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JP5901411B2 - 灯具ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、灯具ユニットに関し、特に車両に搭載される灯具ユニットに関する。
従来、車両に搭載される灯具ユニットとして、投影レンズを備えた灯具ユニットが知られている。この灯具ユニットでは、光源の灯具前方側に投影レンズが配置され、光源から照射された光は、投影レンズを介して灯具前方に照射される。投影レンズには、灯具正面から見て丸形の平凸レンズや両凸レンズが用いられていた。これに対し、例えば特許文献1には、平面視多角形で且つ表面にエッジを有する、異形の灯具用投影レンズが開示されている。
特開2009−43543号公報
このような状況において、本発明者は以下の課題を認識するに至った。すなわち、上述した異形の投影レンズは、前方側表面にエッジ(稜線)が延在しているため、投影レンズからの光の出射方向を所望の方向に向けることが、稜線が無い場合に比べて困難であった。したがって、このような投影レンズを備える灯具ユニットは、前方側表面に稜線を持たない投影レンズを備える灯具ユニットに比べて配光制御が困難であった。特に、一般に投影レンズは、レンズ中央領域を通過する光源光の量が多い。そのため、灯具ユニットの配光制御を高精度に実施するためには、レンズ中央領域からの光の出射方向が高精度であることが要求される。
本発明は本発明者によるこうした認識に基づいてなされたものであり、その目的は、異形の投影レンズを備える灯具ユニットにおける、配光制御の精度低下を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は灯具ユニットである。当該灯具ユニットは、車両に搭載される灯具ユニットであって、光源搭載部と、前方側表面が凸面であり、前記光源搭載部に搭載される光源からの光を灯具前方に投影する投影レンズと、を備える。前記投影レンズの前方側表面は、灯具ユニットを正面から見たとき、前端部寄りの所定位置において、灯具ユニットの光軸を中心とする略真円であり、後端部において、非略真円であり、前記所定位置と前記後端部との間の領域において、前記所定位置から前記後端部にかけて前記略真円から前記非略真円に近づくよう徐々に変化することを特徴とする。
この態様によれば、異形の投影レンズを備える灯具ユニットにおける、配光制御の精度低下を抑制することができる。
本発明の他の態様も灯具ユニットである。当該灯具ユニットは、車両に搭載される灯具ユニットであって、光源搭載部と、前方側表面が凸面であり、前記光源搭載部に搭載される光源からの光を灯具前方に投影する投影レンズと、を備える。前記投影レンズの前方側表面は、後端部の全周を含む面に平行な断面の輪郭形状が、前端部寄りの所定位置において略真円であり、後端部において非略真円であり、前記所定位置から前記後端部にかけて前記略真円から前記非略真円に近づくよう徐々に変化することを特徴とする。
この態様によっても、異形の投影レンズを備える灯具ユニットにおける、配光制御の精度低下を抑制することができる。
上記いずれかの態様において、前記投影レンズの後方側表面は、光軸との交点を含む所定領域が前記交点を中心とする略回転対称形状であり、当該所定領域の外側領域が自由曲面形状であり、前記投影レンズの後方焦点を通り後方側表面の前記所定領域に入射した光は、前方側表面の前端部から前記所定位置までの領域から出射され、前記後方焦点を通り後方側表面の前記外側領域に入射した光は、前方側表面の前記所定位置から後端部までの領域から出射されてもよい。これにより、前方側表面における所定位置から後端部までの領域についても、配光パターンの形成に用いることができる。
上記いずれかの態様において、前記非略真円は、多角形であり、前記投影レンズの前方側表面は、後端部から前記所定位置までの領域に稜線を有し、前記所定位置から前端部までの領域に稜線を有しなくてもよい。これにより、投影レンズのレンズ中央領域から出射される光の出射方向を高精度に制御することができるため、灯具ユニットの配向制御の精度をより高めることができる。
本発明によれば、異形の投影レンズを備える灯具ユニットにおける、配光制御の精度低下を抑制する技術を提供することができる。
実施形態1に係る灯具ユニットが搭載された車両用灯具の概略構造を模式的に示す鉛直断面図である。 図2(A)は、実施形態1に係る灯具ユニットが備える投影レンズを灯具前方から見た斜視図である。図2(B)は、投影レンズの正面図である。 図3(A)は、投影レンズを灯具後方から見た斜視図である。図3(B)は、投影レンズの背面図である。 図4(A)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの正面図である。図4(B)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの側面図である。 投影レンズの鉛直断面図である。 図6(A)は、実施形態2に係る灯具ユニットが備える投影レンズを灯具前方から見た斜視図である。図6(B)は、投影レンズの正面図である。 図7(A)は、投影レンズを灯具後方から見た斜視図である。図7(B)は、投影レンズの背面図である。 図8(A)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの正面図である。図8(B)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの側面図である。 投影レンズの鉛直断面図である。 図10(A)は、実施形態3に係る灯具ユニットが備える投影レンズを灯具前方から見た斜視図である。図10(B)は、投影レンズの正面図である。 図11(A)は、投影レンズを灯具後方から見た斜視図である。図11(B)は、投影レンズの背面図である。 図12(A)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの正面図である。図12(B)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの側面図である。 投影レンズの鉛直断面図である。 図14(A)は、実施形態4に係る灯具ユニットが備える投影レンズを灯具前方から見た斜視図である。図14(B)は、投影レンズの正面図である。 図15(A)は、投影レンズを灯具後方から見た斜視図である。図15(B)は、投影レンズの背面図である。 図16(A)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの正面図である。図16(B)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの側面図である。 投影レンズの鉛直断面図である。 図18(A)〜図18(C)は、前方側表面の形状設定方法を説明するための図である。 図19は、投影レンズの前方側表面を決める基本形状の混ぜ合わせ割合と、投影レンズの灯具前後方向の位置との関係を示すグラフである。 変形例に係る灯具ユニットが搭載された車両用灯具の概略構造を模式的に示す鉛直断面図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る灯具ユニットが搭載された車両用灯具の概略構造を模式的に示す鉛直断面図である。本実施形態において説明する車両用灯具1は、車両前方の左右に配置される一対の前照灯ユニットを有する車両用前照灯装置である。一対の前照灯ユニットは実質的に同一の構成であるため、図1には車両用灯具1として左右いずれか一方側に配置される前照灯ユニットの構造を示す。
図1に示すように、車両用灯具1は、車両前方側に開口部を有するランプボディ2と、ランプボディ2の開口部を覆うように取り付けられた透光カバー4とを備える。透光カバー4は、透光性を有する樹脂やガラス等で形成されている。ランプボディ2と透光カバー4とにより形成される灯室3内には、灯具ユニット10が収容されている。
灯具ユニット10は、いわゆる反射型の灯具ユニットであり、ブラケット部12と、光源搭載部14と、光源モジュール16(光源)と、リフレクタ18と、シェード部20と、投影レンズ100とを備える。
ブラケット部12は、例えばアルミなどの金属材料で形成された略板状の部材であり、主表面が灯具前後方向を向くように配置されている。ブラケット部12の灯具前方側の主表面には、光源搭載部14が固定されている。ブラケット部12の灯具後方側の主表面には、放熱フィン22が固定されている。ブラケット部12は、辺縁部の所定位置に螺孔を有し、ランプボディ2を貫通して前方に延出するエイミングスクリュー24がこの螺孔に螺合している。これにより、ブラケット部12がランプボディ2に取り付けられている。車両用灯具1は、エイミングスクリュー24によって、灯具ユニット10の光軸Oを水平方向あるいは鉛直方向に調整できるように構成されている。なお、ブラケット部12の形状は特にこれに限定されない。
光源搭載部14は、例えばアルミなどの金属材料で形成され、ブラケット部12の灯具前方側の主表面から灯具前方側に突出している。光源搭載部14は、灯具ユニット10の光軸Oに対して垂直方向上方を向く光源モジュール搭載面14aを有する。光源モジュール搭載面14aには、光源モジュール16が搭載されている。また、光源搭載部14の所定位置には、後述する締結部材26が挿通される挿通孔14bが設けられている。
光源モジュール16は、光出射面が光軸Oに対して垂直方向略上方を向くように配置されている。光源モジュール16は、例えば発光ダイオード(LED)であり、発光素子16aと、発光素子16aを支持する基板16bとを有する。基板16bには、実装される発光素子16aに電力を供給するための配線が設けられている。なお、灯具ユニット10に用いられる光源は、白熱球やハロゲンランプ、放電球等であってもよい。光源モジュール16から発せられた熱は、光源搭載部14及びブラケット部12を介して放熱フィン22に伝達される。
リフレクタ18は、略ドーム状であり、光源モジュール16の上方に配置されて光源搭載部14に固定されている。リフレクタ18は、回転楕円面の一部で構成される反射面18aを内側に有する。この反射面18aは、第1焦点と、第1焦点よりも灯具前方側に位置する第2焦点とを有する。リフレクタ18は、光源モジュール16の発光部が反射面18aの第1焦点と略一致するように、光源モジュール16との位置関係が定められている。
光源搭載部14の灯具前方側には、シェード部20が設けられている。シェード部20は、光源搭載部14の挿通孔14bから灯具前方側に突出するねじ等の締結部材26によって、光源搭載部14に固定されている。シェード部20は、略水平に配置された平面部20aと、平面部20aよりも灯具前方側で光源光の投影レンズ100への入射を遮らないように下方に湾曲した湾曲部20bとを有する。リフレクタ18は、シェード部20の平面部20aと湾曲部20bとが為す稜線20cが反射面18aの第2焦点の近傍に位置するように、シェード部20との位置関係が定められている。
シェード部20は、レンズホルダとしても機能し、湾曲部20bの先端に投影レンズ100が固定されている。投影レンズ100は、前方側表面が凸面であり、光源搭載部14に搭載される光源モジュール16からの光を灯具前方に投影する透光性部材である。投影レンズ100は、その後方焦点を含む後方焦点面上に形成される光源像を、反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。投影レンズ100は、灯具ユニット10の光軸O上に、且つ後方焦点がリフレクタ18の反射面18aの第2焦点と略一致する位置に配置されている。投影レンズ100の形状については、後に詳細に説明する。
光源モジュール16の発光素子16aから出射した光は、リフレクタ18の反射面18aにて反射され、反射面18aの第2焦点、すなわち稜線20cの近傍を通って投影レンズ100に入射する。投影レンズ100に入射した光は、投影レンズ100から略平行な光として灯具前方に照射される。また、光源光の一部がシェード部20の平面部20a上にて反射することにより、稜線20cを境界線として光源光が選択的にカットされる。これにより、稜線20cの形状に対応するカットオフラインを有する配光パターンが、車両前方に投影される。
続いて、投影レンズ100の形状について詳細に説明する。図2(A)は、実施形態1に係る灯具ユニットが備える投影レンズを灯具前方から見た斜視図である。図2(B)は、投影レンズの正面図である。図3(A)は、投影レンズを灯具後方から見た斜視図である。図3(B)は、投影レンズの背面図である。図4(A)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの正面図である。図4(B)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの側面図である。図5は、投影レンズの鉛直断面図である。なお、図2(A)〜図4(B)において、X軸は光軸Oに平行な軸であり、Y軸は光軸Oに垂直であって灯具左右方向に延在する軸であり、Z軸は光軸Oに垂直であって灯具上下方向に延在する軸である。また、図4(A)及び図4(B)では、灯具前方側の端部(前端部)から灯具後方側の端部(後端部)までの各位置における前方側表面102の輪郭形状を示す線(以下では適宜、この線を輪郭形状線Lと称する)を図示している。また、図5は、光軸OとZ軸とを含む平面に沿った断面図に相当する。
投影レンズ100は、前方側表面102と、側方側表面104と、後方側表面106とを有する。投影レンズ100は、後方側表面106から光が入射し、前方側表面102から光が出射するように構成されている。側方側表面104は、前方側表面102と後方側表面106とをつなぐ面である。
投影レンズ100の前方側表面102は、灯具ユニット10を正面から見たとき、前端部寄りの所定位置102aにおいて、灯具ユニット10の光軸Oを中心とする略真円である。また、前方側表面102は、灯具ユニット10を正面から見たとき、後端部102bにおいて、非略真円である。そして、前方側表面102は、所定位置102aと後端部102bとの間の領域(以下では適宜、この領域を後方領域102cと称する)において、所定位置102aから後端部102bにかけて略真円から非略真円に近づくよう徐々に変化する。本実施形態では、後端部102bは、非略真円の一例として角の丸い六角形であり、したがって、後方領域102cにおいて、前方側表面102の輪郭形状は、略真円から角の丸い六角形に近づくように徐々に変化する。
図4(A)及び図4(B)に示す輪郭形状線Lは、光軸Oから後端部102bに向けて前方側表面102の表面形状に沿って放射状に仮想直線を引き、投影レンズ100の前端部からの灯具前後方向の距離が等しい各仮想直線上の点を結んでできる線に相当する。本実施形態の投影レンズ100において、後端部102bは全周が、光軸Oに直交する平面上に位置する。すなわち、後端部102bの輪郭形状は、光軸Oに垂直な平面、すなわちYZ平面上の二次元の直線若しくは曲線で表される。よって、図4(A)及び図4(B)に示す輪郭形状線Lは、光軸Oと直交する投影レンズ100の断面の輪郭形状に等しい。
したがって、本実施形態の投影レンズ100では、光軸Oと直交する投影レンズ100の断面形状が、前端部寄りの所定位置102aにおいて略真円、後端部102bにおいて非略真円であり、所定位置102aから後端部102bにかけて略真円から非略真円に近づくよう徐々に変化している。また、言い換えれば、本実施形態に係る投影レンズ100の前方側表面102は、後端部102bの全周を含む面に平行な断面の輪郭形状が、所定位置102aにおいて略真円、後端部102bにおいて非略真円であり、所定位置102aから後端部102bにかけて略真円から非略真円に近づくよう徐々に変化している。
本実施形態では後端部102bが六角形状であるため、投影レンズ100の前方側表面102は、後端部102bから所定位置102aまでの領域、すなわち後方領域102cに稜線102dを有する。一方、所定位置102aから前端部までの領域(以下では適宜、この領域を前方領域102eと称する)に稜線を有しない。なお、所定位置102aから前端部までの前方側表面102の輪郭形状は、所定位置102aの略真円形状が維持されるか、略真円よりも真円に近い形状に変化する。例えば、前方領域102eの表面形状は、所定位置102aから前端部に近づくにつれて略真円から真円に近づくよう徐々に変化する。
ここで、前記「略真円」とは、前方側表面102の前方領域102eから出射されることになる光が、後述する後方側表面106の所定領域106aを平面若しくは凸面とした場合(すなわち、従来の平凸レンズ若しくは両凸レンズと同一形状とした場合)に、後方焦点を形成することができ、また、当該後方焦点を通って投影レンズ100に入射して前方領域102eから出射される光で形成される配光パターンの形状が、要求される精度を満たすことができる程度に円形が保たれた形状をいう。前記「略真円」には、真円が含まれる。また、前記「略真円」は、例えば真円度が半径の5%以下の円をいう。前記「真円度」とは、円形形体の幾何学的に正しい円からの狂いの大きさをいい、円形形体を2つの同心の幾何学的円で挟んだとき、同心二円の間隔が最小となる場合の、二円の半径の差で表わされる。
また、前記「非略真円」は、前記略真円を除く形状であり、本実施形態では角の丸い六角形であるが、六角形以外の他の多角形であってもよいし、略真円から外れる楕円等の多角形以外の形状であってもよい。また、所定位置102aは、設計者による実験やシミュレーションに基づき適宜設定することが可能である。所定位置102aの設定には、例えば、形成する配光パターンに要求される形状の精度や照度等が考慮される。所定位置102aは、例えば、前方側表面102の灯具前方側1/2、1/3又は1/5の範囲内に設定される。また例えば、所定位置102aは、上記範囲内に位置する光軸O上の点を通り後端部102bの全周を含む面に対して平行な面と、前方側表面102とが交わる位置である。
前方側表面102の後端部102bは、例えば超楕円形状、ラメ曲線で表される形状、下記式(1)で表される形状等をとることができる。
[式(1)中、mは3以上の整数、r≧0.5、a>0、b>0である。]
上記式(1)において、mは形成される図形の画数を表す。m=4であるとき、上記式(1)は下記式(2)で表される。下記式(2)においてa=bであるとき、いわゆるSquircleと呼ばれる形状となる。
上記式(1)及び(2)において、rを変化させることで隣り合う頂点を結ぶ線の軌跡を変化させることができる。r=2であるとき真円になる。そこで、前方側表面102は、例えば、所定位置102aの形状を、上記式(1)又は(2)でr=2とすることで規定される形状とし、後方領域102cの形状を、所定位置102aから後端部102bに近づくにつれてrを徐変させた形状とすることができる。本実施形態では、所定位置102aの形状、すなわち光軸Oと直交する断面の前方側表面102の輪郭形状を、上記式(1)でr=2とすることで規定される形状としている。また、後端部102bの形状を、上記式(1)でm=6、r=1.5とすることで規定される形状としている。そして、後方領域102cの形状を、所定位置102aから後端部102bに近づくにつれてrを2.0から1.5まで減少させた形状としている。
図3(A)、図3(B)及び図5に示すように、投影レンズ100の後方側表面106は、光軸Oとの交点Pを含む所定領域106a(図3(A)及び図3(B)に示す破線の内側の領域)が交点Pを中心とする略回転対称形状であり、当該所定領域106aの外側領域106b(図3(A)及び図3(B)に示す破線の外側の領域)が自由曲面形状である。そして、投影レンズ100は、後方焦点Fを通り後方側表面106の所定領域106aに入射した光が、前方側表面102の前方領域102eから出射され、後方焦点Fを通り後方側表面106の外側領域106bに入射した光が前方側表面102の後方領域102cから出射されるように設計されている。
すなわち、投影レンズ100の後方側表面106は、光軸Oに略平行な光を前方側表面102の前方領域102eに入射させた場合に、この光が所定領域106aから出射して後方焦点Fに集束し、光軸Oに略平行な光を前方側表面102の後方領域102cから入射させた場合に、この光が外側領域106bから出射して後方焦点Fに集束するようように設計されている。所定領域106aの交点Pを中心とする略回転対称形状とは、後方焦点Fを通って所定領域106aから入射し、前方側表面102の前方領域102eから出射される光で形成される配光パターンの形状が、要求される精度を満たすことができる程度に回転対称性が保たれた形状をいう。略回転対称形状には、回転対称形状が含まれる。略回転対称形状は、例えば光軸Oに垂直な平面や、後方焦点F側に突出するように湾曲した凸面等である。
後方側表面106の外側領域106bの自由曲面は、例えば次のようにして設計される。すなわち、まず、後方領域102c上の各点から目標出射角度で光を出射させるために必要な、レンズ内における各点への光入射方向がスネルの法則を用いて算出される。そして、この光入射方向に延びる直線上における、上記各点よりも灯具後方側の所定位置に、自由曲面を生成する際の起点が設定される。そして、この起点に自由曲面の一部を構成する面素が割り付けられる。その際、上記光入射方向に延びる直線と、後方焦点F及び上記起点を結ぶ直線とがなす角度が算出され、算出された角度分の屈折力が得られるように、上記面素の傾斜角がスネルの法則を用いて算出される。このようにして隣接する面素が連続的に形成されることで、外側領域106bの自由曲面が生成される。
以上説明したように、本実施形態に係る灯具ユニット10において、投影レンズ100は、灯具ユニット10を正面から見たとき、その前方側表面102が、前端部寄りの所定位置102aにおいて光軸Oを中心とする略真円であり、後端部102bにおいて非略真円である。そして、後方領域102cの表面形状が、所定位置102aから後端部102bにかけて略真円から非略真円に近づくよう徐々に変化している。すなわち、投影レンズ100は、後方寄りの領域は従来の平凸型や両凸型の投影レンズとは異なる形状を有するが、前端部よりの所定位置102aにおいて略真円形状であるため、投影レンズ100を異形レンズとしたことによる灯具ユニット10の配向制御の精度低下を抑制することができる。また、前方側表面102の後端部102bを非略真円形状としているため、灯具レイアウトや車両デザインの自由度を高めることができる。
また、投影レンズ100の前方側表面102は、灯具前方から見て後端部102bが多角形であり、後方領域102cに稜線102dを有し、前方領域102eに稜線102dを有しない。そのため、投影レンズ100のレンズ中央領域から出射される光の出射方向を高精度に制御することができるため、灯具ユニット10の配向制御の精度をより高めることができる。また、灯具ユニット10を正面から見て、投影レンズ100の周辺部に向かうにつれて強い折れ線(稜線)を生じる新規な意匠を実現することができる。
また、投影レンズ100の後方側表面106は、光軸Oとの交点Pを含む所定領域106aが交点P若しくは光軸Oを中心とする略回転対称形状であり、外側領域106bが自由曲面形状である。そして、投影レンズ100は、後方焦点Fを通り所定領域106aに入射した光が前方側表面102の前方領域102eから出射され、後方焦点Fを通り外側領域106bに入射した光が前方側表面102の後方領域102cから出射されるように設定されている。これにより、前方側表面102における、従来の投影レンズとは異なる形状を有する後方領域102cについても、配光パターンの形成に用いることができる。また、後方領域102cから出射される光を用いて、所望の配光パターンを精度よく形成することができる。
(実施形態2)
実施形態2に係る灯具ユニットは、投影レンズの形状が異なる点を除き、実施形態1に係る灯具ユニットと同様の構成を備える。以下、実施形態1と異なる点を中心に、本実施形態に係る灯具ユニットについて説明する。なお、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明及び図示は省略する。
図6(A)は、実施形態2に係る灯具ユニットが備える投影レンズを灯具前方から見た斜視図である。図6(B)は、投影レンズの正面図である。図7(A)は、投影レンズを灯具後方から見た斜視図である。図7(B)は、投影レンズの背面図である。図8(A)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの正面図である。図8(B)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの側面図である。図9は、投影レンズの鉛直断面図である。
投影レンズ100は、前方側表面102と、側方側表面104と、後方側表面106とを有する。前方側表面102は、灯具ユニット10を正面から見たとき、前端部寄りの所定位置102aにおいて、灯具ユニット10の光軸Oを中心とする略真円である。また、前方側表面102は、灯具ユニット10を正面から見たとき、後端部102bにおいて、非略真円である。そして、前方側表面102は、後方領域102cにおいて、所定位置102aから後端部102bにかけて略真円から非略真円に近づくよう徐々に変化している。本実施形態では、後端部102bは角の丸い六角形である。そのため、前方側表面102は、後方領域102cに稜線102dを有する。一方、前方領域102eに稜線を有しない。
本実施形態の投影レンズ100は、後端部102bの全周を含む平面が、光軸Oに対して斜めに傾けられた形状を有する。また、前方側表面102の表面形状は、次のように設定されている。すなわち、実施形態1と同様にして、上記式(1)に基づいて仮想後端部の形状を決定する。この仮想後端部は、光軸Oと直交する平面に全周が含まれる。そして、所定位置102aから後端部102bに近づくにつれて式(1)のrを徐変させて、仮想輪郭形状線の形状を、所定位置102aにおける略真円から後端部102bにおける非略真円に近づくよう徐々に変化させる。そして、仮想後端部を光軸Oを中心として傾けて後端部102bとするとともに、各仮想輪郭形状線を光軸Oを中心として後端部102bと平行になるように傾けて輪郭形状線L(図8(A)及び図8(B)参照)として、後方領域102cの表面形状を決定する。
したがって、本実施形態に係る投影レンズ100の前方側表面102は、後端部102bの全周を含む面に平行な断面の輪郭形状が、所定位置102aにおいて略真円、後端部102bにおいて非略真円であり、所定位置102aから後端部102bにかけて略真円から非略真円に近づくよう徐々に変化する形状を有する。なお、後端部102bの傾きは、灯具ユニット10を正面から見たときの所定位置102aの略真円形状が維持されるように設定されている。
本実施形態の投影レンズ100において、後端部102bは全周が光軸Oに対して斜めに傾いた平面上に位置する。すなわち、後端部102bの輪郭形状は、三次元の直線若しくは曲線で表される。なお、後端部102bの形状は、全周が同一平面上に位置しない三次元形状であってもよい。
図7(A)、図7(B)及び図8に示すように、投影レンズ100の後方側表面106は、光軸Oとの交点Pを含む所定領域106aが交点Pを中心とする略回転対称形状であり、当該所定領域106aの外側領域106bが自由曲面形状である。そして、投影レンズ100は、後方焦点Fを通り所定領域106aに入射した光が、前方側表面102の前方領域102eから出射され、後方焦点Fを通り外側領域106bに入射した光が前方側表面102の後方領域102cから出射されるように設計されている。
以上説明した実施形態2に係る灯具ユニット10によっても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態3)
実施形態3に係る灯具ユニットは、投影レンズの形状が異なる点を除き、実施形態1に係る灯具ユニットと同様の構成を備える。以下、実施形態1と異なる点を中心に、本実施形態に係る灯具ユニットについて説明する。なお、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明及び図示は省略する。
図10(A)は、実施形態3に係る灯具ユニットが備える投影レンズを灯具前方から見た斜視図である。図10(B)は、投影レンズの正面図である。図11(A)は、投影レンズを灯具後方から見た斜視図である。図11(B)は、投影レンズの背面図である。図12(A)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの正面図である。図12(B)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの側面図である。図13は、投影レンズの鉛直断面図である。
投影レンズ100は、前方側表面102と、側方側表面104と、後方側表面106とを有する。前方側表面102は、灯具ユニット10を正面から見たとき、前端部寄りの所定位置102aにおいて、灯具ユニット10の光軸Oを中心とする略真円である。また、前方側表面102は、灯具ユニット10を正面から見たとき、後端部102bにおいて、非略真円である。そして、前方側表面102は、後方領域102cにおいて、所定位置102aから後端部102bにかけて略真円から非略真円に近づくよう徐々に変化している。本実施形態では、後端部102bは各辺が膨らんだ略台形である。そのため、前方側表面102は、後方領域102cに稜線102dを有する。一方、前方領域102eに稜線を有しない。
本実施形態の投影レンズ100は、上記式(1)で規定される複数種類の線が組み合わされて、前方側表面102の後端部102bが形成されている。本実施形態では、図12(A)に示すように、まず、後端部102b上の所定位置に変更点M1及び変更点M2が設定されている。変更点M1は、Y軸に対して時計回りに30度傾いた基準線L1と後端部102bとの交点に相当する。変更点M2は、基準線L1に対して時計回りに120度傾いた基準線L2と後端部102bとの交点に相当する。そして、後端部102bのうち、投影レンズ100の下側を含む基準線L1から基準線L2の間までの領域R1に含まれる部分(投影レンズ100の下側を通る変更点M1から変更点M2までの部分)が、上記式(1)でm=6、r=1.8とすることで規定される線の一部となっている。また、投影レンズ100の上側を含む基準線L1から基準線L2までの領域R2に含まれる部分(投影レンズ100の上側を通る変更点M1から変更点M2までの部分)が、上記式(1)でm=3、r=1.0とすることで規定される線の一部となっている。
後方領域102cの表面形状は、領域R1については上記式(1)のrを、所定位置102aに近づくにつれて1.8から2.0まで増加させた形状としている。また、領域R2については上記式(1)のrを、所定位置102aに近づくにつれて1.0から2.0まで増加させた形状としている。領域R1の線と領域R2の線とは、光軸Oと直行する平面上に位置する線同士が、変更点M1及び変更点M2において滑らかに連続するように接続することができる。なお、組み合わせられる線の種類や数、各線が延在する範囲は、適宜設定することができる。
図11(A)、図11(B)及び図13に示すように、投影レンズ100の後方側表面106は、光軸Oとの交点Pを含む所定領域106aが交点Pを中心とする略回転対称形状であり、当該所定領域106aの外側領域106bが自由曲面形状である。そして、投影レンズ100は、後方焦点Fを通り所定領域106aに入射した光が、前方側表面102の前方領域102eから出射され、後方焦点Fを通り外側領域106bに入射した光が、前方側表面102の後方領域102cから出射されるように設計されている。
以上説明した実施形態3に係る灯具ユニット10によっても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
(実施形態4)
実施形態4に係る灯具ユニットは、投影レンズの形状が異なる点を除き、実施形態1に係る灯具ユニットと同様の構成を備える。以下、実施形態1と異なる点を中心に、本実施形態に係る灯具ユニットについて説明する。なお、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明及び図示は省略する。
図14(A)は、実施形態4に係る灯具ユニットが備える投影レンズを灯具前方から見た斜視図である。図14(B)は、投影レンズの正面図である。図15(A)は、投影レンズを灯具後方から見た斜視図である。図15(B)は、投影レンズの背面図である。図16(A)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの正面図である。図16(B)は、投影レンズの前方側表面の形状を説明するための投影レンズの側面図である。図17は、投影レンズの鉛直断面図である。
投影レンズ100は、前方側表面102と、側方側表面104と、後方側表面106とを有する。前方側表面102は、灯具ユニット10を正面から見たとき、前端部寄りの所定位置102aにおいて、灯具ユニット10の光軸Oを中心とする略真円である。また、前方側表面102は、灯具ユニット10を正面から見たとき、後端部102bにおいて、非略真円である。そして、前方側表面102は、後方領域102cにおいて、所定位置102aから後端部102bにかけて略真円から非略真円に近づくよう徐々に変化している。
本実施形態の投影レンズ100は、頂点となる複数の基準点が設定されるとともに、これらの基準点を結ぶ複数の曲線が設定されて、後端部102bが形成されている。基準点を結ぶ各曲線は、例えばスプライン曲線等であり、基準点において滑らかに連続するように設定されている。本実施形態では、3つの基準点Q1,Q2,Q3が設定されている。なお、後端部102bの形状は、上記式(1)等に基づいて定められてもよい。また、前方側表面102の全体の形状は、光軸Oを中心とする真円を基本形状Aとし、上述した後端部102bの形状を基本形状Bとして、基本形状Aと基本形状Bとを混ぜ合わせて形成されている。以下に、前方側表面102の形状設定方法について詳細に説明する。
図18(A)〜図18(C)は、前方側表面の形状設定方法を説明するための図である。図19は、投影レンズの前方側表面を決める基本形状の混ぜ合わせ割合と、投影レンズの灯具前後方向の位置との関係を示すグラフである。図18(A)は基本形状Aを示し、図18(B)は基本形状Bを示し、図18(C)は基本形状A及び基本形状Bが混ぜ合わされた結果として得られる前方側表面102の形状を示す。また、図19において、縦軸は各基本形状の混ぜ合わせの割合(混ぜ合わせ係数の大きさ)を示し、横軸は後端部102bから前端部までの灯具前後方向の距離を示す。横軸において、0が後端部102bの位置であり、1が前端部の位置である。また、実線が基本形状Aを示し、破線が基本形状Bを示す。
図19に示すように、前方側表面102の後端部102b(横軸0)は、基本形状B(図18(B)参照)の割合が100%(縦軸1)である。また、前方側表面102の灯具後方側では、基本形状Bが支配的であり、灯具前方側に近づくにつれて徐々に基本形状A(図18(A)参照)の混ぜ合わせ割合が増大し、基本形状Bの混ぜ合わせ割合が減少している。そして、前方側表面102の前端部(横軸1)は、基本形状Aの割合が100%(縦軸1)である。
より具体的には、前方側表面102の灯具前後方向中間よりも後方よりの位置(横軸およそ0.4の位置)から、基本形状Aの混合割合が増加し始め(基本形状Bの混合割合が減少し始め)、前端部に近づくにつれて指数関数的に増加する(指数関数的に減少する)。そして、後端部からおよそ灯具前方側9割の位置(横軸およそ0.9の位置)で、基本形状Aと基本形状Bの混合割合が1:1となり、前端部で基本形状Aの割合が100%、基本形状Bの割合が0%となる。図19における位置Kは、所定位置102aに対応する。このようにして、後方領域102cにおいて所定位置102aから後端部102bにかけて略真円から非略真円に近づくよう徐々に変化する前方側表面102(図18(C)参照)の形状が設計されている。なお、基本形状Bの種類、混ぜ合わせ割合の推移等は、適宜設定することができる。
図15(A)、図15(B)及び図17に示すように、投影レンズ100の後方側表面106は、光軸Oとの交点Pを含む所定領域106aが交点Pを中心とする略回転対称形状であり、当該所定領域106aの外側領域106bが自由曲面形状である。そして、投影レンズ100は、後方焦点Fを通り所定領域106aに入射した光が、前方側表面102の前方領域102eから出射され、後方焦点Fを通り外側領域106bに入射した光が、前方側表面102の後方領域102cから出射されるように設計されている。
以上説明した実施形態4に係る灯具ユニット10によっても、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態を組み合わせたり、当業者の知識に基づいて各種の設計変更などの変形を加えることも可能であり、そのような組み合わせられ、もしくは変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれる。上述の各実施形態同士、及び上述の各実施形態と以下の変形例との組合せによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる実施形態及び変形例それぞれの効果をあわせもつ。
(変形例)
変形例に係る灯具ユニットは、いわゆる直射型の灯具ユニットである点を除き、実施形態1乃至4に係る灯具ユニットと同様の構成を備える。以下、実施形態1乃至4と異なる点を中心に、本実施形態に係る灯具ユニットについて説明する。なお、実施形態1乃至4と同一の構成については同一の符号を付し、その説明及び図示は省略する。
図20は、変形例に係る灯具ユニットが搭載された車両用灯具の概略構造を模式的に示す鉛直断面図である。図20に示すように、車両用灯具1は、ランプボディ2と、透光カバー4とを備える。ランプボディ2と透光カバー4とにより形成される灯室3内には、灯具ユニット10が収容されている。
本変形例の灯具ユニット10は、いわゆる直射型の灯具ユニットであり、ブラケット部12と、光源モジュール16と、レンズホルダ30と、投影レンズ100とを備える。ブラケット部12は、略板状の部材であり、主表面が灯具前後方向を向くように配置されている。本変形例では、ブラケット部12が光源搭載部としても機能し、灯具前方側を向く主表面に光源モジュール16が搭載されている。ブラケット部12の灯具後方側の主表面には、放熱フィン22が固定されている。ブラケット部12は、辺縁部の所定位置に螺孔を有し、ランプボディ2を貫通して前方に延出するエイミングスクリュー24がこの螺孔に螺合している。これにより、ブラケット部12がランプボディ2に取り付けられている。なお、ブラケット部12の形状は特にこれに限定されない。
光源モジュール16は、光出射面が灯具前方を向くように配置されている。光源モジュール16は、発光素子16aと、発光素子16aを支持する基板16bとを有する。光源モジュール16から発せられた熱は、ブラケット部12を介して放熱フィン22に伝達される。
ブラケット部12の灯具前方側の主表面には、レンズホルダ30が固定されている。レンズホルダ30は、灯具前方に向けて突出しており、その先端に投影レンズ100が固定されている。投影レンズ100は、灯具ユニット10の光軸O上に、且つ後方焦点が発光素子16aと略一致する位置に配置されている。投影レンズ100は、実施形態1乃至4の各形状のレンズを採用することができる。光源モジュール16の発光素子16aから出射した光は、投影レンズ100に入射し、投影レンズ100から略平行な光として灯具前方に照射される。
上述の各実施形態に係る投影レンズ100は、以下のように捉えることができる。
A:車両に搭載される灯具ユニット用の投影レンズであって、
前記投影レンズの前方側表面は、凸面であり、且つ灯具ユニットを正面から見たとき、
前端部寄りの所定位置において、灯具ユニットの光軸を中心とする略真円であり、
後端部において、非略真円であり、
前記所定位置と前記後端部との間の領域において、前記所定位置から前記後端部にかけて前記略真円から前記非略真円に近づくよう徐々に変化することを特徴とする投影レンズ。
B:車両に搭載される灯具ユニット用の投影レンズであって、
前記投影レンズの前方側表面は、凸面であり、且つ後端部の全周を含む面に平行な断面の輪郭形状が、
前端部寄りの所定位置において略真円であり、
後端部において非略真円であり、
前記所定位置から前記後端部にかけて前記略真円から前記非略真円に近づくよう徐々に変化することを特徴とする投影レンズ。
10 灯具ユニット、 14 光源搭載部、 100 投影レンズ、 102 前方側表面、 102a 所定位置、 102b 後端部、 102d 稜線、 106 後方側表面、 106a 所定領域、 106b 外側領域、 F 後方焦点、 O 光軸、 P 交点。

Claims (4)

  1. 車両に搭載される灯具ユニットであって、
    光源搭載部と、
    前方側表面が凸面であり、前記光源搭載部に搭載される光源からの光を灯具前方に投影する投影レンズと、を備え、
    前記投影レンズの前方側表面は、灯具ユニットを正面から見たとき、
    前端部寄りの所定位置において、灯具ユニットの光軸を中心とする略真円であり、
    後端部において、非略真円であり、
    前記所定位置と前記後端部との間の領域において、前記所定位置から前記後端部にかけて前記略真円から前記非略真円に近づくよう徐々に変化し、
    前記投影レンズの後方側表面は、灯具の光軸に略平行な光を、前記前方側表面における前記所定位置から前端部までの領域に入射させた場合に、この光が後方側表面から出射して前記投影レンズの後方焦点に集束し、光軸に略平行な光を、前記前方側表面における前記所定位置から後端部までの領域に入射させた場合にも、この光が後方側表面から出射して前記後方焦点に集束するように構成されていることを特徴とする灯具ユニット。
  2. 車両に搭載される灯具ユニットであって、
    光源搭載部と、
    前方側表面が凸面であり、前記光源搭載部に搭載される光源からの光を灯具前方に投影する投影レンズと、を備え、
    前記投影レンズの前方側表面は、後端部の全周を含む面に平行な断面の輪郭形状が、
    前端部寄りの所定位置において略真円であり、
    後端部において非略真円であり、
    前記所定位置から前記後端部にかけて前記略真円から前記非略真円に近づくよう徐々に変化し、
    前記投影レンズの後方側表面は、灯具の光軸に略平行な光を、前記前方側表面における前記所定位置から前端部までの領域に入射させた場合に、この光が後方側表面から出射して前記投影レンズの後方焦点に集束し、光軸に略平行な光を、前記前方側表面における前記所定位置から後端部までの領域に入射させた場合にも、この光が後方側表面から出射して前記後方焦点に集束するように構成されていることを特徴とする灯具ユニット。
  3. 前記投影レンズの後方側表面は、光軸との交点を含む所定領域が前記交点を中心とする略回転対称形状であり、当該所定領域の外側領域が自由曲面形状であり、
    前記投影レンズの後方焦点を通り後方側表面の前記所定領域に入射した光は、前方側表面の前端部から前記所定位置までの領域から出射され、
    前記後方焦点を通り後方側表面の前記外側領域に入射した光は、前方側表面の前記所定位置から後端部までの領域から出射される請求項1又は2に記載の灯具ユニット。
  4. 前記非略真円は、多角形であり、
    前記投影レンズの前方側表面は、後端部から前記所定位置までの領域に稜線を有し、前記所定位置から前端部までの領域に稜線を有しない請求項1乃至3のいずれか1項に記載の灯具ユニット。
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