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JP5912552B2 - X線検査装置 - Google Patents

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JP5912552B2 JP2012004380A JP2012004380A JP5912552B2 JP 5912552 B2 JP5912552 B2 JP 5912552B2 JP 2012004380 A JP2012004380 A JP 2012004380A JP 2012004380 A JP2012004380 A JP 2012004380A JP 5912552 B2 JP5912552 B2 JP 5912552B2
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Description

本発明は、X線検査装置に関する。
多数の電子部品が実装されたプリント基板を検査するに当たり、特許文献1、2に開示されているように、X線を利用したX線検査装置が知られている。かかるX線検査装置では、X線の被爆を防止するため、X線の遮蔽処理が施されたハウジングに検査室を区画し、この検査室内にX線源とX線カメラとを配置し、これらの装置でX線を検査対象となるプリント基板に照射し、X線画像を撮像するようにしている。プリント基板を検査室内に搬出入するために、ハウジング内には、基板搬送コンベアからプリント基板の受け渡しを行う基板テーブルが設けられている。
図15を参照して、特許文献1に開示されている基板テーブル60Pは、プリント基板Wの搬出入方向(以下、「X軸方向」という)と直交する基板幅方向(以下、「Y軸方向」という)にプリント基板Wを挟み込むコンベアユニット70Pが設けられている。検査対象となるプリント基板WのY軸方向の寸法は、検査対象となるプリント基板Wによってまちまちであるため、特許文献1の基板テーブル60Pには、コンベアユニット70Pの対向間隔を調整する幅調整手段が設けられている。幅調整手段は、コンベアユニット70Pを基板テーブル60Pのベース61Pに固定される固定枠71Pと、この固定枠71Pに対し、Y軸方向に変位可能な可動枠72Pとで構成することで具体化されている。そして、固定枠71Pと可動枠72Pとの間でプリント基板Wを挟み込む際、可動枠72Pは、Y軸方向に変位し、Y軸方向の寸法を調整する。
特開2003−315288号公報 特開2002−189002号公報
ところで、近年、プリント基板の高集積化が進むにつれて、プリント基板をX線で透過検査する際においても、プリント基板の法線方向にX線を照射して行う透過撮像(この明細書で「直視撮像」という)の他に、プリント基板の平面に対してX線に仰角を付け、斜めからX線を検査要部に照射して行う透過撮像(この明細書で「斜視撮像」という)を併用する要請が高まってきた。
しかるに、特許文献1のように、固定枠71Pと可動枠72Pとを併用して複数種類のプリント基板Wを挟持する構成では、直視撮像と斜視撮像との双方に対応したX線検査を実行する場合に、X線を通すために必要な開口を確保するためのスペースが嵩張り、装置全体の大型化を招来する恐れがある。
図16(C)を参照して、同図(C)、(D)は、例えば、図略のX線源を上方に配置し、下方にX線カメラ50を移動可能に配置したX線検査装置に、図15に示した特許文献1の基板テーブル60Pを採用し、X線源とX線カメラ50との間でX線を通す開口120が設けられたフレーム111P上で基板テーブル60Pを支えた状態を示している。
この態様において、固定枠71Pを用いて斜視撮像に対応するためには、図16(C)のd2で示すように、予め、X線を通すための間隔d2を確保する必要があるため、固定枠71Pがベース61Pの開口を常に塞ぐ位置に配置される結果となる。そのため、斜視撮像が不要な場合には、固定枠71Pがじゃまになり、直視撮像が可能なプリント基板Wの幅を制約することになるという不具合が生じることとなる。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、斜視撮像を直視撮像と併用する際に、無駄な制約を排除することのできるX線検査装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、プリント基板を予め設定された基板搬送方向に搬送する搬送経路上で用いられるX線検査装置であって、X線を通す開口を有する枠体を含み、前記プリント基板を保持する基板テーブルと、前記枠体の上に固定され、前記基板搬送方向と水平に直交する基板幅方向に沿って延びる一対のレールと、前記一対のレールに沿って前記枠体と相対的に移動可能に設けられ、前記基板幅方向に前記プリント基板を挟んで支持する一対のコンベアフレームと、各コンベアフレームにそれぞれ設けられた基板搬送コンベアを含み、当該コンベアフレームに支持されるプリント基板を前記基板搬送方向に沿って搬送する基板搬送機構と、両コンベアフレームをそれぞれ前記基板幅方向に沿って接離するように駆動することにより、各コンベアフレームに設けられた基板搬送機構が搬送可能なプリント基板の幅寸法を調整する間隔調整機構と、前記枠体の開口を開放した状態で前記枠体の下面に配置される可動フレームを含み、前記可動フレームを介して前記基板テーブルを前記基板搬送方向と直交する水平方向に駆動するテーブル駆動機構と、を備え、前記間隔調整機構は、前記レールに沿って両コンベアフレームを均等に接離するように駆動するものであり、前記一対のコンベアフレームは、当該基板の搬送方向に沿う前記開口の中心軸を軸とする対称形に配置されていることを特徴とするX線検査装置である。この態様では、一対のコンベアフレームが、プリント基板を支持する。各コンベアフレームに支持されたプリント基板は、基板搬送機構によってコンベアフレームに搬入され、或いは、コンベアフレームから搬出される。間隔調整機構は、基板幅方向に両コンベアフレームの間隔を調整することができるので、各コンベアフレームが移動可能な範囲内で、多品種のプリント基板に対応することが可能となる。ここで、間隔調整機構は、両コンベアフレームをそれぞれ前記基板幅方向に沿って接離するように駆動する。そのため、直視撮像のみが必要なプリント基板を保持する際、幅寸法が開口の全幅にわたるプリント基板をもX線検査に供することが可能となる。さらに、両コンベアフレームをそれぞれ移動させて、間隔を調整しているので、一方のコンベアフレームを固定し、他方のコンベアフレームを可動式にしている場合に比べて、駆動時間を短縮することができる。
また、各コンベアフレームの駆動量が均等になるので、駆動時間を短縮することができる。しかも、プリント基板の幅方向を二分する中心線を両コンベアフレームの接離する方向の中央位置と合致させることができるので、X線を通す開口が設けられている場合に、当該開口とのセンタリングが容易になる。
また、各コンベアフレームは、枠体の開口に対して、対称形に配置されているとともに、間隔調整機構は、両コンベアフレームをそれぞれ前記基板幅方向に沿って均等に接離するように駆動するので、各コンベアフレームは、開口の当該基板搬送方向に沿う中心線を中心とする対称形を維持した状態で、プリント基板の幅方向において、開口を均等に開放する。そのため、プリント基板の幅方向を二分する中心線を開口の上記中心線と合致させることができるので、基板テーブルに保持されるプリント基板に対して斜視撮像を実行する際、基板テーブルを支持するフレームの大型化を抑制することが可能となる。また、両コンベアフレームを枠体に対して対称的に移動させる構成を採用しているので、枠体の開口を全幅にわたって開放することが可能となる。そのため、直視撮像のみが必要なプリント基板を保持する際、幅寸法が開口の全幅にわたるプリント基板をもX線検査に供することが可能となる。
好ましい態様のX線検査装置において、前記枠体は、前記開口を平面視四角形に区画する4つの辺を有し、各辺のうち、少なくとも前記基板搬送方向に沿う辺は、前記X線照射ユニットのX線照射方向において下流側が広くなるように傾斜する傾斜面を有している。この態様では、傾斜面によって斜視撮像の際のX線の経路を開放することができるので、より、幅広のプリント基板の斜視撮像が可能となる。
好ましい態様のX線検査装置において、前記一対のコンベアフレームは、それぞれが前記基板幅方向において対向する対向縁を有し、前記対向縁には、前記X線照射ユニットのX線照射方向において下流側が広くなるように傾斜する傾斜面が形成されている。この態様では、傾斜面によって、X線が通るときの有効開口径を広く確保することができるので、この点からも、より、幅広のプリント基板の斜視撮像が可能となる。
好ましい態様のX線検査装置において、前記間隔調整機構は、前記基板幅方向に沿って延び、一端側と他端側とでねじ方向が逆に設定された両ねじボルトと、一方の前記コンベアフレームに取り付けられ、前記両ねじボルトの一端側と螺合する第1のナット機構と、他方の前記コンベアフレームに取り付けられ、前記両ねじボルトの他端側と螺合する第2のナット機構と、各両ねじボルトを駆動するためのモータと、前記モータの動力を双方の両ねじボルトに対し、同一方向に同一速度で伝達する動力伝達ユニットとを含んでいる。この態様では、両ねじボルトが一方向(例えば、右回り)に回転することにより、当該両ねじボルトに螺合するナット機構は、互いに近接する方向または離反する方向に移動する力を対応するコンベアフレームに伝達し、両ねじボルトが他方向(例えば、左回り)に回転することにより、当該両ねじボルトに螺合するナット機構は、上記と逆向きに移動する力を対応するコンベアフレームに伝達する。従って、単一のモータで、両コンベアフレームを同時に駆動することができ、駆動系の簡素化や、部品点数の低減等を図ることができる。
好ましい態様のX線検査装置において、前記基板搬送機構は、前記一対の基板搬送コンベアを駆動するコンベア駆動機構をさらに備え、前記コンベア駆動機構は、モータと、モータによって回転駆動される駆動シャフトと、駆動シャフトに対し、当該駆動シャフトの軸回りの回転を規制された状態で、当該駆動シャフトの軸方向に移動可能に設けられて対をなし、一方の基板搬送コンベアに動力を伝達する第1の出力プーリ及び他方の基板搬送コンベアに動力を伝達する第2の出力プーリとを含んでいる。この態様では、モータが回転することにより、駆動シャフトが回転する。そのトルクは、第1、第2の出力プーリを介して、各基板搬送コンベアに伝達されるので、各基板搬送コンベアは、単一のモータにより、同一方向に同時に駆動されることになる。第1、第2の出力プーリは、それぞれ当該駆動シャフトの軸回りの回転を規制された状態で、当該駆動シャフトの軸方向に移動可能に設けられて対をなしているので、間隔調整機構によるコンベアフレームの変位を妨げることなく、各基板搬送コンベアに動力を伝達することが可能になる。
以上説明したように、本発明によれば、両コンベアフレームを移動させる構成を採用しているので、枠体の開口を全幅にわたって開放することが可能となる。そのため、直視撮像のみが必要なプリント基板を保持する際、幅寸法が開口の全幅にわたるプリント基板をもX線検査に供することができるので、斜視撮像を直視撮像と併用する際に、無駄な制約を排除することが可能になるという顕著な効果を奏する。さらに、両コンベアフレームを移動させて、間隔を調整しているので、一方のコンベアフレームを固定し、他方のコンベアフレームを可動式にしている場合に比べて、駆動時間を短縮することができるという利点がある。
本発明の実施の一形態に係るX線検査装置の外観を示す斜視図である。 図1のX線検査装置の構造体を示す斜視図である。 図1のX線検査装置に採用されているX線カメラユニットの概略構成を示す斜視図である。 図1のX線検査装置に採用されている基板テーブル等の概略構成を示す斜視図である。 図4の基板テーブルを拡大して示す斜視図である。 図4の基板テーブルの平面図である。 図4の基板テーブルのクランプ機構を示す斜視図である。 図4の基板テーブルの要部を示す断面部分拡大図である。 図4の基板テーブルの要部を示す断面部分拡大図である。 図1のX線検査装置の基板搬送方向下流側を示す断面図である。 図1のX線検査装置の裏面側を示す断面図である。 図1のX線検査装置の裏面側を示す断面図である。 図1のX線検査装置の制御ユニットを示すブロック図である。 図1のX線検査装置の検査動作を示すフローチャートである。 従来の基板テーブルの概略構成を示す断面略図である。 本発明の作用効果を示す説明図であり、(A)は、本実施形態において小幅のプリント基板を検査する場合の断面略図、(B)は、本実施形態において大幅のプリント基板を検査する場合の断面略図、(C)は、図15に示した先行例を組み合わせた場合において小幅のプリント基板を検査する場合の断面略図、(D)は、図15に示した先行例を組み合わせた場合において大幅のプリント基板を検査する場合の断面略図である。 図1の複合検査装置に採用されているX線カメラユニットによるX線画像の倍率の変化についての説明図であり、(A)は、接写ポジション、(B)はと非接写ポジションの到達経路をそれぞれ示す。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明の実施の形態に係るX線検査装置10に対し、検査対象となるプリント基板Wが搬送される方向をX軸とし、このX軸と水平に直交する基板幅方向をY軸とし、上下方向をZ軸とする直交座標系に基づいて、各部を説明する。プリント基板Wには、多数の電子部品が実装されており、通電部部分がはんだ付けされている。本実施形態に係るX線検査装置10は、各電子部品の各はんだ付け部分を主な検査要部として、プリント基板Wの合否を検査するように構成されている装置である。
図1を参照して、X線検査装置10は、上流工程を終了した基板Wを搬入する基板搬送コンベア12と、X線検査を終了した基板Wを搬出する基板搬送コンベア14の間に併設されている。基板搬送コンベア12、14は、何れもベルトコンベア対12a、12b、14a、14bで構成されている。基板搬送コンベア12、14は、設置される設備の仕様に応じて、一方が基板搬入コンベアを構成し、他方が基板搬出コンベアを構成する。図示の例では、図1の右側の基板搬送コンベア12を搬入側、左側の基板搬送コンベア14を搬出側としている。
X線検査装置10は、鉛等でシールドされたハウジング11を備えている。ハウジング11は、略立方体であり、その正面11aがY軸方向の一端側に向いている。X線検査装置10が設置される設備では、基板搬入コンベア(基板搬送コンベア12)から搬入されたプリント基板Wがハウジング11内で検査され、その後、X線検査装置10から基板搬出コンベア(基板搬送コンベア14)に搬出される構成になっている。ハウジング11が各基板搬送コンベア12、14と対向する壁11b、11cには、シャッタ機構がそれぞれ設けられており、このシャッタ機構によって開閉される基板搬出入口11d、11e(図2参照)からプリント基板Wが搬出入されるように構成されている。
図2を参照して、ハウジング11内には、X線検査装置10に設けられる各装置を支持する構造体20が構成されている。構造体20は、ハウジング11の底部を構成する基台21と、基台21の上部に立設されて対をなし、それぞれ、X軸方向の一端側と他端側の内壁部分を補強する一対のゲート部22、23と、各ゲート部22、23の上部中央に固定された一対のフレーム部24、25と、両フレーム部24、25間に掛け渡された梁30とを含んでいる。これら構造体20の各部は、何れも種々の鋼材や板金部材を組み合わせたものである。
基台21には、X軸方向の中央部分が、矩形に窪んでY軸方向に沿って延びる底部21aが形成されている。底部21a内には、後述するX線カメラユニット40が配置される(図3参照)。基台21の底部21aの両側には、一部がX軸方向にそって中央側に突出し、Y軸方向に沿って水平に延びる棚部21bが一体に設けられている。棚部21bの上面には、それぞれゲート部22、23と対向するY軸レール26、27が設けられている。各Y軸レール26、27には、後述する基板テーブル60が載置され、このY軸レール26、27に沿って、前後に往復移動できるように構成されている。
各ゲート部22、23は、ハウジング11の対応する基板搬出入口11d、11eを跨ぐゲート型に形成されており、それぞれハウジング11の対応する壁11b、11cに設けられたシャッタ機構を内蔵している。
各フレーム部24、25は、その下部が、対応するゲート部22、23の上部に溶接されているとともに、その上面部が、上記梁30のX軸方向両端部にそれぞれ溶接されている。そして、フレーム部24、25は、これらゲート部22、23、梁30とともに、堅固なフレーム構造を構築している。
梁30は、詳しくは後述する、X線源としてのX線照射ユニット160を担持する構造体である(図10〜図12参照)。
次に、図3を参照して、X線カメラユニット40は、基台21の底部21aに配置されて対をなし、それぞれがY軸方向に間隔を隔ててX軸方向に延びる一対のX軸ガイドレール41、42と、両X軸ガイドレール41、42上にガイドされてX軸方向に移動するX軸スライドテーブル43と、X軸スライドテーブル43の下部に設けられ、当該X軸スライドテーブル43をX軸方向に沿って駆動するX軸ボールねじ機構44と、X軸スライドテーブル43の上部に固定されて対をなし、それぞれY軸方向に沿って延びる一対のY軸ガイドレール45、46と、両Y軸ガイドレール45、46にガイドされてY軸方向に移動するY軸スライドテーブル47と、Y軸スライドテーブル47の下部に設けられ、当該Y軸スライドテーブル47をY軸方向に沿って駆動するY軸ボールねじ機構48と、Y軸スライドテーブル47上に設けられたX線カメラ50とを備えている。
X軸ガイドレール41、42は、底部21aの中央部分において、幾分後方寄りに配設され、この位置で、X軸スライドテーブル43をX軸方向に沿って往復移動可能にガイドしている。
X軸スライドテーブル43は、Y軸方向に長く延びる平面視長方形に形成されている。
X軸ボールねじ機構44は、底部21aに取り付けられるX軸モータ44aと、このX軸モータ44aによって回転駆動されるボールねじ44bと、ボールねじ44bに螺合し、且つ、X軸スライドテーブル43の底面に固定されるナットユニット44cを備えており、ボールねじ44bの回転によってナットユニット44cがX軸方向に沿って移動することにより、X軸スライドテーブル43をX軸方向に沿って往復移動可能に構成されている。
Y軸ガイドレール45、46は、X軸スライドテーブル43の幅方向(X軸方向)に間隔を隔ててY軸方向に沿い、X軸スライドテーブル43の略全長にわたって延びており、これら両Y軸ガイドレール45、46がY軸スライドテーブル47をY軸方向に沿って前後に往復移動可能にガイドしている。
Y軸スライドテーブル47は、平面で見て、X軸方向が僅かに長く設定された長方形の部材であり、その上面に、X線カメラ50を担持している。従って、X線カメラ50は、X軸スライドテーブル43とY軸スライドテーブル47の移動によって、底部21a上で前後左右(XY軸方向)に自在移動することが可能になっている。また、Y軸スライドテーブル47上に載置されることにより、X線カメラ50は、基台21の棚部21bよりも幾分上方に突出している。
Y軸ボールねじ機構48は、X軸スライドテーブル43の後端部に取り付けられるY軸モータ48aと、このY軸モータ48aによって回転駆動されるボールねじ48bと、ボールねじ48bに螺合し、且つ、Y軸スライドテーブル47の底面に固定されるナットユニット48cを備えており、ボールねじ48bの回転によってナットユニット48cがY軸方向に沿って移動することにより、Y軸スライドテーブル47をY軸方向に沿って往復移動可能に構成されている。
次に、図4〜図9を参照して、基板テーブル60は、本体部分となる枠体61と、枠体61上でプリント基板Wを搬送・担持するコンベアユニット70と、コンベアユニット70に設けられた基板搬送コンベア73、74を駆動するコンベア駆動機構80と、コンベアユニット70の対向間隔を変更する間隔調整機構90とを備えている。また、本実施形態に係るX線検査装置10には、基板テーブル60をX軸方向とY軸方向とに駆動するためのテーブル駆動機構100が設けられている(図4、図10、及び図11参照)。
枠体61は、後述するテーブル駆動機構100に連結されて、XY軸方向に移動可能に配置されている。図示の通り、枠体61は、X軸方向に延びる一対のX軸片62、63と、このX軸片62、63の両端部分に設けられてY軸方向に延びる一対のY軸片64、65とを一体に備えた四角形の枠状に形成されており、その中央部分には、X線RLを通す平面視四角形の開口66を区画している(図6参照)。開口66は、X軸方向(基板搬送方向)に沿う辺62a、63aと、Y軸方向(基板幅方向)に沿う辺64a、65aとを有する平面視四角形に形成されており、この開口66をX線が通るようになっている。
図8及び図9を参照して、本実施形態において、開口66を構成する各X軸片62、63は、何れも下縁に傾斜面62b、63bが形成されている。これらの傾斜面62b、63bは、下側が広くなるように、開口66の辺62a、63aの一部を面取りして形成されたものである。この傾斜面62bによって、斜視撮像を実行する際、所定の仰角θ(プリント基板Wに対して交差する角度:図8に示す例では、45°)で通るX線RLの有効開口幅を拡げるようにしている。
図5及び図6を参照して、枠体61のY軸片64、65の上面には、それぞれY軸レール67、68が固定されている。両Y軸レール67、68には、コンベアユニット70が搭載されており、コンベアユニット70は、Y軸レール67、68上で、Y軸方向に沿って移動可能に構成されている。本実施形態において、Y軸レールは、後述する間隔調整機構90の一部を構成し、Y軸方向に沿って、コンベアユニット70の両コンベアフレーム71、72をそれぞれ移動可能に枠体61に連結している。
コンベアユニット70は、Y軸方向において、前後に配置される上記一対のコンベアフレーム71、72と、各コンベアフレーム71、72に設けられた基板搬送コンベア73、74とを備えている。
各コンベアフレーム71、72は、何れも開口66の中心を通るX軸方向の中心線120a(図16(A)(B)参照)に対し、概ね対称形に設けられ、互いにY軸方向に沿って移動することにより、両者間にプリント基板Wを挟持できるように構成されている(図6参照)。
図5〜図8を参照して、各コンベアフレーム71、72は、それぞれ、X軸方向に沿って延び、端部が枠体61から突出するX軸フレーム71a、72aと、X軸フレーム71a、72aの上面に固定され、側部が開口66側に突出する抑えプレート71b、72bと、抑えプレート71b、72bと協働してプリント基板Wを挟持する可動部材71c、72cと、可動部材71c、72cの両端に設けられた一対のエアシリンダ71d、72dと、各エアシリンダ71d、72dに設けられ、当該エアシリンダ71d、72dのシリンダ本体に連結されるスライド部材71e、72eと、スライド部材71e、72eを対応するX軸フレーム71a、72aに対し、上下に昇降自在に連結するガイドレール71f、72fとを備えている。
X軸フレーム71a、72aは、角材状の金属部材であり、コンベアフレーム71、72の本体構造を構成するものである。
抑えプレート71b、72bは、X軸フレーム71a、72aの上面に幅方向(Y軸方向)一端側が固定され、幅方向(Y軸方向)他端側が枠体61の中央側に突出している。抑えプレート71b、72bの全長(X軸方向長さ)は、X軸フレーム71a、72aの全長(X軸方向長さ)よりも僅かに短く設定されており、それぞれ中央に位置合わせされている。
可動部材71c、72cは、抑えプレート71b、72bの直下において、対応するX軸フレーム71a、72aの内面側に接するように配置されている。プリント基板Wは、この可動部材71c、72cと抑えプレート71b、72bの間に幅方向両端部分が挟まれるように搬送され、搬送されたプリント基板Wの幅方向両端部分は、可動部材71c、72cの昇降動作によって、抑えプレート71b、72bとの間で挟圧/挟圧解除されるようになっている。なお、図8及び図9に示すように、可動部材71c、72cは、それぞれがY軸方向において対向する対向縁を有している。各対向縁には、X線照射ユニット160のX線照射方向において下流側(図示の例では、下側)が広くなるように傾斜する傾斜面71i、72iが形成されており、この傾斜面71i、72iによって、X線が開口66を通るときの有効開口径を拡げている。
エアシリンダ71d、72dは、そのロッドを上方に向けた姿勢で本体部分が各X軸フレーム71a、72aに固定されている。また、エアシリンダ71d、72dのロッドは、それぞれ連結部材71g、72gを介し、可動部材71c、72cに連結されている。従って、エアシリンダ71d、72dが作動すると、当該エアシリンダ71d、72dは、連結部材71g、72gを介し、可動部材71c、72cを上下に昇降させることができるようになっている。
スライド部材71e、72eは、エアシリンダ71d、72dのロッドと一体的に設けられており、ガイドレール71f、72fにガイドされることによって、エアシリンダ71d、72dを介し、可動部材71c、72cを上下に昇降自在に支持している。
ガイドレール71f、72fは、X軸方向において、エアシリンダ71d、72dの外側に配置され、X軸フレーム71a、72aの内面側に固定されている。
上述した抑えプレート71b、72b、可動部材71c、72c、エアシリンダ71d、72d等は、図示の実施形態において、プリント基板Wをクランプするためのクランプ機構を構成している。さらに、図示の実施形態において、クランプされるプリント基板Wを位置決め/止定するために、一方のコンベアフレーム(図示の例では、Y軸方向において、後側に配置されるコンベアフレーム)72には、サイドクランプを構成するエアシリンダ75と、押圧部材76とが設けられている。図7を参照して、エアシリンダ75は、コンベアフレーム72のX軸フレーム72aに対し、図略のステーによって一体的に取り付けられている。押圧部材76は、X軸フレーム72aのX軸方向中央部分に形成された切欠に嵌り込んで、Y軸方向に進退可能に配置されており、エアシリンダ75によって、Y軸方向に駆動されるようになっている。図9を参照して、押圧部材76は、薄厚肉の板状部材であり、Y軸方向において、抑えプレート72bと可動部材72cとの間に搬送されたプリント基板Wの側部に臨んでいる。従って、エアシリンダ75が作動し、図9において、前方に移動すると、プリント基板Wを前方のコンベアフレーム71側に押圧することにより、プリント基板Wの側部をコンベアフレーム71側に沿わせ、位置ずれを矯正した状態で幅方向に止定することが可能となる。そこで、所定の荷重でプリント基板Wを幅方向に押圧し、その状態で、上述したエアシリンダ71d、72dを作動させて、抑えプレート71b、72bと可動部材71c、72cとの間でプリント基板Wを挟み込むことにより、左右の位置ずれを矯正し、精緻に位置決めされた状態でプリント基板Wを止定することが可能となる。
基板搬送コンベア73、74は、エアシリンダ71d、72dの本体部分並びにスライド部材71e、72eの対向面に取り付けられており、コンベア駆動機構80とともに、基板搬送機構を構成するユニットである。同基板搬送コンベア73、74は、各コンベアフレーム71、72が、互いに対向する面に沿って配設された多数のローラ74aと、各ローラ74aに巻回されたベルト74bとによって構成されている。ベルト74bは、平面で見て、抑えプレート71b、72bの直下に臨んでおり、抑えプレート71b、72bと可動部材71c、72cとの間に搬送されたプリント基板Wの幅方向両端部分に接して、プリント基板Wを搬送することができるようになっている。図5では、手前側の基板搬送コンベア73のローラ、およびベルトは、隠れているが、これらは、後ろ側の基板搬送コンベア74のローラ74a、ベルト74bと同一仕様に設定のものである。
コンベア駆動機構80は、基板搬送コンベア73、74とともに、基板搬送機構を構成するユニットである。同コンベア駆動機構80は、枠体61の手前側のX軸方向一端部分に取り付けられ、Y軸回りの動力を出力するモータ81と、Y軸方向に沿って両基板搬送コンベア73、74間に配置され、モータ81によってY軸回りに回転駆動される駆動シャフト82と、駆動シャフト82に連結されて基板搬送コンベア73、74毎に設けられ、対応する基板搬送コンベア73、74のベルト74bに動力を出力する出力プーリ83、84(図6参照)とを備えている。モータ81に駆動される駆動シャフト82は、断面が多角形に形成されており、各出力プーリ83、84は、駆動シャフト82との相対的な回転が規制された状態で、駆動シャフト82の軸方向(すなわち、Y軸方向)に沿って相対的に移動可能に連結されて対をなしている。一方の出力プーリ83は、一方の基板搬送コンベア73、74に動力を伝達する第1の出力プーリを構成している。他方の出力プーリ84は、他方の基板搬送コンベア73、74に動力を伝達する第2の出力プーリを構成している。図示の例では、枠体61のY軸片65に取り付けられた軸受85により、駆動シャフト82が滑らかに回転自在に支持されている。
間隔調整機構90は、上述した一対のY軸レール67、68と、両コンベアフレーム71、72のX軸方向両側に配設され、それぞれY軸方向に沿って延びる一対の両ねじボルト91、92と、後ろ側のコンベアフレーム72の背面に設けられ、双方の両ねじボルト91、92に同一方向の回転力を伝達する動力伝達ユニット93と、後ろ側のコンベアフレーム72のX軸方向他端側に取り付けられ、動力伝達ユニット93に対し、Y軸回りの回転力を出力するモータ94とを備えている。両ねじボルト91、92は、Y軸方向中央部を境に右ねじと左ねじとが対称に形成されており、それぞれコンベアフレーム71、72に取り付けられたナット機構95、96に螺合している。一方のX軸片62に取り付けられた一対のナット機構95は、それぞれ対応する両ねじボルト91、92の一端側と螺合する第1のナット機構を構成している。また、他方のコンベアフレーム72に取り付けられた一対のナット機構96は、それぞれ対応する両ねじボルト91、92の他端側と螺合する第2のナット機構を構成している。そして、モータ94の出力が動力伝達ユニット93によって、一対の両ねじボルト91、92に伝達されることにより、一対の両ねじボルト91、92は、同一方向に同一速度で回転する。両ねじボルト91、92は、一方向(例えば、時計回り方向)に回転することによって、ナット機構95、96と協働し、図6の仮想線で示すように、両コンベアフレーム71、72が互いに近接する方向に引き寄せるとともに、他方向(例えば、反時計回り方向)に回転することによって、図6の実線で示すように、両コンベアフレーム71、72が互いに離反する方向に引き離すように構成されている。かかる機構を採用することにより、本実施形態では、両コンベアフレーム71、72をそれぞれY軸方向に沿って均等に接離するように駆動し、各コンベアフレーム71、72に設けられた基板搬送機構73、74が搬送可能なプリント基板Wの幅寸法を調整することができるようになっている。
次に、図10を参照して、テーブル駆動機構100は、基板テーブル60をX軸方向に沿って駆動するX軸駆動ユニット110と、このX軸駆動ユニット110を介して、基板テーブル60をY軸方向に駆動するY軸駆動ユニット140(図4参照)とを備えている。
X軸駆動ユニット110は、基板テーブル60の枠体61の下面に配置される可動フレーム111と、可動フレーム111上にY軸方向に間隔を隔てて配置され、基板テーブル60をX軸方向に沿ってガイドする一対のX軸レール112、113と、後方のX軸レール113の後ろ側に並設されたX軸ボールねじ機構114とを備えている。可動フレーム111は、枠体61と同様に、中央が開口している枠状の構造体である。X軸ボールねじ機構114は、X軸方向に沿って延びるボールねじ114aと、このボールねじ114aに螺合するナット部(図示せず)と、ボールねじ114aをX軸回りに駆動するX軸モータ114bとを備えている。ナット部は、基板テーブル60の枠体61に固定されており、ボールねじ114aの回転力を受けて、可動フレーム111に対し、相対的に基板テーブル60をX方向に移動する力を伝達する。従って、X軸モータ114bが回転し、ボールねじ114aが回転すると、ナット部からX軸方向の力を受けて、基板テーブル60は、X軸方向に往復移動することができるようになっている。
図4を参照して、Y軸駆動ユニット140は、棚部21bに設けられた前記一対のY軸レール26、27と、X軸方向において基板搬送方向下流側のY軸レール27の内側(X軸方向において、基板搬送方向上流側のY軸レール26に対向する側)に並設されたY軸ボールねじ機構141とを備えている。Y軸レール26、27は、それぞれ可動フレーム111をY軸方向に往復移動可能にガイドしている。Y軸ボールねじ機構141は、Y軸方向に沿って延びるボールねじ141aと、このボールねじ141aに螺合する図略のナット部と、ボールねじ141aを回転駆動するY軸モータ141bとを備えている。ボールねじ141aは、図略の軸受によって、棚部21b上で回転自在に支持されている。ナット部は、可動フレーム111の下面に固定され、ボールねじ141aの回転力を受けて、可動フレーム111を介し、基板テーブル60をY軸方向に駆動する力を伝達するものである。従って、Y軸モータ141bが回転し、ボールねじ141aが回転すると、ナット部からY軸方向の力を受けて、基板テーブル60は、Y軸方向に往復移動することができるようになっている。
次に、基板テーブル60に保持されたプリント基板Wを透過検査するためのX線照射ユニット(X線源の一例)160について説明する。X線照射ユニット160は、X線源支持機構150に担持されている。そこで、まず、このX線源支持機構150について、先に説明する。
図11及び図12を参照して、X線源支持機構150は、梁30の背面に固定された板状の支持プレート151と、この支持プレート151の背面に固定され、Z軸方向に沿って延びる一対の昇降レール152、153と、昇降レール152、153に連結された昇降スライダ154と、昇降スライダ154を上下駆動するボールねじ機構155とを備えている。支持プレート151は、梁30とともに構造体20を構成する板金部材であり、図示の例では、梁30に対し、堅固に固定されている。支持プレート151には、図略のストッパが設けられており、このストッパで規定されるストローク範囲において、昇降スライダ154は、Z軸方向に昇降可能にガイドされている。上記ストローク範囲は、X線検査装置10のX線画像に要請される所要の倍率に基づいて決定される。
図17を参照して、この昇降スライダ154は、X線照射ユニット160を直接担持しており、この昇降スライダ154が、昇降レール152、153に沿って上下に移動することによって、図17において点状のX線源すなわち点X線源として示すX線照射ユニット160から基板テーブル60に保持されたプリント基板Wまでの距離L1を変化させ、これによりプリント基板WからX線カメラユニット40まで距離L0が一定であっても、X線照射ユニット160からプリント基板Wを透過してX線カメラユニット40に到達するX線の到達経路の距離L2(=L0+L1)が変化するようになっている。これらの距離L1,L2を変更することにより、X線カメラユニット40で撮像されるX線画像の倍率L2/L1(=1+L0/L1)が変化する。図10及び図17(A)に示すように、X線照射ユニット160が降下しているときは、上記到達経路が第1の距離になり、X線画像の倍率は、等倍よりもより一層大きくなる接写倍率となる。すなわちX線照射ユニット160は下降して接写ポジションをとる。また、図11及び図17(B)に示すように、X線照射ユニット160が上昇しているときは、上記到達経路が、第1の距離よりも長くなる第2の距離になり、接写ポジションでの撮像よりも広角の低倍率の非接写倍率(等倍よりは大きい倍率)となる。すなわちX線照射ユニット160は上昇して非接写ポジションをとる。そして、昇降レール152、153は、この接写ポジションと非接写ポジションとの間で、X線照射ユニット160が昇降するように、昇降スライダ154をガイドしている。
本実施形態のX線検査装置10は、X線RLをプリント基板Wに対して所定の仰角θで照射し、斜めから検査要部を撮像した斜視撮像を実行するように構成されている。この斜視撮像においては、必ず、接写ポジションで撮像するように制約条件が後述する制御ユニット600に設定されている。
ボールねじ機構155は、Z軸方向に延びて、支持プレート151の背面に軸支されるボールねじ155aと、このボールねじ155aに螺合する図略のナット部と、ボールねじ155aをZ軸回りに回転駆動するZ軸モータ155bと、Z軸モータ155bの出力をボールねじ155aに伝達するベルト機構155cとを備えている。ボールねじ155aは、上記ストローク範囲でX線照射ユニット160が昇降できるように、支持プレート151の概ね全高にわたって延びている。上記ナット部は、昇降スライダ154の前面に固定されており、ボールねじ155aの回転力を受けて昇降スライダ154に対し、上下方向に移動する力を伝達するものである。上記Z軸モータ155bは、出力軸を下方に向けてZ軸方向に沿って支持プレート151の前面に取り付けられている。前記ベルト機構155cは、Z軸モータ155bの出力軸に取り付ける出力プーリと、前記ボールねじ155aの下端に取り付けられる入力プーリと、両プーリ間に巻回されるベルトとを有し、これらプーリ、ベルトを介して、Z軸モータ155bの駆動力をボールねじ155aに伝達するように構成されている。このように、Z軸ボールねじ機構155は、X線照射ユニット160から照射されるX線がX線カメラ50に到達するまでの直線距離が接写用に近接する接写ポジション(図11参照)とX線照射ユニット160から照射されるX線がX線カメラ50に到達するまでの直線距離が接写ポジションでの距離よりも長くなる非接写ポジション(図12参照)との間で、X線照射ユニット160とX線カメラ50とを相対的に変位して、当該X線画像の倍率を変更する倍率変更手段を構成している。
次に、図示の例において、X線照射ユニット160は、ハウジング161と、このハウジング内に収容されている図略の高電圧発生ユニットと、この高電圧発生ユニットから給電されてX線を照射するX線照射ユニット160とを備えている。
図11及び図12に示すように、X線照射ユニット160には、R軸モータ170が頂部に設けられている。X線照射ユニット160から照射されるX線の分布は、一様ではないので、このR軸モータ170の作動によって、照射されるX線の分布を上下軸回りに変更し、所要の検査要部を撮像することができるようになっている。
次に、図1及び図13を参照して、X線検査装置10には、全体を制御する制御ユニット600が装備されている。なお、本実施形態において、X線検査装置10の正面には、表示パネル610や、キーボード620が取り付けられている。また、X線検査装置10の頂部には、動作状況を示すランプ611が立設されている。さらに、制御ユニット600の基板搬送方向上流側には、電源装置630が設置されている。
制御ユニット600は、マイクロプロセッサ等で具体化される主制御部(CPU)601を備えており、この主制御部601に、記憶装置602、X線画像ボード603、駆動系ボード605、センサ系ボード606、表示ボード607、入力ボード608、通信ボード609等が接続されている。
記憶装置602は、ROM、RAM、補助記憶装置等によって具体化されるものであり、X線検査装置10の各部を制御し、検査を実行するために必要なプログラムやマスターデータ、検査対象となるプリント基板W並びに実装部品、検査項目等、検査対象品のマスターデータ、並びに検査対象項目に対する検査仕様等を定めたトランザクションデータ等が記憶されている。
X線画像ボード603は、X線カメラ50と主制御部601を接続するためのインターフェースであり、このX線画像ボード603を通して、主制御部601は、X線カメラ50が撮像したX線画像に基づき、検査対象品の透過検査を実行することができるようになっている。
駆動系ボード605は、X線検査装置10に設けられている各種モータ類(例えば、ボールねじ機構44、114、141、155、185の各X軸モータ44a、141b、114b、144b、155b、185b等)や、エアシリンダ75等のアクチュエータと主制御部601を接続するためのインターフェースであり、この駆動系ボード605を通して、主制御部601は、各種モータ類の回転方向、回転量、回転速度、動作タイミング等を制御したり、或いは、コンベアユニット70の各エアシリンダ71d、72d、75の開閉動作を制御したりすることができるようになっている。
センサ系ボード606は、X線検査装置10に設けられている各種のセンサ類と主制御部601とを接続するインターフェースであり、このセンサ系ボード606を通して主制御部601は、各種のセンサ類が検出した検出結果に基づき、各部の動作タイミングやプリント基板Wの有無等を検出することができるようになっている。
表示ボード607は、X線検査装置10の正面に取り付けられた表示パネル610やランプ611と主制御部601とを接続するインターフェースであり、この表示ボード607を通して、主制御部601は、制御情報を表示パネル610にグラフィカルユーザインタフェース(GUI)で表示したり、或いは、X線検査装置10の頂部に設けたランプ611(図1参照)を点滅したりすることができるようになっている。
入力ボード608は、X線検査装置10の正面に取り付けられたキーボード620等のポインティングディバイスと主制御部601とを接続するインターフェースであり、この入力ボード608を通して、主制御部601は、ユーザが操作したキーボード620等のデータを受け付けることができるようになっている。
通信ボード609は、X線検査装置10が設置される設備の生産プログラムを管理するホストコンピュータとデータの通信を実行するためものであり、この通信ボード609を通して主制御部601は、LAN及び/またはWANでホストコンピュータと接続され、検査対象となるプリント基板Wの品番等、検査対象項目に関する情報を取得することができるようになっている。
記憶装置602に記憶されているプログラム等に基づき、主制御部601は、X線検査装置10の各部を以下の手順で制御する。
図1、並びに図14を参照して、まず、主制御部601は、基板受入動作を実行する(ステップS1)。この基板受入動作は、上流工程を終了したプリント基板Wが基板搬送コンベア12から搬送されてくると、基板搬出入口11dのシャッタ機構が開き、基板搬出入口11dを開放して、プリント基板Wを受け入れる。このとき、基板テーブル60は、X軸ボールねじ機構114のX軸モータ114bに駆動されて、基板搬出入口11d側に移動し、基板搬送コンベア12から搬入されたプリント基板Wを受け入れるようになっている。多品種少量生産の環境で、本X線検査装置10が使用される場合には、搬入されるプリント基板Wの幅がまちまちであるが、この搬入受入動作では、基板テーブル60の間隔調整機構90が作動し、事前にホストコンピュータから取得した通信データに基づき、搬入されるプリント基板Wの幅に適合する寸法に、コンベアユニット70の両コンベアフレーム71、72の対向間隔を調整している。基板搬出入口11dから搬入されたプリント基板Wは、コンベアユニット70のコンベア駆動機構80によって基板テーブル60上に搬入される。搬入後は、X線撮像時のX線が漏洩しないように、搬入側のシャッタ機構が作動して、基板搬出入口11dを再び閉じる。
搬入されたプリント基板Wは、所定位置に移動したところで、コンベアユニット70のクランプ機構により、コンベアユニット70の両コンベアフレーム71、72間にクランプされ、保持される(ステップS2)。
プリント基板Wがクランプされると、基板テーブル60は、再びX軸ボールねじ機構114のX軸モータ114bに駆動されて、X線検査装置10内の所定位置に移動する(ステップS3)。これにより、プリント基板Wは、当該検査位置に設置されることになる。この基板テーブル60の移動と並行して、X線撮像のために、カメラユニット40のX軸モータ44a、Y軸モータ48aがそれぞれ作動し、X線カメラ50を予め設定された撮像位置に移動する。また、X線照射ユニット160においては、必要に応じて、事前にR軸モータ170を駆動される。
次に、主制御部601は、X線撮像検査を実行する(ステップS5)。このX線撮像検査では、プリント基板Wの検査要部の検査項目に対応して、主制御部601は、直視検査と視野斜視検査を組み合わせて実行する。斜視検査においては、図10に示したように、X線照射ユニット160を接写ポジションに変位させる一方、X線カメラユニット40の各ボールねじ機構44、48を作動することにより、X線カメラ50を当該X線RLの仰角に対応する位置に変位させる。この状態で、主制御部601は、X線カメラ50を作動させ、斜視X線画像を撮像し、撮像画像に基づいて、透過検査を実行する。検査結果は、記憶装置602の補助記憶装置に記憶される。
次いで、主制御部601は、全てのエリアでの撮像が終了したか否かを判定する(ステップS7)。仮に未撮像のエリアが残っている場合、主制御部601は、ステップS3に移行して上述した処理を繰り返す。なお、本実施形態では、同一の検査要部に対し、非接写ポジションでの広角でのX線撮像と接写ポジションでの接写X線撮像の双方を実行しなければならない場合があるので、このステップS7の判定においては、同一エリアであっても、必要な撮像検査の全てが終了するまでは、未撮像のエリアが残っているものとして、主制御部601は、ステップS3に移行して上述した処理を繰り返す。
また、全てのエリアでの撮像が終了した場合、主制御部601は、検査後のプリント基板Wを搬出位置に移動する処理を実行する(ステップS8)。この搬出移動動作では、テーブル駆動機構100のX軸駆動ユニット110が再び作動し、基板テーブル60をX軸方向に沿って基板搬送方向下流側(図示の例では、基板搬出入口11eに近づく方向。図2等参照)に駆動する。そして、基板テーブル60が搬出側の基板搬出入口11eに臨み、基板テーブル60の移動が停止すると、今度は、基板テーブル60のクランプが解除され(ステップS9)、搬出動作が実行される(ステップS10)。この搬出動作では、搬出側のシャッタ機構が作動して、基板搬出入口11eを開く。その後、コンベア駆動機構80が基板搬送コンベア73、74を作動させ、検査済のプリント基板Wを搬出側の基板搬送コンベア14に搬出する。搬出後は、シャッタ機構を作動させて、基板搬出入口11eを閉じるとともに、次の動作に移行するために、テーブル駆動機構100のX軸駆動ユニット110が再び作動し、基板テーブル60をX軸方向に沿って基板搬送方向上流側(図示の例では、基板搬出入口11dに近づく方向。図2等参照)に駆動する。
主制御部601は、搬出動作S10の後、全てのプリント基板Wの検査が終了したか否かを判定する(ステップS11)。仮に未処理のプリント基板Wがある場合、主制御部601は、ステップS1に移行して上述した処理を繰り返し、全てのプリント基板Wの検査を終了した場合には、処理を終了する。
上述のようなX線検査処理において、特に、多品種少量生産を行っている設備では、幅寸法がまちまちのプリント基板Wが搬送され、X線検査をX線検査装置10で検査を受けることになる。その際、基板テーブル60は、検査対象となるプリント基板Wの幅に対応して、間隔調整機構90を作動し、コンベアユニット70の各コンベアフレーム71、72を駆動するのであるが、本実施形態によれば、各コンベアフレーム71、72は、枠体61の開口66に対して、対称形に配置されているとともに、間隔調整機構90は、両コンベアフレーム71、72をそれぞれY軸方向に沿って均等に接離するように駆動するので、各コンベアフレーム71、72は、図16(A)(B)に示すように、開口66のX軸方向(当該基板搬送方向)に沿う中心線120aを中心とする対称形を維持した状態で、プリント基板Wの幅方向において、開口66を均等に開放する。そのため、プリント基板Wの幅方向を二分する中心線120aを開口66の上記中心線120aと合致させることができるので、基板テーブル60に保持されるプリント基板Wに対して斜視撮像を実行する際、特許文献1の基板テーブル60Pを採用した場合に生じるようなフレームの大型化(図16(C)、(D)に示す寸法d1の発生)を抑制することが可能となる。また、両コンベアフレーム71、72を枠体61に対して対称的に移動させる構成を採用しているので、枠体61の開口66を全幅にわたって開放することが可能となる。そのため、直視撮像のみが必要なプリント基板Wを保持する際、幅寸法が開口66の全幅にわたるプリント基板WをもX線RL検査に供することが可能となる。さらに、両コンベアフレーム71、72を均等に移動させて、間隔を調整しているので、一方のコンベアフレーム71、72を固定し、他方のコンベアフレーム71、72を可動式にしている場合に比べて、駆動時間を短縮(同一速度で駆動した場合には、1/2に短縮)することができる。しかも、プリント基板Wの幅方向を二分する中心線を開口66の中心線と合致させることができるので、X線を通す開口66とのセンタリングが容易になる。
また、本実施形態では、図5、図8、図9に示したように、枠体61は、開口66を平面視四角形に区画する4つの辺62a、63a、64a、65aを有し、各辺62a、63a、64a、65aのうち、少なくともX軸方向に沿う辺62a、63aは、X線照射ユニットのX線照射方向において下流側(本実施形態においては、下側)が広くなるように傾斜する傾斜面62b、63bを有している。このため本実施形態では、傾斜面62b、63bによって斜視撮像の際のX線RLの経路を開放することができるので、より、幅広のプリント基板Wの斜視撮像が可能となる。
特に、本実施形態では、一対のコンベアフレーム71、72は、それぞれがY軸方向において対向する対向縁を有し、各対向縁には、前記X線照射ユニットのX線照射方向において下流側が広くなるように傾斜する傾斜面71i、72iが形成されている。このため本実施形態では、この傾斜面71i、72iによって、X線が開口66を通るときの有効開口径を広く確保することができるので、この点からもより、幅広のプリント基板Wの斜視撮像が可能となる。
また、本実施形態では、図5、図6に示したように、間隔調整機構90は、Y軸方向に沿って延び、一端側と他端側とでねじ方向が逆に設定された両ねじボルト91、92と、一方のコンベアフレーム71、72に取り付けられ、両ねじボルト91、92の一端側と螺合する第1のナット機構95と、他方のコンベアフレーム71、72に取り付けられ、両ねじボルト91、92の他端側と螺合する第2のナット機構96と、各両ねじボルト91、92を駆動するためのモータ94と、モータ94の動力を双方の両ねじボルト91、92に対し、同一方向に同一速度で伝達する動力伝達ユニット93とを含んでいる。このため本実施形態では、モータ94が作動すると、そのトルクが動力伝達ユニット93を介して各両ねじボルト91、92に同時に同一方向に伝達される。両ねじボルト91、92が一方向(例えば、右回り)に回転することにより、当該両ねじボルト91、92に螺合するナット機構95、96は、互いに近接する方向または離反する方向に移動する力を対応するコンベアフレーム71、72に伝達する。また、両ねじボルト91、92が他方向(例えば、左回り)に回転することにより、当該両ねじボルト91、92に螺合するナット機構95、96は、上記と逆向きに移動する力を対応するコンベアフレーム71、72に伝達する。従って、単一のモータ94で、両コンベアフレーム71、72を同時に駆動することができ、駆動系の簡素化や、部品点数の低減等を図ることができる。
また、本実施形態では、基板搬送機構は、一対の基板搬送コンベア73、74と、これら基板搬送コンベア73、74を駆動するコンベア駆動機構80とを備え、コンベア駆動機構80は、モータ81と、モータ81によって回転駆動される駆動シャフト82と、駆動シャフト82に対し、当該駆動シャフト82の軸回りの回転を規制された状態で、当該駆動シャフト82の軸方向に移動可能に設けられて対をなし、一方の基板搬送コンベア73、74に動力を伝達する第1の出力プーリ83及び他方の基板搬送コンベア73、74に動力を伝達する第2の出力プーリ84とを含んでいる。このため本実施形態では、モータ81が回転することにより、駆動シャフト82が回転する。そのトルクは、第1、第2の出力プーリ83、84を介して、各基板搬送コンベア73、74に伝達されるので、各基板搬送コンベア73、74は、単一のモータ81により、同一方向に同時に駆動されることになる。第1、第2の出力プーリ83、84は、それぞれ当該駆動シャフトの軸回りの回転を規制された状態で、当該駆動シャフトの軸方向に移動可能に設けられて対をなしているので、間隔調整機構90によるコンベアフレーム71、72の変位を妨げることなく、各基板搬送コンベア73、74に動力を伝達することが可能になる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることはいうまでもない。
例えば、斜視画像を撮像する場合において、当該X線カメラ50は、非接写ポジションよりも接写ポジション側に相対変位した位置で撮像すればよく、必ずしも接写ポジションまで完全に相対変位する必要はない。
また、本実施形態では、X線カメラ50を基板テーブル60の下方に配置し、X線照射ユニット160を基板テーブル60の上方に配置しているが、X線カメラ50を基板テーブル60の上方に配置し、X線照射ユニット160を基板テーブル60の下方に配置してもよい。
また、本実施形態では、X線照射ユニット160をX線源支持機構150で昇降する構成を採用しているが、X線照射ユニット160を定位置に固定し、X線カメラ50をZ軸方向に駆動できるように構成してもよい。
また、枠体の開口を区画する縁部に設ける傾斜面は、上述したX軸片62、63に限らず、Y軸片64、65に形成されていてもよい。
また、X線照射ユニットを基板テーブルの下側に配置し、X線カメラを基板テーブルの上方に配置する構成を採用してもよい。
また、斜視撮像の際に、X線カメラを固定し、X線照射ユニットを移動する構成を採用してもよい。或いは、X線カメラとX線照射ユニットの双方を移動する構成を採用してもよい。
さらに、光学カメラを併用して、X線検査とともに、外観検査を同時に実行するようにしてもよい。
その他、本発明の特許請求の範囲内で、種々の変更が可能であることは、いうまでもない。
10 X線検査装置
40 X線カメラユニット
44 X軸ボールねじ機構(移動手段の一例)
48 Y軸ボールねじ機構(移動手段の一例)
50 X線カメラ
60 基板テーブル
61 枠体
62、63 X軸片
62b 傾斜面
64、65 Y軸片
66 開口
67、68 Y軸レール(スライド機構の一例)
70 コンベアユニット
71、72 コンベアフレーム
71c 傾斜面
73、74 基板搬送コンベア(基板搬送機構の要部の一例)
80 コンベア駆動機構(基板搬送機構の要部の一例)
81 モータ
82 駆動シャフト
83、84 出力プーリ(第1、第2出力プーリの一例)
90 間隔調整機構
91、92 両ねじボルト
93 動力伝達ユニット
94 モータ
95、96 ナット機構
100 テーブル駆動機構
110 X軸駆動ユニット
140 Y軸駆動ユニット
160 X線照射ユニット
d1 所定寸法
d2 間隔
RL X線
W プリント基板

Claims (5)

  1. プリント基板を予め設定された基板搬送方向に搬送する搬送経路上で用いられるX線検査装置であって、
    X線を通す開口を有する枠体を含み、前記プリント基板を保持する基板テーブルと、
    前記枠体の上に固定され、前記基板搬送方向と水平に直交する基板幅方向に沿って延びる一対のレールと、
    前記一対のレールに沿って前記枠体と相対的に移動可能に設けられ、前記基板幅方向に前記プリント基板を挟んで支持する一対のコンベアフレームと、
    各コンベアフレームにそれぞれ設けられた基板搬送コンベアを含み、当該コンベアフレームに支持されるプリント基板を前記基板搬送方向に沿って搬送する基板搬送機構と、
    両コンベアフレームをそれぞれ前記基板幅方向に沿って接離するように駆動することにより、各コンベアフレームに設けられた基板搬送機構が搬送可能なプリント基板の幅寸法を調整する間隔調整機構と
    前記枠体の開口を開放した状態で前記枠体の下面に配置される可動フレームを含み、前記可動フレームを介して前記基板テーブルを前記基板搬送方向と直交する水平方向に駆動するテーブル駆動機構と、
    を備え
    前記間隔調整機構は、前記レールに沿って両コンベアフレームを均等に接離するように駆動するものであり、
    前記一対のコンベアフレームは、当該基板の搬送方向に沿う前記開口の中心軸を軸とする対称形に配置されている
    ことを特徴とするX線検査装置。
  2. 請求項記載のX線検査装置において、
    前記枠体は、前記開口を平面視四角形に区画する4つの辺を有し、各辺のうち、少なくとも前記基板搬送方向に沿う辺は、前記X線照射ユニットのX線照射方向において下流側が広くなるように傾斜する傾斜面を有している
    ことを特徴とするX線検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載のX線検査装置において、
    前記一対のコンベアフレームは、それぞれが前記基板幅方向において対向する対向縁を有し、前記対向縁には、前記X線照射ユニットのX線照射方向において下流側が広くなるように傾斜する傾斜面が形成されている
    ことを特徴とするX線検査装置。
  4. 請求項1からの何れか1項に記載のX線検査装置において、
    前記間隔調整機構は、前記基板幅方向に沿って延び、一端側と他端側とでねじ方向が逆に設定された両ねじボルトと、一方の前記コンベアフレームに取り付けられ、前記両ねじボルトの一端側と螺合する第1のナット機構と、他方の前記コンベアフレームに取り付けられ、前記両ねじボルトの他端側と螺合する第2のナット機構と、各両ねじボルトを駆動するためのモータと、前記モータの動力を双方の両ねじボルトに対し、同一方向に同一速度で伝達する動力伝達ユニットとを含んでいる
    ことを特徴とするX線検査装置。
  5. 請求項1からの何れか1項に記載のX線検査装置において、
    前記基板搬送機構は、前記一対の基板搬送コンベアを駆動するコンベア駆動機構をさらに備え、
    前記コンベア駆動機構は、モータと、モータによって回転駆動される駆動シャフトと、駆動シャフトに対し、当該駆動シャフトの軸回りの回転を規制された状態で、当該駆動シャフトの軸方向に移動可能に設けられて対をなし、一方の基板搬送コンベアに動力を伝達
    する第1の出力プーリ及び他方の基板搬送コンベアに動力を伝達する第2の出力プーリとを含んでいる
    ことを特徴とするX線検査装置。
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