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JP5889108B2 - 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法 - Google Patents

光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法 Download PDF

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JP5889108B2
JP5889108B2 JP2012122647A JP2012122647A JP5889108B2 JP 5889108 B2 JP5889108 B2 JP 5889108B2 JP 2012122647 A JP2012122647 A JP 2012122647A JP 2012122647 A JP2012122647 A JP 2012122647A JP 5889108 B2 JP5889108 B2 JP 5889108B2
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本発明は、保護管に光ファイバ心線が収容された光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの製造方法に関するものである。
従来、光ファイバケーブルとしては、光ファイバ心線が保護管内部に挿通されたものが用いられている。このような光ファイバケーブルは、敷設後に分岐されて用いられる。例えば、光ファイバケーブルの中間部の被覆部を除去し、内部の光ファイバ心線を取り出して、他の光ファイバケーブル等と接続して用いられる。
このような分岐作業では、敷設された状態の光ファイバケーブルから、所定長さの光ファイバ心線を取り出す必要がある。これは、例えば、取り出された光ファイバ心線が使用中のものではないかを確認し、他の光ファイバ心線との先端同士を融着機等に設置して接続作業を行うためである。したがって、所定長さの被覆を除去した際に、光ファイバ心線が、作業に必要な余長を有することが望ましい。
このような、余長を有する光ファイバケーブルとしては、シース内に光ファイバ心線を設け、光ファイバ心線が、その長手方向に間欠的にコイル状に形成されたものがある(特許文献1)。
特開昭63−201609号公報
しかし、特許文献1に記載された光ファイバケーブルは、光ファイバ心線を予めコイル形態に成形する必要がある。このため、製造性に劣る。また、光ファイバ心線を設計どおりにコイル状にすることも困難である。また、コイル部を有する光ファイバ心線を被覆部へ挿通するため、コイル径は、被覆部の内径よりも小さく成形される。しかし、光ファイバ心線の曲率を大きくすると、光伝送損失が大きくなる恐れがある。
また、被覆部内部において、光ファイバ心線は自由に移動が可能であるため、コイル部が必ずしも所定の位置に留まるものではない。したがって、部位によっては、敷設時に、すでに被覆部の内部でコイル部が伸びてしまう恐れもある。したがって、任意の部位において、確実に余長部を得ることが困難である。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、光ファイバケーブルの任意の部位において安定して光ファイバ心線の余長部を形成できるとともに、製造性にも優れる光ファイバケーブル等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するため、第1の発明は、樹脂製である中空の保護管と、前記保護管の内部に挿通される光ファイバ心線と、を具備し、前記光ファイバ心線は、前記保護管の内部に螺旋状に配置され、略全長にわたって前記保護管の内面に接触する光ファイバケーブルであって、前記保護管を除去した際の内径(略ファイバ螺旋径)をd、前記光ファイバ心線の螺旋ピッチをp、前記保護管の除去部において、露出する前記光ファイバ心線の両端部S、Tの同一断面上にS、Tを投影した直線距離をLs、前記保護管を除去した範囲における前記光ファイバ心線の長さをLf、前記保護管を除去した範囲における前記光ファイバ心線を取り出した際の取り出し位置からの最大高さをH、シース厚みをT、前記同一断面上でのS、Tを結ぶ最短距離の中点から被覆内面までの距離をHi、前記光ファイバ心線の取り出し高さをEfとする時、前記保護管の除去長さをLとすると、
Lf=(L/p)×(p +(πd) 1/2
Ls=(L +(d/2) ×(1−cos(2πL/p)) +(d/2) ×sin (2πL/p)) 1/2
n≦L/p<n+1/2(但しn=0、1、2、・・・)の場合には、
Hi=(d/2)×(1−cos(π×((L/p)−n))、
n+1/2≦L/p<n+1(但しn=0、1、2、・・・)の場合には、Hi=(d/2)×(1−cos(π×(n+1−(L/p))))
であり、
Ef=((Lf/2) −(Ls/2) 1/2 −T−Hiで表わされる前記光ファイバ心線の取り出し高さEfがL=500mmの場合に10mm以上となる螺旋ピッチpであることを特徴とする光ファイバケーブルである。
前記保護管の内面には、前記光ファイバ心線のずれを防止するための溝が形成されてもよい。
前記光ファイバ心線は、テープ心線であってもよい。
前記保護管は全長に渡って複層構造であり、前記保護管の内面側を構成する樹脂は、前記保護管の外面側を構成する樹脂よりも軟化点が低い樹脂であり、前記保護管の内層が外層に比較して柔軟性とタック性を有してもよい。
前記保護管の外周面には、前記保護管を引き裂くための引き裂き基点部が形成されてもよい。
第1の発明によれば、光ファイバ心線が保護管内部において螺旋状に配置される。このため、保護管の長手方向の長さに対し、内部の光ファイバ心線の長さが長くなる。したがって、保護管から光ファイバ心線を取り出す際に、作業に必要な余長を確保することができる。
この際、光ファイバ心線は、保護管の内面に略全長にわたって接触する。また、光ファイバ心線は保護管の長手方向の長さよりも長いため、光ファイバ心線が保護管の内部で広がろうとする。すなわち、光ファイバ心線は、保護管の内面に押し付けられた状態となる。したがって、保護管内面に対して、光ファイバ心線がずれにくい。
特に、保護管の内面に溝が形成されることで、光ファイバ心線がこの溝に引っかかるようにして、保護管内面においてずれることを防止することができる。
また、光ファイバ心線としてテープ心線を用いれば、より剛性の高い光ファイバ心線を適用することができる。前述の通り、光ファイバ心線は保護管内面に押し付けられるが、光ファイバ心線の剛性が高いほど、より確実に光ファイバ心線を保護管に押し付けることができる。このため、テープ心線を用いることで、光ファイバ心線をより確実に保護管内面に押し付けることができ、光ファイバ心線の保護管内面におけるずれを防止することができる。
また、保護管を二層構造とし、内面の樹脂を軟化点の低い樹脂で構成することで、製造時において、光ファイバ心線が押し出し直後の保護管内面に押しつけられた際に、接触部が容易に変形する。したがって、光ファイバ心線が保護管内面に部分的にめり込み、これにより光ファイバ心線と保護管内面との接触面積を大きくすることができる。このため、光ファイバ心線を保護管内面に埋め込むことができ、光ファイバ心線の保護管内面に対するずれを防止することができる。このため、光ファイバ心線をより確実に保護管内面に固定することができる。したがって、光ファイバ心線の保護管内面におけるずれを防止することができる。
第2の発明は、第1の発明にかかる光ファイバケーブルの製造方法であって、中空の樹脂を押し出して保護管を形成する工程と、前記保護管の内部に、光ファイバ心線を送り込む工程と、を具備し、光ファイバケーブル保護管の長手方向に対する螺旋ピッチ長に対し、前記光ファイバ心線を螺旋形状にして前記保護管の内面に接触させるように配置させた際の前記光ファイバ心線の長さの比を算出し、前記光ファイバ心線を1回転捻る間に、前記保護管の押し出し長よりも当該比以上の送り速度で、前記光ファイバ心線の送り方向を回転軸として捻りながら送り込み、前記光ファイバ心線を、前記保護管の内部に螺旋状に配置させ、略全長にわたって前記保護管の内面に接触させることを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法である。
第2の発明によれば、保護管の内面に螺旋状に光ファイバ心線を配置し、光ファイバ心線を保護管内面と略全長にわたって接触させることができる。
本発明によれば、光ファイバケーブルの任意の部位において安定して光ファイバ心線の余長部を形成できるとともに、製造性にも優れる光ファイバケーブル等を提供することができる。
(a)は光ファイバケーブル1を示す斜視透視図、(b)は長手方向断面図。 (a)は光ファイバケーブル1の断面図、(b)は、(a)のA部拡大図。 光ファイバケーブル1の分岐作業工程を示す図。 光ファイバケーブル1の断面概念図。 (a)は光ファイバケーブル20を示す斜視透視図、(b)は長手方向断面図。 (a)は光ファイバケーブル20の断面図、(b)は、(a)のC部拡大図。 (a)は光ファイバケーブル1aの断面図、(b)は、光ファイバケーブル20aの断面図。 光ファイバケーブル30の断面図。 (a)は光ファイバケーブル20bの断面図、(b)は、光ファイバケーブル20cの断面図。
以下、本発明の実施の形態にかかる光ファイバケーブル1について説明する。図1(a)は光ファイバケーブル1を示す斜視透視図、図1(b)は光ファイバケーブル1の長手方向断面図である。光ファイバケーブル1は、主に被覆部である保護管3と、光ファイバ心線5等から構成される。
保護管3は、内部が中空の管体であり、例えばポリエチレンなどの樹脂製である。なお、保護管3は、可撓性を有する。保護管3の内部には、光ファイバ心線5が設けられる。光ファイバ心線5は、保護管3の内部において、略全長にわたって螺旋状に配置される。
光ファイバ心線5は、保護管3の内面に略全長にわたって接触する。なお、略全長にわたって接触するとは、光ファイバ心線5の大部分が保護管3の内面と接触すればよく、光ファイバ心線5の螺旋ピッチ等のばらつきによって、部分的に光ファイバ心線5が保護管3の内面から離れる部位が生じる場合も含む。
次に、光ファイバケーブル1の製造方法について説明する。保護管3は、例えば押し出し成形される。内部に配置される光ファイバ心線5の先端は、保護管3の先端部近傍に固定される。この状態で、光ファイバ心線5は、押し出される保護管3の内部に連続して導入される。なお、この際、光ファイバ心線5は、保護管3の押し出し速度よりも速い速度で保護管3の押し出し方向と同一方向に保護管3の内部に送り込まれる。
また、光ファイバ心線5は、光ファイバ心線5の送り方向(保護管3の押し出し方向)を回転軸として所定の速度で回転しながら保護管3の内部に送り込まれる。このようにすることで、光ファイバ心線5は、螺旋状に形成されながら保護管3の内部に送り込まれる。
ここで、光ファイバ心線5は、それ自身がある程度の剛性を有する。すなわち、光ファイバ心線5の先端を保護管3の先端部に固定した状態で、光ファイバ心線5を捻りながら、保護管の押し出し速度よりも所定以上速い速度で光ファイバ心線5を保護管3の内部に送り込むことで、光ファイバ心線5は、保護管3の内部で螺旋状になるとともに、外方に広がろうとする。
このようにすることで、螺旋状に形成された光ファイバ心線5を、保護管3の内面に押し付けながら光ファイバケーブル1を製造することができる。なお、光ファイバ心線5を確実に保護管3の内面に押し付けるようにするためには、光ファイバケーブル1(保護管3)の長手方向に対する螺旋ピッチ長に対し、光ファイバ心線5を螺旋形状にして保護管3の内面に接触させるように配置させた際の光ファイバ心線5の長さの比を算出し、光ファイバ心線を1回転捻る間に、保護管3の押し出し長よりも当該比以上の送り速度で光ファイバ心線5を保護管3の内部に送り込めばよい。
図2(a)は、光ファイバケーブル1の断面図であり、図2(b)は、図2(a)のA部拡大図である。前述の通り、光ファイバ心線5は、保護管3の内面に押し付けられるようにして配置される。ここで、保護管3を押し出し成形しながら光ファイバ心線5を内部に送り込むと、光ファイバ心線5が保護管3の内面に接触する際には、保護管3の温度は、成形温度からまだ下がりきらず、高温状態となる。
このように保護管3の温度が高い間は、保護管3は軟化している。このため、図2(b)に示すように、保護管3の内面に光ファイバ心線5が押し付けられると(図中矢印B方向)、光ファイバ心線5の剛性によって、保護管3の内面に光ファイバ心線5がわずかに埋め込まれた状態となる。すなわち、保護管3の内面には、わずかに溝7が形成され、光ファイバ心線5は、溝7に嵌るように配置される。
なお、光ファイバ心線5と保護管3とは強固に融着等により接合されるものではないため、保護管3が十分に冷却されて硬化すると、光ファイバ心線5は、容易に溝7から外れることができる。したがって、光ファイバケーブル1の取り扱い時に、光ファイバ心線5の一部が、溝7から外れた状態となりうる。
しかし、本発明では、保護管3の内面に部分的にも溝7が形成され、光ファイバ心線5の長手方向の一部が溝7に嵌っていれば、螺旋状の光ファイバ心線5が、保護管3の内部で自由に動くことを防止することができる。したがって、光ファイバ心線5のずれを防止することができる。
次に、光ファイバケーブル1を用いた、分岐作業方法について説明する。図3は、光ファイバケーブル1の内部の光ファイバ心線5を取り出す工程を示す図である。まず、図3(a)に示すように、光ファイバケーブル1の保護管3を所定長さ切断する。例えば、光ファイバケーブル1の長さ方向に500mm程度の範囲の保護管3を切断する。切断には、カッタ、ニッパや必に応じて、専用冶具を用いればよい。
所定範囲の保護管3を除去すると、図3(b)に示すように、保護管除去部9に配置されていた光ファイバ心線5が露出する。
次に、図3(c)に示すように、露出した光ファイバ心線5を引き出すことで、作業に必要な余長が形成される。したがって、必要に応じて光ファイバ心線5を切断し、他のファイバ等と接続することができる。なお、光ファイバ心線5は、切断することで、当該露出部における捩れは解消する。このため、その後の作業に影響を及ぼすことはない。
なお、光ファイバ心線5の螺旋ピッチは、適宜設定される。図4は、光ファイバケーブル1の断面概略図である。
例えば、保護管3を除去した際の内径(略ファイバ螺旋径)をd、光ファイバ心線5の螺旋ピッチをp、保護管3の除去部において、露出する光ファイバ心線5の両端部S、T(図3(c)参照。図4においては、同一断面上にS、Tを投影した状態を示す。)の直線距離をLs(図示せず)、保護管3を除去した範囲における光ファイバ心線5の長さをLf(図示せず)、保護管3を除去した範囲における光ファイバ心線5を取り出した際の取り出し位置からの最大高さをH、シース厚みをT、同一断面上でのS、Tを結ぶ最短距離の中点から被覆内面までの距離をHi、光ファイバ心線5の取り出し高さをEfとする。
保護管3の除去長さをLとすると、
Lf=(L/p)×(p+(πd)1/2で表わされる。
また、Ls=(L+(d/2)×(1−cos(2πL/p))+(d/2)×sin(2πL/p))1/2で表わされる。
また、n≦L/p<n+1/2(但しn=0、1、2、・・・)の場合には、Hi=(d/2)×(1−cos(π×((L/p)−n))、
n+1/2≦L/p<n+1(但しn=0、1、2、・・・)の場合には、Hi=(d/2)×(1−cos(π×(n+1−(L/p))))で表わされる。
この場合、Ef=((Lf/2)−(Ls/2)1/2−T−Hiで表わされる。なお、通常は、L=500mm、d=10mm、T=1.5mm程度である。以上により算出されるEfが10mm以上望ましくは15mm以上となるように、ピッチpを算出すればよい。
以上、本実施の形態によれば、光ファイバ心線5が保護管3の内部で螺旋状に配置されるため、所定範囲の保護管3を除去すると、作業に必要な余長を確保することができる。この際、光ファイバ心線5は、略全長にわたって保護管3の内面に接触するように、配置される。このため、光ファイバ心線5が保護管3の内面に接触しない場合と比較して、螺旋状に曲げられる光ファイバ心線5の曲げ半径を大きくすることができる。したがって、光伝送損失を小さくすることができる。
また、光ファイバ心線5は、全長にわたって、螺旋形状で保持されるため、光ファイバケーブル1の曲げ方向に対して、方向性がない。したがって、光ファイバケーブル1をいずれの方向に曲げても、光ファイバ心線5に過剰な曲げ等が付与されることを防止することができる。
また、光ファイバ心線5は、保護管3の内面に押し付けられた状態であるため、光ファイバ心線5と保護管3の内面との間の摩擦によって、光ファイバ心線5が保護管3の長手方向にずれることが防止される。また、製造時に、保護管3の内面に光ファイバ心線5が押し付けられることで溝7が形成される。このため、光ファイバ心線5は、保護管3の内面の凹凸によって、より確実にずれが防止される。
なお、光ファイバ心線5と保護管3とを接着剤で接着することも可能であるが、本発明によれば、接着剤などを用いなくても、光ファイバ心線5と保護管3とのずれ止めが可能であるため、製造性にも優れ、また、容易に光ファイバ心線5を保護管3の内部から引き出すことができる。したがって、分岐作業性にも優れる。
次に、第2の実施形態について説明する。図5は、光ファイバケーブル20を示す図であり、図5(a)は光ファイバケーブル20を示す斜視透視図、図5(b)は光ファイバケーブル20の長手方向断面図である。なお、以下の説明において、光ファイバケーブル1と同様の機能を奏する構成については、図1等と同様の符号を付し、重複する説明を省略する。
光ファイバケーブル20は、光ファイバケーブル1と略同様の構成であるが、光ファイバ心線21が用いられる点で異なる。光ファイバ心線21は、複数の光ファイバ心線が併設されたテープ心線である。なお、光ファイバ心線同士の一体化のためには、それぞれの光ファイバ同士を連続して接着してもよく、または、間欠で接着してもよい。光ファイバ心線21の一方の面が、保護管3の内面に螺旋状に、略全長に渡って接触する。
図6(a)は、光ファイバケーブル20の断面図であり、図6(b)は、図6(a)のC部拡大図である。光ファイバケーブル1と同様に、光ファイバケーブル20においても、保護管3の内面に光ファイバ心線21が押し付けられると(図中矢印D方向)、光ファイバ心線21の剛性によって、保護管3の内面に光ファイバ心線21がわずかに埋め込まれた状態となる。すなわち、保護管3の内面には、わずかに溝7が形成され、光ファイバ心線21は、溝7に嵌るように配置される。
なお、光ファイバ心線21は、単心である光ファイバ心線5と比較して、より大きな剛性を有する。したがって、より強く保護管3の内面に押し付けることができる。このため、より確実に、光ファイバ心線21を保護管3の内面に固定することができる。
以上、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、光ファイバ心線21の剛性が高いため、より確実に光ファイバ心線21を保護管3の内面に押し付けて、溝7を形成することができる。したがって、保護管3の内部での、光ファイバ心線21のずれを防止することができる。なお、光ファイバ心線21としては、テープ心線に代えて、複数の光ファイバ心線がバンドルされたユニット形状であってもよい。
また、前述の実施例では、光ファイバ心線5、21それぞれが1本ずつ保護管3の内部に配置される例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、図7(a)に示すように、複数の光ファイバ心線5を配置した光ファイバケーブル1aとしてもよい。または、複数の光ファイバ心線21を配置した光ファイバケーブル20aとしてもよい。また、光ファイバ心線5と光ファイバ心線21を混在させてもよい。すなわち、本発明では、保護管3の内部に配置される光ファイバ心線の本数や形態は限られない。
また、図8に示す光ファイバケーブル30のように、保護管3を複層構造としてもよい。光ファイバケーブル30は、内層33と外層35とが異なる樹脂で成形される。
通常、保護管3はポリエチレンが使用されるが、外層35をポリエチレンとして、内層33には、スチレン系エラストマー、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンなどを使用することができる。このような材質であれば、ポリエチレンと略同様の押出温度であるため、同時に押し出すことも可能である。また、上述のような樹脂は、ポリエチレンと比較して柔軟性、タック性を有するため、内部の光ファイバ心線21が保護管3の内面に張りついた状態を維持しやすい。
また、内層33を構成する樹脂の軟化温度は、外層35を構成する樹脂の軟化温度よりも低いものであることが望ましい。
例えば、内部の光ファイバ心線21(または光ファイバ心線5、以下同様。)は、保護管3の押出成形後であって、保護管3の内面がまだ軟化している状態で導入され、保護管3の内面に押しつけられる。この際、光ファイバ心線21の押しつけ力によって溝7が形成される。したがって、保護管3の内面が軟らかい方が、より確実に、光ファイバ心線21を保護管3の内面に埋め込むことができる。したがって、このようにすることで、得られた光ファイバケーブル30の内面において、光ファイバ心線21が確実に溝7に配置され、ずれを防止することができる。
また、図9(a)に示すように、外面に引き裂き基点部であるノッチ37を形成した光ファイバケーブル20bとすることもできる。ノッチ37は、保護管3aの外周部に形成された切欠き部であり、長手方向に沿って形成される。内部の光ファイバ心線21を取り出す際には、ノッチ37を基点にして、保護管3aを長手方向に切断すればよい。保護管3aの長手方向に引き裂くことで、引き裂き部から内部の光ファイバ心線を取り出すことができる。このようにすることで、例えば保護管3aの内部にテンションメンバが配置されるような場合であって、保護管3aの全周に渡って切断することが困難な場合であっても、容易に、内部の光ファイバ心線21を取り出すことができる。
また、図9(b)に示すように、外面に引き裂き基点部である軟質部39を形成した光ファイバケーブル20cとすることもできる。軟質部39は、保護管3bの外周部に形成される。軟質部39は、他の部位に対して柔軟な樹脂で形成される。したがって、容易に除去することができる。したがって、内部の光ファイバ心線21を取り出す際には、軟質部39を基点にして、保護管3bを切断することができる。このようにすることで、容易に、内部の光ファイバ心線21を取り出すことができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、20、20a、20b、20c、30………光ファイバケーブル
3、3a、3b、31………保護管
5、21………光ファイバ心線
7………溝
9………保護管除去部
33………内層
35………外層
37………ノッチ
39………軟質部

Claims (6)

  1. 樹脂製である中空の保護管と、
    前記保護管の内部に挿通される光ファイバ心線と、
    を具備し、
    前記光ファイバ心線は、前記保護管の内部に螺旋状に配置され、略全長にわたって前記保護管の内面に接触する光ファイバケーブルであって、
    前記保護管を除去した際の内径(略ファイバ螺旋径)をd、前記光ファイバ心線の螺旋ピッチをp、前記保護管の除去部において、露出する前記光ファイバ心線の両端部S、Tの同一断面上にS、Tを投影した直線距離をLs、前記保護管を除去した範囲における前記光ファイバ心線の長さをLf、前記保護管を除去した範囲における前記光ファイバ心線を取り出した際の取り出し位置からの最大高さをH、シース厚みをT、前記同一断面上でのS、Tを結ぶ最短距離の中点から被覆内面までの距離をHi、前記光ファイバ心線の取り出し高さをEfとする時、
    前記保護管の除去長さをLとすると、
    Lf=(L/p)×(p +(πd) 1/2
    Ls=(L +(d/2) ×(1−cos(2πL/p)) +(d/2) ×sin (2πL/p)) 1/2
    n≦L/p<n+1/2(但しn=0、1、2、・・・)の場合には、
    Hi=(d/2)×(1−cos(π×((L/p)−n))、
    n+1/2≦L/p<n+1(但しn=0、1、2、・・・)の場合には、Hi=(d/2)×(1−cos(π×(n+1−(L/p))))
    であり、
    Ef=((Lf/2) −(Ls/2) 1/2 −T−Hiで表わされる前記光ファイバ心線の取り出し高さEfがL=500mmの場合に10mm以上となる螺旋ピッチpであることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記保護管の内面には、前記光ファイバ心線のずれを防止するための溝が形成されることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記光ファイバ心線は、テープ心線であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記保護管は全長に渡って複層構造であり、前記保護管の内面側を構成する樹脂は、前記保護管の外面側を構成する樹脂よりも軟化点が低い樹脂であり、前記保護管の内層が外層に比較して柔軟性とタック性を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記保護管の外周面には、前記保護管を引き裂くための引き裂き基点部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の光ファイバケーブルの製造方法であって、
    中空の樹脂を押し出して保護管を形成する工程と、
    前記保護管の内部に、光ファイバ心線を送り込む工程と、
    を具備し、
    光ファイバケーブル保護管の長手方向に対する螺旋ピッチ長に対し、前記光ファイバ心線を螺旋形状にして前記保護管の内面に接触させるように配置させた際の前記光ファイバ心線の長さの比を算出し、前記光ファイバ心線を1回転捻る間に、前記保護管の押し出し長よりも当該比以上の送り速度で、前記光ファイバ心線の送り方向を回転軸として捻りながら送り込み、
    前記光ファイバ心線を、前記保護管の内部に螺旋状に配置させ、略全長にわたって前記保護管の内面に接触させることを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
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