐体の開口に設けられて複数の集光レンズが形成された集光板と、該筐体内に設けられて該集光レンズに対応した発電素子とを備えた集光型太陽光発電パネルであって、
    前記筐体の側部に、少なくとも3個以上の透孔と、その各透孔より底部側に前記集光板に直交する光と平行な前記各透孔を通った光が当る目印とを設け、
    前記集光板に直交する光と平行な前記各透孔を通った光が目印に当って、前記フレームに対して平行に取付けられるものであることを特徴とする集光型太陽光発電パネル。
  3. 前記透孔がその周縁の一部が開口する切り欠き状となっていることを特徴とする請求項2に記載の集光型太陽光発電パネル。
  4. 前記透孔を筐体の上下対称位置に設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の集光型太陽光発電パネル。
  5. 前記透孔がその周縁の一部が開口する切り欠き状となっていることを特徴とする請求項1に記載の追尾型太陽光発電装置。
  6. 前記透孔を筐体の上下対称位置に設けたことを特徴とする請求項1又は5に記載の追尾型太陽光発電装置。
  7. 請求項2乃至4の何れか一つの集光型太陽光発電パネルを、追尾型太陽光発電装置のその集光型太陽光発電パネル設置支持部のフレームにビス止めして組み付ける方法であって、
    前記集光型太陽光発電パネルを前記フレームにビス止めし、この状態において、集光レンズ板に直交する直進光を前記各透孔に通し、その通光がそれぞれ各目印の全てに当っているか否かを確認し、一つでも外れていれば、各ビスを締めたり、座金を介在して締めたりしてその全ての通光が各目印に合致するようにすることを特徴とする太陽光発電パネルの組付方法。
  8. 請求項2乃至4の何れか一つに記載の集光型太陽光発電パネルにおいて、前記集光レンズ板に前記透に対応させて当接され基台と、その基台に固定された直進光の発光器とからなり、前記基台が集光レンズ板の表面に当接された際、前記発光器はその発光する直進光が集光レンズ板に直交するようになる直進光発生具が取り付けられたことを特徴とする集光型太陽光発電パネル
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