JP5896882B2 - 複合多層ニッケル電気めっき層およびその電気めっき方法 - Google Patents
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ステップ1:表面洗浄処理
電気めっきを操作する前に、陰極にある部材表面に、鉱物油、防錆油、切削水(冷却液)、潤滑グリース、塗料、指紋、不純物の固体粒子、酸化物、角層、煤および錆びなど各種の油脂と不純物を除去する。
ステップ2:表面活性化(オプション)
洗浄後のサンプルを5-15%希硫酸のような酸性溶液中に入れ、基材に活性化させる。一方、酸も洗浄ステップで基材表面に残留した少量のアルカリに中和する。
ステップ3:ニッケル予備めっき(オプション)
洗浄または洗浄と活性化を経過した基材に、予備めっきを実施する。具体的な方法は工業上一般的に使用される予備めっき工程に参照してもよく、本発明に提供される方法で行ってもよい。本発明の方法とは、NiCl2 (250 g/L)とHCl (125 g/L)の電気めっき液で、めっき浴を室温に維持し、陽極電流密度5ASDの電気めっき条件下で基材に対し30秒間の電気めっきを施すという方法である。
ステップ4:多層ニッケルの電気めっき方法
(1)電極:チタンメッシュに配置される高純度なニッケルブロックをニッケル電気めっきの陽極とする。同様にニッケル帯とニッケル棒も電極として適用される。
(2)多層ニッケルの電気めっき方法のパラメータは下記の通りである。
注:上記RamChemコーキング剤、RamChem光沢剤、RamChem湿潤剤、RamChem R2、RamChemリン補充剤は、いずれもRamChem化学薬品会社の製品であって、市販のものである。
多層ニッケル電気めっきの順序は、(i)平滑なニッケル、(ii)半光沢ニッケル、(iii)リン-ニッケルである。
表1に示される割合で、全ての成分を混合して1000Lのめっき液を調製する。めっき浴の温度を45-70℃に、前記溶液のPHを2.5-5.0に維持する。陽極電流密度2.5-25ASDの条件下で10-100秒間の電気めっきを施す。平滑なニッケルめっき層の厚さが20-80μインチである。
表2に示される割合で、全ての成分を混合して1000Lのめっき液を調製する。めっき浴の温度を45-70℃に、前記めっき液のPHを2.5-5.0に維持する。陽極電流密度2.5-25ASDの条件下で50-200秒間の電気めっきを施す。半光沢ニッケルめっき層の厚さが約20-100μインチである。
表3に示される割合で、全ての成分を混合して1000Lのめっき液を調製する。めっき浴の温度を45-70℃に、前記溶液のPHを1.0-2.5に維持させる。陽極電流密度2.5-25ASDの条件下で5-100秒間の電気めっきを施す。リン-ニッケルめっき層の厚さが約5-40μインチである。
前記多層ニッケル電気めっきは、鉄または非鉄金属基材に適用され、それは銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、すず、すず合金、ステレス鋼、ステレス鉄、マグネシウム、マグネシウム合金、アルミニウム、アルミニウム合金、亜鉛、亜鉛合金等を含むが特に限定されない。
本発明の特定の複合多層は、好ましくは、三層のニッケル電気めっき層が、表面コーティング層および金または金合金のような貴金属めっき層の下地層として採用されることが可能である。各種のニッケルめっき層またはニッケルおよび貴金属の表面めっき層の耐食性、耐久性とその他の性能を比較するため、下記の基準で比較試験を行った。
(1)貴金属表層を有する場合と有していない場合のニッケルめっきサンプル、例えば、パラジウム-ニッケル、金-コバルトを表面ペンキとして有する場合と有していない場合のニッケルめっき層。
(2)二層または三層の異なるニッケルめっき層を有するニッケルめっきサンプル。
(3)全てに対し三層のニッケルをめっきしたものの、電解析出順序が異なるサンプル。
貴金属をめっきする前にニッケルめっき層を下地層とするサンプルに対して、同じ貴金属を採用すると同時に、ニッケルめっき層の順序を変更するまたは三層ではなく二層のニッケルめっき層を採用する。結果としては、本発明の複合多層または三層ニッケルの電気めっき方法は、改良した耐食性と耐久性を実現できた。本発明の複合多層または三層のニッケル電気めっきを下地層とし、そして貴金属を表層に電気めっきすることにより、さらにサンプルの耐食性と溶接性を高めた。具体的には、改良した性能が下記の観点で現れる。
コーラ電解試験工程において、実施例1の三層ニッケルめっき層をめっきしたサンプルが、腐食浸食に優れた抵抗性を有することが見られる。つまり、平滑なニッケル、半光沢ニッケルとリン-ニッケルの順序を有する三層ニッケルは、最良の結果が得られた。変更した順序(半光沢ニッケル/平滑なニッケル/リン-ニッケル)を有する二層ニッケルサンプルまたは三層ニッケルサンプルも耐コーラ電解試験にある程度の抵抗性を有するが、本発明に提供される三層ニッケルより、良い効果が現れない。
ニッケルめっき層を施した後にAu-CoまたはPd-Niおよび Au-Coをめっきしたサンプルの試験結果を比較する。結果としては、二層ニッケルをめっきした後にAu-Coをめっきすることより、三層ニッケルをめっきした後に最外層としてAu-Coをめっきすることが良い結果を持つ。
ニッケルだけをめっきしたサンプルの試験結果を比較する。二層ニッケルまたは変更した順序の三層ニッケルより、平滑なニッケル/半光沢ニッケル/リン-ニッケルのような順序の三層ニッケルが優れた性能を持つ。
本発明は、大幅にリン-ニッケルめっき層の内部応力を減少させるという長所を有している。測定により、本発明の方法で製造されためっき層の内部応力は、一般の方法より、最大77%で減少し、内部応力の減少によって剥離と亀裂を防止し、大幅にめっき層の密着力と耐摩耗性を向上させた。また、内部応力の減少によってめっき層におけるウィスカの発生を抑制することができ、該ウィスカの長さが数μmから数mmまでであり、短絡の原因にもなる。
ニッケルだけをめっきしたサンプル、またはニッケルめっき層を下地層として貴金属を表層とするサンプルの試験結果を比較する。ニッケルだけをめっきしたサンプルに対して、電気めっきの順序に関係なく、三層ニッケルをめっきしたサンプルは、二層ニッケルをめっきしたサンプルより溶接性に優れている。ニッケル-貴金属めっき層のサンプルに対して、重大な差異が現れない。
銅片を陰極に接続するとともに、脱脂浴に浸漬する。電圧を5 - 10Vに設定し、約2分間の脱脂を行う。そして、脱イオン水で洗浄した後、10%の硫酸で浸漬して中和かつ活性化させる。再び脱イオン水で洗浄する。スルファミン酸ニッケル100g/L、塩化ニッケル30g/L、ホウ酸40g/L、コーキング剤NHL56LE(市販、RamChem社製品)10mL/L、光沢剤NHL56BR(市販、RamChem社製品)6 mL/Lの成分を含むめっき液で、サンプルを浸漬して平滑なニッケルに電気めっきを施す。電解浴のpHが約3.8である。電流密度15ASDと温度60℃の条件下で、電気めっきを施す。50秒間の電気めっきを施した後、40〜60μインチの平滑なニッケル層が得られる。
それから、脱イオン水でサンプルを洗浄し、スルファミン酸ニッケル80g/L、塩化ニッケル13g/L、ホウ酸40g/L、湿潤剤WA31(市販、RamChem社製品)10mL/L、光沢剤BR311(市販、RamChem社製品)2mL/Lの成分を含む第二の電気めっき液で、サンプルを浸漬して半光沢ニッケルに電気めっきを施す。8ASDの条件下で90秒間電気めっきした後、40〜60μインチの半光沢ニッケルが得られる。採用した電気めっき浴のPHが3.8であり、温度を58℃に維持させる。
実施例1に記載の手順に基づいて、銅片上に厚さ40〜60μインチの半光沢ニッケルを電気めっきし、その後厚さ15〜30μインチのリン-ニッケルを電気めっきする。
実施例1に記載の手順に基づいて、銅片上に厚さ40〜60μインチの平滑なニッケルを電気めっきし、その後厚さ15〜30μインチのリン-ニッケルを電気めっきする。
実施例1に記載の手順に基づいて、銅片上に厚さ40〜80μインチの半光沢ニッケルを電気めっきし、その後基材に厚さ40〜60μインチの平滑なニッケルを電気めっきする。それから、厚さ15〜30μインチのリン-ニッケルを電気めっきする。
実施例1に記載の手順に基づいて、銅片上に三層のニッケルを電気めっきする。その後、Pd-Ni電気めっきを施す。それから、Au-Coを電気めっきし、厚さ4〜6μインチの金コバルト層が得られ、該金-コバルトめっき層は、サンプルの耐食性と溶接性をさらに向上させる。
実施例1に記載の手順に基づいて、銅片上に厚さ120〜140μインチの半光沢ニッケルおよび厚さ30μインチのリン-ニッケルを電気し、その後厚さ25〜30μインチのPd-Niを電気めっきする。最後に、厚さ4〜6μインチのAu-Coを電気めっきする。
実施例1、2と比較実施例1〜4によりよって製造された全てのサンプルに耐コーラ電解試験を行う。耐コーラ電解試験の一般工程は下記のようになる。耐コーラ試験の浴液は、5%のNaClを混合した100%のコーラを含む。ステンレス鋼を陰極とする。室温で標準の洗浄と脱脂工程を経過したサンプルをコーラの混合溶液に10分間の電解を行い、電圧が5Vに設定される。次いて、サンプルを超音波液中に配置し、脱イオン水で洗浄し、かつ乾燥し、その後10倍の顕微鏡でサンプルに画像処理し、腐食面積と総面積との割合を推定し、評価は下記の基準で判断した。即ち、腐食面積と総面積の割合が、10%より小さい時に、「優」、10 〜 30 %の時に、「合格」、30%より大きい時に、「不合格」とする。
実施例1、2と比較実施例1〜4によって製造された全てのサンプルに、米国試験材料協会基準ASTM B735-2000により硝酸蒸気実験を行い、異なるニッケルでベースにする貴金属層を比較する。操作後のサンプルを10倍の顕微鏡で観察し、顕微鏡下で直径が0.5mm以上の腐食点の数を記録するとともに、評価は下記の基準で判断した。即ち、腐食点の数が5以下である時に、「合格」、腐食点の数が5より大きい時に、「不合格」とする。
結果としては、実施例2>比較実施例4となる。
説明:実施例1と比較実施例1〜3によって製造されたサンプルは、いずれも硝酸蒸気試験に不合格し、貴金属をめっきした材料のみ硝酸蒸気試験に合格する。硝酸試験により、異なるニッケルでベースにする貴金属層における硝酸に対する抵抗性を比較する。結果としては、実施例1の順序による三層ニッケルを貴金属の下地層とするのは好ましい。
実施例1と比較実施例1〜3によって製造されたサンプルに、米国試験材料協会基準ASTM B799により塩水噴霧試験を行う。その結果を下記表に示す。
めっき層応力分析装置(SpecialityTesting & DevelopmentCo.社製造)で、多層ニッケル電気めっきを該会社に製造された特定のストリップ状試験片に電気めっきし、その後内部応力を測定する。以下のサンプルに測定を行った。全ての試験サンプルにほぼ同じ厚さのニッケルをめっきした。
(1)平滑なニッケル(15 ASD, 150 sec)
(2)半光沢ニッケル(8 ASD, 180 sec)
(3)リン-ニッケル(15 ASD, 300 sec)
(4)平滑なニッケル(15 ASD, 75 sec)→リン-ニッケル(10 ASD, 60 sec)
(5)平滑なニッケル(15 ASD, 75 sec)→半光沢ニッケル(8 ASD, 60 sec)→リン-ニッケル(10 ASD, 60 sec)
(6)半光沢ニッケル(8 ASD、 90 sec)→平滑なニッケル(15ASD, 15sec)→半光沢ニッケル(8 ASD、 90sec)リン-ニッケル(10 ASD, 30 sec)
(7)平滑なニッケル(15ASD、15sec)→半光沢ニッケル(8 ASD、 90 sec)→平滑なニッケル(15ASD、15sec)→半光沢ニッケル(8 ASD、 60 sec)→リン-ニッケル(10 ASD, 30 sec)
ニッケルめっき層厚さ(インチ):T =[(めっき後重量-元の重量)/特定金属密度]×0.0509
内部応力(パウンド/平方インチ)=[陽極から陰極までの距離/(3×厚さ)]×テスト定数
ここで、テスト常数は、特定ストリップ状試験片の校正常数であり、メーカーに提供されるものである。
*psi:パウンド/平方インチ(poundsper squareinch)。
(1) 半光沢ニッケルは、圧縮内部応力を有するが、平滑なニッケルとリン-ニッケルには、引張内部応力が存在する。
(2) 内部応力の異なる方向で、平滑なニッケルとリン-ニッケルとの間に半光沢ニッケルをめっきする時に、例えば、サンプルDとサンプルEとを比較し、内部応力は、11124.67psi(サンプルD)から2566.97psi(サンプルE)まで大幅に減少し、内部応力の数値は77%減少する。
実施例1、2と比較実施例1〜4によって製造された全てのサンプルに、溶接性試験を行う。米国電子回路協会のプリント基板溶接性試験基準IPC/EIAJ-STD-003Aに記載の湿潤平衡試験装置により溶接性を評価した。
説明:本発明の順序でのニッケル電気めっき層は、溶接性に優れ、貴金属をめっきした表層によってさらに溶接性を向上させる。
Claims (12)
- 第一層のニッケルと、第二層のニッケルと、表層のニッケルとを含む複合多層ニッケル電気めっき層であって、
前記複合多層ニッケル電気めっき層は、被めっき金属基材上に、複合多層ニッケル電気めっき層における各層のニッケルの内部応力方向が隣接するめっき層の応力方向と逆向きであり、ニッケル電気めっき層の内部応力を低減させるような電気めっき順序で配列され、
前記第一層のニッケルは、該ニッケル層に粒子が密に配置され且つ表面が平滑である平滑なニッケルであり、その内部応力が引張応力であり、
前記第二層のニッケルめっき層は、被めっき金属基材表面とほぼ垂直になる柱状構造を有する半光沢ニッケルであり、その内部応力が圧縮応力であり、
前記表層のニッケルがリン-ニッケルであり、その内部応力が引張応力であり、
第一層のニッケルと、第二層のニッケルと、表層のニッケルがそれぞれめっきされた後に、熱処理せずに、前記三層のニッケル電気めっき層の内部応力が減少できること、
を特徴とする複合多層ニッケル電気めっき層。 - 第一層のニッケルと、第二層のニッケルと、表層のニッケルとを含む複合多層ニッケル電気めっき層であって、
前記複合多層ニッケル電気めっき層は、被めっき金属基材上に、複合多層ニッケル電気めっき層における各層のニッケルの内部応力方向が隣接するめっき層の応力方向と逆向きであり、ニッケル電気めっき層の内部応力を低減させるような電気めっき順序で配列され、
前記第一層のニッケルは、該ニッケル層に粒子が密に配置され且つ表面が平滑である平滑なニッケルであり、その内部応力が引張応力であり、
前記第二層のニッケルめっき層は、被めっき金属基材表面とほぼ垂直になる柱状構造を有する半光沢ニッケルであり、その内部応力が圧縮応力であり、
前記表層のニッケルがリン-ニッケルであり、その内部応力が引張応力であり、
第一層のニッケルと、第二層のニッケルと、表層のニッケルがそれぞれめっきされた後に、熱処理せずに、前記三層のニッケル電気めっき層の内部応力は、第一層であるニッケルと第二層であるリン-ニッケルとがから成る二層の電気めっき層の内部応力に比べて、77%減少することができる、
を特徴とする複合多層ニッケル電気めっき層。 - 第一層のニッケルと、第二層のニッケルと、表層のニッケルとを含む複合多層ニッケル電気めっき層であって、
前記複合多層ニッケル電気めっき層は、被めっき金属基材上に、複合多層ニッケル電気めっき層における各層のニッケルの内部応力方向が隣接するめっき層の応力方向と逆向きであり、ニッケル電気めっき層の内部応力を低減させるような電気めっき順序で配列され、
前記第一層のニッケルは、該ニッケル層に粒子が密に配置され且つ表面が平滑である平滑なニッケルであり、その内部応力が引張応力であり、
前記第二層のニッケルめっき層は、被めっき金属基材表面とほぼ垂直になる柱状構造を有する半光沢ニッケルであり、その内部応力が圧縮応力であり、
前記表層のニッケルがリン-ニッケルであり、その内部応力が引張応力であり、
第一層のニッケルと、第二層のニッケルと、表層のニッケルがそれぞれめっきされた後に、熱処理が必要せずに、前記三層のニッケル電気めっき層の内部応力が減少でき、
前記三層のニッケル電気めっき層上に、一層のPd-Ni電気めっき層と、一層の厚さ4〜6μインチのAu-Co電気めっき層とが、さらに設けられること
を特徴とする複合多層ニッケル電気めっき層。 - 前記複合多層ニッケル電気めっき層の析出順序は、前記第一層のニッケルが最初に析出した後、前記第二層のニッケルが析出し、前記第一層と第二層のニッケルは一回から数回までの析出を繰り返し、前記表層のニッケルが最後に析出するようになることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の複合多層ニッケル電気めっき層。
- 前記被めっき金属基材は、鉄系材料または有色金属基材であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の複合多層ニッケル電気めっき層。
- 前記被めっき金属基材は、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、すず、すず合金、ステンレス鋼、ステンレス鉄、マグネシウム、マグネシウム合金、アルミニウム、アルミニウム合金、亜鉛または亜鉛合金であることを特徴とする請求項5に記載の複合多層ニッケル電気めっき層。
- 前記複合多層ニッケル電気めっき層は、第一層のニッケルと、第二層のニッケルと、表層のニッケルとからなる三層のニッケル電気めっき層であることを特徴とする請求項1または2に記載の複合多層ニッケル電気めっき層。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の複合多層ニッケル電気めっき層の、
金属基材の表面めっき層における使用。 - 請求項1〜2及び4〜7のいずれか一項に記載の複合多層のニッケル電気めっき層の、
貴金属めっき層または金属合金めっき層の前の下地層における使用。 - 基材表面に洗浄処理を行うステップ1と、
任意に酸溶液で洗浄後の基材に表面活性化するステップ2と、
任意に基材上にニッケルを予備めっきするステップ3と、
順次に被めっき基材表面に、第一層のニッケルと、第二層のニッケルと、表層のニッケルとを含む多層ニッケルめっき層を電気めっきするステップ4と、
を備える複合多層ニッケルの電気めっき方法であって、
取得した複合多層ニッケル電気めっき層における各層のニッケルの内部応力方向が、隣接するめっき層の応力方向と逆向きであり、
前記第一層のニッケルが平滑なニッケルであり、その内部応力が引張応力であり、
前記第二層のニッケルめっき層は、被めっき金属基材表面とほぼ垂直になる柱状構造を有する半光沢ニッケルであり、その内部応力が圧縮応力であり、
前記表層のニッケルがリン-ニッケルであり、その内部応力が引張応力であり、
第一層のニッケルと、第二層のニッケルと、表層のニッケルがそれぞれめっきされた後に、熱処理せずに、前記三層のニッケル電気めっき層の内部応力が減少できる、
ことを特徴とする複合多層のニッケル電気めっき方法。 - 前記複合多層ニッケルめっき層の析出順序は、前記第一層のニッケルが最初に析出した後、前記第二層の半光沢ニッケルが析出し、前記第一層と第二層のニッケルが一回から数回までの析出を繰り返し、最後に表層のニッケルが析出するようになることを特徴とする請求項10に記載の複合多層ニッケルの電気めっき方法。
- 前記第一層のニッケルと第二層のニッケルが一回析出することを特徴とする請求項10に記載の複合多層ニッケルの電気めっき方法。
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